鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
10 | 2010/11 | 12
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

【J1第33節】これが鹿島の現在地…の京都戦
結果
11月28日(日) 2010 J1リーグ戦 第33節
鹿島2-1京都(13:00/カシマ/19,588人)
[得点者]
17' 野沢拓也⑧(鹿島)←新井場徹
31' フェリペガブリエル②(鹿島)←野沢拓也

64' 宮吉拓実(京都)
[フォーメーション]
FW:興梠、マルキーニョス
MF:ガブリエル、野沢
MF:中田、小笠原
DF:宮崎、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
立ち直れない立ち上がり
鹿島は4-2-2-2のフォーメーションで、左サイドバックにはジウトンではなく宮崎が入りました。
ACL出場権を目指して勝たなければならない試合ですが、立ち上がりは前節同様に低調でした。
天皇杯を含めて5連戦の最後ということもあって疲労が顕著で、特に前節からベテランボランチ2人の走りがついていけていませんでした。
いきなり宮崎の裏へのスルーパスに渡辺が飛び出すというシーンがありましたが、京都のボールホルダーの前には鹿島はDFラインの4人だけ。
まったくプレッシャーがかかっておらず、数的にも同数を強いられている状況でした。
さらにたいした攻撃をしているわけでもないのに、前の選手が戻って来られずにカウンターで危ない場面を作られそうになることがあったのですが、京都のパスミスに救われます。
連戦や夏場の試合では興梠のパフォーマンスが低下するのは昨年から明らかですし、今季はベテランの小笠原にもはっきりと調子の悪さが見てとれますね。
磐田クラスの相手なら前節同様に立ち上がりで失点していてもおかしくありませんでした。

得点に見える問題点
攻撃面では京都はサイドバックも積極的に上がっていた分、この試合ではスペースがありました。
それでも守りを固められているとなかなか崩せずに、個の能力と工夫の物足りなさが目立ちますね。
そんな中、ショートカウンターから先制点が生まれます。
京都の選手が上がっていた分、スペースもあって珍しくタメも作れていたのでイバも攻撃参加できましたね。
野沢がゴール前に飛び込んでセンスの良さを見せます。
本来なら野沢がもっとこういう動きをしなければならないのですが、それができていないのが問題ですね。
野沢が自由に動くためにも前線でタメを作ってパスを出せる選手が必要なのですが、コンビを組むガブリエルも野沢と同じ動きを好みます。
そうすると前線に起点もできずに2人にパスを出す選手がおらず、お互いが苦手なプレイを強いられることになり、長所を消し合うという悪循環がずっと続いています。
この問題はオリヴェイラ監督が戦術の基本を勉強しない限り来季も続くことでしょう。
2点目はコーナーキックからガブリエルが決めます。
ずっと起用されながらも結果を残せずにいたガブリエルの今季2点目ということもあって喜びもひとしおでしたが、コーナーキックになる前のプレイで決めてほしかったですね。
興梠が低い位置で体を張って京都の選手2人を引きつけながらボールをキープすると、宮崎がその横をいいタイミングでオーバーラップします。
宮崎からの横パスを野沢がスルーすると、前を向いた興梠が受けてそのままボールを運んでガブリエルに完璧なパスを出します。
しかし、この素晴らしい一連の流れをガブリエルはトラップミスで台無しにします。
シュートコースがなくなりGKの真正面へのシュートでコーナーキックは得るものの、今季の問題点であるガブリエルの得点能力の低さが改めて露呈しました。
その後のコーナーキックで挽回したものの、これまで何度も見られた決定機でのシュートミス、トラップミスを連発するという問題が解決されたわけではないですからね。
恐らくガブリエルはゴールレンジがすごく狭く、ペナルティエリア内でしか得点できない興梠よりもまだ狭いという印象を受けますね。
早めの複数得点ということでゴールラッシュを期待する気持ちを持ったサポーターもいるでしょうが、問題点を放置したままにしておいて時間が勝手に解決してくれるなら離婚する夫婦なんていないわけですよ。
さすがにそんな虫のいい現象は起こらなかったですね。

悪いところが詰まった後半
後半になると鹿島の悪いところが目白押しとなり、試合の流れは一変して京都に押し込まれ始めます。
まず、運動量が前半に比べてもガクッと落ちます。
連戦を戦うチームを作れないオリヴェイラ監督の手腕のなさ、工夫のなさですよね。
今季の鹿島は守備のしっかりしたクラブとの対戦、もしくは運動量が低下したらまったく攻撃の組み立てができなくなります。
この試合では予想通り後者のために攻撃が機能不全に陥りましたね。
前線でボールをキープできなければ、セカンドボールも拾えないでは押し込まれるのも仕方がないところでしょう。
ただ、同じ過ちを繰り返していることは仕方ないでは済まされないのですが…。
攻撃が機能しなくなり、守備の時間が増えると曽ケ端の悪癖が顔を出します。
ミスをすることは仕方ないですが、同じミスを何年もし続けるということは成長していないってことですからね。
Rマドリーのカシージャスもよくこういう軽率なミス(特にハイボールの処理)をしていましたが、本人も自分の弱点と認識して努力して改善しました。
そうすることで世界最高峰のGKの1人として名を連ねるようになったわけです。
曽ケ端も同じように弱点を克服していれば、日本代表の正GKにもなれていたと思うんですけどね。
1点差に追いつかれた後もさらに京都の攻勢に合うのですが、この試合でも今季再三見られた選手交替の遅さがチームの足を引っ張ります。
ガブリエルが足を釣っていなければもっと遅かったかもしれませんね。
ガブリエルが足を釣るシーンも今季目立ちますね。
よく守備に貢献して走っているからという意見がありますが、あのくらいの運動量では足を釣らないのがプロとしては当たり前ですよ。
あんなに足を釣る選手は見たことないですね。

