鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【ナビスコ杯第6節】何一つ正解のない采配でチームは滅茶苦茶…の神戸戦
結果
5月28日(水) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島0-3神戸(19:00/カシマ/6,054人)
[得点者]
09' 杉浦恭平(神戸)
57' 大屋翼(神戸)
75' 橋本英郎(神戸)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、伊東
GK:曽ケ端

[選手交代]
HT:遠藤→野沢
HT:カイオ→豊川
66分 :土居→ルイス・アルベルト


試合の感想
進歩なく同じ失敗の繰り返し
神戸は4-2-3-1の布陣、引き続きシンプリシオが負傷欠場な上にマルキーニョス、ペドロ・ジュニオールも不在という先発メンバーでした。
鹿島も4-2-3-1、こちらは今季のベースとなるメンバーでセレーゾ監督がベストと考える先発となりました。
ブラジル人トリオがいないと言えど手ごわい神戸相手に鹿島は日程のアドバンテージを活かしたいところですが、序盤から難しい試合になることを予感させる3つの要因が見えます。
1つ目は一週間のインターバルが空いたため、鹿島の選手はG大阪戦より動きはいいものの運動量とインテンシティーで5連戦の4戦目である神戸を上回れていなかったということですね。
これは前回の記事で書いた通り予想していたことでした。
疲労が蓄積しているこの時期、しかも中断前に1週間のインターバルがあったからと言ってフィジカルトレーニングやインターバル走をして選手に負荷をかけていたら疲労も抜けません。
もう中断に入るわけですから選手に負荷をかけても意味はないですし、できるだけ疲れを回復させるようなメニュー、戦術メニューをやるべきですよね。
2つ目は小笠原のポジションです。
今季というか昨季もですが、小笠原がやたら前からプレスをかけている時ははっきり言って勝てていないです。
あれだけバイタルエリアがスカスカなら当たり前ですが、試合序盤からもう失点の匂いがぷんぷんする展開でしたね。
3つ目は決定機を決められなかったこと。
最初の決定機は5分、カイオのロングボールにタイミングよく飛び出した遠藤が上手くトラップしてGKの右をループで抜こうとしますが、シュートが弱くなって取られてしまいます。
7分には遠藤が1人でドリブルで切り込んでシュート、丁寧にコースを狙ったのですがここもGKに防がれてしまいます。
決定機を多く作ってもなかなか決められず、ボランチの守備がまずくDFラインが無防備にさらされているので少し攻められたら簡単に失点しまうのが今の鹿島です。
8分にはカウンターから杉浦に決められてしまいます。
ここは小笠原のボールの取られ方が悪いですね。
手を広げて植田にパスを出すように要求しておいて、チョン・ウヨンにあっさり奪われてしまいました。
チョン・ウヨンが来るのを分かっていて前にトラップして柴崎にパスしようとしたのですが、何と言っても攻撃に焦り過ぎ。
縦に急がず後ろにスペースがあったのでそちらにトラップしてキープ、中央もしくや逆サイドを使うべきでした。
こういうところで一か八かのプレイを選択するところがやっぱりファーストボランチ向きではないですよね。
本来ならこういうミスを想定してファーストボランチが後ろに控えていてフォローしてくれるのですが、今の鹿島は小笠原、柴崎のプレイもポジショニングもセカンドボランチのそれですから。
DFラインもあれだけボコボコだったら簡単に裏を取られてしまいますよね。
G大阪戦から鹿島の変わったところはダヴィを攻撃の組み立てに使わなくなったことです。
そのため、鹿島の攻撃パターンは遠藤を起点にして攻めるか、後ろの選手からのロングボールに2列目の選手がDFの裏を狙って走り込むという2つでした。
そして、押し込んだら縦パスを入れるのではなくシンプルにダヴィにクロスを入れるシーンが目立ちました。
本当なら1トップがボールを収めて2列目の選手が飛び出す方が効率がいいのですが、どうせダヴィにポストプレイをさせても取られるだけですからね。
そこは徹底的に避ける戦術でしたが、当然攻撃の組み立てが限られてしまいます。
カイオ、土居が起点になれればいいのですがまったく存在感なし。
前線で起点になれるのが遠藤だけなので神戸は当然、そこを狙って厳しくプレッシャーをかけていました。
それによって遠藤のボールロストも増えていましたが、そんな状況でも半分くらいはチャンスに繋げていましたからね。
前半は押し込む時間帯が増えていたのもそのおかげでした。
しかし、ダヴィ目がけてクロスを入れても神戸の選手も人数は揃っていますし、逆に鹿島はゴール前で得点を取りに行く選手がいないですよね。
遠藤を起点にして右で作って左でフィニッシュするならカイオより豊川の方が適任です。
ポゼッションするも決定機を作れない鹿島は小笠原のCKから遠藤がシュートする今季よく観られる形でチャンスを作りますがバーに嫌われてしまいます。
30分には遠藤がペナルティエリア内にドリブルで切り込んでDFを引きつけてパスを出すと、ダヴィが逆サイドの山本にいいセンタリングを上げるのですがその1つ前でDFにクリアされます。
シュートまでは行けなかったですが、ダヴィはセンタリングは質の高いボールを上げますし非常にいい形でしたね。
前半はチャンスを作れていたのですが決め切れないまま1点ビハインドで終了します。

選手交代もミスってジ・エンド
ハーフタイムでセレーゾ監督は遠藤、カイオに替えて野沢、豊川を投入します。
早めに動くのはいいのですが、残念ながらこの選手交代がまったく見当違いです。
攻守に負担のかかる両サイドハーフを入れ替えて運動量を上げる交代はこれまでもやって来たように、この交代理由は戦術的なものではなく単に運動量、それだけでしょうね。
戦術を理解していたらこんな交代しないですから。
前半はゴール前に入って得点を取る選手が少なかったのでカイオに替えて豊川を入れるのはいいのですが、起点になっていた遠藤を替えたら今度はゴール前までの攻撃をお膳立てする選手がいなくなります。
確かに遠藤は調子がよくないですが、それでも一番チャンスを作っているのは遠藤ですし、何も出来ていないカイオ、土居よりはずっとマシ。
このところチャンスを作れても決められないという試合が続いていますが、遠藤抜きで戦った名古屋戦は攻撃の形すら作れず完敗したのを覚えてないんですかね。
この試合でも実際に前半より押し込んでいたはずの後半はチャンスらしいチャンスを作れなくなりました。
選手交代の正解は遠藤の隣、トップ下に起点になれる選手を入れること。
ファーストボランチを入れて攻め込んでいる時もしっかり攻守のバランスをとって、危ないエリアをケアすることです。
トップ下には本山、中村、杉本と土居以上にやれる選手はいますが、1人もベンチ入りしておらず。
そもそも中村と杉本のトップ下起用はセレーゾ監督の頭に露ほどもありません。
この試合では土居に代えてルイス・アルベルトを入れて柴崎を上げるのが唯一の正解。
ただ、このオプションも疲労の溜まっている今の柴崎では効果が薄れていますけどね。
8分には相手のクリアが絶妙なスルーパスになってダヴィが絶好期を迎えるもシュートはサイドネット。
11分には野沢がボールを奪われてから神戸のカウンター、大屋に追加点を奪われてしまいます。
もうね、前半からですけど小笠原が飛び出して簡単にかわされるのでDFラインはどうしようもないんですよ。
プレスに行くならファウルをしてでも止めないといけないですし、それができないならリトリートしながら相手の攻撃を遅らせる守り方をしないといけません。
それをむやみに前から行くのでバイタルエリアスカスカ、仕方なくそのスペースを埋めるべく前半から植田がかなり前に出ていましたけど、そのせいでDFラインボコボコ、数的不利の状況続発。
セレーゾ監督や小笠原は前からプレスに行け、DFラインを押し上げろって言っていましたが、昌子からしたら上げられないんですよね。
その理由としてまず体力のあった開幕の時期のように前線からプレスをかけられていないですから、その分相手がボールを下げることも少なく、DFラインの裏にいいボールを入れられるチャンスも多いわけです。
セレーゾ監督や小笠原の指示は単なる精神論で戦術レベルではないですから。
本田のケガがまだ完全に癒えていなかったので小笠原と柴崎のボランチコンビを起用していたジョルジーニョ監督が何故リトリートした守り方をしていたか、理由が良く分かると思います。
実際に昨年より12シーズンの方が失点は少なかったですから。
こんなチームが滅茶苦茶だったら勝てるはずありませんよ。
ボールは回るものの前線の起点がなくなって横パスが増えた鹿島は、21分に土居に替えてルイス・アルベルトを入れます。
この交代も3枚目のカードとしては不正解です。
ルイス・アルベルトはよくボールを運んで縦パスを入れていましたし、プレイ自体は非常によかったんですけどね。
30分には曽ケ端の凡ミスで橋本にミドルシュートを決められてしまいました。
今シーズンはファインセーブを連発してくれていますが、それはDFが最後まで体を張ってシュートコースを限定していた守備をしていたからという場面も多かったです。
これだけ守備が乱れていたらGKも乱れてしまいますよね。
ここからは特に何の見せ場もなく終了、完敗。
清水が負けたため勝てればグループリーグ突破の可能性が高くなったのですが、ほぼその可能性は消滅してしまいました。

開幕から何も成長がない由々しき事態
今季はオリヴェイラ監督時代、そして昨年にベテラン重用でモタモタしていた世代交代を一気にしているところですから、上手く行かない時期があるのはしようがないと思っていました。
しかし、せっかく東京V戦で選手が危機感を覚えて開幕はいいスタートを切れたのに監督の自滅采配でチームが滅茶苦茶になっているのは看過できませんね。
何より由々しき事態は運動量とインテンシティーで勝てていた時が今季の最高潮、そこから何の成長も新しい形も見出せていないことです。
連戦も運動量とインテンシティーを保つ選手起用はできず、選手の調子が落ちてもケガをするまで同じ選手を使い続けるだけ。
1週間のインターバルがあれば、チーム状態や時期を考えずにただただ同じサイクルで疲労を蓄積させるだけのボールを使わない練習。
若い選手を使い続けるのはいいですが、トップ下は土居でなければ誰を使うのかまったく先が見えていません。
そもそも土居はまったく起点になれずに消えている時間が多いですし、ボールに触れるのは大きなスペースがある時だけ。
しかも遠藤はそこからドリブルで相手を引きつけて周りを使うのに対して、土居は自分にプレッシャーの無い状態からマークのついている選手にパスを出すだけですからね。
セレーゾ監督が我慢の限界が来るのも当たり前ですが、いいコンディションで起用するために連戦は休ませながら使い、中村や杉本など他の選手も試して競争心を煽るべきです。
ルイス・アルベルトが加入してもダブルボランチ問題は解決しませんし、赤﨑も十分使い切れていません。
とりあえずコンディションがいい時に運動量とインテンシティーで勝つ、これしか今の鹿島にはないって感じですね。
中断期間中に良くなればいいですが、いつもの通りセレーゾ監督には戦術的な向上は見込めず走らせて追い込むくらいしかできないでしょ。
ただ、セレーゾ監督は持ってる監督ですから、ケガや出場停止でメンバー交代したのがハマってチーム状態が上向くといういつものパターンには期待できるでしょう。

