鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【ACL・GL】アウェイの誤算…のペルプシラ戦
結果
3月30日(火) AFCチャンピオンズリーグ2010
ペルシプラ1-3鹿島(18:00/ゲロラ/732人)
[得点者]
01' 遠藤 康②(鹿島)←ジウトン①
19' ユスティヌス・パエウ(ペルシプラ)
26' 興梠 慎三①(鹿島)←野沢拓也①
34' 内田 篤人①(鹿島)

[フォーメーション]
FW:興梠、大迫
MF:遠藤、野沢
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、ジョンス、岩政、篤人
GK:曽ケ端


試合の感想
山形戦のスターティングメンバーから大迫とジウトンが代わって入ったのですが、いきなりそのジウトンからのクロスをノってる遠藤が右足ボレーで合わせて早々に先制します。
ジウトンへボールを出したのも実は遠藤で、その後2トップの動きにつられるDFの動きをよく見てニアのスペースにうまく入って行きましたね。
ペルプシラはカシマでのドン引きフォーメーションとは違って3-4-3という3トップ気味の布陣でした。
左サイドバックが今季初先発のジウトンということもあってその裏、またほとんど組んだことないイジョンスとの連携にも問題があってそこを突かれて曽ケ端がファインセーブというシーンもあったのですが、鹿島の選手はすぐに相手の出方にも対応し始めます。
しかし、10分を過ぎた頃から誤算が生じます。
現地入りした時点では、「思ったより暑くない」と言っていた鹿島選手たちでしたが、この日は気温29度、しかも直前まで降っていた雨が上がったため非常に蒸し暑くなります。
立ち上がりこそ勢いがよかったものの、途端に運動量が落ちて、分かりやすく言えばここからは昨年の連戦や夏場を固定メンバーで戦った時と同様の悪い鹿島が顔を見せ始めます。
攻守の切り替えが遅く、プレスの連動はまったくなし、ドリブルで仕掛けられたら簡単に振り切られてしまっていました。
その悪い部分がすべて出たのが失点シーンですね。
いきなり先制点にもからんで休養たっぷりで動けていたジウトンは攻める気満々で、頻繁に縦にパスを入れるのですが、周りの選手は思うように動けずにボールを奪われます。
攻守の切り替えが遅い上にプレスがバラバラなので簡単にゴール前に運ばれ、その流れから押し込まれてドリブルで突破されてしまいましたね。
一度は曽ケ端が防ぐもポストに当たってこぼれたボールに詰められて同点にされてしまいます。
鹿島は勝ち点3を取ればいい試合なので、1点奪った後バタバタする状況を見てこーめいは次のような展開をすればもう2、3点取って勝てると思ってました。
①最終ラインでボールをしっかり回す
ペルプシラの選手は攻守の切り替えが早く、ボールを奪われたらすぐに自陣に戻って布陣を固めてしました。
しかし、前線から積極的にボールを奪いには来ていませんでしたし、その能力もないのでリードしている鹿島は前線にパスを出さずにDFラインで回していたらあれ程あたふたすることもありませんでした。
無理に攻めに行ってボールを奪われてからピンチになるシーンが多かったですからね。
②スペースにパスを出す
DFラインでボールを回してペルプシラが前線から人数をかけてボールを奪いにきたら、当然中盤にスペースができるのでそこにボールを出します。
③隙があれば攻めて、なければボールを下げる
そこからペルプシラの守備に隙があれば相手の低いDFラインに放り込んで、隙がなくプレッシャーをかけられるようならDFラインに一度下げて①に戻ります。
④ボールを奪われたらリトリートする
低いDFラインに放り込んでボールを奪われたら、前線からプレスをかけるのではなくリトリートしてゴール前のスペースを埋めます。
相手の攻撃で怖かったのはドリブルくらいでしたから、ゴール前を固めて人数をかけてペナルティエリアには入れないよう気をつけて対応すれば問題なかったです。
もちろんDFラインを下げればそれだけ相手をゴール前に引きつけてしまうので危険もあるのですが、前線からあれだけプレスかけられず、相手のレベルを考えるとリトリートした方がこの試合は安全でした。
ジウトン同様動ける大迫がもっとも攻守の切り替え早く、オフェンシブハーフを追い越して戻ってプレスをかけて何とか攻撃を遅らせている状態でしたからね。
⑤カウンターを狙う
リトリートして守ってボールを奪ったら一気にカウンターを狙います。
これはもちろん相手の守備の人数が少ない場合で、前線の選手にボールが通りそうになければ無理に攻めずにボールをキープして後ろで回します。
つまり、①に戻るということですね。
この①~⑤を早い段階で繰り返せばもっと楽に試合を運べたのですが、試合終了後の各選手コメントを見てもやはりそう感じてはいたようですね。
でも、蒸し暑さもあって動き同様に思考能力の方でもきつかったのかもしれません。
何故か攻め急ぐ鹿島の選手たちにイライラしていた時に、遅攻が生まれたのは26分のまさに得点が生まれた時でした。
相手のボールを奪って遠藤がボールを持ったのですが、攻め急がずにそこでゆっくりボールを繋いでフリーの野沢に出します。
そこから一気にゴール前のこおろきに放り込み、気合いのトラップ&ボレーで勝ち越します。
まさに①~③の流れがうまく出ていたシーンで、さらに④、⑤を加えてカウンターから篤人が追加点を奪いました。
ここからはうまく①~⑤の過程でゲームをコントロールできてはいたのですが、まだまだ攻め急ぎ過ぎていた場面が多かったですね。
鹿島の危険なシーンは運動量の少なさ、そしてピッチの悪さから来るイージーなパスミスから生まれていたので、ペルプシラの選手がボールを奪いに来ない限り、DFラインで延々とボールを回していてもいいくらいでした。
後半に入ってからもフリーの状態なのに無理にフリーじゃない選手に縦パスを入れて奪われたり、途中から入った一度も空中戦で勝ててない佐々木に何度もフィードボールを放り込んで競らせたりというシーンもありましたからね。
野沢、岩政と青木のフィードにも見られたのですが、特にジウトンにそういう場面が多かったですね。
小笠原やイジョンスが縦に入れる場合は受け手が完全にフリーの状態か、ボールを奪われてもリスクがないDFラインの裏やサイドのスペースに放り込むボールでしたから。
ここら辺の考える力が代表で中心となれる選手とそうでない選手の差でしょうね。
とは言え、後半の特に終盤は伊野波という選手交代によるメッセージもあって、チーム全体で勝ち点3を取ればいいという意識で統一されて来て、①~⑤の流れでしっかりゲームコントロールして勝ちきりました。
蒸し暑くてきつかったでしょうが、お疲れ様です。

これでグループリーグ突破が決まりましたね。
ただ、トーナメント1回戦をホームで戦うためにも1位通過しなければなりません。
全北現代が長春亜泰に2連勝したので、一騎討ちとなりました。
全北現代がもたついてくれればよかったのですが、長春亜泰は残り2試合に勝利しても勝ち点9です。
つまり、全北現代がたとえ2連敗しても勝ち点で並ぶのがやっと。
しかし、直接対決で2敗しているのでもう予選突破のチャンスはまったくないということです。
次の長春亜泰とはアウェイ戦ですが、リーグ戦を重視してACLではメンバーを落としてくるかもしれませんね。
ただ、鹿島としては長春亜泰に勝とうが負けようが、全北現代戦にはたいして影響はありません。
勝った場合は全北現代に0-1で負けてもいいというくらいのアドバンテージしか得られませんから、どのみちベストメンバーで臨まなければいけません。
そのためにも長春亜泰戦(もしくは全北現代戦の後がG大阪戦なので直前の横浜FM戦)で少しメンバーを入れ替えるというのも考えなければいけないかもしれません。
それはもうちょっと先の話で、中4日でアウェイの仙台戦があるのでしっかり回復してくださいね。

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【J1第4節】新戦力躍動…の山形戦
結果
3月27日(土) 2010 J1リーグ戦 第4節
鹿島3-1山形(14:00/カシマ/22,089人)
[得点者]
35' イジョンス①(鹿島)←野沢拓也①
40' 遠藤康①(鹿島)
51' 遠藤康②(鹿島)←内田篤人①