逃げ切ったものの…
ガブリエルに交替して青木を入れ、小笠原を1つ前に上げます。
しかし、小笠原のコンディションの悪さからすぐに諦めて残り10分を切ったところで遠藤を入れます。
そこでようやく遠藤、マルキーニョスと決定機を迎えるのですが、この試合でもとどめは刺し切れず。
何とか逃げ切ってACL出場に向けて不安を抱えながらも望みを繋ぎました。
この試合の見所は宮崎のプレイくらいのものでしたね。
オリヴェイラ監督の偏見的選手起用がなければ今季からもっと起用されていたでしょうが、来季からは間違いなく出場機会が増えるでしょうから注目ポイントでした。
対戦相手が攻守にどういうサッカーをやりたいのかはっきりしていない京都だったことを差し引いても今後に期待を感じさせるプレイでしたね。
前半にはいきなりスピードのあるアーリークロスを披露しましたし、攻め上がりのタイミングも良かったです。
攻撃陣が中盤でもっとボールをキープできるようになれば、より積極的に攻撃参加もできるようになると思います。
守備時のポジショニングもジウトンより良く、インターセプトも狙えていましたね。
一番目を見張ったのはフィードの精度です。
前半からいくつかいいボールを出していたのですが、終盤に遠藤とマルキーニョスが決定機を迎えたシーンも宮崎から野沢へのフィードからでした。
篤人、イジョンスがいなくなってDFラインのフィード力が落ちている今の鹿島にとっては続けて起用していきたい人材です。
攻守のバランスもとれて新井場も攻撃参加しやすくなるんじゃないでしょうか。
宮崎の起用はあくまでジウトンが前日練習でケガをしたためということのようですから、ケガが癒えればガブリエル同様に問答無用でレギュラーポジションを与えられる可能性もありますけどね。
こーめいは浦和の宇賀神のプレイを見て、将来的には日本代表に選ばれたらおもしろい選手だなと思っていたのですが、宮崎は大学時代にNO.1サイドバックと言われ宇賀神よりも評価が高かったんですよね。
現在の宮崎と宇賀神の現在地を見ても、試合を経験するということがいかに選手(特に吸収力の高い若手)の成長に大事かが分かると思います。
浦和のように一気に若い選手に切り替える必要はありませんが、走れないベテラン選手や助っ人にならない外国人を使い続ける必要もないんですから。
どうして外国人選手には問答無用でレギュラーポジションを与え、若い選手にはチャンス(出場停止やケガでの起用はチャンスを与えたとは言えない)すら与えられないのでしょうね。
結局、オリヴェイラ監督の選手起用の失敗が降格の決定した(=やりたいサッカーがまったく分からない)京都に大苦戦するという状況を作り出しているわけです。
それが鹿島の現在地ということです。
最終節はアウェイですが1週間のインターバルがあるので、例え固定メンバーでももう少しマシな試合をしてくれることを期待しています。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第32節】勝ちたい気持ちと集中力の欠如…の磐田戦
結果
11月23日(火) 2010 J1リーグ戦 第32節
鹿島1-2磐田(14:00/カシマ/18,575人)
[得点者]
04' 前田遼一(磐田)
13' ジウシーニョ(磐田)
44' 岩政大樹③(鹿島)←野沢拓也
[フォーメーション]
FW:興梠、マルキーニョス
MF:ガブリエル、野沢
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
集中力を欠いた立ち上がり
前節で名古屋の優勝が決まり、中2日で迎えたこの試合。
選手は決まり文句のように「気持ちを切り替えていく」と口にするものの、集中力を欠いた気持ちの入ってない試合の立ち上がりとなりました。
昇格が決まった次の試合で柏は引き分け、甲府は敗戦。
そして名古屋も今節負けたことを考えると、まだACL出場権獲得という目標はあるもののすぐに気持ちを切り替えることは難しかったということでしょうね。
緩慢な守備からいきなり2失点してしまいます。
1失点目は左サイドのマークの受け渡しが杜撰で、中央に人数は揃っていたもののバイタルエリアから入って来た前田を誰も見れていなかったですね。
あそこは中田か小笠原がついていかなければならなかったシーンでしょう。
2失点目は右サイドの野沢と新井場のあまり守備が得意でない部分、軽い部分が出てしまい突破されてクロスを入れられます。
中央ではジウトンがジウシーニョのマークに突き切れずに追加点を許してしまいます。
連戦を固定メンバーで戦う疲労もあったでしょうが、メンタル面での影響があったのは明らかです。
こうなって来ると試合は磐田が主導権を握ります。
DFラインと前線をコンパクトにして中盤のスペースを消して守りを固めてきました。

見切られてしまっている鹿島の攻撃
この試合、鹿島の後ろの選手(特にボランチの二人)は連戦の疲労が顕著に見られましたが、前線の4人には運動量がありました。
こまめにポジションを変えてボールを引き出す動きをして、ゴール前での1タッチ2タッチの早いパス交換から磐田の守備を崩そうと試みます。
しかし、この鹿島の攻撃はすでにほとんどのクラブに見切られてしまっています。
ゴール前を固めていればマルキーニョス、興梠、野沢、ガブリエルのショートパスによる崩しは防げます。
そしてスペースを与えなければ野沢やガブリエルはタメを作れないため、サイドバックがオーバーラップできずに攻撃から厚みを奪うことができます。
マルキーニョスのヒールパスを野沢が受けてDFと1対1になるシーンがありましたが、DFの後ろにあれだけスペースがあるにも関わらずドリブルで仕掛けず、すぐにゴールに背を向けてバックパスのコースを探すようでは守備を崩せないのも当たり前です。
ドリブルで抜く必要はなく、仕掛けて半歩分でも抜け出してクロスを上げられれば全然攻撃の幅も違って来るんですけどね。
またDFはドリブルで仕掛けられるとむやみに飛び込んで行けないので、そこでタメが作れて後ろの選手も押し上げられるようになります。
結局、ドリブルでの仕掛けもなく、前線に高さもないのでミドルシュートに頼るしかない状況になり、シュートは多かったものの決定機は作れませんでした。
今の鹿島の野沢とガブリエルの中盤でできる攻撃というのは早いショートパスの交換からの崩しくらいで、ヴァリエーションが恐ろしいくらいないですからね。
対戦相手も研究して来ていますから、抑えるのは簡単です。
それがW杯後に勝ちきれない試合(8分け)が続いた原因の1つでしょう。
さらに、この試合では早々に失点したことで磐田の思う壺になってしまいましたね。

