鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【J1第13節】待ち望んだ内容最悪、だが勝ち点3という試合…の神戸戦
結果
5月26日(土) 2012 J1リーグ戦 第13節
神戸1-2鹿島(17:04/ホームズ/22,766人)
[得点者]
07' ジュニーニョ②(鹿島)←青木剛①
51' 興梠慎三⑥(鹿島)←ドゥトラ③

90' 田代有三(神戸)
[フォーメーション]
FW:興梠、ジュニーニョ
MF:ドゥトラ、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:イバ、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
74分:ドゥトラ→増田
90+1分:ジュニーニョ→土居


試合の感想
先制するも消極的過ぎる前半
鹿島のフォーメーションは4-2-2-2、五輪代表で不在の大迫と山村のポジションにはジュニーニョと青木が入りました。
神戸は西野監督の初陣でしたが、フォーメーションは4-4-2でスターティングメンバーも大久保が吉田に代わって入っただけであとは同じメンバーでした。
立ち上がりの鹿島は興梠にくさびのボールが入ることが何度かあったのですが、ダイレクトで難しいパスをしようとしてミス、また神戸の選手もそこを狙って人数をかけてプレッシャーをかけていたので前線にボールが収まりませんでした。
そのためどちらかというとホームの神戸の勢いがよくCKから北本のヘッドなどあったのですが、先制点を奪ったのは鹿島でした。
9分に青木のクリアをイグァンソンが処理できずにジュニーニョがかっさらうとGKとの1対1を落ち着いて決めます。
これまでチャンスを作りながら決定力不足に泣く展開も多かったので、相手のミスからとは言え早い時間帯で先制できたのは大きかったですね。
先制した後は動きもよくなって自陣でブロックを作って守れていましたし、興梠のドリブルや遠藤のシュート、セットプレイ、ドゥトラのサイドチェンジから西のセンタリングなどチャンスを作って積極的に戦えていたのですが、次第にプレスが緩くなって攻守に前への意識が消えていきました。
このため25分過ぎからは神戸のCBやボランチが高い位置(ハーフウェイラインあたり)でフリーでボールを持っていたため、前線に高精度のロングボールを送られるようになります。
小川や大久保の動きにはCBが、上がって行った奥井への対応は新井場が出ていくなどDFラインで上手く対応できていましたが、あまりにも戦い方が消極的になり過ぎて神戸にペースを渡してしまいましたね。
DFラインが下がらざるを得ないのでボールを奪う位置も低く、カウンターも長い距離での仕掛けになってしまいますし、1点を守る意識が全体的に高すぎたのかと思います。
2トップのプレスの緩さが一番の問題だったのですが、ケガの影響があったのかジュニーニョは治療の後から運動量が落ちた印象がありました。
もともとジョルジーニョ監督は自陣でブロックを作って守って神戸の選手をおびき出してから攻めるというプランだったようですが、パスのスピードやテンポを上げていくようしきりに指示を出していましたからここまで攻守に消極的な戦いになったのは計算外だったのだと思います。
鹿島がパスを回す時間帯もありましたがくさびのボールなどチャレンジのパスや仕掛けはまったくなかったですね。
ただ、神戸も監督が新しくなって探り探りのところもありましたしミスの多さにも助けられて前半はリードしたままで終わります。

追加点奪うも消極的過ぎる後半
後半になると西野監督は田代を入れて大久保を一列下げる形に変更します。
鹿島はハーフタイムを挟むと幾分積極性を取り戻しており、その効果が51分に追加点という形で表れます。
柴崎とジュニーニョが積極的にプレスをかけて田代のパスミスを誘い、遠藤がそれを拾って左サイドを駆け上がったドゥトラにいいパスを送ります。
ドゥトラは得意の縦への推進力でイグァンソンに1対1を仕掛け、GKまで誘い出すとギリギリのところで折り返し、ニアに詰めていた興梠がなんなくゴールに蹴り込みます。
いい時間帯で追加点を上げる理想的な展開だったのですが、またもやここからプレイが消極的になっていきます。
神戸はミスが多く2失点にからんだイグァンソンに代えて森岡を投入すると、伊野波と野沢のポジションをそれぞれ1列下げます。
DFラインにスピード、ボランチに展開力と言うこの西野監督の采配は理にかなっていましたが、神戸が良かったというよりここからの鹿島は前半同様にチャレンジする意識が乏しく本当に悪かったですね。
そのため特筆すべきこともありません。
前半に比べて運動量も落ちて来たので本当にロングボールを蹴るばかりでした。
残り40分のシュート数も確かドゥトラのヘッドの落としから興梠が迎えた決定機の1本だけでしたからね。
パススピードやテンポを上げていくよう言っていたジョルジーニョ監督の選手交代も消極的でした。
この試合展開ではボランチに柴崎を起用している意味も乏しいのでフレッシュな梅鉢をボランチに、ジュニーニョに代えて佐々木を入れて前線での収まり所を作るとともにプレスをかけさせるなどすればもっと上手く試合を運べていたでしょう。
梅鉢や佐々木を起用するのは勇気が必要だったかもしれませんが、2点差があったので思い切れたと思いますし、動いていた方がこの試合の3つ目のゴールが鹿島に入る可能性が高かったと思います。
74分に一人気を吐いていたドゥトラが痛めたため増田と交代したのですが、唯一と言っていい推進力を失ってさらに押し込まれます。
いつ失点してもおかしくない状況になってしまったと感じていたのですが、この試合でも曽ケ端はよく集中して決定機を防いでくれていたので助かりましたね。
しかし、次第に森岡のドリブルや田代へのくさびのボールなどに対応しきれなくなりペナルティエリアに侵入される回数が増えるとロスタイムに田代にゴールを決められます。
ただ2点差の状態でロスタイムまで粘れたのは大きかったですね。
神戸の反撃を1点に抑えて連勝、暫定ながら順位も10位まで上がりました。

自信を深めるためにも勝利が重要だった一戦
この試合は攻守に消極的で低い位置で守ってボールを奪うと前線に大きく蹴り出すということを繰り返すばかりでした。
選手のプレイも消極的でしたし、前述したようにジョルジーニョ監督の采配も同じでしたね。
これまでのリーグ戦の勝ち試合の中でもっとも内容の悪かったゲームだと言えます。
しかし、勝利への気持ちが無かったわけでなく球際の競り合いでもよく戦えていました。
逆に勝ちたい気持ちが強すぎて、しかも前後半ともに早い時間帯で得点を奪えたこともあって守りへの意識が強くなり過ぎてしまったように思います。
それだけ監督も選手もこの一戦に勝利することがいかに重要か認識していたのでしょう。
何しろ鹿島にとっては連勝のかかった試合、中断前の試合、今季結果の出ていないアウェイの試合、2度目の大勝後の試合、アレックスフィジオセラピストの最後の試合でしたからね。
ここで負けてしまうとまた清水戦のときに逆戻り、選手たちにどうも上手くいかないという気持ちが芽生えてしまいます。
試合内容は最悪でしたが、普通に攻めればチャンスも作れていましたし、こういう内容で勝ち点3を持って帰るというのは今の鹿島にとって大事なことです。
もちろん試合運びの改善は必要ですし、最後の失点は余計でしたがこんな消極的な試合をしていると失点するという教訓を田代がもたらしてくれたと思って糧にしたいですね。
勝ったことが何より評価できる試合であり、これで選手たちが自信をつけてくれたらと思います。