71' 田代有三(山形)
[フォーメーション]
FW:興梠、マルキーニョス
MF:遠藤、野沢
MF:中田、小笠原
DF:イバ、ジョンス、岩政、篤人
GK:曽ケ端


試合の感想
両チームともフォーメーションは4-4-2、そして前線からのプレス、攻守の切り替えの早さもあって序盤から中盤でのボールの奪い合いが展開されます。
レオナルドが抜けたこともあって今季は失点も増えそうですが、山形の昨季の失点は40でした。
リーグでは5番目に失点が少なく、組織としての守備は悪くないですからね。
流れの中からはロングフィードを織り交ぜながらも技術で勝る鹿島はショートパスを繋いでゴール前の守備を崩そうと試みていました。
山形は左サイドで繋いで石川から一気に逆サイドという展開でチャンスを見出そうとしていました。
しかし、どちらもセットプレイで均衡を打開できればというゲーム展開でしたね。
そしてセットプレイの数は山形の方が多く獲得していたのですが、先制点を奪ったのは鹿島でした。
35分、野沢のコーナーキックからイジョンスの高いヘッド。
マークについていたのは田代だったのですが、得点の前にも下がりながらも高い打点で惜しいシュートを放っていました。
得点したシュートもほとんどその場でのジャンプで、マークのはずし方もうまいですし前への助走なしであれだけ高さを発揮されたら守る方はやりづらいでしょうね。
残り時間は10分でしたが、均衡が崩れた試合は一気に動きます。
5分後にはイジョンスのフィードをマルキーニョスが胸で落とし、石川のクリアミスを売り出し中の遠藤が左足で蹴り込んでJリーグ初ゴール。
鹿島が勢いに乗って前半を終了します。

後半に入っても前半の勢いそのままに鹿島が追加点を奪います。
51分に篤人からのパスをペナルティエリアに侵入した遠藤が受け取り、クルッと華麗にターン、得意の左足で冷静にシュート。
ポストにはじかれるもGK清水の背中に当たって現時点でチーム得点王となる2点目を奪います。
後半開始早々に得点を奪い山形の出鼻を挫き、その後も鹿島がペースを握り、遠藤のドリブルから2トップのそらし、野沢のシュートなどサポーターを興奮させるシーンが生まれます。
しかし、中2日ということもあって運動量が落ちた後から試合運びに1つ難がありましたね。
昨季シュート0本に抑えた同カードの対戦でも見られたのですが、山形に回させるということはうまくできていたと思います。
しかし、前線の運動量が落ちて来ているのに安易に縦に放り込み、ボールロストするシーンが目立ちはじめました。
これによって山形はボールを容易にポゼッションすることができ、徐々にリズムを取り戻します。
そのため、時間が経つにつれ鹿島のDFラインも必要以上に下がってしまいましたね。
それでも山形の攻撃を跳ね返していたのですが、やはりそれを前線に繋いでボールをキープするということができなかったので押し込まれる展開となります。
究極の守備はボールをポゼッションし続けることですが、さすがにそれは難しいので守るところはしっかり守る時間帯も必要です。
しかし、この試合では失点後はもう一度押し上げて攻撃に行けていたところから考えても、自ら簡単に山形に主導権を明け渡してしまった感じです。
こうなると1つミスや隙があったり、相手に1ついいプレイが出ると失点に繋がってしまいますからね。
それが鹿島からレンタル移籍している増田のアシストから田代のヘッドという形で出てしまいます。
こういった状況では昨季ならダニーロ、今季なら遠藤を投入してボールの預けどころを作っておいてペースを取り戻すのですが、本山、フェリペがケガでオフェンシブハーフの選手層が薄いです。
過密日程を考えてもこの問題はしばらくネックとなりそうです。
この試合で言えば、遠藤に代えて青木を入れて小笠原を前に上げるという修正方法もあったと思います。
しかし、小笠原もペルプシラ戦で終始きつそうな表情を見せており、この試合も疲れている印象でしたね。
もう1つは前線に大迫か佐々木を入れてくさびのボールを入れてキープさせるなり、サイドのスペースに走らせて起点とすればリズムを取り戻し、失点も防げたと思います。
大迫の投入はもっと早くてもよかったですね。

ともあれ遠藤、イジョンスという新戦力が活躍してチームに勢いの生まれる勝利だったと思います。
遠藤は当たり負けしないですし、マルキーニョスを走らせる長いボールもうまく使ってました。
ボールをもらう動き、ポジショニングもいいですね。
2点目も左サイドにいたのを長い距離を走って斜めに入って行きましたから、ああいう動きをされたら守りづらいです。
イジョンスは守備能力、高さも魅力ですが、いいフィードをDFラインからどんどん入れてましたね。
この2人に加えて中田浩二の3人がペルプシラ戦を休んでいたわけで、やはり3人くらいのターンオーバーはチームにいい効果をもたらすと思います。
ペルプシラ相手ならもっと大胆にメンバーを変更しても大丈夫でしょう。
新戦力と言えば、鹿島からの山形の新戦力にも活躍させてしまいましたけど、せっかくですからこれをきっかけに他クラブとの対戦でも活躍してほしいです。

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【ACL・GL】イライラ感とワクワク感…のペルプシラ戦
結果
3月24日(水) AFCチャンピオンズリーグ2010
鹿島5-0ペルシプラ(19:00/カシマ/4,708人)
[得点者]
39' 新井場徹①(鹿島)
45+1' マルキーニョス①(鹿島)←岩政大樹①
66' 小笠原満男①(鹿島)[PK]
68' 大迫勇也①(鹿島)←内田篤人①
76' マルキーニョス②(鹿島)←興梠慎三①

[フォーメーション]
FW:コオロキ、大迫、マルキーニョス
MF:野沢、青木、小笠原
DF:イバ、伊野波、岩政、篤
GK:曽ケ端


試合の感想
鹿島は久しぶりの4-3-3ということもあって、周りの動きを探りながらやっている印象がありましたね。
しかもペルプシラは5-4-1という守備的な布陣で、かなり引いていたのでそう簡単に得点は取れないだろうと感じた立ち上がりでした。
そんな中で鹿島はサイドからショートパスを繋いで崩すという形で攻めることが多かったのですが、何しろゴール前には相手選手がわんさかいるのでなかなか決定機まではいけません。
最初はすぐに得点は取れないだろうと覚悟はしていたものの、観ながら次第にイライラ感を覚えたのはもっと簡単に得点を取る方法があるのに、選手たちがペルプシラの弱点を突く攻撃ができてなかったことが原因でした。
引いた相手から得点を取るには、ショートパスでの早い崩し、ドリブル、ミドルシュート、サイドからのセンタリングなど選択肢はあると思うのですが、鹿島は前述した通りショートパスでの崩しを狙っていましたよね。
ドリブルがもっとも有効なのですが、この試合のスターティングメンバーには本山のようなドリブラータイプがいませんでした。
どんなドリブルが有効かは後述するとして、引いた相手にはミドルシュートも効果があるとされています。
ミドルシュートを打てば相手選手は前に出てスペースができますからね。
ベンチから指示が出て20分頃からミドルシュートが出始めましたが、ゴール前に人数が多いのでなかなかゴールキーパーまでもいかない状況でした。
しかし、この試合でもっとも有効だったのはサイドからシンプルにセンタリングを上げることでした。
なぜなら試合を観ていてもゴール前に人数はいるもののペルプシラの選手はマーキングがルーズで放り込まれたボールをクリアできないシーンもありましたし、セットプレイでは鹿島の選手がシュートまでいくシーンも多かったです。
しかも、ゴールキーパーはお世辞にも普通とは言えず、特にハイボールへの対処、判断にはかなり難がありました。
だからそういうところを突くようなセンタリングを上げれば相手がミスをして簡単に得点が入るとイライラしながら観ていたのですが、案の定先制点は思った通りの形から入りましたね。
イバは「恥ずかしい」とコメントしていましたが、全然そんなことはありません。
相手の弱点を突く当たり前の選択から、想定できたゴールが入っただけです。
むしろこーめいはそれまでショートパスの攻撃に偏って試合状況、相手の弱点を読み取ってそこを突くことがなかなかできないでいた方がプロとして恥ずかしいと思います。
終了間際にもう1点取れそうな雰囲気がありましたが、それまでもチャンスになっていたセットプレイからの得点でしたね。
コーナーキックからのボールを岩政が落とし、マルキーニョスが押し込みました。
攻めあぐねてはいましたが、いい時間帯で追加点を上げて前半を終えました。

