鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【グループリーグ3節】最後まで自分たちのサッカーができず最下位で終わる…のコロンビア戦
結果
日本1-4コロンビア(5:00/アレナ・パンタナウ/40.340)
[得点者]
17分:クアドラード(コロンビア)
46分: 岡崎慎司(日本)←本田圭佑
55分:マルティネス(コロンビア)
82分:マルティネス(コロンビア)
90分:ロドリゲス(コロンビア)
[フォーメーション]
FW:大久保
MF:香川、本田、岡崎
MF:長谷部、青山
DF:長友、今野、吉田、篤人
GK:川島

[選手交代]
62分:青山→山口
69分:岡崎→柿谷
85分:香川→清武


試合の感想
開き直りのメンタル
コロンビアは4-4-2と布陣変更、メンバーも8人入れ替えて来ており完全に控え選手中心の消化試合という様相です。
日本はいつもの4-2-3-1の布陣ですが、1トップに大久保、ボランチには青山が入りました。
勝つしかない日本は開き直りのメンタルでようやく積極的なプレイができるようになっていました。
ただ、控え中心のコロンビア相手にも圧力で押されて序盤はポゼッションされて守勢に回ります。
攻撃も中盤で繋いで行くことを諦めたのか、前線にロングボールを放り込んでそのこぼれ球を拾って行こうという縦ポンサッカーでしたね。
15分くらいから試合展開も落ち着いて来て日本が攻める時間が増えて来ますが、もとよりコロンビアはカウンターが得意なチーム。
選手が多く入れ代わっていても日本がボールを持ち始めるとそれを奪ってからの縦に速い攻撃という狙いは浸透されています。
16分に岡崎がボールを奪われるとそのカウンターから今野がPKを奪われます。
今野のタックルはまったくボールに行けていないですし、タイミング、ポジション的にもあそこでタックルに行く必要はまったくなかったですから、軽率なプレイでしたね。
これをグアドラードに決められて勝たなければいけない日本はいきなり先制されてしまいます。
リードしたコロンビアは守ってカウンターを狙う意識が強くなって、ここからは日本が攻める時間が多くなります。
しかし、チャンスらしいチャンスを作れないままコロンビアのカウンターの脅威にさらされて再び今野がPK相当のファウルをしてしまいますが、審判が流してくれたので日本は助かりました。
26分には長谷部のロングボールを大久保が頭で落として切り込んだ香川がシュートを打ちます。
チャンスはこのくらい、いい位置でのFKはいくつもあったのですがどれもまったく可能性を感じさせないものばかりでした。
42分にはショートカウンターからシンプルな攻撃で決定機を作られますが、マルティネスがはずしてくれます。
積極性はあったものの試合内容はたいしてよくない前半でしたが、ロスタイムにコロンビアの選手が集中力を欠いた隙に本田のクロスを岡崎が得意の頭で合わせてゴール。
何とか同点に追いついて折り返します。

最後までコロンビアの掌
後半になるとコロンビアは2人メンバーを入れ替えて少し本気を出して来ます。
特にこのチームは10番のハメス・ロドリゲスがいるかどうかで大きく変わって来ますからね。
同点に追いつかれたコロンビアは得点を取りに来て、カウンター狙いから打って変って今度はポゼッションしてからの上手さを日本に見せつけます。
FKから危ない場面を作られると我慢して守る文化のないこのチームは10分に早くも失点してしまいます。
本田がボールを奪われてからのカウンターは日本の左サイドの高い位置で今野と香川が守備をして遅らせることには成功させますが、1度ボールを下げられてから後の守備が最悪でした。
ドリブルで中に切り込んで来るアリアスに誰も守備に行かなかったのですが、ずっと放置していた日本の左サイドの守備の問題が出ているんですよね。
サイドに飛び出したグアリンに今野と香川の2人で対応、しかもカバーリングに長友も入っていますから日本はグアリン1人に3人が行っている事になります。
今野がマークに行って長友がカバーに入っているわけですから、香川があんな深いところまで負う必要はなかったですね。
そのため、ボールを下げられて右サイドバックのアリアスが完全にフリー、そこへのプレッシャーが遅れます。
青山は飛び出した今野のスペースを埋め、長谷部は中央でフリーになっていたハメス・ロドリゲスとカルボネロが気になってボールホルダーに寄せられず。
左サイドのマークの受け渡しのミスから人数をかけ過ぎたため、中央では守備の枚数が足りなくなっていたんですよね。
それでも戻って来ていた本田がもう少し真面目に守備をして中央のパスコースを真っ先に封じて長谷部を助ければよかったのですが、危ない場面でもチンタラとジョグしているだけ。
その結果、何とかラインを上げてプレスに来た香川と長谷部で遅れてアリアスに対応しますが、ドリブルで切り込まれて中央でフリーになっていたハメス・ロドリゲスにパスを出されます。
ここでも簡単に前を向かれてしまいます。
ここまで簡単にサイド、中央でやられると逆サイドの篤人も絞って守備するしかないですから、当然サイドのスペースが空きます。
そこにコロンビアはフリーの選手が2人も入って来ており、これだけ崩されたら当然ですがマルティネスにあっさり決められてしまいます。
日本にポゼッションして得点を取るのはこうやるんだよって示してくれたようなコロンビアの逆転ゴールでしたね。
バイタルエリアの守備強化が必須と考えたザッケローニ監督は、失点の後に慌てて青山に替えて山口を入れます。
リードしたコロンビアは再びカウンター狙い、日本が攻める時間が増えます。
20分に岡崎とのワンツーから篤人がセンタリング、中央で合わせた大久保がボレーははずれてしまいます。
ここが一番の決定機でしたかね。
流血した岡崎に替えて柿谷投入、大久保を右サイドに回します。
残り時間は当然、リードされている日本が押し込む展開になりますが、とりたてて大きなチャンスは作れず。
逆に37分には本田の緩慢なプレイからボールを奪われてカウンター、マルティネスにトドメの一撃を奪われます。
直後香川がペナルティエリア内で上手く前を向いてシュートまで行きますが、昔から言われて来た決定力ですよね。
枠をとらえないシュートが多すぎます。
その香川に替えて最後のカードとして清武を投入、2トップにして攻めに行きます。
しかし、3点目を奪われた時点で日本の選手の意識も落ちてしまいましたね。
終了間際には後ろから繋がれて守備を崩されると最後はハメス・ロドリゲスに4点目を奪われます。
日本は最後に柿谷がドリブル突破からチャンスを作りますが、この決定機も決められず試合終了。
状況的に開き直って戦うことができたので最後にようやく日本らしいサッカーが出来たという見方も出来なくはないですが、それはあくまで日本目線だけで見た話。
コロンビア目線からすれば、前半の立ち上がりに攻撃的に行って試合が落ち着いたら本来のスタイルであるカウンター狙い。
追いつかれた後半は選手交代して積極的に攻撃して押し込み、まんまと再びリードした後はカウンターに切り替えて追加点を上げる。
つまり、最初から最後まで主導権を握っていたのはコロンビア。
コロンビアが戦い方を変えたからそれに伴って日本のサッカーも変わっただけで、日本はまったく主体的にサッカーを出来ていなかったということです。
終わってみれば最後までコロンビアの掌で転がされた大敗でした。
これでグループCはコロンビアが3連勝で首位、最終戦でコートジボワールに勝利したギリシャが奇跡の逆転突破となりました。
日本は優勝どころかグループリーグ最下位、32チーム中下からカメルーン、ホンジュラス、オーストラリア、日本となるので29位という結果に終わりましたね。
アジア勢は1勝もできず、4チームとも最下位という悲惨すぎる結果はさすがに今後の出場枠に影響を与えそうです。