いい中断期間を
ナビスコ杯新潟戦があるもののこれでリーグ戦は3週間の中断期間に入ります。
鹿島がすべきことは守備の改善、コンディションの向上、さらなる競争意識の激化、セットプレイの質を上げることなどとなるでしょう。
守備についてはこの試合のように引いてブロックを作って守るのはいいですが、それは言い換えれば攻から守への切り替え、つまりネガティブトランジションを早くするというだけですからね。
そこからどうプレスをかけてボールを奪うかが大事でそれができていない時間帯が多いです。
それにプレスをかけるラインが低すぎるのであれだとこの試合の終盤もそうでしたが、個の力の高いクラブや上位陣には好き勝手にやられてしまいます。
鹿島がしっかりプレスに行けていれば西野監督も守備とプレスを掛けられた時のキープ力に問題のある野沢をボランチに下げる判断はできなかったですからね。
仮にそうしていたとしても野沢のところでしっかりプレスをかければ高い位置でボールを奪えて逆に鹿島は得点チャンスを多く作れていたはずです。
失点を減らすためにもカウンターの始点を高くするためにもプレスはハーフウェイラインから相手陣地5メートルのところからかけるようにしないと上を狙っていけないでしょう。
コンディションについては今季筋トレを多くしているということなので選手への負担が大きくなっていると思います。
それがなければもっと動けるようになると思いますが、ナスリが覚醒したのもフィジカルを鍛えて肉体改造したからであり、ジョルジーニョ監督は当たり負けしない体を作るためにフィジカルコンディションについては長いスパンで考えているのかなと思います。
鹿島サポーターならアレックスフィジオセラピストの貢献度はよく知っているところですが、この試合を最後にチームを去るということなのでパワープレートを始めいいところは残して受け継いでいって欲しいですね。
この試合ジュニーニョは流石の決定力を、青木は安定感を見せはしましたが、前線でのボールのおさまりは大迫の方がいいですし、山村の方がくさびのボールを入れられます。
一長一短ありますからレギュラーはまだ決まったわけではないですし、本田や中田も復帰して来るでしょうからね。
他の選手も含めて中断中にアピールしてチーム内の競争意識が活性化すればと思います。
最後にセットプレイですが徐々にゴールには近づいている印象はあります。
ただ、今季はゴール前に入って行く迫力が足りないかなと感じますね。
右からのFKを小笠原、左からのFKを遠藤が蹴る事が多くてこれだとゴールから離れるボールになりますし、中の選手も大迫のバックヘッドなど下がり(ゴールから遠ざかり)ながらボールに行く場面が目立ちます。
蹴るサイドを逆にして巻いてゴールに迫って行くボールに選手たちが勢いよく飛び込んで行くパターンに変更した方がゴールの確率が上がると思います。
サイド攻撃を中心とした攻撃パターンは、バックパスや横パスばかりで何の手段もなかった昨季に比べて確実に崩しの形が出来ていますね。
試合を観ていれば分かりますが選手が必ず入っていくポジションというのがあって、それがチーム全体で意思統一されています。
悪いところは改善しつつ、いいところは精度を高めていい中断期間を送ってほしいですね。

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【J1第13節】待ち望んだ内容最悪、だが勝tiという試合…の神戸戦


結果

[得点者]

[フォーメーション]
FW:興梠、ジュニーニョ
MF:ドゥトラ、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:イバ、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
74分:ドゥトラ→増田
90+1分:ジュニーニョ→土居


試合の感想
先制するも消極的過ぎる前半
鹿島のフォーメーションは4-2-2-2、五輪代表で不在の大迫と山村のポジションにはジュニーニョと青木が入りました。
神戸は西野監督の初陣でしたが、フォーメーションは4-4-2でスターティングメンバーも大久保が吉田に代わって入っただけであとは同じメンバーでした。
立ち上がりの鹿島は興梠にくさびのボールが入ることが何度かあったのですが、ダイレクトで難しいパスをしようとしてミス、また神戸の選手もそこを狙って人数をかけてプレッシャーをかけていたので前線にボールが収まりませんでした。
そのためどちらかというとホームの神戸の勢いがよくCKから北本のヘッドなどあったのですが、先制点を奪ったのは鹿島でした。
9分に青木のクリアをイグァンソンが処理できずにジュニーニョがかっさらうとGKとの1対1を落ち着いて決めます。
これまでチャンスを作りながら決定力不足に泣く展開も多かったので、相手のミスからとは言え早い時間帯で先制できたのは大きかったですね。
先制した後は動きもよくなって自陣でブロックを作って守れていましたし、興梠のドリブルや遠藤のシュート、セットプレイ、ドゥトラのサイドチェンジから西のセンタリングなどチャンスを作って積極的に戦えていたのですが、次第にプレスが緩くなって攻守に前への意識が消えていきました。
このため25分過ぎからは神戸のCBやボランチが高い位置(ハーフウェイラインあたり)でフリーでボールを持っていたため、前線に高精度のロングボールを送られるようになります。
小川や大久保の動きにはCBが、上がって行った奥井への対応は新井場が出ていくなどDFラインで上手く対応できていましたが、あまりにも戦い方が消極的になり過ぎて神戸にペースを渡してしまいましたね。
DFラインが下がらざるを得ないのでボールを奪う位置も低く、カウンターも長い距離での仕掛けになってしまいますし、1点を守る意識が全体的に高すぎたのかと思います。
2トップのプレスの緩さが一番の問題だったのですが、ケガの影響があったのかジュニーニョは治療の後から運動量が落ちた印象がありました。
もともとジョルジーニョ監督は自陣でブロックを作って守って神戸の選手をおびき出してから攻めるというプランだったようですが、パスのスピードやテンポを上げていくようしきりに指示を出していましたからここまで攻守に消極的な戦いになったのは計算外だったのだと思います。
鹿島がパスを回す時間帯もありましたがくさびのボールなどチャレンジのパスや仕掛けはまったくなかったですね。
ただ、神戸も監督が新しくなって探り探りのところもありましたしミスの多さにも助けられて前半はリードしたままで終わります。

追加点奪うも消極的過ぎる後半
後半になると西野監督は田代を入れて大久保を一列下げる形に変更します。
鹿島はハーフタイムを挟むと幾分積極性を取り戻しており、その効果が51分に追加点という形で表れます。
柴崎とジュニーニョが積極的にプレスをかけて相手のパスミスを誘い、遠藤がそれを拾って左サイドを駆け上がったドゥトラにいいパスを送ります。
ドゥトラは得意の縦への推進力でイグァンソンに1対1を仕掛け、GKまで誘い出すとギリギリのところで折り返し、ニアに詰めていた興梠がなんなくゴールに蹴り込みます。
いい時間帯で追加点を上げる理想的な展開だったのですが、またもやここからプレイが消極的になっていきます。
神戸はミスが多く2失点にからんだイグァンソンに代えて森岡を投入すると、伊野波と野沢のポジションをそれぞれ1列下げます。
DFラインにスピード、ボランチに展開力と言うこの西野監督の采配は理にかなっていましたが、神戸が良かったというよりここからの鹿島は前半同様にチャレンジする意識が乏しく本当に悪かったですね。
そのため特筆すべきこともありません。
前半に比べて運動量も落ちて来たので本当にロングボールを蹴るばかりでした。
残り40分のシュート数も確かドゥトラのヘッドの落としから興梠が迎えた決定機の1本だけでしたからね。
パススピードやテンポを上げていくよう言っていたジョルジーニョ監督の選手交代も消極的でした。
この試合展開ではボランチに柴崎を起用している意味も乏しいのでフレッシュな梅鉢をボランチに、ジュニーニョに代えて佐々木を入れて前線での収まり所を作るとともにプレスをかけさせるなどすればもっと上手く試合を運べていたでしょう。
梅鉢や佐々木を起用するのは勇気が必要だったかもしれませんが、2点差があったので思い切れたと思いますし、動いていた方がこの試合の3つ目のゴールが鹿島に入る可能性が高かったと思います。
74分に一人気を吐いていたドゥトラが痛めたため増田と交代したのですが、唯一と言っていい推進力を失ってさらに押し込まれます。
いつ失点してもおかしくない状況になってしまったと感じていたのですが、この試合でも曽ケ端はよく集中して決定機を防いでくれていたので助かりましたね。
しかし、次第に森岡のドリブルや田代へのくさびのボールなどに対応しきれなくなりペナルティエリアに侵入される回数が増えるとロスタイムに田代にゴールを決められます。
ただ2点差の状態でロスタイムまで粘れたのは大きかったですね。
神戸の反撃を1点に抑えて連勝、暫定ながら順位も10位まで上がりました。

勝利で自信を
この試合は攻守に消極的で低い位置で守ってボールを奪うと前線に大きく蹴り出すということを繰り返すばかりでした。
選手のプレイも消極的でしたし、前述したようにジョルジーニョ監督の采配も同じでしたね。
これまでのリーグ戦の勝ち試合の中でもっとも内容の悪かったゲームだと言えます。
しかし、勝利への気持ちが無かったわけでなく球際の競り合いでもよく戦えていました。
逆に勝ちたい気持ちが強すぎて、しかも前後半ともに早い時間帯で得点を奪えたこともあって守りへの意識が強くなり過ぎてしまったように思います。
それだけ監督も選手もこの一戦に勝利することがいかに重要か認識していたのでしょう。
何しろ鹿島にとっては連勝のかかった試合、中断前の試合、今季結果の出ていないアウェイの試合、2度目の大勝後の試合、アレックスフィジオセラピストの最後の試合でしたからね。
ここで負けてしまうとまた清水戦のときに逆戻り、選手たちにどうも上手くいかないという気持ちが芽生えてしまいます。
試合内容は最悪でしたが、普通に攻めればチャンスも作れていましたし、こういう内容で勝ち点3を持って帰るというのは今の鹿島にとって大事なことです。
もちろん試合運びの改善は必要ですし、最後の失点は余計でしたがこんな消極的な試合をしていると失点するという教訓を田代がもたらしてくれたと思って糧にしたいですね。
勝ったことが何より評価できる試合であり、これで選手たちが自信をつけてくれたらと思います。