磐田守備陣の弱点を突く
それでも磐田の守備には致命的な弱点がありました。
それはDFラインが低すぎるということです。
だからこーめいは、FWはもっと裏に飛び出す動きを意識して、アーリークロスをDFラインとGKの間にガンガン入れるべきだと思いながら試合を観ていました。
DFラインが低いということは1発でもクロスが合えばゴールチャンスに繋がるということですからね。
もちろん前線に高さ、サイドに突破力のある選手がいれば威力倍増ですが、興梠とマルキーニョスがゴール前のスペースをついて、そこに早いクロスを入れていけば十分に磐田の守備陣に脅威を与えられます。
実際に鹿島のゴールは野沢のアーリークロスで得たコーナーキックからでした。
この磐田の弱点を突いていければ逆転もできると思っていたので、ハーフタイムにオリヴェイラ監督がどんな指示を出すのか注目していたのですが…。

ハーフタイムの明暗
しかし、ハーフタイムを有効に使ったのは磐田の方でした。
1点差に追いつかれたものの逆にチーム全体でやることがはっきりしてよく意識統一されていましたね。
前半同様に布陣をコンパクトにしてゴール前を固めていたのですが、集中力はより増しているように感じました。
それに対して鹿島は縦パスすらなかなか入れらなくなり、横パスばかりが増えます。
前半は前線の選手がよく動いてパスを引き出していたのですが、これまでの連戦、夏場にも見られたように1タッチ2タッチの早いパス交換は運動量が低下するとまったく機能しなくなりますからね。
鹿島は磐田の守備の前に何もできない時間が続きます。
シュート数(22:7)だけを観れば鹿島が主導権を握っていたように思えますが、試合を観ていれば磐田が完全にコントロールしていたことが分かると思います。

選手交替で最後の猛攻
さすがにそんな試合展開を見かねたのか、珍しくオリヴェイラ監督が早めに動いて来ます。
ガブリエルに替えて遠藤を投入します。
さすがに連戦の疲労や磐田の守備の良さもあって、遠藤も思うようにプレイさせてもらえてはいなかったですが、それでも何とかチャンスになりそうな形は遠藤のキープからでしたね。
後半でも流れの中から決定的なチャンスに繋がったのは、遠藤の浮き球スルーパスに興梠が反応した場面、野沢のアーリークロスにマルキーニョスのヘッド、それに詰める大迫とやはり磐田DFラインの裏を狙った攻撃でした。
ただ、最後の岩政のパワープレイも含めてどれも選手の判断から生まれたもので、オリヴェイラ監督がハーフタイムや交替選手に徹底して突くよう指示できていなかったのは残念です。
もっとチーム全体で意識統一してDFラインの裏を徹底的に狙って行けば逆転もできたと思います。
監督の指示の差もそうですが、最後に岩政のヘッドや佐々木のシュートなどを止められたのも、勝ちたい気持ちで磐田の方が勝っていたという試合でした。
ただ、岩政のヘッドを止めたのは那須の左手だったのでミスジャッジですけどね。
いずれにせよ、集中力を欠いて失点し、勝ちたい気持ちで負けてしまった結果追いつけなかったというブーイングを受けても仕方ない内容でした。
こういうメンタル面で難しい試合は普段出場機会を与えられてない選手を出した方がモチベーションが高いですし、チームに刺激も与えられるんですけどね。
相変わらず連戦を固定メンバーで戦って結果が出ないという見飽きた失敗を繰り返したわけですが、こんな調子で本当に来季世代交代をしながら戦えるのか心配でなりません。
今できないことが来季になって急にできるようになるとは思えないのですが…。
選手よりも監督に対してブーイングしていたサポーターも多いでしょう。
次の試合も中4日であまり時間がないですから、選手には気持ちを切り替えて、監督には明らかに間違っている選手起用やを若い選手の使い方を見直してもらって何としてでもACL出場権を獲得してもらいたいところです。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第31節】優勝の望みが断たれるドロー決着…の神戸戦
結果
11月20日(土) 2010 J1リーグ戦 第31節
神戸0-0鹿島(14:00/ホームズ/11,462人)
[フォーメーション]
FW:興梠
MF:遠藤、ガブリエル、野沢
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
中盤のせめぎ合い
鹿島は青木→小笠原になっただけで他のメンバーはC大阪戦と同じでしたね。
フォーメーションとしては4-2-3-1だったのですが、神戸も中盤が厚くスペースがありませんでした。
また、ホームということもあり、そしてG大阪戦から前への意識も高くて序盤は劣勢に立たされましたね。
鹿島の中盤は守備時に中田の1ボランチになっていたり、両サイドハーフが下がり過ぎて3ボランチになっていたりときちんとブロックが作れていませんでした。
そのため守備が後手に回り、セットプレイから北本のヘッド、小川のドリブル突破などのシーンで危ない場面を作られてしまいました。
しかし、攻撃に関しては1トップの興梠と中盤の選手がバイタルエリアで上手くからんでバランスも悪くなかったです。
ただ、中盤の人数が多かったのでもっとピッチをワイドに使う攻撃、そして興梠はDFラインの裏を狙う動きをファーストチョイスとしたかったところです。
そうすれば神戸のDFラインを下げることができるので、中盤にスペースができたはずです。
DFラインからロングボールは出ていたのですが、神戸の守備陣に完全に読まれており効果的ではなかったですね。
実際に決定機も興梠が下がってできたスペースに遠藤が走り込むという形だったのですが、これはGKの好セーブにあってしまいます。
30分頃からはブロックを作ってゾーンで守るということができ始め、守備が安定してきます。
そのため、前半の中盤からは鹿島がペースを握ります。
ここからは神戸の攻撃はカウンターくらいになってきましたね。
守備が機能してきたことでいい形でボールが取れるようになり、左サイドで中田がボールを奪うと再び遠藤が決定機を迎えますが、これもGKの好セーブにあってしまいます。
お互いゴールチャンスは2度くらいで中盤のせめぎ合いが目立った前半となりました。

