鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【J1第23節】連戦のツケを支払うハメに…の甲府戦
結果
8月24日(水) 2011 J1リーグ戦 第23節
甲府1-1鹿島 (19:004/中銀スタ/11,959人)
[得点者]
61' 田代有三⑧(鹿島)
74' 阿部吉朗(甲府)
[フォーメーション]
FW:興梠、大迫
MF:遠藤、野沢
MF:小笠原、増田
DF:アレックス、中田、岩政、西
GK:曽ケ端


試合の感想
変化のなかった前半
鹿島は思った通り新井場→アレックス、ケガのガブリエルに代わって興梠という布陣でした。
しかし、フォーメーションは4-2-2-2というより4-4-2になってしまっていましたね。
甲府は吉田が出場停止、GKの荒谷のコンディションが万全ではないということで荻になっていたものの、監督が代わってチームを固めている時期だけあってメンバーの変更は最小限でした。
攻撃的なメンバー、戦い方になって片桐も先制点を取りに行くと言っていましたが、試合展開は鹿島ホームと同じようなものになりました。
甲府は中2日で疲労があるのか、攻撃の意識は低くまずは守ってスコアレスドローで前半を終えればいいという意図を強く感じました。
運動量は少なく動き出しも鈍かったので、鹿島は中盤で縦パスをしっかり引っかけてボールを奪えていました。
甲府は前線に個の能力が高い選手がいますが、ここのところの守備をもってすれば問題なく対応できていましたね。
しかし、鹿島も疲労が顕著で運動量が少なく、パスミスが多かったです。
特に連勝中に比べると何でもない横パスを相手に渡してしまったり、早く攻めたいところでパスやトラップが少しズレたりするシーンが目立ちました。
小笠原はコンディションがよかったですが、大迫、野沢、遠藤、増田に疲労が見られ、この惨状では戦術や仕掛けでなく運動量で崩す鹿島の攻撃は機能しないですよね。
それに興梠が入るとどうもパス回しが上手くいきません。
甲府のダニエルが効いていたというのもありますが、引いて受けるとボールが収まらず、サイドに流れてもらっても野沢のようにバックパス、前を向いてボールを持てたときはパス精度の低さが足を引っ張ると言う始末でした。
大迫のような怖さがまったくないんですよね。
その大迫も興梠と組むとあまり持ち味を出せないのは変わらずで、30分には冨田との接触で裂傷を負って無念の交代となってしまいました。
恐らくスパイクの裏が入ったのだと思いますが、このシーンはフィフティフィフティのボールでしたし、冨田は危険なプレイにならないよう勢いを抑えていましたね。
むしろトラップが流れてしまったためボールを奪われたくない大迫がスライディングで突っ込み過ぎた部分がありました。
ボールに触ったのもほぼ同時だったのでファウルでもありません。
オリヴェイラ監督は試合後に激昂していましたが、悪意のあるプレイではなく、そういう場合でも大きなケガに繋がってしまうということはサッカーではあることです。
9針縫ったということで大けがには違いないですが、痛みが引けば福岡戦も出場可能ということで一安心です。
ただ、おそらく無理はさせないでしょうしさせない方がいいと思いますが、攻撃が上手くいかない中でここのところ攻撃の起点となっていた大迫を失ったのは大きかったですね。
ロングボールからハーフナー、大迫というチャンスになりかけたシーンがあったくらいで、両クラブとも前回の対戦から変化、チームの成長を見せられないでいた前半となりました。

少し変わった後半
後半になるとホームの甲府の得点意欲が高まって攻撃時には人数をかけて来ました。
前半はなかったCKなど攻勢を強めて来ます。
しかし、その分守備に戻った時の運動量や出足は鈍くなってスペースができたので、鹿島は左に回った遠藤が仕掛けられるようになりミドルシュートなど左サイドを中心に鹿島も攻撃の芽が出て来ます。
柏のシュートは曽ケ端がセーブしてピンチをしのぐと今度は鹿島にチャンスが訪れます。
攻撃の起点はやはり左サイドで、遠藤がもらうと縦に入った興梠に入れます。
リターンパスをもらった遠藤が中央へ流すと、その間にポジションを上げていた小笠原が強烈なミドルシュート、GKがはじいてポストに当たるも田代が詰めており先制点を奪います。
そのままの勢いで追加点を狙いにいく鹿島は遠藤のミドルシュートや田代のオーバーヘッドなどチャンスを作ります。
その後は上手くボールを回していたように見えましたが、攻撃で相手に脅威を与えることができず、前線でのボールの収まりが悪くなって行きましたね。
興梠は前半からボールロストが多かったですし、田代は本人も言っていますがコンディション不良で高さを生かすプレイは見られませんでした。
疲労が明らかな野沢がボールを奪われるとカウンターを浴びて失点しまいました。
以前にも書きましたが、小笠原と増田のボランチコンビは上がりすぎてリスクマネージメントができていないので運動量があるうちはいいですが、試合終盤になると守備の穴が広がってしまいます。
それも失点の原因となってしまいました。
この時間帯から鹿島の運動量は極端に落ちていたのですが、オリヴェイラ監督が動かなかったので甲府の猛攻にさらされてしまいます。
3度ほど決定機を作られるのですが、曽ケ端がことごとく防ぎます。
これがなければ逆に負けていた試合でしたよね。
ようやくオリヴェイラ監督が動いて本山、タルタが投入され運動量が確保されると、そこから再び鹿島がペースを握っていきます。
しかし、これまで何度も言ったように普段使っていない選手を残り10分で投入しても得点する可能性は低いです。
中盤の運動量が復活したので押し込んではいたものの決定機までは至らずに、連戦の疲労蓄積のツケを支払う形で内容のないドロー決着となってしまいました。

オリヴェイラ監督の限界は変わらない
少し結果が出ると試合を観ていないサポーターの間でオリヴェイラ監督の来季続投という話が出ますが、成長している部分は何ひとつないですよね。
相変わらず攻撃に関しては崩しの戦術がないので引いて守る相手には手詰まりになりますし、戦術=運動量なので運動量で勝てないとなかなか決定機を作れないです。
にも関わらず運動量を高める采配を意識することはなく、「良い時は変えない」のではなく、「良い時は動けない」采配でローテーションも上手く使えていませんし、この試合でも交代の遅さから勝点2を逃してしまいました。
先制して鹿島の時間帯だった時にかなり疲れていた野沢、増田に代えてタルタ、青木を入れておけば攻守に修正できていたと思いますね。
もともと5連勝も運が良かったC大阪戦に始まって、興梠と田代がケガで離脱したため、お決まりの選手名鑑起用で順番に選手起用をしていたら、たまたま前線の選手の組み合わせのバランスがよくなったというだけですから。
そんな中で大迫のパフォーマンスが向上して、対戦相手の状態もそれほどよくなくて勝てて来た状態で、この連戦中の甲府戦はオリヴェイラ監督の限界が改めて露呈した試合となりました。
若手育成能力が低いだけでなく、戦術の疎さから新戦力を上手くチームに溶け込ませることができません。
その証拠に初年度も、新戦力が多く入った今季も大きく出遅れましたよね。
以前にも書きましたが、オリヴェイラ監督はすでに謙虚さ、向上心がなく昔を懐かしんでいるだけですからクラブがより上を目指そうと思えば今シーズンが終われば監督交代しか選択肢はないです。
もちろん監督を交代すればよくなる保障はないですが、オリヴェイラ監督でなければもっと勝点を取れていたのも事実です。
もうリーグの奪回やACL優勝を目指してないなら続投でもいいでしょうが、上を目指すなら監督交代は必須ですね。
こーめいは今季、新しいチームを作る上でオリヴェイラ監督が上記に書いたような部分でどのくらい成長できるのかに焦点を持って見ていたのですが、もう諦めています。
そのため、すでにシーズン終了後は監督交代というスタンスであり、この連勝中の記事を読んでもらってもオリヴェイラ監督の采配が良かったと書いたのはC大阪戦でアレックスを下げてガブリエルをサイドバックにした守備戦術くらいです。
攻撃戦術、サイドからの崩しの形、興梠や遠藤の使い方など言いたいことはたくさんありますが、それは来月の中断期間にまとめて書こうと思います。

