鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【茨城SF】新しいサッカーの片鱗…の水戸戦
結果
2月25日(土) 2012Jリーグプレシーズンマッチ
水戸0-1鹿島(14:00/Ksスタ/6,787人)
[得点者]
60' 中田浩二(鹿島)
[フォーメーション]
FW:ジュニーニョ、興梠
MF:本山
MF:小笠原、遠藤
MF:青木
DF:鈴木、中田、昌子、イバ
GK:曽ケ端

[選手交代]
48分:曽ケ端→佐藤
56分:鈴木→梅鉢
68分:ジュニーニョ→岡本
69分:本山→土居
77分:小笠原→伊東
81分:興梠→佐々木


試合の感想
試合の流れ
鹿島は今季からの新布陣、中盤がダイヤモンド型の4-4-2、水戸は4-2-3-1という布陣でした。
古巣対戦でもあり水戸のキーマンである鈴木がインフルエンザで出場できなかったのは残念でした。
そしてさらに残念だったのはピッチコンディションが悪く、水たまりでボールが止まり、パスミス、トラップミス、滑って転ぶシーンが両クラブとも多かったことですね。
そのため新監督を迎えてやりたいサッカーの確認をしたかった鹿島にとっては特に難しい試合となってしまいました。
中盤はダイヤモンド型ですがポジションを変更したり、流動的にやっていくところは4-2-2-2の時と変わらないですね。
ただ、DFラインを高めにして前線との距離をコンパクトにする狙いもあって中盤の選手の距離感が上手く保てているのでこちらの布陣の方がパスは繋ぎやすいです。
本当はもっと中盤でパスを繋いだり前線の選手がボールをキープしてサイドバックが上がった状態からサイド攻撃を仕掛けたいのでしょうが、ピッチコンディションと連携の問題もあって上手くいっていませんでしたね。
それでもサイドを上手く使えた時は鈴木や興梠のクロスからゴール前に入った遠藤のシュートなど形はできていました。
19分には遠藤のフィードを興梠が落とし、本山のスルーパスをDFラインの裏に飛び出した興梠がシュートを放つもポストに当たります。
相変わらず裏へ抜ける動きはいいですが、シュートも相変わらずというところですね。
興梠のシュート精度からするとシュートレンジはもう少しゴールに近い所からになりますので、ゴールに近いところで勝負しないと昨季のような感じになってしまうかもしれません。
その後は大きな動きもない試合展開で進むのですが、後半入ってすぐに曽ケ端が負傷交代して佐藤が入ります。
後半に入るとパスが回る時間も増えて来て、興梠から遠藤の飛び込み、小笠原の左サイドからのシュートなど流れを掴んで押し込んで行くと遠藤のCKから中田のボレーで先制します。
その後はベテラン選手に代えて若い選手を次々と入れ、途中から中盤フラットの4-4-2の布陣に変更したこともあってややボールの繋がりが悪くなるのですが、土居が積極的に仕掛けたりシュートを打ったりと見せ場を作ります。
土居は相手の疲れた時間帯に投入してスーパーサブとして使って行けばいい選手に育ちそうですね。
プレシーズンマッチとは言え1点差の試合で若い選手、経験のない選手を次々投入していたジョルジーニョ監督の采配も今後のチームの成長の可能性を感じさせるものでした。
最後は完全にDFラインの裏を取られて水戸の岡本に1対1の決定機を作られるのですが、佐藤が微動だにせずしっかり見極めて止めましたね。
これで恒例となっているいばらきサッカーフェスティバルを8年連続で鹿島が制しました。

昨季と違うところは鹿島が新監督・新布陣であること、ピッチコンディション、大迫、山村、増田、岩政、柴崎に加えてアレックスと西が不在、そして水戸は柱谷監督2年目ということでやりたいサッカーは昨年に比べると浸透していたことなど多くありました。
そういった鹿島にとっての悪条件があったわけですが、不在メンバーがいても攻撃面ではそれほど大きく変わることはないでしょうね。
大迫が入ればもう少し前線への収まりはよかったかもしれませんが、柴崎が入っていても劇的に変わるわけでもないですし、トップ下は増田より本山の方が能力は高いですから。
試合後のジョルジーニョのコメントにあるようにこのピッチコンディションでは参考にならない部分もありますが、今の鹿島のチームの実力はこんなところということでしょう。
しかし、攻守においてどういうサッカーをやりたいかは見えました。
プレシーズンマッチで大事なのはどういったサッカーをやりたいのか、それができているのか、今後できる可能性があるのかですからね。

チームの基本と課題
ジョルジーニョのやりたいサッカーの基本にあるものはハードワークですね。
攻守の切り替えを早くすることはもちろん、例年のこの時期に比べるとどの選手もよく動けていましたし運動量が多かったです。
攻撃時には後ろの選手もどんどん上がって来ていましたし、ジュニーニョもよく守備をしていましたからね。
そして特に球際の競り合いで負けないという意識は高まっています。
鈴木など若い選手も競り合いでは激しく行っていましたし、途中投入された佐々木がDFに競り負けたところではジョルジーニョが叱咤するなどかなりチームに徹底しているのだと思われます。
これからの課題としては守備のところで後述しますが、運動量を抑えるためにDFラインを高くして布陣をコンパクトにすることですね。
そして何といってもコンディションです。
連戦や夏場にハードワークできるかはコンディションにかかっていますし、それには調子のいい選手を使う、そしてローテーションで選手のコンディションを落とさないよう監督が調整していくことが必要になって来ます。

攻撃の狙いと課題
攻撃の形で狙っているのは中盤で繋いでサイドに出してからのセンタリングですね。
必ず3,4人はゴール前に入っていますし、実際にその形からシュートまで行っています。
何より昨季に比べるとサイドバックを中心に後ろの選手のオーバーラップがいいタイミングでできていますし、サイドで積極的に仕掛ける意識が高まっているので観ていておもしろいです。
この試合では鈴木、イバ、梅鉢、伊東とサイドバックに入りましたが全員いい上がりを見せていました。
ピッチコンディションがよくてもっと連携があがればボールの収まりもよくなるでしょうからこのサイド攻撃には非常に可能性を感じますね。
課題はこの試合に出場していたジュニーニョ、興梠、遠藤に加えて大迫、柴崎、増田などゴール前に飛び込む選手にあまり高さと競り合いの強さがないということです。
そのため、センタリングの精度を高めるのはもちろん、中央に入る選手の動き出しやポジション、タイミングなどを詰めていく必要がありますね。
サイドを上手く使えればさらに中央、相手のバイタルエリアを上手く使える可能性も出て来ます。
しかし、そこで問題なのがトップ下のポジションです。
2列目の選手層の薄さが中盤ダイヤモンド型の4-4-2にしたことで一気に解決されたように思われていますが、4-2-2-2のオフェンシブハーフにゲームを作れる選手が必要なように新布陣でもトップ下に能力の高い選手が必要なことは変わりません。
そうすると本山しかいない問題は解決されておらず、そこを他の選手の成長で補えるのか、ジョルジーニョ監督が選手起用でバランスを取ったり、戦術指導でポジションの取り方を徹底して補っていくのかですよね。
それができなければシーズン途中で新外国人を獲得するしかないでしょう。
上を目指すにはバイタルエリアを上手く使えないといけないですから、トップ下問題は必ず解決しないといけないファクターになりますね。

