鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【ナビスコ杯2節】先発大幅入れ替えの上に監督力で劣っては厳しい…のFC東京戦
結果
3月23日(土) 2013 ヤマザキナビスコカップ
鹿島2-4F東京(16:00/カシマ/11,839人)
[得点者]
28' 大迫勇也①(鹿島)←ダヴィ①
45'+1 渡邉千真(F東京)
57' ルーカス(F東京)
77' 李忠成(F東京)
78' ダヴィ①(鹿島)←野沢拓也①
81' 東慶悟(F東京)
[フォーメーション]
FW:大迫、ダヴィ
MF:中村、遠藤
MF:梅鉢、本田
DF前野、植田、昌子、西
GK:佐藤

[選手交代]
HT:大迫→野沢
68分:梅鉢、中村→柴崎、土居


試合の感想
今季最高の内容の45分
FC東京は4-2-3-1のフォーメーション、鳥栖戦から中2日ではあるものの連戦先発となったフィールドプレイヤーはDFラインの徳永、森重、加賀に長谷川、李の5人だけ。
渡邉を1トップに2列目には左からルーカス、河野、李と並んでボランチにはデビュー戦となる野澤が入りました。
鹿島はリーグ戦のメンバーから2トップと西以外の8人を入れ替え、なんとCBには昌子と植田という若い選手が並び、左サイドには中村と前野の移籍組も名を連ねました。
フォーメーションは変わらず4-4-2ですね。
オープニングシュートは鹿島、右サイドで遠藤、大迫と絡んでからダヴィがミドルレンジから狙いました。
鹿島はポゼッションしている時はDFラインやボランチからサイドのスペースを狙う中村、前野にフィードしてチャンスを窺います。
10分には昌子のフィードから前野がスピード感のあるオーバーラップ、徳永の裏を取ってボールを受けると見事なトラップからシュートを放ちます。
これは塩田に阻まれますが、思い切りのいいプレイでしたね。
それで得た遠藤のCKからダヴィがヘッドと立て続けに惜しい場面を作ります。
守備では若い選手が多いのでもっと前からプレスをかけていくかと思いましたが、ブロックを作ってはめ込む守り方でFC東京にボールを持たせる戦いとなりましたね。
FC東京は渡邉が下がったり李が前に出たりとポジションチェンジするのですが、基本的には1トップは2CBで観て、2列目の3人は両サイドバックとダブルボランチ、サイドバックが上がって来たら遠藤、中村の両サイドハーフが観ていました。
そして、ボランチが高い位置を取ると本田か梅鉢のどちらかが前に行くか、2トップの1人が下がってケアする形でした。
特にこの日キャプテンマークを巻いた大迫は前線からの守備も気合いが入っていましたね。
そして、16分には本田がボールを奪ってからの逆襲。
サイドをダヴィがドリブル突破すると、その折り返しに遠藤がゴール前で合わせようとしますがDFに入られてしまいます。
20分には遠藤のFKにルーカスに倒されてファウルをもらった西がヘッドで合わせるもこれは惜しくもゴール左に逸れて行きます。
鹿島はカウンターが非常にスムーズで21分にも梅鉢、大迫、遠藤と繋いで最後は大迫のシュートまで持っていきます。
そして、28分に鹿島に先制点が生まれます。
中盤でパスを受けた遠藤がドリブルでボールを運んで3人を引きつけると大迫にパス。
そこからサイドのダヴィへの展開はDFにカットされるもスライディングですぐさま取り返してこぼれ球をダヴィが拾い再び大迫へ。
角度のないところからでしたが、GKのポジショニングの悪さを観てとると、豪快にニアを抜いて逆サイドのネットに叩きこみました。
ショートカウンターが見事に決まりましたね。
練習試合や紅白戦はしているものの今季公式戦初先発の選手が多い中で攻守に気になるちぐはぐなところはありましたが、前半は完全にペースを握って戦えていました。
特にこのメンバーで強力なのはダブルボランチですよね。
本田、梅鉢ともに守備範囲が広くボール奪取力が高いので、ここをボールの取り所とする守り方をしていました。
また、小笠原、柴崎と違って前線へのパス出しでは劣るものの、守備では勝るのでFC東京の選手がドリブルをしても簡単に振り切られずに、しぶとく食らいついて中央へは入らせないようにしていました。
そして、DFラインに入ってのケアもできるので、これまた守備範囲の広い昌子が思い切って飛び出してカバーリングできていましたね。
39分にはルーカスの振りむきシュートとこの試合初と言える決定機を作られますが、ゴールポストに助けられます。
鹿島もすぐに反撃、中村が高い位置でボールを奪うと左サイドを駆け上がった前野に展開、そこからいいクロスが入りゴール前の大迫は頭にかすめてファーに流そうとしたのですが当たりきらず。
さらに本田のフィードを大迫が胸で落としてからのダヴィのシュートと2点目が入っていてもおかしくない出来だったんですけどね。
いい試合をしていて決定機も作れていて、運もあっただけにロスタイムの失点はもったいなかったです。
FKを一度しっかり跳ね返したもののこぼれ球への詰め、DFラインの押し上げに少し甘さが出ましたね。
徳永のシュートを渡邉が触って角度を変えのたで佐藤も反応できませんでした。
同点での折り返しとなったものの、前半の内容は今季でも一番と言えるものでした。

気になる点は3つ
まず試合前から気になっていた2点のうちの1つ目ですが、2トップと後ろの選手の連携はどうなのかということです。
後ろの選手は西以外紅白戦で同じチームでやっているので連携面はある程度はできていると予想できましたが、主力組の2トップとはやってないですからね。
そこを注目して観ていたのですが、昨季も大迫といいコンビネーションを見せていた遠藤は問題ないものの、ボランチと中村、DFラインとは意思疎通が取れてない場面が見受けられました。
そして、2つ目の気になる点でもあるのですが、これまで途中出場で最も多くプレイした中村はリーグ戦で分かるようにまだフィットしていません。
攻撃に絡んだ時はいい形になるのですが、フリーでいてもパスをもらえなかったり逆に中村からのパスに他の選手が反応できなかったり、まだまだという感じでしたね。
最後の3つ目はこの試合の前半を観て感じたことで、後ろの選手からのパスの精度が低いというか慌て過ぎる場面が目につきました。
自分たちのリズムでボールを持っている時はいいのですが、ボールを奪ったあとのファーストパスにミスが出ていたのでそこが気になったところですね。

最大の敗因は監督力の差
前半の内容からすると後半も期待が持てる展開だったのですが、いきなり不安要素がもたらされます。
大迫が前半最後のプレイで負傷して野沢と交代を余儀なくされ、ネガティブな選手交代となった鹿島に対してFC東京は河野に代えて東を投入、ポジティブにカードを切って来ます。
それだけならまだしもFC東京は戦い方も変えて来ましたね。
4-2-4の形で前線は左からルーカス、李、渡邉、東が鹿島のボランチとDFラインの間に並んでダイアゴナルの動きを使いつつ出入りを盛んにして来ます。
逆に言えばこの戦術変更は本田と梅鉢に対するポポヴィッチ監督の最大級の賛辞と言えます。
鹿島のボランチのところでボールを収めることを狙っては勝てないと判断したからこそ、そこをはずしてDFラインと1対1になるように仕掛けて来たわけです。
そのため、前半は本田、梅鉢のところでボール狩りをできていた鹿島のボランチは誰も観る相手がいなくなり、このメンバーの最大の武器を封じられてしまいました。
これによって試合のペースはFC東京に移りましたね。
前半はボールを持たせていた鹿島でしたが、FC東京の戦術変更にボールを持たれる形となってしまいました。
5分にはカウンターから李に抜け出されるも佐藤がファインセーブで救います。
ここで対応していたのは本田だったのですが、1度振り切られたものの追いついてスライディングかけているんですよね。
それでシュートコースを限定したので佐藤も防ぐことができました。
リーグ戦でも自らのセットプレイのカウンターから決定機を作られることが多くなっていますが、こういうところ小笠原や柴崎では振り切られた時点で終わっていますね。
次第に後手に回ってマークもズレ気味、このままでは失点も時間の問題だったのですが、セレーゾ監督はやはり失点するまで動けず。
何とか耐えていたものの12分にルーカスにゴールを割られます。
やはりマークが追いつかなくなって東をケアしきれずにフリーで前を向かれたのですが、ルーカスには西がついていたのでそこでシュートを打たせないように持って行ければよかったのに西にそれを求めるのはね…。
もちろん大迫がいなくなって前線でボールを収める選手がいなくなったことも、ベンチにも若手ばかりを入れていたので交代カードの選択肢がなかったのも大きかったですが、最大の敗因はポポヴィッチ監督の仕掛けに対してセレーゾ監督が無策だったからです。
FC東京は広島や浦和のペトロヴィッチサッカーに近い形をとって来たわけですから、監督が選手交代をして対応させないといけないですね。
何しろリーグ戦のメンバーでもしっかり事前準備をした上で守備的に戦ってやっと引き分けだったくらいですから。
ではどう修正するかというと、1つは4-1-4-1の形で後ろの5人残して前からプレスをかけてボールの出所を潰すやり方です。
ただ、これは事前の準備なしに意思統一して切り替えるのは難しいです。
そこでもう1つは鹿島が主導権を握るようにするってことですね。
前半のようにブロックを作って待ち構えていては後手に回るだけですから、柴崎、山村を入れて後ろからきちんと繋いでポゼッションをしていくやり方ですね。
そうすればルーカスや東も下がって守備に回らざるを得ないですから。
何しろDFラインでボールを奪ってもそれを上手く前線に繋げていなかったですから、パス精度の高い山村を入れて、ボランチに柴崎を置いて預けどころを作れば十分戦えたはずです。
実際に柴崎を入れてからはボール回しも少し落ち着いて、パスを繋ぎながら攻めることはできていたんですよね。
前野のオーバーラップやFKから西のシュートなどチャンスは作れていました。
しかし、選手交代は失点してからだったのでこの判断の遅さが勝負を分けました。
1-1の状態ならもっと落ち着いて試合を運べたのですが、明らかに鹿島の選手は勝つために焦りが出て来ていました。
何しろこの試合で結果を出さないとまた使ってもらえなくなる可能性が高いですから。
本田が中盤でパスをひっかけられるとそのカウンターから李にヘッドで決められました。
ここも前半同様にまずは昌子が飛び出してカバーリング、一度FC東京の攻撃をディレイして他の選手が戻ってくる時間を稼いでいます。
しかし、昌子のポジションにカバーに入ったのが柴崎だったので李に競り合いで負けてしまいましたね。
ここが本田や梅鉢のカバーならもっと守れていたんでしょうけど、人数が揃っていたことで安心してしまった感はありました。
ただ、直後鹿島もすぐに追いあげます。
本田が縦パスを入れて遠藤のところにFC東京選手を食いつかせるとリターンパスをフリーになった西へ。
野沢が上手い駆け引きで太田の裏を取ってセンタリング、最後はダヴィのさすがの個人技でゴールに流し込みました。
さらに柴崎、土居とミドルシュートを放ち同点を狙いますが、やっぱり追いつきたいという焦りがあるわけですよ。
ボールを奪った前野がダヴィに縦パスを入れるのですが、そこで奪われてから東にダメ押し弾を決められてしまいます。
ボールの取られ方が悪かったので後ろの選手も混乱してしまいましたね。
その後も鹿島は最後まで攻める姿勢を見せて、遠藤のクロスに柴崎のボレーなどチャンスを作るもののゴールを奪えず試合終了。
大幅にメンバーを入れ替えてのいちかばちかのナビスコ杯初戦は黒星スタートとなってしまいました。
しかし、これまでと同じように後半は押し込まれましたが、リーグ戦では単純に相手の攻撃意識が上がり鹿島の選手が疲れて来たのが原因だったのに対して、この試合ではポポヴィッチ監督の仕掛けのためで、同じ押し込まれたと言っても違う内容でした。
また、柴崎を投入してからはいい攻撃も出来ていましたし、前半はこれまででもっともいい内容でしたのでそれ程悲観する必要はないですね。
むしろ悲観すべきは言っていることとやっていることの違うセレーゾ監督の采配でしょう。
ベストメンバー規定外の試合とは言え、若い選手は下手に起用して自信を失くさせたらいけないと言っていたのにこれだけメンバーを入れ替えて戦うのは矛盾しています。
だったらリーグ戦から本田、遠藤、昌子、前野などを少しずつ入れ替えながら戦った方がいいです。
それにプロデビューとなった植田が「周りの先輩がフォローしてくれる」って言っていましたが、その先輩方は守備の苦手な西とまだ経験の少ない昌子と梅鉢、今季加入の前野ですからね。
彼らも自分たちの仕事をするので精一杯でしょう。
このメンバーで戦うならせめて監督の采配勝負では相手の上を行ってくれないと厳しいです。

