鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
03 | 2013/04 | 05
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

【J1第8節】40%の力で戦って90分間攻められ続けたのに何故か勝つ…の新潟戦
結果
4月27日(土) 2013 J1リーグ戦 第8節
新潟2-3鹿島(14:03/東北電ス/23,578人)
[得点者]
06' 柴崎岳②(鹿島)←野沢拓也②
56' ダヴィ④(鹿島)←大迫勇也①
67' 成岡翔(新潟)
78' 山村和也①(鹿島)
90'+3 大井健太郎(新潟)
[フォーメーション]
FW:大迫、ダヴィ
MF:ジュニーニョ、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、青木、山村、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
72分:前野→中田
73分:ダヴィ→本山
90+1分:野沢→昌子


試合の感想
まるで守備練習のようだ
新潟は4-4-2、2トップは岡本と川又、B・ロペスと田中達はケガでベンチにも入っていなかったです。
鹿島も4-4-2、ナビスコ杯名古屋戦から小笠原、前野、出場停止の岩政に代わって山村が先発に入りました。
フォーメーションが同じですし前線からのプレスを積極的にやっていくという意味でも似たようなスタイルと言える両クラブの対戦となりました。
しかし、試合のペースは新潟。
立ち上がりから押し込まれる鹿島ですが、6分に曽ケ端のゴールキックを野沢が落とします。
それを柴崎が拾ってワンタッチでレオ・シルバをかわすとそのまま前方のスペースへドリブル。
GKのポジションが高いのを観て思い切りよくシュート、これがものすごいブレ球になります。
黒河も何とかはじきだそうとパンチングを試みますが、大きくブレたボールをしっかり捉えることができずにゴールへ。
開始早々にとんでもない柴崎のゴラッソで鹿島が先制します。
この得点で鹿島がペースを握るかと思いましたが、ここからもずっと新潟のターン。
この試合ではDFラインに山村と前野が入っていたので、新潟のプレスにも慌てることなくボールを持てていましたし前にパスも供給できていました。
それによってボランチの小笠原と柴崎も前を向いてボールを持てていましたし、2トップもくさびのボールやスペースへのフィードをしっかり収めることが出来ていました。
しかし、2列目のジュニーニョと野沢がまったく機能していなかったので鹿島は苦しい試合展開を強いられます。
野沢は相変わらずボールを収める気が無く軽いプレイが多いですし、ジュニーニョの縦へのドリブルは完全に読まれていて止められてしまいました。
ここのメンバーさえ代えてしまえば鹿島はもっといいチームになりますし、力も発揮できるのですが、ジュニーニョと野沢の組み合わせでは40%くらいの力しか出せていないのが実情です。
それでも守備は全員がしっかり前からのプレスとプレスバックをできていましたし、新潟に再三ゴール前に迫られても最後のところは体を寄せていたのでミドルシュートは打たれていたものの守れていました。
18分には山村が柴崎に被り気味に前に行きすぎてしまい、さらに柴崎もヘッドのクリアをミス。
田中がヘッドでスペースにパスを出すと岡本が曽ケ端と1対1となりますが、ここは曽ケ端がビッグセーブを見せて事なきを得ます。
久しぶりの先発となった山村もこのシーンは裏を取られてしまいましたが、危ない場面をいいカバーリングによって防ぎ新潟のチャンスを潰す仕事をいくつもしていました。
守備で気になったのは、まず野沢のボールの奪われ方が悪いこと、小笠原と柴崎のポジションバランスがやはりよくないということと本田がいないのでボールを取りきる力が落ちるということ。
あとは守備のマッチアップの関係上、鹿島の両サイドバックは相手のサイドハーフを観ることになるのでかなり前にポジションを取っていました。
その時に新潟の2トップがサイドに流れるとCBが付いていくことになるのですが、青木のカバーリングが少し遅い場面があったのが気になりましたね。
35分の危ない場面も野沢のボールロストから上がっていた西の裏に流れた川又がセンタリング、岡本に合っていれば1点ものでした。
それよりも大問題だったのが攻撃の形がまったく作れていなかったことで、ジュニーニョと野沢にボールが収まらないのでサイドバックも上がれないですし、あれだけタッチライン際に張られると例えボールを持てたとしても追い抜けないんですよね。
前半の鹿島のシュート数はたったの3、CKも0だったことを観てもいかに鹿島が高い位置で起点を作れていなかったかが分かります。
まるで新潟相手に守備練習をしているようでした。

攻撃こそ最大の防御とはよく言ったもの
新潟は後半開始に岡本に代えて藤田を入れて来ます。
成岡がトップに入る形となりましたね。
鹿島も選手交代でもっとボールを保持する時間、攻撃する時間を作れば守る時間を減らすことができるのですが、セレーゾ監督がこんなに早く動くことはありません。
そのため、後半も守備練習が続きます。
後半、特に鹿島に変わったところはありませんが、CKをもらえたってことくらいですね。
この試合1本目のCKはダヴィが強引に行ってシュート、2本目のCKはニアで大迫がそらしてファーでフリーになったダヴィがヘッドで押し込みます。
新潟は毎年守備がいいのが特徴ですが、今季はセットプレイからの失点が非常に多いですね。
そこを上手くついて追加点を奪えたのは大きかったです。
得点が入ったらペースを握って相手をじらせるような戦いができるのが鹿島なのですが、ここからもひたすら新潟の猛攻を浴びます。
65分にはレオ・シルバのドリブル突破から田中のシュート。
この決定機の曽ケ端が防いでチームを救います。
レオ・シルバは守備の上手いボランチですが、実はドリブルが非常に上手く体から離さずに狭いスペースでも抜いて行けるんですよね。
スルーパスも出せるのでこーめいは新潟では2列目で使った方がいいと思いますし、ボランチもオフェンシブハーフもできるので来年鹿島に来て欲しい選手ですよ。
新潟の反撃はそのレオ・シルバから。
右サイドの藤田に絶妙のパスを送ると折り返したボールを中央で成岡が決めます。
前野は前半から非常に広い範囲を守備してこの場面もサイドハーフの藤田と競っているのですが、その後マークに付くのが少し遅れてしまいましたね。
柴崎はきちんと三門についていたのですが、小笠原がレオ・シルバをフリーにしていたのも問題です。
前野、青木と競ったあとのこぼれ球に柴崎と小笠原が2人同時に食いつき過ぎて拾えなかったのですが、この2人はやたら動きが被ってしまうことが多いです。
ゴール前の守備は下がりながらでしかも藤田のクロスがマイナスだったので対応が難しかったですね。
鹿島は得点しても全然勢いが出なかったのに、新潟はこの1点でさらに攻撃に勢いが増します。
セレーゾ監督は中田、本山とベテランを入れて事態を収拾しようとします。
前野は前から守備を積極的にして後半も運動量が衰えずに続けていましたが、前線とボランチのプレスが弱まってしまうと逆にこれが仇になってしまうんですよね。
前野が競ったボールを周りが拾えなくなり、さらにプレスをかけるのが遅くなっているので新潟の選手がフリーで前を向いてボールを持つ時間ができます。
そうなると前野の裏のペースに精度の高いボールを入れられてしまいますからね。
そこを中田に代えて守り方を変えて落ち着かせて、本山が何とか前線で起点になるようにします。
77分にはその本山が中央でボールを受けて右サイドの西に展開。
西がファウルをもらい、野沢のFKを山村、ジュニーニョと競ってさらに新潟の選手にあたって、不十分になったレオ・シルバのクリアを山村がヘッドで押し込みました。
これで何とか勝ちが見えて来ましたが、攻撃ができずに攻め込まれ続ける展開は変わらず。
2点差になっても諦めずに得点を奪いに来る新潟にさらに押し込まれ、危ない場面も増えていきますが、85分の川又のシュートは山村がブロック。
遠藤を入れて中盤でしっかりボールをキープさせて試合をクローズすればよかったのですが、あくまで最後まで守備練習目的なのかセレーゾ監督はロスタイムに昌子を入れて守備固めに入ります。
当然、終始新潟のペースの試合ですから守備的な選手を入れたり、守備の人数を入れても効果は薄いですね。
ロスタイムの新潟のCK、大井の折り返しを中田が足に当てると綺麗にワンツーリターンの形になって大井に決められてしまいました。
無駄に苦しんだものの、それでも何とか逃げ切ってまたまた1点差での勝利となりました。
柴崎のゴラッソなど個の力に寄る見応えあるシーンはありましたが、こんなに得点が入ったのにこれほどつまらない試合があるのかという内容でした。
しかし、苦手の東北電スタジアムでは勝てばよかろうなのです。

何故か勝っている不思議
今季、試合内容がこれだけ良くないのに何故か勝てているのですが、これには理由があります。
単純に昨季に比べてチーム力が大幅にアップしているからです。
特にダヴィはリーグ戦8試合で4得点3アシスト、ナビスコ杯4試合でも3得点1アシストしています。
世界どのリーグを観ても2試合1得点ペースでゴールを奪えるFWはトップクラスと言えます。
ボールが取れそうな球際だけの守備、ゴール前で待っているだけの攻撃だった甲府時代と違って組織的な守備のやり方、攻撃の組み立てにも一生懸命チームの役に立とうとがんばってくれています。
さらに昨季ジョルジーニョ監督が使い続けて大きく成長した大迫と柴崎が試合を決定づける仕事ができる程の選手になっています。
その影響もあってセットプレイの威力も増しています。
野沢のキックの精度の高さもありますが、やはりここでもダヴィの加入、大迫の成長が大きいですね。
ケガが多かった中田もいますから、ターゲット不足に悩んだ昨季に比べて得点が取れるようになっているのも道理です。
守備ではセレーゾ監督らしい前からのプレスが形になってショートカウンターからのゴールが増え、昨年よりは要所で守れるようになって来ています。
では、何故仙台戦、大分戦、この新潟戦と2失点している試合が多いかというと単純に攻撃できている時間が少ないからです。
新潟戦は仙台戦の41%に次いでボール支配率が低い42%。
大分戦は力関係で53%の支配率がありましたが、大分のボール支配率は湘南戦が53%、鹿島戦は2番目に高い数値でした。
大分戦、新潟戦とこれだけ攻撃ができずに90分間攻められ続けていたらさすがに後ろの選手も精神的にきついですし、守備が破綻をきたすのも当たり前です。
悪い内容でも勝つのが鹿島と言えますですが、それはコンスタントにいい試合をする中で調子が悪い時でもしたたかに勝つというものです。
今季はいい内容と呼べる試合がほとんどないですし、ジュニーニョと野沢の2列目の時は40%程の力しか出せていませんから、90分間攻められっぱなしという事態にもなります。
リーグ戦は12得点中リスタートの得点が7得点と6割近く。
流れの中からの得点はC大阪のバックパスカット(超ショートカウンター)とこの試合の柴崎のミドルシュート(超個の力)、そして4-1-2-3のフォーメーションでジュニーニョと野沢でもボールを持てた仙台戦の3得点です。
遠藤が入ったときは大迫不在が痛く、大迫がいるときはジュニーニョと野沢の組み合わせが痛いというところですね。
ちなみにナビスコ杯はリスタートから2得点、流れの中から4得点(うち3得点がショートカウンター)となっています。
まず100%の力を出せるようにして、流れの中からももっとチャンスを作っていかないといけないですね。

真の実力が試される横浜FM戦
ただ、ポジティブな要素を見ればジュニーニョと野沢の2列目の組み合わせは最悪なので、これ以上悪くなるということはないです。
セレーゾ監督ではかなり時間がかかってしまうでしょうが、時間と共に連携もよくなって最適解も見つかるでしょう。
前野、山村はDFラインで落ち着いてボールを持てていましたし、前線のプレスに連動して前からよく守備出来ていました。
あとは経験を積んでプレスが緩んだ時の対処など臨機応変さを身につけていけたら大丈夫です。
もう1つは小笠原がこの試合よく守備でのアプローチが出来ていましたね。
相変わらずパスミスが多かったですが、連戦でなかった効果はその運動量に出ており、これぞベテランの使い方っていう正解が出た試合でした。
引き分けた広島を追い抜いて3位に浮上しましたが、これからさらに上に行けるかはセレーゾ監督の学習能力次第です。
これまで敗戦したクラブはメンバーを大きく変えたFC東京を除けば今節で首位に立った大宮のみ。
甲府とドローに終わって首位陥落したものの横浜FM戦は鹿島がより上を目指せるか、それを計るにはうってつけの相手です。
斎藤がケガ、中村もだましだましやっている状態でスタートにコンディションを合わせていた分、今は疲労が溜まって来ているかなと思います。
対する鹿島は5月にコンディションがピークになるよう持って来ているはずです。
少し勢いが落ちている横浜FMに対してやや登り調子の鹿島という違いはありますが、前線からの守備、セットプレイが主な得点源という似たチームとの戦いとなります。
2列目で起点を作れるかどうかが勝敗の分かれ目になると思いますね。
チーム力を生かして40%以上の力を出すことができればアウェイと言えど十分勝利を狙えるでしょう。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【ナビスコ杯第5節】グループリーグ突破に向けて大きな勝利…の名古屋戦
結果
4月24日(水) 2013 ヤマザキナビスコカップ
鹿島1-0名古屋(19:04/カシマ/4,375人)
[得点者]
23' ジュニーニョ①(鹿島)←大迫勇也①
[フォーメーション]
FW:大迫、ダヴィ
MF:ジュニーニョ、野沢
MF:本田、柴崎
DF:中田、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
81分:ジュニーニョ→中村
82分:大迫→本山
88分:野沢→山村


