鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【J1第17節】首位相手に引き分けは悪くない…の浦和戦
結果
7月27日(日) 2014 J1リーグ戦 第17節
浦和1-1鹿島(18:04/埼玉/39,205人)
[得点者]
20' 興梠慎三(浦和)
30' 柴崎岳③(鹿島)←ダヴィ⑤
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:豊川、土居、カイオ
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
68分:豊田、植田→杉本、山村
79分:カイオ→本山


試合の感想
相手に合わせる事でやるべきことがはっきりと
浦和はお馴染みの3-4-2-1の布陣。
ボランチに鈴木、そして右のウィングバックには若い関根が入りました。
鹿島は4-2-3-1の布陣、ケガの遠藤に替わって豊川が入り、2列目は豊川、土居、カイオの並びとなりました。
あとのメンバーは同じでしたね。
浦和がやって来るサッカーは変わらないので、試合展開がどうなるかは鹿島がどういう戦い方をするかだったのですが、快勝した広島戦と同じ戦い方を選択して来ました。
鹿島のダブルボランチが2シャドーを観る形にして、攻撃時は5トップ気味になる浦和の前線に対して主に小笠原がDFラインに入って5バックになって対応。
中央を最優先に固めて、サイドに出されたらサイドバックが出てマークに付きます。
5バックですとDFラインのスライドも少なくて済みますし、やはり今のところこの戦い方が一番安定しますね。
今の鹿島はボランチが守備意識高く戦えれば勝てていた試合は多いですし、上位相手にもいい試合はできますから。
この戦い方だとどうしてもボールポゼッションを取られて押し込まれてしまいますが、カウンターは狙いやすくなります。
なぜなら4-1-5で攻める浦和は中盤がスカスカ状態なので、縦パスを奪われるとDFラインの前に大きなスペースが出来ているんですよね。
そうなると鹿島の前線の選手はスピードを活かしやすくなりますし、足元の下手なダヴィは明らかにカウンター戦術向きの選手。
大きなスペースがあればまだボールもキープしやすいですからね。
鹿島は浦和のシステムに合わせることでやるべきサッカー、狙いがはっきりして試合に入れましたし、いつもより全体的に守備意識が高く集中したプレイが出来ていました。
12分には早いリスタートから柴崎がミドルシュート。
16分にはロングフィードから長い距離を走った梅崎がシュートと浦和がチャンスを作ります。
広島戦に比べて足りなかったのは前線からのプレスですね。
あの試合では相手がDFラインで回している時、行けるところはタイミングよく前からプレスに行っていい形でボールを奪えていました。
とは言え概ね狙い通りの戦い方をしていた鹿島ですが、20分にCKから失点してしまいます。
那須がフリックしたボールを森脇が足で触って興梠へ、ピンボールのように行って帰って森脇がシュート。
DFに当たったボールを最後は興梠が押し込みました。
小笠原はオフサイドをアピールしていましたが、最初に森脇から興梠にボールが渡った時点では柴崎と小笠原が残っているのでオンサイド。
森脇がシュートした瞬間も引き続きしっかり興梠のマークについていた柴崎とゴールカバーに戻ろうとしていた植田が残っているのでオンサイドでした。
まだまだ相手選手との駆け引きでミスが多い植田が那須に振り切られてしまってフリックされたのがまずかったですが、西もお得意のボールウォッチャーになってマーク対象だった森脇を放し過ぎです。
きちんと観ていたら森脇が2回ボールに触ったどちらかのプレイで守備に入れていたと思います。
先制された鹿島でしたが、これによって前からボールを取りに行こう、積極的にインターセプトを狙おうという意識が出て来ます。
26分には柴崎がセンターサークルでボールを奪うと左サイドのスペースに展開、ダヴィのシュートは西川にセーブされるもののこういうボールの奪い方が出来ればチャンスになりますよね。
失点から10分後、鹿島が同点に追い付きます。
柏木の縦パスを植田がいい出だしでインターセプト、土居がワンタッチで前を向くと中央のダヴィへ。
これを何とダヴィがダイレクトで前線に飛び出した柴崎にパスします。
ドフリーでペナルティエリア内でボールを持てた柴崎は落ち着いていました。
しっかり周りを観た上で自らシュートを選択。
西川の頭の上、GKの反応しづらいコースに豪快に決めましたね。
ここからもお互い狙いのはっきりした展開が続きますが、決定機を作れず時間が過ぎて行きます。
終了間際には柏木が決定機を迎えますが、植田がシュートブロック。
ここも森脇に簡単にボールを運ばせ過ぎですね。
何とかしのいでドローのまま後半に入ります。