福岡戦はコンディション次第
連勝で順位を上げて来たもののこーめいの頭の中にはずっと上位4クラブとの実力差という懸念がありました。
5連戦を何とか勝ち抜いて中断中に戦術練習やコンディション向上に努め、終盤戦の上位との対戦を制しながらACL出場権獲得圏まで届けばと思っていたのですが…。
今節の結果を見ても上位4クラブでは直接対決で柏が負けただけで、G大阪、名古屋、横浜FMはきっちり勝っています。
しかも、勝利したのはその3クラブだけでやはり4位と5位の間には勝点差相応の実力差があると思った方がいいようです。
福岡の試合はまだ観てないので何とも言えませんが、コンディション次第となりそうですね。
大迫も欠場の可能性がありますし、ケガ明けから調子が上がっていない興梠、田代に中盤の選手もかなり疲労が蓄積していますから。
田代が復調すれば1トップに起用して1,5列目に遠藤、中盤にタルタと野沢でやってみてほしいですが、おそらく興梠、田代を2トップに置く4-4-2となるでしょう。
戦術は運動量なのですから、連戦の最後となる福岡戦は走れる選手を起用してほしいです。
300試合出場を達成した本山は本人も言っているようにコンディションはよさそうなので、中盤は野沢、遠藤、本山で回していけるんじゃないとか思います。
もちろん90分は無理としても途中から遠藤を投入すればいいわけですから。
ボランチも小笠原、増田、青木がいるわけですし、中断明けは柴崎も戻って来るでしょう。
この2つのポジションをローテーションするだけでもかなりパフォーマンスは上がると思いますけどね。
もうこの連勝中はローテーションについては諦めていましたし、福岡戦はどういうメンバーで臨むにせよ、この試合のようながっくりな内容にはしないでもらいたいです。
甲府戦も負けたわけではないですし次はホームですからしっかり勝って中断に入ってコンディションを立て直してもらいたいですね。

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【J1第22節】ポスト効果が勝利をもたらした…の広島戦
結果
8月20日(土) 2011 J1リーグ戦 第22節
鹿島2-0広島(18:30/カシマ/16,237人)
[得点者]
65' 岩政大樹④(鹿島)←野沢拓也⑤
87' 野沢拓也④(鹿島)←大迫勇也③

[フォーメーション]
FW:大迫
MF:遠藤、ガブリエル、野沢
MF:小笠原、増田
DF:新井場、中田、岩政、西
GK:曽ケ端


試合の感想
追い風が吹いている
金曜日から天気が崩れて気温が下がって過ごしやすくなっていたのですが、中2日と日程的に不利な鹿島には天が味方をしているとも思えるコンディションとなりました。
スターティングメンバーはやはりアレックス→新井場になっただけで他は変わらず。
広島はいつものフォーメーションですが、李が発熱で遠征に帯同しませんでした。
プレイしやすいコンディションだったとはいえ、立ち上がりは連戦を重ねるにつれて徐々に鈍くなっているという印象です。
少し体が重い感じもあり、ミキッチの仕掛けをCKに逃れると、ニアでフリックされてファーサイドで高萩に詰められます。
しかし、これはポストに助けられます。
今度はDFの裏を狙うボールを新井場が中途半端なバックパス、これをミキッチに流し込まれそうになりますが、再びポストに助けられます。
新井場はもともとムラがありますから、1試合休ませたからと言っていいプレイするわけではなく、気持ちの乗ってない時はこういうプレイが多いですよね。
そういう意味ではあまりローテーションが有効な選手ではないと言えるかもしれません。
立て続けのピンチをポストに救われると、次第に鹿島も大迫のポストプレイからペースを作ります。
もっとも決定的だった遠藤のヘッドこそ違いましたが、野沢や遠藤のミドルシュートなどいい攻撃の形はほとんど大迫のキープから生まれていましたね。
対する広島はカウンターから森崎浩、ロングボールから佐藤の飛び出しと決定機を作りますが、曽ケ端がシャットアウトします。
30分頃にはガブリエルが負傷して、興梠が入ります。
ガブリエルのケガは接触によるものではなかったので恐らく肉離れだと思いますが、岩政も内転筋を痛めているということですし、連戦になるとやはり体への負担が大きくなりますよね。
鹿島はボールポゼッションをするも時間と共に運動量が落ちて来て、パスは回しても有効な縦パス、崩しのプレイが次第に少なくなっていきました。
鹿島はポストプレイから、広島はDF裏を狙うロングボールからという攻撃が多かったですが、決定機は広島の方が多い前半でした。

走り勝っていた後半
後半になると鹿島の方がポゼッションして攻勢を仕掛ける時間が多く、西のクロスに大迫のヘッドなどチャンスも作りますがやはり広島の守備を崩しきれません。
ただ、守備に関してはバランスよく守って中央は締めていたので広島のビルドアップをよくケアしていました。
佐藤の飛び出し、右サイドのミキッチは要警戒でしたが、前半から中田が上手くカバーリングしていましたね。
先制点が決まったのもミキッチからの攻撃でした。
野沢が左サイドに回ってミキッチに応対していた時はもれなくやられていましたが、このシーンでもそうでした。
鹿島は左サイドを崩されて中央への折り返しのパスを出されますが、広島の選手に合わず遠藤がボールを拾い大迫に繋ぎます。
そこから一気に縦に走った興梠が飛び出した西川に倒されてFKを得ます。
ピッチ中央ならレッドカードだったのでしょうが、サイドだったので残念ながら決定機の阻止とは判断してもらえずイエローカード止まりでしたね。
しかし、このFKを何故か誰にもマークをつかれてなかった岩政が豪快ヘッドで決めます。
そこからは広島が攻めて鹿島がバランスよく守ってカウンターを仕掛けるという展開が続くかと思いましたが、試合終盤になると鹿島より広島の選手に疲労の色が濃くなってきたように感じました。
広島はボールを持って攻めていても選手の動き出しが遅く、怒涛の攻めというのは観られませんでしたね。
むしろ鹿島の選手の方が出足の速さや球際の競り合いで勝っていました。
そのため、鹿島が攻める時間帯も多く、逆にカウンターから佐藤に抜け出されるシーンを生んでしまうのですが、ここでも中田が素晴らしいカバーリングを見せます。
広島の選手の意識が攻撃に行き始めていたこともあって、攻撃では特に大迫のボールキープが効いていましたね。
ボールを向けて前を向いてスルーパス、シュートを見せてましたし、何より鹿島が押し込まれた後のクリアをよくキープできていました。
昨季はこれがなかったので終盤にトドメを刺せなかったり、追いつかれたりという試合が多かったんですよね。
2点目も大迫がポストプレイで粘ってファウルをもらって得たFKからでした。
試合終盤にあそこでFWがキープしてファウルをもらってくれるとすごく後ろは助かります。
得点も興梠のクロスを大迫がポストプレイで落とし、野沢が落ち着いてようやく枠に飛ばしてくれました。
名古屋もこういう得点パターンでよく得点しますが、ペナルティエリアでDFを抱えながらポストプレイをして落としてくれると決定機になりやすいですよね。
中田の治療などあってロスタイムは長かったですが、その後も安定した守りで完封しました。
5連戦のしんどい日程のしんどい真ん中の試合だったので、勝利したという結果が何より重要ですね。

2トップのコンビネーション
次節の甲府戦でも恐らくメンバーの変更はサイドバックくらいになるでしょう。
ガブリエルのポジションには興梠、田代、本山という選択肢が考えられますが、もっとも可能性が高いのはこの試合でも途中出場した興梠でしょうね。
ガブリエルとのコンビだと大迫がくさびのボールを受けたり仕掛けたりを担当、ガブリエルはプレスのスイッチとハイボールの競り合いを担当しているので役割ははっきりしています。
しかし、興梠との2トップになるとどちらもサイドに流れたり、DFラインの裏を狙ったり、くさびのボールを受けに下がったり、ハイボールに競り勝てなかったり、プレスの開始が遅くなったりします。
役割やお互いの特徴が被ってしまっているので、どちらがどのプレイをするかというのはよほど意思疎通ができてないと臨機応変に動けないですからね。
そうなると大迫とのコンビネーションがやはりいまひとつに感じますが、この試合の終盤に大迫がボールを持てるということが2人の違いを生み出していました。
大迫がキープできるのが大きいので、そこから興梠が走るというプレイに可能性を感じます。
やはりその強みを最大限に生かすコンビネーションを構築するのがいいでしょうね。
大迫が落として中盤の選手がDFラインの裏へ走った興梠に出すとか、大迫のスルーパスに興梠が走るなど天皇杯のように縦関係がいいと思います。
もちろんサイドにも流れていいですが、2点目のシーンのように1人が流れたらもう1人は必ずニアサイドの得点が取れるポジションに入って行くという決まりごとをしているとかなり連携面でもスムーズになると思います。