後半に入るともっとセンタリングを簡単に上げてくるかなと思いましたが、4-3-3-に慣れてないせいか、ゴール前に高さのある選手がいないせいか、足元で繋いでというシーンが多かったですね。
そのため追加点を上げるのに時間がかかってしまいましたが、待望の3点目はやはり簡単なセンタリングからでした。
コーナーキックで跳ね返されたボールをもう一度野沢に預け、シンプルにクロス。
伊野波がヘディングでそらし、こおろきがからみ、ボールをしっかりキープした大迫が後ろから倒されてPKを得ました。
これを小笠原がきっちり決めます。
そして4点目も前半から目立っていたペルプシラの弱点が出たものでした。
ペルプシラは鹿島がサイドにボールを出すとかなりDFラインを下げていました。
DFラインはゴールキーパーのすぐ前であれだけ引いていたら、1回でもセンタリングがフリーの選手に合えば得点に繋がるんですよね。
まさに大迫の得点がその形でした。
そこからは選手交代の遅さにちょっとイライラ…。
4点差あって得点もしているマルキーニョスをこれ以上引っ張る意味なんてまったくないですからね。
イバに代えてジウトンを投入し、5点目は得意のカウンターからマルキーニョスが取ったわけですが、そこで遠藤が投入されました。
おそらく遠藤は山形戦で先発起用するので、この試合はベンチからだったのでしょう。
その判断はよかったと思いますね。
80分には小谷野も入って攻撃に積極的に参加していた前線4人と両サイドバックが若い、若い。
そこからはワクワク感が漂う時間帯でした。
ただ、小谷野自身もコメントしていたように前線の選手全員が得点を取りたがってゴール前に行きすぎてましたね。
選手が一か所に固まってそこから散るっていうセットプレイの形がありますが、まさに流れの中でそんなプレイをしているようでした。
遠藤が下がってボールをもらいだして積極的にミドルシュートを放っていましたが、追加点は残念ながら奪えず試合終了となりました。
若い選手の意気込みを感じただけに終盤にもう1点ほしかったですね。
引いた相手に苦戦しながらも終わってみれば快勝、若い選手も試せたわけですが、試合運びによってはもっと得点が取れた試合だと思います。
スターティングメンバーでは慣れない4-3-3で攻撃を機能させることに集中しすぎて、そして若い選手たちが出てからはとにかく全員が得点が欲しくて前に行きすぎて、結局得点から遠ざかってしまった印象です。
シンプルにもっとセンタリングを上げていれば二桁得点は取れた試合だったと思います。
初出場を飾った小谷野は遠藤と違ってフィジカルとバランスには難がありそうで、Jリーグで活躍するにはもうちょっと時間がかかるかもしれませんね。
でもドリブルのキレは楽しみなので、本山からいろいろ教わったら成長できるんじゃないでしょうか。
アウェイでの対戦は左に小谷野、右に遠藤を置いてドリブルからミドルシュートやセンタリングを多用すれば十分勝てると思います。
前述したドリブルについてですけど、遠藤や小谷野のようにDFが多いところを抜いていくのではなく、4点目のアシストで篤人が見せたようなドリブルが有効です。
縦でも中央への切り込みでもいいのですが、スペースにスペースにドリブルして相手の意識を引きつけ、隙を作っておいてそこにセンタリングやシュートを入れる、サイドバックの上がりを使うなどしていけば決定機は数多く作れるはずです。
前線は大迫、そして元FWのイジョンスにすればさらに効果的です。
オリヴェイラ監督は得失点差を気にしているようですが、大量得点で勝つ必要なんてまったくないですからね。
ACLのレギュレーションからすれば、得失点差を考慮している時点でもうすでに全北現代に負けることを想定しているということですから。
そんな弱気なことではACL優勝なんてできないでしょう。
DFラインはそのままで中田浩二を出場させて守備さえしっかりしておけば、前線は主力を休ませて普通に勝てれば十分です。
目先の得点に目を奪われて何点差で勝つということにこだわるより、どういうプレイが有効か試合の中から判断して的確にプレイできるようになること、相手の力量や日程を考えて休ませられるときには選手を休ませて戦うことの方がずっと重要だと思います。
【AFCチャンピオンズリーグ2010 鹿島 vs ペルシプラ】試合終了後の各選手コメント(J'sGOALニュース)

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【J1第3節】普遍と不変の勝利…の大宮戦
結果
3月20日(土) 2010 J1リーグ戦 第3節
大宮 0-1鹿島(16:00/NACK/13,268人)
[得点者]
83' 大迫勇也①(鹿島)←マルキーニョス①
[フォーメーション]
興梠、マルキーニョス
ガブリエル、野沢
中田、小笠原
イバ、伊野波、岩政、篤人
曽ケ端


試合の感想
鹿島はいつも通りの4-4-2でしたが、大宮はラファエルがケガということもあり、そして鹿島対策ということもあり、4-1-4-1というフォーメーションでしたね。
フェリペ・ガブリエルがほとんどファーストプレイでケガをしてしまい5分で交代。
このところスーパーサブ的な使われ方をしていた遠藤が投入されます。
そして、ホームということもあり勢いよく前線から守備をしてくる大宮に鹿島はバタバタしてしまい、序盤はどちらにもボールが収まらない展開からスタートします。
それに対して鹿島はロングボール、特に大宮のサイドバックの裏を突くボールを後方から入れます。
これはオリヴェイラ監督の指示で、大宮の前節の対戦相手である仙台もロングボールを有効に使っていましたからそれを参考にしたのでしょう。
この狙いは功を奏し、大宮の中盤のプレスをかわすとともに相手のDFラインを押し込み、こぼれ球をひろって徐々に鹿島がペースを握ります。
20分には岩政のフィードから野沢のシュート、こぼれ球をマルキーニョスが押し込もうとする決定機が生まれました。
そして仙台戦での失点がすべてセットプレイだったように、鹿島も岩政のヘッドなどチャンスを作ります。
大宮のセットプレイの守備は甘く、ほとんど鹿島の選手がシュートまでいけていたので、得点に結び付けたいところでしたね。
しかし、30分頃からは大宮が押し込み始めます。
これは大宮がプレスをかける位置を高くして、鹿島のロングボール供給どころを狙ってきたからです。
そのため大宮のDFラインの裏を狙う長い距離のボールを入れられずに精度も欠き、逆にそのこぼれ球を拾われ始めましたね。
そうなると大宮は中盤の人数が多いことをうまく利用して細かく素早いパス交換で、鹿島のプレスの狙いどころを絞らせませんでした。
ただ、前線の人数は少ないのでアタッキングサードからの攻撃には迫力がなくそれほど危険なシーンはありませんでした。

後半に入っても前半終盤同様に大宮が押し込んでくる展開となりますが、鹿島も大宮の高いプレスを何とかかわしながらロングボールで再びペースを握ろうと試みます。
試合が動いたのは後半10分、藤本の負傷退場からでした。
張監督は市川を投入してフォーメーションを4-4-2にします。
中盤が同数になり、スペースもできたことでここからは鹿島が主導権を握ります。
興梠の決定機や相手DFのミスからのプレゼントボールなど大宮ゴールに迫ります。
しかし、なかなかゴールを奪うことができず鹿島の運動量もやや落ちて来るのですが、残り10分を切って大迫を投入。
マルキーニョスからの鋭いクロスをファーストタッチでうまく流し入れて値千金の先制点を奪います。
大迫のタッチもよかったですが、マルキーニョスは本当に右サイドからは素晴らしいクロスを入れますよね。
その後は守備固めに青木を入れて小笠原を1つ前に上げるなど、京都戦の二の舞にはすまいという意識も高かったです。
大宮はマトを前線に上げてパワープレイに出ますが、鹿島の守備を脅かす程の攻撃力は残ってませんでしたね。
これまでの鹿島と違うのはボールキープをしながらも隙あらば2点目を狙いに行っていたというところです。
大迫のボレーや野沢のバー直撃シュートなど先制してからも決定機を作りました。
2点目を奪えておければ理想的ではありましたが、この試合はしっかりクローズしてアウェイできっちり勝ち点3を得ました。
お互いケガ人が出るというアクシデントがあり、選手交替が難しくなった試合でした。
それによって大宮は戦い方を変えざるを得なかったわけですが、普遍であり不変の鹿島は交代で出てきた選手も変わらず鹿島のサッカーができる、その差が出た試合だったと思います。

中盤の構成
以前に書いたようにやはり遠藤が入る方が中盤のバランスがよくなりますね。
遠藤が本山のようにやや下がり目でボールを受けてパスを出してくれるので、野沢は高い位置でプレイできます。
やはりその方が野沢もプレイしやすそうですし、チャンスにも多くからめていますよね。
今季は大宮戦が一番パフォーマンスがよかったと思います。
遠藤はほぼ90分出場していたわけですが、十分戦力として計算できますね。
メッシのようにもっとドリブルで中央へ切り込んでシュートを放ってもいいと思いますし、サイドの1対1はどんどん仕掛けていいと思います。
大宮のようにこれからもいい守備をしてくるチームと対戦することがあるでしょうから、その時はやはり個の力で打ち破らないといけないですからね。
フェリペ・ガブリエルは全治6週間ということですが、思ったより重くはなくてほっとしました。
オフェンシブハーフは選手層が薄くなってるので、本山と一緒に早く帰ってきてほしいですね。