膠着状態を選手交替で動かすが…
後半に入るといきなりの時間帯に鹿島の早い攻めから遠藤のスルーパスを受けた興梠が決定機を迎えますが、これを右にはずしてしまいます。
ここからは膠着状態に陥って行った印象ですね。
先にこの状況を打破しようと動いたのは神戸で、パクに交替してFWのイジェミンを入れます。
鹿島もすぐに動いて遠藤に替えて大迫を投入します。
ここから試合が少し動いてくるのですが、この交替が功を奏したのは鹿島でした。
ここのところ得意でないボールキープや球際の競り合いをがんばっている野沢がサイドに逃げず神戸のバイタルエリアのスペースをうまく利用してパスを散らしていましたね。
両サイドバックがオーバーラップしてクロスからの攻撃を仕掛けていたのですが、いかんせん今の鹿島はサイドからの攻撃であまり得点の匂いがしませんね。
神戸もしっかり引いて人数をかけて守っていましたから。
逆に鹿島は人数をかけて攻めていた分、神戸のカウンターを受ける形となります。
攻められたシーンではスペースがあったため神戸の方が決定機が多かったように見えましたが、最後のところは守備陣が体を張って守ってフィニッシュまではほとんどいかせませんでしたよね。
ポポがやたらシュートを打っていましたが、本当に危ないシーンは左にはずしてくれた1つくらいでした。
オリヴェイラ監督はガブリエルに替えて佐々木を入れ、さらに攻撃のカードをきるのですが神戸は攻撃的に来ていたわけではないですからね。
スペースがない状況では佐々木のスピードを生かしきれませんでした。
こーめいならあれだけサイドからクロスを入れることができていたなら、もっと早い時間帯で大岩を入れて岩政を上げてパワープレイをしていましたね。
その方が得点できる可能性があったと思いますし、終盤になるとさすがにコンディションの差が出てきてパスミスも多くなっていました。
中盤で繋ぎのボールを奪われてカウンターを受けるシーンも目立っていましたが、パワープレイならその心配もありませんからね。
最後はロスタイムに本山を投入します。
大迫がペナルティエリアで前を向いて仕掛けることができていたので、おそらくその突破からの折り返しを本山がミドルシュートというイメージだったのではないでしょうか。
アウェイの名古屋戦で決めたゴールのイメージのようなフィニッシュに持っていきたかったのだと思います。
しかし、絶対に勝たなければならない状況であったにも関わらず、佐々木の投入も含めてあまりにも時間がなさすぎて効果的な攻撃はできませんでした。
リードした名古屋戦、川崎戦では何が何でも守りきって勝つという選手交替はいいのですが、新潟戦など何が何でも得点を取って勝つという選手交替は物足りないですね。

悲観の結末に見えたポジティブ
優勝の可能性がなくなった試合ということで悲観的になりがちですが、ポジティブな要素もありました。
まず、残留争いをしている神戸に勝ちきれなかったわけですが、G大阪戦の前に選手たちで食事会をしてからの神戸の雰囲気はすごくいいです。
よく降格するチームは失点が怖くてDFラインが低く競り合いでも激しくいけなかったり自信のないプレイが多いのですが、この試合でもそういうことはまったくなかったですよね。
守備時でもしっかり前からプレスをかけて、攻撃時は後ろの選手がボールホルダーを追いぬいていくという前向きな試合をしています。
新潟戦では先制されても下を向くことなく前へ前へ行っていましたからね。
それでも残留争いをしているFC東京も調子は上がっているので降格を免れるかは分かりませんが、調子の悪かった名古屋や川崎よりも難しい相手でした。
そのため同じように勝ちきれなかった京都や湘南戦というより、イメージとしてはアウェイで敗戦したC大阪戦や仙台戦。
それをこの試合ではドローにできたという印象ですね。
また、前回の記事で書いたようにコンディションは懸念材料でした。
というのもシーズン序盤に遠藤が起用されて結果を出していた頃、ACLとの連戦からパフォーマンスが次第に落ちていき、それを心配していたのですが、思っていた以上に動けていたと思います。
さすがに疲労の影響は見えましたが、これまでの試合のようによくボールをキープしてフィニッシュにもからんでいましたからね。
大迫のペナルティエリア内での仕掛けも可能性を感じますし、この2人はこれから起用していけば結果もついて来るようになると思います。

残りの試合をどう戦うべきか
もちろんACL出場権と天皇杯優勝を目指すことになります。
ただ、世代交代を進めていくということで来季もオリヴェイラ監督続投ということですが、現状では若い選手の良さを生かすような選手起用ができるか不安です。
ですので、リーグ戦の残り3試合と天皇杯は遠藤、大迫だけでなく船山、宮崎あたりまで上手く使っていってほしいです。
リーグ戦はあと2試合は過密日程が続きますし、天皇杯もなぜかリーグ最終戦から3週間も経って準々決勝が行われるのでタイトなスケジュールになります。
そのため、ローテーションも必要になって来ます。
来季にどういった選手起用、チーム作りを目指すのか。
そして本当にローテーション、若い選手を上手く使えるのか、その結果チームの世代交代を図れるのか。
オリヴェイラ監督には残りの試合で示してほしいですね。
それをやりながらACL出場権の獲得、天皇杯優勝を達成できないようでは、来季に希望を持つことは難しいと言えるでしょう。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第30節】11月の等々力は鹿島が制す…の川崎戦
結果
11月14日(日) 2010 J1リーグ戦 第30節
川崎F1-2鹿島(14:00/等々力/19,693人)
[得点者]
20' ヴィトールジュニオール(川崎F)
38' 中田浩二③(鹿島)←野沢拓也
62' 小笠原満男②(鹿島)