降格圏クラブとの対戦
5連戦の残りは甲府、福岡戦と降格圏のクラブとの対戦になりますが、どちらも監督が変わって変化が生まれていますね。
福岡についてはまたにしますが、甲府は守備的な三浦監督を自分で招聘したにも関わらず、それを自ら解任した佐久間GMが継いでいます。
そしてスタイルも守備から攻撃に移りましたね。
もともと高さと強さのあるハーフナー、仕掛けのできるパウリーニョ、中盤で変化のつけられる片桐など攻撃陣に能力の高い選手が揃っていたのですが、浦和戦ではそのそれぞれの特徴を上手く生かして勝利しました。
まず片桐からの縦パスを防がないといけないですね。
それから左サイドのパウリーニョがかなりキレています。
ミキッチはサイドに開いてから仕掛けるタイプでしたが、パウリーニョはストライカータイプでもあるのでもっと中に入ってドリブル突破からシュートを狙ってきます。
サイドに張った場合でも簡単にセンタリングを上げさせるとハーフナーにやられてしまいますからね。
応対する西、カバーリングの入る岩政は相当注意が必要ですよ。
守備については鹿島のようにポジションに戻ってブロックを作って守るというやり方ですが、センタリング、仕掛けには意外と弱いです。
だからシンプルにサイドからクロスを上げてもいいですし、後半途中から田代を投入すれば効果的でしょう。
特にドリブルで仕掛けると守備組織が崩れるので、大迫、遠藤、タルタあたりに期待ですね。
また、大迫のキープ力を生かしてバイタルエリアを上手く使えればチャンスは作れるでしょう。
甲府はホームの試合では名古屋戦など波乱を起こしていますし、少し選手や戦い方も変わって来ているので油断できない相手になっています。
しかし、鹿島もあの時に比べるとチーム状態が向上していますから、変化の見せ合いで上回ってホームでの敗戦の借りを返さないといけないですね。

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【J1第9節】ストライカーの力で勝利…のC大阪戦
結果
8月17日(水) 2011 J1リーグ戦 第9節
鹿島2-1C大阪(19:00/カシマ/11,251人)
[得点者]
52' キムボギョン(C大阪)
55' 大迫勇也④(鹿島)←ガブリエル④
74' 増田誓志④(鹿島)←大迫勇也②

[フォーメーション]
FW:大迫
MF:遠藤、ガブリエル、野沢
MF:小笠原、増田
DF:アレックス、中田、岩政、西
GK:曽ケ端


試合の感想
縮むタイムリミット
興梠をスターティングメンバーにして4-2-2-2にするという事前情報もありましたが、アレックスと新井場を入れ替えただけでオリヴェイラ監督はいじって来ませんでした。
守備のプレスを観てもほとんど4-2-2-2に近いのですが、大迫が1トップはやりやすいと1トップという意識でやっているので一応4-2-3-1と表記しておきます。
連戦なので休ませながら使った方がいいと思いますが、興梠と大迫の2トップ、野沢とガブリエルのオフェンシブハーフにするくらいなら現メンバーで臨む方がいいでしょうね。
バランスははるかにいいですから。
この試合も引いてボールをもらう遠藤とサイドに流れたりくさびのボールを受ける大迫が起点になっていい攻撃をしていました。
遠藤のミドルシュート、大迫のオーバーヘッド、増田のヘッドなどヴァリエーションのある攻撃を見せました。
特に大迫は前半からバイタルエリアでボールをもらうとゴールを狙う意識が高く、積極的にミドルシュートを打っていました。
しかし、C大阪は守備意識を高く持ってカウンターという狙いだったので最後のところでは隙を与えてくれませんでしたね。
そうすると鹿島のタイムリミットが迫って来ます。
これまでは先制して30分頃から運動量が落ちていたのですが、さすがに同じメンバーで戦う夏の連戦ということで、この試合では20分になるとボールをもらう動き出しが減り攻撃を組み立てられなくなります。
ロングボールばかりが増えて、野沢の飛び出しからゴール前に入った遠藤にセンタリングというシーンなど時おりチャンスになりかけますが、こう着状態に陥ります。
鹿島にとってあまりいい試合展開ではなかったのですが、38分に茂庭が退場となります。
アレックスのクリアをC大阪の選手が頭で触ってフリックする形となったためバウンドが茂庭の予想以上に伸びて対応が遅れましたね。
キレのある大迫が素早く反応して上手く体を前に入れます。
こうなるとDFはファウルをするか、シュートミスもしくはGKのファインプレイを期待するしかないのですが、茂庭はイエローカードで済めばという祈りを込めながら前者を選びましたね。
しかし、そこはしたたかでペナルティエリアに入る前にファウルをしていました。
これで試合が動かせればとも思いましたが、C大阪が守りを固めてカウンターを狙うのは変わりなく、鹿島に仕掛けや縦パスがないのも変わらず攻めあぐんだまま前半が終わります。

安全策の攻撃とリスクある守備
後半の鹿島の戦い方は非常にまずかったですね。
相手が10人になってからは早く得点を奪いたいという想いから選手がどんどん前に入ってパスを繋ぎにくくしていましたし、C大阪は1人少なくなりましたが守備の人数は変わってないので、逆にゴール前のスペースを消してしまっていました。
オリヴェイラ監督はパスを繋いでおけば勝手に相手の守備陣が崩れると考えているので、ゴール前に人数をかけて横パスを繋ぐばかりで縦パス、仕掛け、大きなサイドチェンジがなく攻めに怖さがありません。
安全策の攻撃ではいくら人数をかけても得点はできませんよね。
逆に守備では得点をはやる気持ちから大きなリスクを冒します。
失点シーンにまさにその問題が出ていました。
小松に横パスが出た時に西がプレスに行って攻撃を遅らせず、一発を狙ってやろうとバックパスを奪う動きをします。
そのせいで小松にドリブルを許してしまい、C大阪の速攻が始まりました。
そこには一旦岩政がプレスに行ったので小松はサイドにボールを出しますが、ここで岩政が小松に付いて行っていたらあれほど早くサイドから中央へ展開されなかったですね。
夏が苦手な鹿島が8月になって勝てている1つの要因としては、これもこーめいが以前から提案していたことですが、リトリートして守備をしていることがあります。
しかし、相手が10人になってからは早く得点を奪いたいという想いから、まるでC大阪にボールを持たせてはいけないというルールでもあるのかというくらいポジションを崩して前から行っていましたよね。
西が攻撃を遅らせるか、リトリートしてしまえばまったく問題ないシーンでした。
リトリートで意思統一されていた守備のやり方が、相手の退場で完全にチグハグになっていましたね。
そもそもC大阪に攻めさせてはいけないというルールはなく、逆に今度は相手の攻→守への切り替えで鹿島にチャンスが生まれる可能性も出てくるわけです。
C大阪は速攻しか活路はなかったのですから、きっちり遅らせてリトリートして攻撃を受け止めればよかっただけです。
前半の20分過ぎから大迫頼みの攻撃、10人の相手に失点と嫌な流れになりますが、その大迫がやってくれます。
C大阪はゴール前に人数は揃っていたのですが、個の仕掛けでミドルシュートを豪快に決めました。
この得点でも結局人数をかけるより、仕掛ける意識が大事だということが分かりますよね。
バルセロナでもコンディションが悪くて下位クラブに苦戦する試合はありますが、そういう状況でかつてならエトー、今ならメッシが強引にでもゴールをこじ開けてチームに勢いをもたらすというシーンが何度もありました。
マルキーニョスもそういう得点をしてくれていましたが、これがストライカーの仕事であり力ですね。
先制されてすぐの同点だったのがまた良かったですが、引き続き守備では上述した理由でC大阪のカウンターの危機にさらされそうな場面が多く、特にアレックスがポジションを崩して前にボールを奪いに行っていました。
そのため、オリヴェイラ監督はアレックスを下げて興梠を前線に投入、ガブリエルを左サイドバックに入れます。
この交代がなければさらに失点していた恐れもあり、非常に的確な守備修正でしたね。
また、大迫が流れてボールを受けると前線に得点の取れる選手がいなくなるので興梠を入れたのもよかったです。
同点に追いついた後は遠藤のパスに飛び出した増田がペナルティエリア内で完全にユニフォームを引っ張られて倒されるもノーファウル。
その後はさらに田代を投入して前線の選手を増やします。
大迫が中盤に下がってゴールから遠ざかることになりましたが、4-2-3-1の左ではなく4-2-2-2の左だったので特に問題はなかったです。
むしろ大迫が触らないとなかなかチャンスにならなかったので、悪くはない采配でしたね。
試合終盤に入るとC大阪の選手の運動量が落ちて鹿島が高い位置でも容易にボールを持てるようになります。
その運動量の差が2点目を鹿島に呼び込みます。
フレッシュな田代と興梠がプレスで追い込むとC大阪の選手がパスミス、それを増田が拾って前線にポジションを取っていた大迫に出します。
このポジションでもらったらずっと仕掛けてシュートを打っていましたからね。
慌ててC大阪の選手が2人寄せて来ますが、完全に大迫のシュートを警戒してしました。
その逆をついてフリーの増田に出すと、冷静にニアに決めて逆転に成功します。
その後は最後の力を振り絞って攻撃に出て来たC大阪にゴール前に迫られることもありますが、鹿島も青木を投入して守備固め。
そのまま守り切って4連勝となりました。