最終戦は消化試合に
ホームでこんな惨敗をしても一応まだグループリーグの突破の可能性は残されています。
条件は以下の4つ。
①神戸が仙台に負ける
②FC東京が鳥栖に引き分けるか負ける
③鹿島が清水に大勝
④鹿島が清水、神戸、(FC東京に勝利した場合)鳥栖に得失点差もしくは得点数で上回る

今の鹿島のチーム状態では大勝どころか清水に勝つことも難しいです。
ただ、セレーゾ監督が正しく修正を加えて日程の有利を活かして戦えれば清水に勝てる可能性は十分あると思います。
清水もここのところ2連敗ですからね。
しかし、他力本願でFC東京、鳥栖、神戸の3クラブをかわすのは0%ではないもののほぼ不可能、最終戦は実質消化試合になってしまったと言えます。
とは言え、この消化試合は鹿島の今後にとって超重要なものです。
FW:赤﨑
MF:豊川、中村、遠藤
MF:柴崎、ルイス・アルベルト
DF:山本、昌子、植田、伊東
GK:曽ケ端

厳密に言えば上手く行っていない部分をどう修正するか、そこをつき詰めて戦えば意味のある重要な試合にすることができるってことですね。
まず攻撃では遠藤以外に起点になれる選手がいない事態の解決を図らないといけないので、土居に代わるトップ下候補を試すことが必須になります。
本山はケガも多くなっていますし60分限定起用ですから、中村を起用するしかないですね。
左サイドには守備とゴール前の入り方がいい豊川を使います。
1トップの赤﨑を絡めて攻撃を作る形を試して、後半途中からはダヴィを入れて中村と遠藤の2人だけで攻撃を作る形もやっておきたいです。
とにかく一番の問題は1トップがダヴィな上に2列目に3人置いて遠藤しか起点になれないなら、3人並べておく意味がないってことです。
それならいっそのこと赤﨑とダヴィの2トップにして4-2-2-2に変更した方がいいですよ。
その方が遠藤もボールを受けるエリアを限定されずにもっと広く動けるので相手に狙われにくくなりますし、赤﨑がいれば上手くボールを引き出してくれますからね。
しかし、鹿島が4-2-2-2をできなくなった一番の理由はボランチです。
4-2-2-2だと今のように2列目の選手がサイドの守備をすることが難しくなりますから守り方が変わります。
この場合、攻守の切り替えのところで広範囲に動けて相手の攻撃を潰す、遅らせることのできるボランチが必須になって来ます。
というわけでダブルボランチももちろんルイス・アルベルトと柴崎のコンビとなります。
小笠原をベンチに置ければこのチームはだいぶ勝てるようになるんですけどね。
CBは植田、青木、山村と誰が出ても安定感が出るわけではないので替えても替えなくてもいいって感じです。
先を見据えたチーム作り、戦術を理解した選手起用をして意味のある消化試合にしてほしいです。
同じメンバーで戦って普通に勝っても意味ないですし、ましてや何の意図もなくただメンバーを大きく入れ替えて戦っても意味がないわけですが、セレーゾ監督はこのどちらからを選択しそうですね。

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【ナビスコ杯4節】足りなかったのはフレッシュ感と縦パス、多過ぎた水…のG大阪戦
結果
5月21日(水) 2014 ヤマザキナビスコカップ
G大阪2-1鹿島(19:03/万博/8,103人)
[得点者]
04' 倉田秋(G大阪)
72' ダヴィ②(鹿島)←土居聖真①
80' 米倉恒貴(G大阪)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:中村、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、昌子、青木、伊東
GK:曽ケ端

[選手交代]
62分:中村、遠藤→カイオ、野沢
81分:土居→赤﨑


試合の感想
徳島戦のようでそうでない展開
G大阪は4-4-2のフォーメーション、代表の遠藤と今野不在のため岡崎や井手口など若いメンバーが先発。
年齢的にもフレッシュなのですが、前の6人とDFラインの米倉はGWから続くハード日程をフルに出ているわけではないので体力的にもフレッシュな選手が多くなっていますね。
対する鹿島は4-2-3-1の布陣。
連戦と言えどまだまだフレッシュな赤﨑に代えてGWの疲れがあるダヴィの先発起用は予想外でした。
前野の継続起用、左サイドに中村、CBに青木を入れたのは良かったのですが、前の6人のうちフレッシュなメンバーが中村1人というのは運動量、インテンシティーともに厳しくなりそうな予感がします。
実際に疲れのある選手は動けていなかったですし、1週間のインターバルのあった徳島戦であの状況、中3日のこの試合はさらに動けていませんでした。
立ち上がりこそ遠藤のCKから青木がドフリーで決定機を迎えますがシュートしきれずに不発。
試合の入り方も今一つ集中力がなくふわっとした感じでしたね。
さらに鹿島のゲームプランを壊したのは試合前にこれでもかと撒かれた水でした。
これによって滑る選手が続出、特にDFを背負ってのプレイで踏ん張りが効かずに簡単にボールロストする場面が目立ちました。
4分には前野のくさびのパスを受けた中村がボールを奪われて一気にDFの裏へボールを入れられます。
昌子も曽ケ端もスリッピーなピッチに対応を間違えましたね。
伸びるボールに昌子は簡単に倉田に裏を取られ、曽ケ端は飛び出せたのにタイミングを逸してしまいました。
しかも、その後下がり過ぎて倉田のシュート対応時のポジショニングが中途半端になっていましたね。
早々に先制点を奪えたことでG大阪は思った以上に引いて守りに入ります。
そのため鹿島はダブルボランチ、両サイドバックも高い位置を取ってボールを回し徳島戦と似たような押し込む展開になったのですが、大きく異なった点が3つありました。
1つは前述したように連戦で動きが悪い上にピッチに撒かれた水の影響で全体的にミスが多く、パスが繋がらない場面が多かったことです。
2つ目はG大阪の攻撃力が徳島より高いため、割りとクリアされたボールを佐藤に収められて決定機も幾つか作られていたところですね。
そして、3つ目は何と言っても1トップの違いです。
ダヴィは運動量が少なく、まったく縦パスが収まらなかったですね。
9分にこそ土居のパス交換から自ら決定機を迎えますが、東口に止められてしまいます。
ダヴィが攻撃の組み立てに上手く絡めたのはここくらいで、ほとんどの場面でボールロスト、パスミスを繰り返していました。
もうダヴィがボールを触るとがっかり感、絶望感しかないと言っていいくらいでしたね。
2列目まではボールは収まるもののそこからの縦パスが機能しない、この試合はそれがすべてでした。
ボールは支配してもアタッキングサードでの攻め手の少ない鹿島は中村、土居がミドルシュート、G大阪はボールを奪ってからのカウンターでゴールを狙います。
早くダヴィに代えて赤﨑を入れてほしいところですが、先に動いたのは長谷川監督。
バイタルエリアの守備が気になったのか、井手口に替えて内田を入れて来ました。
35分に小笠原が早めにセンタリングを入れてダヴィのヘッドが惜しいところに飛んで行きますが、これはもうパワープレイしか選択肢がないっていう表れですよね。
その後は縦パスが入らないのでつまらない横パスばかりのポゼッションが続く展開で前半を終えます。

パワープレイのみの攻撃
とにかく縦パスをもっと入れていかないと埒が開かないので後半から赤﨑を投入して来るかと思いましたが、セレーゾ監督は得点の匂いがしないつまらない展開の継続を選択します。
49分には小笠原の縦パスを遠藤がペナルティエリアで受けて縦に突破、折り返しをGKが何とか触ってこぼれたボールをドフリーの中村がシュートしますが、何とこれをはずしてしまいます。
もう中村は能力やポジションの適正云々以前に風水的に鹿島が合ってないとしか思えないですね。
こういうところで結果を出していかないといけないのですが、この試合最大のビッグチャンスをはずしてしまうとは…。
ここからは特に見せ場もないまま過ぎて、62分にようやくセレーゾ監督が動きますが2枚替えも両サイドハーフの交代。
結局2列目でボールは収まってもそこから縦パスが入らない状況は変わりません。
得点の匂いがしないまま時間が過ぎて行きますが、72分に小笠原がFKをゴール前に放り込むと前野が競って土居が何とか落として最後はダヴィが決めます。
セットプレイからと言えどまさにパワープレイのような形での得点でしたね。
しかし、競ったのは身長の低い前野でしたからダヴィを残すならルイス・アルベルトを入れてもう割りきってパワープレイで行くくらいの方が良かったです。
追いついた鹿島は選手交代をして一気に逆転する手を打ちたいところですが、もたもたしている内に再びリードを許してしまいます。
G大阪のスローインからだったのですが、カイオの守備が緩く簡単に米倉に突破をされてしまいましたね。
青木と動きが被ってしまい、曽ケ端の飛び出しも中途半端、連携が悪かったです。
失点した後の選手交代は定番、赤﨑を投入するも残り10分ならもうパワープレイ要員を入れるべきです。
案の定、ゴール前に放り込む場面が増えて赤﨑の持ち味は発揮されにくい展開になってしまいましたね。
立ち上がりからまったく鹿島に流れがなく、采配でそれを引き寄せることもまったくできずにそのままタイムアップ。
鹿島は開幕から運動量とインテンシティーで勝って来たにも関わらず連戦で疲労の残る選手を多く起用、対するG大阪は遠藤、今野が不在だったものの若い選手を入れて来てフレッシュさで鹿島を上回った、それが結果として出ましたね。
中村に加えて赤﨑、豊川、ルイス・アルベルトも起用してフレッシュさでG大阪の上を行っていれば十分勝てた試合でした。
グループリーグ突破が難しくなる痛い敗戦となってしまいましたね。

戦術のないアタッキングサード
セレーゾ監督がダヴィ、カイオ、土居にこだわって起用し続ける理由はただ1つ。
これはこーめいがセレーゾ監督の就任前から書いていたことですが、攻撃戦術がなくすべて選手任せだからです。
そのため、遠藤を含めてドリブルで1人、2人はずしてチャンスを作れる選手を前に並べたがるわけです。
そうすれば戦術がなくても選手が勝手にチャンスを作ってくれますからね。
しかし、ここのところ川崎のレナトも縦を切られてなかなか持ち味の突破を出来てないように相手に警戒されたらそうそうカイオ、ダヴィ、土居がドリブルで好き勝手できるなんて事はなくなりますからね。
そんな事ができればロッベンやリベリーと並んで世界で活躍出来ていますよ。
それでもフレッシュな状態でしたらまだいいのですが、個に頼った戦い方はどうしても選手のコンディションに大きく依存してしまいます。
疲労が蓄積するにつれてパフォーマンスが落ちて行くのは観ての通り、選手が疲れている時こそ戦術で補う必要があるんですけどそれが出来ていないですからね。
戦術がないので個の部分で無理をしないといけないですし、そこで無理が生じてしまうのでフィニッシュの部分で無理が効かないという悪循環になっています。
ダヴィを1トップに置いた時はサイド攻撃が重要になるのですが、DFの裏へのアバウトなボール一辺倒。
サイドからどうやって攻めるか、どのタイミングでどこにクロスを入れるかなどの練習を出来ていないため引かれてスペースがなくなるとこの試合のように大苦戦してしまいます。
大迫がいた時のように赤﨑を入れて、選手が勝手に縦パスを入れて攻撃を作って行ってくれるんですけどね。
セレーゾ監督は明らかにトップ下が適正のセンタープレイヤー中村や杉本をサイドで起用、カイオのようにドリブルで仕掛けてスピードで抜くプレイを求めています。
選手の適性を見極めて特性を活かした戦術で崩して行くようにすれば、十分活躍できる選手なのですが、U-22にも呼ばれないなら杉本は夏にレンタルでJ2に出した方がいいと思いますね。
セレーゾ監督では潰されるだけですから。
ましてやトップ下は本山すらほとんど使っておらず、連戦を土居1人に負担させる理由もないですからね。
よく頭の悪い人がポジションでそんなに変わるのかと言いますけど、鹿島と同じフォーメーションで戦っている日本代表の香川、ACミランの本田の起用でも散々同じような議論がされています。
本田に関してはメディアだけでなく解説者、ACミランのOBなどもサイドは適正ポジションではないと言っていますし、どこで使っても同じと言っている人はそういうプロのイタリア人を否定しているってことですからね。
本田にサイドでジュニーニョのような突破を求めているのと同じ、誰にでも監督がバカであると分かる采配と言えます。
どうしてもサイドで機能させたかったら我慢して試合で使い続けることが必要です。
ダヴィの1トップでは縦パスを入れて攻撃の組み立てに参加させるのは難しいですから、サイドからの攻撃をもっと洗練させてフィニッシャーとして使わないといけません。
それと出し手と受け手のバランスも重要で、サイド攻撃で活きるのは実はカイオではなく、いいタイミングでいいポジションに入っていける豊川なんですよね。
縦パスがなく、サイドからの攻撃もゴール前にダヴィだけという状況では相手に全然脅威を与えられないです。
ダヴィの1トップにこだわるならアタッキングサードの戦術を選手任せにしたままだと、これから厳しくなって行くでしょうね。