2トップ
最近決定力を欠いてる印象のマルキーニョスと興梠の2トップですが、確かに京都戦、大宮戦とアウェイではありましたが、もっと得点を取っていてもおかしくなかったですよね。
リーグ戦とACLのダブルを狙うなら攻撃力アップは鹿島の課題の1つですし、早めに得点を取ってもう少し楽に試合を運びたいというのもあります。
まずマルキーニョスですが、相変わらず攻守に運動量が多いのですが年齢的なものか瞬発力が落ちてきているような気がします。
それが相手ゴール前でのDFをかわしてシュートを打つシーンなどに出ていて、最後の踏ん張り、キレという部分に無理が来てるように思いますね。
これは判断力と運動量の比重を変えることで解決すると思います。
球離れをもっと早くして周りをうまく使うことで自分へのプレッシャーを散らすというか、要するにシュートとパスの判断を素早く、的確にすればもっとゴール前で余裕をもったチャンスを作れると思います。
ただ、マルキーニョスは視野が狭く中央でのプレイは実は苦手なんですよね。
この試合のゴールシーンのように右サイドからいいクロスを入れるシーンはこれまでもあったのですが、360度気を配らないといけない中央でのボールキープやパス出しはどうしても判断が遅くなります。
だからポストプレイやパスでの展開はミスも多いですよね。
もう1つの解決策としては、守備での運動量を少し抑えてゴールを取るために体力を残しておいてもらうということでしょうか。
コンディションはいいですし、チャンスには多くからんでるので当たれば得点を取ってくれそうな気もしますけどね。
興梠はこの前に書いたように動きはストライカーらしくなってきています。
その証拠に必ず1試合に1回は決定的なチャンスを生んでますよね。
でも、シュート技術は相変わらず低く…。
その決定的なチャンスですが、どれも相手ゴールに近いポジションで迎えてるんですよね。
だからパスに対して面を合わせるだけでゴールできるはずです。
ちょっと足を振りすぎてる気がしますので、練習してシュート技術を上げてほしいところです。
ただ、ゴールっていうのは技術以上に気持ちが大事ですからね。
絶対決めるんだって気持ちがボールに伝わればゴールに吸い込まれていくものです。
今季の決定機で一番難しかったであろう浦和戦ではゴールを決めてますし、昨季終盤のゴール量産も気持ちで決めてた感じがありますからね。
この試合で大迫がゴールを奪ったのでいい感じで危機意識が高まってくるんじゃないでしょうか。
もう1つの解決策としては早めにFWを交代することです。
この試合でも途中出場の大迫がゴールを奪ったように、チャンスは多く作れているわけですからFWを代えればそのチャンスをものにできる可能性は高くなると思います。
大迫は10分で2回の決定機を作り、そのうち1つをゴールに結び付けました。
フェリペ・ガブリエルのケガで交代カードを切っていたというのもありますが、もう10分早く投入していたら4回の決定機を迎えて2点取れていたかもしれないですからね。
遠藤も大迫も短い時間で結果を残してくれているということもあって、今年は昨年の強さに加えてワクワク感も高いので観ていてさらにおもしろいです。

さて、次はホームで田代と増田がレンタル移籍している山形戦ですが、その前にACLペルシプラ戦があります。
フェリペ・ガブリエルがケガで、中田が出場停止ですから遠藤と青木が出場することになるでしょう。
回復具合によってはイジョンスも復帰するかもしれませんね。
はっきり言って曽ケ端、岩政、小笠原、野沢、マルキーニョスのセンターラインさえしっかりさせておけば他の選手は全員メンバーを入れ替えてもいいと思います。
そしてホームで相手の力を見極め、実力差がかなりあるならアウェイでは全員入れ替えるくらいの思い切りが必要だと思います。
若い選手がやれるというのは遠藤や大迫が証明してくれてますから、チャンスを与えつつ主力を休ませてうまく連戦を乗り切ってほしいですね。

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【J1第2節】10分のズレ…の京都戦
結果
3月14日(日) 2010 J1リーグ戦 第2節
京都1-1鹿島(13:00/西京極/15,222人)
[得点者]
63' 野沢拓也①(鹿島)
89' ディエゴ(京都)
[フォーメーション]
興梠、マルキーニョス
ガブリエル、野沢
中田、小笠原
イバ、伊野波、岩政、篤人
曽ケ端


試合の感想
京都戦は残念ながら終了間際に追いつかれてドローになってしまいましたね。
更新するのも遅くなったのでごく簡単に振り返っておきたいと思います。
どちらもリスクを冒さない立ち上がりでしたが、加藤監督のCBコレクションとも言えるチームになってきている京都は、ホーム開幕戦ということもあってか極端に守りを固めることもありませんでした。
京都は引いて守るわけでもなく、プレッシャーを厳しくかけるわけでもなかったので、次第に鹿島が次第にペースを握ります。
ボールを奪ったら素早くDFの裏を狙い、細かく素早いパス交換からゴールに迫るなどチャンスを作ります。
シュート数こそ互角でしたが、京都は遠目からのシュートが多く決定機は鹿島の方が圧倒的に多かったですね。
後半は56分に渡辺を投入してからはディエゴのヘディングシュートなど京都が攻勢に出ます。
しかし、興梠のドリブル突破でもらったFKを野沢が直接決めてすぐにペースを取り戻しました。
その後も鹿島は危なげなく試合を運びます。
これまでなら守備意識を高くしてがっちり守ってこのまま逃げ切るのがパターンなのですが、今季の試合はずっと選手交代が遅いですし一枚目のカードが遠藤なんですよね。
オリヴェイラ監督も「交代を引っ張りすぎた」と言っているようにこの試合は前回書いた交代の遅さというものが勝ち点2を失う結果に繋がってしまいました。
浦和戦、全北現代戦と短い時間で得点にからんでいた遠藤ですが、さすがに毎試合同じようにはいきません。
この試合でも残り10分で出場したわけですが、なまじ浦和戦、全北現代戦の前例があるものですから昨季とは違いチーム全体として2点目を取りに行く意識が強かったです。
こーめいはそれはすごくいいことだと思います。
これまで1点差で終わらせていたところを止めを刺して終わらせるということは、より貪欲でありチームとして新化するということですからね。
ただ、選手交代に10分のズレがあったことが引き分けに終わってしまった原因と言えるでしょう。
2点目を取りに行くのなら残り20分で遠藤を出場させるべきだと思いますね。
そうすれば同様にその10分後に失点してもまだ残り10分あります。
この試合のロスタイムの鹿島の攻撃を見れば、失点した段階でまだ残り10分あれば十分勝ち越しゴールを奪えたでしょう。
もし1点差のままゲームが進めば残り10分のところで青木を入れて守備固めもできますからね。
勝ちきれなかったもう1つの原因としては前半からあった再三のチャンスを決め切れなかったというのもありますが、こういう試合っていうのはどうしても出てきます。
バレーやレアンドロなど優秀なストライカーを擁していた攻撃的なG大阪もチャンスは作っても得点が入らない試合っていうのはありましたから。
これは監督の考えや経験にもよりますが、こーめいはこういうときはFWを早めに代えた方がいいと思います。
いずれにせよ全体的に選手交代が遅く、遠藤の投入も2点目を取りに行くのか、1点差で勝ちきるのか、選手たちへのメッセージが中途半端でしたね。
その結果、意識が攻撃にいっている中のリスタートから速い展開で縦にいれられ、集中力を欠いて失点をしてしまいました。
勝てた試合だけにドローという結果は悔しいですが、試合内容としてはそれほど問題なかったと思います。
1つ挙げるなら後半の攻めが縦に急ぎすぎたかなという感じですね。
前半にDFラインの裏を狙うパスからGKとの1対1のチャンスを多く作っていたので、ボールを奪ったらすぐ縦にっていう意識が強かったですが、前線がマルキーニョス1人で京都DFが3人いる状況でもそこにパスを出すシーンが多かったですから。
縦に攻め急いだため、逆に簡単にボールロストするシーンが目立ちましたね。
攻め急がず後ろからの上がりを待って攻めれば、相当分厚い攻めができていたと思います。
ちょうどそれが後半20分あたりの時間帯だったので、この時間に遠藤を入れればボールを持ってタメも作れますし、マルキーニョスを追い越す動きからサイド攻撃も生み出してましたので、2点、3点と得点できていたと思います。
勝ち点2を失ったと言える試合でしたが、リーグ戦ではこういう試合はありますし、選手交代をうまくやればゲームをコントロールすることは可能、今以上に強さを見せて勝つということもできるでしょう。
最後に序盤にあった森下に対するマルキーニョスの行為ですが、あれは報復行為ではないと思いますよ。
マルキーニョスの名誉のために言っておくと、森下がボールにアプローチしてそのままスライディングで抜けていけば何の問題もないところで、実際にマルキーニョスもそう来ると思ったはずです。
しかし、森下が無理に止まろうとして止まれず、状態を起こした大勢で体重の掛かっているマルキーニョスの左ひざに入って行きましたからね。
逆を突かれたマルキーニョスがそれをかわそうとしたのか、滑り抜けろよって意味でだったのか、カッとなって思わず手が出たのかは本人しか分かりませんが、森下のプレイが結果的にかなり危険なプレイになってしまいましたね。
ああいうプレイをされるとされた方はケガする危険性が高いですし、そうくるとは想定してないので対処にすごく困ります。
激しいボディコンタクトが魅力のプレイアリーグでは、ボールにアプローチしていればOKって認識があるのですが、中にはそれを勘違いして両足タックルしておいてボールに行っているとアピールする選手もいます。
激しいプレイでボールを奪いに行くのと、ケガをさせるような危険なプレイをするのはまったくの別問題ですからね。
次はアウェイ連戦となる大宮戦ですが、この試合で見せられなかった早い段階で止めを刺して勝つという試合を見られたらと思います。