試合の感想
形になって来たディフェンス
名古屋は4-2-3-1の布陣、1トップに玉田、トップ下にヤキモフスキー、ボランチ田口が出場停止なのでダニルソンとコンビを組むのは磯村、両サイドバックは阿部と石櫃という顔ぶれになりました。
勝った方が首位に立つグループリーグ突破には超重要な一戦ですが、ストイコビッチ監督は昔からカップ戦には淡白なところもあって闘莉王とケネディは帯同もしておらずリーグ戦とメンバー5人を入れ替えて来ましたね。
固定メンバーではようやくサッカーの形が出来て来たという今シーズンの名古屋ですから、先発を半分入れ替えて来たのは鹿島にとってはラッキーでしたし、闘莉王とケネディがベンチにもいないのは大きなポイントになりそうと感じました。
その鹿島は4-4-2、左サイドバックは名古屋の高さを警戒して予想通り中田ということで今季基本の布陣に出場停止の小笠原に代わって本田が入る形となりました。
試合は鹿島が優勢に進めて行きます。
甲府戦と何が違ったかというとやはり大迫の調子でしょうね。
運動量も多く、動き出しが早くDFの裏をよく狙っていましたし、甲府戦ではおぼつかなかったボールを収めてからの展開もよくなっていましたね。
そして、ダヴィと共に前線からよく守備をしていましたし、プレスバックして挟んでボールを奪う意識も高かったです。
また、この試合はボランチに本田が入ったことでバイタルエリアの守備が引き締まりましたし、小笠原よりミスが少なく繋げていましたね。
そのため、柴崎がとてもやりやすそうでした。
前半は大迫にボールが収まった時くらいしか前線に上がっては行かなかったですが、特にやりやすそうだったのが守備ですよね。
小笠原と組んだ時は2人とも前からボールにプレスに出てバイタルエリアがガラガラになることも多く、常に後ろを気にしながらプレイしていました。
しかし、本田が危険な箇所をケアしたり残ってバイタルエリアを埋めてくれるので、柴崎はやるべきことがはっきりして迷わず積極的な守備が出来ていましたね。
セレーゾ監督は小笠原不在の影響がもっとあると予想していたようですが、バランスを考えると明らかにこちらの組み合わせの方が機能性は高いです。
そして、その守備の良さから23分に先制点が生まれます。
本田がダニルソンにプレスをかけ、そこにプレスバックした大迫がダニルソンからボールを奪ってショートカウンター。
大迫はドリブルで上手くDFを引きつけてスルーパス。
後ろから走り込んだジュニーニョが落ち着いて決めて先制します。
前線からの守備意識の高さが生んだゴールでしたね。
その後も鹿島は優勢に試合を進めるのですが、31分にカウンターからピンチを迎えます。
ここでやはり中田はサイドバックの動きが分かってないなと思ったのですが、大迫がキープしているときに珍しく追い越す動きをしているんですよね。
ただ、この場面の名古屋はサイドで大迫に2人でプレッシャーに行ってさらにその後ろにはカバーリングの選手も控えていました。
つまり大迫と中田の2人に対して3人の数的優位で守っていたわけです。
そのため、ここで追い越してボールをもらったところで1対1をドリブルで仕掛けて抜かないとチャンスにはならないのですから、後ろでバックパスをもらえるポジションを取っているべきでしたね。
この辺の状況判断ができないのはやはりサイドバックとしての経験不足が響いていると言えます。
大迫のパスをカットされると矢野がドリブルで突進、切り返して左足でミドルを狙います。
非常にいいシュートだったのですが、曽ケ端が何とか左手にかすめてボールはバー直撃。
危ない場面でしたが、前半の名古屋の決定機はこのくらいでした。
鹿島もアタッキングサードからの攻撃がパッとせずミドルシュートが多く、決定機はそれほどでもなかったように、名古屋はケネディがいない分ゴール前でのヴァリエーション不足は否めなかったですね。
鹿島の決定機もジュニーニョのクロスに大迫がヘッドで合わせたくらいで1点リードは変わらず後半に突入します。


ドタバタしながらも守りきる
後半、名古屋は磯村に代えてルーキーの望月が入ります。
同時にストイコビッチの喝も入ったのか、名古屋は攻撃意識、守備意識を上げて積極的になって来ましたね。
その名古屋の圧力に押され気味になる鹿島は63分に左サイドを崩されて、途中出場の田中に決定的なシュートを放たれますがこれははずしてくれます。
この場面も最後は本田が田中にスライディングに行っていましたが、この試合の鹿島は最後のところでもよく体を寄せることが出来ていましたね。
ボールに触れなくてもプレッシャーになりますから、それが相手のミスに繋がってゴールを決められるか、失点を免れるかにも繋がって行きます。
ここからも劣勢が続くのですが、それができていたのでそんなに失点しそうな感じもなく、いつも通り遅いセレーゾ監督の交代にもイライラすることはなかったです。
70分にはFKからのこぼれ球を拾われて繋がれるも、すぐに本田が奪い返して逆襲。
野沢の落としを再び受けた本田が大迫に縦パス。
それを1タッチで反転して前を向くと走り込んだ野沢にスルーパス。
野沢はドリブルで1人かわしてシュートを放ちますが、楢崎がさすがにいいポジションを取っていますね。
惜しくも追加点ならず、1点差のまま試合は進み、残り10分あたりに中村、本山と立て続けに入れて来ます。
ジュニーニョ、大迫が下がって野沢がトップ時入る布陣となりました。
そうすると柴崎がこれ幸いとばかりに積極的になって、ドリブルから本田とワンツー、ミドルシュートを放ちます。
ジュニーニョと野沢の2列目ではボールロストも多いので自重していたのでしょうが、本山が2列目に入ってボールの収まり所ができたので、攻撃意識を意図してあげて来ました。
中村がボールを持った時にも積極的に絡んでいましたね。
さらに柴崎、本山と繋いで左サイドの中村へ、そこから野沢がセンタリング、名古屋のクリアがファーに流れてフリーの本田が拾ったのですが、そこで審判が意味不明のダヴィのファウルを取ります。
ダヴィが競らなかったということでしょうが、むしろこのシーンはダヴィのオフサイドだったんですけど副審は見逃していましたね。
その後、岩政が矢野のユニフォームを掴んで2枚目のイエローカード、退場となります。
1枚目が遅延行為だったのですが、ああいう出しどころがない時は両手で上がれ、上がれってジェスチャーをして、大きく蹴ってしまうのがいいですよ。
蹴るふりして蹴らないっていうのは審判の心象がすこぶる悪く、遅延行為と見なされますからこれからは気をつけてほしいですね。
こーめいは野沢に代えて山村というカードが頭に浮かんだのですが、セレーゾ監督もすぐ動いて来ましたね。
ここからは4-4-1の布陣で守ります。
ケネディと闘莉王がいたら最後の名古屋の攻撃も怖かったでしょうが、最後までしっかり跳ね返して1点差を守り切りました。

停滞するアタッキングサード
後半はかなり積極的に守備をするようにはなりましたが、もともと名古屋は前線から組織的に厳しくプレスをかけて来るチームではないですし、球際も割と緩くアタッキングサードまでは比較的に簡単にボールを運ばせてくれます。
ダヴィと大迫にはかなり警戒していましたが、その分ジュニーニョと野沢はボールを持ちやすい状況でしたね。
そのため、鹿島はボールをポゼッションして序盤から積極的にミドルシュートを放って行きました。
ただ、ピッチ状況を考えるとその選択もいいのですが、観ているとアタッキングサードの崩し方が共有されていない中での苦し紛れのシュートという印象も強かったです。
この前線4人の組み合わせが実はもっとも長く試合でプレイしているのですが、一向に連携も上がらず、攻撃の形も出来て来ないですね。
ジュニーニョと野沢はクロッサーとしての能力が高いのでいいセンタリングを入れてチャンスも作っていましたが、ゴール前が大迫だけではなかなかゴールの確率は上げられません。
オリヴェイラ監督もそうでしたがセレーゾ監督もサイドハーフをタッチライン際に張らせたり、FWをサイドに流れさせて起点にして、相手の守備をワイドに開かせるという狙いでやっているのですが、これがほとんど効果を発揮出来ていません。
この試合、サイド攻撃で一番いい形だったのは41分のジュニーニョのクロスに大迫がヘッドで合わせる場面です。
惜しくもゴール左に外れるのですが、ここは本田がボールを奪ってそのまま左サイドを駆け上がりセンタリングしています。
だから中央には大迫、ダヴィがいて、ファーサイドのジュニーニョはフリーになっていました。
左から右、右から左にクロスを入れて名古屋の守備を左右に振っているので大迫のマークも曖昧になっていたんですよね。
鹿島のサッカーは前線の4人が流動的にポジションをチェンジして中央で起点を作り、空いたサイドのスペースをサイドバックが突いてセンタリングを上げます。
そうすることでスピードに乗った攻撃ができますし、ボランチも上がれて中央は人数をかけられるんですよね。
つまり、中盤フラットの4-4-2ではなく、4-2-2-2のボックス型が理想の形となります。
しかし、今の鹿島は本山が中盤に入ってない時は4-4-2の状態、サイドハーフがサイドバックの蓋をしてしまっている面もありますし、逆に上がれるところでサイドバックが上がらない、また中田、西が積極的に追い越すタイプの選手ではないということもあって、鹿島らしいサッカーが出来ていません。
サイド攻撃の練習もやっていますが、今のままではクロスを上げても中に選手が少ないっていう状態が続くでしょうね。
前線で一番タメを作っていいスルーパスを出しているのが大迫というのも問題です。
ただ、ジュニーニョと野沢はクロッサー、ストライカーもしくはシャドーストライカーというタイプですから、スルーパスや中央で起点になることは期待できないです。
一番簡単なのは人を入れ替えて本山や前野を入れることですが、練習から遠藤、中村にもっと中央で起点になるようにしてサイドバックの西らをオーバーラップさせるという形を繰り返しやって行かないといけないですね。
4-4-2フラットの布陣ならジュニーニョが1対1で仕掛けられるように持っていくことが必要ですが、その場合もどのみち中央で起点を作るか逆サイドで起点を作って大きなサイドチェンジを使うなどの練習をしないと今のままでは厳しいです。
結局、サイドハーフを開かせて起点にして相手の守備を引きつけ中央を開けたとしても、そこから中に入れても相手の守備もすぐ中央を締めますからね。
中央に一旦守備を寄せてサイドを開けて展開、そこから左右にディフェンスを振るっていうことをしないとなかなか守りを固める相手は崩せないですよ。

グループ突破にチェックメイト
守備はよくなっている手応えを感じ、攻撃はまだまだという状況ですが、この試合に勝利できたのは非常に大きいです。
FC東京が大分に引き分けたので名古屋と同じ勝ち点6。
この2クラブは残り試合の関係であと勝ち点1を取れば抜かれることはありません。
勝ち点4で追撃する新潟、鳥栖はまだ鹿島同様に2試合を残していますが、それでも勝ち点2を取れば2位以内は確定となります。
次の大分戦を勝利して決勝トーナメント進出を決めたいですね。
その前にGWのリーグ3連戦があるのですが、初戦はアウェイで新潟との対戦となります。
岩政が出場停止になるのでそこに誰が入るかが楽しみです。
今の鹿島はセレーゾ監督が選手を使いこなしきれていないものの、本当にいい選手が多く揃っています。
この試合も小笠原と遠藤が出場停止でしたが、セレーゾ監督の固定先発メンバーがむしろ機能性の落ちる組み合わせになっているので、多少の累積警告や退場で出られない選手がいてもそれ程痛くないですね。
むしろ誰が出るのか期待感さえあります。
岩政だとタイプ的には植田が一番近いですが、山村の起用がもっとも可能性が高いでしょう。
新潟は(特にホームのリーグ戦では)前線からプレスをかけて来るチームなので、ビルドアップのできる山村を起用して後ろから大迫にフィードしたり、プレスをはずして繋いでいきたいですね。
あとはこの名古屋戦で本田の重要性に気づいてほしいです。
ナビスコ杯では東北電スタジアムでも勝てていますから、リーグ戦でも08年以来の勝利をお願いします。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第7節】体もスコアも重く動かずミスミス勝ち点2を逸す…の甲府戦
結果
4月20日(土) 2013 J1リーグ戦 第7節
鹿島0-0甲府(19:04/カシマ/9,898人)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ、大迫
MF:本山、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
60分:本山→ジュニーニョ
65分:野沢→遠藤
80分:西→中村