ポジティブな要素とネガティブな要素
負けはしましたが、FC東京の後半の戦い方ならリーグ戦のメンバーでも苦戦は免れなかったでしょうし、守備的な采配をする監督だったら選手を入れ替えることで対応しようとしていたでしょうから、後半も鹿島ペースで戦えて勝っていた可能性も高いですね。
4トップなんて攻撃的な采配をして来るポポヴィッチ監督だったのが不運であり、それに対して有効な手をいち早く打てなかったセレーゾ監督の選手交代の鈍さが敗因でむしろポジティブな要素は多かったと思います。
まず1つ目はJ1でも十分通じる本田と梅鉢のダブルボランチですね。
この2人をボランチに置いてカウンターの精度をもっと高めて行けば、昨年の仙台や横浜FMくらいの成績は十分出せる程だと思います。
もちろんポゼッションサッカーを目指すなら柴崎、小笠原との併用が一番ですが、今季はウィークデイでの試合も多いのでボランチがこれだけ充実しているのはいいことですね。
そして、2つ目は前野のプレイです。
オーバーラップもいいですしクロスの精度も高いです。
守備も西のように気が抜けることはなく必ず自分の裏を狙う選手をケアしていますからね。
1対1のドリブルやビルドアップの部分はもうひとつなところもありますが、起用していってJ1の水に馴染めば十分通じるでしょう。
試合を観て感じたのは思った以上にスピードがあることで、あれは武器になりそうです。
そして3つ目は中村のプレイです。
まだチームに全然フィットはしてないですが、やはりプレイの精度は高いですしセンスがあります。
もっと簡単に預けるようにすれば力を発揮すると思いますね。
少し前の遠藤と同じで味方がパスを出してくれないシーンも目立ちます。
フィジカルの勝負を好まない本山や野沢は動いてスペースでボールをもらおうとするので後ろの選手もパスを出しやすいのですが、遠藤や中村はマークがついていてもそれをはがそうとはしません。
これはどちらが良いとか悪いの問題ではなく、タイプの違いなんですよね。
遠藤や中村はDFに寄せられてもボールをキープできますし、密集地でもボールを持てるので逆に相手を引きつけて最初のタッチでDFをはずすというプレイを好みます。
実際にこの試合でも2人はそういうプレイをやってボールを運んで攻撃を作っていました。
でも後ろの選手は当然遠藤や中村のようなキープをできる選手は少ないですから、そういう選手にとってみればそのタイミングでパスを出したら取られると思って出せないんですよね。
昔の遠藤もそれでボールをもらえなかったのですが、中村にもどんどんパスを出して行けばいいと思います。
こーめいは遠藤と中村が近い距離でプレイできれば、2トップも今季は強力なので相当鹿島は強くなると思います。
そう思ってこの試合を観ていたのですが、残念ながらそういうシーンはまだ多くはないです。
60分に中村が低い位置でボールを受けてFC東京の選手をはずして遠藤に、そこから一度中村に戻してまた遠藤に。
この2人がボールを持つとDFが2、3人は寄せていくので、この3つのパス交換で遠藤が完全にフリーになっていました。
そして、そこからのスルーパスでダヴィがシュートまで行くのですが、これは塩田に抑えられるもダヴィはきちんと股の間を狙っており、当たりどころが違えばそのまま抜けてゴールになっていた非常に惜しいシーンでした。
中村が馴染めばこういうチャンスはもっと増えて行くと思います。
ネガティブな要素としては大黒柱である大迫がケガをしてしまったことですね。
しかも、さらなる不安要素はセレーゾ監督はキャンプからFW不在時は野沢か本山をトップに入れ、それがこれまでまったく機能していないということです。
ジュニーニョは大迫との2トップは合うと思いますが、ダヴィとのコンビは微妙だと思いますし、控えのFWがいない状況は変わらないですからね。
昨季のように4-2-3-1にして2列目を野沢(ジュニーニョ)、中村、遠藤の並びにするのがもっとも機能すると思います。
その方が中央でプレイするのが得意な中村も早く馴染みそうですからね。
あとはダヴィがドゥトラ同様に行けるところまで縦に行ってしまうので、そこを余裕のある段階で切り返して中盤の選手を使ってもう一度ゴール前に行くというプレイが出来るようになれば戦術の幅が広がるでしょう。
セレーゾ監督は外国人の獲得を示唆していますが、どこのポジションなのでしょうね。
FWの選手層がやはり薄いですし、左右両方できるサイドバックがいたら重宝すること間違いなしです。
新潟、神戸、C大阪、柏、甲府の新外国人も良さそうですし他クラブがいい補強をしているので鹿島ももう1人いいブラジル人が欲しいですね。
ただ、この試合では監督の選手起用、采配にいささか不安はあるもののやはり今季はいい補強が出来て選手層も厚くなりつつあるのを感じます。
それにやはり思いきれないより思い切った方がいいので、大胆過ぎはしますが若い選手を起用していくのはいいことですね。
出来ればもう少しバランスや対戦相手を考えてリーグ戦のメンバーと織り交ぜながら戦ってほしいものです。
そうすれば勝ち点はもう少し効率よく伸びて行くと思います。

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テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第3節】同じことを繰り返せば同じ内容と結果が訪れるだけという試合…の広島戦
結果
3月17日(日) 2013 J1リーグ戦 第3節
広島0-0鹿島(13:06/Eスタ/16,029人)
[フォーメーション]
FW:大迫、ダヴィ
MF:ジュニーニョ、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
79分:ジュニーニョ→中村
85分:ダヴィ→遠藤
90分:中田→昌子


試合の感想
チャレンジ精神に乏しい前半
広島は3-4-2-1、前節負傷交代した佐藤は先発に復帰。
清水が新たにケガをしたので両サイドは山岸に石川となりました。
鹿島戦に照準を合わせているという話もあった高萩とファン・ソッコは引き続き欠場、ミキッチがベンチに入りました。
鹿島は4-4-2で先発メンバーもまったく変わりありません。
広島の特殊なスタイルに対して鹿島はもっと前線からプレスをかけて行くかと思いましたが、蓋を開けてみればセレーゾ監督が採った作戦はジョルジーニョ監督とまったく同じものでしたね。
攻撃時は4-1-5の布陣になる広島の2CBにダヴィ、両サイドバックにはジュニーニョと野沢がプレスをかけます。
そしてボランチの青山を大迫が下がって観ます。
この形にすると広島が取れる戦法は3つとなります。
1つは前線の1トップ2シャドーにくさびのボールを入れることですが、ここは鹿島の2CBとボランチで観る形となります。
本当は本田や梅鉢の方が適任なのですが、小笠原と柴崎も何とか対応していました。
2つ目は両サイドのWBに展開することです。
ここはどうしても空いてしまうことが多くなるのですが、だいたいどこのクラブもまず中央でやられないことを最優先してサイドへの展開は想定内。
展開されてからサイドバックが対応するやり方で守っています。
いずれにせよ青山へのパスコースを切ってしまえばロングボールでの組み立てになるので、5トップに対して1対1で遅れを取らなければやられることはありません。
まずは守備から入ることでペースを掴むと、最初の決定機は鹿島が迎えます。
やはり広島はプレスがゆるいですね。
余裕で前を向いてボールを持った野沢がクロス、ダヴィがヘディングで合わせるも西川に防がれてしまいます。
鹿島はジュニーニョが起点になってそこに中田や小笠原、また中に絞った野沢がからむことで左サイドから攻撃を作っていましたね。
ゴール前には2トップとシャドーの動きで野沢が入りますが、ジュニーニョにしても中田にしても単調なセンタリングが多いのでチャンスには繋がりませんでした。
どちらかというと鹿島が攻める展開でしたが、24分には山岸に決定的なシュートを打たれてしまいます。
ここは鹿島のFKの後の広島の攻めに対して守備にほころびが出てしまいましたね。
前述したように広島がサイドバックにボールを預けたら鹿島のサイドハーフがプレスに生きますが、この場面の中盤の構成は左から小笠原、野沢、柴崎、ジュニーニョになっていました。
そのため、塩谷には小笠原、その縦パスを受け取った森崎浩には青木がついて行っています。
そこからワンタッチで石原に入れられて柴崎が抜かれるのですが、本来ここは2CBとダブルボランチのうち3人で見なければいけません。
青木が森崎浩について行ったので本当は野沢がバイタルエリアに残ってないといけないのですが、青木と一緒に森崎浩について行って(そこで激しいプレスをかけてボールを奪うならまだしも)中途半端なやる気のない守備をしてしまったためにマークがずれてしまいましたね。
それで西は中央に絞って真ん中をフォローせざるを得なくなり、逆サイドの山岸がフリーとなってしまいました。
ボールのあるところしか観てないと柴崎のミスに観えますが、昨年の増田もそうだったようにだいたいこういうシーンでは野沢など軽い守備(主体性のない自分のミスをミスと見せないアリバイプレイ)をする中盤の選手が原因になっていますよね。
ここは曽ケ端の好セーブで何とか失点を免れますが、仙台戦のウィルソンのゴールもそうだったようにセットプレイからの逆襲でポジションが入れ代わっている時の守備対応は今後の課題です。
33分には小笠原がボールを奪ってからのショートカウンター、ヒールで落としたボールを柴崎がスルーパス、大迫のグラウンダーのクロスにダヴィがゴールを決めますがこれはギリギリオフサイドとなります。
ダヴィは千葉よりも出ていましたが、ボールの位置から観ると並んでいたようにも観えたので微妙なところでしたね。
さらに左サイドのジュニーニョのセンタリングを西川がはじくと、こぼれ球を野沢がシュート、鹿島の方にチャンスが多かった前半となりました。
しかし、まず失点しないように守備意識高く入った鹿島とケガ人も多くまだ調子が上がっていない広島ともにチャレンジ精神の乏しい45分でした。