[フォーメーション]
FW:マルキーニョス
MF:野沢、本山、遠藤
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
遅行と速攻の闘い
勝ち点差が3でのACL圏内の争いということもあって名古屋戦よりも緊張感があったように感じました。
その影響もあってか両クラブとも慎重な立ち上がりでしたね。
ホームの川崎が矢島のヘディングシュートなどまずは鹿島ゴールに迫るも、お互いにリスクを冒さないようあまりポジション崩さずに攻めるシーンが多かったです。
鹿島はショートパスを繋いで攻撃を作っていたのですが、リスクを冒す動きがなかったため川崎の守備を崩すまでには至りませんでしたね。
それに対して川崎はもともとカウンターサッカーを得意とするので、試合展開は次第に遅行と速攻の闘いとなって行きます。
先制点が生まれたのもやはり川崎の縦への早い展開からでした。
楠神にロングボールが出て、ジウトンがあっさりかわされ、ゴール前で矢島に合わされ、バーに当たったこぼれ球をヴィトールに決められてしまいました。
この失点シーンでは3つのミスがありました。
ジウトンの守備は誰の目にも明らかですが、そこにボールを出される前の守備もよくなかったですね。
川崎のDFラインに3人が集中してプレスをかけていたため、全体のバランスが崩れて逆サイドに隙が生まれてしまいました。
あれだけボールホルダーに人数をかけてプレスに行ったらボールを取りきらないと今度は後ろの守備がきつくなります。
岡田ジャパンもそうでしたが、日本では前線からやたらボールを追ってプレスをかける=一生懸命に守備をしていると捉われがちですが、結局はチーム全体でどこでボールを奪うかの意思統一が大事なわけですからね。
ただ、高い位置でボールを奪えれば決定的なチャンスにもなるのでそこは選手の判断が重要になるのですが、3人でボールを奪いに行って取れなかった時点で守備のバランスを考えるべきです。
そこでまた2人がボールホルダーにプレスに行く動きがかぶってしまったのは修正しなければなりませんね。
高いレベルになればなるほど、こういうディティールが勝敗を分けますから。
ジウトンはむやみに飛び込むのではなく川崎の攻撃を遅らせる守備をして、前線の選手の戻り、守備陣形が整う時間を稼ぐべきでしたね。
3つ目のミスは矢島にマークをはずされてフリーにしてしまったことです。
川崎のカウンターはさすがに鋭さがあります。
ただ矢島の動きを捉えきれない場面が多かったのは問題でしたが、遅行においてはそれ程脅威を感じることはなかったです。
鹿島は引き続きショートパスを使って攻撃を組み立てるのですが、本山の位置が中途半端で機能していませんでした。
フォーメーション表記では4-2-3-1としましたが、本山はCFの位置にいることが多くてむしろマルキーニョスの方が下がってプレイしていましたね。
おそらくコンディションが悪いので守備の負担を軽くするための処置だったのでしょうが、攻守においてやっていることは4-2-2-2のプレイでした。
本山はパスを捌いたり決定的なスルーパスを出せるのが持ち味ですから、CFに置いてしまったら適材適所を欠いてしまうことになり機能しなくなるのは当然ですね。
両サイドも中央に寄ることが多かったので、これなら大迫を起用して普通に4-2-2-2の方が機能していたでしょう。
4-2-3-1でするなら両サイドは攻撃時にライン際まで広がって川崎のサイドバックを釣りだす動きをすれば、本山がトップ下でも中央を上手く使えていたと思います。
マルキーニョスが下がり、本山もCFの動きは得意でないですから前線に飛び出す動きも少なかったです。
ただ、いいポジション取りでショートパスは繋げていましたから、ゴール前でセットプレイは取れていたのでそれが中田の同点ゴールに結びつきました。

修正からの必然のゴール
後半に入るとこーめいが気にしていた部分が修正されていました。
名古屋戦のように遠藤が右サイドに開いてプレイすることが多くなったので、新井場のオーバーラップも見られるようになりましたね。
そして前半に足りなかったDFラインの裏に飛び出す動きを逆サイドの野沢がすることで決定機を迎えました。
川崎はGKが替わっていたこともあり連携ミスが生まれ、パスを出した小笠原のラッキーゴールとなったのですが、攻撃の形としてはすごくよかったです。
また、小笠原があの位置でパスを出せるのも右サイドに開いた遠藤が起点となっていたためです。
前半にできていなかった得点をするためにやるべき動きができていたからこそ生まれたゴールですね。
むしろ終始捉えきれていなかった矢島に得点されなかったことの方がラッキーでした。

川崎封じ
勝ち越してからは青木を投入して中村をマンマークさせます。
そこからは見事に川崎を封じて、いい動きをしていた矢島までボールを運ばせなかったですね。
守備のバランスを崩さずよく守れていましたし、ケガのマルキーニョスに替わって入った佐々木もいい動きをしていました。
これまでも短い時間で使われることが多かったのですが、相手DFに簡単に競り負けたりといいところがありませんでした。
しかし、この試合ではコンディションがよくなっているのか、体にキレもありましたね。
決定機も作りましたし、前線でボールをキープして起点にもなれていました。
ただ、大迫もそうですが短い出場時間でも必ず決定機は作るのですから、そこを決められるかどうかですよね。
遠藤もこの試合ではマルキーニョスと並んで一番シュートを打ってはいましたが、もっと打てるシーンがあったので積極的に狙っていっていいと思います。
この辺りの感覚、判断は試合でもっとコンスタントに使っていけばよくなっていくでしょう。
スペイン(若年層からの地域リーグ)もドイツ(U-17、U-19ブンデスリーガ)も若い選手がリーグ戦を経験しているからこそ、今の代表の強さがあるわけです。
選手は試合をすることで成長するということは両国の育成では常識ですから。
日本も12歳以上からは年間30試合のリーグ戦をやっていくようなシステムを作っていかなければいけませんね。
来季に入団するプラチナ世代も含めて、若い選手が上手く起用されることを願います。
話がそれましたが、最後は遅延行為でカードをもらったり、終了間際に大岩を入れたりとぶかっこうでも何が何でも勝つという姿勢でした。
今はとにかく結果を出して名古屋に追いすがっていくしかないですからね。
等々力では05年以降1分7敗で不可解な判定で退場者が出ることも多く相性がよくなかったのですが、オリヴェイラ監督就任から11月以降の試合は負けなしというデータの方が強かったという結果になりました。
これで13勝1分ですから脅威的な勝率です。
来年の鹿島のカレンダーは11月と12月だけにしたらいいと思いますよ。
しかし、そういうデータ以上にW杯後にお互い主力が移籍して、現在も決して調子が良くない状態での戦いでも、遠藤が入って機能し始めている鹿島とケガ人も多く今一つ上手くいってない川崎というチーム状態の差が結果に出たと言えるかもしれません。