試合の感想
鹿島らしさが垣間見える
鹿島、甲府ともに4-4-2のフォーメーション。
鹿島は2列目を本山、野沢のコンビでスタート、2トップもダヴィと大迫と強力なので3連覇時のサッカーが期待されるメンバーとなりました。
甲府は前線から激しくプレスをかけるチームではなく、中盤の守備も緩くなる時があるのでパスを繋いで攻撃を組み立てて崩すにはもってこいの相手となります。
また、前節の試合を観るとセンタリングに対してゴール前のマークも甘くなる傾向があるのですが、その弱点がいきなりビッグチャンスに繋がります。
西のセンタリングにダヴィがフリーでヘッド、これは決めて欲しかったですがゴールの右にはずしてしまいます。
さらに5分には西からダヴィ、ダヴィのゴール前へのヒールパスを本山が落とし野沢がシュート。
これはGKの河田に防がれてしまいますが、10分にも小笠原がミドルシュートを放つなどセンタリングとパスでの崩しから決定機を作って行きます。
サイドチェンジから小笠原が縦に早く入れて、DFの裏に走った本山が走り込む形もあり、序盤から多彩な攻撃で攻め立てます。
後ろからのボールを前にシュートするのは非常に難しいのでここはトラップするかなと思ったのですが打ちに行きましたね。
やはり本山が入れば中央でボールを受けてキープしていいパスも出してくれるので、野沢も生きてきますし、4-4-2ではなく鹿島らしい4-2-2-2のサッカーを展開できていましたね。
甲府の攻撃は柏が起点になることが多いので右サイドが中心。
16分には羽生のクロスを青木がクリアミス、あわやオウンゴールになりかけますが、曽ケ端が飛びついてキャッチします。
ここからは甲府がボールを持つ時間が増えますが、鹿島は縦横無尽に動く柏を捕まえ切れずに起点になられていましたね。
21分にはオーバーラップした福田にシュートを打たれますが、曽ケ端がファインセーブ。
こういうサイドバックの勢いのいいオーバーラップは鹿島もしたいところですね。
鹿島は甲府のゴール前に人数をかけてパスで相手を崩すことにこだわり過ぎていたので、もっとシンプルにクロスを入れるなどした方がよかったです。
やはり甲府の守備はルーズなところもあって中盤にフリーな選手がけっこう生まれていたのですが、アタッキングサードで技術的なミス、判断ミスが多くそれがなかなか決定機まで行けない原因になっていました。
それでも28分にはビッグチャンス。
小笠原の浮き球のくさびを受けるとダヴィが上手く縦に走り込む本山を使います。
また、本山からのパスもよくそこにタイミング良く上がって来た柴崎がシュートするも、ここも河田の好セーブにあってしまいます。
そこから前野のシュート、こぼれ球に大迫が詰めて、ダヴィ、本山と波状攻撃を仕掛けますが甲府ゴールを割れません。
終盤にも大迫のインターセプトからショートカウンター、スルーパスを受けたダヴィがシュートするも河田にコースを完全に塞がれていました。
選手間の距離が良く非常に分厚い攻撃ができていたので、鹿島としては前半に何としてでもゴールが欲しかったですね。
しかし、どことなく全体的に体に重さがあるのかなという感じもあり、スコアを動かすことはできませんでした。

尻すぼみ時の策が不十分
こーめいは前半に得点を取れなかったのは痛いなと感じていたのですが、やはりいくら本山といっても3連覇時のようにフルスロットルな活躍は望めません。
実は前半も30分過ぎから本山効果も切れ始めていました。
そのため、どのタイミングで本山を交代させるかが焦点だったわけですが、問題は交代カードに十中八九ジュニーニョを持ってくるだろうということです。
そうするとジュニーニョと野沢の2列目になって起点が作れなくなりますし、攻撃にリスクをかけずまずは守りからという甲府ではスペースも与えてもらえないのでジュニーニョも生きて来ないですからね。
そして、いつもは交代の遅いセレーゾ監督もやはり早めに本山に代えてジュニーニョを入れて来ました。
このタイミングでの交代は良かったです。
パスを繋げてはいたものの、後半はシュートを1本も打てていなかったですし、前半の終盤のシュートも大迫のミドルに、高い位置で奪ってからのショートカウンターからでした。
要するに甲府にしっかり守られて脅威を与えられてなかったということですからね。
しかし、ジュニーニョが入っても流れは変わらず、逆にオルティゴサの入った甲府にドリブルから危ういシーンを作られます。
結局後半の最初のシュートはジュニーニョ投入から5分後に遠藤が入って再び起点が生まれてからでした。
ジュニーニョのシュートがDFに当たってCK、ニアで大迫が上手くファーサイドに流したのですがフリーの青木がはずしてしまいます。
ここも決めないといけないところでした。
中田をCBで起用した方がセットプレイのターゲットも増えていいと思うんですけどね。
鹿島はより攻撃的に行きたいところですが、攻撃の交代カードは中村くらい。
最初のカードでジュニーニョを切ってしまったので使い方が難しくなってしまいましたね。
途中出場のジュニーニョもそんなに悪いわけでもなかったので代えるわけもないでしょうから、調子の悪い大迫を諦めるかと思っていたのですが、残り10分のところで西に代えて中村を投入。
遠藤がボランチ、柴崎がサイドバックとなります。
ポジションをあれこれいじるくらいなら守備の人数を削って得点を取りに行く姿勢を見せてほしかったですし、単純に大迫に代えて中村を入れ替えた方がよかったですよね。
柴崎と中村の右サイドで意思疎通ができてなくてパスミスが生まれていましたし、遠藤もゴール前に上がって攻撃に絡んではいましたが、ボランチに下がったことで持ち味を出しにくくなっていました。
それでもホームで勝ちきりたい鹿島はダヴィのミドルシュート、CKから岩政のヘッドで甲府ゴールに迫りますが、最後までゴールを割らせてもらえず悔しいスコアレスドローとなりました。
本山が動けるうちに得点を取れなかったので難しい試合となったわけですが、本山を下げてからの交代策も不十分でしたね。

2トップがまさかのブレーキに
内容はもちろんホームであることも考えると絶対に勝っておきたい試合だっただけに、悔しいスコアレスドローとなりました。
勝てなかった原因はいくつかありますが、一番は試合後の大迫のコメントで分かるように2トップがボールを収められなかったことですね。
この試合の大迫は運動量も少なく、ボールを持った時の粘り、判断力も低かったです。
ダヴィもここ最近はくさびのボールを受けると動かずに体を張ってキープして味方のフォローを待つことができていたのですが、古巣の甲府相手でいい所を見せようとしたのか前を向いて仕掛けようとしてはボールロストする場面が目立ちました。
また、小笠原と柴崎にも単純なミスが多く、ハーフタイムコメントでセレーゾ監督が「ファウナルサードのプレイ精度を高めるように」と言っていましたが、ゴール前でのミスが全体的に多かったですね。
もう1つ攻撃で改善したいのはオーバーラップです。
前線に人数をかけて攻めることは出来ていましたが、クロスの数が少ないですし遅いです。
タイミングが遅いから相手に守りを固められて余計に入れづらくなりますし、追い越す動きがないから甲府の守備も動く必要がないんですよね。
後ろから追い越せば甲府のDFラインもそのケアにマークに行く動き、DFラインを下げる動きが起きますから、そうなるとセンタリングが効果的になります。
DFは下がりながら守備するのは難しいですし、今の鹿島は相手が待ち構えている所にセンタリングを入れているからなかなかチャンスになりづらいですね。
本山、野沢と2トップで攻撃が中央、中央になっていのたで、セレーゾ監督にはジュニーニョ、遠藤、中村と投入でサイドで起点を作って甲府の守備をワイドに広げる意図があったのですが、結局追い越す動きがないと崩れないですし、サイド攻撃はサイドバックが担うのが鹿島のサッカーです。
守備については前線からのプレスをもっとしっかりしたいです。
ここ2試合、意外とプレスにいけていないですがこの試合では2トップのプレスが曖昧でした。
ダヴィと本山が組んでいた時は、ダヴィがCB、本山がボランチときっちり役割分担が出来ていたのですが、ダヴィと大迫だとそこが曖昧になるので大迫がボランチをきっちり観るように決めた方がいいですね。

レナシメントとコンディション
勝ちきれなかったものの今季レナシメントをスローガンに掲げる鹿島にとっては目指すべきサッカーが垣間見えた試合だと思います。
もともとこのサッカーを再生させるならチーム始動から本山、遠藤、中村を2列目に使って行くべでしたね。
本山はケガがあったものの、少し時間はかかっても中村を起用してフィットさせるなど最初からヴィジョンをはっきりして戦って行った方が結果的にチーム作りは早く進んだと思います。
それを決してレナシメントできないジュニーニョと野沢の組み合わせで戦って来てしまったので余計な寄り道をしてしまい、攻撃は2トップの迫力はあるものの決定機不足。
セットプレイから得点出来ている割には7試合で9得点は物足りないですし、決定機数も5節までに16と少なすぎます。
大分戦、甲府戦と昇格組との戦いで決定機数は増えるでしょうが、この数字もセットプレイ込みと考えるとやっぱり低いですよね。
そして、もう1つ気になったのがコンディション作りについてです。
この試合、雨が降っていたこともあったのでそれがミスに繋がっているのかとも思いましたが、全体的に選手の体が重く感じました。
セレーゾ監督は従来のキャンプに走り込むという陸上型のコンディション作りをしていますが、シーズンが始まってからも1週間のインターバルがある時は負荷の高いフィジカルトレーニングをしています。
甲府戦の前もボールを使わないインターバル走、ゴムチューブを使った練習をしていました。
全体的に選手の体が重く感じる、特に今季の大迫、柴崎にそれを感じるのは練習が影響していると思います。
それは監督の方針なのでいいのですが、今季はコンフェデ杯で6月に中断があるのでこれからコンディションを100%に持っていく時期であり、このタイミングで負荷の高いフィジカルトレーニングをしてコンディションを落とす必要があるのかなと感じますね。
フィジカルトレーニングについては中断中にでも改めて書こうと思いますが、ちなみにジョルジーニョ監督のフィジカル調整はバルセロナ、Rマドリーがやっているもので従来のコンディション作りとは真逆と言っていいものです。
チームの目指すところと2列目のメンバー起用、スタートダッシュを目指すと言っていた割に負荷の高いトレーニングが多くスロースタートになったこと、まずは守備ありきのスタイルとDFラインのメンバー起用、このあたりにブレ、矛盾を多く感じるので早く整理されればと思います。
セレーゾ監督のコンディション作りでは5月に100%になってないとおかしいので、GWからの戦いはもっとスピード感のある試合を期待します。
この試合からの3連戦、GWの3連戦、5月終盤の5連戦と連戦が多いのでメンバー起用はもっとディティールまで詰めて考えて、チーム力をフルに活用していってほしいですね。
次は名古屋戦、鹿島の守備陣が苦手とするタイプのケネディが復帰したのでコンディションが気になる所です。
ホームですし首位のC大阪が試合なしなので、勝利してナビスコ杯は早めにグループリーグ突破を決められたらいいですね。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第6節】神様チームとピッコロチームの明暗…の大分戦
結果
4月13日(土) 2013 J1リーグ戦 第6節
大分2-3鹿島(14:04/大銀ド/10,571人)
[得点者]
25' 高松大樹(大分)
36' 柴崎岳(鹿島)←ダヴィ③
57' 野沢拓也①(鹿島)

68' 森島康仁(大分)
90' 大迫勇也③(鹿島)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ、本山
MF:ジュニーニョ、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
72分:本山→大迫
79分:ジュニーニョ→前野
90分:野沢→遠藤


