| 【J1第1節分析】うまくゲームをコントロールした…の札幌戦 |
【結果】 鹿島4−0札幌(16:00/カシマ/28,152人) [得点者] 50' 新井場徹(鹿島) 64' 新井場徹(鹿島) 70' マルキーニョス(鹿島) 89' 佐々木竜太(鹿島)
【前半】 □鹿島は4−4−2 出場停止の大岩、岩政に替わって中後と伊野波のCBでしたが、フォーメーションはいつもの通りでした。 □札幌も4−4−2 こちらも同じ布陣で3ラインできっちりプレスをかけてカウンターという狙いでしたね。 ○鹿島がフィジカル、技術で支配 同じフォーメーションですがフィジカル、技術で勝る鹿島が中盤でボールを支配します。 そのため札幌は序盤から激しくいかないと止められないという展開もあって、ファウルも多くなっていましたね。 イエローカードも前半で3枚出たのですが、こーめいからするとややカードの基準が低いかなという印象ですが。 札幌がDFラインを高くしていたので、鹿島はラインの裏へロングボールという狙いが生きていましたね。 △札幌の3ラインの守備 鹿島がボールを回してチャンスを窺いつつ、札幌はきちんと3ラインでプレスをかけて守るという展開が続きました。 それでも鹿島はセットプレイなどからチャンスを作っていましたし、カウンターもしっかりケアしていましたね。 ○攻守の切り替えの早さは相変わらず 鹿島は攻守の切り替えが早いです。 何でもないパスミスも見られましたが、すぐにプレスに入るので札幌を自由にさせませんでしたね。 札幌は2トップの中山、ダヴィにロングボールを蹴ることが多かったのですが、鹿島のプレスがあるため精度の高いボールはあまり入ってなかったですね。 後ろの選手はやりやすかったと思います。 特に小笠原は秀逸で、札幌のボールになったと思ったらすぐ奪い返すシーンが目立ちましたね。 圧倒的な存在感を出してました。 ×攻めがロングボール一辺倒 20分頃に中後の目にボールが当たって治療に出ていたので、鹿島は10人でプレイしている時間が続いていました。 そのためどうしてもセイフティにということで、DFラインの裏へのロングボールが増えて来ましたね。 これは中後が戻ってからも同じで、ちょっと攻めが単調になってしまった時間帯が終盤までありました。 このため札幌は守りやすくなって守備のリズムが出ていましたね。 膠着状態が続いた原因となったように思います。 ○攻撃に変化あり 前半残り5分、それまでの膠着が少し崩れます。 イバがポジションを崩して中央へ上がり、それでできたスペースに本山がドリブルでボールを持ち込んでセンタリング。 田代のヘッドという決定機を作りました。 攻撃が単調になっていたので、こういったイバや本山の変化を付けたプレイは後半に向けても重要でしたね。 その後、伊野波も左サイドをオーバーラップしていました。 こういう動きがあるからこそ、田代へロングボールを当てる本来の攻撃もまた生きていますね。 それが終了間際のマルキーニョスの1対1のチャンスに繋がりました。
【後半】 ☆いい時間帯での先制点 ハーフタイムのオリヴェイラ監督の指示を受けて、鹿島の選手はより動き出しが早くなって攻撃意識が高くなったように感じます。 スローインから小笠原が本山に繋いで、スペースへのドリブルから篤人の弾丸スルーパスが飛び出した野沢にピシャリと通ります。 札幌DFが引っ張ったという判定でPKとなりました。 少し厳しい判定かなと思いますけど、これはGK佐藤が見事に止めましたね。 しかし、後半開始早々しかもPK失敗後という時間帯で先制することができました。 今シーズンの鹿島初ゴールはCKからイバが決めました。 ○全体的に連携アップ 鹿島は昨季から同じメンバーということで攻撃の連携もかなり上がってますね。 マルキーニョスが孤立するシーンがなかったですし、いい意味で強引な仕掛けが出ていました。 クサビのボールもよく入ってましたし、1タッチ2タッチでうまく繋がっていたと思います。 スペースに入る動き、そこを狙うボールと感じあえてるというプレイが多かったです。 