鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【J1第26節】とにもかくにも5カ月ぶりのアウェイ勝ち点3…の磐田戦
結果
9月21日(土) 2013 J1リーグ戦 第26節
磐田2-3鹿島(14:03/ヤマハ/10,821人)
[得点者]
04' 土居聖真①(鹿島)←大迫勇也③
62' ダヴィ⑧(鹿島)←小笠原満男⑥
75' 梅鉢貴秀②(鹿島)←柴崎岳④

81' ペクソンドン(磐田)
90'+2 阿部吉朗(磐田)
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:ジュニーニョ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、山村、青木、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
51分:ジュニーニョ→ダヴィ
62分:土居→梅鉢
70分:中田→前野


試合の感想
コンバート戦は鹿島に一日の長
磐田は4-4-2のフォーメーション、山田、松浦、金園など欠場選手が多く、左サイドはサイドハーフに宮崎、サイドバックに伊野波とコンバートユニットになっていました。
鹿島は4-2-3-1の布陣、前節からは左サイドバックが前野から中田に変更。
こちらも左サイドはジュニーニョと中田のコンバートユニットになります。
試合は早い時間に先制点をあげた鹿島がコントロールします。
4分に西のグラウンダーのクロスを大迫が落とすと後ろからタイミング良く入って来た土居がJリーグ初ゴール。
この試合の鹿島の初シュートでもあったわけですが、非常にいい流れからのゴールでしたね。
サイドチェンジを頻繁に入れながらピッチをワイドに使って磐田の守備を動かして、フリーになった青木がボールを運んで相手を引きつけつつ右サイドの西に渡したところもよかったです。
磐田のマークも甘いですが、右に左に守備を動かされて後手に回って人を捕まえきれなくなっていました。
6分にも遠藤の浮き球パスからゴール前に入った柴崎がループを狙います。
八田に防がれたもののパスもシュートも創造性のあるいいコンビネーションでした。
完敗した前節の甲府戦と大きく違っていたのは鹿島の攻撃の作り方ですね。
前節は攻撃の組み立てにジュニーニョがからむことが多くリズムが出ませんでした。
ジュニーニョ、大迫、遠藤など惜しいシーンは全部組み立ての所でジュニーニョを介していませんでしたから。
その反省を活かしてか、この試合では遠藤の右サイドから攻撃を作ります。
そこで大迫、土居と共に起点を作れていたので、後から柴崎、西も積極的に絡んで行けていましたね。
また、土居がボールサイドに寄って幅広く動くことでパスコースが生まれていたので、出しどころがなくなって詰まることがなかったです。
これまでに比べても本当によくサイドチェンジを上手く使えていて、機能性の低いジュニーニョと中田のコンバート組左サイドもそれによってボロが出づらかったです。
ジュニーニョ、中田が無理をせずに左から行かないことで右からの攻撃が多くなり、逆サイドでボールを運んだあとでジュニーニョへ。
こうすることでジュニーニョは左サイドの高い位置からドリブルで仕掛けることができていました。
1対1で仕掛ける状況を作ってあげれば、ジュニーニョは高確率でクロスを上げるまでは行きますからね。
この辺りはさすがにこの組み合わせも長い時間やっているので、磐田のコンバート組左サイドとの差が出たという感じです。
それでもジュニーニョと小笠原が簡単にドリブルでかわされて駒野にシュートを打たれたり、中盤でのプレスが甘くて最終ラインの裏にいい形で抜けられそうになったり、カウンターを受けたりと危うさは相変わらず見えました。
31分にはボールを奪った後のパスミスから波状攻撃を受けてカルリーニョスにシュートを打たれます。
曽ケ端のセーブで失点を免れますが、それでもこの試合では全体的に守備意識は高め。
前線も高い位置からプレスに行かずに磐田のCBにはある程度ボールを持たせてボランチへのパスコースを切るようなポジションを取る守り方をしており、DFラインもセンタリングに対しての集中力は高く保てていました。
32分には磐田のCKからカウンター。
ジュニーニョが運んで遠藤にパス、その外を追い越した柴崎がゴール前に早いクロスをいれますが八田に阻まれてしまいます。
中央には大迫、ジュニーニョが詰めており、ファーサイドにも土居がいましたから迫力のあるカウンターでしたね。
追加点は奪えなかったものの、攻撃が機能して鹿島がペースを握って戦えていた前半でした。

アウェイは3対2で勝つという意志統一はバッチリ
後半に入ると関塚監督はフォーメーションをいじって来ます。
伊野波、宮崎をそれぞれ本職に戻すとアンカーに藤田、その前にカルリーニョスと小林。
1トップに前田、サイドハーフに山崎、山本を置く4-1-4-1にします。
磐田の変化に対応しようとする鹿島ですが、その前にジュニーニョが負傷。
1人少ない時間に攻め立てられてカルリーニョスにミドルシュートを打たれますが、柴崎の足に当たってポスト直撃。
その後にダヴィが入ってこちらも布陣変更。
土居が左サイドになって大迫が下がり目、ダヴィとの縦関係になります。
アクシデントによる交代でしたが、土居→ダヴィの交代になってボールが収まらない選手が2人になるよりはずっとよく、大きな問題はなかったですね。
磐田は左サイドの山崎を中心に攻勢を強めますが、鹿島も前半に続き攻撃は好調。
小笠原のスルーパスをペナルティエリア内で柴崎が反転して受けると折り返し。
大迫のシュートはDFに阻まれますが、このCKから追加点をあげます。
実はCKの直前に土居に代わって梅鉢が入っており、磐田は集中力を欠きましたかね。
梅鉢は完全フリーになっていましたし、ファーサイドの大迫がヘッドで落として、サイドに流れたボールを小笠原が拾うのですが寄せも遅かったです。
小笠原のセンタリングをダヴィが絶妙なフリックで絶妙なコースにシュートを持って行きましたね。
2枚目の選手交代で入った梅鉢は山崎対策に右のサイドハーフに入って、遠藤が左サイドに回ります。
磐田は阿部、安田と投入して得点を取りに来たので、鹿島も守りきる交代をしたいところですが70分に中田が足を攣って前野を投入。
攻勢に出る磐田に押し込まれる展開になって行きますが、75分にCKからのカウンターがさく裂。
大迫がグングンとボールを運ぶと右に遠藤、左に長い距離を走った前野、磐田の守備とは数的同数になります。
大迫は遠藤にパスを出しますが、そこに宮崎と伊野波の元鹿島コンビが寄せて来ます。
攻撃が一旦スピードダウンしますが、遠藤が2人を引きつけてヒールパスで柴崎へ。
右サイドに磐田の守備を集めていたので、逆サイドはフリーの選手が2人出来ていましたね。
柴崎の左足のセンタリングをファーサイドの梅鉢がヘッドで決めて3点目。
オフサイドかなと思いましたが、小林がラインを上げ損なってギリギリライン上でしたね。
流れの中、セットプレイ、カウンターと多彩にゴールを奪ってこれで勝負ありとなったわけですが、ここからの試合の締め方が悪かったです。
3点差がついてもやはりホームということで磐田は最後まで攻めに来ます。
左からのアーリークロスを山村が相手に競り勝って跳ね返すのですが、そのこぼれ球を拾われます。
ペクソンドンのシュートは一度曽ケ端がはじきますが、こぼれ球をまたもや拾われて決められてしまいました。
さらにロスタイムにもクロスから阿部にやられてしまいます。
大分戦、新潟戦に続くアウェイ3勝目も3対2。
アウェイでは3対2で勝つという意志統一はしっかりできているみたいです。
攻撃は好調、守備は相変わらず不安定と今季の鹿島を象徴するような試合でしたね。
何はともあれアウェイの7連敗をストップできたのはよかったです。