残り4試合で勝ち点差8のまま
名古屋も勝ちましたね。
鹿島もこの試合ではセットプレイで同点に追い付きましたが、名古屋もセットプレイからの2得点で勝っていますのでお互い勝負強さがあると言えるでしょう。
今季の名古屋は本当に下位チームにはきっちり勝ちますよね。
逆に鹿島は名古屋、川崎に2勝、G大阪に1勝1分ですから負けていないんです。
C大阪戦こそ2敗ですが、最初の対戦はC大阪が下位の頃でしたから。
次節の神戸戦はアウェイですがきっちり勝たなければなりません。
ただ、この試合を見る限り本山のコンディションは今季中にはよくならないように思います。
遠藤を起用するなら4-2-2-2でも機能すると思いますが、天皇杯が入り過密日程になるのでコンディションがどうなるかというところでしょう。
また、マルキーニョスのケガの具合も心配です。
結局はオリヴェイラ監督がどういう選手起用をするかですが、適材適所をして選手の能力を引き出せれば鹿島は勝てるチームですよ。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第29節】意地の勝利…の名古屋戦
結果
11月7日(日) 2010 J1リーグ戦 第29節
鹿島1-0名古屋(16:005/カシマ/27,969人)
[得点者]
59' マルキーニョス(鹿島)←ジウトン
[フォーメーション]
FW:興梠、マルキーニョス
MF:ガブリエル、野沢
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
調子の上がらない上位対戦
1位と2位の対戦となったのですが、3連覇中の終盤の大一番にこーめいが感じた優勝争いの独特の雰囲気はなかったように思います。
まだ残り5試合あるというのもありますが、やはり勝ち点が大きく離れているというのがあの極限まで高められた緊張感を生むのを邪魔しているのかもしれません。
それに鹿島も名古屋もあまり調子自体はよくないというのも影響あったのでしょう。
ただ、鹿島は小笠原がキックオフから激しくボールを奪いに行ったのに対して、名古屋はリトリートしてゾーンで守って積極的に前に出て来る守備はして来ませんでした。
そこに勝ちたい気持ちの差が出ていたと思います。
あわや大誤審から始まることになるかと思われた試合でしたが、副審がきちんと見ておりPK判定が覆り事なきを得ます。
ジウトンが小川を倒したのは完全にペナルティエリアの外でしたからね。
村上主審はポジショニングが悪く、名古屋ボールになってあれだけ前を向いてフリーで名古屋の選手がボールを持っていれば早い前への展開を考えてポジションを鹿島ゴール寄りに移しておくべきだと思いますけどね。
このシーンで見られたように名古屋はリトリートして守ってカウンターという戦い方でした。
積極的にプレスをかけてこなかったですし、思い出したように前線の選手がプレスに行く場面もありましたが、後ろが連動していませんでした。
また、3トップの両翼も積極的に下がって守備をするという感じではなかったですね。
ですから、鹿島としては最初のプレスをかわせば中盤では比較的自由にプレイできる状況でした。
このため、相手のプレスを嫌ってサイドに開いたりDFラインの裏を狙いがちなガブリエルと野沢もこの試合では中央でプレイすることができていました。
その証拠に野沢→ガブリエル(ヘッド)、ガブリエル→野沢(ボレーシュート)という右サイドからファーサイドへのセンタリングでチャンスを作ったのですが、名古屋はボールホルダーにもプレスをかけずに、ゴール前でもフリーの選手を作っていましたね。
しかし、スペースがある割にドリブルでボールを運ぶ選手がおらず、アイデア不足もあってなかなかゾーンで守る名古屋の守備を崩せなかったです。
そのため、シュート数は多かったもののミドルシュートがほとんどで、いい攻撃の形は作れていなかったですね。
ようやく前半終了間際にスローインやロングボールからマルキーニョス、野沢と可能性のあるミドルシュートが飛び出しましたが、もっとスペースをドリブルで運んで名古屋守備陣を引きつけてからパスを出すというプレイが欲しかったです。

選手交替と布陣変更
後半からはガブリエルに交替して遠藤を入れます。
ドクターの診断を聞いてガブリエル本人が試合に出ると意欲を見せたそうですが、絶対に欠かせないピースでもなく、ケガが悪化する可能性も十分あるのに先発で強行出場させたオリヴェイラ監督の判断はまったく理解できないですね。
選手交替と同時に、名古屋DFラインの前のスペースを狙うためにマルキーニョスと興梠を縦関係にして形としては4-2-3-1のようにします。
前節はポジションチェンジをし過ぎて機能しませんでしたが、この試合ではマルキーニョスがトップ下に陣取ることが多く、遠藤も途中からはほとんど右サイドでプレイしていたのでサイドと中央を上手く使えていました。
前半に足りなかったドリブルも遠藤が入ることでアクセントがつき、いい位置でフリーキックを取れていましたからね。
そんな名古屋のバイタルエリアをうまく使えるようになった鹿島の先制点は、ジウトンのカットからマルキーニョスのミドルシュートという形で生まれました。
遠藤が右サイドに開いてボールをキープすることで中央を使いやすくなりましたし、新井場とのコンビネーションで名古屋の守備を崩すシーンも見られました。
やはりあれだけキープしてくれると後の選手も上がりやすいですし、小笠原も高い位置でプレイできていましたよね。
実際に遠藤と新井場との連携から興梠が決定機を迎えますが、パスが少しずれてシュートまで行けず。
その他にもスルーパスからもう1つ興梠には決定機があったのですが、決めてほしいところでしたね。

パワープレイをしのぎ切る
試合を決め切れずにいる鹿島に対して、名古屋は闘莉王とケネディの2トップにしてパワープレイに来ます。
今季の悪癖はここからの失点なのですが、この日はシュートブロックのシーンを見てもいつもより高い意識で集中して守れていた方だと思います。
オリヴェイラ監督も前の選手を削って青木、大岩と投入してなりふりかまわず守るという姿勢でしたね。
それでも闘莉王とケネディの高さは脅威的で威力があるので小川のヘッドという大ピンチを作られますが、シュートは左にそれて助かりました。
そのまま1点を守りきり、鹿島が対名古屋2連勝と意地を見せる勝利となりました。