わずかに残った可能性
鹿島が試合のなかったナビスコ杯5節で清水が神戸に敗戦、G大阪がFC東京に勝ったためグループリーグ突破が絶望的な状況は避けられました。
勝点6の鹿島が残り2試合で勝点12のG大阪を追い抜くのは難しいですが、直接対決のある勝点9の清水、次節が休みの勝ち点7のFC東京を追い抜くことは可能です。
ただ、次節に対戦する神戸はリーグ戦では2敗しかしていない強敵ですし、出遅れていたナビスコ杯もこのところ好調で盛り返していますから簡単には勝てないと思います。
それでも鹿島は1週間の休憩を挟んでのホーム2連戦ですし、対戦相手の神戸は5連戦の4戦目、清水は5連戦の5戦目となります。
特にホームでの神戸戦は今季すでに2試合目で、リーグ戦では自滅退場から逆転されるという悔しい敗戦を喫してしまったので、選手は気合いの入った試合を見せてくれると思います。
1つ気を付けないといけないのは、1週間のインターバルが空いた=選手がフレッシュというわけではないということです。
疲れというのは前の試合だけのものではなく開幕から蓄積してきたものもありますし、1週間空いたらすぐサーキットトレーニングをして選手を追い込んでいたら疲労も取れないですからね。
もう中断に入るのにどこを目指してサーキットやフィジカル、インターバル走をしてコンディションを整えているかっていう話になってくるわけですよ。
当然ですが、開幕前のプレシーズンマッチの時期、開幕してからまだ疲れのない状態、中断前の現在と同じ1週間でも練習のサイクルが同じであってはおかしいわけです。
運動量とインテンシティーで勝って来たわけですから、選手のコンディションを見極めてフレッシュな選手を出して行けば十分2連勝も狙えるでしょう。

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【J1第14節】疲労困憊で大苦戦も連敗ストップ…の徳島戦
結果
5月17日(土) 2014 J1リーグ戦 第14節
鹿島1-0徳島(19:04/カシマ/13,544人)
[得点者]
25' 赤崎秀平①(鹿島)←土居聖真①
[フォーメーション]
FW:赤﨑
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:前野、昌子、植田、伊東
GK:曽ケ端

[選手交代]
61分:植田→中田
76分:土居→ルイス・アルベルト
79分:赤崎→ダヴィ


試合の感想
違和感ないフレッシュメンバー
徳島は3-4-2-1の布陣、やはり守備を考えて3バックで来ました。
こうなると前節FC東京も多くの決定機を作りながらも1点を取るのに苦労してスコアレスドローに終わったように、5バックで守備を固めて来るためやっかいですね。
鹿島のフォーメーションはいつも通り4-2-3-1ですが、ケガで欠場の山本の所には前野、1トップには赤﨑が入りました。
このタイミングで選手を入れ替えて来るなら連戦時にローテーションすれば良かったのに…と思わざるをえませんが、メンバーを入れ替えて来たのはいい判断でした。
また左サイドバックも中田や昌子ではなく、本職の前野を起用したのもよかったですね。
徳島は引いて守りを固めるので攻撃的な前野、1トップもボールが収まって周りとの連携で崩せる赤﨑の方がいいだろうという考えがあったのかもしれません。
久しぶりに1週間のインターバルがあったのですが、試合が始まってみれば選手の動きは重いです。
これは鹿島だけでなく他の試合を観ても柏、浦和、新潟なども同じで下位クラブとの対戦だったにも関わらずどこも苦戦していました。
浦和に限ってはC大阪がまだ連戦中、中国でACLの試合を戦っての中3日だったので何とか勝ちましたけどね。
鳥栖は動けていましたが決定機を決め切れずに大宮に先制され、何とか追いついたという試合でした。
1週間空いたとはいえやはり開幕してからここまでの疲労、GWの連戦で蓄積して来た疲労は相当なものなのでしょうね。
鹿島は特に柴崎が立ち上がりからミスが多く疲労が感じられ、よく動けていたのはベテランの小笠原、CBの昌子、連戦を休みながら戦えた伊東、そして運動量に加えて体にキレがあったのはフレッシュな赤﨑と前野でした。
この2人を入れていたのは大きかったですね。
2列目の選手が全員疲れているメンバーのためなかなかチャンスを作れなかったものの、15分過ぎからようやく上手くボールが回るようになります。
そして20分にはこの日1トップに入った赤﨑の特性を生かして初チャンスを作ります。
小笠原の縦パスを赤﨑がヒールで落としたボールを遠藤がリターン。
左サイド45度の角度から赤﨑が鋭いシュートを放ちます。
GKの好セーブに阻まれましたが、逆サイドのきわどいコースをしっかり狙って枠に飛ばしていましたね。
徳島が全員引いて守っている時間も多いため、鹿島はCBだけを残してダブルボランチ、両サイドバックも上がって攻めて行きます。
24分には徳島の自陣からの高崎を狙ったスローインを植田が跳ね返すと、土居のパスから赤﨑がフィニッシュ。
ここもGKに防がれましたが、ダヴィに代わって赤﨑が入っても何の違和感もないですし、むしろ組織で崩すなら赤﨑の方が攻撃をスムーズに運べますね。
先制点はその直後に入ります。
GKからのボールを競って植田が高崎を潰すと、こぼれ球を拾った佐々木を伊東とプレスバックした植田で挟んでパスミスを誘います。
遠藤がボールを運んでカウンター開始、その外を追い抜いた柴崎から斜め前にパス。
土居がトリッキーなトラップミスをしたものの、すぐに態勢を立て直して縦に運ぶとグラウンダーのクロス。
中央で待っていた赤﨑がGKのセーブをはじき飛ばして決める豪快なシュートでJリーグ初ゴールをあげました。
先制点を奪ってからは少し選手の運動量も落ち着いて余裕を持った試合運びとなりますが、37分には遠藤のスルーパスから赤﨑の左足のシュート。
ゴールの右に外れますが、DFに付かれていましたし徳島のGKもいいポジションをとっていたので枠に行っていたら防がれていたでしょうね。
ちょっと角度的にも難しいプレイでした。
39分には2次攻撃、3次攻撃と分厚い攻めを繰り返すと遠藤の浮き球パスをカイオが頭でそらしてその後ろに飛び込んだ前野がゴールを割りますが、ここは惜しくもオフサイド。
これまで試合にほとんど出してもらえていなかった赤﨑、前野は何の違和感もなくプレイできていましたし、土居は赤﨑とのコンビネーションが良く、前半は遠藤もまだ体力があって決定機を作れていましたね。
5バックで引いて守る徳島にそう簡単にはゴールを積み重ねられないだろうと思っていたので前半のうちに先制できたのは上々といったところでした。

追加点が取れない理由
こうなって来ると早い段階で追加点をあげたい鹿島ですが、ものすごく苦労します。
後半の立ち上がりに遠藤のパスからカイオが決定機を迎えますが、シュートが弱くなってGKに取られてしまいます。
59分には土居がサイドに展開、その折り返しのリターンクロスをシュートしますがふかしてしまいました。
鹿島はいい形でフィニッシュまでは行くのですが、そこで雑さが出てしまっていましたよね。
こうなると攻めにかかったところで失点してしまうのが鹿島のパターンですが、この試合ではボランチの小笠原と柴崎が意識高くケアしていましたし、何より徳島の攻撃力が高くないのでここまでチャンスらしいチャンスは作らせていませんでした。
それでも念のためイエローカードをもらっていた植田に替えて中田を投入します。
72分にはカイオがFKから縦パスを出すと上がっていた前野がグラウンダーのクロス、赤﨑がDFを引きつけて後ろから入って来た逆サイドの遠藤がゴール…と思いきや、枠をはずしてしまいます。
決定機をはずすと失点してしまう流れはよくありますが、FKから高崎に危ない場面を作られるもののヘディングシュートは曽ケ端正面で事なきを得ます。
鹿島は再びカウンターから土居のスルーパスに赤﨑。
いい飛び出しからフィニッシュも落ち着いて狙っているのですが、GK長谷川の飛び出しのタイミング、そして体を左に倒しながら逆サイドは右手と足を残して防ぐセーブが秀逸でした。
追加点を取れない理由はもちろん長谷川の好セーブもあるのですが、やっぱり疲労ですよね。
前半からそうでしたが、2列目の選手のシュートがすごく雑でした。
アタッキングサードまでは上手くボールを運んで崩すこともできているのですが、最後の部分で体に無理が効かずにシュートの精度を欠いてしまっていました。
これは明らかに蓄積された疲労が原因ですね。
こーめいは2列目に赤﨑、前野と同じようにフレッシュな中村を入れれば追加点を奪えるだろうと思っていたのですが、セレーゾ監督の選択は柴崎を1列あげること、1トップにダヴィを入れる事でした。
普段でしたら柴崎を前に上げるオプションは有効なのですが、この試合では序盤からミスも多くて疲労の色は明らか。
2列目に入ってからは目立ったプレイが出来ていませんでしたね。
さらに赤﨑に代わって入ったダヴィも柴崎のクロスから、ルイス・アルベルトのパスから2度決定機を得ますが、どちらも防がれてしまいます。
今季の鹿島はよく相手GKが当たっている状態に出くわしてしまいますが、やはりそれを上回るフィニッシュの正確さ、力強さが必要ってことですよね。
そういうのにはちょっとした体のキレ、シュート時に腰が回っているか、振りきれているかが影響してきますから。
終盤は交代枠を使い切った徳島にケガ人が出て数的優位の状態で戦えていたのですが、最後まで追加点を奪えませんでした。
それでも連敗をストップ、リーグ戦中断前の試合を勝って終われたのはよかったです。
そして、これまであまり出番のなかった赤﨑、前野がいいプレイを見せたのは大きかったですね。
今後のチーム作りにいい影響を及ぼしてくれたらと思います。