守備の狙いと課題
完封して一見守備は及第点に見えますが、セットプレイからの1点だけにとどまった攻撃よりもやりたい部分が見えなかったというのがこーめいの印象です。
前線からプレスをかけて高い位置でボールを取りたい意図はみえたのですが、まだ連動してプレスをかけてどこで奪うのかというのが意思統一されてないですね。
さらに問題なのがDFラインの前の(特にサイドバックの前の)スペースです。
バイタルエリアは青木しかいないのでカバーしきれず、そこにボールを入れられるとDFラインがずるずると下がらざるをえない状態になっています。
そして、ゴール前まで下がるとCBなりSBなどボールホルダーに近い選手が飛び出してプレスに行くことになります。
その裏を青木が埋め、さらにバイタルエリアをサイドハーフがカバーするのですがその連携がまだまだできていません。
そのため、ボールホルダーにプレスがかからずDFラインが下がってゴール前の相手FWもフリーにしている場面が多かったですね。
ピッチの悪さからボールを繋げないのは水戸も同じで、守備ではそれに助けられていました。
それにもっと精度の高いプレイをするクラブ、上手くバイタルエリアを使えるクラブ相手だとかなりやられるのではないかと思います。
そしてさらに心配なのが、アンカーの青木にプレスをかけられたらかなり危ないだろうということですね。
中盤ダイヤモンド型の4-4-2はトップ下と同じくらいアンカーのポジションの選手が重要ですが、機能させるためには本田の復帰、柴崎の成長も欠かせないでしょう。
DFラインが下がってしまうと中盤の選手の運動量が大変なことになってもたなくなりますし、逆に高くすると今度は中田と岩政でラインの後ろのスペースをカバーできるのかという問題も出て来ますからね。
守備に関してはまだそれほど手を入れてないのかもしれませんが、これからの修正をどうしていくのか注目したいと思います。

期待感の持てるチャレンジ精神
試合を観て一番感じたのは昨季に比べて選手たちが伸び伸びプレイできていますよね。
サイドの使い方は戦術練習でしっかりやっていて形になっていますし、攻撃時には人数をかけるので後ろの選手も思い切って上がれています。
守備には不安があるので点の取り合いになる試合が多くなるかもしれませんが、逆に言えば守備では昨季より個の力で守ることを要求されることになるので世代交代、選手の成長を促すにはいいと思います。
あと気になったのはセットプレイですね。
この試合では小笠原が蹴っていて、後半から右のCKは遠藤が蹴っていました。
小笠原はケガをしてからボールが上がらないと言っていましたが、やはりそういう場面が目立ちますよね。
特に長いレンジでのFKは明らかに狙った場所まで届いていないことが多いので、増田、遠藤、柴崎などセットプレイを積極的に蹴らせていくことも必要となるでしょう。
なにぶん監督が代わったばかりなので序盤は結果が付いて来ないこともあるかもしれませんが、確実にチームが前向きに、成長する方向に向かっているのを感じる試合でしたね。

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【J1戦力分析2012】仙台、横浜FM、神戸
J1戦力分析2012、第2回は仙台、横浜FM、神戸の3クラブです。
このグループはどういう括りかと言うと、リアクションサッカークラブということですね。
前回、Jリーグで優勝争いをするクラブはイタルエリアを上手く使えているという話をしましたが、もう1つ戦術面でいい結果を出そうと思ったらこのリアクションサッカーを選択するという方法もあります。
堅守速攻とも表現されますが、まずは守備をしっかりやってカウンターで攻めるという形ですね。
攻撃と守備が表裏一体のサッカーは攻守のバランスを取るのが難しいのですが、このスタイルのいいところは守備に比重を置いてボールを奪ったら速い攻撃を繰り出すことで選手の意思統一を図りやすいということです。
やることがはっきりしているので戦術の浸透が早く、組織的に守って選手個々の判断に頼るところが少なくなるので攻守のバランスが崩れることもあまりありません。
さらに日本人は真面目にしっかり守備をする選手が多いので、南アフリカW杯でもそうであったように向いているスタイルと言えます。
守備のやり方としては横浜FMのようにDFと中盤の2ラインをボールより下げて守るやり方と神戸や仙台のようにある程度リトリートした状態から積極的にプレスをかけてボールを奪うやり方があります。
問題点はやはり攻撃が物足りなくなり、カウンターとセットプレイに頼らざるを得なくなることですね。
そのため、前線に強力なFW、精度の高いフリーキックのキッカーがいないと守ってばかりになってしまい、希望が見えないサッカーになってしまいます。
神戸もいいキッカーがいればもう少し順位が上がったと思います。
また、比較的浸透させやすい戦術である反面、上積みがないとどうしてもマンネリしやすくなってしまい、何年もリアクションサッカーを続けていくのは苦しくなります。
短期間で結果を出すための布陣と言えるでしょう。
特にJリーグの場合は攻撃的なサッカーを目指す傾向があるので、ある段階でポゼッションサッカーやハイプレスサッカーに切り替えて失敗するパターンが多いですね。
同じリアクションサッカーと言っても昨季の場合は仙台、横浜FMと神戸では事情が違いましたし、今季はまさにその戦術の切り替えがどう影響するのかが楽しみであります。

仙台
昨季成績:4位 勝点56 14勝14分6敗 39得点25失点
フロント・監督
毎年フロントは水面下で不穏な動きをしたりと一枚岩ではないのですが、結果も出ていることもあってよく手倉森監督がまとめている印象ですね。
丹治強化部長が手倉森監督体制の発足と同時に就任したというのもいい影響があるのかもしれません。
今季も昨季のようにチームが一丸となってモチベーションの高いサッカーを繰り広げるのではないかと思います。
昨季手倉森監督が言っていた「アウェイでは勝点1でいい」という考え方からも分かるように、能動的にリアクションサッカーをしているクラブですね。
25失点はリーグ最少だったものの、39得点は残留争いをしていたクラブと同程度でした。
限られた戦力で狙ったサッカーをやって、いい結果を出せたシーズンだったと言えるでしょう。
しかし、攻撃力アップは必須命題です。
攻撃時には菅井らサイドバックがゴール前に入っていくなど攻めどころで思い切りよくチーム全体で攻撃できているのは仙台のいいところなのですが、その割に得点が少ないです。
そこで得点力アップための手段の1つが昨季マルキーニョスの退団で実現しなかった外国人FWですね。
今季もリアクションサッカーを貫いて、ウィルソンと(ケガをしてしまいましたが)梁のボランチコンバートで攻撃力を上げるという狙いなのでしょう。
センターライン
ウィルソン-梁-角田-上本-林
センターラインは一応こんな感じで予想しておきますが、ウィルソンとサッコーニの新外国人コンビの実力次第で大きく変わりそうですね。
サッコーニが軸になれればキャンプから取り組んでいるように梁をボランチにしてより攻撃的な布陣にできます。
昨季のプレイを見ると角田と上本がその実力を発揮してくれれば後ろの方は大丈夫でしょうし、攻撃力を上げても攻守のバランスが崩れる心配もないと思います。
バイタルエリア
プレイメーカーの梁、ドリブラーの関口、ポストプレイの柳沢などバイタルエリアを使える選手は揃っていますね。
しかも、各選手の能力も高いです。
ただ、もともとリアクションサッカーにはあまりバイタルエリアを使うという意識は必要ないからかもしれませんが、サイドからクロスを入れてゴール前の選手が合わせるというパターンが多いです。
これに(どういうプレイスタイルが知らないですが)サッコーニやウィルソンが上手く絡めばリアクションサッカーもより進化しそうですよね。