ドイツW杯から何も進歩せず
初戦に監督力の違いを見せつけられて逆転負け、2戦目は守備的な相手にポゼッションして攻めるもスコアレスドロー、3戦目は南米のチームに1-4の大敗。
ブラジル代表の黄金のカルテットになぞらえて日本の中盤をそう呼んだり、ドイツW杯でも攻撃的なスタイルで挑んで惨敗を喫してしまいました。
アジアでの戦いでは史上最強と言っていいくらい普通に強かった今回の日本代表ですが、世界の舞台ではやはり攻撃的なサッカーの1スタイルで戦うのは厳しいですね。
もともと鹿島の選手がそれ程関わってない4年間でしたからこーめいはそれほど思い入れがあるわけではなかったので、撃ち合い上等、得点を取り合う派手な試合を見せてもらえればグループリーグで敗退してもドイツW杯からの進化も見られて悪くないと思っていたのですが、結果は8年前から何の進化もなしという悲惨なものに終わってしまいました。
4年間の長いスパンでの間延びしたチーム作りと雰囲気、メンバー固定化の弊害、チーム内の軋轢とドイツW杯を知る者からしたら何も得られなかった大会と言っても過言ではないです。
攻撃的に行けば惨敗するというのはすでに8年前に見せてもらいましたから、今さら4年間かけて同じことをされたらさすがにがっかりですね。
日本サッカー協会はいつもW杯の統括をおざなりにして次に進むので敗因を次回の記事でまとめておこうと思いますが、スタイルではなく勝負にこだわったチームを作ってほしいです。
今回は本田の増長にザッケローニ監督が流されてチーム作りの根本的な部分が間違ったまま来てしまい、自分たちのサッカーができない時にどうするかという問題を見て見ぬふりしていたため、当然ですがその弱点が本大会で出てしまいました。
それでも強い気持ちで撃ち合いの戦いを挑めれば良かったのですが、スタイルの展示会気分で乗り込んだ日本代表は戦いに来た他チームの気迫に負けて自分たちのサッカーどころではなかったです。
アギーレやペケルマンなどすでに次期監督候補の名前が上がっていますが、誰が監督になるにせよまたポゼッション、ポゼッションと耳に心地よい言葉で飾ってスタイルにこだわったチーム作りをしていては同じ結果になるでしょうね。
スタイルではなく勝負にこだわったチームを作ってほしいですが、そういう意味では(すでに断ったようですが)鹿島の鈴木満強化部長を原技術委員長の後任にっていう考えはいいと思います。
ただ、何故か次期監督を決めるのは前任者のようですから、それだとチームの目指すべきところを決めるのは誰か、責任の所在はどこにあるのかというのが曖昧になってしまいそうですけどね。
いずれにせよあくまで攻撃的なスタイルにこだわるのなら勝敗は気にしないと明言してほしいですし、それができないならあくまで勝負にこだわったチームをきちんと作るべき、この根本的な問題をクリアにしないと日本に進歩はないでしょう。

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【グループリーグ2節】お互い狙い通りの攻守の戦いは痛み分け…のギリシャ戦
結果
日本0-0ギリシャ(7:00/エスタジオ ダス ドゥナス/39.485)
[得点者]
なし
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:岡崎、本田、大久保
MF:長谷部、山口
DF:長友、吉田、今野、篤人
GK:川島

[選手交代]
HT:長谷部→遠藤
57分:大迫→香川


試合の感想
パサーのいないパスサッカー
ギリシャは第一戦と同じ4-1-2-3の布陣でした。
日本もフォーメーションこそ4-2-3-1とこれまでと同じですが、なんと2列目は左から岡崎、本田、大久保と初並びになっていました。
ボランチには遠藤が起用されるかと思いましたが、第一戦と同じく長谷部と山口の組み合わせ。
守備面では長谷部、大久保>遠藤、香川なのでザッケローニ監督はどうもコスタリカ、ザンビア戦の大量失点から意識が守備に傾いて、これまで4年間やってきたサッカーを見失っているのかなと思います。
1トップも引き続き大迫だったのですが、こんなに大迫を使うのならどうして前田がはずれてからの1トップ争いで柿谷をメインに据えていたのかと疑問ですね。
前田と同じ仕事が出来るのは大迫なのですから、早めに軸に据えて周囲との連携を図るべきできでした。
ただ、この試合ではコートジボアール戦より大迫を使って行こうという意識は高かったですね。
試合展開は予想通り、日本がポゼッションしながら攻めてギリシャは守ってからのカウンター。
ギリシャは守備時に4-1-4-1で守るのですが、アンカーの横のスペースで大迫や本田がボールを受けて起点になっていました。
右サイドの内田の縦パスを大久保が落としてからのシュート、今野の縦パスに体を張ってキープして前を向いて仕掛けてのシュートと大迫が惜しい場面を作ります。
ザッケローニ監督としてはアンカーの横、つまり中央で起点を作って両サイドの岡崎や大久保を飛び込ませて行こうという狙いがあったのだと思います。
ところがやはり初めての布陣だけあって問題点もあります。
まずパサーがいないパスサッカーなので意外性がないんですよね。
両ボランチに2列目の3人と中盤は5人もいてパサータイプの選手が1人もいないですから。
そのためもう1つのサイドチェンジがないという問題点も生じていました。
引いて守る相手にはピッチの横幅をワイドに使って広げる、逆サイドに振ってそこのスペースを素早く突く、守備の横シフト時のズレを突くというのが有効なのですがボランチに展開の上手い遠藤がいないのは大きかったですね。
しかも遠藤、香川のいないこの試合も日本は左からのビルドアップが多かったのですが、右サイドの大久保が相当好き勝手動いていて早い段階から中央にポジション取っていたのでサイドチェンジできなかったです。
ゴール前に入って行くのはいいのですが、最初から中に入って大迫や本田と被るポジションにいては意味ないですよね。
サイドバックもやはり守備が気になるのか、自重気味なところがあったのでまったくピッチをワイドに使えていませんでした。
そのため前半のチャンスはすべて中央へのくさびのボールからでしたからね。
ところがその後ギリシャにアクシデントが続きます。
ミトログルに替わってゲカスが入ったのは特に問題ないのですが、大迫を倒して1枚イエローカードをもらっていたカツラニスが長谷部を倒して2枚目のイエロー、退場となります。
これでギリシャは4-1-4-1から4-4-1で守るようになって日本が唯一チャンスに繋げることができていたアンカーの横のスペースが無くなってしまいました。
中央が使えずサイドチェンジもない日本はむしろ攻めあぐねます。
1度大迫がサイドに流れて山口の縦パスを引き出してチャンスになりかけた場面がありましたが、やっぱりどうもまだ後ろの選手との連動性がよくないんですよね。
もっと長い時間を一緒にプレイさせておけばとつくづく思います。
70%近くボールを保持しながらも決定機はほとんどないままスコアレスドローで折り返します。