集中力高い攻防戦
後半も先にチャンスを作ったのは浦和。
縦パスに興梠が抜け出して曽ケ端がかわされてしまいますが、昌子がすんでのところで守ってシュートを打たせません。
そこからカイオに繋いでカウンター。
右サイドの土居に展開すると折り返しのグラウンダーのパスをダヴィが中央で合わせる決定機を迎えますが、シュートを大きくはずしてしまいます。
試合は膠着状態となって両チーム動いて来ます。
浦和は関根、梅崎に替えて関口、李の投入。
5分後に鹿島は豊川、植田に替えて杉本、山村を入れて来ます。
この選手交代には驚きました。
デビュー戦の杉本、今季ほとんど試合に出ていない山村をここで起用するかって感じですね。
こーめいは杉本には期待しているので出してくれてうれしいのですが、首位相手の緊迫した状況で使うなら2人とももっと別のタイミングでこれまで使って来れたでしょって思います。
そういう経験を積んでこの状況で出さないとなかなか活躍できないですし、案の定、2人とも試合勘のなさが見えました。
特に杉本はJ1レベルでの試合は初めてでしたし、ファーストプレイが西からの難しいパスでミスしてしまったので、その後のプレイも上手くいかなったです。
何気にファーストプレイって大事なので、周りの選手は気を浸かって簡単なプレイをさせてあげるべきです。
トラップしてバックパスという簡単なプレイでもミスするより、気持ち的に全然違いますから。
もし杉本のファーストプレイが上手く行っていれば、その後のシュートチャンスでも落ち着いてトラップ、シュート出来ていた可能性もあります。
ただ、杉本はボールをもらうポジショニングが上手いですし周りを活かす技術も持っているのでこれから楽しみですね。
73分には浦和の決定機、右サイドからのセンタリングを最後は関口がシュートしますが、大きく上にはずしてくれます。
78分にはカイオのスルーパスにダヴィがDFラインの裏を取ってそのままシュートまで行きますが、西川に防がれてしまいます。
ここでカイオに代えて本山を投入。
86分には柴崎から右サイドの土居に大きく展開。
そして、今度は土居のセンタリングで左サイドの柴崎に大きく展開。
サイドにこれだけ振られると必ず中央のマークは疎かになりますからね。
柴崎が上手く落として本山が決定機を迎えますが、ここも西川に防がれてしまいます。
ここは決めておいて欲しかったですね。
試合はこのまま終了、3試合連続引き分けとなってしまいました。
というかソニー仙台戦を入れても再開後は引き分けしかないってことになりますね。
勝ち点差を縮めるためには鹿島からすれば絶対に勝っておきたい試合でしたが、首位の浦和相手のドローは上々。
守備意識高く戦えていましたし、暑い中でしたが両クラブの選手とも最後まで高く集中力を保てていたおもしろい試合でした。

ダヴィの使い方
この試合を観るとダヴィはつくづくカウンター戦術向きの選手だと思いますね。
得点シーンはスペースがあったからこそフリーでボールを受けられましたし、ボールの受け手である柴崎の走っていたエリアにも大きなスペースがあったので珍しくダイレクトでパスを出せました。
ダヴィがこういったくさびのボールを受けて落とす、もしくはスルーパスを出すなど味方を生かせればチャンスの数は飛躍的にアップするという証拠とも言えるシーンでした。
そして、スペースが何故出来ているかというとこの試合は鹿島がDFラインを低く置いて浦和の選手を引き込む形になっているからなんですけど、甲府の戦い方もそうでしたよね。
やはりダヴィを活かすならこういった戦い方が向いているということです。
ビルドアップして相手を押し込んだ状態でもポストプレイなど精度高くできればいいんですけど、土居もそうですがまだまだスペースがないところではボールを持てないです。
これを改善する方法は2つ。
1つは運動量を増やすことです。
もっとサイドに流れてボールを引き出す動きをすべきですね。
当然、中央よりサイドの方がスペースはありますし、ダヴィは両サイドから精度の高いクロスを入れることはできていますから。
ダヴィが空けたスペースに2列目の選手が入って行く連携も使えます。
もう1つはスペースにボールを運ぶことです。
ダヴィのポストプレイが上手くいかないのは単純にトラップなど技術が足りないのもありますが、ボールを受けたその場から一歩も動かずにフィジカルだけでキープしようとするからです。
これではDFからしたらいい的ですよね。
普通はくさびのボールを受けた後、スペースにドリブルしつつ味方に落としたり、サイドに展開、DFと距離を取れたら前を向くなどします。
こういう指導を練習でまったくしないのかなと不思議に思いますけどね。
もちろんこの場合もダヴィがCBを引き連れて下がれば、その空いたスペースに2列目の選手が飛び出して、ダヴィの落としたボールをボランチの小笠原や柴崎が裏に出すという連携が可能となります。
結局、オフザボールの動きはタメを作れる選手がいてこそ活きますからね。
普段は遠藤がその役割を担っているので遠藤自身のオフザボールの動きは少なくなりますし、この試合のように前線にタメを作れる選手がいないと豊川のような選手は活きなくなります。
豊川の強みはゴール前に入って行く動きですが、この試合ではビルドアップ時もカウンター時も前線で前を向いてボールを持てる選手がいなかったのであまり目立たなかったですよね。
なのに何故かセレーゾ監督はFC東京戦、大宮戦と遠藤と豊川を併用せず、本山と一緒にプレイさせる時間も短かったです。
話を戻すと、ダヴィはチーム得点王・アシスト王で一見活躍しているように思えますが、その理由は多くの攻撃がダヴィのところでボールを奪われて終わっているからです。
ダヴィが上手くポストプレイで周りを活かすプレイができれば、他の選手も得点、アシストはもっと増えているはずなのに、それが出来ていないので結果的にダヴィが一番数字を残しているということになっているだけです。
ストライカーに特化している選手と言うこともできますが、それならもう少し決定機は決めてもらわないと困りますね。
16節終了時のデータではシュート決定率は首位の浦和と同じですが、もうちょっと上げていかないといけないです。
しかし、残念ながらダヴィが劇的に上手くなるということはないでしょう。
となると攻撃を改善させるための残された要素は新戦力。
ジョルジ・ワグネルが加入するという話ですが、少し求めているタイプ、旬がずれているなと感じます。
プレイスキック、ミドルシュート、センタリングと左足の精度はワールドクロスですからそこには期待大ですが、現在所属している選手でも適材適所で上手く活かせばもっとやれそうな気がしますけどね。
結局、どんなに選手がいようと監督がその能力を引き出せるような戦い方、選手起用を出来ないと宝の持ち腐れになってしまいます。
赤﨑の復帰にまだ時間がかかる以上、とりあえずダヴィを活かす方法をまずは講じて欲しいですね。