横浜FM
昨季成績:5位 勝点56 16勝8分10敗 46得点40失点
フロント・監督
昨季はACL出場権獲得がマストだったため、ちゃぶるサッカーを捨ててリアクションサッカーで結果を追い求めていました。
しかし、木村監督に戦術の引き出しがなく、新監督に就任した樋口コーチ、選手らに依存する度合いが多かったので不満も溜まっていき終盤は結果が出なくなって行きました。
リーグ戦5位、天皇杯敗退の結果を受けて木村監督を解任、ACL出場権を獲得できなかった場合は辞めると明言していた嘉悦社長は留任になったことを考えてもフロントに一貫とした方針があるようには感じません。
経営状態が切迫しているのでお金をかけられないのは分かりますが、マルキーニョスを推定年俸1億円で獲得しておいて、監督にはここのところずっとお金をかけていないのは何故なんでしょうね。
今季は昨季実現できなかったポゼッションサッカーを目指して自ら攻撃をしてくスタイルを築いていくようです。
センターライン
マルキーニョス-中村-小椋-中澤-飯倉
名前を見ると豪華なセンターラインですが、特に攻守の要になるマルキーニョス、中村、中澤がベテランでコンディションの心配があります。
しかし、他に軸になれそうな選手は栗原と若い小野くらいというのが問題ですね。
大黒や谷口は能力が高いですがチームの軸になれるようなプレイスタイルではないですし、ボランチに展開力のある選手もいないのでポゼッションサッカーを目指すなら物足りなく映ります。
ベテラン勢がいかにいいコンディションで1シーズン戦えるかにかかっているでしょう。
昨季のようなリアクションサッカーを目指すならいいメンバーだと思うんですけどね。
バイタルエリア
昨季はリアクションサッカーだったのでバイタルエリアを使う必要はなかったのですが、チーム作りの経緯を見るとバイタルエリアを機能的に使えていなかったのでリアクションサッカーになってしまったというのが本質ですね。
中村もあまり中央でプレイするタイプではなく、渡邉のポストプレイもいまいち、小野のドリブルに可能性を感じるくらいでした。
今季はポゼッションサッカーを目指すということでポストプレイのできる前田を獲得しようとしましたが失敗、何とかマルキーニョスの獲得に成功しました。
しかし、マルキーニョスはフィジカルが強くドリブルはできるので前線で起点になってくれますが、トラップは苦手で視野も広くないのでポストプレイは苦手ですね。
タイプ的には小野に近いので五輪で活躍した斎藤ともども似たメンバーが揃ってしまった感じです。
大黒は攻撃の組み立てに参加するタイプではなく、このFW陣をどう生かしていくのか樋口監督の手腕に注目したいと思います。
できれば途中で諦めることなく、今季はポゼッションサッカーの追及にこだわってほしいです。

神戸
昨季成績:9位 勝点46 13勝7分14敗 44得点45失点
フロント・監督
横浜FM同様に昨季もポゼッションサッカーを目指していたのですが、結果が出ずにリアクションサッカーを志向、その結果近年ではもっともいい成績の1桁順位となりました。
今季もやはり目指すところはポゼッションサッカーだそうです。
昨季からフロント入りした高橋チーム統括部長は楽天の三木谷社長の秘蔵っ子とも言われているそうですが、このストーブリーグではその手腕を発揮していましたね。
結果の出ないブラジル人を諦めてそれに当てていた資金で田代、野沢、伊野波、橋本、高木と代表経験のある選手を次々に獲得しました。
昨季も海外クラブから出戻りで相馬を獲得していましたからね。
かなり交渉に長けた人物だと思われます。
しかし、それが直接チーム強化に結び付くとは限らないのがサッカーのおもしろいところですね。
例えば今季もACL出場権獲得が目標だそうですが、Jリーグでは上位に入ろうと思ったら能力の高い外国人かリアクションサッカーが必須です。
今季はそのどちらとも決別したチーム作りとなっていますからね。
日本人だけのチームを目指したクラブは過去にたくさんありますが、それが成功したのは全盛期の磐田くらいのものです。
さらに京都や福岡など代表経験のあるベテラン選手を積極的に補強したクラブもこれまた多くありましたが、成功したところはありません。
補強面では間違いなく成功と言えますが、それがサッカーのチーム作りとして果てして正しいのかどうか、今季はそこに注目していきたいと思います。
センターライン
大久保-野沢-橋本-高木-徳重
メンバーの入れ代わりが大きいのでセンターラインがどうなるか分かりませんが、まだ田代と吉田がケガということなので大久保はFWで起用されそうですね。
1つ言っておくと野沢はプレイメーカータイプの選手だとメディアでもよく言われているのですが、鹿島ではゲームメイクをしたことは一度もなくチームの軸になるようなタイプではないです。
ボールをキープしてくれる選手がいてその周りを自由に動いて真価を発揮する選手ですからね。
だからボッティやポポがいてくれた方が生きたと思うのですけど、鹿島でも化けることのできなかった野沢がそういう役割を担えるのかそこが見どころです。
こーめいは10シーズンに野沢にそれを期待てゼロックススーパー杯のG大阪戦で早々に諦めましたけどね。
技術は高いのでセットプレイでは確実に力になってくれるでしょう。
バイタルエリア
こちらもリアクションサッカーだったのでバイタルエリアを上手く使えているクラブではなかったのですが、ポポと大久保のドリブルくらいでしたかね。
今季はポポに加えてボッティ、松岡もいなくなったので昨年に比べてさらにバイタルエリアを使える可能性が減った印象です。
野沢は技術は高いのでボールはキープできますが、自分でボールを持って何かする選手でなないですし田代もそれは同じです。
伊野波、橋本も中盤の底から縦パスを入れたりサイドに大きく展開するのが上手い選手でもないのでどうポゼッションサッカーをやっていって、バイタルエリアを使って行くのか興味深いですね。
今のところ大久保のドリブルくらいしか可能性を感じません。
こちらも横浜FM同様にリアクションサッカーをしたら昨年より強くなりそうですけど、ぶれずにポゼッションサッカーを貫いて欲しいです。

リアクションサッカー組総括
仙台はサッカーのスタイルにブレがないので、新外国人がハズレでなければ昨季と同じくらいの順位を目指すことは可能だと思います。
逆に横浜FMと神戸はポゼッションサッカーを目指すならメンバー的にも攻守のバランス的にもいいサッカーをするのは難しいのではないかと思います。
そうなると順位は昨季より落ちるでしょうね。
あくまでポゼッションサッカーを貫くのか、それともリアクションサッカーに戻すのか、戻すとしたらどのタイミングでその決断を下すのか。
監督の決断が重要なポイントになりそうですね。

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【J1戦力分析2012】柏、名古屋、G大阪
12シーズンのJ1戦力分析は3クラブずつ6回に分けて大雑把にやっていこうと思います。
その1回目は柏と名古屋、G大阪です。
この3クラブはどういう括りかと言うと、もちろん昨季の上位3クラブなのではありますが、共通しているのはバイタルエリアを上手く使えているクラブだということです。
逆に言えば、Jリーグはバイタルエリアを効果的に使えているクラブが優勝争いをできるということですね。
鹿島も3連覇した時は、本山、マルキーニョスとバイタルエリアでボールを持てる選手がいたことが大きかったですから。
ただ、同じバイタルエリアを使うにも個の力と組織という2つのパターンがありますから、その部分も注目していきたいと思います。

柏レイソル
昨季成績:1位 勝点72 23勝3分8敗 65得点42失点
フロント・監督
09シーズン7月にネルシーニョ監督が就任して降格したものの、10シーズンから小見GMとなって二人三脚でいいチーム作りができている印象ですね。
広島、C大阪と昇格組がいきなりACL出場権を獲得したのですが、柏はさらにその上を行くJリーグ制覇という結果を残しました。
それは広島、C大阪のペトロビッチ、クルピ両監督も能力は高いのですが、さらにネルシーニョ監督の手腕が優れていたこと、そして外国人の質の差が大きかったと思います。
今季はACL初挑戦となりますが、昨季のようにネルシーニョ監督がスターティングメンバーを固定せずに戦って結果を残して行ければそれ程問題ないと思います。
さらに資金力を見れば、柏の人件費は広島、C大阪と比べて1億円程しか多くはないですが、両クラブに比べればまだ使おうと思えば使える資金はありそうですよね。
リカルド・ロボや那須などもしっかり補強しています。
そう考えるとやはり今季の成績も昇格2年目の広島、C大阪よりは上にいくのではないかと思います。
センターライン
リカルド・ロボ-レアンドロ・ドミンゲス-栗澤-増嶋or那須-菅野
今季のセンターラインはこんな感じになると思います。
昨季もしっかりしたセンターラインではあったわけですが、さらにFWが強化されていますね。
それに田中、北嶋、ジョルジ・ワグネル、大谷などもセンターラインになれる選手は他にいますからACLの過密日程や不測の事態にも対応可能でしょう。
強いて言えばボランチにもっと展開力のある主力選手がほしいところですね。
バイタルエリア
レアンドロ・ドミンゲスのキープ力、ドリブルはもちろん、田中、北嶋などポストプレイができる選手が前線にいますし、バイタルエリアは上手く使えていますね。
秀逸なのはネルシーニョ監督が縦パスを入れる形をしっかり練習で選手に叩き込んでおり、ポジショニング、距離感が絶妙なことです。
そのため、ボールを奪ってからの選手の動きの連動性が高く、ボールの出しどころがなくて後ろの選手が困るシーンは少ないです。
個の力でも組織でもバイタルエリアを効果的に使えている数少ないクラブです。
その証拠に昨季はレアンドロ・ドミンゲスのいない試合もリーグ戦では全勝していますし、メンバーが代わってもそれ程サッカーの質は変わらないですね。
今季はリカルド・ロボが加入したことでよりバイタルエリアでのキープ、シュートが増えるかもしれません。