いい中断期間を
ナビスコ杯新潟戦があるもののこれでリーグ戦は3週間の中断期間に入ります。
鹿島がすべきことは守備の改善、コンディションの向上、さらなる競争意識の激化、セットプレイの質を上げることなどです。
守備についてはこの試合のように引いてブロックを作って守るのはいいですが、それは言い換えれば攻から守への切り替え、つまりネガティブトランジションを早くするというだけですからね。
そこからどうプレスをかけてボールを奪うかが大事でそれができていない時間帯が多いです。
それにプレスをかけるラインが低すぎるのであれだとこの試合の終盤もそうでしたが、個の力の高いクラブや上位陣には好き勝手にやられてしまいます。
鹿島がしっかりプレスに行けていれば西野監督も守備とプレスを掛けられた時のキープ力に問題のある野沢をボランチに下げる判断はできなかったですからね。
仮にそうしていたとしても野沢のところでしっかりプレスをかければ高い位置でボールを奪えて逆に鹿島は得点チャンスを多く作れていたはずです。
失点を減らすためにもカウンターの始点を高くするためにもプレスはハーフウェイラインから相手陣地5メートルのところからかけるようにしないと上を狙っていけないでしょう。
コンディションについては今季筋トレを多くしているということなので選手への負担が大きくなっていると思います。
それがなければもっと動けるようになると思いますが、ナスリが覚醒したのもフィジカルを鍛えて肉体改造したからであり、ジョルジーニョ監督は当たり負けしない体を作るためにコンディションについては長いスパンで考えているのかなと思います。
この試合ジュニーニョは流石の決定力を、青木は安定感を見せはしましたが、前線でのボールのおさまりは大迫の方がいいですし、山村の方がくさびのボールを入れられます。
一長一短ありますからレギュラーはまだ決まったわけではないですし、本田や中田も復帰して来るでしょうからね。
他の選手も含めて中断中にアピールしてチーム内の競争意識が活性化すればと思います。
最後にセットプレイですが徐々にゴールには近づいている印象はあります。
ただ、今季はゴール前に入って行く迫力が足りないかなと感じますね。
右からのFKを小笠原、左からのFKを遠藤が蹴る事が多くてこれだとゴールから離れるボールになりますし、中の選手も大迫のバックヘッドなど下がり(ゴールから遠ざかり)ながらボールに行く場面が目立ちます。
蹴るサイドを逆にして巻いてゴールに迫って行くボールに選手たちが勢いよく飛び込んで行くパターンに変更した方がゴールの確率が上がると思います。
サイド攻撃を中心とした攻撃パターンは、バックパスや横パスばかりで何の手段もなかった昨季に比べて確実に崩しの形が出来ていますね。
試合を観ていれば分かりますが選手が必ず入っていくポジションというのがあって、それがチーム全体で意思統一されています。
悪いところは改善しつつ、いいところは精度を高めていい中断期間を送ってほしいですね。

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【J1第12節】2度目の大勝は覚醒か、気のせいか…の札幌戦
結果
5月19日(土) 2012 J1リーグ戦 第12節
鹿島7-0札幌(17:04/カシマ/13,915人)
[得点者]
09' 岩政大樹①(鹿島)←興梠慎三①
15' 大迫勇也③(鹿島)[PK]
40' 山村和也①(鹿島)←岩政大樹①
61' 興梠慎三⑤(鹿島)
74' 本山雅志②(鹿島)←興梠慎三②
82' ジュニーニョ①(鹿島)←小笠原満男①
89' 遠藤康④(鹿島)←ジュニーニョ①

[フォーメーション]
FW:興梠、大迫
MF:ドゥトラ、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:イバ、山村、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
70分:ドゥトラ→本山
74分:興梠→ジュニーニョ
77分:大迫→佐々木


試合の感想
得点と失点の行方
鹿島は前節磐田戦と同じメンバーの4-2-2-2でした。
札幌はケガ人も多いということで3-4-2-1のフォーメーションで入って来ましたね。
試合の立ち上がりは中盤を厚くした札幌が攻守に積極的に来ます。
守りではしっかりプレスに来てボールを奪い、攻撃ではドリブルで仕掛けて突破を試みます。
鹿島の選手は1対1の局面を簡単にドリブルで抜かれてしまう場面が多く、ペナルティエリアに侵入されるのですが何とか食らいついて最後のところは自由にさせずに耐えます。
その悪い流れを変えたのは岩政でした。
奈良の前線へのフィードをタイミングよくインターセプトに入り、ヘディングで興梠に落とすとそのまま前線まで上がります。
興梠はサイドでドゥトラから再びボールを受けると中に切り込んで左足のクロス、岩政がさすがのヘディングの上手さを見せて先制点を奪います。
得点が入ったことで鹿島の選手の動きがよくなり次第に興梠にくさびのボールが入って行きます。
札幌の中盤のプレスがきつかったのでロングボールを上手く使うようになっていましたね。
ボールが回るようになるとリズムが出始めて、大迫がスローインを相手陣地の深い位置で受けると上手い体の使い方からターン、ドリブルを後ろからジェイド・ノースに倒されてPKを得ます。
これを自身が決めて早くも2点差とします。
このPKにまで至るシーンも西がミスをしたので相手にクリアされてスローインになったのですが、左からいい形でサイドチェンジ出来ていました。
2点のビハインドを負ったことで札幌は攻勢を強めて来ます。
ここのところの札幌は攻撃面が確かによくなっていて、前田にボールを収めて周囲がからんでいくという形でチャンスは作れていますね。
鹿島は札幌の攻勢を逆手に取るカウンターで興梠がシュートを放つなどチャンスを作ります。
29分にはCKから河合に決定的なヘディングを放たれますが、曽ケ端がギリギリでセーブ。
バーの下に当たったボールはゴールライン上に落下して事なきを得ます。
ピンチの後にはチャンスあり、大迫のスルーパスに抜け出した遠藤が決定機を迎えますがシュートは枠をはずれます。
36分に前田が負傷交代すると札幌の攻勢も次第に失速して行き、40分にCKからの二次攻撃で鹿島が追加点をあげます。
一度相手DFに跳ね返されたボールを小笠原が拾って後ろに残っていた新井場に下げたのですが、余裕があったので岩政と山村はそのまま前に残って身長のない中盤の選手が後ろでバランスを取る形となっていましたね。
新井場からのロングボールを興梠が岩政に落とすとセンタリング、ゴール前に入っていた大迫が上手くキープしながら岩政に落としてフリーになっていた山村に繋ぎました。
山村も落ち着いてトラップしてから決めましたね。
これまでも決定機を作っていましたが決定力を欠いてしまい、守備でも早々に失点して試合運びが難しくなることが多かったです。
この試合ではCBの決定力で先制点を奪い、GKの好プレイで失点を防いで鹿島が有利に試合を運べました。
ナビスコ杯横浜FM戦でミスから失点、敗北を招いてしまったのでこの試合では曽ケ端はかなり集中していましたね。
本人も試合後のコメントで触れていますが、毎試合このくらいの集中力を持って挑んでほしいところです。
ただ、もともと守備がしっかりしてこそ生きるGKで不測の事態には弱いですからね。
実は29分の決定機でもボールがゴールラインに落ちたあとのキャッチでファンブルするミスを犯しています。
河合がラインを割ったとアピールしていたから助かりましたが、広島の佐藤など常にゴールを狙ってレスポンスの速い選手なら決められている可能性があります。
いくらファインセーブをしても1つの凡ミスを許されないのがGKというポジションですからね。
現在はチームを作っている段階で若い選手も入って守備が不安定ですから、曽ケ端が踏ん張っていいリズムを作っていってほしいです。

ゴールラッシュの後半
後半も立ち上がりは札幌の出足がよくチャンスを作るのですが、2トップにボールが収まることで次第に鹿島がリズムを握っていきます。
後ろも押し上げて新井場がいい形でボールにからみ、サイドでボールを持てていたのでもっとシンプルにクロスを狙っても良かったと思いますね。
1点目も興梠のクロスからでしたし、3点目もカウンターから新井場が速いグラウンダーのクロスを入れて取ったCKでしたから。
札幌はゴール前に選手が多く置いて守るようになり鹿島の選手に高さはないですが、速くて鋭いクロスを入れてそこに中の選手がいいタイミングでポジションに入って行けばもっと決定機を作れたと思います。
ただ、それでも札幌も徐々に足が止まって行き、61分には西の縦パスを大迫が受けてタメを作ると小笠原が追い抜いて中へ。
ヒールで落としたボールを遠藤がシュート、GKがはじいたこぼれ球を興梠が押し込みます。
ここからは鹿島が押せ押せで次々とゴールを上げて行きます。
遠藤のセンタリングをドゥトラがボレー、柴崎のミドルシュート、本山のヒールでの落としから西などチャンスを作ります。
73分には大迫のスローインから小笠原のスルーパス、興梠はヒールで落として無人のゴールに本山が蹴り込んで5点目。
82分にはこれまた途中出場のジュニーニョが小笠原のスルーパスから抜け出して、GKとの1対1を落ち着いて決めて6点目を奪います。
そこからもジュニーニョや本山など再三札幌ゴールを襲い、最後はジュニーニョのパスを受けた遠藤が右サイドに上手く流し込んで試合を締めます。
ここのところリーグ戦では無得点試合が続いていましたから、その溜飲を下げるような大勝となりました。