得点もできず失点もしない今までにない境地
1人少ない相手に是が非でもゴールを奪いたい日本は後半開始から当然、遠藤を入れて来ます。
それに伴って両サイドバックも高く上げて前半に比べて中央だけでなく、サイドも使って攻めて行きます。
ただギリシャの選手は大きいので普通にサイドから上げるだけでは簡単に跳ね返されてしまいますね。
ドリブルで仕掛けて1人かわしてっていう作業が必要だったのですが、ザッケローニ監督は大迫に替えて香川を投入。
岡崎を1トップに上げるというまた馴染みの無い布陣を試します。
ここからギリシャに押し込まれる時間が続いてCKからゲカスにあわやというヘディングシュートを打たれますが、川島がなんとか掻き出します。
相変わらず決定機らしい決定機を作れない日本ですが、23分にこの試合最大のチャンスが訪れます。
香川から逆サイドへ展開、飛び出した篤人が完全にDFラインの裏を取って折り返しのパスを入れます。
ファーサイドにフリーで走り込んでいた大久保が合わせますが大きくはずしてしまいます。
さらに26分には長友のクロスの処理を中央でギリシャの選手がもたついた間に岡崎がプレス、猛然と詰めた篤人がこぼれ球をシュートしますが少しボールが流れていたので枠をはずしてしまいましたね。
後半から香川が入ってサイドチェンジが多くなって右の篤人からチャンスが作れるようになりましたが、ギリシャの中央は固いです。
ドリブルでの仕掛けが必要で、ギリシャの選手も疲れてスペースも出来ていたので斎藤を入れるべきでしたね。
しかし、やはり試合中に采配で流れを変えるのが下手なザッケローニ監督は3枚目のカードは切らずに再びパワープレイを指示します。
その後も押し込んでいる割にはチャンスは少ない展開、結局最後まで得点は取れずに痛恨のスコアレスドロー。
これまでは得点はするものの失点もするというチームだったのですが、得点できずに失点もしないという第一戦に続いてこの4年間のチーム作りが発揮できなかった試合となってしまいました。

監督は意外と分かっていない
よくクラブのサポーターで監督が批判されると、プロなんだから監督が一番分かっている、近くで観ているんだから監督が選ぶ選手がベストなんていう頭の悪い人がいます。
こういう人に限って代表で自分の応援するクラブの選手が起用されなかったり、変なポジションで使われるとあの監督は分かってないとか文句言うんですよね(笑)
代表監督もプロなわけですからね。
要するにサッカーのことなんてまったく分からずに感情論だけでアホな事を言っているに過ぎません。
人間の長い戦争の歴史を観れば初陣で大きな成果を上げた将は多くいますし、優れた戦術家は最初から結果を出します。
もっと身近な例で言えばコンビニやスーパーでのレジ打ちでもトロい人はいつまで経っても仕事ができないのに対し、新しく入った人でもできる人は最初から早いです。
つまり、プロのサッカー監督と言っても意外と分かってないってことが多いです。
こーめいはザッケローニ監督が大久保の選出をギリギリまで待った理由は本田の保険だと思っていました。
ザッケローニ監督は本田を中心にチームを作って来たわけですが、ベテランの大久保を早くに呼んでしまうと大久保中心のチームになってしまう恐れがあります。
ましてや本田の調子が悪く、大久保が活躍したら間違いなくチームの中心はシフトします。
大久保とチームメイトの中村憲剛を選出しなかったのもあくまでこのチームは本田が中心であるようにしたかったのでしょう。
しかし、本田がいよいよダメなときは大久保をトップ下に起用して大久保中心のチームにするのかと思っていました。
それで実際に本田がまったくチームの中心選手としての仕事をできていない状況に陥っているわけですが先発起用、それなのに大久保を使いたがって中途半端にサイドや1トップで使う事態になっています。
大久保はサイドで使ってもこの試合のように中に入って来ちゃうのは分かりそうなものですけどね。
本番直前で召集されて周りとの連携もへったくれもなく、持ち味を出せる中央で大久保を使わないのなら中途半端に起用しない方がいいですし、起用するなら本田をはずして大久保を中心にするくらいの覚悟を持つべきです。
1トップの序列も柿谷がファーストチョイスで来ていたのにいつの間にか大迫、大久保、岡崎、柿谷の順番になっていますし、2列目の序列も本田、香川、岡崎、大久保、清武、斎藤になっています。
大久保の召集と起用の仕方が非常に中途半端になっていると思いますね。
豊田、ハーフナーを選出せずにパワープレイというのも理解できないです。
直前で呼んだ大久保、無駄に時間を浪費してしまった1トップ争いと時間をかけられなかった部分の起用で分かってないなぁって所が本番で出て、これまでのサッカーをブレさせてしまっていますね。