守備の連携は相変わらずよく、1人がプレスで時間を稼いで戻った選手と挟んでボールを奪取という場面がよくありました。 ⇔勝負の分かれ目だった砂川投入 16分にマルキーニョスがGK佐藤に倒されてPKを奪取しますが、自ら大きくはずしてしまいます。 三浦監督は流れを引き寄せるならここだと思ったのでしょうね。 その気持ち分かります。 すでに2人を交替していたのですが、この早い時間帯で3枚目のカードを切ります。 ここが勝負の大きな分かれ目でしたね。 ☆またまたいい時間帯でのゴール PKをはずした直後に再びイバのゴールが生まれます。 チームを救うと共に勝負を決める本当にいい時間帯でのゴールでした。 これで三浦監督の思惑は見事に崩れましたね。 勝負をかけた直後に鹿島に追加点を奪われて、もはやカードを切ることもできずに打つ手なし。 ここからは完全に鹿島が試合を支配していました。 シュートも一本しか打たせてませんから。 ☆トドメのゴール そんな鹿島ペースで試合が進む中、スローインの流れからマルキーニョスが技ありのゴールを奪います。 しかし、今季の鹿島はここで終わらず突き進むようです。 ○グングン加速 3点差にしたものの鹿島の選手はぐんぐん加速してより攻撃的に、ゴールを狙っていきます。 ゼロックスのことがあるので守りに入ってペースを落とすという考えはなかったみたいですね。 こういう試合は見ていておもしろいですし、札幌に攻め手がない以上こちらから受けに立ってわざわざ攻めさせるより、ガンガン攻撃にいくのはいい策だったと思います。 ☆ロスタイムに祭り状態 途中出場の佐々木がやってくれました。 お祭り状態に花を添えてくれましたね。
【得点シーン】 ☆いい時間帯での先制点 小笠原(CK)→イバ(ヘッド) ガンズが出場停止ということで背の順で回って来たチャンスをしっかりものにしましたね。 ゴールごの選手たちのリアクションが新鮮でした(笑) ☆またまたいい時間帯でのゴール 中後(ロングボール)→田代(潰れる形)→マルキーニョス(潰れる形)→イバ(左足) チームを救うとともに勢いづかせるゴールでした。 ☆トドメのゴール 田代(中央へ折り返し)→マルキーニョス(ヒール) 田代が体を寄せられながらも踏ん張ってギリギリのところで折り返しましたね。 いいプレイでしたし、マルキーニョスもPKをはずしていたのでゴールできてよかったです。 PKもヒールで蹴れば入ったかもしれないのにf(^^;) 華麗なヒールシュートに目が行きますが、マルキーニョスのその前の動きがよかったですね。 ゴール前は札幌の選手が多くて、鹿島はマルキーニョスだけだったのに先にボールに触れてるんですよね。 これはマルキーニョスが絶妙なタイミングでコースを切り替えてニアに入ってるからです。 こういう動きだと中央が数的不利でもゴールが生まれるんですよね。 ストライカーって感じのプレイです。 しかも、田代も体勢が苦しかったのでなかなかあそこからファーに蹴るというのは難しいので、そういうことを考えてもマルキーニョスの動きは本当によかったです。 ☆ロスタイムに祭り状態 伊野波(左足フィード)→DFクリア→イバ(ドリブルから潰れる)→本山(スルーパス)→佐々木(右足) こーめいの大好きな佐々木が短い時間で決めてくれてうれしいです。 イバが潰されたところで札幌の選手はプレイを一瞬やめてるんですよね。 鹿島の選手は笛がなるまで続ける意識で連動していました。 そこの違いでしょうね。 ACLクルンタイ戦の得点時もそうでしたが、佐々木は地味にパスを出すコースとタイミングを指示していますね。 こういうアピールは大事だと思います。