下位クラブには圧倒的な強さ
札幌に大勝をしたことで眠っていた巨人が目を覚ましたのか、ただの気のせいなのか気になるところですが、やはり試合運びはまだまだ不安定でG大阪戦を含めて下位クラブに圧勝したというのが現実でしょう。
攻撃に関してはプレスがきつい相手には詰まるところがありますが、この試合の札幌も後半途中からはアウェイ連戦の疲労もあって足が止まっていましたけど、それまでは中盤を厚くしてよく守っていましたからね。
鹿島は興梠と大迫がいい時の縦関係になってよくボールが収まっていましたし、それによって後ろの選手も押し上げられていいサイドチェンジ、攻撃の形が生まれていました。
こういうときは新井場がいいオーバーラップをして1対1を仕掛ける場面が増えて来ますよね。
このくらい2トップにボールが収まればJクラブ相手ならどこにでも攻撃は通用すると思います。
特に興梠は動きにキレが戻っており、中日のナビスコ杯を回避した効果が大きかったです。
後半から出場して得点を取った本山やジュニーニョもコンディションが上がっているので期待できますが、この試合のゴールラッシュに乗れなかったのがドゥトラですよね。
やはり、ドリブルもスペースがあってこそ最大の力を発揮しますし後半からの出場で起用した方がいいと思います。
もう1つ攻撃で心がけて欲しいのは外を追い抜く動きですね。
この試合の1点目、3点目はサイドで起点を作ってから中央という形でしたが、1点目は興梠の外を西が、3点目は大迫の外を遠藤が追い越しています。
これによってボールホルダーにプレスに行くボランチ、追い抜く選手をケアするサイドバックの選手がタッチライン際まで引き出されているから中央が空いて来るんですよね。
去年は特にサイドにボールを出してそこから詰まってバックパスというシーンが多かったですが、今季もそういう場面はあるのですが外から追い抜く動きをもっと増やせば改善されるでしょう。
それからこの試合では序盤を札幌に攻められて先制してから動きが良くなりましたが、今季はそういうことも多いのでギアチェンジの仕方も考えていかないといけないですね。
立ち上がりからギアをもう1段、2段は上げていくイメージを持ちたいです。
一番の問題はやはり守備面で後追いディフェンスが多くていまいち安定しません。
オリヴェイラ監督時代は連戦や夏場になると運動量が少なくなって、簡単に相手選手に抜けられて後追いディフェンスが多くなっていたのですが、今季は守り方に原因があると思います。
ボールホルダーにプレスに行ったときの対応なのですが、横パスやバックパスのインターセプトを狙って簡単にドリブルで抜かれてしまったり、逆に寄せが甘くて簡単にセンタリングを上げられたりドリブルをさせたりっていう場面が多いですよね。
だからドリブラーがいる相手には特に苦戦します。
パスさせない、ドリブルさせないという相手の攻撃をディレイするようなタイプの選手がいないというのもありますから、やはりボランチにそういう選手を1人置いておきたいです。
危険なスペースをしっかり埋め、相手のドリブルに対して粘り強く付いていくよう全体の守備の意識を変えることも必要でしょうね。
守備を改善できればかなり強くなれると思います。

勝利して中断期間に
次節は監督交代のあった神戸との対戦となります。
もともと神戸はインテンシティを高くして前から守備をしてボールを奪ってカウンターというサッカーでもっとも力を発揮するクラブですが、西野監督になったからにはここ数年クラブが言い続けているポゼッションサッカーを目指していくことになるのでしょうね。
しかし、鹿島戦には西野体制始動から4日で臨むことになるのでどういう戦いをして来るか分かりません。
それに外国人(特にFW)がいないクラブでの西野監督の采配というのも気になりますね。
鹿島は大迫と山村が五輪代表で不在なのでおそらくジュニーニョと間に合えばぶっつけで中田が入るのではないかと思います。
メンバーは少し変更を強いられますが、神戸との試合でリーグ戦は一時中断するので何としてでも勝利していい気分で6月に入りたいですね。

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【ナビスコ杯4節】衝撃の逆転劇…の横浜FM戦
結果
5月16日(水) 2012 ヤマザキナビスコカップ
横浜FM3-2鹿島(19:33/ニッパ球/9,693人)
[得点者]
36' 兵藤慎剛(横浜FM)
58' 遠藤康②(鹿島)←新井場徹①
68' ジュニーニョ②(鹿島)←本山雅志①

83' 齋藤学(横浜FM)
86' 大黒将志(横浜FM)
[フォーメーション]
FW:ジュニーニョ、岡本
MF:本山、増田
MF:青木、梅鉢
DF:イバ、昌子、山村、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
HT:梅鉢、増田→遠藤、柴崎
80分:ジュニーニョ→ドゥトラ


試合の感想
予想外に酷かった前半
鹿島は引き続き4-2-2-2の布陣でしたが、磐田戦のメンバーから新井場、山村、西、曽ケ端以外の7人を入れ替えて臨みました。
横浜FMは4-4-2、こちらは鹿島ほど大幅にメンバーの入れ替えはありませんでしたが、中村やマルキーニョスなど中心選手を温存して来ましたね。
前半はどちらも低調な内容と言えましたが、ボールをポゼッションしていたのは鹿島でした。
しかし、この新井場、西の両サイドバック、青木、梅鉢のダブルボランチではビルドアップに困ること、ジュニーニョ、岡本の2トップではくさびのボールを受ける動きが少ないことは分かっていましたが予想以上に全体の動きが少なかったですね。
ジュニーニョがハーフウェイラインまで降りてボールを受けた時や本山がキープしている時はサイドに展開できる形になり、新井場がいいタイミングで高い位置に出るのですがそこからビルドアップに詰まります。
西はジュニーニョや本山にボールがおさまっている時にはまったく動かないにもかかわらずCBがボールを持っている時に長い距離を走って難度の高いボールを受けようとする訳の分からない行動を繰り返し、挙句の果てにはミスを連発。
岡本は相手のバックパスを狙うのは上手いですが最初の決定機を決められず、それからは何をしたいのか分からない状態が続き、どうやら裏を狙うのが好きみたいということですがオフザボールの動き出しは遅く、回数も少ないです。
増田はコンディションが悪くてベンチにも入れないという情報の正しさをただ証明するばかり、セットプレイの精度、判断も最悪でサッカーをする意思すら感じませんでした。
これで完全に右サイドが死んでいましたね。
ボールをもらった時点から動かずただパスを回すばかりで前進しないという昨年のオリヴェイラ監督時代のつまらないサッカーが蘇ったようでした。
ジュニーニョ、本山には何とかしようという意思は感じられ、青木と梅鉢の両ボランチは特徴を出して攻守にこぼれ球をよく拾っていたので割と鹿島がボールをキープできていました。
山村、昌子の両CBが何とか状況を打開しようと縦パスを狙っていたのですが、やはり前線の動き出しが遅くて少ないということで強引なパスが増えて行きます。
それでも後半に遠藤と柴崎を入れれば流れは変えられるのでこのまま引き分けで前半を終えられれば悪くなかったのですが、36分にPKを取られます。
山村からの縦パスを岡本が感じておらず奪われてカウンターを食らってしまいました。
岡本は裏を狙う動きをしていましたから意思疎通の問題があったわけですが、山村との間にパスコース、スペースがあったあの状況で裏に一発を狙う判断はどうかと思いますね。
それから曽ケ端の飛び出しの判断も最悪です。
小野のボールも斎藤の頭を越すようなボールではなかったですから先に触られる確率の方が明らかに高かったですね。
あのタイミングで飛び出したのは完全にいい加減な見切り発車、凡ミスと言えるでしょう。
しょーもないミスからビハインドを負って後半に入ります。