頼もしくなりつつある若手と物足りないベテラン
土居と梅鉢のゴール、柴崎のアシストとプラチナ世代がゴールにからんで勝利、アウェイの連敗をストップできた重要な試合でした。
得点場面だけでなく大迫、遠藤、土居、柴崎の変則カルテットは機能性を増して来ています。
大迫もゴールこそなかったですがアシストしていますし、もはやチームの中心選手ですからね。
若い選手が頼もしくなりつつあります。
ただ、若いだけにまだまだなところもあって、土居はもっと縦パスを受ける前に準備しておかないといけないですね。
遠藤がDFを引きつけて磐田の最終ラインの裏に走ることが多く、その時に遠藤を使う場合、土居に縦パスを入れるパターンがあるのですが、相手のプレスにボールを奪われたり、縦パスを感じてなかったり、パスを受けたあとのイメージが描けてなく結局バックパスをしたりということが多かったです。
せっかく運動量多くポジションもいいので、縦パスもいいタイミングで入って来ていますからそこで攻撃のスイッチを切ってしまうともったいないですよね。
ここら辺は試合を重ねて行けばよくなっていくでしょう。
柴崎もボランチとしての守備はまだまだで、前半の終盤にセンターサークル付近でヒールパスをして奪われ、カウンターを受けた場面があり、時間帯や得点状況を考えてポジショニング、プレイの選択をできるようにならないといけませんね。
右からの攻撃が機能していたこともあって西はオーバーラップが多かったですが、1点目以外センタリングにメッセージ性がないです。
合わせに行っている、置きに行っているセンタリングが多く、ああいう中途半端なボールは返って通り辛いです。
よほどゴール前にフリーの選手がいれば別ですが、逆に人がいないスペースにここに走れよってメッセージを込めて速いボールを入れる方がいいですね。
若い選手に対して物足りないのがベテラン勢です。
昨年、天皇杯筑波大戦で若い選手が足を攣って批難を浴びていましたが、6試合ぶりの出場ということもあって中田が足を攣って交代となってしまいました。
ジュニーニョのケガは仕方ないのですが、アクシデントで交代カードを2枚使わざるをえなくなったのは痛かったです。
本来なら本山か中村を2列目に入れて前線のキープ力を上げて相手の攻撃時間を減らすか、岩政を入れてゴール前ではじき返す力を上げる、2つの守りの選択肢があるのですがどちらも使えなかったですからね。
どちらかでも守りきりのカードを切れていれば、1失点は防げていたかもしれません。
その2失点に絡んだのは同じ79年組の小笠原です。
2失点とも相変わらずのサイドからの攻撃でやられてしまったのですが、前節ゴール前で競り負けてヘッドで3失点したこともあってこの試合のDFラインはセンタリングをよくはじき返していました。
しかし、1失点目は山村が跳ね返したこぼれ球をボランチが拾えませんでしたね。
小笠原はちんたら歩いて守備をする気なし。
ペクソンドンのシュートは曽ケ端が一度はじいたわけですから、小笠原が守備をさぼってなければこぼれ球を拾うかシュートブロックに入るチャンスはあったわけです。
そうすれば失点を防げた可能性はありましたからね。
攻撃的な選手は往々にしてこういうところをさぼるのですが、いい加減ボランチの守備の仕方を覚えた方がいいです。
2失点目も単純なクロスから。
ゴール前に鹿島の人数は揃っていましたし、遠藤もクロスのコースはかなり限定していたのに、小笠原が阿部を観ておらず。
よくサイドからの攻撃はボールとマークを一緒に観られないので対応が難しいと言いますが、鹿島の選手はボールもマークも観てない時間がありますからね。
特に西や小笠原は自分が誰に付くか確認した直後に、ボールからもマークからも目を放して、マークする選手からも離れるというちょっと信じられない守備をすることが多いです。
これではやられてしまうのも当たり前です。
いくらサイドの選手が必死に守備をしてもセンタリングを1本も上げさせないなんてことはできないですし、守備の人数は揃っていてもゴール前で相手選手をフリーにしていたらどんな守備のやり方をしても守れないですからね。
この試合も守備のバランスが崩されることはほとんどなかったにも関わらず、クロス一発でやられていますからここを修正できないと残りの試合も厳しいです。
若い選手は成長を感じますが、ベテランには物足りなさを感じます。
今も代表で活躍するG大阪の遠藤、代表にという声が聞かれる横浜FMの中村はベテランになってからも成長を見せていますが、鹿島のベテラン勢は衰えるばかりでまったく成長しないですね。
ここが小笠原が代表に復帰できなかった原因でしょう。
中村と小笠原を比べるのに無理があると言ってしまえばそれまでですが…。
鹿島のベテランで成長しているのは青木くらいですね。
山村と組むようになってボールを運ぶ意識、縦パスを入れる意識は格段に高くなっています。
以前の岩政と青木のコンビだと小笠原と柴崎にプレスをかけられると途端に鹿島はビルドアップできなくなっていましたが、今はボランチへのマークがきつくてもCBがボールを運んでパスを出していますからね。
来季はレオ・シルバの獲得は必須、柴崎と組ませれば優勝を狙えるようになるでしょう。

厳しい戦いは続く…
久しぶりにアウェイで勝利できたのは喜ばしいですが、相変わらず守備は不安定。
磐田に欠場選手が多くチームの機能性がいつもより落ちていたことにも助けられました。
横浜FMも勝利して残り8試合で勝ち点7差。
逆転優勝を狙いたいですが、どうにもこれだけ守備が不安定だと楽観的にはなれません。
ホームは残り5試合あるといっても浦和、川崎、広島とやっかいな対戦相手が多いですからね。
ACL出場権を目指しつつ、隙あらば優勝を…と言ったところでしょう。
次節はホームで大分との戦いになります。
結果次第では大分の降格が決まってしまうようですね。
大分は開幕戦で見てバイタルエリアの守備がゆるくJ1の戦いは厳しいと感じていたのですが、それからずっと問題が解消されることなく続いています。
ボールを持たれている状態で誰がプレスに行くのか、全然はっきりしてないんですよね。
だから比較的自由にボールを回せると思います。
梶山とマンシャの展開力、前線の高さには気をつけないといけません。
鹿島はジュニーニョがケガで欠場となればダヴィがスターティングメンバーに復帰するかもしれませんね。
こーめいは機能している4-2-3-1のまま左サイドに中村を起用してほしいです。
リーグ戦で2得点しているものの、確かにこれまでいいプレイはあまり出来ていませんが、先発で出場した試合はスルガ銀行チャンピオンシップからチームが中2日だった仙台戦、今季初のベストメンバーとなった大宮戦、現在首位を走っている横浜FM戦、柴崎が負傷交代した清水戦。
ナビスコ杯では若手主体で挑んだFC東京戦とC大阪戦、大迫不在の鳥栖戦、再開戦で全員のパフォーマンスがどん底だった横浜FM戦。
天皇杯では大迫不在のソニー仙台戦とまともな状況で先発してるのは大宮戦(1-0で勝利)くらいなんですよね。
その大宮戦も初の4-2-3-1採用で機能性は今よりも低かったです。
もう少しボールを持ちやすい、プレイしやすい試合で起用して行くことが必要だと思います。
磐田戦に続いて降格状況がからんで来る対戦相手ですが、しっかり勝ちきって横浜FMを追走したいところです。

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テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第25節】完璧・完全・完膚なきまでの完敗…の甲府戦
結果
9月14日(土) 2013 J1リーグ戦 第25節
甲府3-0鹿島(18:35/中銀スタ/15,137人)
[得点者]
07' 柏好文(甲府)
31' 佐々木翔(甲府)
44' パトリック(甲府)
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:ジュニーニョ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、山村、青木、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
HT:遠藤→ダヴィ
60分:土居→本山
69分:ジュニーニョ→野沢


