鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【J1第27節】本山出陣、布陣変更…の横浜FM戦
結果
10月24日(日) 2010 J1リーグ戦 第27節
鹿島2-0横浜FM(16:00/カシマ/22,973人)
[得点者]
36' 興梠慎三⑦(鹿島)←本山雅志
39' 興梠慎三⑧(鹿島)←本山雅志

[フォーメーション]
FW:興梠
MF:ガブリエル、本山、野沢
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
サッカーの基本と醍醐味
鹿島はマルキーニョスが出場停止のため、本山をトップ下に置く4-2-3-1でした。
普段やり慣れていない布陣ということもあって、先週は紅白戦を3日連続でしたそうですが、前回のエントリー(きれない鹿島にきれそうなサポーター…の湘南戦)で今のメンバーでは4-2-2-2は機能しない、そして本山がスタメンに戻って来れば…と書いたこーめいにとってはこちらの布陣の方が機能すると思っていました。
それに対して横浜は中盤がフラットの4-4-2でしたので、フォーメーション自体の相性もよかったですね。
立ち上がりこそどちらもボールが落ちつかず中盤の攻防が多くなっていましたが、本山のサイドチェンジをきっかけに初めて鹿島がいい形で横浜FMのゴール前まで迫ります。
その流れでPKをもらえたのはラッキーというか、あまりにW杯主審の西村レフェリーの判定が酷かったです。
田中がイバを引っ張って止めたという判定でしょうが、パスをイバがコントロールしていたわけでも、通っていたわけでもないですからね。
おそらくあれをファウルと思ったのは、スタジアムにいた人の中でも西村レフェリーだけでしょう。
しかし、このPKは小笠原が止められてしまいます。
これまで得点力不足で勝ちきれない鹿島としては嫌な雰囲気もあったのですが、徐々に新布陣の4-2-3-1が機能し始めましたね。
守備では中盤の3枚がしっかブロックを作ってパスコースを限定していましたから、横浜FMの選手のパスミスを誘発しました。
攻撃では選手間の距離が時間が経つにつれ短くなって狭い範囲でボールを回すことができるようになりました。
そのためボールを奪ってからのカウンター、パス回しからの攻撃でチャンスを作りかけていました。
そして、36分に本山がバイタルエリアでジウトンからのパスを受け、ヒールで興梠に出します。
前へ抜けた興梠は落ちついてGKをかわすループシュートで待望の先制点を入れます。
これまで追加点を奪うことができずに勝ち点を落として来た鹿島ですが、その3分後に今度は小笠原の縦パスを本山が再びヒールで流します。
それを受けた興梠が念願の2点目を奪います。
この興梠の2得点を演出した本山のプレイにはサッカーの基本と醍醐味が凝縮されていましたね。
1点目も2点目も同じような形ですが、より分かりやすい1点目をクローズアップすると本山のポジショニングがものすごくいいことが分かります。
ジウトンが前を向いてボールを持っていたのですが、本山はこの時山瀬、小椋、天野の三角形の中心にポジションを取っています。
それから本山はジウトンから離れる動きをします。
これはジウトンの前にスペースがあってボールを持ちあがれるという判断があったのですが、きちんとジウトンからグラウンダーのパスを受け取れる(つまり自分とボールを持った味方選手との間に相手の選手が入らない)よう移動しています。
そして、移動した先は小椋、天野、松田の作る三角形の中心です。
どうして三角形の中心にポジションするかというと、そこが一番相手のプレッシャーを受けるまでの時間を稼げるからです。
本山はトラップしてヒールパスを出しましたが、その間に小椋が距離を詰めて来ていました。
当然、ポジショニングが悪いと相手のプレスに合って思うようにプレイできなくなっていた可能性もあるわけです。
ボールをもらう前に本山はよく首を振って周囲を確認してしますが、これは興梠の位置を確認しているだけでなく、きちんと横浜FMの選手の位置も確認してどこでボールを受ければ自分にとって有利かを考えてポジションを取っているわけです。
また、3人の中心でボールを受けることで横浜FMの選手は誰が本山にプレッシャーをかけにいくか曖昧になっていましたよね。
そしてジウトンの何気ないパスも早くて素晴らしく、それをなんなくトラップする本山の技術、その後の前(攻撃)を意識したプレイ。
ポジションニングを含めてこれこそサッカーの基本であり、今の鹿島に足りないものです。
特にマルキーニョスのようにフィジカルの強さでボールをキープできない野沢、ガブリエルは見習ってほしいところです。
というか、鹿島の選手だけでなくこのプレイができるようになれば日本のサッカーは格段にレベルが上がりますよ。
さらに本山らしいヒールパスでのお膳立ては、観る者を魅了するサッカーの醍醐味と言えますね。