若い選手の成長
この試合は大迫で勝ったと言ってもいいくらいでしたね。
中田から「取られてもいいから仕掛けろ」と言われてふっきれたそうですが、こういう雰囲気が若い選手を育てるんですよね。
浦和の原口やG大阪にいた宇佐美もミスしてもどんどん仕掛けていましたし、別にボールを奪われたことに文句を言う選手もいませんから。
もちろん中田のようにベテラン選手が声をかけるというのもいいのですが、本来ならこういう意識は監督、コーチが練習で作ってあげないといけないです。
それができてないから若い選手が育たない、育てられなかったんですよね。
また、ボールを取られた=悪というあまりに無能な判断基準で若い選手のミスを責めるサッカーの分からないサポーターの存在も若い選手の育成の妨げにしかなっていません。
もちろんキープ力がなくてボールを奪われたり、フリーの状態でのパスミスや横パスをさらわれたりしてボールロストすることはいけないですが、PKは蹴る勇気がある者しか失敗しないように、バイタルエリアで仕掛けたり、くさびのボールを受けたり、ボールキープをしようとすればそれだけミスも出るのです。
当然一番プレスの厳しいエリアですからね。
プレスの緩いサイドのエリアばかりでプレイしたり、プレスが来たら体を張らずにバックパス、まったく仕掛けないプレイを選択すればミスを減らすことは簡単ですよ。
前回のC大阪戦の失点は大迫がくさびのボールをキープできずに奪われたところからでしたが、こーめいが書いたようにミスしたからと言って委縮するのではなくどんどん積極的にプレイすることが大事です。
あれをミスしたからと責めるばかりでは若い選手は育たないです。
そもそもその時の失点も、この試合の失点も後ろの選手の対応が間違ってなければ防げていたわけですから。
攻撃というのは仕掛けなければチャンスは生まれませんし、バイタルエリアでボールをいかに受けるかが得点への近道となります。
そういう部分で積極的なプレイをしている選手のミスを普段から責めてばかりいるようなサポーターはこの大迫の成長、ゴールを喜ぶ資格はないですね。
そういうサポーターはサッカーの事が分からないので、監督のやることが正しいと思いがちでオリヴェイラ監督が若い選手を使わなかったのも使える選手がいなかったと思っていることが多いです。
若い選手が持ち味を出しやすいようにプレイさせ、ミスしても何度もトライさせる忍耐力のあることが育成の上手い監督の共通点ですね。

連戦正念場の広島戦
5連戦の真ん中、日程の不利、順位もこれまでの相手よりもっとも高い相手ということで次の広島戦は正念場になりますね。
しかも勝利すれば順位が入れ替わりますし、上位5クラブに今季は全敗していますから上を目指すためにはまず勝たなければいけない相手となります。
まだ興梠、田代も本調子ではなさそうですし、オリヴェイラ監督はまたサイドバックを入れ替えるくらいで同じメンバーで臨むのではないかと思います。
8月に勝てているのは対戦相手の調子もおおいに関係ありますが、まず1つ目の理由としては上述したリトリートする守備でチームの意識が統一されているというのがありますよね。
広島戦はもう5メートル程プレスをかける位置を高くした方がいいと思いますけど。
あとは大迫、遠藤、増田ら若い選手に回復力があってベテランよりはずっと走れますね。
ただ、同じメンバーで戦うとなるそうなるとこの試合のように動けなくなってから厳しいです。
大迫は現在キレているので使い続けるとしても、遠藤、小笠原は疲労が溜まってそうですし、野沢のFKの調子を観るとかなり疲れてそうです。
今はバランスがいいので変えづらいところはありますが、可能性があるとしたら小笠原→青木、ガブリエル→田代、野沢→ガブリエル、遠藤→タルタって感じでしょうかね。
まだ加入したばかりのタルタ、ケガ明けの田代がどれだけできるかにもよりますが、こーめい的には遠藤は休ませて甲府、福岡戦に備えさせてほしいところです。
それから2トップは田代と大迫にするとさらにバランスがよくなると思います。
大迫がサイドに流れたり、引いてボールを受けるとどうしてもゴール前に得点の取れる選手がいなくなりますからね。
田代の高さを生かしたキープがあればヴァリエーションも増えますし、運動量が減ってロングボールに頼りがちになったときにはさらに有効となります。
広島は前回台風の中で対戦した頃からすでにバイタルエリアの守備がルーズでしたけど、それからさらに酷くなったと思ったらやはり勝てない時期が訪れましたね。
現在は運動量、球際の寄せ、激しさともに復活して来ていますので、日程が不利の中戦うのはかなりやっかいな相手になりそうです。
リトリートして守るやり方なら広島のショートパスを繋いでの攻撃は抑えられそうですが、右サイドのミキッチのドリブルの仕掛けを何としてでも抑えなければなりません。
新井場の仕事になりそうですかね。
あとはあまり下がり過ぎてゴール前の佐藤の動きにロングボールを合わせられないようにしたいです。
攻撃に関してはセットプレイ、サイドからの攻撃で西川の飛び出したくなるボールを入れれば、かなりの確率でミスしてくれますよ。
かなりきついでしょうが広島戦を乗り切れば8月はポポポポ~ンと躍進して行けそうです。

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【J1第21節】5連戦は辛勝スタート…の仙台戦
結果
8月13日(土) 2011 J1リーグ戦 第21節
仙台0-1鹿島(19:004/ユアスタ/19,224人)
[得点者]
29' フェリペガブリエル①[PK](鹿島)
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:遠藤、ガブリエル、野沢
MF:小笠原、増田
DF:新井場、中田、岩政、西
GK:曽ケ端