試合の感想
スカウティング・采配の大失敗
甲府は3-4-2-1の布陣。
鹿島は4-2-3-1、欠場を予想されていた柴崎が先発。
左サイドハーフにはジュニーニョが入りました。
アウェイ6連敗中の鹿島は立ち上がり慎重に入って欲しかったのですが、いきなり甲府の狙い通りの試合をされてしまいます。
前野のロングボールからのこぼれ球をジュニーニョが拾うのですが、スペースがあったにも関わらず難しいパスを選択してボールを奪われます。
これによってカウンターを受け、鹿島の左サイドに流れたパトリックに起点を作られますが、中央で西が跳ね返して前野がそれをジュニーニョへ繋ぎます。
ここも余裕を持ってキープできたにも関わらず、甲府の選手の股を通そうとする難しいパスを選択。
再びボールを奪われて攻められて鹿島はFKを与えることになりました。
鹿島のプランは、試合後の選手のコメントからも分かるようにポゼッションをして甲府を押し込んで引いて守る相手をこじ開けて何とか得点を奪うというものでした。
そのため、まずは確実にしっかり繋いで行くことが大事だったのですが、立ち上がりのジュニーニョの軽率なプレイ連発がこの試合の趨勢を決めてしまった感がありましたね。
ベテランだったらもっとチーム状況、試合展開を考えてプレイして欲しいものです。
そして、7分には再びベテランのミスから失点してしまいます。
左サイドから攻撃を作られてセンタリングを入れられ、逆サイドの柏にヘディングシュートを決められてしまいます。
今季の鹿島はよくこういったセンタリングから逆サイドで決められるという状況がありますが、たいていの場合はセンタリングを上げる相手選手はこんなに完全フリーではないですし、クロスを入れるポジションもペナルティエリア外です。
しかも中央には人数が揃っていてやられるのですが、この失点はまずサイドを抜け出したジウシーニョに付いて行った小笠原が簡単にかわされ過ぎてしまいました。
カットインしたジウシーニョはペナルティエリア内で完全にフリーになり、シュートもパスもドリブルもできるという状況になってしまいます。
こうなると後ろの選手は完全に後手になってしまいますからね。
パトリックには山村と前野で数的優位を作って守っていたものの、サイドから入って来た柏を観る人がおらず数的同数に。
前野も柏に気づくのが遅く、前に入られてやられてしまいました。
そもそもこの試合は初めからスカウティング・采配の失敗が見てとれて、セレーゾ監督のゲームプランは狂っていました。
鹿島の守備は前線の4人で甲府のCB3人とボランチ2人にプレスをかけ、両WBは両サイドバック、そしてパトリック、ジウシーニョ、河本を青木、山村、小笠原、柴崎で見ることになっていました。
しかし、甲府のWBである柏と福田は基本的に低い位置を取っていることが多く、長いボールを入れて前線で外国人選手が起点を作っている間に猛ダッシュで長い距離を駆け上がって行きます。
つまり、サイドバックでWBを観ようとすると鹿島は2バックの状態になるんですよ。
さすがにそこまで高い位置はとれないので、ある程度の高さまで来ると西、前野がマークにいくのですが、実に中途半端な対応になっていてプレスに行く前に簡単にパスを捌かれてしまっていました。
右サイドは福田がフリーでいると遠藤が見ていたのでまだやられる回数は少なかったのですが、この試合のジュニーニョはまったく守備せず。
このため、前野が柏について高い位置を取らざるを得なくなり、その裏にパトリックやジウシーニョに走られて起点にされていましたね。
そうなるとここにボランチかCBが流れてカバーに付いていく形になるのですが、1失点目の小笠原を始め、ここでの1対1でジウシーニョにはドリブル、パトリックには強さで好きなようにやられていました。
鹿島が圧倒的にポゼッションをして一方的に押し込むこと前提のプランであり、また小笠原と柴崎の守備の弱さを考えていないプランでもありましたね。
小笠原と柴崎は守備が得意な選手ではないですし、前へ出る守備ならまだいいもののこの試合のように後ろをカバーするようなタスクをさせると最悪、良さはまったく出ないです。
特に柴崎はケガの影響もあるのか、この試合では鹿島には誰もよかったと言える選手はいなかったですが、その中でももっとも動きが悪かったですね。
また、前線からプレスをかけようにも甲府は繋いで来ずにロングボールを入れて来るので機能せず。
90分ずっと攻めることを想定していたのか、守備はまったくハマってなかったですね。
1点を追う鹿島は、10分には前野、土居、大迫、遠藤でフィニッシュまで行きますが、常にカウンターで脅威を与えられている状態。
鹿島もカウンターでいい状況は出来るのですが、何故かその起点はいつもジュニーニョ。
パスを出せる状況にも関わらずドリブルを選択するので甲府の選手はファウルで速攻を止めにかかり、16分のカウンターのチャンスも可能性のないロングシュートで台無しにします。
左足であの距離から打つならパスを出した方が絶対いいですし、試合展開としてもしっかり繋いで早い攻撃で甲府のゴールまで迫りたいところでした。
オフザボール担当なのにジュニーニョが攻撃に絡み過ぎて台無しにしていましたね。
5-4-1で引いて守る上に早々にリードを奪った理想的な展開の甲府に苦戦は必至ですが、それでも鹿島もチャンスを作ります。
柴崎の絶妙なパスに西がDFラインの裏をとってセンタリング、中央でジュニーニョが合わせますがシュートは大きく枠の上に。
甲府のように人数をかけて守る相手にはこういうチャンスを確実に決めて行かないと苦しくなりますよね。
23分には遠藤、小笠原、土居の3人がからんで最後は遠藤のミドル。
いいシュートだったのですが右のポストに当たってしまいます。
甲府が人数をかけて引いて守っても今の鹿島ならこうやってチャンスは作れるので、本来ならスコアレスドローの状況で甲府を押し込んでゴールをこじ開けるまで行きたかったのですが、簡単に失点し過ぎましたよね。
相変わらずカウンターから左サイドを狙われて危ない場面を作られ続けます。
青木のカバーで何とか失点は免れていたものの、31分には数多く与えていたCKから失点してしまいます。
このシーンはちょっと信じられないんですけど、鹿島のセットプレイはご存じのようにマンマークで守ります。
フリーでいた河本を指さしながらたぶん西がジュニーニョにマークにつくように言っているんですよね。
その間、西はマークの確認に夢中になって自分は誰もマークをしてない状態、さらにジウシーニョがどのタイミングで蹴って来るのかもまったく気にしてないですから、気づいたらもうボールがゴール前に来ていて何も出来ずにやられてしまいました。
自分たちの準備が整うまで相手が待ってくれると思っていたんですかね。
1つのことに夢中になり過ぎて周りが見えなくなるっていう交通事故を度々起こす人の典型的なタイプです。
最初、佐々木についていたジュニーニョは西の指示で混乱しながら河本の方に行ったので、完全フリーで飛び込んで来た佐々木にやられてしまいましたよね。
マンマークで守っているので、すでに誰がどの選手を観るのか決まっているはずなのにどうしてこの場面だけ自分のマークが曖昧になっているのか不思議でなりません。
何とか前半のうちに1点は返しておきたい鹿島は、36分に土居のセンタリングをゴール前まで上がっていた柴崎が落とし、大迫がボレーシュートを放つもDFに防がれてしまいます。
さらに42分にはCKでフリーになっていた大迫がファーサイドにふわっとしたシュートを打つも右にはずれてしまいます。
終了間際にはFKからパトリックに決められてしまいます。
ここは山村が完全にパトリックの高さと強さ、体の使い方のうまさにやられてしまいましたね。
鹿島は早い段階から甲府のWBをサイドハーフで見させるように修正していたらここまでやられることはなかったと思います。
こうも簡単に失点していては安心して攻撃に集中するってこともできないですし、1点差くらいならまだしも3点差もついてしまうと甲府の守備に対しては厳しくなってしまいますね。