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【ACL・GL】高密度の90分…の全北現代戦
結果
3月9日(火) AFCチャンピオンズリーグ2010
全北現代1-2鹿島(19:00/全州)
[得点者]
42' エニーニョ(全北)
70' 中田浩二②(鹿島)←フェリペ・ガブリエル①
90' 遠藤康①(鹿島)←小笠原満男②

[フォーメーション]
興梠、マルキーニョス
野沢、ガブリエル
中田、小笠原
イバ、伊野波、岩政、篤人
曽ケ端


試合の感想
劇的な逆転ゴール、しかもこーめいが2年前から推していてここのところ評価が急上昇中の遠藤のゴールということもあったのですが、それを抜きにしてもおもしろい試合でしたね。
サッカーの醍醐味が凝縮された高密度の90分だったと思います。
野沢も試合後にコメントしていましたが、始まってすぐに感じたのは全北現代のサッカーが鹿島に似ているということでした。
攻守の切り替えが早く、守備組織をしっかり構築して前線からプレスをかけてきました。
そしてルイス・エンリケとエニーニョという2人の外国人がいいアクセントとなっていましたね。
しかし、鹿島もACLにかける想い、昨季の水原三星戦の二の舞にするものかという気持ちが強く、決して運動量、球際の争いで負けていませんでした。
前半の攻防のキーポイントとなったのは、両チームのフォーメーションと起点となる選手のポジションでした。
鹿島はいつも通りの4-4-2でボランチの小笠原が起点になっていたのに対し、全北現代は4-2-3-1で起点はトップ下のルイス・エンリケと右サイドのエニーニョが主に担っていました。
野沢やフィリペ・ガブリエルは前に行きたがるタイプで、体を張ってボールをキープして起点となるタイプではないのでボランチの小笠原からパスを展開するシーンが多かったのですが、中盤は全北現代の方が枚数が多いので鹿島はビルドアップで苦戦させられましたね。
パスコースをほとんど切られていたのでDFを飛び越える難しい浮き球で繋ごうとしていたのですが、悪天候でピッチの状態も悪く相手の寄せも早かったので思うように繋がりませんでした。
しかも、スローインでさえマークが厳しかったのでことごとくそのまま相手にボールを取られていました。
ここのところはもうちょっと落ち着いてプレイしたいところでしたね。
それでも鹿島も素早い攻守の切り替えと連動したプレスでしっかり守り、ミドルシュートで決定機を作るなど負けていませんでした。
そんな均衡がくずれたのは前半終了間際の42分。
野沢が守備をさぼってプレスにもカバーリングにもパスコースを切ることにもならないポジショニングをしていたので相手がミスして事なきを得てくれればと思ったのですが、こういうときに限って華麗ないいプレイが出てしまいますね。
ダイレクトパスで繋がれたため、野沢の後ろのDFは全員が後手にならざるを得ず、エニーニョに決められてしまいました。
こういうハイレベルな試合では1つのさぼりが失点を招いてしまいますね。

後半はリードした全北現代の攻撃意識がやや落ちたものの、相変わらずしっかりプレスをかけて来ました。
しかし、さすがに前半の出来はハイペースであり、徐々に運動量が落ちてきます。
中盤でスペースができるようになり、鹿島の選手はそれをうまく利用していきます。
相変わらずスローインはほとんど相手に渡してましたが、前半通らなかった浮き球のパスを繋げるようになりましたね。
全北現代の監督も当然この事態は予測しており、後半17分、19分と早々に2枚のカードを切って中盤の運動量を維持させようとします。
この狙いは思惑通りにはいかず、フレッシュな選手は中盤を活性化させることができずに全体的な運動量も低下していきました。
そして後半25分、鹿島はFKから一度跳ね返されたボールをフェリペ・ガブリエルがシンプルにDFラインの裏に放り込みます。
全北現代の選手はラインを押し上げてオフサイドを取ろうとしますが、中田がうまく後ろから入って行って迷いながらもトラップ、右足のいいポジションにボールを置けたのでそのまま蹴り込みました。
フェリペ・ガブリエルは野沢同様、簡単に1タッチでボールをはたくことが多いのでもう少し本山みたいにボールを持つところ、ボールを前へ運ぶところなどを臨機応変に織り交ぜてメリハリを付けてほしいですが、この同点ゴールのシーンはフェリペ・ガブリエルのよさが出ましたね。
その後全北現代の運動量がさらに落ちて鹿島が逆転ゴールのチャンスを生み出せそうな雰囲気も出て来ますが、鹿島の選手もさすがに疲労の色が濃くなって来ます。
ここで両チームの監督はというと、全北現代の監督はすでに逃げ切りを図った選手交代をしたものの失敗。
プランが崩れ、もう一度得点を取りに行きたかったでしょうが、両サイドハーフの選手を代え、イドングッとルイス・エンリケという攻撃の中心選手を交代するわけにもいかないので結局3枚目のカードを切りませんでした。
オリヴェイラ監督はアウェイでの引き分けは上出来と考えており、ギリギリまで交代カードを温存していたのですがその差が出ましたね。
残り5分の遠藤とジウトンの投入も守備のための運動量活性化という意味合いの方が強かったと思いますが、ここに来て小笠原が気迫のボールを奪取から相手に寄せられながらもキープして中央に走り込む遠藤へスルーパス。
ピッチ状態をものともしないボールコントロールでCBの間をスルスル~と抜けた遠藤はGKのタイミングもうまくはずして右足でネットを揺らしました。
ここでオリヴェイラ監督は青木を投入して残り時間をうまく使いながら守備を固め、鹿島が敵地で大きな勝ち点3を手にしました。
両チームの選手たちの強い気持ち、監督の采配、システムの妙と見どころ満載のとてもおもしろい試合に、劇的な逆転ゴールで最後に遠藤が感動を与えてくれましたね。

まだ先は長いので課題を挙げれば、やはり野沢が前線で起点になれないところですね。
まず使われてこそ生きる選手なので本山やダニーロがいないのは大きいです。
遠藤と野沢やフェリペ・ガブリエルを組み合わせた方がバランスはいいでしょう。
ただこの試合、野沢は攻撃に関してはFWのポストプレイから使われることによって、いいからみを見せてミドルシュートを狙っていましたね。
ただ、前述した失点シーンもそうですが、スローインのトラップ時に簡単に奪われたり、低い位置で相手に寄せられてヤケのヒールパスでボールを奪われたりと雑なプレイが多いのも事実です。
早くミスタークライマックスからミスター1シーズンにクラスチェンジしてほしいものです。
そしてもう1つは選手交代です。
浦和戦では残り10分、この試合では残り5分で出場した遠藤が得点にからみましたが、いつもこんな短時間で結果を出せるわけではないですからね。
もうちょっと早くてもいいかなぁと思います。
こーめいならこの試合ではもっと早い段階で野沢→遠藤、マルキーニョス→佐々木にしてました。
それからイジョンスをACL制覇のために獲得したように、遠藤(←野沢orフェリペ・ガブリエル)、船山(←野沢orフェリペ・ガブリエル)、佐々木(←大迫)、ジウトン(←イバ)などフィジカルの強い選手をACLでは積極的に使っていくのもいいんじゃないかと思います。