試合の感想
若手が引っ張り2つのPK
鹿島は前節と同じスターティングメンバーで前線はかなり流動的ですが、一応4-2-3-1という布陣でした。
仙台は梁がベンチ、朴はケガ、角田は出場停止、新加入のディエゴはベンチ外ということで4-3-3、アンカーには冨田が入っていましたね。
鹿島はここのところの立ち上がりと同様に運動量が多く、遠藤と大迫が起点に周囲の選手が動いて仙台にプレスの的を絞らせずに上手くボールを回していました。
特に冨田の左右のスペース、サイドバックの前のスペースを利用できていましたね。
最初のシュートは小笠原で、遠藤のくさびのパスを大迫が受けるとスイッチする形で小笠原がバイタルエリアに侵入して行きました。
しかし、連戦の疲れが溜まっておりその後のプレイでもボールコントロールでもたついたり、簡単なパスをミスしたりと体のキレを欠いているのは明らかでしたね。
増田にもミスが多くいつもより展開力が落ちていたものの、運動量のあるうちは鹿島がペースを握ります。
なかなか決定機らしい場面を作れなかったのは山形に比べて仙台の方が守備ができていたこともありますが、結果が欲しいのか遠藤がゴール前に入ることが多くなっていたことも影響しました。
後ろからのボールはまず遠藤に預けられることが多いのですが、そこからボールを運んで野沢やガブリエルに預けてゴール前に入っていましたね。
しかし、状況打開力に乏しい野沢とガブリエルではペナルティエリア近くでボールを持ててもそこから展開できていなかったです。
それに比べて遠藤や大迫は積極的にドリブルで仕掛けており、その分ボールを奪われるシーンが(特に疲労してからは)多い印象もありましたが、リスクを冒しているからそれは当たり前なんですよね。
野沢とガブリエルはリスクを冒さない分チャンスも作れないので、ボールを持っている時のワクワク感が違います。
だからもっと野沢とガブリエルがゴール前に入って行く形にしないといけないです。
結局一番いい形になっていたのは大迫が流れてドリブルで仕掛けてセンタリングという流れなのですが、そうなると今度はゴール前に選手が薄くなってしまいますからね。
それでも仙台のCKのカウンターから大迫のスルーパスに抜け出た遠藤がファウルをもらってPKを得ます。
このシーンは遠藤がボールと関口の間に体を入れていましたし、シュートに入るところで後ろから足を引っ掛けられましたから完全にファウルですね。
イエローカードは当たり前で、シュート時に後ろから突っかけるというのはかなり危険なプレイですよ。
批難を浴びていた佐藤主審ですが、しっかり走って近くで観ていましたからね。
まだ試合序盤というのもあるでしょうが、Jリーグのレフェリーで縦に早い展開について行ってあの位置で観ているというのは珍しいですよ。
だいたいハーフウェイラインから観ていて平気でPKを取ることが多いですからね(^^;)
しかし、このPKをキレのない小笠原がはずしてしまいます。
あの助走ではGKが先に動かなければ右に蹴ることは分かるので、止められてしまいますよね。
サイドネットに突き刺すようなシュートならそれでも決まるのですが、コースは悪くなかったもののあのスピードでは…。
これで流れは仙台に移って押し込まれる時間になり、セットプレイを跳ね返したところからの二次攻撃で赤嶺に決定機を作られます。
シュートはバーに当たって助けられますが、新井場の押し上げが遅かったのでオフサイドを取り損ねてしまったことからピンチを招いてしまいましたね。
チャンスをものにできなかった仙台はチョビョングクがゴール前で致命的なミス、鹿島は再びPKを得ます。
相手のトラップミスを見逃さず大迫がマイボールにしたのですが、ミスをしたチョビョングクのスライディングの左足が後ろから大迫に入る形になりましたね。
自分のミスからなので印象も悪いですし、これも大迫がボールをコントロールしていた状態だったので完全にファウルですね。
その大迫がPKを蹴ろうとするのをガブリエルがかっさらい今季初ゴール。
昨季加入してからケガ以外では使い続けてもらって、ようやく足でゴールを決めることができましたね。
しかし、シュートはお世辞にもいいとは言えずコースも悪くGKが逆に飛んでくれたらよかったものの50%の確率で100%止められるというキックでした。
野沢はいいキックを蹴るもののメンタルが弱いですし、PKキッカーでも世代交代が必要だと思います。
早めに頼れるをキッカーを育てておきたいですね。
前半の終盤、特に先制すると運動量が落ちるのも同じでここから段々サッカーができなくなります。

サッカーができなかった後半
試合後に手倉森監督が、「サッカーをさせてもらえなかった」とコメントしていましたが、鹿島もサッカーができなくなったので苦しまぎれにそうなったという後半でした。
立ち上がり5分ほどは悪くなかったですが、仙台が布陣を変更して得点を取りに前に積極的に来ると仙台の左サイドバック田村が高い位置を取り始めます。
大迫とガブリエルのプレスの位置が下がり過ぎていたため、かなりフリーになってしまっていたので田村をケアするために遠藤がDFライン近くまで下がって守備をするようになります。
そうなると前線の起点が少なくなり、押し込まれる時間帯が増えていきます。
それでも大迫が何とかくさびのボールを受けて展開したり、遠藤がキープしてファウルをもらったりとこの2人ががんばっていたので何とか一方的な展開は避けられましたね。
それがなければ後半の早いうちに逆転されてもおかしくない状況でした。
遠藤と大迫にかなり負担がかかっていると思って観ていたのですが、やはり終盤になるとさすがにミスが増えて来ましたね。
それでも最後まで積極的に仕掛けようという意識は野沢やガブリエルよりも高かったです。
後述しますが、選手交代はあまり意味を持たなかったため、鹿島はなかなかサッカーをすることすらままならなくなり、選手たちはかなり苦しそうに時間稼ぎをしながら上手く試合を運ぶしかありませんでした。
それでも守りきれたのは一時期に比べて集中力を保てており、危険な場面での出足が早くきちんと詰められていること、そして仙台が攻撃力のあるチームではないというのが大きかったです。
夏の5連戦の幕開けはかなり負担の多いしんどい勝利となりましたね。

選手を苦しめた交代策
興梠投入は67分とオリヴェイラ監督にしては早かったですが、この交代は完全に失敗でしたね。
ケガ明けで明らかにコンディションもよくなく、2トップにしたことで大迫の動きも悪くなりました。
天皇杯では奇跡的に機能したものの、2人の仲が悪いんじゃないかと思うほどこの2トップのコンビネーションってよくならないですよね。
そもそも鹿島がボールをポゼッションできていなかった時間帯に興梠を入れても意味ないです。
ボールを持てていたら興梠に裏を狙わせて通れば1点もの、オフサイドでも何のリスクもないという狙いができるのですが、攻められて守ってボールを奪って低い位置からロングボールを入れて相手に渡すという悪い時の鹿島になっていました。
2枚目の交代はタルタでしたが、ケガ明けの興梠と新加入のタルタを同時に使って来るとは思いませんでした。
明らかに連携ができておらず、ますます前線でボールを持てなくなりましたね。
タルタは浦和のマゾーラほどスピードはなくドリブルの突破力もないという感じですが、周りを上手く使っていける選手だと思うので、このパスの選択肢がない状況での出場ではまだ何とも言えませんね。
この試合では2度ほどドリブルでの仕掛けを見せましたが、どちらもコントロールミスで自らラインを割ってしまいました。
連携がよくなってパスと言う選択肢ができるとドリブルの仕掛けもしやすくなると思いますし、これからに期待しておきます。
3枚目の青木の投入は早くてよかったですね。
ボールを運べる選手、起点になれる選手が必要だったので1枚目の交代でタルタをサイドハーフに使いつつ、青木を投入してバイタルエリア締めるというのがよかったと思います。
オリヴェイラ監督の交代策が試合展開をさらにしんどくさせてしまいましたね。

空回りの戦術
2つ目のPKに至ったシーンは中田から西への素晴らしいパスでした。
良い機会なのでその戦術についても触れておきたいと思います。
中田が逆サイドの高い位置の西を何故観えていたかというと、それは普段からあの形の戦術練習をしているからなんですね。
この試合でも通らなかったですが前半だけでもセットプレイ時の新井場から、増田からとオーバーラップした西に一気に出すというプレイをしています。
しかし、この戦術はものすごく効率と燃費が悪いです。
これまでの試合でも何度もこういう形を狙っているのですが、チャンスに繋がったことはほとんどないですね。
この試合でもPKになりはしましたが、あれは完全に相手のミスですから。
なぜ効率、燃費が悪いかと言うとまず対角線上に出すロングパスはかなり難易度が高く、実際にミスしているシーンの方が多いです。
そして受ける側の西もトラップが難しい上にかなりの距離を一気に駆け上がっているので負担が大きいんですよね。
通ったとしてもそこからの仕掛けは厳しいですし、一気に展開し過ぎるのでこのシーンのようにゴール前に鹿島の選手がいないという事態にもなります。
さらにその前の段階でも弊害があり、この戦術のせいでバックパスが多くなっているんですよね。
たいていは中盤から小笠原や増田、DFラインにバックパスしてから逆サイドに展開するのですが、当然あれだけの距離のパスを通そうと思ったらタイミング、スペース、相手との距離なども影響してくるのでちょっとしたトラップミス、ボールの置きどころのミス1つで、西が高い位置に上がっていてもボールを出せないという場面も多くなっています。
つまりこの戦術を発動はしているもののロングパスを出すところまで行ってないものを含めればかなり失敗している数が多いということです。
もともとこれは野沢とガブリエルが中盤でタメを作れない→サイドバックが上がれないという事態を解消するために生まれたものだと思います。
もちろんこの戦術は選択肢の1つとしてはいいのですが、引き出しの少ないオリヴェイラ監督がメインの戦術に持ってきているのが大問題です。
むしろ遠藤や大迫がペナルティエリア近くでボールを持ったときの周りの選手の動きやワンツーなどのからみ、ファーストシュートのような縦パスを入れてからの連動、中盤でタメを作ってからサイドバックが追いぬいていく戦術練習をした方が絶対効率よくゴールを奪えることは間違いないです。
戦術練習をするとやはり選手間の意思統一が高まるので、動きが連動してポジショニングもよくなり動き出しや判断も早くなります。
ミスも少なくなりますから無駄な体力を使わなくてよくなりますし、スピードに乗った攻撃が出来るんですよね。
そして疲れてても走れるようになるという効果もあります。
特に縦パスを入れる形は練習した方がいいですよ。
篤人と新井場では縦パスを入れるセンスが雲泥の差で、新井場はほとんど縦パスを入れられないですが、それでも戦術練習をしていればその形ではパスを入れられるようになりますから。
この辺りをオリヴェイラ監督は選手の能力や判断に頼ってばかりなので連携構築に相当の時間がかかりますし、固定メンバーで戦いたがる理由になっていますよね。