手を打てば打つほど酷くなる
3点のビハインドということでセレーゾ監督も確実に動いて来るだろうと思っていたら、遠藤を下げる謎采配。
周りとの連携を考えるとギャンブル性があるものの高さ、強さのあるダヴィを入れるのは分かるのですが、狭いスペースで唯一ボールをキープして起点になれていた遠藤を下げるのは下策もいいところですね。
それでも前線にダヴィと大迫の2人のターゲットが出来たので、後半の立ち上がりは早いタイミングでゴール前に放り込んでのパワープレイは悪くなかったと思います。
甲府は押し込まれるとDFラインがかなり低くなりますから、ダヴィや大迫に合わせたりDFラインとGKの間に早いボールを入れるのは有効です。
1発合えば決定機になりますし、ボールがこぼれればゴール前で何が起こるか分からないですからね。
CKから西のいいミドルシュートを皮切りに、柴崎のクロスを大迫がドンピシャでヘッド。
シュートまで行ってないシーンでも惜しいところまで行っていましたし、甲府も何とかクリアしていただけでこの時間帯が一番守っていて嫌だったと思うんですよね。
だからこーめいは岩政を入れてもう完全にパワープレイにした方がいいと思ったのですが、試合後のコメントからも分かるようにセレーゾ監督はポゼッションして相手を崩すサッカーを選びます。
そのため2枚目のカードは本山、3枚目は野沢となるのですが、それならどうして遠藤を下げたのか尚更分からないですね。
繋ぐサッカーだとダヴィはやはり周りとの連携の悪さが目立ちますし、手を打てば打つほど鹿島は酷くなっていっていたのでもうここからは書くことはありません。
その証拠に後半のシュートはたったの4本だったのですが、すべてパワープレイをしていた立ち上がりの15分のものです。
本山が入って繋ぐサッカーにしてからは1本もシュートを打ててないですし、決定機もダヴィがヘッドで折り返して大迫が決めたシーンだけでした。
オフサイドになりましたが、ここも柴崎がシンプルにサイドから入れてのチャンスでしたからね。
1点差くらいなら繋いで崩してっていう選択もいいのですが、明らかにダヴィ、大迫をターゲットにしたパワープレイの方が可能性がありましたし、点差を考えると岩政を入れて放り込んだ方がよかったと思います。
最後まで戦術がハマらずに完敗となってしまいました。

アウェイ連敗の理由は守備の脆さ
これで浦和、川崎、柏、名古屋、仙台、清水、甲府とアウェイ7連敗。
この間、9得点21失点と引き分けることもできていないのは、明らかに守備に問題があるからです。
今季アウェイの成績は2勝3分8敗、18得点30失点。
2勝の大分、新潟戦も2失点しており、3得点した清水戦は逆転負け。
完封できたのは誤審に助けられた広島戦だけとなっています。
守備が脆い原因ですが、これはベテラン、若手というのはまったく関係ありません。
7連敗中にも左サイドバックは中田、前野の試合がありましたし、2列目も野沢やジュニーニョが出ていた試合もありますからね。
単純にチームに守れる選手がいないからです。
小笠原、柴崎の守備力ではやはりきついですし、特にこの試合のように後ろをケアさせるやり方は厳しいですね。
また、センタリングに対してのマークのはずしっぷりも相変わらずですし、CBも今の2人になってだいぶよくなり山村も成長してはいますが、レナト、クレオ、ケネディ、ラドンチッチ、パトリックなどの外国人、豊田や工藤などの日本代表クラスには明らかに劣っています。
これはもう以前から言い続けていたことで、解決策も本田の起用、右サイドバックの補強とはっきりしていますし、シーズン前には石川の名前を挙げてCBの補強も必要だとこーめいは書いていました。
しかし、本田は移籍してしまい、夏の補強もなし。
放置していた問題がアウェイでもろに出ているなと感じますね。
ただ、CBに関しては鹿島には山村、昌子、植田と将来性のある選手が多くいるので補強するのか、若い選手を育てるのかは考え所でした。
それでフロントは後者を選んだわけですし、その選択は間違ってないと思います。
だから引き続きCBは育てて行く方針で行った方がいいでしょうが、ボランチにレオ・シルバと右サイドバックの補強は必須ですね。
そうでないと来季も同じことの繰り返しになるでしょう。
とは言え、それではもう今季に関しては間に合わないので現時点でどうすればいいかというとボランチに中田、右サイドバックに梅鉢(復帰すれば昌子)を起用するくらいしか思いつかないですね。
それでもものすごい効果があるというわけではないでしょうが、何もしないよりはいいと思います。
あとは戦い方ですが、この試合のように前からいくような守り方ではなく、必ず後ろはDFラインが数的優位で守れるようにしてカウンターを狙うというやり方もあると思います。
今の鹿島なら前線の選手+ボランチorサイドバック1人でもチャンスは作れるので、それ程リスクを冒す必要はないですから。
単純に集中力の問題もあってホームではセットプレイからの失点はたったの1。
今季曽ケ端の唯一の凡ミス、清水戦で伊藤に入れられたCKだけです。
アウェイではこの試合を含めると8。
川崎戦の中村の直接FKも入っているので、30失点中8失点は多いとは言えないのですが、セットプレイでの失点で相手に反撃ムードを与えたり、鹿島の反撃ムードを沈下させたりと、試合の展開に大きく関わっているものが多いので減らしたいですね。
今季の鹿島はサイドからの攻撃とカウンターからの失点が圧倒的に多いですよ。
これは前述したようにボランチの守備の問題、そしてDFラインの選手がマークをしっかりできていないからです。
鹿島のセットプレイなのに守りの人数が相手より少なくなっていてカウンターから失点、ゴール前に人数が揃っているのにサイドからの単純なセンタリングをフリーで合わせられて失点と有り得ないミスが続いていますからね。
とにかく攻めている時間に守りのことを考える、これができる選手を入れるか選手に意識付けさせるよう、特にアウェイではやっていかないといけないですね。

次もアウェイ、磐田戦
ACLの関係で柏と磐田の試合は金曜日にあったわけですが、久しぶりの勝利でジュビロ磐田はその名の通り歓喜に包まれました。
降格脱出圏の甲府に勝ち点差6ならこの先逆転の可能性もかなり高くなっていたのですが、鹿島が完敗したことで勝ち点差9のまま。
そういうこともあって下位チームとは言っても簡単な試合にはならないでしょうね。
救いは磐田は甲府より守備がよくないことですが、サイドからのクロスに前田らが合わせてくる攻撃は鹿島の苦手とするところです。
25節では上位6チームいずれも勝てていないどころか、1桁順位で勝利したのは川崎だけ。
そのため、まだ首位の横浜FMとは勝ち点7差なものの、13位の清水とは勝ち点6差。
ダヴィも復帰して布陣もどうなるか分かりませんが、上に行くチャンスもあれば一気に下位に落ちる可能性もあるので、ここで勝っておかないと非常にまずいです。
いつものごとく混戦となるJリーグですが、上位も勝てなかったのでまだチャンスがあると言ってそれをものにできずにずるずる行ってしまうのがここ数年の鹿島のパターンです。
そんな状況から脱却するためにも次の試合は重要になりますが、それがかつてナショナルクラシコと言われた磐田との対戦というのは何か運命を感じますね。
しかも相手も降格圏脱出を考えると死にもの狂いで来るでしょう。
まずは気持ちで負けないことが勝利の条件になりますから、球際、こぼれ球、マーキング、競り合いと集中して戦うことが必要でしょうね。

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【天皇杯2回戦】大変良い経験をさせてもらいました…のソニー仙台戦
結果
9月7日(土) 第93回天皇杯 2回戦
鹿島3-0ソニー仙台(17:04/カシマ/3,194人)
[得点者]
81' 山村 和也①(鹿島)←植田直通①
89' 野沢 拓也①(鹿島)←ジュニーニョ①
90'+4 遠藤 康①(鹿島)←ジュニーニョ②