名古屋グランパス
昨季成績:2位 勝点71 21勝8分5敗 67得点36失点
フロント・監督
ストイコビッチ監督、久米GM体制になって5年目を迎えるわけですが、チーム作り、補強において高いレベルで安定しているという印象ですね。
ただ、タイトルは10シーズンのリーグ制覇だけというのは物足りなく、クラブW杯出場もあるので今季のリーグ制覇にかける想いは相当強そうです。
今季も昨季同様の安定した強さを発揮すると思います。
5年目ということでストイコビッチ監督の戦術の引き出し、マンネリ感がどうなるかと思っていたのですが、3-4-3の新布陣を試しているようです。
機能するかどうかはともかく、新しいことにチャレンジさせてより良いサッカーを目指そうと選手のモチベーションを上げようとするのはバルセロナのグアルディオラ監督も用いている手法ですよね。
センターライン
ケネディ-藤本-ダニルソン-闘莉王-楢崎
いささか平均年齢が高く、その中でも若いダニルソンにケガが多いというのは懸念事項ではありますが、センターラインは相変わらずしっかりしていますよね。
ダニエルが加入したものの、ベストメンバーが揃えば強いというのはやはりこのメンバー以外にセンターラインとしての役割を果たせる人材が少ないことが理由に挙げられると思います。
昨季負傷が多く活躍できなかった金崎、湘南から復帰した巻、スピードのある永井を上手く起用して組み込んでいきたいところですね。
バイタルエリア
やはりケネディの存在が大きいですよね。
くさびのボール、サイドからのセンタリングを当てるなどチーム全体でケネディの良さを生かせていますし、バイタルエリアどころかペナルティエリアでもボールをキープしてくれますから。
ペナルティエリア内であれだけしっかりボールを持たれたら、DFは安易にボールを奪いに行けないですからね。
ケネディのアシストやPK奪取も多くなるのも頷けます。
周りの選手もその戦術に連動して動けており、特に玉田はケネディの落としやこぼれ球をよく狙っており、そのパターンから得点する形も多いですね。
それだけにケネディ不在時は攻撃が物足りなくなりますし、昨季は永井がトップに入ることもありましたが、ケネディとタイプが違うのでどうしても戦い方が変わってしまいますからね。
その切り替えを上手く消化できてない印象がありましたね。
今季はケネディと同タイプの巻が復帰しましたが、DFとして起用される可能性も高いということです。
その巻をFWに入れてシンプルに高さを使ってくるのか、永井をトップに置いて相手のDFの裏を狙う戦いに切り替えるのか。
対戦相手の守備ラインの高さも見極めながら、ストイコビッチ監督がどういった采配をするのかに注目です。

ガンバ大阪
昨季成績:3位 勝点70 21勝7分6敗 78得点51失点
フロント・監督
監督は代わったものの山本強化本部長は15年目ということで、外国人2トップや国内からの外国人FW補強などチーム作りの方針が大きく変わることはないですね。
セホーン監督の実力はどんなものかまだ分からないですが、強面と陽気な性格のギャップがすでに人気になっているようです。
その監督とコミュニケーションをとりながら実質的に練習をしきっている呂比須コーチはインタビューを聞く限り、かなり勉強熱心で理論派みたいですね。
モチベーターとしての能力も高そうですが、それだけではなくデータを駆使したりと将来的にはいい監督になりそうな予感がします。
引き続きG大阪の攻撃スタイルを継続するようですが、一番気になるのはセホーン監督と呂比須コーチの戦術知識がどのくらいなのかということですね。
とは言え、いい選手が揃っているので大崩れすることはないと思います。
センターライン
ラフィーニャ-二川-遠藤-今野-藤ヶ谷
今野の加入は大きいですね。
守備的な仕事については明神もボランチとして軸と言えますし、パウリーニョも馴染めばセンターライン候補でしょう。
2列目もできますからね。
昨季は途中出場が多かったですが、佐々木は甲府の片桐と並んでベストスーパーサブと言える程のパフォーマンスを見せていました。
GKが少し弱い気もしますが、今季も攻撃的なサッカーで上位に顔を出すと思います。
バイタルエリア
常に能力の高い外国人FWを抱えている上に中盤の日本人選手のレベルも高いのでバイタルエリアはくさび、仕掛けともに使えていますよね。
攻撃の組み立ては遠藤に負担がかかっているところが大きかったですが、今野もいい縦パスを入れる技術を持っていますからDFラインからもより繋いでいくサッカーがしやすくなると思います。
そしてパウリーニョの仕掛けは甲府でも切れ味を見せていましたから、バイタルエリアでのボールキープ、仕掛けもイグノが抜けた影響はあまり感じないんじゃないでしょうかね。

バイタルエリア組総括
G大阪は監督が代わったものの柏、名古屋含めて3クラブともにチーム作りの方針や戦力の質が大幅に変わったということはなく、今季もバイタルエリアを上手く使っていけると思います。
ということは今季も優勝争いを繰り広げるクラブになると思います。
しかし、昨季ACLではJクラブの中で一番勝ち進み、選手の海外移籍も多かったC大阪はJリーグでは下位に沈みました。
ケガ人が少ないことは前提ですが、その他にもACLで勝ち進んだりしなければ安定した成績を残して昨季と同程度の順位になるのではないかと予想します。

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伊野波や本田などから紐解く日本人の海外挑戦指標
今年の冬の移籍ではハーフナーがフィテッセへ、李がイングランド2部のサウザンプトンへ、酒井高徳がシュツットガルトへと引き続きJリーグから海外に挑戦する選手が生まれました。
しかし、その一方で伊野波の契約解除や槙野、阿部、矢野、林のJリーグ帰還、本田の所属するCSKAモスクワとラツィオの破談、また宇佐美の買い取りオプションをバイエルンが行使しないと発表するなど海外挑戦している選手が上手くステップアップのチャンスを生かせていないニュースも多く踊りました。
阿部は家族の問題で戻って来たので例外ではありますが、長友、香川など結果を出し、細貝、岡崎などある程度手ごたえを掴んでいる選手がいる反面、これだけ海外挑戦組がネガティブな状態に陥るということは移籍する際の判断に何らかの問題があったと考えられ、今後も続きそうな日本人の海外挑戦を見据えてその問題点を分析していきます。