次はJリーグ第2節京都戦です。
ACL組では唯一鹿島だけ中4日での試合になるんですね。
コンディションも考えてスタメンをいじってくるのか注目です。
京都戦後は1週間のインターバルがあるのでそのままのメンバーという可能性もありますが、少なくとも伊野波のケガの状態次第では大岩を起用した方がいいのではないかと思います。
こんな時のためにしっかり準備してくれてるでしょうから。
それから全北現代戦で大きな勝利を得ることができたので、ペルシプラ戦では主力を数人温存してJリーグの戦いを楽にしていきたいですね。

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【J1第1節】新化の兆しとデジャヴ…の浦和戦
結果
3月6日(土)2010 J1リーグ戦 第1節
鹿島2-0浦和(16:00/カシマ/35,251人)
[得点者]
05' 興梠慎三①(鹿島)←小笠原満男①
86' マルキーニョス①(鹿島)←遠藤康①

[フォーメーション]
興梠、マルキーニョス
野沢、ガブリエル
中田、小笠原
イバ、伊野波、岩政、篤人
曽ケ端


試合の感想
昨年と引き続き同じカードでのホーム開幕戦、まったく同じスコアできっちり白星スタートを切ることができました。
しかし、内容は昨年の開幕戦とは違った新化の兆しを見ることができました。
まず開始間もない5分の興梠の先制点での動き出しです。
小笠原からのボールでしたが、昨年に書いたようにこの二人の意識はよくシンクロしていますね。
小笠原がボールを持ったときに興梠は意識して動き出してますし、小笠原もその動きを意識しています。
興梠がうまくニアのスペースに入って難しいボールにしっかり合わせました。
浦和はDFラインが低くなっておりゴール前に人数が足りなかったわけではないですが、こういう場合はちょっとしたゴール前のスペースに入る動き、そこへ出す意識が大事です。
バルサのダニエウ・アウベスやインテルのマイコンもこういうクロスをよく出します。
蹴る瞬間はそのスペースには当然誰もいないのですが、FWがそれを感じていいタイミングで入っていけばDFはとても守りにくいですね。
昨年の最終節の浦和戦でのゴールといい、興梠は昨季終盤から動きがストライカーらしくなってきました。
それがラスト5節で5得点という結果に結びついていますし、今年は調子を維持できればコンスタントに得点を上げられるのではないかと思います。
また昨年の開幕戦はちょっと飛ばしすぎではないかというくらいの攻守の切り替えから2得点を奪いましたが、この試合ではそういうこともなくきちんとゲームをコントロールできていましたね。
柏木の素晴らしいミドルシュートからやや押しこまれる時間帯になって来たのですが、ゼロックススーパー杯のG大阪戦のような消極的な守備とは異なりました。
柏木がボールに触りたくて少しポジションを下げたため、バイタルエリアでポゼッションされる場面もありましたが、前線から連動したプレスをかけ、しっかりカバーリングもできていました。
時おりワンツーパスからいいミドルシュートが飛んで来ましたが、ほとんどが曽ケ端の正面でしたね。
これはもちろん曽ケ端のポジショニングの良さもありますが、シュートコースをある程度限定する守備ができているということです。
そして最大の新化の兆しと言えるのは遠藤の存在でしょう。
残り10分という少ない時間からの登場でしたが、さっそく得意のドリブルからのミドルシュートを放ちました。
浦和が唯一の本職ディフェンダーの坪井を下げて攻撃的に来たこともあって、そこからは完全に鹿島の時間帯となりました。
追加点のアシストもそうですが、遠藤は小さいテイクバックで速く鋭いボールが出せるのでそれは大きな武器ですよね。
マルキーニョスのバー直撃のミドルシュートへのパスも遠藤からのいいグラウンダーのパスでしたから。
鹿島選手の運動量が落ちており、特にフェリペ・ガブリエルが走れなくなっていたため、プレスの連動にほころびができていた中で出場して流れを変えたわけですから遠藤はすでに鹿島のスーパーサブと言っていいでしょう。
得点にもからみましたからね。
ちなみにその追加点ですが、イバが「ボールボーイのファインプレイ」と言ってましたが、走って来たイバがそのままスローインできる本当にいいボールでした。
田代、増田、ダニーロなど控え選手が移籍しましたが、遠藤の活躍によってダニーロの穴は埋まっていきそうな予感です。
野沢とフェリペ・ガブリエルのタイプが被っており野沢の良さまで消えてしまってますから、スタメンでの活躍も期待したいですが、まずはスーパーサブとしてのポジションを確立してほしいですね。
最後に小笠原のセットプレイのボールが非常によかったですね。
昨季は本人も「ボールがあがらない」と言っており、DFの頭を越えられないボールも多く、野沢に譲ることもありましたが、今季は直接ゴールも期待できるんじゃないでしょうか。

一方、始動がもっとも早くフィンケ監督も選手たちもかなり自信のこもったコメントをしていた浦和ですが、昨年の最終節からほとんど変わってないという印象ですね、
キャンプから調子がいいと聞いていたエスクデロもほとんどの競り合いで手を使ってるのでかなりファウルを取られていました。
あれでは手を使ったファウルを厳しく取る今季は苦労しそうです。
新戦力の柏木と宇賀神が攻撃では目立つところもありましたが、逆に後ろからフィードしていた闘莉王がいなくなった影響も見えましたし、基本的には足元でのパスを繋いでばかりでした。
オシム千葉はリスクを厭わずスペースによく走ってそこにボールが出てましたからね。
浦和はまだ「確信を持って走る」ことができてないということでしょう。
バルセロナが個と組織によるポゼッションサッカーとするなら、Rマドリーは個によるポゼッションサッカーと言えます。
柏木がいた広島は組織によるポゼッションサッカーを展開しており、フィンケ監督が目指すところも同じです。
ところが浦和はこれまで個によるカウンターサッカーというスタイルだったわけで、まさに正反対のチームになろうとしてるんですよね。
昨季シーズン前にブッフバルトが「自分に相談されていたらフィンケを推薦しなかったし、フィンケは浦和のサッカーには合わない」と言っており、こーめいも序盤の数試合を見てその言葉につくづく納得したものです。
クラブはフィンケにチームを合わせることを選択したわけですが、選手(個→組織)の入れ替えだけでもあと1年はかかりそうな気配です。
本格的な組織によるポゼッションサッカーをするには、今季終了後に高原らを放出してからあと2年くらい必要となるんじゃないでしょうかね。
フィンケ監督はドイツでコンビネーションフットボールを具現化した実績がありますから、時間があればいいチームを作ってきそうですが、それまでクラブが辛抱強くいられるかが鍵となりそうです。
ただ、この試合の後ろの選手の起用の仕方、選手交代を見てもフィンケ監督は守備にはあまり気を遣わないのかなって思います。
それでも選手の個の力は高いので昨季と同じくらいの順位にはなりそうですけど。
サヌとスピラノビッチが入ってどうなるのかというところですね。

今季から「手を使ったファウルを厳しく取る」ということでジャッジについても注意して見ていたのですが、鹿島には有利なのではないかと思います。
なぜなら鹿島は組織で守ることに長けてますから、インターセプトも多いですし、他のクラブより手を使って止める場面って少ないですからね。
当然守備の時間が長いクラブの方が不利を被りますし、鹿島の選手は相手の攻撃を遅らせるところ、ファウルをしてでも止めるところというメリハリも心得てますからそういう意味でも損することはないという印象です。
ファウルで試合が途切れる場面が多いですが、それは選手たちが気をつけていけばいいわけですからね。
ただこの試合、そしてG大阪―名古屋戦でもそうでしたが、競り合いでのレフェリーの注意が手にばかり行っているので、ボールがタッチを割ったところでのリスタート(コーナーキックかゴールキックか、どちらボールのスローインか)の判定にミスが多かったように感じます。
そういうミスは昨季から多かったよ…と言われれば、そうだったかなぁとも思いますけどね…(^^;)

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【アジア杯予選】岡田監督敗北宣言…のバーレーン戦
結果
3月3日(水)AFCアジアカップ2011カタール 予選Aグループ第6戦
日本2-0バーレーン(19:00/豊田ス/38,042人)
[得点]
36' 岡崎慎司
90+2' 本田圭佑