わずかな可能性を残してコロンビア戦
勝点1を得たことで一応最終戦までグループリーグ突破の可能性が残りました。
日本は勝利が絶対条件、ギリシャがコートジボアールに勝てばギリシャと、引き分ければコートジボアールとの得失点差勝負になります。
可能性は低いですが少しでも突破のチャンスがあるのなら応援のしがいがあるというものです。
試合展開はやはり日本がポゼッションしてコロンビアがカウンターを狙う形になると思います。
ただ、コロンビアの選手は足元が上手くてポゼッションからもチャンスを作れますし、特にカウンターは強烈で少ない人数でもドリブルで仕掛けて完結させてしまいますし、時間を作れれば後ろから一気に多人数が上がって来ますからこのギリシャ戦とは比べ物にならないくらい注意が必要ですね。
ようやく連携も高まって来ているところですし、最後はパワープレイをるつもりならコロンビア戦も1トップは大迫で行ってほしいですね。
トップ下は調子が悪くほとんど仕事できていない本田に替えて大久保、ボランチには青山、ジョーカーにドリブルの斎藤などを起用したら勝てるチャンスはあると思います。
本当ならギリシャにしっかり勝ちきって自信を取り戻してコロンビアに挑めればよかったんですけどね。
結局、ポゼッションはしていたものの得点は奪えなかったですし、思ったより決定機も作れていなかったですから、自分たちの狙い通りのサッカーができたとは言えません。
メンタル面が気になりますね。
それでもコロンビアはメンバーを入れ替えて来るかもしれないですし、グループリーグ突破は他力本願と言えど何とか1勝はして帰って来てほしいです。

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【グループリーグ1節】南アフリカW杯開幕!?…のコートジボワール戦
結果
コートジボアール2-1日本(10:00/アレナ ペルナンブーコ/40,267)
[得点者]
16分:本田圭佑(日本)
64分:ボニ(コートジボアール)
66分:ジェルビーニョ(コートジボアール)
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:香川、本田、岡崎
MF:山口、長谷部
DF:長友、吉田、森重、篤人
GK:川島

[選手交代]
54分:長谷部→遠藤
67分:大迫→大久保
86分:香川→柿谷


試合の感想
満を持して迎えた本番は南アフリカ
W杯アジア予選では普通に強く、鹿島の選手も篤人や大迫(後にいずれも元鹿島に)くらいしか選ばれていなかったので全試合を観てはいたものの、それ程テンションが高くもなくブログでもこの4年間は代表のことをほとんど書いていませんでした。
結局、本番前のコートジボワールとギリシャの親善試合も録画しておいたものの観る暇がなく、それでもいよいよW杯本番ということで楽しみに今大会は応援だけしようと思っていたのですが、予想外に大迫が先発したのでW杯本戦くらいはレビューを書こうと思います。
しかし、試合はいわゆるトップまでボールが来ないという典型的な内容になりましたね。
コートジボワールは4-2-3-1、出場するか注目された負傷明けのヤヤ・トゥーレがトップ下に入ったものの、ケガを抱えているドログバがベンチスタート。
1トップにはボニが入りました。
両サイドハーフのカルーとジェルビーニョは要注意な存在であることは言うまでもありません。
日本も布陣はもちろん4-2-3-1、CBに今野ではなく森重、ボランチは遠藤をはずして山口と長谷部の組み合わせにしたのはいい判断でした。
注目の1トップはなんだかんだで柿谷を起用すると思ったのですが大迫でしたね。
チームの機能性を考えたら絶対に大迫なのですが、これまでの熾烈な1トップ争いでは柿谷の方がより多く起用されており、連携面を考えたら柿谷の方がいいと思います。
そもそも大迫が入った場合は本田をはじめ、大迫にパスを出す選手が極端に少なかったですからね。
その問題がコートジボワールの圧力に負けた試合で出てしまいました。
その上、この日の日本代表はいつもと違っていました。
本来なら前からプレスに行くのですが、高い位置で大迫と本田がプレスをかけてもDFラインは低く後ろの8人は自陣に引いたまま。
3分の場面にそれが出ていたのですが、大迫と本田がコートジボワール最終ラインにプレスに行っているのにその後ろはがら空き、結局そのスペースでフリーになっていたボランチのティオテに出されてしまっています。
コートジボワールはこのティオテのポジショニングが良かったですね。
右サイドバックのオリエに高い位置を取らせて香川を押し下げて、その出来たスペースに流れてボールを受けていたので中央の大迫、本田、ボランチがプレスをかけるには遠すぎてフリーになっていました。
そのため、前線からDFラインにプレスをかけても簡単にはずされてティオテに出されてしまうという悪循環。
日本は誰が悪いというわけでなく、戦術の部分で完全に混乱していましたね。
修正するとすればオリエのマークの受け渡しを香川とボランチのところでやって、右に流れたティオテを香川が観るようにすべきです。
しかし、香川は長友とのマークの受け渡しもこれまで拙かったですし、プレスの距離間も甘いです。
ラムシ監督は弱点である左サイドを狙った日本のプレスはずしを完全に狙ってビルドアップをする戦術を採っていましたね。
まったく攻撃らしい攻撃が出来ていませんでしが、先制点は日本にもたらされます。
スローインからのリスタートをもらった長友が本田に横パス。
ペナルティエリアでフリーになっていた本田が1トラップで前に持ち出して左足で豪快に決めました。
得点を奪って動けるようになった日本は得意の左サイドから右に展開する攻撃で最後は篤人がフィニッシュまで行きます。
しかし、良かった時間帯はほんの5分程。
コートジボワールがプレッシャーを強めて来ると中盤でボールを失うことが多くなり、ドリブルでゴリゴリ来られます。
バイタルエリアで何とか止めていたもののFKを与えることが多くなって来ていました。
そのうちにコートジボワールの得意とするサイド攻撃を再三仕掛けられて、何とか守るという展開になって行きます。
前半リードのまま終えますが、このチームが攻撃力のある相手に失点しないわけないのでこのままでは良くて引きわけという展開で後半に入ります。