夏の連戦に向けて
3連勝して1桁順位となった鹿島ですが、ACLで延期になっていたC大阪戦が中日にあり、それに負ければ再び二桁順位になります。
上述した選手交代や戦術の問題点も含めて主力が抜けていた仙台にあの試合内容では、仙台戦から始まった5連戦を乗り切れたとしても、現時点では上位争いをするのは厳しいかなと思います。
ただ、5連戦は次からホーム2連戦ですし、対戦相手もそれ程調子がよくないのでメンバーさえ間違わなければ連勝をさらに伸ばしていくことは可能でしょう。
C大阪は鹿島と同じくこれから順位を上げていくクラブとなると思います。
ただ、G大阪戦は前回の鹿島との対戦のように運動量が少なく、ミスも多いという試合内容でした。
しかし、良い時と悪い時の差も大きいクラブですしどうなるか分かりませんね。
新外国人のロペスはいきなり得点にからんでいましたが、ピンパォンやラフィーニャのJリーグ経験組もそうですが、磐田のソウザなど他のクラブの外国人や若い選手が活躍できるのは、やはりやることがはっきりしていてチームで意思統一されている部分が大きいので入りやすいというのもあると思います。
1週間のインターバルのある日程でもかなり選手に疲労が溜まっているので、ローテーションをしながら戦っていけるかが連戦の要になりますね。
小笠原、増田には明らかにパフォーマンスが落ちていますし、遠藤、大迫もそろそろ負担が大きくなって来ているでしょうね。
田代、柴崎も戻って来ていますからガブリエル、野沢を含めて連戦は3人くらい代えながら戦っていいと思いますが、興梠も復帰しましたしオリヴェイラ監督はいつものメンバーで戦うんじゃないでしょうかね。
前述したように対戦相手もそれほど調子はよくないですし、5連戦の終盤は甲府、福岡戦ですね。
広島はいいのか悪いのかよく分からないですし、甲府は明らかに迷走中、福岡は監督も代わってタマゴッチ?みたいな名前のFWも加入したから少し変化はあるかもしれません。
この3試合のように前半でリードしている状況に持っていければいいですね。
勝てば若い選手には自信になりますから、何とか連勝を伸ばしていってもらいたいです。

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【J1第節】若き力の躍動…の山形戦
結果
8月6日(土) 2011 J1リーグ戦 第20節
鹿島3-1山形(18:30/カシマ/13,139人)
[得点者]
16' 野沢拓也③(鹿島)
24' 大迫勇也③(鹿島)←遠藤康①
49' 太田徹郎(山形)
58' 新井場徹①(鹿島)←ガブリエル③
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:野沢、ガブリエル、遠藤
MF:小笠原、増田
DF:新井場、中田、岩政、西
GK:曽ケ端


試合の感想
FW不足で4-2-3-1
興梠に続いて田代が捻挫で離脱、タルタは登録が間に合わずに出場が叶わないという事態で迎えた山形戦は予想通り遠藤がスターティングメンバーに名を連ねて、1トップ大迫の4-2-3-1となりました。
遠藤や本山が入るなら4-2-2-2でも機能しますが、最近の試合はまた昨季のように野沢とガブリエルがオフェンシブハーフでしたから、4-2-3-1という布陣の方がむしろいいかもしれませんね。
2列目はもちろん大迫もかなり動いていたので前線の4人はかなり流動的でしたが、大迫と遠藤がボールを収める役割になるのでバランスが良かったです。
遠藤が中盤でボールを持ってパスを出したり、前に運べていたのでサイドバックも上がりやすかったですね。
大迫も急な1トップ起用となりましたが、サイドに流れたり引いて受けたりしてよくボールを引き出していました。
実際に新井場のファーストシュートは遠藤が中央をドリブルで切り込んで行ってサイドバックの上がる時間を作りましたし、西からガブリエルのヘディングシュートに繋がった場面はくさびのボールを受けた大迫がオーバーラップした西に出しています。
この2人のおかげで二列目のボールをキープするより時間を作ってもらって高い位置に上がっていくのが好きな野沢とガブリエルも持ち味を出せていました。
苦手なボールをキープする仕事から解放されたので自由に動いてかなりプレイしやすそうでしたよね。
田代の高さがないということで立ち上がりは山形の守備を崩せずにいたのですが、大迫が前を向いて抜けようとする積極的なプレイからファウルをもらい、野沢がそれを直接決めて先制します。
コースはそれ程厳しくなかったですが、GKの清水は野沢が蹴る瞬間にファーサイドに動いており反応が遅れました。
ニアは壁に防がせてファーサイドをケアしようという意図だったのでしょうが、ちょっと安易にやまをかけすぎですよね。
先制したあとは山形が前への圧力を強めて来てCKなども立て続けに取られるのですが、攻撃へ意識が行った山形に上手く逆襲します。
小笠原のミスからカウンターを受けるのですが、中田が奪い返すとパスをもらった遠藤がボールを運んで行きます。
高い位置に走ったガブリエルにパスを出すとそのままペナルティエリア内に走り折り返しのパスをもらって切り込んでからグラウンダーのパス、ゴール前の良い位置に入った大迫が決めて追加点を奪いました。

ゲームコントロールの課題
2点目を奪ってから前半の残り時間はやや試合が落ち着いた感じになりましたね。
試合運びとしては悪くないと思いますが、もっとミドルシュートを打つなど相手に脅威を与えるプレイが必要でしたね。
後半の立ち上がりはその妙な落ち着き感を小林監督に突かれた形となりました。
なかなか勝てない中で前半のうちに2失点しているにも関わらず、よく選手たちに開き直らせて前から行かせていましたよね。
また、シンプルに前線の選手に当ててこぼれ球を拾うという戦術に鹿島の選手も押し込まれてしまいます。
そんな流れの中、ガブリエルがボールを取られてカウンターを受けそうになるのですが、前線からのプレスで山形の攻撃を遅らせます。
しかし、そこから前線へのロングボールを放り込まれると長谷川にこぼれ球を拾われて強烈なシュート、曽ケ端がはじいたこぼれ球も山形の選手の方が反応が早く、太田に押し込まれてしまいました。
威力のあるシュートでしたが曽ケ端は外にはじかないといけなかった場面ですが、ここのところDFがゴール前でボールウォッチャーになることで失点する場面も多いです。
集中力を保って最後までボールに食らいついていかないといけないですね。
ここからは山形に主導権を握られて鹿島の左サイドからチャンスを作られるのですが、跳ね返したボールを右サイドに回っていた遠藤がキープして上手く試合をコントロールしていましたね。
山形の守備が戻っていれば無理に攻めに行かずにキープして、スペースがあればドリブルで運んでいました。
このプレイがあったので失点して嫌な雰囲気でも押し込まれ続けることなくペースを取り戻せました。
そして、小笠原と増田、西がからんで右サイドから攻撃を組み立てると遠藤と増田が粘って左サイドに展開。
その間に高い位置を取っていた新井場がガブリエルのパスからドリブルで切り込んで山形を突き離す大きなゴールを決めます。
これで試合運びが楽になり、得点したことで鹿島の選手の動きも再びよくなりましたね。
70分過ぎから運動量が落ちて押し込まれる時間も増え、サイドから長谷川のヘッドなど決定機も作られますが何とか守って今季2度目の連勝となりました。