興梠復活の理由
これまで得点を取れずに苦しんでいた興梠が2得点。
これにもきちんとした理由があります。
興梠のゴールは100%と言っていいほど、ペナルティエリア内でのシュートから生まれています。
それはスルーパスに反応して縦に抜け出したり、サイドからのクロスにゴール前に飛び込んで合わせるという形が多いです。
現に昨季終盤は小笠原とのホットラインでゴールを量産していた興梠ですが、今季は小笠原があまり高い位置でプレイできていません。
これはもちろん小笠原自身の調子がよくないというのもありますが、やはり前線で起点ができないのでいい形で上がっていけないという状態が続いていた影響が大きいです。
前線でボールをおさめてくれないとボランチもサイドバックも上がっていけないですし、そもそも湘南戦などは野沢、ガブリエルのポジショニングが悪いため、後ろからパスを出すのも四苦八苦でボールを持ってパスコースを探す時間が多くなり、最優先でプレッシャーをかけられていましたからね。
この試合では前線でボールをキープできていたため、小笠原も後半の立ち上がりや2点目の縦パスを出したシーンなど、前線に上がっていく時間、プレスを受けずに前を向いてボールを持てるシーンがありました。
そして何より本山がペナルティエリアの近くでボールを受けてパスの起点になれていましたからね。
要するに興梠は高い位置で起点となり、鋭いスルーパスを出してくれる選手がいるとそのスピードを生かしたDFライン裏への動き出しが生きて得点力がアップするということです。

新布陣の試行錯誤
後半になっても興梠、本山にボールがおさまっていたので引き続き鹿島がペースを握ります。
しかし、横浜FMも59分に選手交替をして布陣を変更して来てから勢いが出て来ます。
鹿島は運動量が落ち始め、本山もまだケガを抱えて万全ではないということで64分に遠藤と交替します。
この遠藤の使い方がよくなかったですね。
左から遠藤、野沢、ガブリエルという並びになったのですが、遠藤は左サイドに入るとタッチライン際でのプレイが多くなり非常に窮屈そうです。
スピードのあるサイドハーフというタイプではないので、右サイドに置いて中に切り込ませるかトップ下に置いた方が生きます。
それはこの日打った2本のシュートシーンを見ても確実でしょう。
途中から右サイドや真ん中にポジションを取っていたのが誰の指示なのか、自分の判断だったのかは分かりませんが、明らかに左サイドよりプレイしやすそうでしたね。
左サイドバックがジウトンということを考えてもその前にはガブリエルを置いた方が守備も安定すると思います。
それから野沢のトップ下よりも青木を投入して小笠原を1つ上げた方が機能していましたね。
この辺りは攻守のバランスや選手のプレイスタイルを考えれば自ずと答えが出ると思いますが、オリヴェイラ監督も慣れない布陣で試行錯誤といったところなのでしょう。
前日に名古屋が勝利していましたが、鹿島もきっちり勝利しました。
これからの選手起用によっては、名古屋猛追の可能性を感じさせる内容でしたね。