ナビスコ杯再開
W杯のためここでJリーグは一旦中断に入ります。
鹿島は暫定ではありますが首位の浦和と勝点差5の4位で中断に入ることになりました。
1試合少ない広島と川崎の12節の結果次第では6位になる可能性はありますが、いいポジションですよね。
選手も疲れが溜まっていますから一息つきたいところですが、もうひと踏ん張り。
ナビスコ杯が再開されます。
グループリーグは残り4節、このJリーグ中断前最後の試合を含めると最大5連戦となりますが、鹿島は5節が休みなので2連戦が2回ということになりますね。
この試合からも分かるようにどんなにいい選手でもコンディションが悪いと能力を発揮できませんし、チームとしても機能しなくなります。
システムや戦術も大事ですが、それを実行するのは選手ですからコンディションが良好であることが前提での話。
どんなに優れた戦術を用いようと選手が疲労でそれを実行できなければ何の意味もありませんからね。
というわけで、いかに選手のコンディションを保つか、連戦や夏場はローテーションをして戦えるかが重要になってくるわけです。
この試合でもフレッシュな赤﨑、前野はやはり一番動けていましたからね。
G大阪戦でもこれまで試合に出続けていて疲労が蓄積している選手を多く使うより、あまり試合に出ていないフレッシュな選手を起用してほしいです。
G大阪は今節FC東京に負けて降格圏まで順位を落としています。
攻守に上手く行ってないですよね。
攻撃では宇佐美が復帰して前線でのボールの収まりどころ、フィニッシャーとしての役割を果たしてよくはなっていますが、起点になる人、得点を取る人が不足しています。
守備はもっと良くなくてゴール前での詰め、寄せが甘いですし、ネガティブトランディションは相当遅いですからカウンター時はどんどん後ろから追い越して人数をかけて攻撃したいですね。
さらにW杯メンバーに選ばれた遠藤と今野が不在ということで、鹿島有利ですしグループリーグ突破のためには何としてでも勝たないといけません。
やはりチャンスを作ってもなかなか決め切れないのは疲労が原因ですから、チャンスメイクをするところ、フィニッシュの役割を担うポジションにフレッシュな選手を入れて戦いたいですね。

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【J1第13節】采配ミスの積み重ねが招いた大敗…の川崎戦
結果
5月10日(土) 2014 J1リーグ戦 第13節
川崎F4-1鹿島(15:03/等々力/17,451人)
[得点者]
03' 小林悠(川崎F)
16' 柴崎岳②(鹿島)←遠藤康②
57' 小林悠(川崎F)
83' 大久保嘉人(川崎F)
89' 大久保嘉人(川崎F)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、伊東
GK:曽ケ端

[選手交代]
30分:山本→青木
67分:カイオ→豊川
75分:土居→本山


試合の感想
縦パスの差
川崎は4-4-2の布陣、やはり風間監督は連戦と言えど基本的にメンバーを替えて来ないですね。
鹿島は4-2-3-1、遠藤、土居、伊東と名古屋戦で先発からはずしていた3選手を戻しただけですが、セレーゾ監督が考えるベストメンバーといったところなのでしょう。
しかし、この時点でこれまでの采配ミスの積み重ねの1つ目が出ていました。
試合は中2日の川崎が思ったより積極的に激しく来ます。
それでも前半から飛ばせば必ず後半にバテて来るので鹿島としてはまずは守備をしっかりやって入りたいところでしたが、いきなり3分に失点をしてしまいます。
小林のゴールが素晴らしかったです。
ただ、鹿島の守備の問題としては植田の大久保へのマーク、山本の小林へのマークが甘かったところもあるのですが、やっぱり小笠原の軽い守備ですよね。
ダヴィがボールロストして長い距離を走って中村に突っ込んで行っているんですが、これがまったく無駄なプレイです。
サッカーを陸上か何かと勘違いしている素人目にはよく走って頑張っているように見えるかもしれませんが、単に突っ込んでかわされているだけの一か八か(実際には0か1かくらいの確率)の特攻ですから。
案の定、中村に簡単に横パスをはたかれて大島に縦パスを入れられています。
くさびのボールを受けた小林にはきっちり昌子が張り付いて前を向かせない守備をして川崎の攻撃をディレイしているのですが、パスを出した後に走った大島に落とされます。
この一連のプレイはすべて小笠原が無駄に飛び出した後ろのスペースを使われているんですね。
しかも昌子が相手の攻撃を遅らせているにも関わらず、次の小笠原のアクションが大島より遅れているので先手を取られてしまいました。
こうなるとDFラインは後手に回ってしまいます。
中村にプレスに行くのはいいのですが、余裕もあって近くにフリーの大島がいるこの状況では中村からボールを奪う事はまず不可能。
まず縦のパスコースを切って川崎の次のアクションに備えるような対応をしないといけません。
それを小笠原は周りの状況をまったく考えずに何でもかんでもボールを奪いに行こうとするので、相手からしたら簡単にかわしやすいですし、その裏のスペースを使えるので鹿島の穴として狙われ続けていますよね。
そして、実際に失点に絡む確率も非常に高いです。
セレーゾ監督の采配ミスの蓄積、まず1つ目はこのダブルボランチの人選です。
小笠原と柴崎のダブルボランチだと前線からプレスにいってナンボなんですよ。
実際にこの試合でも前からプレスをかけようとこの2人は高い位置を取っていました。
しかし、練習時間も短く何より連戦をダヴィ、カイオ、土居は毎試合出続けていますからプレスをかけきれません。
前からプレスをかけたいならダヴィやカイオのところにフレッシュな選手を入れるべきですね。
この結果、バイタルエリアスカスカ状態が起こります。
前からのプレスがかけきれないので川崎にパスを繋がれバイタルエリアの広大なスペースに縦パスをガンガン入れられていました。
また、川崎がロングボールを入れて来た場合もDFラインの選手が一生懸命相手と競り合いながらはじき返すのですが、バイタルエリアに誰もいないので全部拾われてDFラインが危うい状況に立たされていました。
早々に失点したこと含めて立ち上がりから鹿島の守備はバタバタしていたのですが、攻撃も相変わらず縦一本のボールが多く機能しきれていません。
疲労のあるダヴィ、カイオにはまったくボールがおさまらずトップ下の土居は消えてしまっていたので、唯一の望みは右サイドでしたね。
前節肉離れになりかけていたということで休養していた遠藤が起点となります。
やはり遠藤がいると相手のマークを1人、2人は平気ではずしてくれるので助かりますよね。
同じく前節休養を取っていた伊東もいいオーバーラップから可能性の感じるクロスを前半で4本くらい上げていました。
同点ゴールは16分。
左サイドから山本が中央にドリブルで切り込むと遠藤にパス。
遠藤がそれをヒールで落とすと後ろを回って走り込んだ柴崎が芸術的なループシュートで逆サイドのネットを揺らします。
同点に追いついた鹿島ですが、試合運びは拙いです。
低い位置でボールを奪ってからのカウンターという状況が多くあり、常に川崎のバイタルエリアには大きなスペースがありました。
それなのにサイドに出したり、裏を一発で狙ったりして自らみすみすチャンスをフイにし続けていましたね。
25分にはくさびのボールを受けた小林がバイタルエリアでフリーになっていた中村に落とし、そこから大久保に縦パス。
昌子と植田で何とか対応しようとするもシュートまで持って行かれて、最後は曽ケ端の好セーブで何とかはじき出します。
苦しい展開が続く鹿島にさらなる追い打ち、右サイドバックの山本が負傷交代を余儀なくされます。
セレーゾ監督は「予想外のアクシデント」と言っていましたが、山本を酷使し続けた当然の結果ですよね。
昔のマンマーク時代のサッカーと違って、ゾーンディフェンスになってからサッカー選手の運動量は増大、それに伴って激増したのが筋肉系のケガです。
疲労が溜まると肉離れなどを起こしやすいというのは常識で、前野がいるのにまったく使わずに山本を酷使し続け、さらにはこの5連戦もノープランで休ませなかったのですから、結果論では済まされない話ですね。
サッカーのフィジカルコンディションの常識を理解して、計画的にローテーションをして戦っていれば防げた事態ですから。
これが2つ目の采配ミスの蓄積、そして同時に3つ目の采配ミスの蓄積も生じます。
山本に交代して青木を入れたのですが、昌子を左サイドバックに回してしまったんですよね。
これは開幕前に山本がケガしていた時にやっていた布陣なのですが、福岡戦、東京V戦では青木、植田、山村らがCBに入って機能しきれていませんでした。
詳しいことは後半の部分で書きますが、最後は昌子が追いすがって何とか防いだ36分の大久保に抜け出されたシーンなど、実はすでにDFラインの問題は表面化しかけていたんですよね。
両クラブともにシュートは少なかったですが、より怖い攻撃が出来ていたのは川崎。
その違いは縦パスでしたね。
鹿島のダブルボランチの守備が緩いのもありますが、川崎はどんどん縦パスを入れて来て大久保や小林に収まっていました。
しかし、鹿島の方はダヴィにくさびを受ける動きがなくたまに縦パスが入っても足元が下手なのですべて奪われていました。
こんな時はトップ下がいい距離間を保って上手くフォローしたり、縦パスを受けて起点にならないといけないのですが、土居もお疲れなのか動けていなかったですね。
それでも同点のまま前半を終われたので後半は選手交代でイニシアチブを取れれば十分勝機はありました。