海外移籍するために重要な5つのこと
まず、海外移籍するために重要な5つの要素を見ていきたいと思います。
かつて犬飼前会長が秋春制を声高に叫んでいた時に、その支持者は日本人選手が海外移籍をしやすくなって日本代表強化に繋がることを最大のメリットとしてしきりに挙げていました。
現在のJリーグからの海外移籍の多さを見るとその見識不足ぶりが明らかとなり、恥ずかしい想いをしているでしょう。
こーめいはより問題の本質を見て、そんなことよりもずっと大事なことがあると主張しておりました。
それは実力、お金、意義、適応力、制度です。
①実力
もっとも重要なのはやはり実力です。
いくら海外移籍がしやすくなろうと、日本人獲得ブームが起きようと結局は海外で通用しない選手が多く行けば評価は下がります。
サッカーの移籍でも市場は需要と供給で成り立っていますから、供給できる確かな商品が無ければ需要も少なくなって行き、市場が冷え込んでいくことになります。
②お金
もっとも重要なのは実力ですが、移籍においてもっとも重要視されるのはお金です。
現在日本人が注目されているのも移籍金がかからない、もしくは安いからですし、移籍金がかからなければとりあえず獲っておこうという移籍も生じて来ます。
そうなると槙野や矢野のようにすぐ戻って来る事態になります。
また、アンジに移籍したエトーのようにロシアや中東などいわゆる年金リーグに大物選手が行くのもお金の力によるものですよね。
③意義
これはかつて住友金属時代からジーコが日本でプレイして、その後のJリーグの発展にも貢献してくれたようにお金よりもそこでプレイする意義を見出して国やクラブを選択するパターンです。
監督として戻って来たジョルジーニョやピクシー、ドゥンガやブッフバルト、そして昨季清水に加入したユングベリもそうですよね。
欧州に移籍したがる日本人もお金よりもステータスという意味ではこれに属している部分もあります。
また、現在欧州で活躍したブラジル人選手が母国に戻ってプレイしているのもそうですね。
自分の母国、自分が好きだったクラブで現役を終えるというのはとても意義があることでしょう。
ただ、これはブラジルが好景気でお金の問題がクリアされたという前提があってこそですけどね。
④適応力
一番重要なのは言葉です。
移籍先の国の言語を話すかどうかで、チームメイトやサポーターの歓迎度も違います。
名将として知られるアンチェロッティですら、プレミアリーグに行った際は英語を話すことを求められましたから。
上手く話せなくても一生懸命話そうとしたり、その国の文化を知ろうとする選手は温かく迎えられます。
そして何より言葉が通じるかどうかで監督からの信頼度も違って来ますからね。
選手が思っている以上に言葉の問題というのは海外で成功するかどうかに大きな影響があると言えるでしょう。
あとは食など生活に関することもそうですが、中田英寿や鈴木隆行などわが道を行くタイプ、長友、岡崎など努力家は海外での生活にも馴染みやすい、あまり苦にしない傾向があるように思います。
⑤制度
これは外国人枠と言っても差し支えありません。
現在、ブンデスリーガやエールディビジへ移籍する日本人選手が多いのも外国人枠がないのが大きいです。
エールディビジは昔は外国人枠は10人で試合に登録できるのは5人までだったと思うのですが、今はドイツと同じで自国人枠という制度をとっているみたいですね。
逆にプレミアは特例もあるとは言え就労ビザの関係で、スペインのリーガはEU枠外が3つとなっていてそのうち1つを日本人に割くのはリスクが大きく、移籍しづらくなっています。
セリエAは現在、国外のクラブから移籍して来るEU枠外の選手は1人に制限されていたのではないかと思います。
日本人が海外移籍するにあたってもっとも影響があるのはこの外国人枠ですよね。

伊野波の契約解除と本田の破談
今冬、タイプは違うもののもっとも話題となったのはこの2人の移籍でしょう。
このブログを読んでくれている方ならご存知でしょうが、こーめいは鹿島の主力選手が移籍、退団する場合において基本的に応援するスタイルです。
なぜなら選手の人生であり選手自身が責任を負う訳ですし、いくら出て行って欲しくなくてもこーめいがその選手のそれからの人生を背負えるものではないですからね。
小笠原を始め、篤人、イジョンスの海外移籍組から、今冬の野沢、田代の移籍についてもそうで、ブログでもそういうスタンスで書きました。
しかし、昨年の伊野波の移籍については特に触れませんでした。
その理由は反対だったからです。
移籍前からクロアチアやハイデュクの現状についてはサポーターの多くも知るところだったので改めて書きませんが、それだけに今回の給料未払いから契約解除に至る経緯も予想されていた事態で驚きはありませんでしたよね。
伊野波自身も当然そういう情報は持っていて、海外移籍の先輩でもある中田の意見にも耳を貸すことはなかったですから、海外への想いというのは相当のものだったのでしょう。
こーめいは最初に3年契約と言われていたので絶対に辞めておいた方がいいと思っていたのですが、それが2年契約となったので何事もなく過ぎてとりあえず海外でのプレイを経験して(ハイデュクからではステップアップの移籍は期待できないので)契約が切れたら戻ってくればいいと思っていました。
しかし、やはりそれをも上回る非常識ぶりで給料未払いが発生して、伊野波側からクラブへ契約解除を求めるという事態になりました。
合宿中に抜け出したというと日本人にはどうしてもイメージが悪く映ってしまいますが、こーめいはこの報道を聞いて代理人は移籍する際からこういう事態を想定して準備していたんだなと感じました。
実際に事前にクロアチアサッカー協会や選手会にも相談しており、給料未払いでハイデュクには監査が入る事態にもなり、契約解除にしてもFIFAルールで認められるものでしたからね。
給料も最初は支払われていたということですが、伊野波の年俸は他選手の4倍なので全額は支払われてはなかったのでしょう。
年俸減額に応じない選手は罰走させられたり、夏から給料を支払われてなかったそうですからね。
逆にチームに留まればクラブからどういう仕打ちを受けていたか分からないですし、現地の報道もクラブに都合のいいことを書き立てるでしょうから、そうすれば狂信的なサポーターに襲われる可能性もあったと思います。
日本では選手と契約があればその通りにきちんと給料を払いますし、チームの経営が苦しくても最悪お金があれば払ってくれます。
話し合いを求めれば応じてもくれるでしょう。
しかし、あちらでは契約があろうとお金があろうと払いたくなかったら払わないということが起こり得ますし、クラブの会長がサポーターに地獄に落ちろと言ったり、とにかく日本の常識で考えていては信じられないようなことが多々あります。
欧州に移籍するというより治安の悪いアフリカの国のクラブに移籍すると考えた方がいいくらいですよね。
いずれにせよ、言われているように伊野波の覚悟が足りなかったというのは事実ですし、そういうところに移籍させた代理人にも問題はあると思いますけどね。

本田に関しては特に興味が無かったのでブログに書くことはなかったですが、VVVからCSKSモスクワへの移籍が決まったときはびっくりしました。
なぜなら本田は向上心が高く、海外でより成功してステップアップしていくことを目指していると思っていたからです。
確かにCSKAモスクワは資金があり施設が充実していて、チャンピオンズリーグにも出場できること、年俸を考えればステップアップと言えます。
しかし、お金があるので選手を育てて売るという概念がまったくなく、お金にものを言わせて選手を獲得して、売る時は明らかに高い移籍金を吹っ掛けて値切りには応じません。
選手を少しでも高く売るタイミングを見極めることをせず、欲しいならこれだけのお金を出せば売るっていうスタンスですね。
これがエアオファーと言われる現象を引き起こしています。
本田に興味を持っても移籍金を聞けばとても手が出ないのでオファーにはなかなか至らないのです。
ケガをする前は20億を超える移籍金を設定していましたが、こうなるとビッグクラブしか手が出せなくなります。
しかし、ビッグクラブも補強箇所が1つということはなく、3つか4つは抱えており補強優先度が存在します。
そうなると現時点の日本人選手の実力を考えるとビッグクラブの補強優先度のトップに名前が上がるような選手はおらず、良くて3番目か4番目になります。
しかし、20億の移籍金はビッグクラブにとっても優先度3,4番目の選手としてはかなりの高額です。
今回のラツィオとの移籍ではケガ中ということもあって16億という設定になっていましたがそれでも高いですよね。
ラツィオは本田の獲得を優先的に進めていたので具体的なオファーまで至りましたが、実際は他にも補強箇所を抱えていたため、本田に力を注ぎ過ぎた挙句の失敗に現地では今冬の補強について相当叩かれています。
クラブ側は公式に声明を発表して弁解しており、確かに移籍金については最初に高い金額を設定しているのでそこから両クラブの溝を埋めて合意に持っていくのが定石的なやり方です。
しかし、これまでのCSKAモスクワを見ても値切りにはまず応じないですし、本田が売れるか売れないかなんて関係ないわけですよ。
それよりも相手が言い値の金額を出すかどうかが重要なわけです。
だから、早めに交渉を切り上げて別のターゲット獲得を目指すべきでしたね。
完全にラツィオの認識不足だったと思います。
また、そういうCSKAモスクワというクラブを選んでしまった本田も甘かったと言えるでしょうね。
4年契約での移籍でしたからまだ2年も残っていますが、契約年数が減れば当然移籍金は下がっていきます。
またケガや年齢なども影響してくるのでこれからは移籍しやすくなっていくでしょうが、ケガから復帰してあまり活躍し過ぎるクラブは移籍金の設定を20億以上に戻す可能性もあり得ますからね。
そうなるといよいよ契約切れかシティ、パリSG、マラガなどが獲得に乗り出してくれないとなかなか移籍できない事態が続くかもしれません。