試合の感想
グダグダアントラーズ
大分はダブルボランチで来るのかとも思いましたが、宮沢をアンカー、ロドリゴ・マンシャをシャドーに置くいつもの3-1-4-2でした。
2トップには森島と高松のツインタワーが並びましたね。
鹿島はなんと開幕戦からの機能しなかったメンバー、大迫はベンチスタートでそこには引き続き本山が入る布陣でした。
平均年齢は30,36歳で鹿島関係者からもオジサンズイレブンと言われていたそうですが、予想通りに運動量は少なく、グダグダアントラーズという呼び方がふさわしいサッカーとなります。
この試合も立ち上がりから押し込まれるのですが、この日はこれまでと違って10分経過してからも攻められっぱなし。
そもそも何度も言っているようにこのメンバーでは攻撃が機能しません。
この組み合わせだとまず前線に起点ができないですから。
一応ジュニーニョが起点になるのですが、狭いスペースでボールを持ってタメを作れる選手ではないですしサイドチェンジの意識も希薄です。
さらに後ろが中田なのでオーバーラップがなく攻撃に厚みができません。
本山もトップに入っているのでボールに触る回数が少なく、2列目に入っている時のように起点になれません。
右サイドは野沢がボールをキープできないので西は攻撃参加できず。
守備に期待できない西から攻撃参加を取ったら何も残りません。
25分にはこのメンバーの弱点がいくつも露呈して失点してしまいます。
前線に起点ができないので奪ったボールをとりあえずダヴィに放り込むのですが、小笠原のフィードは相手に跳ね返され、上がっていた中田、小笠原の裏を一気に突かれます。
青木がカバーには来ますがクロスを入れられてファーサイドの高松が胸トラップからシュート。
中央は高松1人に対して岩政と西がいたので本当は守れないとおかしいんですよね。
しかし、西のポジショニングの悪さとマーキングの下手さで先制点を献上してしまう形となりました。
高さで競り負けるならまだしもあんなに簡単にトラップされたらダメですね。
起点が作れない、マークができないという鹿島の弱点からの失点でした。
逆に鹿島は攻撃の目すら見いだせません。
闘えているのはダヴィと柴崎だけだなと思いながら観ていたらこの2人がやってくれます。
スローインからダヴィが大分DFを2人相手にしながらキープして柴崎にパスを出します。
野沢の裏を狙う動きにつられた安川の隙を見逃さずにミドルシュート。
ゴール左隅に決めて同点に追い付きます。
この後もグダグダなサッカーが続きますが、鹿島にとっては同点でハーフタイムを迎えられたのは非常にラッキーでした。

今季最悪の鹿島と最高の大分
ハーフタイムでセレーゾ監督にかなり喝を入れられたのか、後半は鹿島の攻撃意識が上がります。
観ていてサイドチェンジが多くなったなと思ったのですが、やはりセレーゾ監督から指示が出ていたようですね。
大分の3-1-4-2の布陣は中央に選手の集まっている布陣ですから、サイドで起点を作ると前からプレッシャーをかける場合、そこに選手が片寄って逆サイドがかなり空きます。
引いて守る時は5-3-2なので、3ボランチがボールサイドに寄るとこれまた逆サイドにスペースができます。
そのため非常にサイドチェンジに弱いんですよね。
3ボランチで守るとピッチの横幅をカバーしきれないのは、昨季完敗した9節の清水戦で鹿島も経験しています。
あの試合では中盤ダイヤモンド、つまり3ボランチでDFラインの前を守っていたのですが、サイドバックを起点にした清水のサイドチェンジ攻勢に鹿島の選手は振り回されてなすすべもありませんでした。
おもしろいのが今季の清水がリーグ序盤に3ボランチで戦って同じやられ方をしていたってことですね。
少し話がそれましたが、要はサイドチェンジすることで大分の3ボランチが左右にシフト、当然逆サイドのスペースも使えますが、守備をシフトする間に選手間の距離も開くので中央にも攻め込めるスペースができます。
そこを突いてジュニーニョがドリブルで仕掛けてってところですが、攻撃の連動性が低いのでなかなか流れの中からは得点の気配を感じることはできません。
それでもジュニーニョがファウルをもらって、野沢が直接FKを決めて逆転。
サポーターにハートマークのパフォーマンスをしていましたが、そんなアピールよりもっとピッチでの気の抜けたプレイを減らしてハートのこもったプレイを見せて欲しいですね。
ここからも鹿島の悪いところが次々と出ます。
運動量が減って再び大分に押し込まれる時間が多くなります。
このままだとやられそうな流れでしたし、せっかくリードできたのだからその時点で大迫や遠藤、前野、本田などカードを切ればもっと有利に試合を運べたのですが相変わらず試合の流れを読めず。
68分には思った通り、失点して追いつかれてしまいます。
ゴール前は4対3の状況を作れていたのですが、青木があっさり森島をフリーにしてしまって決められてしまいましたね。
これでセレーゾ監督は慌てて大迫を投入します。
大分の運動量が落ちたこともあってダヴィ、ジュニーニョのシュートとようやくチャンスらしいチャンスを作りますが、大迫が入ってもやはり2列目で起点が作れないのであまりいい形はできません。
79分にジュニーニョに代えて前野を投入、なんとサイドハーフで起用します。
これは完全に引き分けでOKという守備の事を考えたヘタレな選手交代ですね。
サイドを起点に攻める大分に対して、中田を残して前野をサイドハーフで起用して守りをしっかりしようという狙いです。
そのため、攻撃では前野がボールを持っても中田が追い越さないのでいい形が生まれない状況は変わりません。
それどころか前半同様にクリアしたボールを全部拾われ始めてしまったので、次第に大迫のところまでボールを運べなくなります。
このまま引き分けかという雰囲気だったのですが、終了間際にダヴィが体を張ってファウルをもらいます。
そのFKを入ったばかりの遠藤がゴール前に入れ、こぼれ球を大迫が押し込みました。
大迫がかぶった上に岩政が潰れる形となったので、大分の選手も体に当てるのが精一杯、クリアできなかったですね。
それにしても大迫の反応は早かったですし、深谷とGKの股を抜けてゴールしているあたり、持っている選手になったなという勝ち越し弾でした。
この後は遠藤が入ったことでボールキープ力が上昇、大迫とともにさすがの起点力を見せて時間を使い切りました。
この鹿島戦、大分は今季最高の試合と言われているようですが、それもそのはず。
何とか勝利したものの鹿島は今季最悪の試合、ベテランの先発起用を半分にしていたらもっといい試合をして楽に勝てていたでしょうね。
組織では完敗、選手の個の能力の高さで何とか勝ち点3を拾った試合となりました。

セレーゾ監督、3つの誤算
1つ目は、前線からのプレスができなかったこと。
セレーゾ監督は前半からしきりに前からプレスに行くように指示していましたが、どうしてもサイドで起点を作られていましたね。
大分の3-1-4-2に対しては、これまで通り本山が下がってボランチの宮沢を観て、ダヴィと両サイドハーフで3バックにプレスをかけることになります。
それに連動して両サイドバックがWBに、中央は2トップ2シャドーに対して2CBとダブルボランチで対応することになります。
つまり、基本的には全体でマンツーマンの形で守ることが多くなるってことですね。
大分とは個の能力の差があるのでそれはいいのですが、ジュニーニョと野沢のプレスが曖昧なのでバックラインからサイドには簡単にビルドアップされていました。
そして、機動力の低い中田が下がってボールをもらうWBに付き切れないのでそこを起点にされていましたね。
さらに中央はマンマークのため、2トップがサイドバックの裏に流れると鹿島のCBが付いていくことになり中央が薄くなります。
そのため、流れた2トップにボールを入れてそこで起点を作られて攻めるという形が大分は機能していました。
20分にロドリゴ・マンシャが決定機を迎えてヘッドでシュートを放ったシーンも、左サイドに流れた高松にロングボールを送っての落としからでしたね。
連戦の疲労感も当然ありますが、それ以上に機動力の低い(=守備範囲の狭い)ベテラン選手を多く起用したことで前へのプレッシャーを強められませんでした。
試合を観ていればベテラン組の疲労、運動量のなさは一目瞭然だと思うのですが、訳のわからない采配でしたね。
2つ目は、前線で起点ができずにまったく攻撃できなかったこと。
遠藤>大迫>ダヴィ>本山>ジュニーニョ
今の鹿島の起点順は上記のようになります。
もっともボールを受けて数的不利の局面を打開してパスを繋ぐ、ドリブルでボールを運ぶことができているのは遠藤、もちろん大迫もボールを収めて展開する能力は高いですが、トップに入っている分遠藤よりボールを受ける回数が落ちます。
大迫がベンチ状態の時はボールを受ける回数の多いダヴィですが、体を張って頑張っているもののボールをキープする能力、そこから周りを使う能力は落ちます。
本山は2列目に入れば起点になる能力はトップクラスですが、FWで起用しているのでボールを受ける回数が少なくDFを背負いながらプレイで持ち味を生かしきれていません。
ジュニーニョは途中出場や4-1-2-3の布陣だった仙台戦のようにスペースが与えられれば起点になれるという感じですね。
そして、中村はフィットすれば十分起点力で上位になれるポテンシャルを持っています。
この試合では遠藤と大迫が出ておらず、WBが下がって守備をすればサイドのスペースを消されるのでジュニーニョも持ち味を発揮できず。
起点が作れないのは当然な上に、クリアした後のボールを繋いてキープしてくれる選手がいないのでこぼれ球も拾えずに二次攻撃も喰らいまくっていました。
今の鹿島は遠藤が出ていないとこんな感じになるという分かりやすい試合でした。
試合を観ていればこのメンバーだと起点が作れないというのは一目瞭然なのですが、訳の分からない采配でしたね。
3つ目は、守りきれるチームではないこと。
これも以前に書きましたが、今の鹿島のDFラインは守って守りきれるメンバーではありません。
なぜなら青木と西のセンタリングに対するポジショニングとマーキングがめちゃくちゃな上に競り合いが下手だからです。
この試合の2失点も2人の責任が大きいですが、昨年からこの2人が原因で失点している場面は非常に多いです。
中央を相手より数的優位で守っている状況でやられているようでは、どんな守り方をしても守れません。
大分の選手が後ろから飛び込んで来たわけでもなく、単純に数的優位で守っていてマークはきちんとできているのにFWの動き出し1つで簡単にはずされて失点してしまっているわけです。
つまり、現在の鹿島は4バックで例えば相手の3トップをマークしている状態だと4対3の状況を作れているように見えますが、青木と西が素人守備で簡単にマークをはずされてしまうので実際は2対3のかなり危険な状況になってしまっているということです。
これはもう人を入れ替えるしかないですね。
セレーゾ監督は大分がサイドを起点にして攻めて来るのは分かっていて、それでやられたのは問題と言っていましたが、だったらDFラインは前野や昌子をサイドバックに入れ、中田を本職のCBにするなどしないといけないです。
鹿島が起点を作れてもっと攻められれば守る時間が減るのですが、この試合ではそれもできるメンバーではなかったので攻められ続けました。
そうしたら鹿島の守備の明確な穴が出てしまうのも仕方ないです。
昨年の試合のビデオと今年の失点シーンを観ていたらこのメンバーでは守りきれないのは一目瞭然なのですが、訳の分からない采配でしたね。
セレーゾ監督はもっと前から守備をして自分たちがボールを持って攻める時間を長くしたかったのでしょうが、いずれも狙いは的外れに終わって守れない鹿島の穴が出てしまったという采配がはずれまくった試合でした。

ピッコロチームと神様チームの融合
ドラゴンボールではナメック星人の神様とピッコロが融合することで飛躍的に戦闘力が上がるのですが、この試合の先発メンバー(闘えているダヴィと柴崎を除く)を神様チームとするなら遠藤や前野、本田、大迫、昌子、梅鉢らはピッコロチームになります。
この試合を観てはっきりしたように、今の神様チームは昇格組の大分と同程度の力しかありません。
そこに大迫、前野、遠藤と選手交代で入れて融合したので何とか大分を上回ることはできましたが、神様ベースで融合してしまっては、チーム力はそれ程上がらないです。
鹿島に必要なのは若くて力のあるピッコロをベースに神様を融合することなのですが、セレーゾ監督が逆のことをやっているのでこれからが心配になって来ますね。
前回、潮目はいい方向に向かっていると書きましたがこの試合を観るとセレーゾ監督の謎采配でそれをぶった斬られる不安が出て来ました。
しかし、鹿島にとって追い風になるかもしれないのがナビスコ杯名古屋戦の小笠原と遠藤の出場停止です。
1週間空いて甲府、名古屋、新潟の3連戦になるので名古屋戦出場停止の遠藤は甲府、新潟戦に先発起用される可能性は高くなります。
また、小笠原の代わりに名古屋戦は本田が出て来るのは確実でしょうね。
大迫も先発に復帰するでしょうから本山が2列目で起用されることも考えられ、その結果チームのバランスは良くなりそうな予感はします。
そこでいい試合をして何とかピッコロベースの融合への方向に進んでくれればと思います。
この試合のメンバー(何しろフィールドプレイヤーの4割の選手が本職のポジションでプレイしていない)だと機能性が低いですし、勝ち続けていくチームは作れないでしょう。
次の甲府戦はホームでの戦いなので、もっと積極的な采配を見せて欲しいですね。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【ナビスコ杯4節】前からのプレス合戦を征す…の新潟戦
結果
4月10日(水) 2013 ヤマザキナビスコカップ
新潟1-2鹿島(19:00/東北電ス/7,210人)
[得点者]
29' ダヴィ②(鹿島)←遠藤康①
41' ダヴィ③(鹿島)