優勝の行方
これで再び勝ち点差は8となったわけですが、名古屋が圧倒的に有利なことに変わりはありません。
実際、試合後のストイコビッチ監督のコメントにもまだまだ余裕が感じられますよね。
この試合を見る限り名古屋も試合内容がよくはなく、やはりここのところ調子が落ちて来ていると感じます。
しかし、鹿島も決していい試合をできているわけではないんですよね。
勝ち点差はあるものの一応首位攻防戦なので、変に盛ってレベルが高い攻防だったように見せるメディア媒体もありますが、決して両クラブとも状態がいいとは言えません。
しかし、今は試合内容よりも結果が重要ですし、結果が出れば試合内容もついてくるということもあります。
そのためにもセットプレイからの得点をもっと狙っていきたいですね。
遠藤が入ればいいところでFKをもらえる可能性も高くなりますし、同時に左のキッカーというオプションもできます。
両クラブとも調子がいまいちということは、残り5試合ですが先んじてチーム状態を上向きにすれば差を縮めることもできるかもしれません。
もう少し勝ち点差を詰められれば優勝争いのプレッシャーを与えることもできるでしょうからね。
これまでは強きを挫き弱気を助けていた名古屋が今季は取りこぼしをほとんどしていませんが、残留争いが佳境になるこれからは少し風向きも変わってくるかもしれません。
もちろん鹿島も残留圏のクラブとの対戦がありますから、いち早くチームが機能するように持っていって勝ち切る試合ができるようになることが前提ですけどね。
本山のコンディションが鍵となるのは変わらないですが、それ以上にオリヴェイラ監督の選手起用が重要となってきそうです。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第28節】直接対決まで喰らいつけず…の新潟戦
結果
10月31日(日) 2010 J1リーグ戦 第28節
新潟2-1鹿島(17:00/東北電ス/30,130人)
[得点者]
48' マルシオリシャルデス(新潟)
60' 新井場徹(鹿島)←野沢拓也
90'+1 本間勲(新潟)

[フォーメーション]
FW:マルキーニョス
MF:ガブリエル、本山、興梠
MF:中田、小笠原
DF:ジウトン、伊野波、岩政、イバ
GK:曽ケ端


試合の感想
これは4-2-3-1ではない
木曜日の練習では4-2-2-2でやっていたので、M・リシャルデスとチョ・ヨンチョルらがいる新潟の中盤に対抗できるか心配だったのですが、金曜日からは4-2-3-1で練習していましたね。
こーめいは4-2-3-1の方が機能すると思っていたので期待していたのですが、ただ、「前線の選手がポジションチェンジをしてやっていく」という興梠の言葉が気になっていました。
試合が始まってすぐにその不安が現実になって表れていましたね。
フォーメーションというのは必ずどれもメリットとデメリットがあって、まず所属する選手で機能させることができる布陣を選択することが大前提ですが、その上でそのフォーメーションのメリットを最大限に生かす戦い方をしなければなりません。
うーん、オリヴェイラ監督はフォーメーションの特性を理解してないんですよね。
普段鹿島が使用している4-2-2-2は、2トップの近くでオフェンシブハーフがプレイするため中央からのコンビネーションが多くなります。
機能すれば実に多彩な攻撃が可能で、守る方は対処しにくくなります。
また、前線の選手が中央にポジションを取るためポジションチェンジも容易です。
しかし、パスコースを確保しづらく前線でタメを作ってサイドバックが上がって行かなければサイドからの攻撃はしづらくなります。
守りに関してもオフェンシブハーフをボールホルダーの後ろまで戻さないと数的不利になる場面も多くなるので、非常に運動量を要求されます。
このシステムにはオフェンシブハーフにトップレベルのタイプが異なる選手が必須となり、攻守において機能させるには難しいフォーメーションと言えます。
この4-2-2-2に近かったフォーメーションで、オフェンシブハーフにトップレベルのタイプが異なる選手を擁していたのはジダンとフィーゴがいたRマドリーですよね。
現在、欧州の主要クラブで4-2-2-2を使っているクラブはほとんどなく、昨季のシャフタール・ドネツクとサンプドリア、今季のユベントスがもっとも近い形でやっていると言えます。
しかし、ウクライナのシャフタール・ドネツクは前線をブラジル人で固めていましたし、昨季のサンプドリアと今季のユベントスはいずれもデル・ネーリ監督が指揮しています。
そして、デル・ネーリ監督は4-2-2-2を機能させるために必ずオフェンシブハーフにはレギュラークラスの選手を4人(クラシッチ、ペペ、マルティネス、ランザファーメ)揃えるように要求していますし、ほとんどの試合で3枚の交替カードのうち2つをオフェンシブハーフで切ります。
そこにはきちんと4-2-2-2が機能する理由があり、そのフォーメーションが機能するように監督は采配しているわけです。
これまでの鹿島はというと、ジーコから始まりレオナルド、ビスマルク、本山、小笠原、増田忠俊などそれこそ代表クラスのタイプの違う選手が攻撃的な中盤を担っていました。
今の鹿島の野沢とガブリエルはタイプが同じで、サイドに張ったりDFの裏を狙う動きが多いのでパスコースが非常に限られます。
サイドハーフならサイドに張ってもいい(イングランドにはサイドハーフを置く中盤がフラットな4-4-2は多く利用されている)ですが、野沢もガブリエルもドリブル突破できるわけではないですし、前線でタメが作れないのでサイドバックの攻撃参加も少なくなってきています。
鹿島全体で見ても代表クラスの選手が少なくなって来ていますし、近年ではACLもあって過密日程や移動の負担で4-2-2-2のフォーメーションを機能させるのは難しくなっていると言えます。

これに対して横浜FM戦から採用された4-2-3-1は、選手の配置を考えても分かるようにピッチ上に多くの三角形ができるのでパスを回しやすいです。
中盤の人数も多いのでゲームを支配しやすいですし、トップ下とサイドハーフがいるので中央からの攻撃もピッチをワイドに使った攻撃もできます。
だから、4-2-2-2のように頻繁に前線の選手がポジションチェンジをする必要がないんですよ。
この試合ではガブリエルと興梠がポジションを左右頻繁に変わったり、本山がサイドにポジションを取ることが多かったです。
これでは味方の選手がどの位置にいるか分からないですし、正しいポジションも取れないのでパスも繋がらないですよ。
正しいポジションというのは前回に書いた相手DFの中間のスペースです。
1トップなのでゴール前が薄くなるという欠点はありますが、まず選手が正しいポジションでボールを受けて、それによってできたスペースに他の選手が走り込むっていうのが4-2-3-1の攻撃です。
また、サイドの選手はワイドに開いて相手の守備陣を広げて中央からの攻撃をしやすくすることも大事となって来ます。
守備でも横浜FM戦でできていたような中盤の3人でブロックを作ってパスコースを限定してボールを奪うということもできていませんでしたからね。
あれだけ前線の選手がポジションを移動してフォーメーションを崩していれば、4-2-3-1でやっている意味がまったくないので機能しないのも当たり前です。
結局前半はほとんどチャンスも作れず、もっとも可能性を感じたのはトップ下に位置した本山が興梠にスルーパスを出した場面くらいです。
つまり、流動的な前線の動きの中でたまたまきちんと4-2-3-1の布陣が取れていたときでした。