海外挑戦の指標
①スポンサー絡みの移籍はNG
最近は少なくなって来ましたが、スポンサー絡みの海外移籍はたいていろくなことがないですよね。
そもそも監督が獲得を希望してない場合が多く試合に出場できなかったり、フロントも戦力よりお金目当ての獲得なので実力が見合っていない場合も多いです。
伊藤翔や林、伊野波も日本の企業がらみで移籍話が浮上、例え実現しなかった場合でも選手はすでに海外への気持ちが高まっているので強引にでも向こうでのプレイを模索し続け、その結果、Jリーグに戻って来くるということになります。
海外でプレイすれば成長できると安易に考えているのかもしれませんが、上述したように実力があることが前提ですし、いくら海外にいても試合に出場できないと成長することもできないですからね。
お金や企業の思惑が絡んでいるのでどうしても強引な移籍の形になりやすいですし、そのしわ寄せが選手自身に降りかかることになりますから、絶対にスポンサー絡みで浮上した移籍は避けた方がいいでしょう。

②クラブに移籍金をもたらす
海外移籍することが目的ではなく、海外で成功することが目的なら何度も言うように実力がなければなりません。
その指標を図るのが移籍金となります。
やはり移籍金を払ってでも獲得したいと思われるくらいでないと海外に行っても通用しないですよね。
そして、移籍金がかかっていないとどうしてもとりあえず獲得しておこうという移籍が生じてしまいますし、クラブからしてもタダで獲得した選手が活躍しなくても責任はそれ程重くないです。
移籍金を払って獲得した選手の方に活躍して欲しいと思いますし、そうなると扱いが違って来ます。
それに槙野のように0円移籍で欧州クラブに移ってJリーグの前所属クラブ以外に戻って来た場合、当然批判されますよね。
槙野の場合はこれまでの言動もあってよりサポーターの反発を買うことになっていますが、伊野波のように幾らかでも移籍金を置いての放出なら多少なりとサポーターの感情も違って来ます。
あまり移籍金が高すぎると選手のプレッシャーになりますが、最低でも3,000万円~5、000万円くらいは払ってくれるようなクラブが現れるまで待っても遅くないと思います。

③育てて売るリーグ、クラブへ
移籍先には特に気を配った方がいいです。
上述した伊野波、本田のように育てて売る概念がない、もしくは下手なクラブから移籍しようと思うと大変ですから。
引退を考えている選手なら別ですけど、ステップアップを目指すには適してないですね。
リーグで言えばやはりブンデスリーガ、エールディビジがもっともいい環境だと思います。
ただ、ブンデスリーガではレギュラーを確保するのが難しい場合も多く、エールディビジは守備のレベルがそんなに高くないですし、クラブも選手を育てる意識が高いので日本人が移籍するにはいいですね。
それ以外で欧州に移籍したければスイスやオーストリアなどでリーグトップレベルの選手になればステップアップの移籍に繋がると思います。

④育成力と継続性のある監督を
欲を言えば監督にも育成力がある方がいいですね。
そして、コロコロ監督交代があるよりはアーセナルのヴェンゲル監督のように継続性を持ってチーム作りをしているクラブが理想です。
やはり若い選手を育てることにこだわりを持っている選手は自分が獲得した選手をぞんざいに扱わないですし、レンタルに出したり手を尽くしてくれる部分があります。
そう考えると香川はドルトムント、クロップ監督と最高のクラブに移籍したと言えます。
クロップ監督は若い選手の能力を引き出すのが得意ですし、クラブは昨年のシャヒンのようにいいタイミングで選手をステップアップさせてくれますからね。

⑤欧州をウロウロしない
欧州に移籍したはいいですが戦力として扱われず放出されると、欧州でプレイすることを諦めきれずにウロウロする選手がいます。
この場合も欧州ならどこでもいいという強引な移籍、移籍金がかからないからという移籍が多くなりますよね。
近い将来では宇佐美がこういう状況に陥りそうです。
結局実力が足りなかったってことですから、しっかり試合に出場できる環境を選ぶべきです。
スペインやドイツのようなBチームが充実しているところはトップチームで出られなくても試合は経験できるでしょうが、当然昇降格があるのでBチームが2部に所属しているとは限らないですからね。
海外をウロウロしても適正なレベルの試合を経験していかなければ成長できないですし、自分に適したレベルの国、リーグでプレイできないくらいなら、日本に戻って来てもう一度やり直すということが大事だと思います。
それに日本の方が言葉も通じて環境にも慣れていてサッカーに打ち込めますからね。
短い海外生活でも精神的な面の成長はあるもので、下手に海外をウロウロするより半年、1年で戻って、海外生活の経験を生かしてJリーグでプレイする方が成長しやすい傾向があるように思います。

⑥日本で一番を目指す
そして、Jリーグに戻って来たら一番を目指してプレイすることです。
厳密に一番でなくてもいいですけど、トップレベルですね。
もちろん、一番分かりやすいのは代表に定着するということでしょう。
その他にも、FWなら得点王やこの先ずっと15得点前後獲れそうなくらいの実力、MFならアシスト、DFはベストイレブンに選ばれるなど指標があると思います。
香川はJ2で得点王になって、昇格した年に移籍したのであまり知られてないですが、11試合で7得点しており、あの時点でJリーグでもトップレベルの実力を持っていたんですよね。
それがドルトムント、クロップ監督という環境に移籍、つまり②クラブに移籍金をもたらす以外は満たしているのですから海外でも活躍できるわけです。
Jリーグでトップレベルと言える選手、代表のレギュラーに定着した選手は上記した指標にとらわれることなく、自ら海外移籍を模索したり、0円移籍であったり、欧州をウロウロしてもいいと思いますけど、そういう立場にない選手は海外移籍の話があってもまずは浮かれずに指標に沿っているかを吟味してみるべきです。
ルール化することはできないですが、海外移籍するだけでなく一人でも多くの選手が海外で活躍するためにもJリーグや日本サッカー協会、クラブ、そして選手本人もどういう海外移籍をすれば自分のため、引いてはクラブやサポーターのためになるのか、もう一度よく考えて欲しいと思います。
移籍する前によく考えておけば、契約解除した後に「人生で一番悩んだ」という事態に陥ることもなかったわけですよ。