60分以内に得点できないと勝てる気がしない
後半に入るとDFラインの選手がボールを運ぶという広島の3つ目の戦法がいきなり飛び出します。
千葉がスルスルと上がって森崎浩がシュートまで行くのですが、これをやられるとこの守り方ではけっこうきついです。
今季は森脇がいなくなったので広島はこの3つ目の戦法を採る頻度が落ちていますが、浦和には槙野もいますからね。
前線からハイプレスをかけるか、持ち上がって来るDFに対してFWが厳しく行って止めるか、付いて戻って来ないと後ろが確実に数的不利になってしまいます。
まず広島が前半に足りなかったチャレンジ精神を見せて来ましたね。
鹿島もハーフタイムにセレーゾ監督が「プレイに迷いがあってはいけない。自信を持って次の一手を選びはっきりと意思表示をしろ」と指示していましたから、前半にあまりに消極的なプレイが多かったのが気になっていたのでしょう。
小笠原の縦パスを受けた野沢のクロスに大迫がゴール前で合わせようとしたシーンなど後半は縦パスを入れる頻度が上がっていました。
しかし、60分を過ぎるとこれまで通り息切れ、徐々に広島のペースになって行きます。
66分には中田のバックパスを奪われて決定機を作られますが、岩政がスライディングで石原のシュートチャンスを積み取ります。
68分には柴崎の縦パスを大迫が落としてダヴィがシュートを放ちますが、ゴール右にはずれます。
やっぱりこういう縦パスが入らないとなかなかチャンスを作れないですし、サイドハーフで起点を作ってそこからくさびを打つっていう攻撃も考えていかないといけないですね。
広島もすぐに反撃、中央で小笠原がかわされると右サイドに展開、石川がシュートを放ちますが曽ケ端が防ぎます。
そのCKから塩谷がゴールを決めますが、これは千葉がオフサイドポジションにいたということでノーゴール。
オフサイドは厳密に言えばオフサイドポジションにいた選手がプレイに関与したかどうかよりも、オフサイドポジションにいたことで利益を得たかどうかが判断基準となります。
例えばオフサイドポジションにいるFW目がけてクロスが入って、FWはプレイをする意思を見せていなくてもDFがその前でクリアしてそれがオウンゴールになった、こういうケースではオフサイドと判定されます。
オフサイドポジションにFWがいなかったらDFは無理してクリアする必要はないわけですから、利益を得たという判断になります。
そのため、プレイに関与してなくても千葉がGKの反応の邪魔になったのならオフサイドと判定されるのですが、千葉があのポジションにいようといまいと曽ケ端は反応できてなかったですからね。
ゴールを認めなかったのは誤審だと思います。
ただ、問題をややこしくしたのは一度旗を挙げたにも関わらず下げた副審の曖昧な判断ですね。
最終的には主審が判断するわけですから、オフサイドと思ったのなら自信を持って判定する必要がありました。
鹿島にとってラッキーだったのは千葉のアクションですね。
あれは完全に避けただけでしたが、あそこは千葉が両手を上げてもっとはっきりとプレイする気が無いことを示していたら、恐らくオフサイドとは判断されなかったと思います。
立ち上がりの鹿島のチャンスで大迫の折り返しを塩谷がハンドしたシーンはレフェリーによってはPKを取るので鹿島も1点損はしていますが、どちらかと言うと鹿島にとってラッキーなジャッジとなりました。
そこからも広島に攻められますが何とか耐え、あとは相変わらずの時間の遅い選手交代。
中村、遠藤、昌子と入れますが、押し込まれている展開が10分弱のプレイでどうこうなる問題でもありません。
後ろからいいパスが出て来ないので前の選手を代えるだけでは意味ないですし、FWに野沢を上げてトップを疲れた2人にしてしまうのもよくないですね。
ボランチを代えてそこでボールを奪って前線にいいボールを供給できるようにするべきでしょう。
ロスタイムに水本のミスから野沢が決定機を迎えますが西川に阻まれ、跳ね返りも変な回転がかかっていたので詰めていた大迫も反応しきれませんでした。
野沢が切り返したところで千葉が滑ってこけて完全フリーになっていたので、焦って左足で打つ必要はなかったですね。
お互いチャンスはあったものの、GKの好セーブもあって決めきれずスコアレスドロー。
鹿島にとっては同じことを繰り返して同じ内容、結果に終わったという試合でした。
全体的にチャレンジ精神の観られない試合だったのは残念です。
ベテラン勢で積極的に仕掛けているのは最年長のジュニーニョくらいで、あとの選手は無難なプレイが多すぎます。
ただ、広島相手にアウェイで勝ち点1を取れたのは悪くないですし、昨季のこの時期は誤審で勝ち点を失い続けていたことを考えると、誤審で勝ち点を得たというのは大きな違いですね。

ダブルボランチの話
課題は前回までとまったく変わらないので、そのうちの1つであるボランチについて掘り下げて書きます。
特に広島や浦和のような攻撃をして来るクラブに対しては、ボランチの守備力がいつも以上に問われますから。
それで何度も言うように小笠原と柴崎というセカンドボランチタイプの組み合わせはバランス的に良くありません。
まず守備についてですが、小笠原や柴崎など攻撃的な選手の守備の仕方は「ここでボールを奪ったらチャンスになる」、もしくは「ボールを早く奪って攻撃したい」という意識のもとで行われていることが多いです。
そのため、ボールホルダーに直線的に食いついていくことが多く、ドリブルで振り切られて縦に行かれて後追いディフェンスという場面が増えます。
この試合では32分に柴崎がイエローカードをもらったシーンなんてまさにそうで、小笠原もこういうプレイが多いです。
対して本田などのファーストボランチタイプは「ここで縦に行かれたらまずい、このスペースを使われたらピンチになる」という意識で守備をします。
実はこの意識の違いが大きく、セカンドボランチ同士の組み合わせだとバイタルエリアに穴ができやすい要因となります。
相手の攻撃に対してセカンドボランチが猛然にプレスに行く、かわされてもそれを予測しておいたファーストボランチが危険なエリアに予めポジションを取っておいてボールを奪う。
カウンター時には守備範囲の広いファーストボランチがボールホルダーをケアしたり、スペースを埋めて相手の攻撃をディレイ、戻って来たセカンドボランチがプレスバックしてボールを奪う。
こういう守り方が理想なのですが、小笠原と柴崎ではそれができていません。
小笠原はよく動いているので素人目には守備を頑張っているように観えますが、それは猪突猛進にボールに食らいついているだけで、ボランチでの守備は逆に動かないということも大事になって来ます。
危険を察知して数十センチのポジションチェンジでいかに守るかを要求されるのがボランチの守備ですからね。
それでも2人とも気をつけて守備はしていますが、どうしてもそちらに意識が行ってしまうのでどちらも持ち味である攻撃力も出しきれなくなっています。
特に柴崎はダヴィのオフサイドになったゴール、68分の大迫に当ててからのダヴィのシュートなどスルーパスで決定機を演出していますからもっと前でプレイさせたいのですが、(後述しますが)今季の布陣ではさらにそれが厳しくなっていますね。
ナビスコ杯では是が非でも本田を起用してほしいです。

運命のナビスコ杯FC東京戦
代表戦でJリーグはプチ中断、鹿島はナビスコ杯の1節はお休みなので23日のFC東京戦が初戦となります。
中2日の相手をホームで迎えるわけですから絶対に勝たないといけません。
それ以上にセレーゾ監督がここで先発メンバーをいじれるかどうかが、今後の鹿島の運命を大きく左右するでしょう。
今季はコンフェデ杯があるのでゴールデンウィークのある5月一杯までナビスコ杯も含めてウィークデイにも試合が多く入っています。
これは欧州やブラジルでは当たり前、Jリーグが特段過密日程ということはありません。
チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出るようなクラブはごっそりメンバーを入れ替えるのでカップ戦要員という言葉もあるくらいです。
日程的な面でもチーム作りの面でも鹿島はベテラン選手を入れ替えながら戦えないと先がないです。
そういう意味でFC東京戦は運命の一戦になると言ってもいいでしょう。
セレーゾ監督は若い選手の起用をまだ慎重になっていますが、本田や遠藤の起用を今さら躊躇う必要はないですからね。
もしメンバーを変えないとすればジュニーニョと野沢の位置は入れ替えた方がいいでしょう。
今の鹿島の攻撃の起点はジュニーニョが担っています。
しかし、左サイドでタメを作れても中田のオーバーラップはスピード感がないですし、ジュニーニョもセンタリングを上げる役割が多いなら利き足のサイドでプレイした方がいいですよね。
右サイドは野沢がタメを作れないので攻撃的な西を置いておく意味もないですし、同じく柴崎もなかなか前に行けません。
昨季は遠藤が右サイドでタメを作っていたので柴崎も高い位置を取りやすかったですし、西のオーバーラップ、サイドから大迫へ入れるくさびのパスも多かったです。
ここら辺を修正して行かないとこれ以上よくなることもないでしょう。
今季は2トップが強力で大迫のポストにダヴィのドリブルと2人ともボールが収まるので、もっとFWに縦パスを入れて行く回数を増やさないといけないですね。
そうすればサイドからの攻撃もより生きて来て得点力の爆発も期待できます。