欠かせないCB昌子の存在
後半になるとダヴィと土居の位置関係が少し改善されます。
47分に遠藤の縦パスを受けた土居がワンタッチではたくとダヴィとのコンビでDFラインの裏に抜けてシュートまで行きます。
後半の立ち上がりは鹿島の方が攻めていましたね。
これは明らかに川崎の選手に過密日程の影響、そして前半に意外と飛ばして来ていた影響が出ている証拠でした。
ただ、逆に攻撃に意識が行き過ぎて守備意識が疎かになる今の鹿島の危ない兆候も出ていましたね。
54分には植田のミスから小林に切り込まれてシュートまで行かれますが、ここも曽ケ端が防いでくれます。
ダブルボランチがものすごい高い位置を取り続けて戻らないのでバイタルエリアが相当空いて来て50分頃からもういつ失点するかとヒヤヒヤしながら観なければいけませんでした。
さらに前述した3つ目の采配ミスの蓄積も絡んで57分に失点してしまいます。
左サイドのレナトに展開されるのですが、ここはイエローカードをもらいながらも昨年同様に伊東がよく対応していました。
一度も縦に突破させませんでしたし、ほとんどバックパスさせていましたからね。
ここでもレナトに後ろに下げさせているのですが、中村の縦パスを小林が上手くトラップで昌子をはずして決めました。
昌子をサイドバックにした問題点のすべてはこの失点場面のオフサイドアピールに出ていますよね。
昌子のサイドバックはいいのですが、問題はCBの方です。
今季の鹿島はDFラインの統率は昌子がやっており、昨年の青木と山村のコンビよりよくコントロールできています。
開幕してから昌子がCBに入ったことで安定感が増したのですが、それをサイドバックのポジションにしてしまったため青木と植田のコンビになってからDFラインの統率が取れていませんでした。
サイドバックがラインコントロールするのは難しいですから、青木がやらないといけないのですが、もともと青木はラインコントロールできないですし、植田もまだ継続して起用され続けて間がないですからね。
それを念頭に失点場面を振りかえると、植田、青木とCBが飛び出したため昌子が真ん中に入っていたのですが、川崎がバックパスをしたので昌子はラインを押し上げて中村から縦パスが入る瞬間に小林をオフサイドポジションに置いています。
でも、植田と小笠原はその後ろで川崎の選手のマークに付いているんですよね。
これはどちらが悪いかではなく、ラインを上げてオフサイドにかける場面もありますし、人について守備する場合もあるのですが、問題はそれを統率するディフェンスリーダーがはっきりしていないってことです。
山本の負傷で青木を入れることになりましたが、昌子は動かしてはいけなかったですし、青木をそのまま左サイドバックに入れて守備専門で起用しておけばよかったと思いますね。
そもそも青木と植田のCBコンビは福岡戦でやっていましたが、酷かったわけですから。
リードされてからは悲惨な時間が流れます。
豊川、本山と攻撃的なカードを切って行きますが、必要なのは失点する前のルイス・アルベルトと赤﨑の投入でした。
バイタルエリアを締める交代ができないまま失点してしまう状況が4つ目の采配ミスの蓄積であり、ダヴィ1トップ時に縦パスが入らないのが5つ目の采配ミスの蓄積です。
というのもこの試合ずっと2列目のところではボールが収まっているんですよね。
結局そこからの縦パスがないので攻撃に厚みができないですし怖さもありません。
サイドに張りつくだけのカイオと違って豊川はスペースがあれば真ん中に上手く入って来るので縦パスのコースを作れますが、本山が入ってもダヴィに問題があるのでなかなか攻撃が活性化しません。
本山に収まる分、遠藤が前線に入って行く回数は増え、79分にはカウンターから遠藤のクロスをダヴィが決めますがハンドでした。
この辺りも疲れて気持ちとは裏腹に体がついて来てないなぁって感じですね。
さらに82分には植田のロングシュートがバー直撃。
同点のチャンスを逃すと83分に植田のミスから大久保にダメ押し弾を決められてしまいます。
89分に4失点目。
これが6つ目の采配ミスの蓄積ですね。
昨年から鹿島は自分たちのセットプレイでの攻撃からの失点が非常に多いです。
小笠原と柴崎が高い位置を取り過ぎて後ろが数的不利になっているっていう場合もありますし、前節の名古屋戦のように逆に柴崎がDFラインに入ってしまう状況でマークが弱くてやられてしまうパターンがあります。
ここは小笠原が前にスペースがあるから運べばいいのに、どうしてマークの付いている中央の伊東に難しいパスを出したのかっていうのもありますし、最終ラインになっていた小笠原と柴崎までどうしてあれだけハーフウェイラインを越えていたのかっていうのもありますね。
こうなるとオフサイドラインはハーフウェイラインになりますし、柴崎は大久保のマークをしてなかったですから抜け出すのは簡単だったでしょう。
川崎は中2日の日程で後半は明らかに疲労の色が見えていたので勝てるチャンスが十分あったのですが、後半に先に失点してしまったことで相手はカウンターを狙えばいい展開にしてしまったのが痛かったですね。
同点の状況を長く保てれば保てるほど鹿島が優位だったのですが、選手交代でそういう展開にもっていけなかったのが残念でなりません。
連戦のノープラン選手起用、繰り返す失点パターン、空いてしまうバイタルエリア、選手交代で試合の流れを変えられない、これまで何度も繰り返して来たミスのオンパレードとなった試合でした。
それを修正できないセレーゾ監督の采配ミスの蓄積が招いた大敗と言えますね。

敗戦の理由
これで7勝6敗となって順位も7位に転落してしまいましたね。
セレーゾ監督も新体制発表時、キャンプ、フリークスでのインタビュー、そして各試合後のコメントなどで再三言っているように若い選手を思い切って使っているので上手くいかないこともあります。
しかし、敗戦から学んで同じ過ちをしないことは成功する上で必須ですし、明らかに監督の采配次第で勝てていた試合も多かったですね。
新潟戦:74(67、70、75
神戸戦:6770、71、74)
名古屋戦:54(41、57、77)
川崎戦:57(30、67、75)

というわけで今季のリーグ戦の6敗を分析してみると、基本的に運動量とインテンシティーで勝てていないのが敗因です。
それで勝って来ていたわけですから当然ですよね。
もう少し詳しく観てみるとC大阪戦と柏戦はそれぞれ3連戦の3戦目、5連戦の3戦目と明らかに連戦の疲れから相手に運動量とインテンシティーで上回られてしまいました。
そのため、前半で負ったビハインドを跳ね返せずに負けたパターンですね。
残りの4敗も同様に運動量とインテンシティーで勝てていなかったというのもあるのですが、敗戦の理由にはもう1つのパターンが表れています。
上の新潟戦、神戸戦、名古屋戦、川崎戦の数字は赤字が後半の失点時間、カッコ内の数字は交代カードを切った時間です。
青字はルイス・アルベルトや梅鉢、山村など守備的な選手を入れた時間となっています。
いずれにも共通することは前半は同点で折り返していることです。
そして、退場者が出た神戸戦以外は後半先に得点を奪われている、もっと言えば勝ち越し点を奪われているということです。
ちなみに勝利した清水戦も57(68、78、85)と後半に先に得点を奪われていますが、同点ゴールだったためその後勝ち越すことに成功しています。
そして、さらなる共通点としては守備を強化する交代カードが間に合っていないです。
新潟戦は攻撃的なカードを2枚切って得点を取りに行ったところ失点、神戸は退場者が出た後の交代にもたついて逆転されてからの守備的な選手の投入、名古屋戦と川崎戦は後半の早い時間にリードされたため攻撃的なカードを切ったという流れになっています。
つまり、何が一番問題かというと後半先に失点してしまっているということであり、交代が遅いってことですよ。
清水戦、この川崎戦などは50分ですでに明らかにバイタルエリアが空いて来ていて失点しそうな臭いがプンプンでした。
それなのにルイス・アルベルトを入れてバイタルエリアを引き締めないから、まんまと失点してしまっているんですね。
振り返れば勝っている試合も守備的な選手の投入はいずれも70分以降と遅いのですが、開幕してしばらくは全員コンディションもよくて走れていたのでその時間まで持っていましたし、ダブルボランチの守備のまずさがあってもDFラインがフォローする余裕がありましたから。
清水戦、名古屋戦、川崎戦と57分、54分、57分と50分代に失点しているのは決して偶然ではないですよ。
連戦になると小笠原と柴崎は50分くらいにはすでに守備をさぼって守備運動量が減って来ますし、早めにルイス・アルベルトを入れなければいけません。
というか連戦となればなおさらですが、そもそも小笠原ではなく勝つためにはルイス・アルベルトを先発で使うべきなんですけどね。
あまりにも学習能力のないワンパターンな敗戦が多すぎです。

中断前の最終戦
中断前のリーグ最終戦はホームで徳島との対戦となります。
鹿島としては負傷交代した山本の状態がどうか、欠場なら誰が左サイドバックに入るかが懸念材料となります。
この試合のように昌子を回すのは下策、昨年の中田起用も下策ですが徳島相手ならスピード不足も特に問題ないでしょうし中策といったところですね。
上策は前野を普通に使う事ですが、前には守備をしっかりできる豊川を起用すると尚いいですね。
仮に山本の出場がOKだとしてもまだナビスコ杯がありますから、無理に起用する必要はないと思います。
他のメンバーは代えて来ないと思いますが、連戦も終わって今度は1週間のインターバルがありますし、しっかり準備もできるので大丈夫でしょう。
徳島は3-4-2―1で来られるとやっぱり5バックで守る分、スペースがないのでやっかいですね。
実際にその布陣で戦った甲府戦、FC東京戦で勝点を取っていますから。
でも、4-2-3-1の鹿島に対しては4-4-2の布陣で来るのではないかと思います。
いずれにしても1対1のところで守備対応に甘さがあるので攻撃力のあるクラブ相手だとなかなか失点をなくすのは難しいと思います。
攻撃はとにかく技術的なミス、判断ミスが多くてパスの繋ぎの部分でボールを失う事が目立つので前線に人数もかけられていませんね。
クレイトン・ドミンゲスも負傷で出られないですから。
ただ、気をつけたいのは高崎やドウグラスへの放り込みです。
DFラインで跳ね返すのは問題ないでしょうが、ボランチがそのこぼれ球を拾えるかですね。
まだナビスコ杯はありますが、中断前の最後の試合なのでしっかり勝っていい気分で中断に入りたいものです。

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テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

【J1第12節】敗因は練習なしの思いつき采配…の名古屋戦
結果
5月6日(火) 2014 J1リーグ戦 第12節
鹿島1-2名古屋(15:04/カシマ/15,122人)
[得点者]
35' 小川佳純(名古屋)
43' ダヴィ⑤(鹿島)[PK]
54' 玉田圭司(名古屋)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:ジャイール、柴崎、カイオ
MF:梅鉢、小笠原
DF:山本、昌子、植田、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
41分:梅鉢→土居
57分:ジャイール→野沢
77分:カイオ→豊川


試合の感想
予想の斜め下ゆくセレーゾ采配
名古屋は4-4-2、本多、牟田とケガ人が復帰して来てはいるものの、玉田は強行出場、ケネディ、永井、刀根、野田など相変わらずケガ人が多いです。
鹿島はいつもの4-2-3-1の布陣ですが、3人のメンバー入れ替えがありました。
疲労で走れずに負けた前節の反省が活かされてようやくローテーションかと思ったのですが、遠藤→ジャイール、土居→梅鉢、伊東→西、柴崎とカイオはこれまでとポジションを変えるなど予想の斜め下を行く布陣となってしまっていました。
ジャイール→出場時間少、運動量少、守備難
柴崎→疲労大、ポジション変更
カイオ→疲労大、ポジション変更、守備難、何が何でも先発というプレイはしていない
梅鉢→出場時間少
西→運動量少、守備の穴、失点に絡む確率はもはや疫病神レベル