選手交代の威力
前節の青木の投入が早かったのでオリヴェイラ監督も半歩前進かと思いましたが、この試合の選手交代も遅すぎですね。
小谷野や青木のドリブルを観ても夏場のフレッシュな選手の威力はかなりのものだということが分かると思います。
終盤に登場して右サイドからのいい切り込みを見せた青木はドリブルが上手くなったわけでもスピードが上がったわけでもなく、単に走れているか走れていないかの違いですからね。
小笠原、増田はかなり疲れていましたし、小谷野と青木はもっと早く入れてよかったです。
そもそも小笠原と増田のボランチコンビには守備に問題があり、1人が前からプレスに行ってもう1人がその後ろのスペースを埋めるのならいいですが、2人とも高い位置までボールを奪いに行ってしまいます。
動けているうちは高い位置でボールを奪って攻撃に繋げられるのでいいのですが、運動量が落ちるとそこでボールを奪えずに相手に渡ると鹿島のDFラインの前は誰もいないっていう事態になってしまっているんですよね。
実際に70分過ぎから運動量が落ちて、また山形に攻められる時間帯も増えて来ましたから。
また、失点シーンでもそうだったように山形のロングボール攻勢で後手に回ったのは、後ろでボールを回す山形にボランチ2人が高い位置からプレスに行きすぎてバイタルエリアが開いてこぼれ球を拾われていたからです。
2点リードした状況になった時点でボランチを代えて運動量を増やすとともにバイタルエリアをケアさせておかないと、攻撃力のあるクラブならさらに失点して試合が分からなくなっていた可能性もあります。
小谷野はファーストプレイでいいドリブルから野沢の決定機を演出しました。
リードしている場面で求められている役割はまさにああいうプレイですよね。
全体的な運動量の低下から山形にペースを握られてしまっていましたが、その後はあまり見せ場がなかったのでもっとボールにからめるようにしないといけないですね。
その辺りは試合に出場していけば感覚も掴めていけると思いますが、次節からタルタが入るとベンチに入れなくなってしまうかもしれません。
サイドバックの交代は相変わらず守備固めにはならないので青木を入れて、ボランチには本田を投入するという選択の方がいいのではないかと思います。

残留争いとは決別
2連勝したことで順位は11位まで上がり、1桁順位を窺えるところまで来ました。
この試合では大迫や遠藤、小谷野など若い選手もがんばっていましたし、この内容を続けられれば9月からと思っていた残留争い脱出も8月中に可能かもしれませんね。
ただ、対戦相手の山形は残留争いをしているクラブらしく、選手の気持ちが後ろ向きですよね。
それが守備に表れています。
よくこーめいは降格臭がすると表現するのですが、失点を恐れて後ろのスペースを気にし過ぎて前に厳しく行けないんですよね。
そのおかげで、この試合では野沢がドリブルでの仕掛けを見せたり、ガブリエルが高い位置でボールをキープできていたというのもあります。
山形の場合は失点した後、後半の立ち上がりは前から行っていたのでまだ末期ではありませんけど。
酷くなると失点後に日本人選手はうつむき、(山形の主力にはいませんけど)外国人選手が鼓舞しているという光景が観られるようになります。
山形には昨年は田代、増田が、今季は川島がお世話になっているので降格してほしくないですが、今の状況では厳しいですよね。
増田がいなくなって中盤の展開力がなくなったのですが、最近4-4-2にしてそれが一層目立つようになっています。
得点するには昨季のようにセットプレイ、もしくはカウンターということになるでしょうが、前線でくさびを受ける選手、ボールを運ぶ選手、ラストパスを出す選手がいないです。
セットプレイも石川が復帰してから相変わらずいいキックをしていますが、なかなか得点には繋がっていませんから。
外国人も獲得する動きはないようですから、ケガ人が戻ってくればというところなんでしょうかね。
廣瀬や伊東が復帰してから、4-3-3に戻して川島をインサイドハーフに使ってみてもおもしろいかなとこーめいは思います。
今日の試合を観てもこれまでのウィングでの起用の方がやりやすそうでしたし、機能していましたから中央でのプレイはまだ適応するのに時間がかかるかもしれませんが、中央に展開できる選手がいないと今のままではなかなかいい攻撃の形は作れないでしょう。
川島には結果を出して残留に貢献してほしいですね。

仙台を倒して中位争いに
次節はホームで3-0で勝利した仙台と再び対戦することになります。
一時の調子は落ちて来たとは言え、大宮戦は2点ビハインドを追いつくなど粘り強さも見せて、前回の鹿島戦のときよりは復調している感じがしますね。
ただ、運動量と守備でのプレスの厳しさなどは全盛期より確実に落ちています。
とは言え、山形に比べたら個の力が高いので要注意です。
基本的には守ってカウンターですが、ボールを運ぶ選手、ドリブルで切り込む選手、ラストパスを出す選手が揃ってますからね。
(代表戦があるのでコンディションはどうなるか分からないですが)梁のセットプレイは相変わらず脅威ですし、(出場停止ですが)角田のブロックは固いですし、(出場するか分かりませんが)ディエゴを獲得すると言う話も出てますし、関口のドリブルには切れ味があります。
大宮戦は攻撃の崩しのパターンが少ないというのもありますが、ミドルシュートを積極的に打って来たのでバイタルエリアの守備が不安になりますね。
また、ゴール前で赤嶺がいい動きをするので高い位置で簡単にフリーにしていいボールを放り込まれると危ないのでプレスはしっかり寄せなければなりません。
今の仙台に勝つことができれば、一桁順位に定着、そこからチーム状態がよくなれば上位を窺っていけるチャンスも来るかもしれません。

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【J1第19節】運とこどっこいしょの勝利…のC大阪戦
結果
7月31日(日) 2011 J1リーグ戦 第19節
C大阪1-3鹿島(18:00/長居/28,039人)
[得点者]
22' 乾貴士(C大阪)
38' 田代有三⑥(鹿島)
45'+2 田代有三⑦(鹿島)
90'+3 小笠原満男①(鹿島)

[フォーメーション]
FW:大迫、田代
MF:ガブリエル、野沢
MF:小笠原、増田
DF:新井場、中田、岩政、西
GK:曽ケ端


試合の感想
超鹿島日和
スターティングメンバーは思った通りアレックスに代えて左サイドバックに新井場を入れただけでした。
そのため試合内容は大きく変わることはなく、セットプレイや相手の立ち上がりの鈍さを突いた序盤はチャンスを迎えるもシュートは枠に飛ばず。
ここからの流れも同じで仕掛け、崩しのない各駅停車のパス回しがほとんどの鹿島の攻撃に対戦相手も慣れて来ます。
ただ、いい時と悪い時のギャップが大きいC大阪のこの日のパフォーマンスは後者、低調でいかにも下位同士の対戦という見どころの少ない試合展開となります。
それでも個人技のあるC大阪は22分にカウンターから、マルティネスのボールを受け取った乾がドリブルで仕掛けると、鹿島守備陣はなすすべもなくミドルシュートを決められてしまいます。
嫌な流れとなりますが、この日はとことん鹿島日和。
徹底的に運が味方してくれます。
38分に鹿島のFKからのボールをキムジンヒョンがキャッチすると、田代が気配を消して背後を取ります。
キムジンヒョンがボールを置いたところをかっさらうと無人のゴールへ難なく決めて同点とします。
キムジンヒョンはいい選手ですが、GKとしての経験は浅いらしく時おり致命的なミスをします。
そして、そのミスを引きずります。
確か3-3で引き分けた川崎戦だったと思いますが、あの試合も大きなミスから2失点していましたね。
崩されての失点ではないのでああいう場合は気持ちを切り替えた方がいいのですが、明らかに動揺しておりロスタイムにもミスを犯します。
野沢のFKを増田がヘッドで流したのですが、それが中途半端な位置に中途半端に上がります。
しかし、キムジンヒョンが明らかに触れないボールに飛び込んで、田代がヘッドで再び無人のゴールに流し込みます。
前半のうちに勝ち越すことに成功した鹿島は試合運びが楽になります。
失点シーンではやられてしまったものの、この試合は前半からバイタルエリア中央を固めてC大阪のショートパスとドリブルを警戒します。
中央を固める分、サイドバックの上がりには後手を踏むのですが普段かなり攻撃的な丸橋と酒本もこの日はオーバーラップが鈍かったですね。
それでも中央の崩しからやられそうになるシーンはあったのですが、悪い時のC大阪はシュートに行けるところでもパスを繋ぎ過ぎてリズムを崩します。
75分にはいまひとつ調子がよくなさそうだった攻守の要であるマルティネスがケガを再発させて負傷交代。
鹿島は青木を投入してバイタルエリアをさらに固めていたのですが、そこからアレックスも投入します。
しかし、前線の選手が少なくなって押し込まれる展開になると78分に新井場が不用意なファウルでPKを献上、乾がペナルティスポットに向かいます。
これだけ運が味方してくれても勝てないのかと嘆いていたのですが、クルピ監督の指示でキッカーはキムボギョンに。
乾がしきりにクルピ監督に文句を言っていたのでこれはラッキーと思っていたら、案の定キムボギョンの気持ちの乗らないシュートを曽ケ端がセーブします。
あの雰囲気の中、平常心でいいキックが出来る選手なんてそうはいませんからね。
そこからはまた一方的に押しこまれるのですが、本田も投入して徹底的に守りに入るとロスタイムにはボールを奪った小笠原がロングシュートを決めます。
逆転勝利となったわけですが、試合内容としてはそれ程改善されたわけではありませんでした。
C大阪としては皮肉ですが、乾のラストゲームという事実が鹿島の味方をしましたね。
田代の1点目は真っ先にカバーリングに入ろうとした茂庭がキムジンヒョンにコーチングしていました。
しかし、普段C大阪のホームゲームは金鳥スタジアムで1万人に至らず、長居での清水戦は1万1千人ほど、首位争いをしている柏戦も1万3千人強でした。
乾のラストマッチであるこの試合は2万8千人と柏戦の倍以上入っており、その影響で茂庭の声がキムジンヒョンに届くことはなかったわけです。
PKにしても選手間で乾に蹴らせようと言う雰囲気になり、乾のラストゲームでなければ事前にキッカーとして決まっていたキムボギョンが問題なく蹴っていたわけですからね。
つまり、田代の先制点は鹿島らしいゴールと言え、2点目のヘディング、曽ケ端のPK阻止、小笠原のロングシュートなどらしさが勝利に結びつきましたが、そのいいところを引き出したのはすべてC大阪のミス自滅だったということです。
早く能動的に自分たちのよさ、らしさを出せるようになってほしいですね。