[フォーメーション]
FW:中川
MF:中村、土居、遠藤
MF:小笠原、梅鉢
DF:前野、植田、山村、伊東
GK:曽ケ端

[選手交代]
HT:中川→本山
69分:土居→ジュニーニョ
77分:中村→野沢


試合の感想
大迫不在の大迫システム
ソニー仙台は4-2-3-1の布陣、どういうスタイルかは知らないですが事前情報でハードワークするチームと聞いていたので天皇杯で戦う下のカテゴリーの相手としては一番やりづらいタイプだなって思っていました。
ただ、鹿島にとって対戦相手どうこうより心配なのはいつもの4-2-3-1の大迫システムですが、その大迫は代表召集で不在だということです。
ダヴィもまだ間に合わないということで1トップには豊川が入るかと思ったのですが、ケガから復帰わずか2週間の中川が先発に入っており驚きました。
清水戦で負傷した柴崎は前節出場しましたがまだ万全ではないので欠場、ボランチは小笠原と梅鉢のコンビになります。
最終ラインには植田と伊東が入って何とDFラインの平均年齢は22歳、フィールドプレイヤーで見ても23.2歳と非常に若い構成になりました。
天皇杯初戦は独特の難しさがあるのですが、この試合ではそれ以上に予想通り大迫不在の影響がモロに出てしまいましたね。
中川はストライカータイプでほとんど攻撃の組み立てには絡まないため、鹿島は中村、土居、遠藤の2列目ではボールがおさまるのですが、そこから縦パスを入れられずに苦しみ続けました。
土居が大迫のようにくさびのボールを受ける動きをするのですが、結局そこにおさまっても中川とのからみがないので中央で起点が作れません。
それならばサイドからということで、いつものように土居が右サイドに流れて遠藤と起点になります。
普段ならそこから大迫へのくさびのパス、もしくは高い位置に入った柴崎と3人目のからみがあるのですが2人ともいないので、この試合では右サイドバックに入った伊東のオーバーラップからの攻撃が多くなりました。
25分から遠藤とのタイミングが合って来て伊東が4度、土居が1度右からクロスを入れるのですが、基本的に中央は中川と中村だけで薄いんですよ。
小笠原は伊東のクロスの精度の悪さを怒っていましたが、自分がゴール前に入るか梅鉢を入らせるよう指示しないといけないですね。
柴崎なら確実にゴール前に入っているのですが、小笠原がセンタリングに対してゴール前に入るのは本当に珍しいです。
ソニー仙台はゴール前にしっかり人数を揃えていて、前線に入っている中川や中村はマークされていたので後ろからボランチが入って行けば右からの攻撃でももっときわどいシーンを作ることができました。
ここら辺りの小笠原の戦術理解度のなさが柴崎にかなわないところですね。
こんな具合なため、前半はチャンスと呼べるものも少なく、16分には伊東のインターセプトからショートカウンター、中川がドリブルから強引にシュートを放ちますが大きくはずれます。
35分に遠藤のクロスを山村がヘッドで合わせたシーン、39分に小笠原のFKからポストに阻まれた山村のヘッドと惜しかったのはこのくらい。
試合出場時間の短さ、ケガからの復帰明け、周りとの連携などを考えると仕方ないのですが、前半鹿島の攻撃が機能しなかったのはやはり中川が縦パスを収められなかったのが原因ですね。
スコアレスドローで折り返します。

ジュニーニョでようやく0トップシステムが機能
後半開始から中川に代わって本山が入り、トップの位置には土居が上がります。
こーめいも土居を上げて0トップシステムにした方がまだ機能しそうと思っていたのでこのセレーゾ監督の采配はいいと思ったのですが、肝心の土居が前半のように動けません。
前半のようにサイドに流れたり、下がってくさびのボールを受けてくれればよかったのですが、動きが小さくなりましたね。
セレーゾ監督はペース配分、体力的な問題を指摘していましたが、こーめいはトップに入ったことでゴール前にいないといけないという意識、また慣れないポジションでどう動いていいか分からず迷いが働いて運動量が減ったのではないかと思います。
結局、2列目にボールが収まっても縦パスが入らないという状況は変わらず、本山が入ってからも鹿島の攻撃はよくなることはなく、むしろ前半で自信をつけたソニー仙台に攻められる回数が多くなります。
そこは曽ケ端がきっちり抑えると、62分にはCKからのこぼれ球をファーサイドでフリーになっていた土居がボレーしますが、これはサイドネット。
ちょっと持ってないかもしれませんね…。
その土居に代わって69分にジュニーニョが入ります。
ここから試合が動き出します。
トップに入ったジュニーニョは割とシンプルにパスをさばきますし、サイドに流れてボールを引き出していましたね。
これによって鹿島の攻撃も徐々にリズムが出てくると、73分にはゴール前で決定機を迎えます。
本山から前野へのスルーパス、これをラインぎりぎりで中央へ入れるとGKがはじいたボールをジュニーニョへ。
絶好のチャンスだったのですが、ポストに当ててしまいます。
さらにこぼれ球を拾った中村のセンタリングを遠藤がボレーしますが、GKに防がれてしまいます。
チャンスを決め切れない鹿島ですが、76分に前野がインターセプトから長い距離をドリブル。
パスは少し弱くなりますが、ソニー仙台の松岡が足を滑らせたこともあってジュニーニョが上手くかわして倒されます。
2枚目のイエローカードで退場。
数的優位になった鹿島は中村に代えて野沢を投入。
そして、ついに81分にスコアが動きます。
野沢のCKからでしたが、クリアされたボールを伊東、前野と繋いでハイボールを植田が後ろに逸らします。
上手くフリーになっていた山村が後ろからのボールをこれまた上手く左足で合わせて決めましたね。
退場者、足を攣る選手も出てここからはもうソニー仙台の守備もスペースが広大になって来ており、鹿島が立て続けに決定機を作ります。
85分には遠藤のクロスをゴール前でジュニーニョが空振り。
終了間際には野沢のスルーパスに本山が抜け出し、折り返しをジュニーニョがヒールで落として野沢がフィニッシュ。
ロスタイムにも追加点。
前野のスルーパスにジュニーニョが抜け出すと左サイドからのセンタリング、ダイアゴナルに入って来た遠藤がプロ初のヘディングゴール。
最終的に大量失点となりましたが、守備に関しては柏よりソニー仙台の方が運動量、インテンシティ、組織などはっきり言って上でした。
その柏はネルシーニョ監督が辞任を撤回してのナビスコ杯横浜FM戦は、鹿島と戦った時と別チームになっていましたけどね。
ソニー仙台はやるべきことがはっきりしていてチームで意思統一が出来ていましたが、鹿島は大迫がいない時の攻撃パターンを探りながらの試合。
これはチーム全体で改善していかないといけない問題なので、若い選手が持ち味・気持ちを出せなかったのも仕方ないところはありますね。
できれば若い選手にはこういったチーム自体が迷いながらの戦いではなく、チームが機能する状態でプレイさせてあげたいですが、若い選手主体で臨んだナビスコ杯FC東京、C大阪戦は勝てていなかったので、勝利出来たことは大きな自信となるでしょう。

ニヤニヤが止まらない
この試合、対戦相手は2つ下のカテゴリーに属するJFLのクラブ、そして鹿島は若い選手が多く出ていたということで、早めに得点を奪っての大量得点・普段試合に出ていない若い選手の活躍を期待して観ていたらイライラ、もしくは退屈しながらの観戦になったでしょうね。
しかし、この試合で重要だったのはそんな低レベルな観点ではなく、大迫不在の大迫システムをどう機能させるかです。
これはベテランが入ろうが、若手が入ろうが探り探りになることは目に見えていたことなので、苦戦するのは想定内。
その証拠に後半開始から本山が入っても結局2列目まではボールが入るも、そこから縦の展開がないので相手の守備を崩せないという状況は変わりませんでした。
こーめいは誰が1トップに入ってどういう風に機能させたらいいのか、そこに注目していたので苦戦しながらも楽しみつつニヤニヤしながら観ていました。
今季はナビスコ杯FC東京戦でケガをしてからその後ナビスコ杯では鳥栖戦、新潟戦、リーグ戦では大宮戦、C大阪戦、大分戦と大迫が先発でない試合がありました。
それらの試合、というよりダヴィ、大迫、ジュニーニョ、野沢の4-4-2でやっていた頃はまったく攻撃が機能していなかったのですが、大迫不在の試合はさらに輪をかけて酷かったです。
実は大迫が先発でなかった5試合は完敗した大宮戦を除いて4勝しているのですが、鳥栖戦は相手が完全にBチームだったのをセットプレイから得点して何とか勝ち、大分戦は途中出場した大迫が最後に試合を決めました。
新潟戦、C大阪戦はダヴィの活躍で勝利。
ダヴィの個の力で勝てていた分も大きく、今回はそのダヴィもいないわけで、本当にこの試合は若い選手がどうこうというより、大迫がいない大迫システムをどうするかがテーマでしたね。
こーめいは足元の技術のある豊川が入ってどうなるか見たかったのですが、中川が先発。
ストライカータイプの中川が入った場合は予測がつくので、どうしてケガ明けなのに起用したのか疑問でした。
後半からは土居、ジュニーニョと入ったわけですが、一番機能するのはジュニーニョが1トップに入る0トップシステムですね。
ジュニーニョはやはりFWの選手でDFラインの裏を狙ったり、サイドに流れたりしてボールを引き出す動きは上手いです。
2列目に入っている時はもともとサイドに張っているのでサイドに流れる動きはできないですし、野沢がそうであるようにDFラインの裏を狙うばかりに高い位置を取られると中盤がスカスカになる弊害が生じるのですが、FWだとむしろそういう動きをしてくれないと困りますからね。
さらに2列目だと低い位置で前を向いてボールを持つ機会が多いのでそのまま強引にドリブルで行って奪われる場面も多いのですが、FWに入った時は後ろ向きにボールをもらうことが多くなるせいかこの試合では簡単にさばいてしました。
もちろん、相手が10人の疲労のある試合終盤、JFLのクラブであることを考慮する必要はありますが、ジュニーニョの0トップシステムは大迫がいないときのオプションになると思います。
ボールを引き出してからチャンスメイクできますし、ジュニーニョの空けたスペースに2列目の選手が飛び込んで行く形は相手からしたらかなりマークしづらいですからね。
ダヴィが入った場合は攻撃の組み立てに加わらないのは中川と同じなので、この試合の70分までの形になると思います。
ただ、ダヴィはゴール前での強さ、高さ、ポジショニング能力が中川よりずっと高いのでサイドからの攻撃では十分得点できると思います。
この試合でもあったように遠藤と土居が起点になってサイドバックのオーバーラップの形ですね。
さらに柴崎がいれば3列目からの飛び込みも生まれるのでゴール前も厚くなります。
もちろん大迫不在なんて事はこれ以上ないに越したことはないですけど、Jリーグでの戦いでいきなりそういう状況になる前にいいシミュレーションが出来て良かったです。
鹿島にとっては本当に良い経験をさせてもらった試合となりました。
あとはこの試合からセレーゾ監督、選手たちが何を学び、どう次に活かすかですね。