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【J1第2節】偶然の産物過ぎるもホーム開幕戦で貴重な勝利…の仙台戦
結果
3月9日(土) 2013 J1リーグ戦 第2節
鹿島3-2仙台(14:05/カシマ/19,981人)
[得点者]
29' ダヴィ①(鹿島)
46' 太田吉彰(仙台)
47' 大迫勇也②(鹿島)←西大伍①
48' ダヴィ②(鹿島)←野沢拓也①

67' ウイルソン(仙台)
[フォーメーション]
FW:大迫、ダヴィ
MF:ジュニーニョ、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
74分:大迫→中村
77分:岩政→昌子
81分ジュニーニョ→遠藤


試合の感想
フォーメーションの妙
仙台は今季からチャレンジしている4-1-2-3のフォーメーション、菅井がケガから復帰するも上本、角田に加えて富田も負傷で欠場と苦しい台所事情になっています。
鹿島は4-4-2、前節とまったく同時メンバーでのスタートになりました。
こーめいは前回、仙台にはこのメンバーでも勝てる可能性があると書いたのですが、それは堅守速攻をスタイルとする仙台にとって守備の要である角田、富田、上本がいないのはかなり大きいからです。
そして、ACLのブリーラム戦、リーグ開幕の甲府戦を観るとキャンプにケガ人が多かったのでコンディションがまだ上がっていない選手がいることもあって、昨季に比べてプレスや球際の競り合いの激しさが落ちており、この試合でもそれは感じられました。
さらにこの試合では4-1-2-3の布陣で臨んで来たので、こーめいは鹿島にとってかなり有利になったと思いました。
手倉森監督は鹿島をスカウティングして決めたと言っていましたが、恐らく鹿島のダブルボランチ小笠原と柴崎に対してアンカーの鎌田、インサイドハーフにパス能力の優れた梁と松下を置いて3人で中盤中央に数的優位を作ってボールをポゼッション、そこからサイドに展開することを考えたのでしょう。
そして、スピードのない中田にドリブル突破のできる太田を当ててセンタリング、守備に難のある西の背後から赤嶺に入って合わせるという狙いがあったと思われます。
そして、何より主力ボランチ2人がケガというのも大きいでしょうね。
しかし、この選択は鹿島に優位性をもたらしました。
ジュニーニョ、野沢はサイドに開いてプレイするのを好みますが、仙台の本来のフォーメーションである4-4-2や鳥栖の4-2-3-1では、サイドハーフがまずこの2人をマークするのでなかなかスペースを与えてもらえません。
そして、ボランチやサイドバックと連携してプレスをかけられるのでジュニーニョと野沢にボールが収まらない事態となっていました。
ところが4-1-2-3で守備するとなると、このジュニーニョと野沢のポジションは完全に浮くんですよね。
2人のポジションはWGが下がって守備するには高すぎて、サイドバックが前に出て来てプレスをかけるには低すぎ、ボランチがサイドに流れてケアするにはタッチライン際過ぎます。
そのため、この試合ではジュニーニョと野沢にスペースが与えられてそこにボールが収まっていました。
野沢はスペースがあろうとなかろうと相変わらずワンタッチ、ツータッチで捌きたがるので相手のカウンターのスイッチにはなっても鹿島の攻撃のスイッチにはならなかったですが、ジュニーニョはスペースを与えられたことで持ち味を発揮します。
最初のチャンスは鹿島、4分に小笠原のロングボールから大迫がDFの裏に走ると角度のないところから立て続けにシュート、GKがはじいたこぼれた球を繋いでジュニーニョがシュートを打つもこれも林に防がれてしまいます。
さらに11分の柴崎のミドルシュートでゴールに迫りますが、この2つの攻撃はいずれも左サイドでジュニーニョが起点になって生まれました。
WGとサイドバック、ボランチのプレスがかけきれないポジションで受けて小笠原への落とし、また逆サイドに大きく展開するなどゲームを作ることで鹿島が優位に試合を進めます。
22分には小笠原の不用意なヒールパスからボールを奪われてショートカウンター、そこで与えたFKを梁に直接狙われますが、これは曽ケ端が何とかはじいてバーに当たって救われます。
鹿島もCKの2次攻撃から大迫のシュートなど反撃します。
するとやはり先制点はジュニーニョからでした。
中田の縦パスを再びサイドのWGとサイドバックのギャップで受けると前を向いて菅井をドリブルで抜いて行きます。
切り込んでのシュートはバーに当たるもこぼれ球を野沢がシュート、DFに当たって変化したボールをストライカーらしい嗅覚でダヴィが押し込んで先制します。
試合が動いてからも仙台はほとんど前からボールを獲りに来るってことはなかったですね。
そのため、鹿島は余裕を持ってボールを回しながら試合を進め、1点リードしたまま折り返します。

イレブン失速
後半になるといきなり試合が激しく動きます。
西のサイドチェンジをカットされると速攻を受け、ウィルソンのセンタリングから赤嶺がシュート、そのこぼれ球を太田に決められて同点にされてしまいます。
この一連の流れ、西の不用意なサイドチェンジが失点の起点になった…と思った方はもっと観戦力を高めた方がいいです。
確かに西のパスもミスではありますが、一番の原因は野沢のプレイですね。
小笠原からパスを受けた西、その前には野沢が梁と鎌田、田村の三角形の中央(つまりプレスをかけられづらいいいところ)にポジションを取っています。
そこで、西は梁を出来るだけ引きつけてフリーの野沢にパスするのですが、なんとツータッチでバックパスされてしまいます。
そのため、西は自分が引きつけた梁と鎌田にプレスを掛けられる形になって慌てて左サイドに展開する判断をしてしまいました。
野沢は本当にワンタッチ、ツータッチでさばくばかりで前を向いて仕掛けることはほとんどしないですが、このシーンは完全に前を向ける余裕がありましたし、サイドにもスペースがあったんですよね。
だから野沢が仕掛けていけば鹿島のチャンスになったにも関わらず、フリーで受けた自分よりプレスのかけられる状態にあった西にバックパスするからこんなカウンターを受けてしまったわけです。
その後西は戻って赤嶺のマークについてシュートを封じますが、青木が太田に振り切られてしまいました。
でも、一番の問題プレイは野沢の軽率なバックパスですよね。
自分が仕掛けられる場面で意味の無いバックパスをして、鹿島の攻撃のチャンスを潰した上に相手にチャンスを作らせてしまったわけですから。
後半に入ってすぐで試合の入り方が重要なところでベテランがやるべきプレイではないですね。
昨年ならこのままずるずる行ってしまいそうですが、今季の鹿島は2トップが強力です。
柴崎のサイドチェンジを受けた西がアーリークロス、昨季大きく成長した大迫が胸トラップ、反転して左足でゴールを決めます。
チームが苦しい時にこういう個の力によってゴールを決める、これぞストライカーというプレイですね。
さらに鹿島はたたみかけて、再び右サイドから大迫のスルーパスを受けた野沢が中央へ折り返すとニアに入ったダヴィがチョンと合わせて追加点を奪います。
野沢は全得点に絡んでいてシャドー的な動きは本当にいいのですが、鹿島の攻撃のスイッチを入れるプレイはやはり全然ですね。
それが出来ていれば日本代表にもなれていたでしょうし、神戸を降格させることもなかったでしょう。
そもそも鹿島の中心選手になれていたら出て行くこともなかったですけどね。
中心選手としては計算できないので、他の誰かが起点になれるようにチームを作っていかないといけないです。
勢いに乗って攻める鹿島はダヴィのヘッドが決まるも惜しくもオフサイド、さらにカウンターからダヴィがミドルを狙うも枠を大きくはずれます。
しかし、CKの流れから中田がシュートを放ってからは急に失速していき、67分には鹿島のCKのカウンターからウィルソンに決められてしまいます。
このシーンでは守備への戻りが遅くなっていて、ジュニーニョが一番動けていたのですが、スルーパスを出したヘベルチへの守備がやっぱり攻撃の選手のそれなんですよね。
守れる選手だったらあそこは攻撃をディレイするか、ファウルしてでも止めますから。
そこでかわされた時点でもうアウト、一応DFラインは4人で構成していましたが、セットプレイからのカウンターなので右から西、小笠原、柴崎、野沢。
これでは守れるはずもなく、小笠原と柴崎の間から簡単に裏を取られてしまいました。
攻撃をディレイできる選手、危ないところを確実に潰せる選手っていうのが少ないのでどうしても守備が安定しないですよね。
ここからは仙台に押し込まれるのですが、やはりヘベルチのボールの持ち方が上手いのでそこを起点になって攻められていました。
さらに前線でボールを収めていた大迫に代わって中村投入、野沢がトップに入ったことで鹿島は苦しくなります。
さすがにこの交代はセレーゾ監督でも有り得ないと思ったら、やはり大迫がもも裏を攣ったためによるものでしたね。
さらにケガ明けの岩政も本調子ではないのか代わって昌子が投入、79分にはジュニーニョまで痛めてしまい、遠藤が入ります。
アクシデントによる交代が続いたものの、3枚目のカードは結果的に鹿島にとって吉と出ましたね。
仙台の攻撃はほとんど右サイドからで後半から入った蜂須賀も積極的にオーバーラップしていましたが、遠藤がフリーの選手を作らせないようにしっかりついていましたし、DF陣が跳ね返したボールも競って簡単に仙台には渡しませんでした。
そのため、仙台に押し込まれてはいたものの鹿島の左サイドを破られることはなかったです。
89分には小笠原と遠藤のプレスからボール奪取、遠藤がそのままボールを運んでダヴィにスルーパスをするもシュートはGKに阻まれてしまいます。
終盤は小笠原や野沢、中田らが競り合いで負けるシーンも目立って来ていましたが、何とか1点を守り切りホーム開幕戦を勝利でスタートすることができました。
途中出場した中村でしたが、お互いに攻撃は右サイドと左サイドとメインスタンド側に偏っていたため、ほとんどボールに絡めるチャンスもなかったです。
裏に走っても鹿島は攻撃では無理をしないようになっていたので目立たなかったのも仕方ないですね。
できればシャドー的な動きではなく、中盤でボールをキープして攻撃を作って行けばもっと上手くからめていたと思います。