伊野波、槙野、矢野など日本に戻ってきたのはいいことだと思います。
伊野波や槙野には批判はあるものの、本人たちもできれば前のクラブに戻って来たかったと思いますよ。
鹿島は伊野波が合宿を抜け出した時点で戻ってくるかと声をかけたそうですが、海外移籍を模索するからという考えを尊重して正式なオファーはしていません。
やっぱり選手、というか人間は自分を必要としてくれるところに行きたいと思いますし、期待されるとそれに応えようと成長する生き物ですからね。
鹿島が正式にオファーを出して必要だと言うアピールをしていれば戻って来たでしょう。
今季は神戸が積極補強していますが、新強化部長が優れた人物で押しが強いというか選手に必要なんだという想いを伝えるのが上手いみたいですね。
鹿島の鈴木強化部長は選手のことを第一に考えますから、それが鹿島のいいところにもなっているのですが、反面どうしても押しが弱いところが出てしまいます。
家長へのオファーの件も含めてもっと硬軟自在に操れるようにすることが今後の課題でしょう。

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鹿島史上最低の助っ人外国人退団
フェリペ ガブリエル選手との契約解除のお知らせ(鹿島オフィシャル)
ガブリエルの契約解除が発表されましたね。
オリヴェイラ監督がボタファゴの監督に就任することになってすぐに移籍話が出ていましたが、それからまったく進展する雰囲気はありませんでした。
そのうちに現地紙によればボタファゴはタルタなど複数の中盤の選手の獲得を狙っていたそうですが、結局実現しなかったのでオリヴェイラ監督の意向もあって再びガブリエルの獲得に動いたのでしょう。
当初ガブリエルとは2年契約という話でしたが、昨年のシーズン終盤には3年契約だったという情報が出て来ました。
しかし、今回の発表では今年の1月に改めて1年間の契約更新をしていたのを本人の申し入れで2月に解除することになったという流れとなっています。
考えられる可能性は、3年(2年+1年のオプション)契約でオプション契約を行使することで双方が合意していたパターン。
もう1つは2年契約で昨年のオリヴェイラ監督が続投するタイミングで今年の1月からの契約を更新していたパターン。
そして、同じく2年契約で鹿島の新外国人獲得が不調に終わって今年の1月のタイミングで更新をしたパターンといったところでしょうか。
ボタファゴは闘莉王の獲得には2億円の年俸と7,000万円の移籍金を用意していると言われていますが、ガブリエルに関しては契約解除してからボタファゴへ加入するということなので移籍金は入って来ず、鹿島が保有しているパスは放棄するという形になるのでしょう。
要するにガブリエルについては移籍金を払ってまで獲得する意図はなく、鹿島がガブリエルを獲得する時に払った移籍金は丸損ということですね。
何はともあれ、これで外国人枠が1つ空いたのですぐには動きはないかもしれませんが、今度は能力の高い選手の獲得を目指すことでしょう。

過去の助っ人外国人の失敗例
鹿島は監督、(アジア枠ができるまでは)選手と外国籍はすべてブラジル人を貫いており、ブラジル型のサッカースタイルでいち早くJリーグでの確固たるポジションを築きました。
しかし、縁が深い割りにこれまでもブラジル人選手の獲得に失敗した例は多々あり、それらはだいたい以下の3つのパターンに分けられます。
①過去実績型(例:ベベット、モーゼルなど)
このタイプは過去に大きな実績を持ち全盛期の何分の1かでも実力を発揮してくれたらJリーグでも活躍できると言われて加入したものの、もうピークが過ぎすぎていたためまったく活躍できなかったという選手です。
当然、前評判に比例して期待度が大きかっただけにがっかり度はとてつもないものでした。
②鈍足非適応型(例:クラウデシール、ファビオ・ジュニオールなど)
このタイプは動きが遅い、もしくは判断力が遅くてJリーグの速いプレス、攻守の切り替えに順応できずに活躍できなかった選手です。
③若手レンタル型(アリ、ファビオ・サントスなど)
このタイプは若い世代の代表経験を持っている選手が多く、20歳前後の選手を武者修行という形でレンタル獲得したパターンです。
若いので実力は高くはなく、やはり総じてあまり活躍することはありませんでしたね。
しかし、もともと即戦力として期待されたわけでもなく、いずれも年俸は1,000万円程度と安く、ブラジルの所属クラブも若い選手に経験を積ませるための移籍でレンタル料は高くなかったのでコストパフォーマンスは悪くはなかったです。

ガブリエルは過去に実績があったわけでもなく、Jリーグのサッカーに順応できなかったわけでもなく、若いわけでもなく、年俸も高く、レンタルでもなく移籍金がかかっているという3つのどのパターンにも当てはまらない新種の失敗例と言えますね。

評価とは比較する事から始まる
こーめいはガブリエルが加入した当初からプレイスタイルは野沢と同じなので、野沢が本山のように10番の役割をしなければならないとブログに書きました。
しかし、ゼロックススーパー杯G大阪戦を観て天才肌の野沢は自由にプレイさせないと生きないと思い、ガブリエルは野沢の控えという位置づけと考えていました。
なぜならボールキープはできず、体の使い方は下手で、パス、シュートはまともに打てず、ドリブルもできない、攻撃のセンスはまったく感じらなかったからです。
そのため、当時からこーめいの評価はすこぶる低かったのですが、この頃はガブリエルを擁護するサポーターが多かったですね。
その評価が変わり、批判派が多くなったのは随分遅く、昨シーズン柏がリーグ戦の優勝争い、優勝、そして、クラブW杯と注目されるようになり、レアンドロ・ドミンゲスと比較するようにったからです。
10シーズンからレアンドロ・ドミンゲスを獲得するように言っていたこーめいからすれば何を今さらという感じだったのですが、信じられないのは評価するということは何かと比較しないと始まらないのにガブリエルを擁護するサポーターはそんな基本的なこともできていなかったことです。
リーグ優勝を目指すなら他クラブと比較して鹿島はどうなのかという判断をしなければ、鹿島がいくら強くてももっと強い他クラブがあれば優勝はできないわけですからね。
外国人選手の実力が優勝争いに大きく関わるJリーグでは尚更です。
他クラブの情報を知らなければ過去の鹿島と比較すると言う方法もあります。
そうなると比較対象となるのは当然本山ですね。
実際に09シーズンと10シーズンでは前の6人の選手で代わったのは本山とガブリエルだけでしたから。
あれ程攻守に獅子奮迅の活躍で3連覇の立役者となってくれた本山のパフォーマンスを覚えていて感謝の気持ちがあれば、ガブリエルのような能力の低い助っ人外国人が問答無用でレギュラーポジションを与えられていたことに不満を覚えるのが普通です。
要するにガブリエルを評価していたサポーターは本山への感謝の気持ち、もしくは記憶力がまったくないか、3連覇の鹿島を知らないということなのでしょう。
実際に本山からガブリエルに代わって鹿島は弱くなり、2シーズンの間優勝争いにもからめなくなったわけですし、どちらの評価が正しかったかは一目瞭然ですね。

誰からもプロ選手と見なされず
ガブリエルを推す人が口にすることは決まっていて運動量がある、一生懸命プレイしている、ファンサービスがいいということです。
ファンサービスがいいのは素晴らしいことですが、プレイに関しての評価はまるで24時間テレビの100キロマラソンみたいですね。
でも、あれはマラソン選手でなく、素人の有名人がチャリティで一生懸命走っているからいいわけですよね。
だから敢えて一生懸命さを表現するために高齢、もしくは女性の有名人を選んでいます。
一生懸命に走っている姿は確かにいいですけど、あれはチャリティであり、走っているのはプロではなくマラソンの素人です。
チャリティと真剣勝負はまったく別物ですから、一生懸命だという評価はまったく意味を成しません。
また、相手との接触があると大げさに痛がってコロコロ転がるフェリペ劇場を観ると判官びいきの日本人はつい弱いものを応援したくなります。
しかし、それも同情から来る応援でプロ選手としての評価にはなりません。
要するにガブリエルを評価する人は実力のない素人が一生懸命頑張っている、コロコロ頃んで可哀いそうという同情によるもので、その実は誰一人プロの選手として評価していないということです。
誰を応援するかは自由ですが、鹿島の真剣勝負にチャリティレベルの評価しかもらえない選手が出るべきではないですし、そんな選手が出場していたらチームが弱くなるのは当たり前です。
そして滑稽なのはそんなチームが弱くなることを望むサポーターが、同時にリーグ戦やACL優勝を求めているということです。
そんな矛盾、真逆の好き勝手な言い分がまかり通るはずがありませんね。