いざ、アウェイ克服へ!
3回戦の相手は京都となりました。
天皇杯では02年、11年と京都には悔しい想いをさせられているので、何としてでも雪辱を果たしたいですね。
中村の古巣ということもあって燃えるものがありますが、とりあえずそれは置いておいてリーグ戦が再開されます。
鹿島は甲府、磐田とアウェイ戦が続くのでここでアウェイを克服しておきたいところ。
甲府は3-4-2-1にして5バック気味にしてから守備が安定して来ており、前線にはパトリック、ジウシーニョを補強。
昨年ダヴィがいた頃のリスクを冒さずに守って前線の選手数人でゴールを奪うというスタイルに近くなって来ています。
そのためカウンターに気をつけないと行けないですが、特に起点となるジウシーニョ、サイドからのドリブル突破がある柏は要注意です。
パトリックはフィジカルが強いもののくさびのパスを受けるより裏を狙うのが好きなタイプなので、清水のラドンチッチのように前線で好きなように起点にさせないよう抑えてくれると期待しています。
攻撃に関してはホームでの対戦時も引かれて苦労しましたが、大迫・柴崎が戻っての今のベストメンバーなら例え5バックで守られても十分崩せると思います。
今の鹿島は後ろからいい縦パスが多く入りますし、前線にもボールのおさまる選手が多くなっていますから。
あとは決定機を確実に決めることができたら、優位に試合を運ぶことができるでしょうね。
今の鹿島は若い選手に切り替わってまだまだ試合をこなせてないですし、大迫や柴崎がいない時の戦い方もはっきりしていない状態。
9月はベストメンバーで固定して戦って行き勝利することで、クライマックスに向けて勝ち点を積み上げるとともに少しでも安定感を高めたいところですね。

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テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第24節】サプライズフォーでハンデ戦を順当に勝利…の柏戦
結果
8月31日(土) 2013 J1リーグ戦 第24節
鹿島3-1柏(18:35/カシマ/16,212人)
[得点者]
03' 大迫勇也⑭(鹿島)←山村和也①
14' ジュニーニョ②(鹿島)←土居聖真①

53' 工藤壮人(柏)
66' ジュニーニョ③(鹿島)←小笠原満男⑤
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:ジュニーニョ、土居、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、山村、青木、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
59分:野沢→梅鉢
68分:土居→本山
87分:前野→中田


試合の感想
進化する大迫&土居の縦関係
柏は4-4-2の布陣、ケガ人も多くいるためかメンバーはいじらずに出場停止の栗澤に代わって茨田が入っただけ。
鹿島は4-2-3-1のフォーメーション。
最初のサプライズは柴崎です。
前回の記事で軽傷であることを祈っていますと書いたのですが、なんと何事もなかったかのようにスターティングメンバーに入っていてびっくりでした。
靭帯や骨に異常があるかと思われていましたが、どうやら捻挫だったようで痛みを押しての出場となりました。
そして、ボランチには出場停止明けの小笠原が復帰、両サイドはジュニーニョと野沢になっていましたね。
しかし、これは連戦ということと今季のセレーゾ監督の起用からすると特に驚きはありませんでした。
先発メンバーは上手く機能しなかった新潟戦とまったく同じになりましたね。
救いはトップ下が野沢ではないことで、その新潟戦の記事でも書いたようにこの布陣の場合は大迫と土居の縦関係が重要になって来ます。
この2人の距離間、ここで起点を作れるかによって試合は決まると言っていいくらいで、特にトップ下の土居がどれだけできるかが鍵です。
そして、2つ目のサプライズはその土居です。
ドリブルで仕掛けると狩野と茨田を翻弄してミドルシュート。
菅野に触られてバーにはじかれますが、これで得たCKを野沢がショートコーナーで始めると山村が胸で落としたボールに大迫が素早く反応、反転シュートで先制点を奪います。
只今乗りに乗っている男が前節に続いていきなり仕事を果たしました。
さらに前節同様に追加点も早くに入ります。
14分に曽ケ端のゴールキックを大迫が2人と競り合いながら後ろにそらすと、土居がDFを背負いながらしっかり落とします。
ジュニーニョがスピードに乗ったままもらうと前のスペースへドリブル、そのままゴールを奪います。
ポジションは逆になっていましたが、大迫と土居の縦関係から生まれたゴールでしたね。
大迫、ダヴィ、ジュニーニョ、野沢でやっていた4-4-2や野沢がトップ下に入る4-2-3-1では、大迫がヘッドで落としたボールを拾える位置に誰もいないことが多く、パスが通ってもそこで奪われてばかりでしたからね。
遠藤がいる時は右で作って左でフィニッシュという攻撃の組み立てが基本になり、ホーム清水戦のジュニーニョの今季初ゴールも遠藤と大迫で右サイドを崩してからのものでした。
それに対してこの試合の布陣では、中央で作って両サイドがオフザボールの動きでフィニッシュにからむという形になります。
というよりそうするしかないのですが、大迫と土居の距離間、意思疎通は非常によくなっており、これで遠藤が先発に入れば右でも中央からでも作れることになるので、より攻撃の幅が広がります。
土居がしっかりキーマンの役目を果たして2点を奪った鹿島ですが、試合中のことでこーめいが一番びっくりしたのが柏の選手のパフォーマンスの酷さですね。
立ち上がりから全体的に運動量が少なく、攻守の切り替えも遅かったです。
攻めては選手の動き出しが少ないのでパスミスばかり、ドリブルでボールを運んでも後ろの選手が押し上げずに2,3人で攻めている状態でした。
守備に関しても前線のプレスは皆無に等しく、ボールホルダーへの寄せは甘いどころでなくまったくしていませんでしたね。
鹿島は3連戦の3戦目。
今季から取り入れた血液検査で前節フル出場、もっとも負担のかかる両サイドのポジションをしている遠藤と中村が基準値を上回る疲労度だったということで先発からはずれました。
野沢と出場停止の小笠原は前節出場しておらず、柴崎と土居は途中交代、逆にジュニーニョは途中出場でした。
つまり、鹿島の中盤に前節90分試合に出場した選手はいないわけです。
それに対して柏はACLがあったので7連戦の5戦目、中2日のアウェイの戦いをメンバー1人しか代えずに臨んでいました。
5連戦なので相当疲労が溜まっているのかなと思って見ていたのですが、それにしてもこんなにスペースをくれる相手はちょっといないっていうくらい柏の選手の動けなさは異常でしたね。
このため、ホームでの仙台戦同様に鹿島には広大なスペースが与えられており、ジュニーニョも余裕でボールを持つことが出来ていました。
これはもう前半のうちにネルシーニョ監督が動いて来ると思っていたのですが、予想以上に早く18分に狩野に代えて増嶋を入れて来ました。
こーめいはクレオを入れて前線に起点を作り、4-2-3-1の布陣にして工藤を左に置いて西にマッチアップさせれば得点を取れるのではないかと考えていたのですが、ネルシーニョ監督はフォーメーションを3-4-2-1に変更、まずは守備の安定を図る意図の交代でしたね。
ただ、全体の運動量が上がらなくてはいかんともしがたく、19分のカウンターのチャンスでも工藤がハーフウェイラインからペナルティエリア付近までドリブルしているのに後ろの攻撃参加はなく柏の選手は4人しかいませんでした。
さらに守備でも3バックの前に選手がいないので、鹿島のクリアを跳ね返したボールをジュニーニョが拾ってただっ広いスペースをドリブル、そのままシュートまで行きます。
それでもフォーメーションを変えて後ろの人数を増やしたことで守備は改善、鹿島もCKとゴールキックからの2得点で相手を崩したわけではないですからね。
土居のところを抑えられてしまうとチャンスを作れないので、決していいサッカーができていたわけではありませんでした。
鹿島はこの試合同様に早々に2得点して逆転負けした前節清水戦の嫌なイメージがありますが、選手交代しても柏のこの動けなさではハーフタイムを挟まないとどうあがいても何も起きそうにない感じ。
柏の初シュートは31分のFKから近藤のヘッド、ジョルジ・ワグネルのセットプレイにさえ気をつけていれば前半はまったく問題ないという展開でしたね。
2得点リードのまま後半に入ります。