86' 川又堅碁(新潟)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ、本山
MF:野沢、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
72分:遠藤→梅鉢
75分:ダヴィ→大迫
85分:本山→ジュニーニョ


試合の感想
守備の連動、攻撃の連動
新潟、鹿島ともにフォーメーションは4-4-2です。
新潟はGKの竹重に濱田、坪内、2列目に入った藤田、岡本と主に右サイドの選手を入れ替えて来ました。
鹿島は前野→中田と左サイドバックを入れ替えただけ。
引き続き大迫はベンチスタート、下がり目のトップには本山が入りましたね。
C大阪戦同様に立ち上がりは攻められます。
B・ロペスが下がってポストプレイをしたり、右サイドに流れてサイドバックの裏でボールを受ける動きを多くしており、鹿島は青木がついていたのですがそこで起点になられてしまっていましたね。
また、新潟の右サイドの藤田に野沢、中田のどちらがつくのかマークが曖昧な場面も見受けられました。
それで押し込まれていたのですが、10分を過ぎた頃から修正して次第に押し返して行きます。
鹿島の守備は今季から4バックにはFWの1人(この試合ではダヴィ)と両サイドハーフの計3人でプレスをかけ、FWのもう1人(この試合では本山)がボランチを観るやり方になっています。
さらに今回はその前線のプレスに連動して柴崎が高い位置を取ってボランチにプレッシャーをかけていましたね。
このため新潟はボランチ(特にレオ・シルバ)にボールを預けられなくなったので、後ろからビルドアップするのが非常に難しくなりました。
必然的にロングボールが多くなるのですが、両サイドハーフにはこれまた前線のプレスに連動したサイドバックが高い位置までプレスをかけて、中央は小笠原と2CBの1枚余る形で2トップを見ていましたね。
特に本山はボランチへのパスコースを切るポジショニングがいいですし、攻守の切り替えも早く危ない時はボランチの位置まで下がって守備をしてくれるので助かります。
この守備によって鹿島はスローインをダヴィが落として本山がシュート、サイドチェンジから繋いで小笠原がミドルシュートとチャンスも作って行きます。
プレスでボールを上手く奪って攻撃に移るのですが、新潟もプレスはしっかりしていますし鹿島もミスが多いのでペースを握りきることはできません。
攻撃の連動性はまだまだで、しかもこの試合では連戦の疲労も顕著に観てとれました。
小笠原は序盤からパスミスが多く、ケガをしてからFKで速いハイボールを蹴れない場面も多くなっていたのですがこの試合では流れの中でもそんなミスが目立ちましたね。
また、最近はDFに寄せられるとフィジカルで競り負けることも多いので、そうなる前にパスを出そうと無理な狙いのパスを連発、ボールロストしてしまう原因になっています。
野沢はC大阪戦同様に立ち上がりから空気と化しており、この試合では青木と中田が積極的にボールを運んで縦パスを入れようという意思が強かったのですが、野沢が一発でバックパスしてしまってそれを台無しにしていました。
結局、攻撃の組み立ては遠藤のキープ力に頼るか、ダヴィへのロングボールになるのですが、新潟のマークが厳しいですし遠藤も疲れがあるのかさすがに2,3人に囲まれてしまってはボールロストする場面も見受けられましたね。
攻撃面で良くなっていたのは本山がダヴィ、遠藤との距離感を修正してこの2人と絡む回数が多くなっていたこと。
もう1つはくさびのボールを受けるダヴィの判断、体を張ってキープするところ、前を向いて仕掛けるところ、このプレイの選択のチョイスが格段に良かったです。
このため、多くのファウルをもらうことができて、29分にそれがゴールに結びつきます。
小笠原のふわっとしたFKをフリーの遠藤が受けて左足でゴールに向かっていくセンタリング。
それを中央でダヴィがヘッド、シュートはGKに当たるもゴールネットに吸い込まれました。
連戦はずっと一緒にプレイしているので、ダヴィと遠藤の意思疎通は少しずつよくなって来ている感じですね。
得点した後は少しプレスが緩んで来てボールを前に運ばれ、B・ロペスに抜けられて曽ケ端もかわされるという危機があるのですが、ボールが長くなってエンドラインぎりぎりで残すのが精一杯で打ちきれず。
ここからは新潟の時間帯になり、40分には藤田のクロスをB・ロペスがフリーでシュートを放ちますがパワーが乗らずに弱々しいものに。
その直後、ダヴィが悪い流れを払しょくしてくれます。
GKへのバックパスに猛然と詰めて行ってスライディング、竹重の蹴ったボールはダヴィに跳ね返ってゴールマウスに。
ダヴィは竹重がトラップするのか、ダイレクトで蹴るのかじっと観察しながら走っており、トラップすると分かった瞬間に速度を一気に上げました。
竹重のトラップが少し流れたのもあったのですが、あの跳ね返りが枠に行くっていうのも狙ってできるものではないですから点取り屋の凄みというしかないですね。
鹿島は後半にやって来るであろう苦行が予想されたので、この追加点は非常に大きかったですね。

勝敗を分けたのはゴール前の質
後半開始から新潟は成岡と内田を入れて右サイドを入れ替えて来ます。
立ち上がりは互角の展開を繰り広げることができていたものの、次第に運動量も減って後手に回るといらないカードが多くなります。
57分には相手のパスをインターセプトした岩政がシンプルにクリアするか、中央フリーの柴崎か小笠原に出せばいいものを新潟の選手に向かってドリブルしてしまうので奪われます。
それをフォローした遠藤のスライディングを取られてイエローカード。
どうしてDFラインでボールを回しているフリーの時にはボールを運ばないのに、あの状況で新潟の選手に向かってドリブルしようと思ったのか理解に苦しみます。
さらに野沢のバックパスがミスになってフォローに入った小笠原がファウルを取られてイエローカード。
どうしてフリーで、しかもドリブルできるスペースも前方にあるのにダイレクトでバックパスするのか理解に苦しみます。
どうせパスミスするなら前方に出して欲しいですね。
これで遠藤と小笠原は名古屋戦は出場停止、本田を使わざるを得なくなるのでその点はいいのですが、遠藤が出場できないのは痛いです。
名古屋戦も連戦になるのでローテーションと考えれば悪くはないですが。
さらに西がファウルを取られて本山がFKを邪魔したということでイエローカード。
西のスライディングはボールに行けていたとは言い難いので仕方ないです。
この辺りですでに選手交代でリズムを変える必要があったのですが、オリヴェイラ監督同様に疲労しているメンバーで連戦を戦い、交代も引っ張るという訳の分からない苦行がセレーゾ監督も好きですよね。
先にカードを切ったのは柳下監督でした。
B・ロペスを諦めて川又を入れて来ましたね。
調子の悪いB・ロペスがブレーキになっていたので、正直この試合最初から岡本と川又の2トップで来られる方が怖かったです。
小笠原は退場しそうな勢いもあって、セレーゾ監督も実際に最初は梅鉢との交代を考えていたようですが、交代を引っ張り過ぎたこともあって遠藤を下げて柴崎を1つ上げる選択をします。
さらにはダヴィに代えて大迫投入。
中2日、アウェイ連戦となる大分戦に備えての温存采配でしょうね。
この判断は悪くないと思います。
前線の大迫はボールを収めて時間を作っていましたし、梅鉢もそれ程目立たなかったですがバイタルエリアのファーストプレスはしっかり行っていました。
84分の野沢のシュートは梅鉢のインターセプトからの攻撃でしたし、野沢からのバックパスを右の西に展開したボールも良かったですね。
大迫のポストプレイから小笠原、本山と繋いで野沢が抜け出すシーンを作るのですが審判がレオ・シルバのファウルを流してくれなかったので潰されてしまいます。
前からのプレスも再び復活したものの、前半あれだけいいプレスをしていたので後半にバテるのも致し方なし。
小笠原と野沢に加えて柴崎も連戦の影響で相当へろへろ状態。
それでもよく守っていましたが、86分に失点。
ここはいろんなミスが組み合わさっているのですが、その前に本山に代わってジュニーニョが右サイドに入ったことでまず左サイドのマークが曖昧になっていましたね。
そのため梅鉢がサイドに流れて中田と守っていましたが、左サイドハーフも下がって守備をしないといけません。
柴崎と野沢のどちらが入るかがはっきりしておらず、2人ともバイタルエリアでちんたらしていました。
さらにこういう場面の小笠原のポジショニングは本当に酷くて、中央2トップに対して青木、岩政、西と数的優位で守っているので小笠原がDFラインまで下がる必要はないのですが、DFラインに吸収されていることが多いですね。
なおかつ柴崎、野沢も気が抜けているので田中がペナルティアークでフリーになっており、川又についていた西がそちらのマークに走ります。
どちらが危険かと言えば田中の方なのでこの判断は悪くないですが、センタリングが上がる瞬間に動き出しているのでわざわざ田中のマークに行く必要はあったのかなと…。
さらに不運だったのは内田のセンタリングが新潟の選手に当たってファーサイドに伸びて行ったので岩政も競り合うことができなかったですね。
そもそもいつも通りにジュニーニョを左サイドに入れておけば混乱することもなかったと思います。
残り時間はジュニーニョを起点にしながら時間を使って何とか守り切りました。
これでC大阪、名古屋に続いてグループリーグ3位となりました。
まだこの2クラブと直接対決がある上に試合数は1つ少ないので十分1位通過も狙えますね。

ここからステップアップ
公式戦3連勝となったわけですが、守備面は前からのプレスが連動してよくなって来ました。
ここからはまずプレスをかけられる時間を増やしていくことがもっとも重要となります。
ただ、90分プレスをかけ続けることはできないので前から守備する時間、ブロックを作って後ろで守る時間の判断、意思統一を図って上手く試合を運びたいですね。
特に得点した後にプレスが緩む傾向にあるので、まずはそれを改善しなければいけません。
そして、欲を言えば誰が出ても同じような守備ができるようになれば言う事なしです。
攻撃に関してはまだまだ課題も多く、リーグ戦では5試合で6得点とそれ程取れておらず、この3連勝の得点の内訳もセットプレイからが2つ、バックパスからが2つです。
流れの中から取れておらず、決定機数、シュート数、ボール支配率が低いのも改善していく必要がありますね。
そのためには何が必要かというと、誰が起点になれて、誰が起点になれないのかをクリアにすることです。
現在は遠藤がDFを2,3人引きつけてパスを出す、ボールを運ぶことをやっており、ダヴィは縦パスを(周りに上手く落とすまではいってないものの)何とか収めているということをやっています。
ここに大迫が入ればもう1つ起点ができますし、本山は中盤に降りればもっとらしさを出せるでしょうね。
さらにジュニーニョもサイドハーフとして起点になれていますし、中村もフィットすればこれだけ前線で起点になれる(だけでなくそこからいいパスを出せる)選手が揃うチームはそうないです。
足元で受ける選手が多くなり過ぎるという懸念もありますが、前述したメンバーは全員他に起点があればフリーランニングできる選手ですからね。
それ程問題にはならないと思います。
起点ができればあとは後ろから追い越す選手がいればスピード感のある攻撃ができます。
これは柴崎と前野に期待ですね。
そしてもう1つ、昨季までずっと課題だったビルドアップ(=起点になる選手にまでパスを回す)ですが、ここも一番の期待選手は前野。
CBでは昌子、山村にもレギュラー争いに食い込んでもらいたいですね。
起点がはっきりしてどうやって攻めるのか、基本的な攻撃がチームで意思統一できればあとは試合をこなして選手同士の意思疎通を深めて行くだけです。
そうすれば、攻撃もかなりよくなって行くと思います。