これに加えて小笠原、ダヴィ、山本も疲労大。
小笠原はFK、CKのボールが上がらなくなっていますし、ダヴィも疲労からプレイが雑になって今季序盤に見られたくさびのボールを収めて周りを使う場面が見られなくなって来ています。
ローテーションというのはサッカーの質・スタイルを極力変えないようにするもので、今季の鹿島は運動量とインテンシティーで勝って来ました。
その2つを武器にしっかりした守備が出来ていたので失点が少なく済んでいたんですよ。
当然、ローテーションする上でそこに主眼を置いてしなければいけないのですが、守備力と運動量の乏しいジャイールと西を先発に入れる意味が分かりません。
これまで出場時間の少ないジャイールと(ルイス・アルベルトがいるのに)梅鉢を選択した意味も、疲労の蓄積している柴崎とカイオをいつものポジションと変えて起用する意味も分からないですね。
さらにボランチの組み合わせで言えば動きすぎる小笠原と梅鉢のコンビは最悪。
小笠原と柴崎の組み合わせはこれまで柴崎が気を使ってフォローしていましたが、今季は小笠原が後ろに残って柴崎が攻撃力を活かすようにやっています。
その時は上手くバランスも取れていますね。
ルイス・アルベルトが出場している時は後ろに残ってくれるので小笠原、柴崎、梅鉢、誰と組んでも非常にバランス良くやれています。
ただ、得点を取りに行く状況で小笠原と組んだ場合は、ルイス・アルベルトが前に行っていますね。
柴崎と梅鉢のコンビは同い年だけあって気兼ねなく言い合えるので、コミュニケーションを取ってやっていますが、基本的には柴崎の攻撃力を活かすために梅鉢が後ろに控える形にしています。
フレッシュな自分が動いてチームを助けようと言う気持ちが強かったのでしょうが、梅鉢の守備範囲の広さは前からのプレスではなく、攻から守への切り替えのファーストディフェンダーとして活かすべきですよね。
もう1つローテーションで気をつけないと行けないのは主軸選手を休ませる時です。
鹿島の主軸はダヴィ、遠藤、柴崎、昌子となっています。
幸い現在の鹿島は若い選手が多く先発に名を連ねているため昌子→山村、柴崎→小笠原orルイス・アルベルトと変更すればスタイルを変えることなく戦えます。
ダヴィの代わりは赤﨑になり、ドリブルでの突進力と高さの面で落ちるもののくさびのボールを受けて周りを使ったり、DFラインの裏を狙う動きが秀逸なのでややスタイルは変わりますが、試合経験以外の部分では大きな問題はありません。
一番の問題は遠藤の代わりがいないということです。
遠藤の役割は少し下がり目でボールを受けて前線でタメを作ったり、DFを1人、2人はずして攻撃の起点を作ることです。
さらに他に前線でボールを持ってパスの出せる選手がいればペナルティエリア内に入って得点に絡みます。
守備ではサイドのケアはもちろん、味方が跳ね返したボールを拾いプレスがかかってもキープ、これによって相手の2次攻撃を防ぎます。
そこからカウンターの起点にもなっていますね。
タイプ的には中村、ジャイールになるでしょうが、試合でほとんど使っていないのにいきなりやれって言っても無理ですからね。
中長期のマネジメントができる監督でしたら普段からこういった主軸が不在時にどうするのかということも考えながら、選手起用したりベンチメンバーを決めたりするのですが、セレーゾ監督に先を観る目なんてないので仕方ありません。
案の上、ジャイールは機能しておらずこの役割はカイオがやっていました。
正確にはまったくできていなかったのでやろうとしていたが正しいですけどね。
そもそも疲労から遠藤がプレイに精彩を欠いているのに、同じように連戦を先発出場が続いている(しかもいつもとポジションが逆で勝手が違う)カイオに出来るはずありません。
そして何より一番酷いのは、中2日で主力組はリカバリーで精一杯なのでこの布陣でまったく練習していないってことです。
1週間のインターバルがある時に練習で試してみて機能したから試合でっていうなら分かるのですが、完全なぶっつけ本番の思いつきだけの采配ですからね。
普通にこれまで試合でやって機能していたカイオ→豊川、土居→本山、小笠原→ルイス・アルベルト、ここに出場時間の少ない前野を山本に替えて入れる…で十分メンバーを入れ替えてもチームが機能する絵は見えるはずなのですが…。
攻撃では遠藤不在が響き、守備ではサイドにジャイール、カイオ、西を置いていることで機能しなかったので完全に名古屋のペースで試合を運ばれます。
鹿島はシュートすら満足に打てない時間が続き、曽ケ端のビッグセーブがなければとっくに失点という今季最悪の試合内容、チームとしてどう攻めて守るのかというのがまったく見られませんでしたね。
唯一試合途中からやっている柴崎のトップ下だけは機能する時間がありいくつかチャンスは作れていましたが、守備のまずさは覆い隠せず34分に失点してしまいます。
左からのクロスを曽ケ端がパンチングしたのですが、ボールをとらえ切れずに短くなってファーサイドの玉田へ。
西は相変わらず逆サイドからのセンタリングにはボールウォッチャー、玉田の存在に気づいていません。
曽ケ端のはじいたボールだけを観て追っているので、目の前に玉田がいたことに気づいてビビって体を引いています。
これによって玉田はプレッシャーを感じずにプレイ出来ましたね。
ファウルしない程度に突っ込んでプレッシャーを与えていれば玉田も正確にヘディングをゴールに飛ばせなかったでしょう。
この前のプレイでカイオが倒れていたことで、鹿島の選手が集中力を欠いていたのも問題ですが、一番は吉田主審の判断ミスですね。
カイオが頭でダヴィにボールを落とした後に田口がぶつかっていますから完全にファウル。
鹿島ボールだったので流しますがカイオが倒れている事に気づいてなかった柴崎からのパスが名古屋に渡った時点で試合を止めるべきでした。
あまりにも攻守に機能していないのでさすがのセレーゾ監督もまずいと思ったのか、早くも梅鉢に替えて土居を入れて来ます。
吉田主審も名古屋の先制点のところでさすがに自身の判断ミスにまずいと思ったのか、帳尻合わせのPKをとります。
ダヴィが矢野に倒されたとしてPK、これをダヴィ自身が決めてラッキーな形で同点。
まったく何もできていなかった鹿島としては同点で折り返せたのは本当に幸運でしたね。

悪夢は西からやって来る
前半に比べて攻撃的に行く鹿島ですが、チームが機能しておらず連戦組の運動量も上がらないので攻め手はほとんどありません。
センタリングは入れるのですが、全部跳ね返されていましたね。
それでも今季の鹿島は試合終盤によく得点を取るので守備陣が同点のスコアのまま踏ん張れば勝機もあったのですが、やはりあの男がやってくれます。
西が出場すると両サイドからの失点が飛躍的にアップするのですが悪夢再び。
鹿島のCKからのカウンターだったのですが、左サイドに流れた松田についた西がまったく守備をする気がありません。
あの距離で突っ立っていても相手はまったくプレッシャーを感じずにプレイできるので精度のいいセンタリングを入れて来ますよね。
しかも松田は右利きなのにあの怠慢な対応は酷すぎます。
いいクロスが上がって、中央では柴崎の前に上手く入った玉田が再びヘディングでゴール。
セットプレイの攻撃時、鹿島は昌子や植田が上がるので最終ラインには柴崎が入っています。
なのでセットプレイからカウンターを受けるとどうしてもゴール前で柴崎が相手FWを観ることになるのですが、ここの対応が甘いですよね。
昌子らは戻って来れてはいたので西がもう少しまともな守備をしてセンタリングを入れられるまでの時間を稼いでいたら、鹿島守備陣もマークの修正をすることが出来ていました。
リードされた鹿島はジャイールに代えて野沢を投入しますが、結局前線でボールを持てる遠藤、本山、中村を1人もベンチに入れてない時点で修正できないです
途中出場の野沢は運動量も少ないですし、前線でボールをキープしてパスの出せる選手がいないと活きないですからね。
あとはもう特に書くことはありません。
再び連敗を喫して手痛い5敗目となってしまいました。
中長期的な視野でチームをマネジメントするという考えをこれまで持たず、連戦をローテーションで戦う経験が乏しい監督なので、当然上手く行かないこともあるというのは想定内でしたが、練習でしていない思いつきの布陣をいきなり試して来るとは思わなかったです。
この敗戦はそれがすべてです。
「中2日でスカウティング全然してないけど、相手は下位でケガ人だらけなので勝てるっしょ。練習してないけど俺の閃き采配スペクタクル!!セレーゾマジック炸裂でしょ!?」って感じで適当にやっても勝てると思ってしまったんですかね。
新しい布陣を試すのはいいですが、中村のトップ下は試さないですし、間違っても試すのは練習できない中2日のこのタイミングではないです。
若い選手を成長させることが仕事と言っていますが、その前に監督が成長することが必要ですよね。

中断前の残り2試合は絶対勝利
5連戦の最後はアウェイでの川崎戦となります。
相手はACLを戦っての中2日ですから、苦手な相手に苦手な等々力と言えど絶対に勝たないと行けない試合ですね。
しかもFCソウル戦ではホームでショッキングな逆転負けを喫してしまいましたから、疲労感もハンパないと思います。
大久保、中村、レナトはもちろんのこと、得点力が上がっている小林、成長著しい大島らにも要注意です。
とにかく縦パスをどんどん入れて来ますし、受け手もいいポジションを取って後ろからも追い抜いてパスコースを作りますからね。
かなり集中して守備をする必要があります。
逆に守備はパスコースを切るだけで球際にあまり圧力をかけて来ないので、割と前を向いてボールを持てますし好きにプレイできると思います。
運動量とインテンシティーを高く保てていた鹿島なら、前からプレスに行って川崎のパスの出所を封じ、球際の激しさでボールを奪ってカウンターと十分勝てるわけなのですが、やはりキーポイントは監督の采配ですね。
風間監督は本当に交代カードを切らないので、ベンチワークを的確かつ迅速にすればそれだけで試合展開を優位にできますよ。
重要な先発のチョイスは2列目を豊川、土居、遠藤、ボランチを柴崎、ルイス・アルベルト、サイドバックは山本、伊東で行けばいいんじゃないかと思います。
間違っても練習していない、試合でもやっていない思いつきの采配は試さないで欲しいですね。

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【J1第11節】勝っている時は替えないは大間違い…の柏戦
結果
5月3日(土) 2014 J1リーグ戦 第11節
柏1-0鹿島(13:04/柏/13,650人)
[得点者]
45' 工藤壮人(柏)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、伊東
GK:曽ケ端

[選手交代]
HT:遠藤→野沢
72分:土居→ルイス・アルベルト
76分:柴崎→赤崎


試合の感想
膠着状態を打ち破るベテランのミス
毎年いろんなフォーメーションを用いていますが、今季の柏は3-4-2-1の布陣をメインで戦っていますね。
Wレアンドロに続いてハン・グギョンもケガで不在ということで先発は全員日本人となっています。
鹿島は4-2-3-1、前節からのメンバー変更は右サイドバックの西→伊東のみとなってしまいました。
こうなったらもうホーム柏の選手が鹿島の選手より走れない事を祈るばかりですが、そんなに甘くはありません。
遠藤がドリブルからのミドルシュート、伊東の非常にいいセンタリングでCKを取るとトリックプレイから遠藤のシュートと立ち上がりこそシュートまで行きますが、清水戦同様に長続きはしません。
中3日の日程は休息時間の少なさによるコンディションの悪さだけでなく、準備期間もなかったことで戦術面にも悪影響が出て来ます。
1週間の準備期間のあった広島戦は選手で話し合って取り入れた守備戦術で快勝しましたが、もともと鹿島は昨年も3-4-2-1を大の苦手としていました。
この試合では広島のような6バック、5バックのシステムを用いなかったのでサイドバックの裏を狙われていました。
サイドバックは柏のWBを見ることが多くなっていたので、引き出されてその裏に2シャドーの選手が走り込むという形を徹底的にやられていました。
これは昨年惨敗した甲府戦でもやられた攻撃で、システムのかみ合わせ上仕方ないのですが、問題があるのはサイドバックではなくダブルボランチの守備意識ですね。
相手のシャドーがサイドバックの裏に流れているのに付いて行かないので、サイドバックの選手が負担を強いられることになります。
広島戦くらい守備意識を高く持っていれば良かったのですが、この試合では柏の攻撃のほとんどで小笠原と柴崎が相手の2シャドーを自由にさせ過ぎていましたね。
しかし、ケガ人が多く柏も同じメンバーで戦っているので、それ程運動量とインテンシティーに差はなく前半はこう着状態と言える時間帯が多かったです。
このままスコアレスの状態で選手交代の時間に持ち込めれば良かったのですが、疲労が出て来る前半終了間際に失点してしまいます。
小笠原が相手にパスをしてしまってからの柏の攻撃なのですが、結局ここもシャドーの田中を誰が見るかはっきりしてないんですよね。
本来なら工藤に対して植田と昌子の2人で見ないといけないので、2シャドーに対してはボランチがケアするべきなのですが常時小笠原と柴崎のポジショニングが悪いです。
そのため、ボールをもらいに下がった田中に昌子が無理して出て行って対応しているのですが、DFラインから飛び出して行くのでどうしても遅れてアプローチすることになります。
その時間のギャップでかわされてしまって、そうなると後は工藤がフリーになってしまいますよね。
山本が田中がパスを出す瞬間にラインを上げていればオフサイドを取れていたのですが、完全にボールウォッチャーになっていました。
本来なら山本はああいう場面でしっかりラインを上げるのですが、小笠原のパスミスも含めて疲労から来る集中力の欠如によるミスでした。
さらに選手も監督も戦術のミスを修正できずにいれば、失点するのも当たり前です。
小笠原、青木のミスで膠着状態が打ち破られるということが非常に多いですが、ベテランに求められるのはプレイの安定度なのでこれだけ失点に絡んでいてはベテランを起用する意味はないですね。
連戦ならなおさら、鹿島の負けパターンとなった前半でした。