4-2-2-2か、4-2-3-1か
マルキーニョスの出場停止からこの試合では布陣変更をして挑んだわけですが、次節から4-2-2-2と4-2-3-1のどちらでいくかによって、これからの鹿島の成績に大きな影響を及ぼしそうです。
こーめいは前回に書いたように今の鹿島では4-2-2-2は機能しづらいと思います。
本山とマルキーニョスがいれば機能するでしょう(実際に昨季までは機能していた)が、オリヴェイラ監督が守備の負担を減らしたかったということで本山をトップ下起用したこと、ケガで早い時間で交替したことを考えるとコンディションはまだまだ万全とは言えない状態なのでしょう。
そんな状態では攻守に運動量を要求される4-2-2-2のオフェンシブハーフをやるのは難しいでしょうね。
もしどうしても4-2-2-2でやるなら、守備で走れるガブリエルと組ませる(つまり昨季まで本山がやっていた仕事をさせる)ことで本山の負担を減らして、なるべく高い位置でこの試合のように起点となってもらうしかないと思います。
それでも本山は時間制限の起用になるでしょうから、なかなか厳しいでしょうね。
それならマルキーニョスか興梠を1トップ、トップ下に本山(途中から遠藤か小笠原)という布陣がいいと思います。
1トップならマルキーニョスか興梠をベンチに置いてスーパーサブにすることもできますからね。
横浜FM戦でうまく行ったからといってこれからも機能するとは限らないですが、守備面を考えても4-2-3-1の方が格段にやりやすいはずです。
この布陣ならガブリエルと野沢がサイドに開いても問題ない(というよりサイドハーフなのでワイドに開く動きは重要)ですし、1トップで中央が薄くなりますがもともとゴール前に飛び込んでいく動きは二人とも得意なのでより生かしやすいと思います。
攻撃に関しても4-2-2-2より格段に4-2-3-1の方が(中盤の人数が多いからではなく4-3-3でも4-2-2-2よりは)パスが繋ぎやすいですからね。
練習を重ねて連携も上がって行けば、今の鹿島なら4-2-2-2よりは結果を出して行けると思います。
状況は違いますが、4-2-3-1のフォーメーションでのメンバーは以前のエントリー(不振脱出のための分かりやすいサッカー)で書いてあるのでそちらも読んでみてください。
欲を言えばやはりトップ下に加えて両サイドハーフのどちらかでもうちょっとボールがおさまる選手を起用したいところです。
いずれにせよ名古屋戦の記事で本山がいてくれたらJリーグ4連覇は狙っていけそうだと書きましたが、背番号10のコンディションが鍵となっていきそうです。
オリヴェイラ監督はどういった判断をくだすのでしょうね。

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【J1第26節】きれない鹿島にきれそうなサポーター…の湘南戦
結果
10月16日(土) 2010 J1リーグ戦 第26節
湘南1-1鹿島(13:00/平塚/11,200人)
[得点者]
09' マルキーニョス(鹿島)
90'+5 阿部吉朗(湘南)

[フォーメーション]
FW:興梠、マルキーニョス
MF:ガブリエル、野沢
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、大岩、岩政、當間
GK:曽ケ端


試合の感想
攻めきれない前半
スローインからマルキーニョスが決めて早々に先制しますが、前半は特に酷い試合内容でしたね。
以前にも書きました(サッカーの基本がなってない…のC大阪戦)が、前線の選手のポジショニングがプロとは思えないです。
後ろの選手、例えば小笠原がボールを持った時に前の4人が全員上がって行っています。
まったくポジショニングというものに気を配ってないので、平気で小笠原と自分の間に湘南の選手がいるところにポジションしているんですよ。
見たくもない試合でしょうが、録画している方はぜひ見直してみてください。
見事に前へのパスコースがないですから。
その状態では後ろの選手はパス出せませんから、技術のある小笠原が何とかサイドに開いている野沢やガブリエルに浮き球のパスを出しています。
しかし、湘南の選手を越えるボールを通すのは難しいですし、受け手も空中のボールをトラップしてコントロールしなければなりません。
結局、その間に湘南の選手に詰められ、1対1を仕掛ける能力もないのでバックパス。
前線の選手の動き直しがないので、後ろの選手はまたパスを出すところがなく、苦し紛れにDFラインの裏にロングボールを出して湘南にプレゼントをするという繰り返しでしたね。
前半、2点目を取りに行くという気持ちが感じられなかったのはすべてこのせいです。
マルキーニョスのみがくさびのボールをもらいに下がり、前線で体を張ってキープして起点となり、ドリブルで積極的に仕掛け、ゴールを奪う仕事をしていましたね。
もちろん守備もいつも通りしてくれていました。
マルキーニョスがいないと勝てない理由がよく分かる試合でした。
幸先よく先制したものの、2点目を取りきれない鹿島を象徴するような前半でした。