最後までらしさは1つもない完敗
後半はどちらも前半と同じメンバーでスタートするものの、日本は負傷明けの長谷部を下げて遠藤を入れます。
これでザンビア戦と左サイドが同じメンバーになってしまいました。
リードしていて相手に攻められている状況で遠藤の投入は、守れるチームではないのでもう1点取りに行くという意図だったのでしょうね。
コートジボワールはドログバを投入。
これでサイドからだけでなく中央に縦パスを当てる攻撃パターンも出て来ます。
しかし、日本に必要だったのは遠藤ではなくて2列目でボールを収められる人です。
本来なら本田がこの役割を担うのですがミランに移籍して調子を落としてからはまったくボールが収まらなくなっています。
この試合もシュートシーン以外でボールを持てていたのはほとんど自陣でしたからね。
香川もボールロストが多く岡崎はもともとタメを作ったりするタイプではありません。
そのため、サイドに大久保や斎藤などドリブルで仕掛けてタメを作ってくれる選手が必要でした。
大迫もそれを分かっていたサイドに流れて起点になる動きをしていたのですが、なかなかボールが出ません。
失点はまさにそんな場面から生まれました。
ボールを奪ってカウンターのシーン、中央で香川がボールを持って左サイドのフリーの大迫に出していれば良かっただけなのですが、近くの本田にパス。
そこでボールを奪われて逆襲を受けます。
日本の左サイドに展開されてフリーのオリエに精度のいいボールを入れられて中央でボニに合わせられてしまいました。
立て続けに左サイドからやられて再びオリエのセンタリングからジェルビーニョに決められて逆転を許してしまいます。
ここで大迫に替えて大久保をいれますが、結局2列目にボールが収まっていない根本的な問題が解決していないのでいい攻撃は1つも生まれません。
ここからは特に観るべきものもありませんでしたが、最後は吉田を上げてパワープレイ。
ザッケローニ監督はこれまでも得点を取りに行かないと行けない場面でハーフナーを入れてシンプルに上げろと指示していたことはありましたが、本田は拒否してあくまで繋いで攻撃していました。
だからザッケローニ監督も豊田やハーフナーを選出しなかったと思うのですが、あれだけ拒んでいたパワープレイをするっていうのもチームが混乱している証拠、悪い意味で今までにない日本代表の姿を見せることになりました。
シュート数はコートジボワールの20本に対して日本は7本、ポゼッションも43%でしたね。
攻撃サッカーを目指して本田を中心に4年間チームを作って来たのに、蓋を空けてみれば南アフリカW杯と変わらない引いて守って攻撃はほとんどできずという日本らしさをまったく出せない痛い敗戦スタートとなってしまいました。
大勝でスペインを破ったオランダもそうですが、さすがW杯本番となると相手の弱点を的確に突いて来る戦術を採って来ますね。

日本代表の3つの弱点
今の日本代表には3つの大きな弱点があり、この試合でそれがすべて出てしまっていました。
1つは左サイドの守備の酷さです。
これは仮想コートジボワールのザンビア戦での1失点目でも出ており、サイド攻撃の強い相手だと特に危うさが目立ってしまいます。
そのため、こーめいはこの試合の先発から遠藤をはずしたのは非常にいい判断だと思ったのですが、ザッケローニ監督はあくまで2点目を取りに行くという判断だったのでしょう。
しかし、リードしている展開で遠藤を投入る必要はなかったですね。
長谷部のコンディションの問題があったにせよ、せめて青山を入れないといけなかったです。
むしろザンビア戦をよく研究していたのはコートジボワールのラムシ監督、日本の弱点をよく突いて来ましたね。
まずザンビア戦の失点を振りかえって観ると、あの場面で一番やらかしているのは遠藤です。
ザンビアは左サイド(日本の右サイド)で数的優位を作って攻める形をとっていました。
トップの選手や中盤の選手が左に流れて岡崎、ボランチを引きつけて左サイドバックがフリーで上がれるようにする戦術ですね。
このため、日本の右サイドがやられていたわけですがこれは戦術の問題、数的不利の状況を作られたらどこのチームでもやられるのは当たり前です。
それでも岡崎は守備意識高くよく守りますし、山口も守備範囲が広くて周りをフォロー、サイドハーフをマークしていた篤人は1対2の状況にされることが多かったですがスピードを活かして左サイドバックへもアプローチ、1人で2人に対応していました。
それに対して日本の左サイドの香川は守備意識が低く、長友はスピードがないのでボールホルダーへの寄せが遅く、しかもドリブルを警戒して時間的余裕があっても距離を詰めないことが多いです。
香川も寄せが甘いので人数が揃っていてもフリーの選手を作ってしまうことが多いんですよね。
さらに遠藤もスピードがなくて守備範囲が狭くDFラインをフォローする意識も低いです。
失点シーンはまさにこのすべてが出ました。
ザンビアは左で攻撃を作って右に振ったのですが、その時点で右サイドバックがフリーになっていました。
日本の左サイドはマークの受け渡しがたいてい出来ていないのでここを香川が観るのか長友が観るのか曖昧、長友が飛び出したわけですがボールホルダーへの詰めが甘くて精度の高いボールを入れられます。
長友が飛び出した時点でゴール前は3対3の状況、最終ラインは1人余らせて守るのが鉄則ですから遠藤が下がってマークにつかないといけなかったです。
しかし、それをさぼりCBもマンツーマンで対応できなかったためペナルティエリア内でフリーでヘディングされてしまい、ファーサイドでやられてしまいました。
篤人だけがまともな守備をしてしっかりマークにはついていましたが、ペナルティエリア内でフリーでそらされたらそのあとのDFは後手に回るしかないですからね。
それでもシュートコースは限定していたのでGKが動かずにしっかりシュートに対応できれば防げた可能性もあったのですが、西川が慌てて飛び出してしまいました。
日本は左サイドで攻撃を作って右でフィニッシュという形を取っているので、遠藤、香川、長友は攻撃面では威力を発揮するのですが、守備に回ると大きな弱点になります。
そこを突かれてコートジボワール戦もこのサイドから2発やられてしまいました。
1失点目は遠藤の守備意識の低さが一番の原因です。
長友はジェルビーニョに付いていたのであそこは全力疾走でオリエのマークに行かないといけないところでしたが、チンタラとジョグして謎のポジショニングをとっていました。
中央では3対2で守れていたのですがアフリカ勢相手だと精度の高いセンタリングを入れられるとこれでも厳しいですよね。
2失点目はロングボールを跳ね返したこぼれ球を拾われてからなんですけど、日本のボランチより高い位置にコートジボワール戦の選手が4人います。
つまり4対4の状況になっていて遠藤、長友、香川の誰がヤヤ・トゥーレ、ジェルビーニョ、オリエを観るのかがはっきりしていないわけです。
そのため、すべての守備が遅れてまたフリーで精度の高いセンタリングを入れられて中央でジェルビーニョに決められてしまいました。
何で失点するかというと話は簡単であれだけクロスを上げる選手をフリーにしていたら、コートジボワールに何度も左サイドからFKをやらせているのと変わらないですからね。
ましてやザンビア戦の失点は中央が3対3、同数で守れるならセットプレイだって数的同数で守るようにしますよ。
遠藤、長友、香川の左サイドは日本がポゼッションして攻撃する展開でないと弱点にしかならないですからね。
2つ目の弱点はザッケローニ監督の試合中の修正力の乏しさ、優柔不断さです。
この試合で言えば早めに香川に見切りをつけて大久保を入れた方が良かったですね。
遠藤を投入するなら守備も大久保>香川ですし、2列目にボールが収まらない問題を早めに解決しないと攻撃できないのは目に見えていましたから。
大久保投入後にポジションをいじった采配、3枚目のカードの遅さもそうですが完全にどうしていいか戸惑っていましたね。
コスタリカ戦、ザンビア戦で逆転できたのは交代カードの枚数が親善試合仕様だったから。
その分、早めに動けますし修正できる範囲も大きかったですし運動量も上げることができましたが、3枚で的確に素早く修正するっていうのは苦手としていますね。
3つ目の弱点は最近になって生じたものなのですが、本田の存在です。
このチームは言わずと知れた本田中心のチームです。
本当は絶対的なトップ下として君臨するはずで、ザッケローニ監督もチームメイトも本田なら力強いプレイでボールをキープしてくれる頼もしい存在として認識しており、だからこそボールを預けています。
しかし、ACミランに移籍して調子を崩してからは本当にボールが収まらなくなりました。
足元にボールが付かずにミスからロスト、単純なパスミスでボールロスト、本当に多いですね。
この試合でもボールがキープできていた場面はほとんど自陣で、相手のボランチの前でしかボールを持ててなかったです。
本田がボールを持てるから両サイドはフィジカルがそれ程強くない香川、足元がそれ程上手くない岡崎でも2列目が成り立っていました。
ザンビア戦でも得点して本番のこの試合でもゴール、さすがに本田は持っている男だと思いますが、そのプレイスタイルはもはやチャンスを作ってもらって決めるだけのシャドーストライカーになっています。
直前の親善試合でもボールがキープ出来ていたのは相手が疲れてからの終盤でした。
コートジボワールの選手のプレスが強いのもありますが、こういう相手でも以前の本田ならもっと力強さを見せたプレイでボールをキープしていましたし、逆にあんなにボランチの位置まで下がってボールを受けるなんてことしませんでしたよね。
中心選手のプレイスタイルが直前でこんなにガラっと変わっては根本的な攻撃の組み立ても変わってきますし、弱点になってしまいます。
本田が移籍してからACミランの試合も観ていましたが、スピードも運動量もないのに右サイドで使われてボールを取られまくっていたのでDFラインとボランチの間でボールを受ける自信を失ってしまっているんだと思います。
さすがにギリシャ戦ではボールを持てるでしょうから、少しは感覚を取り戻してくれたらいいのですが…。