まだまだ課題は山積み
ホーム開幕戦で勝利できたことは上々ですが、仙台のケガ人の多さやフォーメーションのかみ合わせなど偶発的な要素から鹿島優位の展開になった部分が大きかったです。
守備を整備して失点を減らすこと、ポゼッションを高めることを目的にしているのにこの試合でも2失点、ボール支配率も低いのは課題ですね。
Jリーグではリードしたクラブが受けに回ることが多いので鹿島の開幕2試合の展開では、ポゼッションを相手に握られるのは仕方ないところはありますが、仙台戦の支配率41%は低すぎです。
それに後半はいずれも押し込まれ過ぎですね。
根本的な課題としては60分を過ぎると先発メンバー、特にベテラン選手の運動量ががっつり落ちることです。
この試合では大迫が何とか体を上手く使ってボールをキープしてくれていましたが、交代で退いて野沢がトップに入ってからはボールの収まり所がなくなって攻められっぱなしになりました。
それから相手のプレスがきつくまると、やはりジュニーニョと野沢にはボールが収まらないというのは引き続きの課題ですね。
この試合では鹿島の攻撃がよくなったというよりもフォーメーションのかみ合わせが鹿島に有利に働いてボールが持てただけですから。
また、終盤に押し込まれるのは仕方ないですが、カウンターが出来てないのも問題です。
これらの課題を裏付けるデータがあるのですが、この試合で鹿島は16本ものシュートを打っていますが、60分以降ではダヴィのシュートたった1本だけです。
逆に仙台には11本ものシュートを打たれることになります。
鳥栖戦同様にいかにボールが収まってなくて、全体の運動量が落ちて前からボールを取れなくなって、カウンターが機能していないかが表れていますよね。

次戦に向けての課題の克服方法
スペースを与えられればいい攻撃ができるというだけで、この試合で鹿島が特によくなっているようには思えないですが、ジュニーニョのボールの受け方、持ち方は少しよくなっている印象があります。
縦に走りながら受けて縦に突っかけてはボールを取られていた鳥栖戦と違って、下がって受けた後に展開するシーンも観られましたから。
と言っても相手のプレスがきつければそこでボールロストすることは多くなりますけどね。
60分から失速する課題は先発のベテラン選手を徐々に若い選手に代えていくことで解決をはかるのが一番でしょうね。
現段階では野沢、ジュニーニョ、小笠原、中田に加えてやはり前線からのプレスを考えるならFWも1人代えたいのが本音です。
その過程で2列目にも起点になれる選手を組み込んでいかないといけないですね。
それからカウンターですが、鹿島のカウンターは昨年から大きく跳ね返したボールは大迫、余裕のある時は右サイドの遠藤を狙って落としてから発動します。
そのため、遠藤は人数が揃っていて守れると判断したら守備には参加せず、カウンターに備えたポジションを取っていることも多いです。
遠藤に預けたらボールを取られないですし、ドリブルでボールを運んでくれますからね。
この試合は左サイドに入っており、DFラインの選手もそこへ狙って預けようとしていましたが、仙台も攻撃はほとんど右サイドからで選手が密集していたこともあってなかなか繋がることができなかったですね。
もっと左サイドの中村を使った方がよかったと思います。
中村もボールは持てますしドリブル、パスもありますから十分カウンターで威力は発揮できるでしょう。
あとは当然のことですが、高い位置でボールを奪う方がカウンターは威力を増すということです。
ただ、今の鹿島はFWの層が薄いですしトップを入れ替えて前からの守備を強化できる選択肢はありません。
豊川が成長して来たらおもしろい存在になりそうですけどね。
そのため、手っとり早いのがボランチに本田や梅鉢など守備範囲が広くボール奪取の上手い選手を入れることです。
そこでボールを狩れればもっとカウンターから相手のゴールを脅かせます。
実際にこの試合でも終盤に入った遠藤が2度ほどボール奪取してからカウンターしており、そのうちの1つがダヴィのシュート(60分以降の唯一のシュート)に繋がっていますから。
この試合はアクシデントで3枚のカードを使ってしまいましたが、セレーゾ監督もリードした展開での本田の投入は考えているはずです。
そこら辺を改善していければ戦っていけるでしょう。
メンバーを入れ替えて行くのはナビスコ杯からかと思って期待していたら、鹿島は1節に試合がないのですよね。
集客が見込める祝日な上に代表戦での中断のため週末にはリーグ戦もなく、日程的な有利も生じないという悲惨っぷりです。
ただ、日程のことを言えば次節の広島戦はACLの遠征帰り、中3日になるので鹿島にとってはアウェイでも勝ちに行かなければいかないです。
佐藤は新潟戦で負傷交代、仙台同様にケガ人が多く出ているものの、ミキッチ、高萩、ファン・ソッコはいずれも鹿島戦を照準にしているということなので復帰してくるかもしれません。
ミキッチのドリブル、高萩のパスをそれぞれマッチアップする中田、小笠原、柴崎で止めるのは苦労するでしょうね。
4-1-5の形で攻めて来る広島に対しての守備は5バック気味にして引いて守るか、前線からプレスをかけて4バックに自由にビルドアップさせないかの選択になります。
昨季は前線からボールを追う守備をしていなかったので引いて守るも、後ろに守れない選手が多いのでこの広島戦と浦和戦では簡単にやられる場面も目立ちました。
今季は前線からプレスをかけるやり方になるでしょうね。
広島はあまり前線から激しくプレッシャーして来るタイプではないですし、日程的な不利もあればジュニーニョ、野沢でもボールを持てる可能性もあります。
あとは押し込まれた時に5-4-1の形でスペースを消して守ってくるのでそこで相手の守備陣を崩せるか、守備が整う前に攻め切れるかがポイントですね。
恐らく次もメンバーは代えて来ないでしょうから、何度かリードを奪って本田の投入という展開を観てみたいです。

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【J1第1節】勝ち試合を負け試合にして運良く勝ち点1を拾う…の鳥栖戦
結果
3月2日(土) 2013 J1リーグ戦 第1節
鳥栖1-1鹿島(14:04/ベアスタ/12,728人)
[得点者]
32' 大迫勇也①(鹿島)←ダヴィ①
71' 豊田陽平(鳥栖)
[フォーメーション]
FW:大迫、ダヴィ
MF:ジュニーニョ、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
86分:野沢、ジュニーニョ→本田、中村

試合の感想
空気とボールロスト製造機
鳥栖は4-2-3-1の布陣、調子がいいと言われていた野田はベンチにも入っておらず、左サイドハーフには早坂が先発で出場しました。
鹿島は4-4-2、水戸戦を負傷欠場していた岩政が昌子と代わって先発に入りました。
水戸戦からのメンバー変更はそれでだけだったので試合内容は予想通り、いばらきサッカーフェスティバルで述べた課題そのまま、特に目新しいこともありません。
本山はケガのようで前日練習には参加しておらず、チームに帯同していなかったですね。
そのため、選手交代も遅く90分つまらないサッカーが続きます。
やはり特に酷いのは2列目ですね。
野沢とジュニーニョのところにまったくボールが収まらないので、両サイドバックとボランチも高い位置を取れずに流れの中からチャンスどころか攻撃の形も見出せません。
野沢は相変わらず本山などボールをキープできる選手がいてくれないとセットプレイ以外は空気、ジュニーニョはボールロスト製造機と化していました。
それでも32分にCKからダヴィがヘッドでそらして大迫のボレーで先制できたのは、今の鹿島にとって最大の理想的な展開でした。
前線からのプレスで主導権は握っていたものの、前半のシュートはたったの4本。
鳥栖の選手がひっかけてこぼれたボールを大迫が拾ってシュート、CKの二次攻撃から野沢がミドルシュート、CKからの大迫の得点、ダヴィのミドルシュートだけでした。
流れの中からのチャンスは野沢のスルーパスに大迫が抜け出したシーンくらいでしたね。
前半は鹿島が圧倒していた、試合内容が良かったと思った人は眼科と脳外科に言った方がいいです。
2列目にボールが収まらない上にDFラインの選手もボールを運ぶことができないので、2トップにロングボールを放るしか攻撃の手段がなかったですね。

誰の目にも明らかな采配ミス
後半に入ってもやはり鹿島は何も変わりません。
2トップにロングボールを当ててこぼれ球を拾う形でやっとボランチが押し上げられると、柴崎が思い切ってミドルシュートを放ちますが、これはバーに阻まれます。
鳥栖は後半からロングボールを多用しつつ運動量を増やして来て、鹿島の選手はこのプレスとハイボールの競り合いの強さに苦しみ次第に押し込まれていきます。
しかし、セレーゾ監督は動かず。
そして、ついに71分にハイボールの競り合いに負けて豊田に抜け出されて、同点に追いつかれてしまいます。
60分頃には誰もが選手交代が必要だと思っていたでしょうが、そこで選手交代をしなかったことが失点に繋がったのは明らかです。
実際に岩政も「鳥栖に追いつかれる前あたりから勢いに乗せてしまった」とコメントしていますし、セレーゾ監督も流れが悪いことを感じていました。
それをどう修正するかですが、前線にボールが収まらないから押されっぱなしになるわけなのでボールをキープできるようにすればいいわけです。
しかし、セレーゾ監督は選手交代ではなく、野沢とジュニーニョにボールをキープするよう指示することで対処しようとしました。
前半どころか水戸戦からボールの収まっていない野沢とジュニーニョに指示しても無意味。
こーめいなら残り30分の段階でジュニーニョのところに遠藤を入れて前線に起点を作り、小笠原に代えて本田を入れてバイタルエリアの守備を安定させていましたね。
あとは試合の流れや選手の動きを観ながら、前線からのプレスを強化するなら中村、守備固めするなら西に代えて昌子を投入していたでしょう。
セレーゾ監督は選手を交代することでバランスを崩してはいけないと言い訳していましたが、すでに60分頃からスターティングメンバーによる守備は崩れていました。
攻撃にいたっては水戸戦からバランスが崩れています。
鳥栖のユン・ジョンファン監督は勝負所と観てどんどん攻撃的な選手を送り出し、それが同点弾につながりました。
勝つために人事を尽くさなければ当然、試合に負けてしまいます。
その典型的な例でしたが、終盤の鳥栖の猛攻も曽ケ端のプレイとバーに助けられるなど運もあって勝ち点1を拾うことはできました。