守りきれない後半
後半になるとようやくパスコースが1つでき始めます。
プレスも弱まって来ており、湘南相手ですからそれだけでゴール前まで持っていってチャンスを作れていましたが、攻撃力を上げようと思ったら前に3つパスコースを確保するのが理想です。
今の鹿島は前線の選手の組み合わせが悪いですし、正しいポジションを取るということに対して選手たちの意識も低いですね。
これまでは運動量でごまかして来ていたのですが、この試合では攻守の切り替えも遅くてカウンター、前線からの連動したプレスも機能していませんでした。
その結果、後半は鹿島もいくつかチャンスを作っていましたが決め切れず、逆に湘南のカウンターからピンチを招くことも度々でした。
最後はロングボールに対してジウトンが競れずにボールを中に入れられ、岩政と青木がかぶってクリアミス、それを押し込まれてロスタイムに追いつかれるという守りきれないパターンのドロー決着となりました。

勝ちきれない試合
守りきれないというのもありますが、今は2点目をとりきれないというのが一番の問題でしょう。
しかし、それはオリヴェイラ監督のもと鹿島がそういうサッカーをこの3年間して来なかったわけですから仕方ないことです。
このまま何も変えずに同じことをやるなら、急にやれって言われても難しいと思います。
詳しいことはシーズンが終わってからか、リーグ順位がだいたい決まってから書きますが、今の鹿島では4-4-2(ブラジル風の4-2-2-2)を機能させることはできないと思います。
興梠はあばらを痛めてから明かにゴール前でキレを失っており、マルキーニョスは前線の選手がする仕事を一手に担うことに注力せざるをえず、ガブリエルには決定力がまったく見られず、野沢は周りの選手が生かしてくれないと(チームが機能していないと)存在価値がまったくないというこの状態では、勝ちきれない試合は続くでしょうね。
本山がケガから復帰してスタメンになるか、オリヴェイラ監督がいきなり覚醒して遠藤を起用すれば、11月から野沢のミスタークライマックスが発動して何とかなるかもしれませんが…。

當間のJリーグデビュー
低い位置でドリブルをしてボールを奪われたり、簡単にスライディングで飛び込んでかわされたり、ポジショニングを見ても攻守において判断ミスが多かったですね。
しかし、前述したようにとにかく前線の選手のポジショニングが悪くパスの出しどころがなかったので當間にとっては相当難しい試合となりました。
同様の理由でボールロストしていたのは當間だけではなかったですから。
ただ、起用方法というか指示については疑問があります。
確かに攻撃は當間の持ち味ではありますが、あれだけ攻撃的にやらせる意味があるのかと思いますね。
左サイドが攻撃的なジウトンである以上、攻撃はそちらに任せて當間はまず守備をしっかりやらせるべきでした。
攻撃も守備もとなると当然その分状況判断が難しくなりますから。
こーめいなら自信を持たせるためにも、仕事をシンプルにしてプレイしやすいようにするためにも守備をしっかりやってあまり上がらないよう指示を出しますね。
もちろん鹿島のペースなら試合中にオーバーラップを促しますけど。
あまりいいプレイはできませんでしたが、2点目を取れなかったのも追いつかれたのも當間が原因というわけではないです。
これまでならベテラン、固定メンバーで勝ち点を失って何も残らない試合だっただけに若い選手が経験を積めたのはよかったと言えるかもしれません。

あまりにも不甲斐ない内容で勝ちきれない試合だったので、サポーターはきれそうにもなりますよね。
そりゃ、こーめいだってブーイングもしますよ。
しかし、混戦Jリーグが発動してこんな試合にも関わらず首位名古屋との勝ち点は1縮まって8になりました。
マルシオ・リシャルデスのいる新潟は強いですね。
その新潟とは28節にアウェイで戦うので喜んでばかりもいられませんが…。
それ以前に今の鹿島では名古屋が足踏みしても差を縮めていけるかどうか疑わしいです。
チーム強化、選手起用など根本的な数多くの問題を抱えていますがとりあえずそれは置いておいて、運動量が復活すればもう少しやれると思うのでこんな不甲斐ない試合をしてもまだ上を狙えるチャンスがあることに感謝して選手たちには奮起してほしいです。
脳震盪で救急車で運ばれた大岩は何もないといいですね。