ギリシャ戦展望
W杯の初戦で負けたチームが決勝トーナメントに進出する確率は8.7%だそうです。
つまり、すべてのグループリーグ初戦で引き分けが1試合もなかった場合、初戦に敗れるチームは16となりますから、そのうち決勝トーナメントに進めるのは1チーム(6.25%)、2チーム(12.5%)がせいぜいということになります。
しかし、実際はドローゲームも発生するので初戦敗退チームは16チーム以下、となるとやはりその中から勝ち上がれるのは1チームだけと考えた方がいいですね。
そして、今大会はすでにスペイン、ウルグアイ、イングランドも初戦で敗れていますからどう考えても勝ち上がるならその辺りかなと思ってしまいます。
と、ここまでは確率の話ですがやはりメンタルの影響は大きいです。
チームがゴタゴタしていても初戦で勝利できれば自信を深めて1つにまとまる事が出来るので、その後もいい試合を出来る可能性が高くなります。
南アフリカW杯の日本がまさにそうでしたよね。
岡田監督がチーム作りに失敗して、直前で選手からの進言があって守備的な戦い方に変更。
チームがゴタゴタしていましたが、初戦の対戦相手はサッカー協会とボーナスで揉め続け、ルグエン監督と選手間にも大きな亀裂のあった出場32チーム中一番ゴタゴタしていたカメルーンでした。
そこに日本は勝ったので直前でチームの方針がブレてもその戦い方に自信を持つことができましたし、チームも1つにまとまることができました。
逆にチームが上手く行っていても初戦で負けてしまって力を発揮できないままグループリーグ敗退してしまう大国もいますからね。
それ程にメンタル面は大事です。
日本は初戦に敗れましたが、次はギリシャなので本来のポゼッションしてからの攻撃サッカーはできると思います。
ギリシャも勝ちに行かないといけないですが、日本も同様ですしもともと攻撃的なチームですから日本が攻めてギリシャが守ってカウンターというお互い得意とする戦術で相対することになるでしょう。
あとは相手の守備を崩しきれるか、決定機を決められるか、カウンターをしっかりケアできるかですね。
ギリシャは堅守速攻ですが、欧州選手権を征した時のように5バックでやっているわけではないので十分得点できるチャンスはあると思いますし、攻撃力は低いです。
そのため日本は守備の弱点を気にするより、攻撃力重視でボランチに遠藤を入れて左で作って右でフィニッシュという得意の形で攻めると思います。
気になるところは1トップですが、本来ならギリシャ戦で大迫を起用して欲しかったです。
しかし、コートジボワール戦の結果を受けて変更して来る可能性が高いでしょうね。
まずは気持ち切り替えて日本らしい戦い方を展開、その上で得点を取ってギリシャに勝利して、せめて最終戦に望みを繋げて欲しいと思います。

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【ナビスコ杯7節】グループリーグ突破ならずも意地を見せる…の清水戦
結果
6月1日(日) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島3-0清水(15:00/カシマ/10,667人)
[得点者]
16' 土居聖真①(鹿島)←植田直通②
26' 赤崎秀平②(鹿島)←柴崎岳①
90'+3 遠藤康①(鹿島)←昌子源①