シャドーストライカー・ジュニーニョ
後半になると柏はようやくエンジンがかかったという感じですが、ギアは低いまま。
鹿島が何の問題もなく試合を進めますが、52分に左サイドで野沢がパスミス。
ボールを奪われるとカウンターを受けます。
ここのところ危機察知能力の高さを見せていいインターセプトを多くしている山村がパスカットしますが、こぼれたボールを拾われて素早く縦パスを入れられてしまいます。
ジョルジ・ワグネルのワンタッチパスを受け取った工藤が青木と1対1、ニアに豪快に決められて1点差となります。
ここはもちろん野沢の何でもないパスミスが一番の原因なのですが、前回の記事でこーめいが書いたことがそのまま起こってしまいましたね。
清水戦で梅鉢がラドンチッチを倒して早くにイエローカードをもらったシーンはプロフェッショナルファウル、小笠原だったらファウルできないので失点しまうというところです。
この場面ではタイミング的に小笠原は工藤へのアプローチは間に合っていました。
最初からファウルで潰すつもりで行っていたらプロフェッショナルファウルでFK、失点を免れることができました。
こういう汚れ役はボランチの仕事ですから、あそこはせめて体を寄せるくらいはしないといけないですね。
後ろはすでにカバーリングしてくれる選手もなく、青木は最後の砦でしたからむやみにボールを取りに行けず、小笠原がプレスバックしてくれるのを待っていたんだと思います。
それをスルーしてしまったので工藤とちょっと距離が空いてしまい、そこをやられてしまった感じでしたね。
本当はこういうところで、一瞬のうちにカバーリングする選手がいない、青木と工藤の1対1における勝率、ジョルジ・ワグネルのFKなどの要素を考えて最適のプレイを選択しないといけません。
こーめいは日本代表の工藤と青木のマッチアップでは分が悪いですし、距離が近過ぎるのでジョルジ・ワグネルは返ってFKを決めづらいだろうと考えてファウルをした方がいいと判断、小笠原がスルーした瞬間にやられると思いました。
小笠原の判断ミスですね。
日本のメディアやサポーターはまだまだ未熟なので、ベテラン賞賛、若手批判の傾向があります。
それは何故かというと目の前で見るサッカー、選手がいいのか悪いのか分からないので、結果や実績でしか判断できないからです。
要するに実績のあるベテランは褒めやすく、よく分からない若手はとりあえず若いからと批判しやすいというわけです。
確かにベテランの経験も重要ですが、今の鹿島は試合に出ている若い選手は完全に凌駕していますからね。
前節は逆転負けして小笠原がいない影響だとか言われていていましたが、この失点は野沢と小笠原、ベテラン2人のミス。
ここから試合の流れが悪くなるのも同じで、田中のクロスをジョルジ・ワグネルに頭で合わせられて危ない場面を作られます。
ここも清水戦の1失点目と似ていてCKでクリアしたボールを野沢が空振り、ジュニーニョがボールを持つものの判断が遅れて囲まれてボールを奪われて再度攻められたところでした。
野沢はこの柏相手にも前半からボールを奪われることが多く、新潟戦同様に鹿島は10人で戦っているようでした。
それでも鹿島が有利に試合を進められていたのは、柏の選手の運動量が少な過ぎて7人くらいで戦っている状態だったからです。
ジュニーニョもやっぱりスペースのないところではプレイ精度が下がりますね。
ジョルジ・ワグネルがヘディングをはずしてくれたから同点ゴールにならなかっただけで、ベテランであろうと若手であろうといいものはいいし悪いものは悪く、サッカーはピッチで見せているパフォーマンスが重要であって、選手は実績でプレイしているわけではないですからね。
あと対戦相手を観るっていうことをしない人が多いです。
一戦一戦に一喜一憂して楽しむだけなら誰が良かった、得点したと喜ぶのもいいですが、鹿島のようにタイトルを目指して戦っているクラブは相手クラブのパフォーマンスもしっかり観ないと意味がないですね。
サッカーは対戦相手があるものですから、相手のパフォーマンスレベルが低ければ当然鹿島の選手が活躍できます。
しかし、優勝を狙うなら上位クラブ、いいパフォーマンスをしている対戦相手にそれが出来るのか、機能するのかを観ていかないといけません。
そういうところをしっかり観ずにゴールや失点部分、結果だけを観てどの選手が良かった、悪かったなんて言っても戯言にしかなりませんからね。
嫌な流れを断ち切ろうとセレーゾ監督は野沢に代えて梅鉢を右サイドハーフとして起用。
やはり、野沢と西のユニットでは守備に不安があるということで、柏の左サイド、ジョルジ・ワグネルに対応させます。
さすがに高い位置で攻撃の起点になるプレイではぎこちなさが半端なかった梅鉢ですが、守備では大谷にイエローカードを浴びせるなど球際で強さを見せていました。
31分には小笠原のCKからニアでジュニーニョが合わせて、ファーサイドの土居がヘッドで押し込みます。
ジュニーニョとギリギリ並んでいるようにも観えたんですけど、無情にもオフサイド判定。
しかし、66分に大迫がボールを奪うと土居がすかさずフォローして前へ走る小笠原へ。
カウンターで生きるジュニーニョの前には大きなスペースが。
こうなったらジュニーニョの得意な形、増嶋を綺麗にかわすと試合を決定づけるゴールを奪います。
ここも起点は大迫と土居の縦関係からですよね。
そこに3人目の小笠原が絡んで中央で作ってサイドからゴール前に入ったジュニーニョがフィニッシュという形です。
猛暑がぶり返した影響かこの試合、ジュニーニョはキレキレでよく守備もしていましたし、いいパフォーマンスでした。
どうしてこれだけ活躍できたかというと柏がスペースを与えてくれたのもありますが、昨年のFC東京戦、シャドーストライカー・ドゥトラで書いたのとまったく同じ役割になっているからです。
あの時もドリブルで1人で突っかけ、足元の技術がなくボールロストばかりしていたドゥトラを攻撃の組み立てからはずしてフィニッシュの所で使うようにして機能し始め、そこからゴールを量産しました。
ドゥトラ同様に前にスペースがあると活きますし、お膳立てしてあげればゴールを決める能力は高いですからね。
ただ、何度も言うように2得点目のように2人だけでお膳立てするというのは難しく、3点目のように3人が絡んで攻撃を作るのが理想です。
ショートカウンターということもあって3点目では小笠原が3人目として絡みましたが、やはり右サイドにもう1人遠藤など攻撃を作れる選手がいないとプレッシャーの厳しい相手にはチャンスを作るのが難しいということになります。
重要なのはどこで起点を作れるかで、左サイドのオフザボール担当はジュニーニョ、ダヴィ、野沢から調子のいい選手を起用しておけばいいんです。
この後、本山を入れて4-1-4-1にします。
CKからニアで近藤に合わされるも曽ケ端が防ぎます。
今季の曽ケ端は毎試合1回はビッグセーブをしてくれているので非常に助かりますね。
最後はイエローカードをもらっている前野に代えて中田を投入。
後半は持ち直したものの、鬼門カシマスタジアム(この試合を含めて1勝2分11敗)では最後までどことなく元気がない柏。
このまま鹿島が試合を終わらせてホームでは負けなし、10勝目となりました。
そして、試合後に4つ目のサプライズ。
何とネルシーニョ監督が辞任を表明しました。
① 健康・家族の問題
② 中東・ブラジルなどから高額オファー
③ コメント通り本当に現在の順位が許せない
④ フロントとの方向性の違い