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ザックジャパン予想外の船出…のアルゼンチン戦
結果
キリンチャレンジ
日本代表1-0アルゼンチン代表
[得点者]
岡崎慎司
[フォーメーション]
FW:森本
MF:香川、本田、岡崎
MF:遠藤、長谷部
DF:長友、栗原、今野、篤人
GK:川島


試合の感想
悪癖と縦パス、そして右サイド
立ち上がりは両チームともバタバタしていましたね。
日本は栗原のミスからよもやというシーンがあり、アルゼンチンもパスミスが多くボールがおさまらない場面が多かったです。
この時点でアルゼンチンの選手のコンディションはあまりよくないのだろうと感じましたが、それを抜きにしても日本の試合内容はよかったですね。
この試合はザッケローニ監督がやりたいことがいくつか見られればと思っていたのですが、攻守においてそれはもちろんのこと結果もついて来て、日本代表の成長、これまでの経験が生かされていると思える試合でした。
日本は立ち上がりの栗原のミスから失点せずに済み、逆にアルゼンチンはパスミスが多かったので日本が主導権を握れましたね。
ただ、日本人の悪い癖が顔を出してしまいました。
ザッケローニ監督から手数をかけるなという指示が出ていたため、序盤はDFラインの裏を狙う縦パスばかり目立ちました。
日本は左サイドにボールの持てる遠藤、香川+トップ下の本田がいたのでそちらでゲームを作ることが多くなっていました。
アルゼンチンも左サイドバックのエインセ、中盤のカンビアッソらが中央に絞る傾向があったので右サイドには大きなスペースがあり、篤人が何度もボールを呼んでいたのですが遠藤らは監督の指示に忠実に手数をかけずに縦を狙っていましたね。
しかし、ザッケローニ監督の右サイドを使えという指示でようやくワイドなサッカーが出始めます。
実際に篤人のクロスから岡崎の決定機がありましたし、先制点となったゴールも右サイドに展開してからでしたからね。

ポジショニングと1対1
ザッケローニ監督のやりたいことを見ると、選手のオフザボールのポジショニングや守備での1対1の対応に変化があったと思います。
日本の選手は育成年代で適正な試合数(年間30試合ほどのリーグ戦)を経験しないので、けっこうプロになってもポジショニングがいい加減な選手が多いです。
運動量はあるのですが、そこに走ってもボールは出せないよっていうところにポジショニングしてしまうんですよね。
この試合では、アルゼンチンのプレスがかからないところへの動き出し、パス出しというのが出し手も受け手もよくできていました。
ですからくさびのボールもよく通ってましたし、前を向いてのプレイも多くできていました。
守備では後ろのことは気にするなという指示が出ていたせいか、1対1は絶対に負けないという意識、迫力が出ていたと思います。
岡田監督は1+1=3になるような守備(実際は4+5=10)を目指し数的優位を作るようにしていましたが、この試合では1対1の局面でも積極的にボールを奪いに行けていましたよね。
ただ、1対1だけでなく組織的な守備においてもダイアゴナル(イタリア語ではディアゴナーレ)のポジションが取れていました。
戦術変更する前の岡田ジャパンでは、この基礎がめちゃくちゃで両サイドバックがやたら高い位置を取っていましたから。
また、ダブルマーク(挟み込み)でのボール奪取する場面が多く距離感が適正でしたね。
そして、南アフリカW杯でビエルサ監督率いるチリが見せていたようなサイドに追い込む連動したプレスも時おり見られました。
この辺りはまだまだの部分もあり、これから精度や連携を高めていくのでしょう。
メッシのドリブルを止めるのは苦労しましたが、全体的にはいい守備ができていたと言えます。
その結果、アルゼンチンは組織的な攻撃ができずに南アフリカW杯のドイツ戦のように個に頼ったプレイに終始するしかなかったですね。
アルゼンチンの地元紙が、「チームとしてまとまっていない。一歩後退した」と評していたのはそういうことでしょう。