アウェイ連戦にどう挑む!?
リーグ戦の第6節大分戦はアウェイ連戦になります。
鹿島の選手は新潟から大分に直接乗り込んでいるのですが、まったく同じメンバーで戦うのですかね。
こーめいは本田や昌子、山村などを鹿島に残したのはアウェイ連戦になるので新潟遠征でいらぬ負担をかけないよう鹿島から大分に移動させるのかと思ったのですが、どんなメンバーになるかまったく分かりません。
大分は名古屋戦でかなりメンバーを入れ替えているので、鹿島は体力面ではかなりの不利を強いられますね。
この試合で途中交代した3人は温存と思われるので、前線は本山を1列下げて遠藤、大迫、ダヴィになるのではないかと思います。
これからのベストメンバー規定を考えて、前野、本田あたりは先発に組み込んで欲しいところです。
大分も前からプレスに来るチームですが、選手の能力はやはり高くはないので上手くいなして攻撃を組み立てたいですね。
攻撃と守備のキーマンである木村、高木がケガですが、まだ未勝利ということもあって気持ちを前面に出して来そうなのでとにかく運動量や球際で負けられないですし、やはりこの試合もロングボールを相手より上手く使えれば有利に戦えるでしょう。
カウンターとセットプレイには特に気をつけたいです。
引いて守る時は5バックになりますが、大分はカウンターに2人残すので後ろは5-3で守ることになります。
そのため、ピッチの横幅を上手く使って攻めれば十分崩せると思います。
4連戦の最後なので体力的にきついでしょうが、1か月後にもまた同会場でリーグ戦を戦うことになるのでこの試合同様いいイメージを植え付けておきたいですね。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第5節】塩分濃度の高い試合も潮目はいい方向へ…のC大阪戦
結果
4月6日(土) 2013 J1リーグ戦 第5節
鹿島1-0C大阪(15:04/カシマ/10,837人)
[得点者]
58' 遠藤康①(鹿島)←ダヴィ②
[フォーメーション]
FW:ダヴィ、本山
MF:野沢、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
67分:本山、遠藤→大迫、ジュニーニョ
85分:野沢→本田


試合の感想
課題は単調な攻撃
C大阪は今季4-4-2の布陣で戦っていますね。
南野は先発になるかと思いましたがコンディションがあまりよくないようで、ナビスコ杯からのメンバーの入れ替えは出場停止の山下に代わってケガから復帰した藤本だけでした。
鹿島の布陣も4-4-2、メンバーの入れ替えも中村→本山だけでした。
その本山はトップに入り、野沢が左サイドに回っていましたね。
鳥栖戦では遠藤のところでボールが収まっていたものの、2トップがボールを持てないのが課題でしたので本山がトップに入ったのはその改善の期待を抱かせる並びでした。
しかし、試合の入りはC大阪が積極的に攻めて来ます。
中2日でメンバーも固定、新潟戦は12分から10人で戦っているので前半のうちに攻勢を仕掛けて先制点を奪いたい意図もあったのかもしれませんね。
開始早々にスローインから山口がミドルシュートを放つと、サイドバックも高く上げ人数をかけて右サイドから組み立てて攻めて来ましたが、鹿島も前野とダブルボランチでマークを受け渡しながら対応して行きます。
ただ、ボールを奪ってもC大阪が高い位置から積極的にプレスをかけていたのですぐに失うことが多くなって押し込まれていましたね。
そのため、CKを多く与えてしまうのですが高さ勝負を避けてかC大阪はニアばかり狙っていたので、全部ダヴィがクリアしており脅威とはなっていませんでした。
鹿島も攻めたいところですが、この試合はダヴィへのロングボールが多くなります。
これには2の理由があって、1つはC大阪が前からプレスをかけて来たのでセオリー通りロングボールでかわす戦いをとっていたからです。
2つ目はこの試合は本山が野沢とポジションチェンジすることが多く、左に流れるためにそちらからの組み立てが多くなったということですね。
上手く行かなかったのはロングボール、左サイドの組み立てに対してそれぞれダヴィ、野沢がボールを収められなかったからです。
ダヴィはポストプレイが上手いわけではないですし、このメンバーだと当然最優先に警戒されますから、ファウル気味に来る茂庭と藤本に潰されることが多くなりましたね。
大迫ならもっとサイドに流れて起点になったりDFの裏に走ったり広範囲に動いて的を絞らせないようにするのですが、ダヴィもCBではなくサイドバックとマッチアップするよう動いたり工夫があればもっと収まると思います。
野沢はもともとボールが持てない上にこの試合は序盤から疲労感ありありでボールロストが多かったですね。
本山が中盤に降りた時はいい形でボールを持てるのですが、その時は当然2トップはダヴィと野沢になっているので鳥栖戦同様にそこから繋がらなくなっていました。
鹿島のファーストシュートは18分、遠藤からの縦パスを受けたフリーの柴崎が前を向いてパスの出しどころを探すも見当たらなかったため、ドリブルからそのままミドルを打って行きました。
まだシュートが出ていなかったのでいい判断だったと思います。
この辺りから次第に盛り返して来た鹿島は前野の鋭い西へのサイドチェンジ、そして遠藤のミドルシュート、23分にも遠藤のスルーパスからダヴィが仕掛けてニアへシュートとチャンスを作って行きましたね。
鹿島は小笠原の単純なパスミスから2度ほど攻められる場面がありますが、大事にまではいたらず。
C大阪の攻撃を跳ね返すと小笠原のオーバーヘッドからカウンター、遠藤が1人かわして本山へ出すと、本山がDF2人を引きつけつついいリターンパスを出します。
しかし、遠藤は利き足のニアに切り返すも茂庭に読まれて、一瞬迷った後シュートを打つのですがDFに引っかかってしまいます。
茂庭のカバーリングもさすがですが、遠藤はボールをもらった時からすでにシュートまでの絵を描けてないといけないです。
この後、キム・ジンヒョンからのフィードをミドルシュートする場面があるのですが、得点を取れている柿谷との差はここですよね。
そして、ファーストプランが潰された時はその場で止まって迷うのではなく、フェイントをかけるかドリブルしてボールを動かすなど自分が主体的に動いて相手を動かさないと隙は生まれないです。
ここを改善できればもっと得点できるようになりますね。
C大阪は開幕から3勝1分のスタートだったものの、まだ攻撃に関してはうまくかみ合ってなかったのは明らかな内容が続いていました。
その点は監督の代わった鹿島も同じで、お互いに攻めのヴァリエーションを欠いたシュート数の少ない前半になったのも頷ける内容でした。

後半に走り勝てるかが勝敗の鍵
後半に入ってもお互い攻撃の形の構築、連携がまだまだと感じさせる展開で、単調な攻撃が続いて行きます。
なかなかチャンスを作り出せないですが、50分にはC大阪のパスミスをダヴィが拾って遠藤、西と右サイドで作ってクロス、ゴール前に入っていた柴崎がオーバーヘッドで狙います。
鳥栖戦でもありましたが、遠藤を起点にしてサイドバックと上がって来たボランチがからんでの攻撃は観られるようになって来ていますね。
試合は膠着した展開になって来ますが、58分にこれまた相手のミスからチャンスが生まれます。
バックパスを受けたキム・ジンヒョンがダヴィのプレスを切り返してかわそうとしますが、これはスカウティング済み。
ダヴィが足にひっかけると浮いたボールを競り合いながら上手く後ろへパス、フリーで走り込んでいた遠藤がプレバースデーゴールとなる先制点を決めました。
さらに鹿島は60分、野沢のインターセプトからダヴィがドリブル、一旦は茂庭にボールをひっかけられるものの、右サイドの遠藤に展開します。
遠藤はそのままドリブルでDFを縦にかわすとニアへシュート、惜しくもサイドネットとなりますが枠に行っていればゴールでしたね。
鳥栖戦でも同じ形で縦に抜けてセンタリングしてGKに読まれていたのでこの試合では狙って行ったのかもしれませんが、このシーンは非常に良かったです。
1対1の勝負は完全に自分のペースで仕掛けて抜きましたし、シュートまでの形が観えた上でのプレイでしたよね。
縦に抜けるプレイができれば、今度は中に入っての左足のシュートも生きていますから。
そして、もう1つダヴィのプレイも今後に可能性を感じるものでした。
どうしても縦に縦に行ってしまうのですがこの場面は一度ひっかけられた後、つまり自分のペースで仕掛けたドリブルが止められたところで上手く周りを使いました。
こういうプレイが欲しかったんですよね。
縦に仕掛けるのはいいのですが、そればかりだと当然相手に読まれてしまいますし、最初の仕掛けが上手く行かなかった時はそこから縦に行っても強引に無理な仕掛けになるので、周りを使った方がいいです。
8:2の割合でも周りを使うようになれば、DFも読みづらくなりますから今度は縦への突破も効果的になります。
67分には2枚替え、本山と遠藤に代えてジュニーニョとケガから復帰の大迫を投入します。
疲労困憊の野沢を中盤に下げて、大迫も練習に合流したばかりで本調子でなかったのでここからは押し込まれる時間が多くなります。
ただ、やはりC大阪は右サイドから攻めて来ることが多く、サイドとバイタルエリアは前野が広くカバーして事なきを得ていました。
残り5分になって本田を投入。
野沢に代えて柴崎を1列上げたのはいい判断…というかもっと早くに下げた方がよかったですね。
これで益々守備が安定して88分には本田のパスからカウンター、ダヴィが藤本を振り切ってシュートまで行きますが、GKに防がれてしまいます。
しかし、このカウンターの形はリードしている試合では理想の展開ですよね。
本田が入ってバイタルエリアの守備が締まったことで、重心も前に持っていくことができました。
さらに前野のインターセプトからジュニーニョのセンタリングに大迫が飛び込むと言う惜しいシーンも作ります。
このまま1点を守って試合終了。
FC東京、大宮と相性がいいと言われたチームに連敗しましたが、C大阪には8連勝となるここのところの相性の良さを見せて勝ちきりました。

守備に安定感がもたらされる
鳥栖戦はロスタイムの得点だったので、ある意味1点差を守りきっての今季初の完封勝利となったわけですが、守備に安定感をもたらしたのはこの試合のMVPと言っても過言ではない前野でした。
前述したようにこの試合は中盤で起点を作るよりもダヴィにロングボールを入れる事が多く、それもあまり収まってなかったのでオーバーラップするタイミングはなかったですが、守備は落ち着いて対応していましたね。
試合を通してタイミングのいいインターセプトを何度もしていましたし、特筆すべきはその判断力です。
小笠原、柴崎、青木と違ってリアクションの守備ではなく、状況判断よく危ないと思ったところへはポジションを離れてでも率先してプレスに行けていました。
そして、西と違って逆サイドから攻められている時もファーサイドの選手をしっかり観ていますから。
試合終盤にやはり小笠原と柴崎のダブルボランチではバイタルエリアが空く場面があったのですが、前野が飛び出してシュートブロックしていました。
守備範囲が広く危ないところを率先して潰しに行っていてくれたので、一番きつい時間帯も安定して守れていましたね。
野沢に代わって左サイドハーフにジュニーニョが入ってからは、やはりこーめいが睨んだ通りいいオーバーラップを見せていました。
試合終盤でかなりのスピードでオーバーラップして疲労があったのでクロスはミスしてしまいましたが、これからああいうシーンをたくさん作り出せるでしょうね。
そして、85分からの出場だったものの圧倒的な存在感を出していた本田の存在も大きかったです。
押し込まれる展開で跳ね返したセカンドボールをいて欲しいポジションにいてことごとくマイボールにしていましたからね。
セレーゾ監督にも守備の方はだいぶ最適解が観えて来たのではないかと思います。

最適解を見つけたい連戦後半
しょっぱい試合内容ではありましたが、潮目はいい方向に向かっているのが窺える一戦でした。
FW:ダヴィ、大迫
MF:野沢、遠藤
MF:本田、柴崎
DF:前野、中田、岩政、西
GK:佐藤

GKは開幕から曽ケ端が安定したパフォーマンスを見せているのでこのままでもいいですが、スターティングメンバーは、水戸戦でこーめいが書いておいた上記の形に徐々に近づいて行けばと思います。
野沢のところは本山、中村、ジュニーニョでもいいですが、ジュニーニョはやはり途中出場で出た方が相手からしても嫌でしょうね。
中村も途中出場やナビスコ杯で使いながらフィットさせて行けば、攻撃もヴァリエ―ションが増えてよくなっていくと思います。
守備では中田のところは昌子、守備的に行くなら西のところに昌子、梅鉢を起用してもいいと思います。
ボランチは本田を先発起用しても梅鉢、青木といるので、後半に投入してバイタルエリアを締め、かつボール奪取からカウンターを狙う交代もできます。
4連戦の後半に突入しますが、大迫も復帰したことですしここで攻撃をもう1ステップレベルアップする最適解を見つけてほしいですね。
次の試合、ナビスコ杯新潟戦は苦手な東北電スタジアムでの対戦となります。
ここで勝って上位陣に食らいついておけば、試合数で後半戦優位になりますからね。
新潟はC大阪とは逆でいい試合をしているのに勝てないっていう状態が続いていましたが、その原因は前線の選手のプレイの精度、アイデア不足です。
ポゼッション時はサイドを起点に攻めるのですが気の利いたラストパスを出せる選手がボランチのレオ・シルバしかおらず、カウンター時は起点になるB・ロペスが不調でボールを収められず。
こーめいは本間と三門のダブルボランチにしてレオ・シルバを1つ上げる方がいいと思うのですが、仙台戦で退場した本間は出場停止ですね。
前線からの守備がいいのでロングボールを上手く使っていくことが重要になりますから、この試合のままでは厳しいです。
時間はないですが、できるだけ改善しておかないといけない点ですね。
鹿島はダヴィ、遠藤、前野には無理をしてもらわないといけないですが、他のポジションはこの試合から適用されるベストメンバー規定に抵触しないよう大迫、中村、本田、梅鉢、中田、昌子あたりから起用して行きたいところ。
27日のリーグ戦でも同会場で新潟との対戦があるのでここで苦手意識を払しょくしておきたいです。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【ナビスコ杯3節】驚愕のハンディキャップ戦は苦笑の辛勝…の鳥栖戦
結果
4月3日(水) 2013 ヤマザキナビスコカップ
鹿島1-0鳥栖(19:04/カシマ/5,070人)
[得点者]
90'+1 本山雅志①(鹿島)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ、野沢
MF:中村、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
60分:中村→本山
71分:遠藤→ジュニーニョ
90+3:前野→中田