フロントも寝耳に水ということですが、このタイミングでの辞任で考えられる理由は上記の4つでしょうかね。
理由が①だとすると、隠す必要はないのでありのまま説明するでしょうからのこの可能性はないと思います。
フロントに事前に話がないというのも有り得ないです。
②の場合は、契約条項に移籍金の設定がしてあり、オファーのあったクラブがそれを払う用意があるなら柏フロントに秘密裏に進めていきなり辞任ということもあり得ます。
しかし、この場合はもうフロントに移籍金の交渉の話が来ていてもいいと思うんですよね。
本当に今の成績に納得いかないという③の理由も、さすがにACLとナビスコ杯を勝ち進み、これから天皇杯が始まることを考えるとちょっとこーめいは考えられないです。
すると④が一番可能性が高いかなと思うのですが、ハンス・オフト監督が03年にナビスコ杯を優勝して辞任したのを思い出しますね。
あの時は犬飼社長と方向性の違いが生じており、解任の方向に追いやられていたところ先んじて辞めたと記憶しています。
柏の下部組織はいわゆるバルセロナのようなサッカースタイルで戦っており、小見ダイレクターから吉田ダイレクターに替わって補強、チーム作りで方向性の違いを感じていたのかもしれませんね。
選手には試合後のロッカールームで初めて知らされたということですが、この試合の動きのあまりの悪さを見ると公式戦10試合無敗だったとは言え、ここ最近はチーム内で何かしらゴタゴタしていた雰囲気があったことも考えられます。
ベルデニック監督解任の時と同じようにこれから取材が入ってある程度理由が明らかになるでしょうから、あとはそれを待ちたいと思います。
同じブラジル人監督、スタイルも似ているところがあってこーめいは柏には親近感を持っていたのでネルシーニョ監督の辞任は残念ですね。
ネルシーニョ監督の選手起用、采配は見応えありましたし、同じブラジルスタイルの柏がACLを優勝できたなら、それをお手本にすれば鹿島も勝てる可能性が出て来ると思っていたんで、とりあえずは暫定で井原監督代行で行くようですが、引き続きACLを勝ち進んで欲しいですね。

若鹿の台頭
この試合のMVPは何といっても土居でしょう。
新潟戦と違ってここで起点ができたのでジュニーニョの2ゴールが生まれました。
先制点も土居のシュートから得たCKですし、大迫と同じく3得点全部にからんでいますからね。
土居はプレイスタイルやセンスは野沢に似ていますが、ボールキープ・仕掛け・運動量・ポジショニングでは上を行っており、完全に野沢の上位互換選手となっています。
2戦連続でバーに阻まれ、ゴールかと思ったヘッドもオフサイドで取り消されてしまいましたが、近いうちにゴールも生まれそうな雰囲気を感じます。
ただ、トップ下というポジションは今の鹿島にとって重要なところなのでさらなる期待を込めて言うと、もっと厳しいプレッシャーをかけて来る相手にもこの試合くらいのプレイはできないといけないです。
ここのところのホーム3戦の相手の守備におけるインテンシティを比較すると、横浜FM>>>新潟>>>>>柏くらいの差があります。
横浜FMとまでは言わないですが、新潟の守備レベルくらいでもボールキープ、そこからの正確なプレイをできるようになって欲しいですね。
大迫との関係、距離間はここのところ急速に良くなっているので、これからの活躍に期待です。
守備ではここのところ頼もしくなっている山村がこの試合でも奮闘していましたね。
持ち前のビルドアップ能力はさすがですし、昨季は潔癖症ディフェンスと言われていた守備もしっかり競り合えるようになりました。
守備範囲も広いですし何度も相手のチャンスを積み取っていましたから。
特に最近良くなっているのはロングボールの対処です。
惨敗した名古屋戦ではハイボールの対処に苦労していましたが、それからはボールの落下点に入るポジショニング、そこからの競り合いは非常に良くなっていますね。
もともとジャンプ力が高く、自分が一番高い位置で競ろうと思ったら相手より早いタイミングでボールにアプローチできるので競り勝っている場面が多いです。
この2試合は1得点1アシストと攻撃でも貢献していますね。
山村同様にすでにスターティングメンバーに定着したと言える前野は、鹿島らしいサイドバックをやってくれていますね。
運動量が多くオーバーラップからのセンタリングも狙い所・精度もいいですし、守備への戻りが早いです。
しっかりボールホルダーにプレッシャーをかけられますし、身長はないですが空中戦もよく競っています。
積極的に攻撃参加しながらも自分のマークをはずすことも少ないので、サイドバックの中では守備も一番安定させることができていますね。
工藤や大前などJリーグでもレベルの高いアタッカーにはまだ手を焼いているところもありますが、それも試合を重ねていけば大丈夫でしょう。
途中出場した梅鉢はアグレッシブに守備をしていますし、守備範囲も広いです。
ちょっと簡単にファウルでプレイを切ろうとするところもあるので、プロフェッショナルファウルで止めるところ、ファウルしないように粘り強く体を寄せるところ、そういう状況判断力が向上するといいですね。
大迫と柴崎に関しては今さら言うまでもないです。
ケガの影響もあってか終盤はかなり疲労が見えてミスも増えていましたが、無理せずに柴崎はまずはしっかりケガを直してほしいです。
八木直生選手が現役引退(鹿島オフィシャル)
若い選手といえばその体格もあって将来を期待されていた八木が引退することになったのは非常に残念ですね。
心疾患が見つかって離脱、手術をして復帰していたもののサッカーをするのは難しいという判断なのでしょう。
奇しくも現日本代表のザッケローニ監督も病気とケガで早くからサッカー選手の道を閉ざされた人です。
同じような境遇から必死に勉強して優れた指導者になった人は世界にたくさんいますから、まずは日本一のコーチを目指して欲しいですね。

天皇杯開始・9月の3戦
9月は甲府、磐田、大分と下位クラブとの3戦となります。
今節で横浜FMが敗れて再び首位との勝ち点差が6に縮まりました。
優勝争い参戦へはもうワンチャンスあると思っていましたが、こんなに早く来るとは思いませんでした。
そのためにも9月の3戦をとりこぼさずにしっかり勝たないといけないですね。
そうすれば勝ち点4差くらいでクライマックスシーズンに突入できると思います。
そのことについてはまた書くとして、今年も天皇杯が始まりましたね。
鹿島はソニー仙台との対戦となります。
どんなチームかはよく知らないので触れようもないですが、鹿島は代表で大迫が不在です。
ダヴィが間に合うという情報がありますね。
連戦での疲労があるということでこの試合は遠藤と中村を休ませましたが、もう今季連戦はありません。
また、試合後のセレーゾ監督のコメントからすると来季も続投する気満々、若手に切り替えていく意向のようです。
ただ、これまでも試合後のコメントとやっていることに矛盾が多かったので、額面通りには受け取れないですが、そういうことも踏まえて今後どういう選手起用になっていくか注目です。
今季の天皇杯は筑波大の試合も追って行こうと思います。

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