ボランチまみれ
オリヴェイラ監督もようやく終盤に失点する原因に気がついたのか、この試合では64分と早めに動いて、青木を投入してバイタルエリアを締めて来ましたね。
終盤には新井場に代えて本田もいれたので、小笠原と増田に加えてボランチまみれになっていました。
その判断は悪くなかったのですが、前線にフレッシュな選手を入れずに削り続けたのでスペースはあっても縦への推進力がなく、カウンターで攻撃をやりきることができずに一方的に押し込まれる展開となってしまいました。
そうなると新井場のPK献上のようにゴール前で何が起こるか分からないですからね。
2枚目のカードはアレックスではなく遠藤を投入していればボールももっと収まったでしょうし、前の2,3人だけでシュートまで持っていけてC大阪にとっては脅威だったでしょう。
そうすればもっと早くに3点目を奪って試合を決められる可能性も高かったですし、相手に脅威を与えればあそこまで押し込まれることなく、PKを取られる可能性も減っていたと思われます。
ただ、ボランチまみれの選手交代はオリヴェイラ監督の半歩前進と思いたいところです。

大迫のポストプレイ
興梠のケガによって継続的に使われて大迫も自分のプレイの感覚を取り戻しつつあるかもしれませんね。
この試合は見所は少なかったですが、大迫のポストプレイのいいところ、悪いところが出ていておもしろかったです。
失点シーンは大迫がくさびのボールを受けたところを奪われてからでしたが、簡単に奪われ過ぎですよね。
特に今季からジャッジの基準が変わっているのでそれに対応できてない感じで、確かに明らかにファウルで奪っているシーンもあるのですが、もっと球際でファイトしないといけません。
ただ、田代へのロングボール以外でいい形になりかけているのは大迫がくさびのボールを落としてゴール前に上がって行くという場面が多いです。
天皇杯ではこの形が上手く機能していて、こーめいはいよいよオリヴェイラ監督も選手たちもバイタルエリアの使い方、戦術を理解してくれたのかと思って今シーズンに期待していたのですが、どうやらあれは偶然の産物だったようでがっくりしました。
何しろ昨季からの鹿島はオフェンシブハーフのところでボールが収まらないのでFWがくさびのボールを受けられないと、後ろの選手が上がっての分厚い攻めができないです。
前線でタメを作れたシーンでは増田も思い切ってペナルティエリア内に入って行けています。
以前は得点を取りに行く残り5分という状況でないと、思い切った上がりができなかったんですけどね。
こーめいは谷口の上がりとのクオリティの違いを嘆いていたものですが、山形での武者修行の成果が大きかったというところでしょう。
田代の胸での落としも正確でそれも今後は武器にできそうですし、大迫にも早く天皇杯の時の感覚を取り戻して欲しいですね。
この試合では途中からCB間のギャップ、CBとボランチとのギャップでボールを受けるようになり、フリーの時は前を向いて仕掛けてシュートまで行きました。
失点シーンのようなミスは柳沢だってありましたし、失点になってないだけでガブリエルがボールロストしてからカウンターを受けるシーンも昨季から多いですから。
乾を止められなかった後ろの選手の守備の方が問題であり、あまりミスは気にせずチャレンジしていってほしいですね。

タルタとは…
すでに来日しており、もしかしたら山形戦での出場もあるかもしれないようですね。
こーめいはあまり期待しないでおくと言いましたが、動画を観るとけっこうおもしろそうな選手だと思います。
ガブリエルよりスピード、パスセンスがあり、体の使い方が上手いですし、現鹿島所属のどの選手よりドリブルでの仕掛け、シュート意識が高いと感じます。
積極的にシュートは打っても決定力はそれほど高くなさそうですが、それはマルキーニョスも同じでしたから。
ただ、いい選手でも日本へ馴染めるかどうか、そして監督との相性もありますからね。
例えば甲府に今季加入したフジネイはいい選手ではありますが、守備的な三浦監督には明らかに合わないと思っていたら契約解除されましたし。
自分から積極的に仕掛けるような性格なら馴染むのも早そうですし、オリヴェイラ監督にとっても使いやすいとは思います。
Jリーグの早いプレスに対応できるかが問題ですが、技術は高そうですしドリブル突破もあるので本山や遠藤のようにペナルティエリア付近で起点になってくれそうです。
プレスが緩い夏場のうちに途中出場で使っていくのもいいかもしれませんね。
鹿島ではFWとして起用されそうで、そうなるとフィジカルの強さ、ストライカーとしてのプレイが未知数なのは不安要素ですが…。
上手くいけば本山、遠藤、タルタのうち2人を起用していれば勝ち続けるチームになっていけるかもしれません。
もし活躍できれば来季も契約を更新して、オフェンシブハーフで起用、新しくストライカーを獲得するという公算なのでしょうね。

今季2度目の連勝に向けて
運に助けられた感はありましたが、C大阪に勝利できたわけですから次の山形戦では何が何でも連勝を狙っていきたいですね。
というのも残留争いから決別するには連勝が必要ですし、下位との対戦で確実に勝ちきることが重要だからです。
昨季のFC東京が降格したのも山形、大宮、仙台、神戸、京都など湘南以外の残留争いのライバルに勝てなかったことが大きいですからね。
そして、恐らくオリヴェイラ監督はスターティングメンバーを代えて来ないでしょうが、山形なら現メンバーでも十分勝てる可能性があります。
前節の新潟戦は佐藤、下村のボランチに展開力がなくて、前線の選手が可哀そうに思えるくらいまったくボールを前に運べてなかったですからね。
苦し紛れに雑なロングボールを放り込むばかりでした。
秋葉がボランチに入るとちょっとやっかいですが、ボールを奪いに行かずともパスコースを潰すようにしっかりプレスに行けば攻撃を封じることは難しくないです。
守備ではドリブルに弱い傾向があるので、大迫の仕掛け、遠藤や小谷野、新戦力のタルタの使いどころが重要となります。
運動量の維持、仕掛けを意識した選手交代ができれば問題ないと思いますよ。
ただ、この試合のようにサッカーは何が起こるか分かりませんからね。
1シーズンを戦うリーグ戦は優勝にふさわしいクラブが優勝し、どのクラブもだいたいそれなりの順位に落ち着くものですが、1試合単位で観れば思いがけないことも起こりうるので油断は禁物です。

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