[フォーメーション]
FW:赤﨑
MF:豊川、土居、遠藤
MF:梅鉢、柴崎
DF:山本、昌子、植田、伊東
GK:曽ケ端

[選手交代]
64分:豊川、梅鉢→カイオ、小笠原
78分:赤﨑→ダヴィ


試合の感想
チームバランス>個の力
清水は4-2-3-1の布陣、ノヴァコヴィッチが出場停止なのは大きいですが、宇佐美不在のG大阪、マルキーニョスとペドロ・ジュニオールがいなかった神戸に負けている鹿島にとっては相手どうこうより自分たちが機能できるメンバー選考をできるかが重要となって来ます。
そしてこの試合、セレーゾ監督がメンバーを入れ替えて来ました。
フォーメーションはいつもの4-2-3-1なものの、ダヴィ、カイオ、小笠原に替えて赤﨑、豊川、梅鉢が入りました。
前の試合後にセレーゾ監督から「我慢の限界」と言われた土居のところに別のトップ下を試して欲しいところでしたが、赤﨑と一緒にプレイさせて連携を高めておくのは悪くないです。
恐らくほぼ消化試合となった最終戦のためセレーゾ監督はこれまであまり起用していなかった若い選手を起用しようというだけの判断だと思います。
ただ、前回の記事で的確な修正をできれば十分勝てると書いたように、なんとチームバランス的に大きく改善される期待できる先発メンバーとなりました。
ボランチにはルイス・アルベルトではなく梅鉢が入り、両サイドバックもビルドアップが下手なので序盤はなかなか前にボールを運べずに清水のペースにされてしまいましたが、鹿島の若い選手たちは落ち着いていました。
セレーゾ監督はいつも通りラインを上げるように叫んでいましたが、ピッチの選手たちはブロックを作って守ることを選択します。
むやみやたらに突っ込んでチームの足を引っ張っていた小笠原がいなくなり、CBも丸裸のバイタルエリアを埋めるために無理に飛び出して行く必要もないのでバランスよくしっかり守れていましたね。
よく梅鉢は小笠原同様に動きすぎてチームとして機能しないという見方をされますが、柴崎と組んだ時は同期の攻撃力を活かすためにきちんと後ろをカバーする役割をしています。
しかし、鹿島はただ引いて守るだけではありません。
ここのところ疲労から運動量が極端に減っていたダヴィに代えて赤﨑が1トップに入ったことで、彼をプレスのスイッチとして前線から連動してボールを追って奪いに行くシーンが目立ちました。
そして、何よりまず立ち上がりの時間はしっかり守るんだという意思統一が出来ていましたね。
最初の清水のCKのチャンスも梅鉢がクリア、9分の高木のシュートも昌子がブロックするなど集中して守れていました。
高木にシュートまで持っていかれたシーンはボールの取られ方が悪かったですが、DFラインの前に梅鉢がいたからCBがそこのエリアを気にせずDFラインをしっかりコントロールできていたので対応できていましたね。
これまでの鹿島だとダヴィが動かずに前線から守備に行けないのに、小笠原が1人でやたら前に前に行ってバイタルエリアを空けるのでそのスペースを植田が出て埋めて、DFラインがぼこぼこ。
そのため鹿島がポゼッションしていて攻めていても、悪いボールの取られ方をしたりして少し相手に攻められたら即失点となっていました。
守備で足を引っ張っていたダヴィと小笠原を出場させていたらこの試合も序盤であっさり失点していたでしょうね。
清水の攻撃に慣れて来ると植田がビルドアップ能力を発揮。
相手を1人はずして土居に縦パスを入れます。
フリーでボールを受け取った土居はやや右寄りから中央のスペースにドリブル、フェイントでDFをかわすと右足でミドルシュート。
これがゴラッソとなってゴール左隅に決まりました。
ようやくトップ下としての役割を果たしたってところですね。
やはりあれだけスペースがあったら前を向く意識、仕掛ける意識がないと起点にはなれないですから。
この場面はシュートを選択、それが見事に決まったわけですが、あのプレイができればパスという選択肢も当然出て来ますし、土居が起点になれれば遠藤もだいぶ楽になりますよね。
先制点を奪った鹿島は勢いに乗り、その直後もカウンターから柴崎のサイドチェンジ、遠藤が切り込んでからのセンタリングに土居が飛び込む惜しいシーンを作ります。
23分には清水の早いリスタートから裏を取られますが、ここもしっかり石毛を観ていてオフサイドのポジションには置いていましたね。
そして26分に早くも追加点を上げます。
ここも植田からの縦パスが遠藤に入って伊東、土居と絡んで一度はタッチラインにクリアされるのですが、遠藤が起点になっている間に伊東も柴崎も高い位置に上がって来れていました。
スローインを素早く入れると遠藤と柴崎のパス交換からバイタルエリアで柴崎がフリーに。
冷静にスルーパスを送ると上手いタイミングで裏を取った赤﨑がこちらも落ち着いて決めました。
六平はラインを上げたのですが赤﨑がオフサイドにならないようにしっかり動き直していたので一瞬遅くなり、柴崎がパスを出した瞬間はオンサイドでした。
またこの得点場面では小笠原に替えて梅鉢を入れた効果が出ましたよね。
梅鉢が控えていてくれているので、柴崎も後ろを気にせず安心して攻撃参加できていました。
試合のペースを握り返した鹿島は30分にもチャンスを作ります。
山本のいいサイドチェンジから遠藤がボールを運んでタメを作り、外を伊東が追い越します。
そのセンタリングを赤﨑が中央でボレーしますが、ちょっとバウンドが難しくて大きくはずしてしまいました。
しかし、この場面でも赤﨑はもちろんですが豊川もしっかりいいポジションに入っています。
これこそがカイオに替えて豊川を入れた効果ですよね。
鹿島は絶対的に遠藤が起点になって攻めることが多いですが、カイオとダヴィがいる場合はそこで詰まってしまうことも多いです。
なぜなら足元の下手なダヴィに縦パスを入れられないですし、入れても取られる可能性が高く、逆サイドのカイオは中に入ってのポジショニングがよくなかったり遅かったり。
土居はこの試合の得点を決めたシーンは良かったものの、まだまだ起点になりきれないトップ下。
つまり、パスコースがないんですよ。
豊川はダイアゴナルの動きが上手く、いいタイミングでいい所に入って来てくれるので遠藤がボールを持っている時に必然的にパスコースが1つ増えます。
それにあれだけ動いてくれるとやはりボールホルダーからすると目に入りやすいんですよね。
この試合はバランスが改善されていてよく攻守に機能していました。
まだ2列目の選手と赤﨑で意思疎通が合わない場面はありましたが、それは今後一緒に試合をこなしていけば良くなって行きますから。
終了間際には昌子がハンドでPKを取られますが、これは不運以外の何物でもないですね。
むしろその前にしっかり守ってボールを奪ったのに無理に繋ごうとしてボールを奪われた柴崎のミスの方が大きかったです。
しかし、大前がこれをはずしてくれて2点リードのまま後半に入ります。