負けたら岡田監督解任論再燃」なんていう笑ってしまう報道が試合前から出てましたね。
こーめいはこれまでもブログで書いて来たように日本サッカー協会が岡田監督を解任するわけがないという考えですが、それを差し引いてもあまりに的はずれな報道だと思います。
W杯までの期間を考えるとリスクがあるという理由で岡田監督続投だったわけですし、そもそも本気の日本代表がバーレーンに負けるはずがありません。
日本のホームな上に海外組をフル召集、対してバーレーンはFWとSBが2人ずつ、CBも1人主力がいないわけで、イエメン戦では0-3の敗戦というテンションの下がりぶり。
そういうわけでこーめいとしては解任論なんてどうでもよく、注目していたのは不甲斐ない東アジア選手権後「やり方は変えない」と言っていた岡田監督が本当にこれまでのコンセプトにこだわるのかどうかというところでした。
そして、実際は岡田監督の敗北宣言とも言える試合内容でしたね。
オランダ戦で見せた「90分ハイプレス」はなりをひそめ、東アジア選手権で無様な姿を晒した「90分ダイレクトパスサッカー」は影も形もなくなりました。
実際岡田監督は練習でむやみにボールを奪いにいかないよう相手の攻撃を遅らせること、カバーリングについて細かい指示をしたそうで、これは非現実的な「90分ハイプレス」ではなくサッカーとしては基本的な守備を展開したということになります。
さらには闘莉王の上がりもかなり厳しく注意していましたね。
闘莉王の上がりというと攻め上がりというイメージがありますが、実際は中盤でボールを奪えない時に我慢できずにバイタルエリアに飛び出してしまう守り上がりが多いです。
これによって長友がスペースを埋めたり、中澤が中央に絞ってそれにつられて内田も絞らないといけないのでサイドにスペースができるというシーンがこれまで多くありました。
ただでさえ岡田ジャパンのサイドバックは攻撃的な負担が大きいのに、上下動だけでなく闘莉王の守り上がりで左右動も強いられることが多かったですからね。
この2つの違いによって、これまでザルだった岡田ジャパンの守備が改善されている場面も少し見られましたが、まだまだプレスが連動してないところやボールホルダーにむやみにつっかけるシーン、闘莉王の上がりも目立ちましたね。
しかも両サイドバックが攻撃のため高い位置を取るということは変わっておらず、中盤でボールロストすると一気にピンチを招くという部分は相変わらず。
バーレーンがミスをしてほとんどのチャンスを自滅させていたので失点はしませんでしたが、このままではW杯で対戦する相手には大量失点する可能性が高いと思います。
そもそもカメルーン、オランダ、デンマークといずれも1トップにしろ3トップにしろウィングを置くフォーメーションで、実力を考えるとサイドバックは守備で相手を抑え込めれば上出来、タイミングよく前後半数回ずつ攻撃参加して得点にからめば最高というところだと思うんですけどね。
そして攻撃では玉田のプレイが象徴的でした。
玉田はゴールを期待できる選手ではないですが、サイドに流れてボールを引きだしてタメを作るという動きは効果的でした。
実際、日本代表でもこれまでそういうプレイをしていたんですよね。
ところが東アジア選手権ではワンタッチ、ツータッチではたくことを要求されていたのでまったくいいプレイができませんでした。
その時は「どうしていいか分からない」というコメントもしており、韓国戦ではチームが負けているにも関わらずにちんたら歩いて交代するという場面もありました。
闘莉王の退場した後の態度にしても、二人とも「岡田監督のやり方ではこの程度」という気持ちが態度に出たのではないかと思います。
今回のバーレーン戦にしても2日しか準備期間がなかったため、岡田監督のコンセプトに毒されなかった選手たちが基本的なプレイをしたというだけですね。
選手が密集してショートパスを繋ぎまくるとうシーンはなかったですから。
つまり、東アジア選手権で目指した非常識な「90分ダイレクトパスサッカー」をせずに、ドリブルを織り交ぜてタメを作る、ピッチをワイドに使うというサッカーとしては基本的攻撃を展開したということになります。
確かに海外組の能力は高いものがあり、本田や森本のゴールへの意識の高さは武器ではありますが、バーレーンは韓国より確実に実力が下で中国や香港のように引いて守るということもしなかったわけですから、岡田監督が同じやり方をしていれば国内組でも大差ない試合はできたと思います。
なまじ準備期間があるため、国内組は岡田監督のコンセプトに潰されていたということがはっきりした試合でした。
それは東アジア選手権後の三者会談での岡田監督の「W杯本番を意識させすぎた」というコメントと、バーレーン戦前の「言い訳なしで結果を出せ」というコメントにも表れていますね。
W杯を意識してコンセプトを押し付けた東アジア選手権と結果だけを求めて選手たちに任せてプレイさせたバーレーン戦という違いが出ました。
同時に代表クラスの選手を集めて適材適所に配置し基本的なことをやらせれば、アジアで勝ち続けたジーコジャパン時の強さを発揮することはどんな監督でも可能だということです。
逆にいえば、それができないのは監督の責任ですね。
これがこーめいが東アジア選手権終了時に現時点でも監督を代えた方が今より確実に強くなると言った理由です。
現時点での岡田ジャパンは、昨年10月に本田や森本が出場したキリンチャレンジカップ時に戻ったと言えるでしょうね。
本田や森本のゴール意識の高さ、そして前線でタメを作って後ろからどんどん前に入っていくプレイが見れた試合で、こーめいが岡田ジャパンでもっとも可能性を感じた試合です。
その後、コンセプトにそぐわないということで本田は主力に組み込まれませんでしたが、この試合から本田を軸に組み込むなら、岡田監督は自分のコンセプトにこだわることはできないでしょうね。
なぜなら本田は守備をするのが嫌なわけではなくて、連動もせずただ個々に走って相手を追ってくだけの岡田監督の「90分ハイプレス」を無意味と思ってるだけですからね。
本田の性格からして、自分が納得できないコンセプトに黙って従うとは思えません。
それだけに今後は岡田監督が独自のコンセプトとサッカーの基本のどちらを取るのかというのが焦点となるでしょう。
こーめいは当たり前ですがサッカーの基本をはずさないでほしいと思います。
もちろん、守備組織の再構築、プレスとカバーリングの徹底などはやらないといけないですけどね。
その方が明らかに選手たちの能力を引き出せてますし、「90分ハイプレス」しろ「90分ダイレクトパスサッカー」しろ、世界のどの監督もそんなサッカーをしようと思ってはいないですからW杯後に繋がることもありません。

日本サッカー協会は岡田監督続投に関して目指すところはブレてないということも理由に挙げてましたが、このバーレーン戦を見るとブレまくっているように思います。
そもそも言っていることがブレないなんてことは容疑を否認する犯罪者や政治家だって簡単にできるわけで、実際はやっていることがブレてないかが大事です。
そして、日本サッカー協会は会談の場で言ってることがブレてないかを判断するのではなく、これまで岡田ジャパンの戦い、選手選考、チーム作りを精査してブレてないかを判断するのが仕事のはずです。
前田が「自分は2トップの方が生きる」と主張したため、ろくに試さずにはずしたにも関わらず東アジア選手権では2トップを採用。
そしてその大会で手詰まりになると前田を召集しようとするなど、やってることはブレまくってます。
日本サッカー協会や岡田監督が言っているブレてないというのは、赤信号でも止まらず突っ走るというブレのなさで決してポジティブなものではないですからね。
どうせブレるなら赤信号ではきちんと止まって、青信号で走り出すという基本ルールを守った緩急のある運転をするという方向にブレてほしいですね。

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【ゼロックス杯】もっと貪欲に…G大阪戦
結果
2月27日(土) 2010 FUJI XEROX SUPER CUP
鹿島1-1(PK5-3)G大阪(13:30/国立/34,634人)
[得点]
20' マルキーニョス[PK](鹿島)
45'+1 加地亮(G大阪)
[フォーメーション]
コオロキ、マルキーニョス
野沢、ガブリエル
青木、中田
イバ、イジョンス、岩政、篤人
曽ケ端