4-2-2-2の可能性
後半に入ってからは本山に替えて野沢を入れ、いつもの4-2-2-2にします。
しかし、普段から機能してない布陣ですからチャンスはそれほど作れずシュートはあれども遠目からのものが多かったですね。
失点、得点はいずれもシュートが素晴らしかったです。
ただ、失点シーンで言えば横浜FM戦のように4-2-3-1できちんと守れていればあんなに簡単にくさびのボールを入れられたりはしなかったですね。
得点シーンは普段から利き足でもまず枠に行かない新井場の左足シュートが綺麗に決まりました。
逆足で蹴った方が変に力が入らずに綺麗に蹴れることがあるので、そういう感じだったのでしょう。
あまりに素晴らしいシュートでの同点ゴールだったので、鹿島の勝負強さが発揮されるかなと思いました。
さらに残り10分を切って遠藤をこーめいのリクエスト通り右サイドに入れてくれたので、逆転ゴールを期待したのですが、野沢のシュートに詰めた大迫というシーンが一番の決定機でしたね。
後半から4-2-2-2にしたのですが、明らかに初めの35分より遠藤が入った後の10分弱の方がいい攻撃ができていました。
そして、やはり遠藤は右サイドに置いた方が機能します。
大迫の決定機を生んだのも遠藤からのプレイでしたし、その前にもマルキーニョスにスルーパスを通していましたからね。
あれだけペナルティエリア付近でボールをキープしてDFを引きつけてくれたら野沢の良さも生きますから。
昨季まではこういう仕事は本山やダニーロがやっていたんですよね。
それをガブリエルと野沢を同時起用するので、どちらも持ち味を出せずに4-2-2-2が機能しなくなるんです。
これもオリヴェイラ監督がフォーメーションの特性を理解していない証拠ですよね。
それでこーめいも分かったのですが、オリヴェイラ監督が固定メンバーで戦う理由はそこにあるんだと思います。
どのフォーメーションにどういう特性があってどういう選手を起用すればいいか理解してないから、選手を積極的に変えることができないわけです。
自分が理解できてないことはできないですからね。
ロスタイムにはどうしても勝たなければいけない鹿島の選手の気持ちが前に行っていたため、守備に隙ができてゴールを奪われてしまいました。
残り10分を切って遠藤を入れたということはパワープレイの選択を捨てたということですから、もはや勝ち越されたら万事休すでしたね。
鹿島は引き分けではどうにもならないのですから、本来なら遠藤をもっと早く入れて10分を切ったところでパワープレイに行くべきです。
まだ優勝の可能性が消えたわけではないですが、試合後には選手の間にも終戦の雰囲気が漂っていましたね。
名古屋も調子を落としていただけに直接対決までは勝ち点差を開かせないようにしたかったです。
理想はもちろん優勝ですが、名古屋に勝利して2位のクラブに2敗したのに優勝かよって負け惜しみを言うのが現実的な目標かなと…(笑)

オリヴェイラ監督続投か?
すでに来季もオリヴェイラ監督続投で話し合いが行われているようですが、レオナルドやC大阪のクルピ監督にオファーをして断られてからでもいいと思います。
ブラジル人はジーコもそうでしたが、戦術に疎くマネージメント力が低い監督が多いですよね。
それがあれだけ世界で活躍している選手を出しながら、欧州や代表(ブラジル以外)で成功したブラジル人監督がいない主原因だとこーめいは思います。
ルシェンブルゴはRマドリーで、パレイラはバレンシアで失敗しましたし、ラザローニやリカルド・ゴメスもそれなりの結果は残しましたが成功したとは言い難いです。
フェリポンは戦術にも長けており、第一人者と言えるかもしれませんがチェルシーではマネージメント力の低さを問題視されて解任されました。
ブラジル人がたくさんいればいいチームを作る印象はあるんですけどね。
来季はプラチナ世代が入団するため、オリヴェイラ監督とは「若手とベテランの融合」を前提に続投の話し合いがされているようです。
しかし、戦術やマネージメント力の問題についても熟考してからフロントには判断してほしいですね。
こーめいはこれまでも言っているようにオリヴェイラ監督でもいいと思いますし、若手(ローテーション含めて)を積極的に使っていくこと前提なら1年任せてみてもいいと思います。
しかし、そのことはすでに去年からこーめいが言っていることで、フロントはやることが1年遅いですよね。
きちんと現状を把握して問題点を洗い出し、将来にどうなるか把握していれば今年の惨状はなかったはずです。
これもすでに昨年から言っていますが、ACL優勝を狙うならマルシオ・リシャルデスのような攻撃的MFを獲得するべきです。
そういう意味では香川や金崎を獲得しに行ったのは間違いではなかったのですが。
オリヴェイラ監督続投なら、4-2-2-2を機能させることができるトップレベルの選手を補強することはなおさら必須ですね。
まずはやたらいい外国人ばかり獲得している新潟のスカウトを引きぬく方が近道かもしれませんけど(笑)
監督、選手、いずれにせよよりレベルアップするための選択肢は探すべきです。
なぜなら、まがりなりにも今季のテーマが新化なわけですから、フロントが現状維持という安易な人事をしていては鹿島の未来はないですよ。
今季は8月からフリー移籍交渉が可能になったため、これまでより各クラブの動きも早いのでぼちぼち来季の補強についても書いて行こうと思います。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ



最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

プロフィール

こーめい軍師

Author:こーめい軍師
J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
大いに期待しているのは遠藤康、佐々木竜太選手です。

リンクはご自由にどうぞ(≧∇≦)

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア

秋春制反対の方は署名にご協力ください。 ↓携帯の方はこちらからお願いします。 http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=99

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する