適材適所とベテラン勢の再生
今季のスローガンはRenascimentoですが、このままだとまずベテランの再生が必要だと思います。
よく小笠原が今の若い選手は自分たちの頃に比べてアグレッシブさが足りないようなことを言いますが、こーめいからすれば今のベテランこそ本田・秋田時代に比べると闘争心が足りないと思いますね。
本田・秋田は口うるさいと思われても若手に意見していましたし、ピッチ上でも意見をぶつけあっていました。
衰えを感じた頃からはベンチスタートになっていましたし、先発レベルではなくなっていたもののベンチに置くのはもったいないということで秋田はクラブが移籍しやすいように敢えて戦力外にしました。
今のベテラン勢も運動量、パフォーマンスを観ても本来なら先発からはずされていて仕方ないですが、やはりオリヴェイラ監督時代に若手を1人も育てられなかったのが痛いですね。
そこで世代交代が遅れたのが響いて去年のジョルジーニョ監督から多大な負担がかかっています。
曽ケ端はこの試合はいいプレイをしていましたが、昨季から衰えは顕著です。
それに長所と言われているコーチングも昨年の仙台戦の赤嶺の得点、横浜FM戦の熊谷の得点、この試合の前半終了間際の青木のスルーからのピンチなどきちんと指示できていたらこんなにDFラインの選手との連携の悪さはないですよ。
失点だけでなくピンチに多く絡んでいた青木はやはりCBとしては判断ミスが多く、競り合いの弱さも目立ちます。
失点シーンではボールをバウンドさせてはいけないですし、あの遅れたタイミングなら豊田とまとも競り合ってはいけません。
必ず負けますから、豊田がヘディングしたあとに相手を潰すことを考えないといけないですね。
中田は守備専門と考えてもビルドアップができないのは痛いですし、攻撃面で躍動感は期待できません。
ただ、この試合は水戸戦以上に2列目にボールが収まらなかったので西も含めてサイドバックはオーバーラップするチャンスはほとんどなかったですけどね。
しかし、ベテランではないですが西の守備は何とかしないと鹿島の左サイドからファーにセンタリングを入れられると外や後ろから入って来た選手を高い確率でフリーにしてしまいます。
野沢とジュニーニョは前述したようにまったく役に立ってないですし、野沢の守備は特にひどいです。
小笠原はもはや並みの選手としては及第点という程度のパフォーマンスしかできていません。
この試合ミスの多かった柴崎もその走れない、ボールを持てない中盤ベテラン3人のフォローをさせられて無理に難しいプレイを選択していました。
2列目にボールが収まっていれば柴崎ももっといい形でボールをもらえて持ち味を出せるんのですが、野沢とジュニーニョが何もできないので難しいパスを選択しては奪われるという悪循環に陥っていましたね。
前半シュート4本、後半も柴崎、ジュニーニョ、ダヴィのミドルシュートの3本だけ。
シュートエリアを観ても分かるようにまったく相手の守備を崩せてないのでペナルティエリアにも入って行けてないです。
もはやベテラン勢は若手が持ち味を出しやすいようにプレイするということはできず、大迫や柴崎など若いチームの中心選手におんぶに抱っこでプレイしている状況です。
ベテランを再生するにはせめて適材適所と攻守のバランスを考えた配置をしていくしかないでしょうね。

セレーゾとオリヴェイラ
選手肌と学者肌と紹介されてもいましたが、やはりこの2人はタイプが似ていますね。
どちらも守備的な戦いをして偉大な10番がいなければ退屈なサッカーに終始します。
そして、勝つ気がないのかと思われるくらい選手交代が遅いですね。
失点してから選手交代するなんてそこらを歩いている一般人に采配を任せてもできますよ。
プロは素人にできないことをやるのがプロですから、試合の流れを読んで失点する前に手を打つのが当たり前です。
しかも、新加入、若いからまだチームに馴染んでないと言って先発で起用しないのに、残り10分の得点を獲りに行く難しい局面で使って行く訳の分からない選手交代。
また、Jリーグが日々進歩しているにも関わらず以前優勝した時と同じことをしていれば勝てると思っている成長性のなさも同じです。
2人ともまったくやっていることは同じですが、試合内容ではなくタイトルでしか物事を観られないサポーターが多いので、オリヴェイラ監督は批判されることは少なかったですね。
早くから危機感を抱いていたのはこーめいを始め一部のサッカーを分かっているサポーターくらいで、あの時にもっと質の高いサポーターがいてオリヴェイラ監督批判できていたらここまで鹿島が弱くなることはなかったです。
ただ、以前と同じというならセレーゾ監督は自分が連れて来たブラジル人でも使えないと分かると早めに切りますし、若い選手も積極的に起用して来ます。
いつも試合にはオリヴェイラ弁当持参で来ていた前々任者で開幕をこのメンバーで戦ったなら今季はもう絶望と思って間違いないですが、セレーゾ監督は選手の能力を把握したらメンバーは入れ替えてくるでしょう。
ずっと試合を観て来ているサポーターからしたら攻守のバランスを考えた選手の組み合わせ、ベテラン勢の衰えはすでに分かっているので無駄な時間としか思えないですけどね。
監督が代わった時は必ずこういった無駄とも思える時間は生じてしまいますから少し辛抱が必要でしょう。
そのためにシーズン前にはJリーグ勢ともっと試合をするようにした方がいいんですけどね。
それでもサッカーは対戦相手があることなので、今の鹿島より調子が悪いクラブとの対戦なら勝てる可能性はあります。
仙台はやはり上本、角田がいないとチーム力が大きくさがりますし、初ACL参戦、キャンプ中のケガ人も多くまだコンディションが上がっていない選手も多いですからね。
特に左サイドバックの和田の守備が不安定、ボールを持っている時もプレスをかけると慌てるので狙い目です。
ただ、手倉森監督も修正して来て、蜂須賀が出場して来る可能性もありますけど。
あとポジティブな要素は開幕戦9試合中4試合が引き分け、今年もJリーグは混戦になりそうです。
また、鳥栖は今季もいい試合をしていますしホームでは他クラブも苦しめられるでしょう。
そんな鳥栖相手にアウェイで勝ち点1を拾えたのは悪くないです。
それでもホームの仙台戦で勝たないとその拾った勝ち点の意味も薄くなりますけどね。

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【J1戦力分析】鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ
昨季成績と移籍情報
昨季成績:11位 勝点46 12勝10分12敗 50得点43失点
[IN]
DF:前野貴徳[25](完全移籍:愛媛)
DF:植田直通[19](高卒:大津高)
MF:野沢拓也[32](完全移籍:神戸)
MF:中村充孝[23](完全移籍:京都)
MF:川島大地[27](レンタルバック:京都)
FW:ダヴィ[29](完全移籍:ウム・サラル)
FW:豊川雄太[19](高卒:大津高)

[OUT]
DF:新井場徹[34](完全移籍:C大阪)
MF:レナト[29](レンタル終了:広州恒大)
MF:ドゥトラ[25](完全移籍:ロケレン)
MF:増田誓志[28](完全移籍:蔚山現代)
FW:興梠慎三[27](完全移籍:浦和)
FW:岡本英也[26](完全移籍:新潟)


2013選手構成表
予想フォーメーション:4-2-2-2
GK:曽ケ端準[34]、佐藤昭大[27]、川俣慎一郎[24]、八木直生[22]
CB:岩政大樹[32]、植田直通[19]
CB:青木剛[31]、昌子源[21]、山村和也[24]
SB:中田浩二[34]、前野貴徳[25]、鈴木隆雅[19]
SB:西大伍[26]、伊東幸敏[20]
DH:柴崎岳[21]、梅鉢貴秀[21]
DH:小笠原満男[34]、本田拓也[28]
OH:野沢拓也[32]中村充孝[23]川島大地[27]
OH:遠藤康[25]、本山雅志[34]、土居聖真[21]、宮内龍汰[19]
FW:ダヴィ[29]、ジュニーニョ[36]、中川義貴[20]
FW:大迫勇也[23]、豊川雄太[19]

※[新加入ルーキーレンタルバック]  ※年齢は13シーズンの表記
[コメント]
昨季はチーム事情から最終的に4-2-3-1で戦っていましたが、今季はブラジル流の4-2-2-2の復活となります。
2列目の選手がいかに中央でプレイできるかが鍵となりますね。
ピークを過ぎた代表クラスのベテランと将来有望な若手で構成され、中堅選手層が薄いのが特徴です。
また、今季は鹿島らしいサッカーの再生を目指して足元の技術のある選手が多くなっています。

監督力合計:22点
トニーニョ・セレーゾ監督
攻撃戦術力:★★★
守備戦術力:★★★★★★★
選手管理力:★★★★★★
精神統制力:★★★★★★

※各値は7点満点
※選手管理力はチームマネージメント力、精神統制力はモチベーターとしての能力
[コメント]
言わずと知れたブラジルのレジェンドですが、明るい性格で親しみやすくレジェンドとしての格とキャラクターで上手くチームマネージメントします。
現役時代に自らがプレイしていたイタリアの影響を色濃く受けているせいか、チームスタイルは守備的で指示も細かいです。
前線からの連動したプレス、相手のいいところを潰すやり方など守備の戦術力は高い反面、攻撃は選手任せなところがあります。
そのため、前線の選手の組み合わせが上手くいくかどうかが鍵です。
ネルシーニョ監督のように日本を離れている間に戦術力が成長していることを願います。

補強ポイント
①ストライカー
昨季の総決定機数はリーグ1位、決定力不足が目立ったので得点の獲れるブラジル人の獲得は必須でした。
ダヴィはフィニッシャーとしての能力は間違いないですし、監督がセレーゾのためか水戸戦を観ると甲府の時よりも守備をする意識が高く効果的なディフェンスが見られましたね。
退団が噂されていたジュニーニョと契約更新、豊川をFW登録したもののFWの選手層は薄いです。
②守備的サイドバック・③控えサイドバック
篤人が移籍してからDFラインからのビルドアップ力、守備力低下が顕著で凡ミスからの失点が多く不安定な戦いを余儀なくされていました。
ここにJ2でもレベルの高いプレイをしていた前野を獲得。
攻撃、守備、ビルドアップをもっともバランスよくできる人材だと思います。
ただ、それでもサイドバックの選手層もやや薄めですね。
④パサー
本山が先発出場できなくなってバイタルエリアでのボールキープ、スルーパスを出せる選手が不在となり鹿島らしさがここ数年なくなってしまいました。
中村は狭いエリアでもボールをキープできますし、ボールの持ち方は本山に似ていますね。
昨季まではJ2での戦いでしたが、一応J1でのプレイ経験もあり、何より足元の技術はずば抜けているので期待大です。
できればあまり得点にこだわらずにアシストにこだわって欲しいところですね。
⑤シャドーストライカー
昨季シャドーストライカーとして覚醒したドゥトラがロケレンに移籍したものの、フロントは早くから野沢を復帰させるべく動いていました。
水戸戦を観ても相変わらずバックパスが多くパサーやゲームメイクの仕事はまったくできないですが、シャドーの動きとセットプレイは期待が持てます。