鹿島から運動量とインテンシティーを奪ったら…
セレーゾ監督は後半開始から遠藤に替えて野沢を入れて来ます。
植田のロングパスの素晴らしさこそ目立つものの、リードしている柏に上手く守られる時間が続きます。
ようやく61分にダヴィのポストから小笠原のスルーパス、飛び出した土居が中央へ折り返してフリーで柴崎がシュートしますがはずしてしまいます。
ちょっとボールのバウンドが伸びたのですが、疲労があるとそういうところで反応が遅れたり、無理が効かなくミスが多くなってしまうんですよね。
なかなか攻めきれずシュートまでもろくに行けない鹿島は土居に代えてルイス・アルベルトを投入。
さらに疲労の色濃い柴崎に代えて赤﨑を入れます。
本当は赤﨑はリードしていて相手のDFラインのうらにスペースがある状況で使いたいんですけどね。
79分にはカイオのセンタリングにダヴィとGK菅野が競ってこぼれたところをフリーの野沢が無人のゴールにシュートしますが、サイドネットにはずしてしまいます。
その後も上手く守られて、鹿島はボールを回させられている時間が続きます。
赤﨑がいいプレイをいくつか見せましたが、サイドからボールを入れてのパワープレイも、ロスタイム6分という追い風も実らずに負けてしまいました。

言葉の一人歩きの落とし穴
「勝っている時は替えない」というのは昔からブラジルで言われて来たことですが、最近は言葉だけが一人歩きしてしまって、この言葉の本質がどこにあるか見失っている人が多いですね。
「勝っている時は替えない」というのは大間違い、本当の意味は「勝っている時は変えない」です。
つまり、この言葉の本質は「勝っている時はサッカーのスタイル・質を変えない」という意味で、「勝っている時はメンバーを替えない」という意味ではありません。
単に1週間のインターバルがあるなら、メンバーを替えない方が当然サッカーのスタイルや質を保ちやすいわけですが、連戦や夏場の戦いになると絶対的に運動量とインテンシティーは下がります。
そうなると当然、メンバーを替えないことが確実にサッカーのスタイル・質を変えてしまう事態を招くわけです。
要するに「メンバーを替えない」ことで「サッカーのスタイル・質が変わってしまっている」んですね。
その変わってしまっている部分を具体的に述べると、今の鹿島では前から追ってボールを奪う回数、球際激しく行ってボールを奪う回数、それに伴うカウンターの回数が落ちます。
さらに繋いで行く攻撃回数と前線でボールをキープできる時間も減って、ダヴィやカイオへの一発のパスが極端に増えますね。
加えてゴール前でのプレイの精度、決定力も落ちています。
そもそも現代のサッカーは昔みたいに運動量の少ないサッカーをやっている時代とは全然違いますからね。
古い考えに縛られて進歩、学習できないのは実に愚かなことです。
オリヴェイラ監督の時から連戦、夏場を固定メンバーで戦っては走れなくて負けるという試合を繰り返していますが、フロントや日本人スタッフは学習するってことをしないのですかね。
今年は若い選手を起用しているのでどこまで行けるか分からないですが、クラブとしては行く行くは再びACLに出場して当然優勝を狙っているわけでしょ?
Jリーグの試合でローテーションしながら戦って行けないとそんなの夢のまた夢ですからね。
そういう高い目標を持ってないサポーターはバカみたいに近くで見ている監督が選んだスタメンがベストと言っていればいいですが、どこの会社でも近くで毎日仕事ぶりを見ている上司がきちんと部下全員(自分のチームメンバー約30人)の評価を出来ているなんてことはまずないです。
それに少々腹が痛いくらいでいつも取引先相手にいつもプレゼンを任せている部下に替えて他の人にやらせたりしないですから。
二―トや主婦などまともに働いたことのない人には分からないことですけどね。
それはサッカーの現場も同じで必ず好みや出身など監督の偏った意向が選手の評価に影響を与えますし、それが度を過ぎればRマドリーのモウリーニョみたいになってしまいます。
今季の鹿島は運動量とインテンシティーの高さで勝って来たのは誰の目にも明白ですし、メンバーを固定して戦って失敗したFC東京戦、C大阪戦、その後メンバーを入れ替えて戦っていい結果を残したナビスコ杯との連戦で何が良くて、何が悪かったのかなどまったく検証していないんでしょう。
スタジアムに行かずにテレビでしか試合を観ない人、鹿島の試合をたまにしか観ない人、鹿島が強くあることを求めない人は別に気にしないのでしょうが、何年も同じ過ちを繰り返してこういう端から勝つ気の無い試合をされたら本当に腹が立ちますね。
前節の試合後は過密日程に文句を言っていましたが、だったらメンバーを入れ替えて走れる選手を起用すればいいですし、この試合後は一体感が足りなかったと言っていますが、これだけ疲れていたら皆自分のことで精一杯で周りのフォローなんでできないですから一体感がなくなるのも当たり前です。
本当にこういう試合だけは勘弁してもらいたいです。
どこの試合を観ても連戦による疲労がありあり、走れずにミスが多く1点を取るのに苦労しているところも多いだけに、今の鹿島は4人くらいメンバーを入れ替えて運動量とインテンシティーの質を変えなければこのゴールデンウィークの連戦で抜け出せる可能性もあります。
浦和に首位を奪われてしまいましたが、まだ勝点差は詰まっているので何とか残り2戦で立て直して欲しいですね。

ローテーション失敗のリカバリー
名将と呼ばれる監督はこういった連戦に臨む前にどの試合、どの対戦相手でどの選手を休ませるなど緻密に計算してプランを立てておきます。
そこから結果や状況、選手のコンディションを考えて微調整していくのですが、鹿島は5連戦の3戦をほぼメンバー固定で戦ってしまったのですでにローテーションは失敗していると言えます。
そのため疲労の溜まっている選手が多く、次の名古屋戦では10人全員を入れ替えたいところですが、さすがにそんなわけにも行きません。
ダヴィ、そしてこの試合ハーフタイムで交代した遠藤には次の試合もがんばってもらって2列目には豊川や本山、中村辺りを使いたいですね。
ダヴィにも相当疲れが溜まっていますから、リードしたら後半早めに赤﨑を入れてDFの裏を狙わせたいです。
後ろでは小笠原→ルイス・アルベルト、山本→前野の変更は必須でしょうが、果たしてセレーゾ監督は動いて来るのか気になるところです。
名古屋は復帰して来てはいますが、相変わらずケネディに右サイドバックの選手とケガ人が多いですし、今季は若い選手が多くなっていますから仮にメンバーを入れ替えなくても勝てることは勝てると思いますけどね。
ただ、その次の川崎戦も見据えて5連戦の最後を2連勝で終えたいならローテーションをして選手を走れるコンディションにしていかないといけないです。
川崎の風間監督はメンバーを入れ替えないことが多いですし、選手交代も遅い・余らせることが多いです。
さらにACLのグループリーグを2位で通過したため、鹿島との試合は予定通り10日に開催されることになりました。
鹿島は6日に5連戦の4戦目の名古屋戦ですが、川崎は7日に11連戦の10戦目FCソウル戦があるので日程の面でも俄然有利です。
残り2連戦を2連勝するだけの下地は整っています。
ホームでこの試合のような端から勝つ気のない試合をしていたら観客動員に大きな負の影響を与えてしまいますからね。
勝負事なので勝ち負けはあるにしても、自滅采配はもってのほかであり、勝つための努力は決して怠らないようにしてもらいたいところです。

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【J1第10節】連戦は勝利優先なれどホーム自滅傾向は反省…の清水戦
結果
4月29日(火) 2014 J1リーグ戦 第10節
鹿島2-1清水(15:03/カシマ/15,077人)
[得点者]
05' オウンゴール(鹿島)
57' ノヴァコヴィッチ(清水)
79' ルイス・アルベルト①(鹿島)←昌子源①
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
68分:カイオ→野沢
78分:遠藤→ルイス・アルベルト
85分:ダヴィ→青木