試合の感想
大き過ぎる大迫不在の影響
鳥栖はいつもの4-2-3-1の布陣ですが、11人のメンバーを入れ替えて来ました。
アウェイ連戦なのでこのくらいでは驚かなかったもののCBに磯崎を起用、何よりベンチにはGKを含めて4人だけと帯同する選手も最小限にして来たのにはさすがに驚かされましたよ。
鹿島は4-4-2の布陣、大迫が不在なので大宮戦に続いてこの試合でも野沢が下がり目のトップに入ります。
左サイドは前野と中村のユニットとなりました。
立ち上がりは意外にも鳥栖の攻勢でスタートします。
というのも鹿島はやはり新戦力と既存の戦力間でまだ意思疎通ができておらず、プレイのズレによってミスが生じてボールを失う場面が多いですね。
鳥栖は奪ったボールを早めにトップに当てて押し込みますが、いかんせん豊田がいないので攻撃の迫力不足は否めません。
鹿島は遠藤を起点にして攻めますが、この試合も大迫不在の影響が大きく観てとれます。
2列目の遠藤、中村にはボールが収まるのですが、そこから先へはなかなか進めません。
ダヴィはポストプレイがそれ程得意ではないですし、野沢もボールを簡単に奪われるか1タッチで捌こうとするのでタメが作れません。
1タッチでもパスが通ればいいのですが、周囲の選手との距離が適正でない上にまだ意思疎通ができてないのでボールロストの原因になっていましたね。
遠藤と中村を近い距離でプレイさせたいのですが、10人で引いて守る鳥栖相手にスペースもないのでトップに収まらないと苦しいです。
そのため、鹿島のチャンスはほとんどがリスタートからでした。
8分には野沢のCKに後ろから入って行った小笠原がボレー、その後も鳥栖のスローインを前野がヘッドで落とすとそのこぼれ球を拾った遠藤がシュートを放ちますがバーをかすめて逸れて行きます。
さらに遠藤のFKをダヴィがヘッドで流しますが、GKに防がれてしまいます。
次第にポゼッションして押し込む鹿島は遠藤のドリブル、中村と前野の左サイドのコンビを中心に何とかファウル、CKをもらってセットプレイから攻め続けます。
33分には遠藤のサイドチェンジから前野がオーバーラップ、クロスは一度跳ね返されるもののこぼれ球を柴崎がシュートと流れの中からいい形を作れました。
ここは中盤のキープ力を生かしてのサイドチェンジにサイドバック、ボランチが絡んだこれぞ鹿島という攻めでした。
37分には鳥栖のセットプレイからのカウンター、柴崎の展開に遠藤が右サイドで仕掛けてセンタリングを上げるもGKにキャッチされます。
ここは完全にセンタリングを読まれていたのですが、大迫のようにシュートを狙っていたら簡単にニアを抜けたんですけどね。
終盤には立て続けにビッグチャンスが訪れます。
中村の仕掛けからファウルをもらい、野沢のFK。
ダヴィがすらしたボールはGKが何とかはじきますが、こぼれ球を西がシュート。
しかし、今度はポストにはじかれてゴールならず。
さらにセットプレイから攻め立てる鹿島はCKからファーにポジションを取っていた青木がフリーだったものの中途半端なプレイで押し込めず。
44分にも遠藤のスルーパスから前線のスペースに飛び出した小笠原、折り返しがこぼれたところを野沢がミドルシュートを放ちますがこれはGKの手をかすめてポスト直撃。
再びGKとポストに阻まれてしまいます。
得点が入ってもおかしくないシーンはありましたが決め切れずに前半終了となってしまいました。

意味不明の4対10の戦い
前半の終わり辺りから前野もより上手く攻撃に絡めるようになっており、期待感も高まる鹿島は後半の立ち上がりも攻めます。
CKから中村がボレーを放つシーン、遠藤のセンタリングに中村が飛び込むも惜しくも届かなかったシーンなどありましたが、後半は前半ほどチャンスを作れなかったですね。
それは鹿島が意味不明のハンディキャップ戦を挑んでいたからです。
鳥栖は10人が自陣に引いて守っている中、鹿島の2CB岩政と青木はパスを受けた場所から頑として動かず、これがこの試合苦戦した最大の理由ですね。
岩政と青木のパスはほぼ100%ボランチかサイドバックなので、鳥栖の選手もこの2人にプレスをかけることはありませんでした。
それも当たり前で、岩政と青木はフリーの状態でも攻撃で鳥栖の脅威になる可能性は0%。
放っておけばボランチかサイドバックに必ずパスを出すので最初からそこで待ち構えてプレスをかけた方が効率的です。
そのためボランチの小笠原と柴崎も鳥栖のプレスを嫌ってボールをもらいに下がることが多くなります。
つまり鳥栖の10人のDFの前に鹿島の選手はDFラインの4人とボランチの計6人がおり、前線は4対10の戦いを強いられていました。
実はこれ、前半からそうだったのですが、攻撃の起点になっていた遠藤が1対2、1対3の状況をほとんど一人で打開していたので鹿島は攻撃できていたんですよね。
技術の高い中村も同じ役割をこなせていたものの中より外に行くことも多く遠藤に比べると起点になる回数が少なかったので、ファウルをもらうのも右サイド。
FKは右サイドから遠藤がゴールに向かうボールを蹴ることが多くなっていたわけです。
後半は全体的な疲労も出て来た上に遠藤を起点にすることが少なくなっていたので、4対10の驚愕のハンディキャップ戦が浮き彫りになって来ました。
鹿島はその状況を打開すべく本山を投入、70分には前野と野沢のパス交換から小笠原がスルー、本山のパスに前野が再び絡んで最後は遠藤がシュートを放ちますがDFのブロックに合い、固い鳥栖ディフェンスを崩しきれません。
さらにはジュニーニョも投入しますが、苦戦の根本的な原因は2CBにあるので大きくは変わりません。
この試合一番必要だったことは常にフリーでボールを持てていた岩政と青木がボールを運ぶことでした。
そうすれば鳥栖の選手はそこにプレスに来るので、中盤の選手がパスを受けるスペースができます。
しかし、どうしてそんなハンディキャップを自らに強いて戦うのか意味不明なのですが、まったくパスを受けたところから動こうとしませんでしたね。
こーめいは青木に代えて山村を入れればこの試合の勝ちが決まると思って観ていたのですが、これまでの選手起用からセレーゾ監督がそのカードを切ることはないことも分かっていました。
そのため、70分あたりからはむしろ鳥栖にペースが傾きかけており、このまま引き分けの可能性が高いと思って観ていたのですが、幸運なことに残り10分を切った辺りから再び流れが変わり始めます。

鳥栖の失速に助けられる
これまでの試合と違ったのは終盤に鹿島の方が走れていたということです。
鳥栖は11人を入れ替えて普段試合に出ていない選手もいた上に前半から鹿島に攻められる時間が多かったので、さすがに終盤には運動量がガクっと落ちてスペースができ始めました。
何よりベンチメンバーに主力を入れておらず、4人だったのは大きかったのですね。
このため、鳥栖は選手交代で再びギアを上げるということもできずにいました。
対して鹿島は本山、ジュニーニョと途中出場の選手が動けていたのでそこを起点に再び攻め込むことが出来ました。
しかし、ジュニーニョのセンタリングは跳ね返されて本山はまだダヴィと合ってないところもあり、得点できないまま刻一刻と時間が経過します。
すると終了間際に試合が動きます。
木谷のミスから鹿島はCKを得るとそこからカウンターの応酬。
鳥栖は最後の力を振り絞って上がって行きますが、野田のヘッドは力なく曽ケ端が難なくキャッチ。
しかも野田は足を攣って倒れていましたね。
今度は鹿島のカウンター、素早くリスタートすると柴崎、本山と繋いで最後はダヴィが1対1を仕掛けてシュート。
これはDFのスライディングに阻まれますが、このCKからダヴィが競ってこぼれ球を本山が会心のボレー、ついに先制点を奪います。
最後は前野に代えて中田を入れて時間稼ぎと共に守備を固めて試合終了。
馬鹿らしいハンディキャップ戦を強いて自らを苦しめた試合でしたが、最後は何とか勝ち点3にたどりつきました。

追い風は吹いている!?
こーめいは相手がメンバーを落としても失礼とか舐められているとかは思わずに単純にラッキーだと考えるタイプなのですが、特に今回大迫がいない中で鳥栖がそっくり先発を入れ替えて豊田も帯同させてなかったのは正直助かりましたね。
前回のブログでこーめいは、①選手の組み合わせの最適解を見つけること、②大迫不在のプランを考えること、③後ろには守れる選手を置くことの3つを挙げました。
③に関してはこの試合では相手が相手だっただけに問題になることはなかったですが、②については深刻です。
それもそのはず①についてもまだ固まってないのですから、②のプランまで手が回るはずもないです。
C大阪戦は大迫が出場できるかどうかが最大の焦点だったのですが、どうやら厳しそう。
引き続き大迫不在が重くのしかかりますが、中2日なので今のメンバーで何かが劇的に良くなることはないでしょうね。
それでも至急改善しないといけない点が2つ。
1つは2トップが裏に走り過ぎることです。
鳥栖は守備時にはDFラインを下げることを厭わないので2人がゴールに向かって走っても、それについて行くだけなのでフリーにならないんですよね。
そのため、遠藤が起点になってボールを持っている時もパスが出せなくなるシーンが増えていました。
1人が受けに下がればそこに当てて後ろの選手も押し上げられますし、逆サイドの中村も絡みやすくなるのでもっと多彩な攻撃ができるようになります。
ここが大迫不在の一番大きなところですね。
2つ目は前述した2CBの意味不明のプレイを筆頭に、56分の中村がインターセプトして素早く縦パス、野沢がドフリーでボールを持ってダヴィにスルーパスを出したシーンなどフリーの選手が1対2の不利な状況の選手にパスを出す場面が多すぎることです。
こんなことをやっていては自らの首を絞めて苦戦するのも当たり前ですよ。
何か改善があるなら本田を入れるなどメンバーを入れ替えるか、この試合で本山のプレイを観た中村にもっと真ん中でプレイする意識が出ることに期待です。
セレーゾ監督からももっと中でプレイするよう言われているようですし、もともと中央でプレイしてこそ生きる選手ですからね。
今はまだ縦に仕掛けることが多いですが、右利きの選手が左サイドで縦にドリブルで抜けようとすると常に相手にボールをさらしながらプレイすることになるので難しいです。
ジュニーニョは川崎時代から左サイドをしている年季とスピードがありますからあれだけできるわけですけど、右利きなので本当は右サイドで仕掛けさせた方がもっと精度は高いはずです。
中村はゴールやアシストを狙うならもっと中央に入るプレイを多くしてサイドは前野に任せるくらいでいいです。
その方が遠藤との距離も近くなりますし、プレイしやすくなるでしょう。
苦しい状況の鹿島ですが、追い風が吹いている部分もあります。
この試合は鳥栖のメンバー変更にも助けられて勝ち点3をゲット、FC東京と名古屋が引き分けたためグループBの首位は勝ち点5となっています。
鹿島はまだ1試合少ないことも考えると十分勝ち抜けを狙えますし、この1勝は本当に大きかったですね。
さらに明日対戦するC大阪はフルメンバーで新潟戦を戦っての中2日のアウェイ連戦。
12分に山下が退場したため長い時間を10人で戦っています。
普通に考えると鹿島が断然有利なのですが、今の状況ではあまり楽観視もできないのが厳しいところではあります。
鳥栖戦で温存していたという本田を起用するのかというところもありますが、セレーゾ監督がどういったメンバー起用をするのかが試合の行く末を左右するでしょう。
本山は相変わらず頼りになりますし、ジュニーニョは途中出場の方が持ち味を発揮しやすいでしょうからこの2人をジョーカーで使った方が後半の失速も抑えられていいかもしれません。
こーめいはやはり大迫不在の時は中村トップ下の4-2-3-1で戦ってほしいですね。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第4節】チーム作りの失敗が浮き彫りになった大敗…の大宮戦
結果
3月30日(土) 2013 J1リーグ戦 第4節
大宮3-1鹿島(15:03/NACK/11,492人)
[得点者]
15' ダヴィ③(鹿島)
36' 金澤慎(大宮)
53' ノヴァコヴィッチ(大宮)
79' 富山貴光(大宮)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ、野沢
MF:ジュニーニョ、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
62分:遠藤→本山
72分:ジュニーニョ→中村
80分:中田→前野