総評
昨季はあまり積極的に補強せず現状の戦力で戦い、もともとジョルジーニョ監督続投でも2年目に戦力を整えてという方針だったので、今季は鹿島らしいサッカーを取り戻すべく的確に補強して来ました。
いいメンバーが揃ったのでセレーゾ監督がどの選手をどういう組み合わせで起用するかですね。
それによって成績も大きく変わって来そうですし、最適解を見つけるのにあまりに時間がかかってしまうと並みに乗り切れない状態に陥るかもしれません。
曽ケ端を始め昨季から引き続きベテラン勢の衰えが顕著なので、思い切って世代交代を図った方が将来的にも強いチームが作れるでしょうね。

※データや予想はこーめいの独断と偏見によるものです。
※予想には隠れデータも考慮に入れています。

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【J1戦力分析】サンフレッチェ広島
サンフレッチェ広島
昨季成績と移籍情報
昨季成績:1位 勝点64 19勝7分8敗 63得点34失点
[IN]
MF:岡本知剛[23](レンタル復帰:鳥栖)
MF:野津田岳人[19](昇格:広島ユース)
MF:パク・ヒョンジン[23](大卒:高麗大)
MF:キム・ジョンソク[19](高卒:春川機械工高)
FW:浅野拓磨[19](高卒:四日市中央工高)

[OUT]
DF:森脇良太[27](完全移籍:浦和)
DF:辻尾真二[28](レンタル契約満了:清水→大分)
DF:横竹翔[24](レンタル:鳥取)
DF:西岡大輝[25](レンタル栃木)
FW:平繁龍一[25](完全移籍:草津)
FW:大﨑淳矢[22](レンタル:徳島)


2013選手構成表
予想フォーメーション:3-4-2-1
GK:西川周作[27]、増田卓也[24]、原裕太郎[23]
CB:水本裕貴[28]、パク・ヒョンジョン[23]
CB:千葉和彦[28]、中島浩司[36]
CB:塩谷司[25]、ファン・ソッコ[24]
DH:森崎和幸[32]、鮫島晃太[21]
DH:青山敏弘[27]、岡本知剛[23]
SH:山岸智[30]、清水航平[24]
SH:ミキッチ[34]、石川大徳[25]
SD:高萩洋次郎[27]、野津田岳人[19]、イ・デホン[20]
SD:森崎浩司[32]、石原直樹[29]、キム・ジョンソク[19]
FW:佐藤寿人[31]、井波靖奈[21]、浅野拓磨[19]

※[新加入ルーキーレンタルバック]  ※年齢は13シーズンの表記
[コメント]
フォーメーションは3-4-2-1、ストーブリーグも静かで布陣、メンバー共に大きくは変わらないですね。
補強は岡本のレンタルバック以外は(野津田は出場歴あるものの)すべてルーキーですが、選手流出の噂も多かったので主力の移籍を森脇のみにとどめたことは広島の財政面を考えると上出来のストーブリーグということになるでしょう。
選手それぞれのポジション、役割はほぼ固まっている感じですね。

監督力合計:24点
森保一監督
攻撃戦術力:★★★★★★
守備戦術力:★★★★★★
選手管理力:★★★★★
精神統制力:★★★★★★★

※各値は7点満点
※選手管理力はチームマネージメント力、精神統制力はモチベーターとしての能力
[コメント]
攻撃はペトロヴィッチ監督から引き継ぎ、守備は自らが整備することで連敗は少ないが連勝も少ないチームに勝負強さをもたらしました。
攻撃時は4-1-5の形で前線に数的優位を作って、ボランチからの繋ぎ、サイドへの展開、前線へのくさびで組み立てて行きます。
守備時にはリトリートして5-4-1の形で守り、ペトロヴィッチ監督と違うところはサイドに振られたときの守備陣のシフトの仕方、ボールホルダーへのプレスなど組織的なディフェンスを取り入れています。
サッカー関係者の間でも広島が優勝した要因にこの守備組織を挙げる人が多いですね。
それに加えていつも全力投球で手を抜かない姿勢が選手のモチベーションを高く保つことに繋がったのではないかと思います。
チームマネージメントについてはメンバー固定で戦い続けた場合、控え選手をどう扱うかがこれから注目になっていきますが、少数精鋭ですしまだ2年目なのでとりあえず問題になることはないでしょう。

補強ポイント
①控えボランチ
全体的に主力を補強しないといけないポジションはないので選手層を保つ補強が焦点になります。
ボランチには鳥栖にレンタル移籍した岡本が戻って来ました。
②控えFW
広島でもっとも補強が必要なのはここでしょうね。
実際に福岡の城後にアプローチしていましたが失敗。
城後が加入すれば佐藤のバックアップには十分すぎう補強になったのですけどね。
第2FWはシャドーも兼ねる石原になりそうです。
③攻撃的CB
守備力はいまひとつも昨季は重要なところでゴールを決めた森脇が移籍したので、CBと言えどやや攻撃力が落ちることになります。
守備力に関しては塩谷、ファン・ソッコで補えるでしょうし、ゼロックスでは水本が積極的に攻撃参加していたので広島のスタイルはそのままに戦えそうです。
④控えシャドー
バックアップの第一候補は石原ですが、1トップの控えも兼務することを考えると野津田、イ・デホン、キム・ジョンソクがどこまでやれるかが重要になりそうですね。
⑤ドリブラー
あまりクローズアップされないですが、ミキッチのドリブルは広島のサッカーに相当重要だと思うんですよね。
やはり、相手に守られた時、ミキッチの仕掛けがないとなかなかチャンスを作れないことがありますから。
ブニョドコル戦でもそれを非常に感じました。
昨季からミキッチがケガがちなだけに、もう1人ドリブルの仕掛けが計算できる外国人がいれば申し分ないんですけどね。

総評
仙台に比べても全体的に選手層の薄さは否めないですね。
すでにミキッチとファン・ソッコがケガで離脱していますし、今季はACLも戦うとなると日程もハードですから。
ペトロヴィッチ監督は若い選手の起用はいとわないもののレギュラーを固定しがちだったのに対して、森保監督はどういった選手起用をするのか気になるところです。
ブニョドコル戦を観るとローテーションはやっていきそうです。
フロントも毎年タイトルを獲りに行くクラブではなくて、何年かに一度優勝争いに絡めればいいって言っていますし、若い選手を育てて行くチームカラーがより強くなっていくのでしょうね。
ただ、ゼロックス杯を見ると選手一人一人がやることをよく理解していて、チームとしてもまとまりがあって完成度の高さは光っています。

※データや予想はこーめいの独断と偏見によるものです。
※予想には隠れデータも考慮に入れています。

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【J1戦力分析】柏レイソル
柏レイソル
昨季成績と移籍情報
昨季成績:6位 勝点52 15勝7分12敗 57得点52失点
[IN]
GK:中村航輔[18](昇格:柏U-18)
DF:鈴木大輔[23](完全移籍:新潟)
DF:キム・チャンス[28](完全移籍:釜山アイパーク)
MF:谷口博之[28](完全移籍:横浜FM)
MF:狩野健太[27](完全移籍:横浜FM)
MF:太田徹郎[24](完全移籍:山形)
MF:秋野央樹[19](昇格:柏U-18)
MF:小林祐介[19](昇格:柏U-18)
FW:クレオ[28](レンタル:広州恒大)
FW:木村裕[19](昇格:柏U-18)

[OUT]
GK:川浪吾郎[22](完全移籍:徳島)
DF:那須大亮[32](完全移籍:浦和)
DF:福井諒司[26](完全移籍:東京V)
MF:水野晃樹[28](契約満了:甲府)
MF:安英学[35](契約満了:未定)
MF:中川寛斗[19](昇格→レンタル:湘南)
FW:ネット・バイアーノ[31](未定)


2013選手構成表
予想フォーメーション:4-2-2-2、3-5-2、4-2-3-1
GK:菅野孝憲[29]、桐畑和繁[26]、稲田康志[28]、中村航輔[18]
CB:近藤直也[30]、渡部博文[26]
CB:増嶋竜也[28]、鈴木大輔[23]
SB:橋本和[27]、山中亮輔[20]
SB:キム・チャンス[28]、藤田優人[27]
DH:栗澤僚一[31]、谷口博之[28]小林祐介[19]
DH:大谷秀和[29]、茨田陽生[22]、秋野央樹[19]
SH:ジョルジ・ワグネル[35]、狩野健太[27]
SH:レアンドロ・ドミンゲス[30]、太田徹郎[24]
FW:田中順也[26]、澤昌克[31]
FW:クレオ[28]、工藤壮人[23]、木村裕[19]

※[新加入ルーキーレンタルバック]  ※年齢は13シーズンの表記
[コメント]
新シーズンはボランチ2人の3-5-2を一貫して試していますね。
広島、浦和とACL対策のようですが、今のところ機能していません。
そのため、後半からシステムを変えることも多いです。
リーグ戦では4バックに戻す可能性もありますが、クレオが入ったことでブラジル型の4-2-2-2のフォーメーションが濃厚。
ただ、攻守のバランスを考えると一番安定感があるのは4-2-3-1だと思います。
ユース出身者が非常に多いのが特徴になっていますね。

監督力合計:25点
ネルシーニョ監督
攻撃戦術力:★★★★★
守備戦術力:★★★★★★
選手管理力:★★★★★★★
精神統制力:★★★★★★★

※各値は7点満点
※選手管理力はチームマネージメント力、精神統制力はモチベーターとしての能力
[コメント]
もう5年目になりますが、今季こそ那須が移籍したものの例年主力クラスが退団することも少なく、若い選手もユースから積極的に上げつつレンタル移籍も上手く使って非常に競争力の高いチームを作っていますね。
戦術的には守備から入るタイプでボールはややポゼッションされるくらいからカウンターでゴールを奪うのがもっとも得意な形です。
攻撃では何といってもレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルとレベルの高いブラジル人がゴール前で違いを創り出しています。
また、選手交代が早いのが特徴で悪いところを的確に洗い出して戦術的な修正を施します。
今季から導入した3-5-2(広島戦では3-4-2-1の形)については、攻守に機能していません。
ジョルジ・ワグネルやキム・チャンスを5バック気味に使うことで攻撃の持ち味が出せなくなっている上に、守備では3バックよりWBが下がっていることも多く、DFラインが崩れてしまっています。
広島戦ではそこを突かれなくて助かりましたが、早く修正しないと致命的になるでしょうね。
ジョルジ・ワグネルやキム・チャンスなど攻撃意識の高い選手をWBに起用するなら相手に合わせるまず守備からという考えではなく、攻撃から入って主導権を握らないと生きないと思います。
また、ビルドアップがジョルジ・ワグネルのいる左サイドからが多くて、トップ下右寄りに位置するレアンドロ・ドミンゲスがボールに触る回数が極端に減っているのでイライラ、チームにもリズムが出なくなっています。
始動が遅かったのでこれから良くなっては行くでしょうが、メンバー的にも3-5-2にはあまり適してはいないと思います