予想外の逆転劇となった後半
後半開始から思った通り遠藤と柴崎を投入します。
退いたのは増田と梅鉢でしたが、梅鉢は決してプレイが悪かったわけではなくビルドアップがチーム全体でできていなかったので仕方ない交代でした。
これでビルドアップの問題が改善されて柴崎が前にパスを供給できるようになり、遠藤がボールをキープできるのでそこを起点にして周りの動きも活性化されます。
次第にサイドチェンジなども増えていい攻撃の形が出来てくると、58分に遠藤がドリブルで突破、同点ゴールを奪います。
得点したことで鹿島の選手はさらに動きがよくなりチャンスを作り続けます。
横浜FMは切り札である中村を投入して攻撃的に来ますが、68分にCKのカウンターから本山のスルーパス、ジュニーニョが流石の決定力を見せて逆転に成功します。
逆転された横浜FMはもう1枚の切り札であるマルキーニョスを投入、前線に起点ができたため鹿島は押し込まれる時間帯が増えて来ます。
マルキーニョスを警戒しなければいけない分、小野や大黒らへのマークが甘くなり、ゴール前やバイタルエリアに侵入される回数が増えるものの、山村や昌子を中心に踏ん張って守っていたのですが、再び曽ケ端のミスで失点してしまいます。
中村のセンタリングをキャッチングしようとしたのですが、信じられないミスですね。
曽ケ端なら信じられないことはないのですが、本来ならチーム状態が悪い時にこそベテランGKがいいプレイを見せてGKで勝ったという試合を作らなければいけない状況なのに、川崎戦でも自らのミスから負けてしまったのにまたもやこんなミスをしていては試合の流れも悪くなりますし、勝てる試合も勝てないです。
せっかく守備のリズムも生まれだしていたところだったのですが、この失点で横浜FMが生き返ってしまいました。
鹿島も途中出場のドゥトラと遠藤のコンビネーションから決定機を作りますが決められず、逆に大黒にスーパーゴールを許してしまい逆転されてしまいます。
鹿島は清水より試合数が多いためまだ首位ではあるものの、ナビスコ杯も苦しくなる手痛い敗戦となってしまいました。

2つの光明
この試合の1つ目の光明はジュニーニョと本山ですね。
前半は奮闘していたもののチャンスを作れなかったですが、レギュラー組に入ればやはり実績あるベテランだけあって十分やれそうです。
2点目のカウンターからのゴールも本山からのパスをジュニーニョがきっちり決めましたし、世代交代をしている現在の鹿島に足りないゴール前、最後のところのクォリティを発揮できる選手だと思います。
横浜FMもこの試合では前半から斎藤のドリブルを中心に攻撃の形を作りながらPKによる1点のみでしたが、やはり中村やマルキーニョスという決定的な仕事をできるベテランが入るとゴールが近づいて来ます。
それがあるからここのところ調子を上げているのでしょうね。
ジュニーニョ、本山はまだ90分はきついかもしれませんが、この試合のように最初から大幅にメンバー変更をしていなければ交代カードにも余裕があるので問題ないと思います。
それにどちらも先発タイプですから、機を見ながら使って行けばもっとコンディションもよくなるのではないでしょうか。
もう1つは遠藤と柴崎の存在ですね。
やはりレギュラーで出ているだけあってこの2人が入るとビルドアップ、攻撃の起点が生まれて来ます。
柴崎はここのところ調子があまりよくなくミスも多く、遠藤もまだまだ高いレベルでパフォーマンスを安定させることが必要ですが引き続き起用して行けば2人とも成長していくでしょう。

戦力の見極めと組合せの再調整
この試合の後半は曽ケ端のミスが飛び出すまではいい試合運びを出来ていましたし、現時点で使える選手、使えない選手もはっきりしましたのでそれを参考に選手たちの組み合わせを再調整する必要があります。
基本的にはフォーメーションはこれからも4-2-2-2で行くのでしょうね。
そうすると現時点で鹿島がもっとも力を発揮できるメンバーは以下の通りになると思います。
正GK:曽ケ端準
控GK:佐藤昭大、八木直生、川俣慎一郎
CB①:岩政大樹、昌子源
CB②:山村和也中田浩二
LSB:新井場徹アレックス鈴木隆雅
RSB:西大伍伊東幸敏
DH①:青木剛、梅鉢貴秀本田拓也
DH②:柴崎岳、小笠原満男増田誓志
OH①:本山雅志、(柴崎岳、小笠原満男)土居聖真
OH②:遠藤康、ドゥトラ宮内龍汰
FW①:大迫勇也、ジュニーニョ、興梠慎三、(ドゥトラ)佐々木竜太岡本英也中川義貴
[主力orローテーションケガ・コンディション不良など現時点で戦力として計算できない控え選手育成枠
]
GKのポジションは曽ケ端の衰えは以前から明らかで、こーめいはチーム状態が落ち着いてからと思っていたもののこの試合を見る限りもう世代交代を考えた方がいいかもしれません。
DFラインは中田が再びケガ、サイドバックは攻撃的でビルドアップと守備ができない選手ばかりなので実はかなり戦力としてきつい状態ですね。
山村が五輪代表で抜けたら本職は岩政と昌子のみで、青木を回すなどの対処を取らねばなりません。
サイドバックは新井場と西を動かせないですが、やはり西には物足りなさも残るので伊東など若い選手を起用していくことも考えないといけないかもしれませんね。
守備固めで投入できる選手がいないのも大きいですし、DFラインがこの状態でGKもあんなでは守備についてはまだまだ厳しい状況が続くかもしれません。
中盤から前に関しては組み合わせに幅が出て来てよくなる可能性はあります。
残念ながらこの試合での本田の復帰はなりませんでしたが、基本的にはファーストボランチとセカンドボランチの組み合わせがやはりバランスがいいですね。
オフェンシブハーフには本山や柴崎、小笠原を起用した方が遠藤、ドゥトラがゴール前に入って行けるので攻撃に迫力が出ます。
遠藤、ドゥトラがペナルティエリア内でドリブルできれば相手にとってかなり脅威ですし、遠藤は柴崎や本山とオフェンシブハーフでコンビを組んでいた時はやりやすそうでしたからね。
これによって遠藤とドゥトラのどちらかを切り札としてベンチに置けることにもなります。
柴崎と小笠原はボランチとの併用になるので現時点ではやや戦力的に厳しいですが、本田と増田が復活すれば何とかなるでしょう。
FWは現時点で戦力として計算できるのは大迫、興梠、ジュニーニョの3人だけ。
ポストプレイを考えると大迫と興梠のどちらかは必ず起用する必要があります。
岡本は身長を生かしたターゲットマンとして機能してくれたらいいのですが、タイプ的には大迫や興梠らと変わらないようなのでちょっと戦力として計算するのは厳しいですね。
佐々木は札幌戦でいいパフォーマンスを見せていましたが、途中出場でしたしどのくらいやれるかは不明です。
そのため、ドゥトラを右FWで起用することも考えた方がいいと思います。
遠藤とドゥトラは近いポジションでプレイさせた方が生きますし、ポジションも同じ高さではなくて違いをつけた方がいいですね。
それにドゥトラが入れば身長の高さも生かせます。
そして、どうして中盤にしろFWにしろ右サイドに入れる方がいいかと言うと後ろの選手が全員右利きだからです。
そのため右サイドにロングボールを送りやすいのですが、そのターゲットになるのが遠藤であることが多いのです。
当然、競り勝てずにそこでボールを奪われて失点してる場面が2回あるんですよね。
この辺りも何も考えずに同じことを繰り返しているのは問題ですし、ドゥトラが右サイドに入ることでだいぶ変わって来ると思います。
札幌戦、神戸戦と勝つことはもちろんですが、6月のナビスコ杯の新潟戦も含めて代表選手が抜ける試合も出て来るので選手たちの組み合わせを気にかけてベストな布陣を見つけられるかが重要となりそうです。
この試合をヒントにジョルジーニョ監督がそこに気がつくことを期待しておきます。

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【J1第11節】足りないのは決定力とバランス感覚…の磐田戦
結果
5月12日(土) 2012 J1リーグ戦 第11節
磐田3-0鹿島(14:03/ヤマハ/13,555人)
[得点者]
10' 前田遼一(磐田)
84' 松浦拓弥(磐田)
90' 山田大記(磐田)
[フォーメーション]
FW:興梠、大迫
MF:ドゥトラ、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:イバ、山村、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
67分:ドゥトラ→本山
78分:興梠→ジュニーニョ