南アフリカの経験
後半になるとアルゼンチンの圧力に守備の時間が増え、終盤になるとより攻撃に人数をかけて来られて押し込まれます。
こうなって来ると日本は人数をかけてひたすら守るという感じになったのですが、それにしてもアルゼンチンはスペースのないところでもボールを細かく繋いでチャンスを作って来ますね。
何度か危ないシーンを作られるのですが、この辺りは南アフリカでの戦い方が生きた守備ができてかなと思います。
なかなか南アフリカで見せたような守備ばかりの戦いではそれ以上の進歩は望めませんが、この試合のように先制して終盤に守るという展開に限っては有効ですよね。
ただ、後半に入った前田がシュート3本を放っていることを考えても守りの時間が多くなりながらも、ゴールチャンスは作っていましたからね。
篤人のクロスから前田のヘディングシュートがあったようにあの展開で前線に高さがあると攻撃の芽も出てきます。
カウンターからのあの前田の決定機を決められるようになったらかなり大きいですね。
スターティングメンバーのバランスや交替選手の使い方も理にかなっていてよかったと思います。

アルゼンチン代表の実力
ザッケローニ監督がスペインと並ぶ強豪国と言っていましたが、アルゼンチンの実力は今さら言うまでもないでしょう。
しかし、バティスタ監督が試合後にコメントしていたように、選手たちには時差ボケや疲労があったのは確かですね。
それは試合の動きやインテル組(Dミリートとカンビアッソ)が負傷交替したことからも明らかです。
もともと来日するはずだったサネッティやアグエロも直前で離脱したこともそうですが、W杯イヤーはどうしても負担が大きくなってケガが多くなりますよね。
ただ、アルゼンチンは現在暫定代表監督となっています。
これは代表監督の選出においてちょっと変わったやり方をしているからです。
年内には決定する意向のようですが、アルゼンチンの指導者にレポート(強化構想など)を提出してもらってそれに全部目を通してその中から決めるという方法をとっています。
この方法は過去にユース年代でやっており、その時選出されたのが日本代表候補としても名前が挙がったペケルマンです。
その成果はご存じの通りです。
それをフル代表でもやろうということなんですよね。
もちろんバティスタ暫定監督も有力候補の一人です。
しかし、国民にはビアンチ待望論が強く、最近になって仲の悪かったグロンドーナサッカー協会会長らとの歩み寄りもあって代表監督に就任する可能性も高いです。
そのため、バティスタ暫定監督も国民受けがいい選手選考をしつつ内容も結果も求められるような試合をしていかなければなりませんでした。
だからこその本気メンバーでの来日であり、アルゼンチンの選手も本気で勝ちに来ていたと思います。
ただ、ちょっとコンディションが悪くて気持ちは入っているけど体が動かないという状態ではありましたけどね。
それでも、これまでなら調子の悪い格上相手の対戦でも終盤に失点して負けたり追いつかれたりというのが常でした。
攻守に随所にいい内容を見せながらの勝利ですから、予想外の素晴らしい船出と言えると思います。
これだけ1対1でも戦えれば次の韓国戦でも、アウェイとはいえ日本優位に試合を進められるのではと期待しています。
ていうか、日本も五輪代表以下のカテゴリーではレポートを提出してもらって、チーム作りや育成に確固たる考えのある人物を監督にすればいいと思いますけどね。