試合の感想
開始早々イバの不用意なプレイからボールを奪われてピンチを招いたシーンが、この試合のすべてを象徴していたように思います。
鹿島は開始5分間こそボールを持っていましたが、そこからはG大阪にポゼッションされる展開となりました。
この原因は明らかで運動量が少なくプレスが連動せず、ボールを奪っても不用意なパスミスが多かったからです。
そんな中、セットプレイを獲得し菅沼がイジョンスを手を使って倒したという判定で鹿島がPKを得ます。
今季は手を使った反則は厳しく取っていくということだったので、PKや退場が増えるのではないかと予測されましたがいきなりでしたね。
ゼロックススーパー杯はその年の判定基準を示す試合でもあり、レフェリーも狙っていたのではないかと思います。
ラッキーなPKをマルキーニョスがしっかりと決めて、鹿島が先制します。
しかし、ここからの鹿島は消極的過ぎました。
ボールをいい形で奪っても簡単に下げてしまい、前に運ぶ意識、得点を奪う意識が希薄でしたね。
G大阪は中2日のアウェイ帰りでけが人もいてメンバーが代わっていたので精彩を欠く部分もありましたが、こんな消極的な試合運びでは前半このままリードして終われればラッキーだなと思っていたらやはり失点してしまいました。
加地のミドルシュートが小笠原に当たって入るというほとんどオウンゴールと言えるものだったのですが、これはアンラッキーによって生まれたゴールではありませんでした。
消極的な試合運びが招いた失点と言えるでしょう。
というのも鹿島の意識全体が消極的な守備を展開していて、気持ちが後ろ向きだったんですよね。
小笠原もミドルシュートに対して体を引いてしまっており、こういった消極的なディフェンスは往々としてシュートがゴール枠内に飛んでいくことがあります。
昨季、最終節の浦和戦ではエクスデロの決定的なシュートを岩政が足に当ててはじきだしたというシーンがありました。
あれは前に出ながら積極的な気持ちを前面に押し出したブロックだからファインプレイを呼び込んだわけです。
シュートブロック1つにしても気持ちが大きく結果に絡んできますからね。
後半こそは岩政とイジョンスを中心にG大阪の攻撃を跳ね返していましたが、鹿島の攻撃に関しては低調のまま…。
残り15分になってG大阪が中2日の影響が出て運動量が落ち、遠藤にボールが収まるようになってからようやくいい形ができるようになりましたね。
それでもフィニッシュはどこか気持ちが乗らないようなプレイで引き分けのまま90分が終了。
全員がきっちり決めた鹿島がPK戦を制して、ゼロックススーパー杯連覇を果たしました。
とは言え、昨年、一昨年のACL、ナビスコ杯、天皇杯などのトーナメント戦に当てはめると敗退パターンと同じような試合だったと言えると思います。
鹿島はシーズンを通して安定した力を出すことはできるものの、爆発力に欠ける部分があり、この試合はG大阪も本調子でなかったのでPK戦で勝つことができましたが、一発勝負ならば相手に後れをとってしまうことはこれまでの天皇杯で多く見られました。
ホーム&アウェイならば鹿島は初戦で勝ち点2を失った試合であり、リーグ戦ならその後の5試合でそれを取り戻せる力はあるものの、トーナメント戦なら第2戦で失った勝ち点を取り戻せずに敗退というのは過去のACLやナビスコ杯で見られました。
今季もこういう試合の入り、スタンスではACLをはじめトーナメント戦を制すのは厳しいかと思います。
ただ、昨季はゼロックススーパー杯でのG大阪戦、かなり飛ばしすぎに見えた開幕の浦和戦とどちらも快勝したものの、その後ACLの水原三星、新潟戦に敗れましたからね。
試合が低調だったからと言って今季を必要以上に不安視することはないでしょうが、中2日、中3日で行われるミッドウィークの一発勝負やトーナメント戦の入り方、選手起用、戦い方は気をつけないといけないでしょう。
簡単に言えば得点力向上は必須ですね。

消極的な試合となった理由
運動量が少なかったのもあるのですが、中盤のバランスがよくないですね。
前回野沢がキーパーソンと書きました。
そして、天才だから何とかしてくれるかと思いましたが、天才肌なだけにどうしてもワンタッチではたくことが多いですし、トリッキーなプレイを狙い雑なヒールパスなどからボールを奪われるため前線での起点にはなれないですね。
この試合ではフェリペ・ガブリエルがボールをキープしようとしていましたがG大阪のプレスに潰されることがしばしばでした。
日本の早いプレスにまだ慣れてないということがあるのでこれからよくなっていく可能性もありますが、野沢もフェリペ・ガブリエルもどうしても前線にからんでいきたがるので後ろの選手がパスを出すのが難しくなりました。
そのためボランチからボールを下げるシーン、DFを飛び越す出すのも受けるのも難しい浮き球パスが目立ちましたね。
さらにオリヴェイラ監督からDFラインの裏を狙えという指示が出ており、ボールを奪ったら前線の選手が一斉に縦に走ってパスコースをG大阪の選手にきられるという場面が頻発しました。
裏を狙って一発のチャンス、もしくはラインを下げて中盤のプレッシャーを減らすのが目的でオリヴェイラ監督は指示していたわけですから、中盤でパスをもらうポジショニングを取りながら1人が狙って行けばいいのに全員が狙いすぎてましたね。

唯一とも言える光明
この試合での収穫は勝利したことと、遠藤康のプレイでしょう。
長春亜泰戦同様に途中出場してしばらくはなかなかうまくボールに絡めなかったのですが、G大阪の運動量が落ちてからはボールをもらえるようになりました。
遠藤は独特のリズムでボールを持つので相手DFも簡単に飛び込めず、前線で起点を作れるので周りも動きやすいんですよね。
実際に惜しいミドルシュートやマルキーニョスのオーバーヘッドなどチャンスを作っていました。
終了間際の野沢の左足シュートも遠藤が起点になって生まれたプレイで、やはり野沢はああいった前線に入っていくプレイが真骨頂ですね。
そう考えるとキーパーソンは野沢ではなく遠藤になるかもしれません。
ただ、ボールに触れるようになったのは相手の運動量が落ちてからですし、90分を考えるとまだどの程度やれるかという部分があります。
しかし、出場時間が増えれば周りとの連携もよくなってこれからどんどんいいプレイを見せてくれると思います。
もっとボールに触れるよう細かくポジションを取りなおしながら、ボールを持ったら周りがどう動くかでなく自分が起点になって周りを動かすんだというくらいの気持ちでプレイしてほしいです。

つまらないPK戦
PK戦は遠藤が枠をはずした以外は、(鹿島の先制点を含めて)全員が決めました。
これは昨年の天皇杯準決勝名古屋と清水戦のPK戦でも思ったのですが、JリーグのPK戦がどんどんつまらなくなっているように感じます。
というのも08シーズンからPK時のGKの動きを厳しく取るようになり、同年のゼロックススーパー杯では家本主審が一騒動起こしてくれました。
その騒動もあって昨年から徹底されはじめ、実際にPK戦の前にレフェリーはGKにPK時の動きだしについて念押ししています。
昨年の天皇杯準決勝名古屋と清水戦もそうで、楢崎と西部は顔を見合わせて苦笑いしてましたからね。
本来、キッカーが蹴る前にGKはラインから外れて前に飛び出してはいけないのですが、レフェリーに念押しされるのでGKは本当にキッカーが蹴るまで動かないので迫力もないですし、止められそうな雰囲気もないです。
だから助走が短くタイミングを合わされ、コースを読まれ、そしてよほどコースが悪くなければ、枠さえはずさないと決められるんですよ。
この試合でも曽ケ端が1本手をかすめただけでしたからね。
海外ではまったくこんなことはしてないので、GKは国際試合ではJリーグと同じように馬鹿正直にはしないでしょうが、観る方からすれば本当にPK戦がつまらなくなったという感じです。
今季からは手を使うプレイを厳しく取るということで、それはそれでいいと思うのですが、またそれを力量の低いレフェリーが杓子定規に判定して試合がつまらなくならなければと思います。
それから今年はW杯イヤーですが、06シーズンのようにW杯を挟んで判定基準が変わるということをしないでほしいです。
実は06シーズンにも簡単に倒れてもファウルを取らないというスタンスが叫ばれ、実際にレフェリーが目立つ試合が少なくなってよかったのですが、W杯ではファウルを厳しくとってレッドカード乱発の試合が多くありました。
それを見てレフェリーが影響されたのか、FIFAから通達があったのか知りませんが、W杯後はやたらファウルを細かく取るようになって選手が戸惑うシーンが多く見られましたからね。
毎年何かしら新しい判定基準を取り入れてますが、それをきちんと判定できなければ意味ないですからね。
レフェリーの技術の向上、インカムの導入、インタビュー、ミスジャッジの検証、レフェリーの制裁の公開など海外では基本的なことをまず実現してほしいです。
インカムについては日本の場合は電波法のため技術的に難しいということですが、携帯電話に適した電波を寡占(ほとんど独占)しているドコモかAUと提携して試合中常時主審と副審が連絡取れるように回線を開いた携帯電話かワンボタンで主審と副審が繋がる携帯電話とか開発できないものなんですかね。
電話会社も通話料として一定の収入が見込めるので現実的なような気もするんですが、技術的に難しいんでしょうかね。
現在は弱い電波でも話せるような技術を模索中ということである程度目処はたってきているということですが…。
今季からテレビ観戦に限ってはレフェリーの判定の説明が入ることもあるそうなのでそちらには期待したいです。
もっともミスジャッジにはこれまで通り無視、もしくは実況や解説者も「微妙な判定ですね」でお茶を濁すことになるのでしょうが…。

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