試合の感想
尻下がりの前半戦
清水は4-2-3-1の布陣、調子の良かった長沢がケガで長期離脱ということで1トップにはノヴァコヴィッチが入ります。
さらに鹿島対策として小笠原をマンマークさせるために村松をトップ下に置いて来ました。
ただ、今の鹿島は小笠原を抑え込んだからといって封じ込められるわけでもないので、ゴドビ監督が自分たちのストロングポイントを出すよりも実に中途半端な鹿島対策を選んでくれたことはラッキーな部分でした。
鹿島もフォーメーションは4-2-3-1、CBには引き続き植田を起用して来たのはよかったですが、メンバーの入れ替えは伊東→西だけでしたね
ホームで3連敗中ということで鹿島は立ち上がりから攻勢を仕掛けます。
こぼれ球を拾った土居が上手くキープしてからスルーパス、カイオがスピードを活かしてサイドをえぐります。
真ん中にはダヴィがフリーで待っていたのですが、センタリングはヤコヴィッチにクリアされてしまいます。
もっと早いボールを入れたかったのですが、ちょっとミスキックでしたね。
さらに攻める鹿島は植田のいいロングパスで左サイドに展開。
カイオがドリブルで中央に仕掛けるとこちらも質の高いロングシュートで清水ゴールを襲います。
GKに防がれるもこれで得たCKから遠藤のセンタリングを植田が少し触って平岡に当たってゴール。
最初は植田のゴールと発表されましたが、明らかにオウンゴールでしたね。
幸先よく先制点を奪った鹿島は前から積極的にプレス、インターセプトを連発します。
9分には西が珍しくサイドバックらしいオーバーラップで遠藤からのスルーパスを受け取るとセンタリング、ファーサイドのカイオがヘディングシュートするも枠をはずれてしまいます。
しかし、鹿島が良かったのはここまで。
先発メンバーをほとんど入れ替えなかったことで明らかに運動量、インテンシティーはいつもより低く、疲労によるミスが目立ちましたね。
ボールを奪ってからいい形にはなるのですが、プレイが全体的に雑でチャンスまでには持って行けません。
しかもダヴィとカイオを走らせておけという安易なプレイが多くて、どうにも落ち着かない展開となります。
対する清水は早めに1トップのノヴァコヴィッチに当てて行く狙いでした。
12分にはノヴァコヴィッチのポストプレイで起点を作ってから最後は吉田がフィニッシュまで行く形を作ります。
17分には小笠原のパスを奪われるとカウンター、裏に抜けた河井のセンタリングが精度を欠いて助かりますが、ファーサイドでは西がマークにつかずにノヴァコヴィッチをフリーにしていたのでかなり危なかった場面でしたね。
このシーンから見ても鹿島にとっては大前やこの日ベンチスタートだった高木俊にシンプルにサイドで仕掛けられてセンタリングを入れられる方が怖く、確かにノヴァコヴィッチは上手いですし高さもあるのでやっかいではあったのですが、植田と昌子で上手く対応して行っていたのでサイドを使われるよりは早めにトップに当ててもらった方が楽でした。
清水も連戦の影響からかミスは多かったですね。
それから清水の守備陣ですが、ヨン・ア・ピンとヤコヴィッチはカバーリングが(ファウルにならない範囲で手を使いのも)上手いですし体も強いのでそこでことごとく止められていましたね。
鹿島はDFラインの裏への一発のパスが多かったのでこの2人と勝負する回数がどうしても増えていたのですが、その前の竹内、六平のところで上手く起点を作ってDFラインの選手をおびき出すっていう形を作れればよかったです。
鹿島は21分に昌子が奪って判断早く縦パス、土居が1トラップで上手く前を向くと逆サイドに展開します。
遠藤がキープする間に柴崎が外を追い抜いてセンタリング、中央では再びダヴィがフリーでしたがクロスは惜しくも合いません。
ヨン・ア・ピンも来ていたのでもうちょっとカーブをかけた優しいセンタリングは上げられなかったですかね。
しかし、こういった追い抜く動きがあると攻撃にスピード感が出ますし、チャンスになります。
清水は36分にFKからノヴァコヴィッチがヘディング、お互い見せ場が少ないまま前半を終えます。

動ける選手が試合を決める
前半の中盤以降、鹿島は明らかにリズムが悪く、何とかハーフタイムで持ち直してくれればと思ったのですが、後半も低調な内容が続きます。
植田のロングシュートこそ見応えがありましたが、このままだと失点しそうなので選手交代が不可欠と思いながら時計を見るとまだ50分過ぎでした。
この時間ではセレーゾ監督が動いて来るわけはないので、運良く失点せずに済めばと思っていたらゴドビ監督は村松に代えて高木俊を入れて来ます。
ここからは完全に清水に押し込まれる展開となり、55分には左サイドから中央に入られて危ない場面を作られますが昌子と植田が何とかはじき返します。
しかし、この悪い流れではやはり持ちこたえられずに57分に追いつかれてしまいます。
やられたのは警戒すべき高木俊のサイドでした。
まず、高木俊から中央の大前にくさびのボールが入ったのですが、ここの小笠原の対応が甘いです。
そこから大前が鹿島の右サイドにボールを運んで高木にパスを戻すのですが、ここでマークの受け渡しをする必要がないのに小笠原が柴崎に後ろの選手につくように指示を出します。
これでマークが曖昧になったところを高木俊に中に切り込まれて右足でいいクロスを入れられてしまい、逆サイドのノヴァコヴィッチに決められました
山本がマークをはずされていたのですが、やはりこの辺りの動きと冷静にゴールを決めるところは上手いですよね。
この失点の形は新潟戦の1失点目とまったくまったく同じです。
あの時もボールホルダーに対応していたのは小笠原、マークをはずされたのは青木でしたね。
クロスをまったく上げさせないようにすることはできないですが、高木俊の右足の精度はかなりのものなのでもっと警戒しないといけなかった場面です。
失点したことで攻め気をもう一度呼び起こす鹿島ですが、流れは完全に清水に移っています。
63分にはノヴァコヴィッチとのワンツーで抜け出した吉田が決定機を迎えますが、昌子がシュートブロック。
1点ものの場面でしたよ。
CBの踏ん張りもあり遅い選手交代も何とか間に合います。
68分にようやく野沢を投入します。
ここから鹿島は11本のシュートを放ちますね。
遠藤、ダヴィと繋いで土居が右サイドのスペースでボールをもらうと縦に仕掛けてセンタリング。
ファーサイドに飛び込んだ山本のヘッドはいいシュートだったのですが、ポストに嫌われてしまいます。
さらにこぼれ球を中に入れたのですが、ヤコヴィッチのハンドに笛はならず。
故意ではないですが、体から手が離れていますしボールをはたき落とす形になって完全にその後のプレイに影響しているのでPKでおかしくなかったですけどね。
76分には野沢が上手く相手の裏を取って中に折り返し、ペナルティエリア内でフリーになっていた土居がさらに折り返し。
中央で三度フリーになって待っていたダヴィが今度はシュートまで行きますが、ヨン・ア・ピンのブロックで防がれてしまいます。
何としてでもホームで勝ちたい鹿島は動きに冴えのなかった遠藤に代えてルイス・アルベルトを入れます。
そのファーストタッチでした。
野沢のCKのこぼれ球を植田がシュート、しかし、これまたすんでのところで吉田に防がれます。
こぼれ球に山本が詰めますが、何とこれまたポストに嫌われてしまいます。
野沢の優しいクロスをダヴィがヘッドで逆サイドに流しますが、またもやヨン・ア・ピンにすんでのところでクリアされてしまいます。
もうデジャヴ、デジャヴ、デジャヴの嵐です。
しかし、昌子は冷静でした。
ヨン・ア・ピンのクリアボールをそのままヘディングシュートしていたら恐らくデジャヴだったでしょうが、ルイス・アルベルトの足元に狙い澄まして落とします。
ルイス・アルベルトも反応早く左足を振るうと豪快に放ったシュートはようやくネットに突き刺さりましたね。
植田のシュートも良かったですし、ダヴィのヘッドも上手くて入ってもおかしくなかったのですが、そこも清水にクリアされたもののさらにそれを上回る執念で決めた勝ち越しゴールとなりました。
この試合が新潟戦と同じ運命をたどらなかったのは昌子と植田のCB陣が最後のところで止めていたからですね。
守備陣が踏ん張って同点の状態にしていれば、今季の鹿島は残り10分で走り勝って得点できる可能性は高いですから。
再びリードした鹿島は落ち着いてボールを回すと、ベンチも勝ち切るために動きます。
昨年に続いて高木俊に完敗していた西を左に回し、ダヴィに代えて青木を右サイドバックに置きます。
イエローカードをもらっていた山本は1つ上げて、2列目は山本、野沢、柴崎の並びになり、1トップには土居が入る形でしたね。
この守備固めの采配は非常に良かったです。
バイタルエリアにルイス・アルベルトが入り、高木俊に青木を当てることで落ち着いて守れるようになりました。
最後まで集中してしっかり守って、仙台戦以来のホームでの勝利。
思ったより内容は悪く予想以上に苦戦しましたが、ホームでの連敗を止めることができましたし、連戦なので勝てたことが何よりです。

自滅傾向のあるホーム戦
連戦は内容よりも勝利が大事とは言え、どうも今季のホーム戦は自滅傾向があるようです。
3連戦の3戦目をメンバーを入れ替えずに戦って運動量とインテンシティーで上回られて負けてしまったC大阪戦、守備が踏ん張れずにオウンゴールで負けてしまった新潟戦、青木のハンドで退場者を出して逆転負けを喫した神戸戦。
この試合も連戦をメンバーを1人しか入れ替えなかったために動きが悪く、無駄に苦しんだ戦いとなりました。
清水の攻撃力(複数得点は下位の名古屋、大宮、徳島戦のみ)が低く、選手交代が間に合ったので助かりました。
また、メンバーを入れ替えた唯一の選手が西だったのですが、昨年に引き続き今年も高木俊に完敗。
先発から高木俊と大前のサイドで来られていたら違った試合展開になっていたでしょう。
サッカーをしっかり観ている人なら分かるように連戦の疲労が顕著に出て来るのは攻撃です。
CBは連戦固定でも全然問題ないですし、疲労があっても守備はある程度できます。
今節、名古屋、徳島が波乱を起こし、仙台、大宮がドローに持ち込むなど下位クラブが勝ち点を取りましたが、どの試合も上位クラブが圧倒的に攻めるものの疲労から体のキレやコンディションが落ちてプレイの精度を欠いたため、得点を奪いきれずに何とか守られてしまいます。
そのうちにセットプレイなどからやられてしまったという状況でした。
守備は基本的に数的優位の自陣ゴール前で最後の局面を大きくクリアしておけばいいのですが、それに対して攻撃では基本的に数的不利の状況を厳しいタイミング、態勢でパスを通したり、シュートを枠に飛ばさなければいけません。
攻撃、守備、もちろんそれぞれに難しさはあるのですが、疲れや体のキレの影響が大きいのは攻撃です。
そのためにも連戦はメンバーを入れ替えて戦うべきですし、選手交代ももっと早くしないといけないですね。
ルイス・アルベルトが得点をして采配が当たったとも言えますが、こーめいからすれば同点にさせないための采配ができなかったというだけです。
これはGKがパスを相手に渡してしまった後に1対1を自分でファインセーブして止めたっていうのと変わらないですから。
ここを選手交代した選手が得点して勝ったからそれで良かったと取るのか、同点にされてしまったところで事前に対処することが出来なかったのか突き詰めるかで、上を目指せるかどうかが決まって来ますからね。
ましてやルイス・アルベルトを投入して柴崎を上げる采配は、これまで必ず攻守を活性化させていますからもっと早く手を打たない手はないです。
ホームでの連敗を止めたとは言え、自滅傾向の試合で危うくFC東京、甲府、川崎、C大阪のように勝ち点を取りこぼすところでしたよ。
次の試合ではメンバーを入れ替えて運動量とインテンシティーを高めて戦って欲しいですね。

次節は不気味な柏戦
さて、次の対戦はアウェイで柏戦となります。
練習に出て来ていなかったレアンドロ・ドミンゲスは名古屋への移籍が濃厚のようですね。
今年はWレアンドロで強くなるかと思ったらそうでもなく、しかし、ゴタゴタしながらも現在は7試合負けなし、まだ1敗しかしてないと強いのかどうか分からないです。
フォーメーションは3-4-2-1ですし、油断ならないのは確かですね。
広島や浦和程ではないですが5トップ気味になって来る時間もありますから、鹿島は広島戦を思い起こしつつ守備意識を高く持って戦う必要があるでしょう。
試合を観てもどれも柏は攻守にそんなに上手く機能しているようには見えないのですが、負けない強さはあるという感じで試合展開もどうなるか分からないですね。
鹿島は運動量とインテンシティーを高く保てれば十分勝てるんじゃないかと思います。
アウェイでの連勝を二桁に乗せたいところですね。

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J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
大いに期待しているのは遠藤康、佐々木竜太選手です。

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