試合の感想
守って勝てるチームではない
大宮は4-4-2の布陣、ズラタンが体調不良でノヴァコヴィッチと長谷川の2トップでした。
鹿島もフォーメーションは4-4-2、こちらも大迫がケガで不在ということでダヴィと野沢の2トップ。
中盤右サイドには遠藤が入りましたね。
いずれも強力2トップのうち1人が欠ける戦いとなりましたが、立ち上がりは鹿島が攻勢を仕掛けていきなりビッグチャンスを迎えます。
左サイドでジュニーニョが仕掛けて大宮DFの2人の間を抜くとセンタリング、野沢の折り返しをダヴィ、小笠原と絡んでこぼれ球を遠藤がフリーでシュートしますがこれはGKに防がれてしまいます。
この立ち上がりでゴールを奪えていたら大きかったですし、遠藤もこういうところで結果を出さないといけないですね。
しかし、15分にはスローインの早いリスタートから遠藤がドリブル、DFを引きつけてスルーパスを出すと柴崎がファーサイドへシュート、GKがはじくもこぼれ球を詰めていたダヴィが押し込みます。
この場面、あそこにポジションをとっているダヴィもさすがですが、やはり柴崎のプレイ精度と落ち着きは素晴らしいですね。
縦に走りながら後ろから来るボールをトラップするのは難しくて、FWでもあそこでミスをしてしまう選手がけっこう多いです。
それからこういうシーンではニアにドカンと蹴ってサイドネットというオチも多いのですが、ダヴィが詰めているのを計算してファーサイドを狙った判断力も秀逸です。
GKは分かっていてもまずニアサイドをケアしないと行けないので、ファーサイドはやられても仕方ないという守備になります。
北野もあそこにはじくのが精一杯でしたね。
やはり柴崎のゴール前でのプレイ精度の高さは相当なものなので、もっと攻撃で生かしたいところです。
この試合では遠藤が右サイドに入っていたのでこれまでよりは前線に絡めていました。
32分にも遠藤のドリブルから柴崎のサイドチェンジといい展開を作ります。
残念ながらジュニーニョが1対2の状況で縦に仕掛けてしまいチャンスを潰してしまいましたが、柴崎が高い位置に出た時はほとんどチャンスに結びついていましたからね。
先制してから同点に追いつかれるまでのいい形はそのくらい。
セレーゾ監督は後半から消極的になったとコメントしていますが、こーめいには先制した時点からすでに落ち着き過ぎてしまった感じがありましたね。
これはタイプの同じオリヴェイラ監督の時も同じだったのですが、1点を取ると変に受けに回ってしまいます。
強い時はそれでも勝ちきれていたので老獪、試合運びが上手いなんて言われていましたが、今の鹿島は1点取ったらそれを守りきって勝てるチームではないですからね。
案の上、守備にほころびが出て36分に金澤のミドルシュートで追い付かれてしまいます。
鹿島の左サイドからやられるのですが、まずジュニーニョの守備のポジショニングがよくないですね。
中に絞って何の意味もないポジションにいます。
そのため柴崎がサイドに流れて中田と2対2の状況で対応しますがセンタリングを入れられます。
岩政が跳ね返したボールを拾われると今度はチョ・ヨンチョルに付いて小笠原まで左サイドのケアに回ることになります。
野沢とジュニーニョでプレスをかけてボールを奪えればよかったのですが、繋がれて中央の広大なスペースを使われてしまいましたね。
ここで中田、小笠原とサイドのケアに一旦行こうとしたのでプレスが遅れてしまいました。
逆サイドには遠藤もいたのですが、誰も中央をカバーしないので余裕を与え過ぎていいミドルシュートを打たれてしまいました。
鹿島らしい守備をするならバイタルのあそこはサイドの守備を捨ててでも絶対に自由にさせたらいけないですね。
失点してからまた鹿島は攻撃するようになって大宮ゴールに迫るシーンも作るのですが、これをリードしている時もできないとダメです。
相手のいいところを消して自分たちのいいところを出すという手堅い試合を目指す、リードしたら受けに回る戦いをするなら、後ろにきちんと守れる選手を置くしかないです。
また、この試合のように立ち上がりはいい攻撃をして尻すぼみというのはオリヴェイラ監督の後期の興梠(マルキーニョス)、大迫、野沢、ガブリエルの時とかぶりますね。
あの時も動けている立ち上がりはいい攻撃が出来ていましたが、時間が経過するごとに運動量が減って横パスとバックパスばかりの退屈なサッカーになっていました。

守れない選手が走れなくなるカオス
後半の鹿島はこれまで通り。
鹿島の運動量が落ちるのは相手も分かっていて、運動量を高めて来た大宮に押し込まれてしまいます。
スローイン、FKのリスタートから簡単に裏を取られると青木、長谷川のヘッドと危険なシーンを作られます。
そして53分には遠藤から野沢へのくさびのボールが収まらずに奪われてカウンターを受けます。
ただこの場面は6対5の数的優位で、ボールホルダーの長谷川には柴崎が戻ってプレスをかけていたので守れないとおかしいんですよね。
それを2対1の状況で守っていた岩政と西が高橋に簡単に裏を取られてしまったところでジ・エンド。
守れないメンバーによる守れない守備の典型的なやられ方でした。
ただでさえ守れない選手たちが走れなくなるのだから失点してしまうのも仕方ないですね。
ビハインドの状況でさすがのセレーゾ監督もセオリー通りに60分に動いて来ましたが、選手交代はチームの機能性を無視して単に人を入れ替えるだけ。
まず下げるなら試合を壊していたジュニーニョですし、ジュニーニョを残すなら本山と同時に前野も投入しないとダメですね。
本山の個人技には期待感があるものの、それ以上にベテラン組がまた走れなくなり攻撃は停滞、大宮に押し込まれる時間の方が増えて行きます。
途中出場の本山や中村からいいパスが出るのですが、やっぱり一緒にやっている時間が短いのでダヴィとタイミングがあってない場面が多かったですね。
チャンスは作れていたもののやはり意思疎通が微妙にずれているのを感じます。
チームを意味なく分けて戦って来た弊害と言えるでしょう。
79分にはスローインから簡単に裏を取られてルーキーの富山に豪快にミドルを決められます。
青木の対応が2度軽いんですよね。
富山への寄せもあまりにいい加減で無責任ですが、その前のノヴァコヴィッチのポストプレイへの対応は昨年から(ネットやドミンゲスなど)本当に何度も青木がやられている形ですね。
西もそうですが青木も外国人相手には明らかに守備能力が不足しています。
やはり守れる選手を後ろに置かないといけないことを痛感させられますね。
試合はそのまま終わり、相性が圧倒的にいい大宮相手に鹿島は今季リーグ戦初黒星を喫してしまいます。
ホームで勝ってアウェイで引き分けなら十分優勝を狙えるので、これまでは低調な試合でも引き分けていたのでまだ悪くないと言えました。
しかし、この敗戦はチーム作りが上手く行っていないことも浮き彫りにする大きな敗戦となってしまいましたね。

ベテランって何!?
この試合は右サイドに遠藤が入りましたが、これまで通り左のジュニーニョを起点に攻めることが多かったです。
この試合の最大の敗因はこの左サイドが機能しなかったことですね。
最初の仕掛けが上手く行って決定機にまでなったので気を良くしたのか知らないですが、ジュニーニョがドリブルで仕掛けてはボールロストしていました。
仕掛けるのはもちろんいいのですが、常に1対2の状況で強引に仕掛けて失いまくっていましたからね。
中田がオーバーラップすれば大宮のDFが1枚付いてくるので、ジュニーニョも1対1で勝負できるのですが後ろで眺めているだけ。
右の遠藤を起点にするかサイドチェンジを使えば西のオーバーラップを生かせるのにこの試合、左で起点を作ってサイドチェンジというパスは一本もなかったと思います。
そのため、西がまったくと言っていいほど攻撃に絡めませんでした。
攻撃力を生かせないなら右サイドバックは昌子など守備のできる選手を使った方がいいですし、左で起点を作るなら左サイドバックは前野を起用した方がいいです。
ジュニーニョと中田の連携の悪さは開幕からまったく修正されておらず、この試合では特に数的不利を縦に仕掛けてボールロストしてばかりでした。
監督もハーフタイムで修正できないではどうしようもないですし、同じミスを繰り返すだけなら何のためにベテランを使っているのかまったく意味が分からないですね。
結局、チームとして機能するように選手を組み合わせるのが重要で、ベテランと若手に分ける必要性なんてないわけですよ。
横浜FMがベテランばかりで機能しているのは、代表クラスのCBを中心に守れる選手がボランチから後ろに控えていて、穴らしい穴はドゥトラだけ。
前線の選手もよく守備をします。
攻撃はリーグ戦の最初の得点がすべてセットプレイからのように中村が中心、球際を激しく来られてもファイトしますし、野沢みたいに簡単にボールを下げません。
何とかボールをキープして常に前へのパスコースを狙っているので、そのタメの間に他の選手が動いて連動性が生まれています。
控えのファビオも高さと強さがあり、こーめいが獲得するよう言っていた藤田はけっこうボールが収まり、前線から守備もできてDFラインの裏も狙えるとチームを機能させるのにマッチした能力を持っています。
鹿島が同じような試合をしようと思ったらDFラインを前野、中田、岩政、昌子(西)にしてダブルボランチに本田と梅鉢、トップ下に中村を置いて戦って行けばできると思いますよ。
要はベテラン、若手云々でなく選手の特徴を掴んで上手く起用出来ているかどうかです。
また、途中出場の本山、中村、大迫や柴崎とは連携の高い遠藤はダヴィとまだプレイを一緒にやっている時間が短くて連携もよくないですし、野沢もトップに入るとまたダヴィとの関係性も変わって来ますからね。
チームを無駄に分けたこと、FW不在時の野沢トッププランと言い選手の組み合わせ、連携で完全にセレーゾ監督は序盤のチーム作りに失敗したと言えます。

若手と新戦力の融合が必要
チーム作りに失敗したとは言え、まだまだ取り返しはつきます。
これからの鹿島に必要なのはまず開幕前にもキーポイントとして挙げていた選手の組み合わせの最適解を見つけること。
DFラインとボランチ(少なくとも1枚)に守れる選手を置くこと。
もう1つは大迫不在時のまともなプランを考えること。
それができればあとは試合を重ねて連携を高めて行けば強くなるはずです。
問題は最適解を見つけるまでにどのくらい時間を要するかですね。
この大宮戦を皮切りに4連戦となり、次のナビスコ杯鳥栖戦はFC東京戦のメンバーがベースになるのか気になるところですが、引き続き大迫がいないので厳しい戦いとなります。
時間はないですがこの試合やや1人で行き過ぎるきらいのあったダヴィと周りの連携を少しでも高めることが必要でしょうね。
鳥栖は肉弾戦を得意とする分、そのストロングポイントで相手に上回れるとペースが出ないのでボランチは本田や梅鉢のコンビでいいと思います。
それから守備ではサイドバックがけっこう食いついてくれるので、サイドに起点を作ってその裏を狙いたいですね。
中央はキム・クナンがいた昨季より高さ、強さは落ちており、特にファーサイドへのクロスは狙い目なのでどんどん上げて飛び込んで行けばチャンスになると思います。
そのためにもサイドバックのオーバーラップは重要になって来ますね。
4連戦となるので大宮戦前はけっこう負荷の高い練習をしたようですし、鳥栖、C大阪と相手はA連戦になりますからよもや走り負けることはないと期待しています。
とりあえず機能性の低いチームを2つ作って戦っていくことを止めて、機能性の高いチームを(機能性が高いのはナビスコ杯のメンバーなのでそれをベースに)1つ作って連携を高めていってほしいですね。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→人気ブログランキングへ

テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ



最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

プロフィール

Author:こーめい軍師
J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
大いに期待しているのは遠藤康、佐々木竜太選手です。

リンクはご自由にどうぞ(≧∇≦)

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア

秋春制反対の方は署名にご協力ください。 ↓携帯の方はこちらからお願いします。 http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=99

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する