【関連記事】
ザッケローニは日本代表監督に適しているのか

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【J1第25節】またも勝ち切れず…の清水戦
結果
10月2日(土) 2010 J1リーグ戦 第25節
鹿島1-1清水(17:004/カシマ/22,236人)
[得点者]
11' 小野伸二(清水)
53' 岩政大樹②(鹿島)←小笠原満男
[フォーメーション]
FW:興梠、マルキーニョス
MF:ガブリエル、野沢
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
プレスと芝に苦しむ
今年の猛暑でRマドリーのホームであるサンチャゴ・ベルナベウを始め、欧州でもピッチが痛んでいるスタジアムが多いですね。
カシマスタジアムはそれらのスタジアムに比べてもかなり酷いのですが、こーめいの印象では大宮戦よりも酷くなっているように感じました。
序盤は清水の方が勢いよく入って組織的な守備でスペースを与えてもらえませんでした。
芝の悪さもあってパスミスが多く、ガブリエルから始まり伊野波に続いて中田がいくつか横パスをカットされるというシーンがありました。
失点は伊野波が縦に入れたボールをカットされてそのまま小野に素晴らしいミドルシュートを決められてしまいましたね。
もちろんボールの取られ方も悪かったのですが、対峙していた岩政の守備も甘かったです。
不利な状態での守備だったのでリトリートするのは当然なのですが、あまり自陣に引き入れずにもっと距離を詰めて行くべきでした。
ドリブルでかわされないよう気をつけて距離を詰めて、小野がドリブルで持ち込んだらついて行って攻撃を遅らせればよかったシーンです。
パスを出されても数的不利だったわけではないので問題なかったですからね。
岩政は一度後ろを見て状況を確認していただけに正しい判断をしてほしかったです。
この辺りの判断力、守備の対応を向上しないとなかなか代表定着もできないかもしれませんね。
広島戦同様1点を追う状態となったのですが、それからの試合展開も似たようなものでした。
序盤は攻めあぐんだ鹿島も中2日の清水の運動量が落ちて来るにつれ押し込み始めます。
スペースができはじめたのでそこでボールをキープできるようになりましたからね。
清水のDFラインはかなり低くなり、チャンスを作り始めます。
ゴール前で何か起こりそうな感じがしつつも、結局ゴールまでは至らず前半を終了します。
しかし、後半早い段階で得点を取れれば逆転も可能という展開でした。

攻め立てる後半
前半の流れのまま攻め立てる鹿島は53分にコーナーキックから岩政がヘッドで同点ゴールをたたき込みます。
押し込んでいて立て続けにコーナーキックを取れていた時間帯だったのですが、小笠原がうまくタイミングをずらしてクイックに始めたのが効きましたね。
同点に追いつかれた清水は兵働に替えて伊東を入れ、4-2-3-1のフォーメーションにして中盤を厚くします。
前半途中からスペースが出来始めてそこを利用されていたので、埋めようという狙いだったのでしょう。
しかし、鹿島の勢いは止まりません。
ですが、ゴールは割れません。
広島戦同様に相手の気持ちの入った相手の抵抗に会い、チャンスを作るものの勝ち越しゴールが奪えませんでした。
マルキーニョスの連続決定機も防がれてしまいましたね。
結局またも勝ちきれずに痛い引き分けとなりました。

いい試合、勝ちきれない試合
これまた広島戦同様にオリヴェイラ監督はいい試合だった、チャンスは多く作れていたとコメントしていますが、こういう試合を勝ちきれるのがこれまでの鹿島でした。
そして鹿島スタッフの弁にあるように、優勝するときはこういう試合を勝ちきるんですよね。
名古屋は最近調子を上げていた仙台に先制されながら勝ちきりましたから。
しかも、途中出場の小川が決勝ゴールですね。
鹿島は交替カードを1枚しか切っていませんが、大岩を入れて岩政を上げて広島戦でやったようにパワープレイでいくという選択もあったと思います。
このブログを毎回見てくれている方なら、鹿島が毎年同じミスを繰り返しているというのはご存じで、それを考えれば現在の結果(首位と勝ち点差9)に驚きはないと思います。
そしてチームが退化していることも感じているでしょう。
つまり、今季の鹿島は優勝にふさわしいクラブ(芝の状況も含めて)ではないですし、そういうサッカーもできていません。
受験勉強でも同じですが、テストで間違えた個所を見直さず、毎回同じ問題を間違えるというのは応援してどうこうなる問題ではないですからね。
周りの者が信じて応援していれば物事がうまくいくなら受験に失敗する人間なんていないわけです。
名古屋との勝ち点差以上に奇跡の逆転優勝を信じる要素が少ないことが憂うべき問題です。
それでも1試合1試合の勝利を信じる要素はまだあるので、それを信じて応援するしかないですね。

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J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
大いに期待しているのは遠藤康、佐々木竜太選手です。

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