試合の感想
決定力の足りない攻撃
鹿島は前節と同じメンバーの4-2-2-2、磐田は4-2-3-1という布陣でした。
攻撃から見ていくとまず試合開始早々、大迫が右サイドでボールを拾って切り込みグラウンダーのクロス、中央の興梠は触れなかったですがファーサイドのドゥトラがシュートという決定機を作ります。
しかし、これはポストに当たってしまいました。
逆に磐田は10分にスローインでのリスタートからペクソンドンのセンタリングを前田がヘッドで合わせて先制点を奪います。
お互いファーストシュートだったのですが、これが大きな運命の分かれ目となりました。
鹿島は鳥栖戦から見られ始めた前線のプレスでこの試合も高い位置でボールを奪う場面が多かったのですが、前半はそれ以降チャンスらしいチャンスはありませんでした。
いい時の鹿島の攻撃は興梠と大迫の2トップが縦関係になるのですが、ここのところは大迫がトップに入って裏のスペースを狙ったりサイドに流れてボールを引き出し、興梠が下がり目に位置してボールを受けていました。
そのため攻撃では実質4-2-3-1で布陣になっていることが多いのですが、この試合では2人ともDFラインの裏を狙う動きが多かったので中盤の選手との距離がありましたね。
1失点した後は焦りもあるのか、くさびのボールを受けに下がる回数も少なく、後ろの選手も柴崎を始め、裏に一発抜け出せばというパスを狙う場面が多かったです。
チーム全体で縦に急ぎ過ぎていたという印象がありましたね。
ただ、松浦に手を焼いてはいたもののシュートは先制点とFK、ミドルシュートだけに抑えており、イバとのコンビでペナルティエリア内に侵入した遠藤が倒されたシーンや、右サイドから大迫のクロスなど決定機までは至りませんでしたが攻撃の形が作れているのは鹿島でした。
アウェイであることを考えると失点さえなければ悪くない前半でした。
後半はくさびのボールをもっと受けるようにすれば鹿島のリズムになり、早めに得点できればと思っていたのですが、案の上後半は大迫と興梠にくさびのボールがよく入るようになりましたね。
49分には小笠原のくさびのパスから大迫が左サイドに展開して、イバのクロスをはじかれたところを小笠原がミドルシュートという流れを作ります。
遠藤のスローインから大迫が抜け出し、そのクロスを興梠が打てないという決定機が生まれると、新井場のクロスから大迫がヘッドで繋いで興梠がゴールも決めるもこれは惜しくもオフサイドでした。
徐々にゴールの匂いもし始めて、さらにバイタルエリアでボールを受けるのが得意な本山が入ってさらに磐田ゴールに迫って行くもシュートはなかなか枠に行きませんでした。
そうこうするうちにカウンターから失点してしまいます。
その後もスルーパスから大迫が決定機を迎えますが決められず、逆に山田にスーパーゴールを決められてしまいます。
ゴールチャンスの数は同じくらいだったと思いますから、決定力の差がモロに出た試合と言えますね。
サッカーダイジェストのデータによれば8節までの鹿島の決定機数は42回、これは広島と並んでリーグトップです。
9節の清水戦は手も足もでなかったですが、鳥栖戦とこの試合ではゴールチャンスを作れており、序盤の仙台戦や川崎戦の酷さを考えると8節までにリーグ1位の決定機数を作れていたということはしっかりチャンスを生み出せるようになっているということです。
データがないので比較できませんが、4割以上がセットプレイからの得点だった昨季に比べると今季はセットプレイからの決定機が少ないですから、その分流れの中からチャンスを作れているということです。
しかし、8節までのシュート決定率は11.1%でリーグ12位となっています。
試合からもこの数字からも明らかなようにやはり決定力含めて最後のところでのミスがゴール、そして勝敗に響いていると言えます。
勝っている試合ではここの部分がうまく行っていましたよね。
当然技術の問題もありますが、疲労による体のキレや集中力も影響して来ますからローテーションをするなど対策を取らないといけないですし、決定機数自体を増やすということも重要となって来ます。
セットプレイの精度を上げれば決定機も増えてそのまま決定機数に上乗せされますからね。
今季の鹿島は岩政、ドゥトラ、山村、大迫など高さのある選手はいますが、ゴール前に入って行くのが上手い選手は岩政、中田、岡本ですからキッカーの問題だけでなく、中の選手の問題もありますよね。
最終的には決定力のある外国人を補強するという方法にたどりつきますけど、今季中には難しいと思うのでとりあえずはコンディション(特にジュニーニョの復活)とセットプレイで決定機数、決定力を上げていくことが重要となってきそうです。

バランス感覚の足りない守備
守備に関しては前節の鳥栖相手ならまだしも、やはり磐田相手に小笠原と柴崎のボランチはきついです。
1失点目についてはどうしてあのサイドの位置に山村が出ていたのかも謎ですし、その対応も問題でしたが中央の人数は揃っていたんですよね。
柴崎が山村のスペースを埋める形で下がり目のポジションにいたのですが、CB的な動きができないですから中途半端、中央の局面では岩政と前田の1対1の状況が生まれてしまいやられてしまいました。
後半の磐田のカウンターも下がってボールを受ける前田をボランチがケアしていれば良かったのですが、2人とも攻撃にかかりすぎでした。
そして、それが2失点目に繋がってしまいます。
山村の寄せも甘かったですが、そのフォローに岩政が行っていたので中央はボランチが埋めないといけないです。
小笠原が戻っていましたがやはり突き切れないですし、最初のポジショニングが守備の人ではないですよね。
青木、梅鉢などをファーストボランチとして起用していれば、ダブルボランチの役割分担もはっきりしますし、防げた可能性のある失点でした。
そういう意味でもナビスコ杯の横浜FM戦では本田が復帰するかもしれないので期待したいですね。

横浜戦に向けて
横浜FMはつい最近まで鹿島と同じグループにいたのですが、調子を上げて来ておりいつの間にか置いていかれています。
広島戦でもこーめいが以前に書いたように2CBとダブルボランチで佐藤ら1トップ2シャドーを抑え込んで4連勝を果たしました。
しかし、鹿島に勇気を与えてくれるのはACL出場権獲得圏3位の広島と横浜FMの勝点がたったの3ということです。
上位陣もここのところ勝点を伸ばせてないことも多いですし、その間に鹿島が勝ち点を詰められないのはもどかしいですが、鹿島と広島の勝ち点差も8です。
今年もなんだかんだでJリーグは混戦になりそうですね。
ナビスコ杯ではメンバーを代えて来る可能性が高いので横浜FMがどういうサッカーになるかはよく分かりませんが、鹿島もメンバーを変更して臨んでほしいです。
そして、ジュニーニョを始め控え選手もコンディションを上げたいところですし、現在のチーム状況をポジティブに変えてくれそうな選手が見つかるといいなと思います。
特に本田が復帰してくれると大きいですね。
リーグ戦のメンバーに関しては4-2-2-2でやるならやはりドゥトラをベンチから使ってほしいです。
スタメンから起用するならFWに入れて右サイドに置いて欲しいですね。
小笠原はスピード不足で守備はきついですが、ボールを持てばマークをはずして状況を打開したりゴール前にも入って行くので2列目で起用した方がいいと思いますし、ボランチは柴崎とファーストボランチの組み合わせにすればまだ安定するでしょう。
他にもいくつか気になることはありますが、中断期間にまとめて書こうと思います。
今季は難しいチーム状況ですし、20節くらいまでは残留争い圏にいて残り14試合くらいで上昇するのかなと思っていますが、やはり勝てないと気分が滅入るのでくさび、サイドチェンジ、ボールホルダーの外を追い抜く動き、カバーリングなどこれまでも書いた基本的なことを徹底してやってほしいです。
何ができているときに上手く行っていて、何が出来てない時に流れが悪いのか、しっかり分析して修正、意思統一しないとなかなか前に進めませんよ。

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【J1第10節】攻めきれずドロー…の鳥栖戦
結果
5月6日(日) 2012 J1リーグ戦 第10節
鹿島0-0鳥栖(19:04/カシマ/10,626人)
[フォーメーション]
FW:興梠、大迫
MF:ドゥトラ、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:イバ、山村、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
56分:興梠→ジュニーニョ、
83分:大迫→岡本