【感想】 前半こそスコアレスドローだったものの、全体的に鹿島がコントロールしていた試合でしたね。 前半に試合が膠着したのも札幌の守備を崩すのに苦労したというよりも、鹿島の攻撃がやや単調になりすぎていた印象があります。 それを見事に修正した後半に爆発したのは必然だと思います。 PK2本もそうですが、もうちょっと決定機をものにできた試合でしたね。 ゼロックスもあってどうしても判定にナーバスなところもあるのですが、岡田主審は全体的にうまくレフェリングしていましたね。 1本目の微妙なPKはよく分からなかったのですが、2本目はGKにレッドカードでないとおかしいです。 ボールに行った結果、かわされてマルキーニョスを倒したというプレイでまったく悪質なファウルではなかったのですが、あれでイエローですんだら札幌に有利な判定ですよね。 完全な得点機をファウルで止めたことによって、札幌側はPKというゴール阻止のチャンスをもらえたわけですから。 それにGKはイエローカードをもらってもたいして影響ないですからね。 川崎−東京V戦のドロップボールの判定間違いもそうですが、せっかくいいレフェリングしているのに致命的になりかねない大きなミスがあるのは反省材料だと思います。 どちらも試合展開に助けられましたが、場合によっては荒れる原因となるミスですよ。
【選手評】 中後雅喜・伊野波雅彦 中後は水戸戦でもCBをやっていて問題なかったですし、伊野波も五輪代表でやっていますけど初めて組むコンビですからね。 どうしても連携という点では不安もあったのですが、クレバーにこなしましたね。 完封という結果だけでも上出来なのに、2人ともロングフィードがよくそれが得点に繋がるという効果まで生まれましたね。 伊野波の運動量には期待大です。 青木剛 CBが2枚異なるということで、この試合は抑え気味だった印象です。 しかし、圧倒的な存在感で中盤に君臨する小笠原に相対して、地味な存在感で中盤に君臨していました。 カバーリング、サイドのフォロー、プレスを初めいい仕事をしていました。 青木の運動量もすごいですね。 野沢拓也・本山雅志 水戸戦ではまだコンディションが上がってないのかなという印象だったのですが、動きがいいですね。 野沢は相変わらず1試合に1,2回は決定的なシュートを放ちますし、ペナルティエリアへ入る動きを見ても体調よさそうです。 本山のパスはさすがです。 田代有三 ターゲットとなってヘッドでの落としは相変わらず大きな武器です。 連携が上がったことでポストプレイもけっこうこなしていましたね。 もう少しキープするところしっかりキープして、足でのシュートをきっちり決められたら言う事なしです。 そこら辺が課題ですね。
【今日のみどころ】 イバのプレイです。 水戸戦でも攻撃参加がよくなっていると書いたのですが、プレイに主体性が出て来たと言うか、自信を持ってプレイしているのが窺えます。 昨季までは攻守において迷いがあったりして中途半端なプレイが多かったのですが、今季はこれまで自分から積極的にスペースにドリブルを仕掛けたり、フィードしたりしています。 オーバーラップのタイミングがよくなって、プレイに主体性も出て来たのでスピードに乗った状態でボールを呼び込めるようになってますね。 この心境の変化は何なのでしょう。 単身赴任で寮で若い選手と過ごしてるためリーダーシップが出てきたのか、はたまたタイトルを獲ったことで自信を深めたのか。 何にせよ1シーズン続けてほしいです。
【監督】 今季も安定感は抜群です。 三浦監督はカードを切ることで試合を動かそうとしましたが、オリヴェイラ監督はハーフタイムの修正だけで試合を動かすことができますから、その違いも大きかったと思います。 切り札は先に見せるな、見せるならさらに奥の手を持てってことですね。 監督の戦術が浸透していてをよく選手が理解しているからこそなせる技です。 2点目が入ったときに、選手交替はダニーロ、増田、佐々木かな〜と思ったのですが、メンバーは合ってましたが、順番は違いましたね。 FWが人数不足で早目に休めたいという意図があるのかもしれません。 そうなると今季は佐々木、興梠あたりは真っ先に投入される機会が増えそうですね。
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テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ
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