個の力の活かし方
後半に入ってからも鹿島が主導権を握って攻めます。
遠藤が起点になっている時に柴崎が絶妙なタイミングで上がって行きますし、梅鉢もプレスバックやインターセプトでよくボールを奪っていました。
4分には梅鉢がボールを奪ってからの攻撃で最後は自らファーサイドを巻いて狙ったシュートを放つ攻撃もありました。
8分には左から逆サイドに展開されて最後はこぼれ球を大前にシュートされますが、しっかりボランチも2人戻って数的優位で守れていたので、大前もコースがなくて大きくはずしましたね。
小笠原だとボールを奪われたり、前に突っ込んで簡単にかわされた後は自分は知らんとばかりにチンタラ歩いていることが多いのですが、やはりファーストボランチがこういうところで戻れるかどうかで失点するかどうかっていうのは大きく変わって来ます。
16分には梅鉢の左足のフィードからDFの裏に抜け出した土居がGKにファウルを受けますが、何とこれがノーホイッスル。
土居はしっかりボールに触ってトラップしているのに対して、GKはまったくボールに触れておらず土居と接触していますから、レッドカードでもおかしくない場面でした。
ここで清水は村田、鹿島は小笠原とカイオを投入します。
いきなりカイオがボールを奪われ、小笠原が村田に振り切られますが清水のミスで事なきを得ると、返す刀でPKを奪います。
山本から縦にパスが入って土居が倒されるのですがレフェリーが流すと、小笠原がすぐに縦パスを入れましたね。
中央に入った遠藤のスルーパスには先に吉田にいいポジションを取られますが、そのミスを逃さず赤﨑がボールを奪って倒されるとPK判定。
足がかかったわけではなかったのですが、先程の土居が倒されたシーンで誤審をしてしまったのでそれも影響したのだと思います。
しかし、これを遠藤がものの見事に失敗、サイドキックで綺麗に枠をはずしてしまいましたね。
ここまで来たら何としてでも3点目が欲しい鹿島はカイオと小笠原を中心に攻め立てます。
この時間帯にはすでに清水の選手はかなり疲れていましたし、足の遅い小笠原でさえ相手の選手より早く動けていましたから、カイオだったら尚更そのスピードが生きます。
ただ、アタッキングサードまではいい状態でボールを運んで行けるのですが、DFのいるゴール前では相変わらずドリブル、パス、シュートの判断の悪さが露呈。
そのため、実は選手交代してからは決定的な場面はPKくらいしか作れていませんでした。
なんとしてでももう1点欲しい鹿島は赤﨑に代えてダヴィを入れます。
カイオが入ってからそうなっていたのですが、ここからさらにいつも通りの個に頼った攻撃色が強くなります。
開幕してから首位に立っていた頃は鹿島の選手は相手よりコンディションが良く、運動量とインテンシティーで勝てていたから個の力が有効だったわけです。
コンディションが落ちてしまえば個の力だけでは勝てなくなってくるのは当たり前。
そのためこの試合の相手が疲れている状況でのダヴィ、カイオ、小笠原投入は効果的でしたね。
これこそ個の力の活かし方だと思います。
38分には遠藤のスルーパスにヨン・ア・ピンと競り合いながらダヴィが突破、土居がフリーだったのですが角度の無い所からのシュートを選択してGKに止められます。
さらに遠藤のセンタリングにダヴィのボレー、柴崎のミドルシュートと惜しい場面を作りますが決められず。
43分には左サイドに抜け出したダヴィのセンタリングに長い距離を走ってドフリーで柴崎が合わせますが、ポストに阻まれてあと1点が奪えません。
しかし、ロスタイムに昌子がボールを運んでカイオに縦パス、そのまま駆け上がります。
カイオのスルーパスにダヴィはオフサイドだったの触らず、オーバーラップした昌子がグラウンダーのボールを入れます。
中央は3対2で鹿島が数的優位、フリーだった遠藤がさすがにここは決めて3点目。
試合はこのまま終了。
3点差をつけて勝つ意地を見せた鹿島は清水を追い抜きますが、神戸が勝利したためにグループリーグ敗退が決定。
やはり他力本願で3クラブを抜くのは厳しかったですね。
ダヴィ→赤﨑、カイオ→豊川、ボランチコンビのバランス、見識のあるサポーターならとっくに気づいていた問題点をナビスコ杯グループリーグほぼ消化試合の最終戦という事態を受けてようやくセレーゾ監督の知識が追いついた形となりました。
その結果、チームバランスが改善されて快勝に繋がりましたね。
しかし、その授業料には多くの敗戦という代償を払うことになってしまいました。
特にナビスコ杯のG大阪戦、神戸戦の負けは高くついてそのせいで9年ぶりのグループリーグ敗退を招く結果となりましたね。

さらなる改善点も見えた試合
この試合の先発メンバーで問題があるとしたらビルドアップ、高さ、トップ下です。
ビルドアップではボランチとサイドバックが重要になりますが、上手いのは柴崎だけ。
ただ、この問題は高さともどもルイス・アルベルトを入れれば改善されます。
サイドバックからもビルドアップしたいなら左に前野、右に山本という布陣でもいいと思います。
トップ下問題は土居が変わるか土居を替えるしかないですね。
この試合の先制点のプレイは良かったですが、そこからまたスペースがあるのに簡単にはたきすぎる悪癖が目立ちました。
野沢同様に土居も体を張ってボールをキープするっていうシーンはあまりないですよね。
大迫や赤﨑と組んだ時はまだいいですが、ダヴィと組む時はもっとトップ下が体を張ってボールを持てないと遠藤が孤立、攻撃が機能しないどころかボールの取られ方が悪くなってしまいます。
カウンター時は大きなスペースがあるので自分でボールを運ぶシーンも目立つのですが、ポゼッションして攻めている時にももっと起点となるプレイを増やさないと今のままではまだ物足りないです。
この試合からも問題点を的確に修正すればチーム状態が良くなるのが分かるように、中断中にチームのバランスを考えたメンバーでしっかり課題に取り組んで行けば強くなることはできます。

この試合に意味はあるのか?
この所黒星がかさんでいたのでグループリーグ敗退となったとは言え、中断前に勝利できたのは大きな意味があったと言えます。
しかもメンバーを若い選手に入れ替えての快勝ですからね。
しかし、この試合がこの先意味があるものになるのかというといささか疑問です。
なぜなら単にほぼ消化試合なのでメンバーを入れ替えただけで、試合後のコメントからもセレーゾ監督はこれからもダヴィや小笠原、恐らくお気に入りのカイオも先発で使い続けるでしょう。
3点目を取れば他会場の結果次第でグループリーグ突破の可能性もあったので、後半にこの3人を入れたのもセレーゾ監督がこの布陣をベストと考えている証拠。
選手交代してから相変わらずチャンスはあっても得点が決まらない展開になりましたが、確かに交代の効果はありました。
しかし、それは清水の選手がすでにかなり疲労していたためダヴィ、カイオ、小笠原の個の力が活きただけです。
先発で起用していたらやはりチームバランスを崩してしまう原因になるでしょう。
開幕当初のように選手のコンディションが90%以上を常に保つことが出来ていたら、別に問題ないんですけどね。
再開後は夏の戦いが続きますし、今季はW杯で日程もちょっと詰まっていますから小笠原のようにやたら前に行くのではなく、この試合のようにしっかりブロックを引いて守って効果的に前から連動してプレスにいくような老獪なゲーム運びが必要になって来るでしょう。
見識のあるサポーターにとってはこの試合、大きな意味がありましたけどセレーゾ監督にとってはどうかというところですね。
中断期間を挟んでチームに何らかの変化、成長があればと淡い期待は抱いておきます。

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Author:こーめい軍師
J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
大いに期待しているのは遠藤康、佐々木竜太選手です。

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