試合の感想
連戦の疲労が精度を奪う
鹿島は前節と同じスターティングメンバーでしたが、中盤の構成はボックス型でした。
鳥栖はやることがはっきりしていますし、対戦相手がどこだろうと変わらないですからいつもの4-2-3-1でしたね。
前節の敗戦を受けてなのか、この試合では中盤をボックス型にしたこともそうですが、前線からのプレスをしっかり行っており守備意識が高かったです。
鳥栖はプレスをかけられたら前線の豊田にロングボールを蹴って来るのですが、やはりプレッシャーあるのとないのでは精度が違って来ますし、コースが限定できれば後ろの選手も予測が立ちますからね。
最初は山村も競り負けていましたが次第に修正して行って対処していましたし、岩政とよく抑えていたと思います。
セットプレイや藤田のロングスローにも全員が集中力を高めて対処していましたね。
試合は大方の予想通り基本的には鹿島がポゼッションをして、鳥栖が堅守を敷いてボールを奪ってから縦に早く攻めるという展開でした。
鳥栖の激しい守備に中2日の連戦ということもあって、鹿島の選手は判断力を奪われてミスも多くなりました。
現在の鹿島はいい時はボールをもらったらスペースにドリブルをしてその間に周りが動き出すところから攻撃が始まるのですが、連戦になるとパスの出し手はとにかく早くボールを離したい、受け手はあまりボールをもらいたくないという感じで運動量が少なくなり、パスがずれることが多くなりますね。
また、小笠原と柴崎の両ボランチもいい時は右から来たボールを左に、左から来れば右にと逆サイドに展開をするのですが、ここ2試合は同サイドにパスを出す場面が目立ちます。
遠藤が中にドリブルしてサイドを変えるというのは一番できていましたが、鳥栖はサイドに人数をかけてプレスで追い込んでボールを奪うというやり方をしていましたから、やはりオフェンシブハーフのところではなくボランチがその名の通りしっかり舵取りをして相手を左右に振ればもっと攻めやすかったと思います。
柴崎は守備ではいいポジショニングをしてボールを奪ったり、周りをフォローしていたんですけどね。
もう1つはこれまで何度も言っていますが、両サイドバックのビルドアップ力です。
DFラインに山村が入り、ボランチに小笠原と柴崎がいるので昨年に比べたらボールを前に運べてはいますが、前線からプレスをかけていい守備をするクラブ相手には手こずります。
やはりもっともプレスを掛けられづらいのがサイドバックですからね。
新井場も西も視野が狭くて判断が遅いですし、相手のプレスがかなり厳しく寄って来ていたので逆に中央が空いていることが多かったのですが、同サイドの縦しか見えていません。
岩政は絶望的にパスミスが多いですし、どちらかのサイドにいいパスを出せる選手が欲しいですね。
サイドバックは昨季に比べればいいタイミングでオーバーラップを出来ていますし、シンプルにクロスを入れることも出来ていますがこの連戦ではトラップ、センタリングの精度が悪くてチャンスを潰しているシーンが多いです。
全体的に言えることですが、連戦の疲労がゴール前での重要なパスやシュートのところでの判断力や精度を奪っていました。
そこがC大阪戦の後半やG大阪戦との大きな違いでしたね。
シュート本数は7対1でしたがミドルシュートが多く、ゴールチャンスは同じくらいの前半でした。

足りないのは仕上げのところ
後半になると鳥栖のキム・ミヌが決定機を迎えるも、次第に疲労からスペースが出来て鹿島がいい形で攻める回数も増えるのですが、やはりここぞというところでミスが目立ちますね。
56分には興梠に代わってジュニーニョが入ります。
興梠はその前の決定機でのトラップミスがジョルジーニョ監督に交代を決断させたのでしょうね。
前半も大迫のスルーパスに抜け出したときにシュートを選択できなかったですし、連戦だとはっきりと調子とキレが落ちるのが分かります。
ただ、ジュニーニョも早くゴールをしたいという焦りがあるのか、強引に突破を試みるばかりでドリブルにもキレがありません。
それでも遠藤やドゥトラを中心にドリブルで積極的に仕掛けていたのでセットプレイは多く取れていたのですが、得点の可能性は感じられません。
ボールの質も全体的によくなかったですが、いいボールが入った時も中と合っていないことが多かったですし、何より高さで負けていましたね。
そのため終盤に岡本を投入するのですが、最後のCKからのヘッド(岩政はその前で潰れ役になって触ってはいません)もDFにクリアされて万事休す。
スコアレスドローでの決着となりました。
さすが他クラブも苦戦しているリーグ1位の守備の強さと言ったところですが、鹿島もそこまで悪かったというわけではなかったです。
選手層を生かして連戦はローテーションをして戦えばもっといいパフォーマンスが出来ていたと思いますし、現在の鹿島のチーム力なら5位の鳥栖に引き分けというのは妥当な結果と言えます。

鹿島は前進しているのか!?
結果が出ないと不安になって(決まってサッカーの知識がない)サポーターが騒ぐ事態になりますが、昨季と比べると少しずつではありますが前に進んではいます。
上位クラブに勝てないのは昨年も同じですし、連戦で勝てない、内容の乏しい試合しかできないことはオリヴェイラ監督時代も珍しいことではありませんでしたからね。
昨季なら鳥栖のような守備のいい相手には横パス、バックパスばかりで攻撃の形、決定機を1つも作れずに終盤に失点して、80分過ぎてから慌てて選手交代というよく観られた光景になっていたのでしょう。
野沢がいたのでセットプレイから得点して何とかドローには持ち込めたかもしれませんけどね。
いずれにせよ、昨季までの2年間は攻撃の形が作れず、セットプレイ以外ではどう得点を取りたいのか分からないというのが鹿島の現状でした。
その証拠に鹿島の昨シーズンのセットプレイは全体の得点の4割以上を占めていましたからね。
むしろ今季の鹿島はドリブルで縦への推進力が生まれていますし、サイドからの攻撃の形もできています。
ペナルティエリアでいい形でボールを持てる回数も増えていますし、あとは最後の集中力、精度のところの問題ですからね。
セットプレイも必ずよくなっていきます。
ここまでの10試合は3勝2分5敗で勝ち点11ですが、実は昨季の1、7~15節の10試合(ACLにより9、10節の開催時期はズレていたものの)も3勝2分5敗でした。
もちろん震災の影響もありましたが、9月からの終盤10試合も2勝6分2敗で勝ち点12ですからね。
6、8月に調子が良くて勝点を稼ぎましたが、昨季も序盤と終盤の10試合ずつを見れば残留争いする勝点しか取れていないわけですよ。
今季は昨季までに抱えてしまった莫大な負の遺産である(セットプレイも含めた)世代交代という大きなプロジェクトを進めています。
前にも言いましたが受験と同じで勉強量に比例して成績が上がることはないですが、実力がつけば結果も一気について来るはずです。

磐田戦に向けて
磐田の攻撃は基本的にサイドから組み立て来ます。
そのため、ダイヤモンド型ではなくボックス型で戦った方がいいでしょうね。
磐田は同サイドから攻め上がって高い位置で起点を作って来るので清水戦のようにはならないと思いますが、やはりサイドチェンジを多用されたら守備が後手に回ってしまいますから。
それに山田に対しては絶対に2対1の状況を作って守らなければ抑えられません。
磐田は前線からプレッシャーをかけてのショートカウンターが基本で、自ら攻撃を組み立てて得点を奪うという形にヴァリエーションは少ないですが山田は別格です。
ドリブル突破に高精度のセンタリングと隙を見せたらやられてしまいますよ。
そのためボランチにも青木や梅鉢のどちらかを柴崎と組ませて、必ずサイドバック、そしてオフェンシブハーフと連携して数的優位を作って守らなければなりません。
寄せも厳しく行かないと少しでも甘いとDFラインの裏を狙ういいセンタリングを入れて来ますから。
シュート数が少ないのは攻撃の形が作れていない証拠ですがそれ程多くない決定機を高確率でものにしてホームでは強さを見せていますね。
鹿島とは逆でゴール前の決定的な仕事のできる選手が多いという印象です。
ここのところは失点が多くなっており、プレスをいなせれば得点は取れると思います。
これまでやって来たサイドからのシンプルな攻撃にドリブルでの仕掛け、それに加えてサイドを変えることをしっかりやればチャンスを作れるでしょう。
それから遠藤とドゥトラはどちらかをスペースのできる後半から入れた方が威力が大きいです。
鳥栖戦でもドリブルが大きくなることが多かったドゥトラに対して遠藤は足にボールがついていましたから、連携面も考えてとりあえずドゥトラが控えですね。
連戦ではないのでドゥトラも磐田戦はコンディションはいいかもしれませんが、後半からあれだけドリブルできる選手が入って来たら相当脅威になります。
ここ2試合の途中出場の選手のパフォーマンスからすると後半からギアを上げられる選手をベンチに置いておきたいですね。
小笠原を2列目にしてもいいですし、アウェイですから攻守のバランスを取れる本山などを起用して総力戦で戦っていくためにも選手の起用幅を広げていくのもいいかもしれません。
まだチームができるには時間はかかりそうですが、磐田戦からのリーグ3試合はやはり結果を出して少しでも順位を上げるとともに手ごたえを掴んで中断に入りたいですね。

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【J1第9節】まだまだ発展途上…の清水戦
結果
5月3日(木) 2012 J1リーグ戦 第9節
清水3-0鹿島(19:01/アウスタ/18,393人)
[得点者]
05' 伊藤翔(清水)
72' 高木俊幸(清水)
75' 大前元紀(清水)
[フォーメーション]
FW:興梠、大迫
MF:ドゥトラ
MF:小笠原、遠藤
MF:柴崎
DF:イバ、山村、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
60分:ドゥトラ→青木、大迫→岡本
73分:岩政→ジュニーニョ