史上最低の助っ人外国人の理由
10シーズン前のストーブリーグでは鹿島はレアンドロ・ドミンゲスの獲得に動いていました。
しかし、ブラジル時代に一悶着あったからとオリヴェイラ監督が拒否。
そのオリヴェイラ監督の希望でガブリエルを獲得することになります。
しかし、当初の予定と違う補強ターゲットと交渉することになり、初動が遅れます。
そのため、レンタル移籍を申し出たもののポルトゲーザに足元を見られてパスを買い取る形となってクラブに不利な条件を飲むことになります。
この交渉の経緯が失敗の始まりなのですが、ガブリエルがどうして史上最低、最悪、最弱の助っ人外国人になってしまったかというと実力がなかったのに起用され続けたからです。
上述した外国人失敗例の3パターンには実は共通する点があり、活躍できなかった選手、実力が足りなかった選手はいずれもそれ程試合に出場していないということです。
リーグ戦ではベベットは8試合、モーゼルは17試合、ファビオ・ジュニオールが13試合、クラウデシールが8試合、アリが14試合、ファビオ・サントスが20試合となっています。
活躍できない選手はほとんどシーズン途中に放出されており、レンタル組はレンタルなのでシーズン終了までいますが、翌シーズン契約更新されることはありません。
つまり、鹿島でプレイするに値しないと判断された外国人選手はフロント、監督、選手、サポーターのいずれか、もしくは複数から見限られ放出されるのです。
しかし、ガブリエルの場合は2年間で47試合も出場しています。
ケガがなかったら2年目ももっと起用されていたでしょうね。
フロントは不利な契約を強いられて移籍金を払って複数契約をしていたため切るに切れず、監督は自分が希望して獲得した選手のため優遇し、かつての本田、秋田のようにチームのためならと自分が嫌われるのも厭わず若い選手だけでなく監督にも厳しいことを言えるような選手はおらず、サポーターの多くは真剣勝負をチャリティ感覚で応援しているという事態でレベルの低い外国人を長期に渡って出場することを許してしまいます。
よく起用されている外国人は良い選手で、起用されなかった外国人は悪い選手と考える人がいますが、こういう人はサッカーがまったく分からないので監督の判断に追随するしかないので、そう判断するしか術を持たない人です。
こういう人の選手評はまったくアテにならないですね。
普通に考えればチームにフィットする時間を十分与えられた選手とほとんど与えられなかった選手、同じ活躍しない外国人なら当然前者の方がより失敗だということは明らかですから。
助っ人外国人ですから当然即戦力として期待されるにも関わらず、レベルの低い外国人選手をこんなに長い期間使い続けてしまうようなクラブになってしまったのですから弱くなるのも当たり前です。
ブラジルに帰国してチームの始動日にもやって来ずに他の移籍先を画策するというのは、普通ならそんなことをする選手に怒りを覚えるサポーターが多いです。
これだけすんなり受け止められるということは、口先では何と言っていてもガブリエルに期待していた人はいないという証拠ですよね。
実力のない助っ人外国人選手と長期契約したこと、契約更新したこと、長期間においてまったく活躍しなかったこと、移籍金を大損したことを考えても鹿島史上最低の助っ人外国人だったと言えるでしょう。

この大失敗例から学ぶこと
3連覇時の本山の活躍をあっさり忘れるような人はガブリエルのこともすぐに忘れてしまうのでしょうが、鹿島に強くなって欲しいという思う人はこの過去最大の失敗例を忘れるのではなくここから学習しなければいけません。
①補強はフロント主導でする
鹿島の場合はサッカースタイルというのは決まっているのですから、外国人の補強もフロント主導でやった方がいいと思います。
もちろん監督の意向も聞いてリストアップしますが、鹿島に必要なプレイスタイルの選手をフロントがきちんと見極めるべきですね。
特にオフェンシブハーフを担う外国人は4-2-2-2のサッカーでは重要なポジションですから尚更です。
そのフロントがブラジルサッカーの情報を持ち合わせてないのが問題なのですけど、その解決策は最後に書きます。
②キャンプインや開幕など期限を優先しない
ガブリエルの交渉は上述した通り初動が遅くなったため、キャンプインに間に合わせようとろくにその実力、どんなタイプの選手かを確認せずに、しかもポルトゲーザに足元を見られて慌ててクラブに不利な契約をしてしまったという部分があります。
なので、今季も1つ枠が空いたものの無理に急いでシーズンに間に合わせようとするのではなく、じっくり能力を見極めてからいい選手を獲得すべきでしょうね。
③お手本となる外国人を獲得する
これは柏のネルシーニョ監督も言っていましたし、かつての鹿島もそうでした。
やはり身近に能力の高い選手がいれば若い選手の成長にも効果がありますからね。
自分よりずっと上手い選手が近くにいれば天狗にもならないですし、そのレベルを目指そうともっとがんばりますから。
ブラジル国内ではどうして10番をつけているのか分からないと言われていましたが、サンパウロで10番をつけていた実績のあるダニーロは控えでも文句を言わずに真面目に練習していたのでそういう意味では若い選手のお手本になっていましたからね。
④ブラジル人担当スカウトを設置する
鹿島のチーム作り、戦力補強は鈴木強化部長が担っており、よく選手とコミュニケーションを取って練習でも声をかけています。
普通は強化部長やGMの立場にある人が監督を選手と話すというのはしないですし、特に外国人監督だと言葉も分からないので自分を批判しているのではないかと思われるんですね。
でも、鹿島ではそういうことをしていますし、契約更新時でもよく選手の話を聞いてくれて、放出する選手もできるだけ所属先を見つけるよう尽力してくれますから選手との信頼関係は強いです。
しかし、それだけのことをしているとどうしても他の部分で手が回らないということが起きてしまいます。
それがブラジル人選手の補強の失敗に繋がっています。
要するに日本人選手のケアで精一杯でブラジルの情報を得られていないわけです。
鹿島は昔はジーコのツテでブラジル人を獲得していましたし、キッカ監督もジーコとの縁からですけど現在の状況ではジーコに頼っているわけにはいきません。
そのため今は監督やOB、代理人に頼る部分が大きいのですが、信頼度の高い獲得ルートが確立されているわけではない上にフロント自体が情報を持っていないので非常に選択肢が狭くなっています。
そして、今季はジョルジーニョ監督との契約に追われて鈴木強化部長がブラジルに渡っていたために、逆に日本人選手との交渉が疎かになるという事態になりました。
もちろん野沢、田代との話し合いは別のスタッフが当たったのでしょうが、鈴木強化部長の代わりだからと言って信頼関係もそのまま当てはまるというわけではないですからね。
日本人とブラジル人の両方をケアすることができていなのは明らかで、現体制のままではそれはこれからも不可能でしょう。
だからブラジル人担当のスカウトを置いて代理人に情報をもらって、ビデオを観ていいと思う選手はトップリーグに限らず下部リーグでも実際に観に行って情報を得るということを普段からしておかないといけません。
そして同時に監督の情報も取得し、かつ鹿島のブラジル人監督が正しい方向でチーム作りをできているのか精査するという仕事も担うべきですね。
その方が外国人の獲得で失敗して大金を失った上にチームの弱体化を招くよりよほどコストもかからないですし、補強も迅速になりますよ。
この大失敗例を糧にして改善し、これからは外国人選手の獲得を上手く運んでいかないといけません。
すでにフロントも②と③は実践する意向のようで、新たなブラジル選手の獲得はもちろん考えているでしょうが、急ぐことはせず能力の高い選手を補強する事を目指すようですね。

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J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
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