補強ポイント
①ストライカー
昨季はリカルド・ロボ、ネットと獲得しましたが、どちらもフィットせず。
決定力の高いFWの獲得は不可欠でしたが、ここにクレオを持って来ました。
まだコンディションや連携が上がっておらず本領は発揮出来ていないものの、千葉戦ではいきなり決定機を迎えるなどゴール前のポジショニングはいいですね。
あそこで決められていたらチバギン杯ももっと接戦に持ち込めたのではないかと思います。
そんなに体を張るタイプではないですがくさびも受けられますし、ゴール前の密集地でも落ち着いてプレイできる印象でシュートセンスも感じます。
技術も高いので馴染めば周囲との連携からチャンスメイクもできそうです。
ただ、柏の場合は2列目にレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルが入るため、FWにも守備力が求められることになり、フィットするかは攻守のバランスも関係してくると思います。
②攻撃的SB
酒井の抜けた穴が埋まらず昨季後半は苦労したのですが、ここにもレベルの高い選手を補強しました。
キム・チャンスはトップスピードでタイミングのいいオーバーラップをしますし、運老幼もあってクロスの精度も高いですね。
体も張れるので連携が高まれば守備ももっとよくなるんじゃないでしょうか。
③セカンドボランチ
柏が一番獲得しなければならなかったのはこのポジションだと思います。
ネルシーニョ監督もレベルの高いボランチを欲しがっており今季もブラジル人、増田と獲得に動いたのですが、最終的に移籍金を払って谷口を獲得することになりました。
ポゼッションした時にどうしてもボランチの展開力の無さを感じますし、前述したように2列目にレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルが入るとボランチもかなり守備のできる選手を入れないと攻守のバランスが取れないんですよね。
谷口の補強はタイプ的にかなり妥協したものではないかと思います。
④控えCB
那須が移籍したところには新潟から鈴木を獲得しました。
控えにしては豪華な人選だと思っていたのですが、3バックをする構想がすでにあってのことなのでしょう。
これで守備的に行きたいときは増嶋をサイドバックに起用するオプションも獲れますね。
⑤控えチャンスメーカー
水野が抜けたポジションには狩野ということなのでしょう。
FWとサイドバック、CBの豪華さに比べるとボランチとこのポジションはやや地味ですが、全体的にはかなりの大型補強ですから今季にかける柏の本気度を感じます。

総評
柏は監督も選手も能力高い選手が揃っているのであとは攻守のバランスをどう取るかだと思うんですよね。
一番バランスがいいのはやはりトップ下に田中か澤を入れて相手のボランチを見させて、栗澤と大谷のダブルボランチがバイタルエリアをがっしり固める配置だと思います。
そこを昨年のように工藤とブラジル人、茨田と大谷か栗澤になると今度は2列目のレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルのところをいじらないとどうもしっくり来ないって感じです。
千葉戦なんて大谷も栗澤も出てなかったので3バック以外誰が守備をするのかって状態でしたからね。
ACLの貴州人和戦では攻撃は相変わらず機能してなかったですが、相変わらずの質の高いジョルジ・ワグネルのクロスでの形でリードした後、選手交代で上手く攻守のバランスを修正して逃げ切っていましたね。
このバランスを取れれば柏はACLを戦いながらリーグ戦でも優勝争いをできるのではないかと観ています。

※データや予想はこーめいの独断と偏見によるものです。
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【J1戦力分析】浦和レッズ
浦和レッズ
昨季成績と移籍情報
昨季成績:3位 勝点55 15勝10分9敗 47得点42失点
[IN]
DF:森脇良太 [27](完全移籍:広島)
DF:那須大亮[32](完全移籍:柏)
MF:関口訓充[28](完全移籍:仙台)
MF:永田拓也[23](レンタル復帰:草津)
FW:興梠慎三[27](完全移籍:鹿島)
FW:阪野豊史[23](大卒:明治大)

[OUT]
DF:濱田水輝 [23](レンタル:新潟)
FW:ポポ[35](完全移籍:神戸)
FW:田中達也[31](完全移籍:新潟)


2013選手構成表
予想フォーメーション:3-4-2-1
GK:加藤順大[29]、山岸範宏[35]、大谷幸輝[24]
CB:槙野智章[26]、那須大亮[32]、岡本拓也[21]
CB:永田充[30]、山田暢久[38]
CB:森脇良太[27]、坪井慶介[34]
DH:鈴木啓太[32]、野崎雅也[20]
DH:阿部勇樹[32]、小島秀仁[21]
WB:宇賀神友弥[25]、野田紘史[27]
WB:梅崎司、関口訓充[28]、平川忠亮[34]、永田拓也[23]
SD:M・リシャルデス[32]、原口元気[22]、矢島慎也[19]
SD:柏木陽介[26]、山田直輝[23]
FW:興梠慎三[27]、デスポトビッチ、阪野豊史[23]

※[新加入ルーキーレンタルバック]  ※年齢は13シーズンの表記
[コメント]
フォーメーションはペトロヴィッチ監督の代名詞と言える4-2-3-1です。
今季は宇賀神がレギュラーとなり、梅崎は右サイドに回っています。
また、原口は昨季に続いてトップで起用されることにもなるでしょう。

監督力合計:20点
ペトロヴィッチ監督
攻撃戦術力:★★★★★★★
守備戦術力:★★
選手管理力:★★★★★★
精神統制力:★★★★★

※各値は7点満点
※選手管理力はチームマネージメント力、精神統制力はモチベーターとしての能力
[コメント]
練習は紅白戦が主体で攻撃の連動性を高め、守備の練習はほとんどしません。
昨季は広島戦では特別な守備対策を講じましたが、今季も基本的には攻撃偏重になるでしょう。
攻撃時は4-1-5の形でボランチへの繋ぎ、両サイドへの展開、トップへのくさびで攻撃を構築して行きます。
守備時はボールを取られるとリトリート、5バックでゴール前を固めて守ります。
広島と違って守備は個人の能力、判断に委ねられるのでプレスなどの連動性は高くないです。
それに加えて今季は3バックに槙野と森脇と攻撃的な選手が入るので、ボランチの阿部と鈴木の負担がさらに多くなりそうですね。
今季は選手層も厚くACLがあるためローテーションを組んで来ると言われていますが、先発メンバーを固定するきらいがあるペトロヴィッチ監督ですから選手起用がどう変わるのか気になるところですね。

補強ポイント
①ストライカー
ペトロヴィッチ監督のサッカーは独特で攻撃は組織的に展開されますが、フィニッシュの精度はどこのクラブでも同じように選手の個の能力に頼ることになります。
昨季は原口がフィニッシャー役を務めましたが興梠を獲得しました。
興梠は初速が圧倒的でDFラインの裏へ抜ける動きが得意、フィジカルもあるので割とボールも収まります。
ただ、足元の技術は高くないのでシュート精度、その前のトラップ精度を考えるとフィニッシュの精度はそれ程計算でいるものではないですね。
また、サイドからのクロスに合わせるより中央からのスルーパスから得点する方を得意としています。
デスポトビッチはケガスタートで今季も戦力としてあまり計算できそうにないので、シーズン途中に外国人FWの獲得もあるかもしれませんね。
②ドリブラー
WBにはシャドーもできる関口を獲得しましたね。
ドリブルでも仕掛けられますし、守備もできるのでうってつけの補強でしょう。
ただ、ペトロヴィッチ監督のサッカーではサイドにミキッチくらい1対1の仕掛けを計算できる選手が1人は欲しいところですね。
そうでないとサイドに展開したところで詰まってしまいますから。
③守備のできるCB・④控えボランチ
攻撃的なCBとしては森脇を獲得しましたが、攻守のバランスを考えると守備のできるCBと阿部と鈴木の控えにレベルの高い選手が必要でしょう。
柏から那須を獲得、唯一移籍金を払っての獲得でしたがボランチも出来ることや攻守のバランスを考えると今季のもっともいい補強と言えるかもしれません。
⑤パサー
浦和は中央にくさびを当ててワンツーで崩す攻撃はありますが、スルーパスからというよりサイドからの形が多いです。
シャドーにリシャルデス、柏木と能力の高い選手は揃っていますが、スルーパスの出せる意外性のある選手が1人いたら興梠も生かせますから、もっと中央からもチャンスが作れそうですけどね。

総評
昨季の試合に加えて今季のACLの広州恒大の試合を観ましたが、広島に比べて浦和には佐藤、高萩、ミキッチが足りないという印象です。
その広島もブニョドコル戦での敗退はミキッチがケガで欠場していたことでサイドの崩しが物足りなかったです。
攻撃は4-1-5の形なので対処方法は3トップ気味にして前からDFラインとボランチにプレスをかけてパスミスを誘うか、ゴール前で数的不利にならないように5バック気味に守ることになりますね。
浦和は攻撃時に中盤がスカスカ状態なのでボールを奪われるとプレスをかけられず、ずるずるとゴール前までリトリートします。
そのため、ボールホルダーがフリーで何でもできる状態なので簡単に裏へのスルーパスを狙われてしまいます。
広州恒大戦でもこの形から失点していましたし、昨季のJリーグでもそうでした。
一度守りを固めると5バックで人数をかけるのでけっこう守れるのですが、カウンターにはかなり弱い構造となっています。
補強は的確性も高くてお金をかけないでいい選手を上手く獲得したと言えますが、チーム力の上限値を上げるというより選手層を厚くするというものでした。
ただ、競争力が上がればその相乗効果でチーム力を上げることは可能でしょう。
クラブは当然タイトルを獲得するのが最大の目標ですが、ペトロヴィッチ監督は補強の仕方やサッカーのスタイルを観ても何が何でもというわけではなく、あくまで理想のサッカーでタイトルを獲るってスタンスですからね。
広島のようなクラブ向きで、そこは浦和のフロントと少し意識にズレがあるかなって感じます。
やはり守備の組織性のなさが気になりますし、個の能力に頼る割合が大きい分ACLのタイとなスケジュールがダイレクトに響くのではないかと思います。

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J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
大いに期待しているのは遠藤康、佐々木竜太選手です。

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