試合の感想
プレスと起点
鹿島は前節と同じ中盤ダイヤモンドの4-4-2、メンバーもそのままでした。
清水はおなじみの4-3-3ですがアレックスとフランサが出場停止でそのポジションには河井、伊藤と若い選手が入っていましたね。
こーめいが警戒していた枝村はケガ、高原も足を痛めているということでベンチスタートでした。
鹿島は失点を除けば立ち上がりはそれ程悪くなかったのですが、20分からは清水の前線からのプレスとサイドの低い位置で作られる起点に完全にハマって終始苦しめられる展開となります。
清水はトップの伊藤が柴崎を見る形、DFラインもコンパクトにして守って積極的にプレスをかけて来ました。
これに対して鹿島は序盤、DFラインの裏を狙って長いボールを入れていたのですが、ピッチがスリッピーで最初のバウンドが流れるため通らず。
次第にそういうボールが減って行き、DFラインからパスを繋いで組み立ていくのですが清水のプレッシャーのきつかったためボールロストすることが多くなりましたね。
全体的にミスが多くパスがズレるシーンが目立ちましたが、疲労やピッチの影響もあって特に柴崎のパス、ドゥトラのドリブルに冴えがなかったです。
起点を作れない鹿島に対して清水はサイドバックと開いたインサイドハーフの選手が低めの位置で起点になってサイドチェンジを多用して来ます。
ダイヤモンド型の4-4-2はどうしてもサイドの守りに対応しづらく、前節もG大阪に鹿島の左サイドで起点を作られていました。
ただ、G大阪は高い位置で起点を作っていたため、ボールの獲り所をアタッキングサードに入る高さに設定している現在の鹿島にとっては好都合、後半にマークの仕方を修正してうまく守れていました。
しかし、清水はサイドバックとインサイドハーフでサイドの低い位置で起点を作って来ました。
ドゥトラはアンカーの村松のケアをしなければならず、インサイドハーフの小笠原と遠藤はシステム上そこまで高いポジションを取れないため、鹿島にとって非常にプレスがかけづらいところで起点を作られていたんですよね。
そこからサイドチェンジを多用して来ましたので、後ろの選手は左右に振られてどうしても相手のウィングやサイドバックの選手がアタッキングサードでボールを受けた時には鹿島の守備は後手に回る状態となっていました。
実は先制点もサイドバックをフリーにして、そこからのサイドチェンジから始まっていました。
それでも前半は何とかそれ以上の失点はせずに堪えます。
後半もクロスバーに助けられたりしながらも同点のチャンスを窺いますが、どうにも攻守に上手くいっていないやり方を続けていては清水に決定機を作られるばかりですね。
こういう時こそセットプレイで得点をして流れを変えたいところですが、遠藤に加えて小笠原のCKもニアばかり狙うワンパターンな形で全部クリアされていました。
セットプレイも工夫がなく可能性を感じませんでした。
60分には青木と岡本を入れて4-4-2のボックス型にしてバランスは改善されますが、72分に高木にドリブルからゴールを奪われるとその3分後にもFKのカウンターから大前に追加点を許してしまいます。
もっと失点をしていてもおかしくない完敗でしたね。

基本から応用へ
ダイヤモンド型の4-4-2はハマれば威力を発揮しますが、ハマらないとこういう展開になってしまいますよね。
それでも得点の取り合いに持って行ければいいのですが、ピッチがスリッピーだったのは鹿島にとってかなり不利でしたし、ミスも全体的に多かったです。
ただ、清水のプレスと起点の作り方に対応できれば十分戦えたと思います。
では、どう修正すればよかったかというと、幾つか方法があるのですが、要は相手の起点を潰して自分たちは高い位置で起点を作るという作業をすることになります。
まず、相手の起点を潰す守備については鹿島のボールの獲り所と相手に起点をマッチさせるようにします。
現在の鹿島はあまり2トップが高い位置からプレスをかけずに相手を引き込んでバイタルエリアでボールを奪うという守備をしていますが、清水は低い位置で起点を作っていたのでもっと前からプレスをかけて高い位置にボールの奪いどころを設定する必要がありましたね。
あくまで4-4-2のダイヤモンド型を基調とするなら、小笠原と遠藤のポジションを上げて4-1-3-2の形で、前線からプレスをかけて中盤の3人をボールサイドにシフトさせて清水の選手を逆にサイドに追い込んでそこで奪ってしまうというやり方もありです。
また、ダイヤモンド型の4-4-2は清水の4-3-3にシフトしやすいので左からドゥトラ、興梠、大迫と3トップ気味にして清水と同じ守り方をして中盤がそれに連動すれば高い位置でボールの奪い所を作れていました。
慣れ親しんだボックス型の4-4-2にするなら、ドゥトラをFWに上げて大迫を左のOHに下げて前線からしっかりプレスをかける方法も有効ですね。
ただ、いずれもFWからのプレスが必須であり、今の鹿島はそこが足りていないです。
攻撃に関してはどこで起点を作るかというと、ドゥトラをトップに上げていることからも分かるように左サイドにポジションを取らせて、身長168センチの吉田とマッチアップさせます。
鹿島は清水のプレスに苦しんでなかなかビルドアップできていなかったのですが、ジョルジーニョ監督も指示していたようにこういうときはロングボールが有効です。
しかし、ピッチ状況もあってDFラインの裏を狙うボールは流れていましたし、右サイドはヨン・ア・ピンの守備がかなりやっかいでした。
そこで右サイドバックの吉田との高さのミスマッチを生かしてドゥトラに長いボールを集めてそこで起点を作るというやり方をすれば盛り返せたでしょうね。
途中から高さのある岡本が投入されましたが、ヨン・ア・ピンとマッチアップすることも多く封じられていましたから。
監督、メンバー、システムも変わってようやく基本が機能するようになった状態ですが、まだまだ応用が効きません。
これから試合をこなすことで試合途中に臨機応変に相手のやり方に合わせて修正していく力をつけていく必要がありますね。

収穫と課題
全体的にパフォーマンスが低調だったため収穫と呼べるものはあまりありません。
その中で唯一ポジティブな収穫は山村のビルドアップ能力ですね。
昨季までだったらあれだけプレスをかけたらもっとバックパスが増えていたはずで、DFラインに山村が入ったことでプレスをかいくぐって縦パスを入れる場面が目立ちました。
この試合では前線の選手の収まりがよくなかったですけど、そこは今季良くなっている部分ですよね。
それ以外の収穫は、やはり連戦は運動量が少なくなるのでローテーションをした方がいいと思います。
特に柴崎、興梠、小笠原はこれまでも連戦は精彩を欠いてミスが多くなる傾向がありましたからね。
この試合でも柴崎は本人も調子が悪かったことを認めていますし、興梠も無理にワンタッチでパスを出そうとしてミスする場面が多かったです。
それからダイヤモンド型のフォーメーションはスペースのできる後半からにして、前半やアウェイ、ピッチがスリッピーな状態ではボックス型の4-4-2から入るなど考えないといけないですね。
そして試合の主導権を握れなかったらすぐにボックス型に切り替えるなど、ダイヤモンド型の使い方はこの試合からいろいろ学んでいく必要がありそうです。
あとはセットプレイ、前線からのプレスはどのフォーメーションで戦うにしろ、精度を高めていかないといけないですね。

鳥栖戦に向けて
鳥栖はいいサッカーをしていますね。
全選手が非常に献身的によく攻守に走ります。
しっかりプレスをかけてボールを奪うと前線の豊田を狙ってカウンター、ポゼッションしてもよく繋いでサイドから攻撃を組み立て来ますからね。
豊田の高さ、フィジカルはもちろんですが、キム・ミヌのパスとセットプレイ、水沼のドリブルにミドルシュート、野田のサイドからの攻撃、途中出場でアクセントになる清武など要注意人物が目白押しです。
藤田のロングスローもかなり危険ですからね。
新井場もロングスローをする時がありますが、ボールの質が違いますから。
簡単な相手ではないですが、鳥栖のサッカーを具現化しているのは運動量がベースになっていますから、逆に言えば中2日のホームでの試合は鹿島にとって最高のシチュエーションと言えます。
最低限、鳥栖より走らないといい試合にはならないでしょうね。
清水戦で5敗目を喫してしまいましたが、さすがにそんなにとんとん拍子には上がっていける程甘くないです。
5敗のうち4敗は現在の上位4クラブですから、それが現在の鹿島の力を表していると言えるでしょう。
そういう意味ではJ1最少失点で5位の鳥栖戦は重要となって来ます。
長いシーズン、ケガ人などもありますから今後はどうなるか分からないですが、現在の鳥栖は間違いなく5位に位置するだけの実力を持っています。
そこに勝つことができれば鹿島もそのあたりまでは上がれる力はあるということです。
その上、まだまだ鹿島はこれから成長の余地が存分にありますからね。
鳥栖戦は前線からのプレス、ハードワークで絶対に負けないという気持ちで戦ってイニシアティブを握る試合運びを期待しております。

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