折り返し初戦はホームで広島戦
次節はホームで広島戦となります。
遠藤のケガの具合が分からないですが、基本的には同じメンバーで同じ戦い方をすると思います。
大丈夫そうなら遠藤、もしくは本山あたりを先発で使いたいですね。
カウンター主体の攻撃になるとは言っても1人はタメを作れる選手がいた方がいいですし、この試合は奪った後のファーストパスで相手に渡してしまうことが多かったです。
そこは次の試合に向けて一番解決しないといけないところです。
遠藤がいれば預けておけばキープしてくれますし、あれだけスペースがあればドリブルで運んでくれますからね。
カウンターがもっと上手くできれば複数得点できる可能性も高くなります。
守備ではやはり前のプレスをもっとしっかりしないと、フリーでボールを運ばれたり、精度の高いフィードを入れられたりしてしまいますから危ない場面を作られやすくなりますね。
広島の5月以降の成績は1勝4分2敗と決してよくないですし、上記の2点を改善して戦えば十分勝てると思います。
広島戦の後は名古屋、甲府、清水とこちらも決して調子がいいとは言えないクラブとの対戦が続きますから、広島に勝って勢いをつけたいですね。

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【J1第16節】これがまぎれもない今の鹿島の実力…の大宮戦
結果
7月23日(水) 2014 J1リーグ戦 第16節
鹿島2-2大宮(19:03/カシマ/8,840人)
[得点者]
34' ダヴィ⑥(鹿島)←遠藤康③
57' 家長昭博(大宮)
58' カイオ③(鹿島)
68' ズラタン(大宮)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
77分:小笠原、カイオ→梅鉢、本山
86分:遠藤→豊川


試合の感想
機能性の低さが目立つ両クラブ
大宮はズラタン、ムルジャ、家長が3トップを形成する3-4-3の布陣。
鹿島はいつもの4-2-3-1、先発メンバーも前節のFC東京からまったく変わりありませんでしたね。
試合は降格圏のクラブと右肩下がりのクラブらしい戦いとなります。
鹿島はボールを持つものの中央のダヴィと土居にボールが収まらないので、これまた前節同様にサイド攻撃主体となります。
両サイドバックがオーバーラップしてクロスまではいいのですが、中での動きが乏しいのでなかなかチャンスまでは行かないですね。
最初の決定機は16分、遠藤のCKから山本のヘディングシュートでした。
左に逸れてしまいましたが、この試合最初のシュートがようやく出ましたね。
その後も遠藤のミドル、28分にはスローインのリスタートから柴崎のシュート性のボールを西がヘッドで折り返して最後はダヴィが詰めるシーンがありますが、シュートまで持って行く攻撃はほとんど出来ていませんでした。
しかし、大宮は鹿島以上に機能していません。
もっとシンプルにサイドを突いて来るかと思いましたが、フリーの選手がいても使わずに横パス、バックパスすることが多かったです。
これはカウンター時も同じでしたね。
ムルジャが初先発で何か攻撃を躊躇するところがあるように観られました。
中央で昌子、植田がよく跳ね返していましたが、サイドからクロスを多く入れられていたら鹿島としては嫌でしたね。
それに大宮はボールを奪った後のファーストパスでミスすることが多く、鹿島としてはだいぶ助かっていました。
また、前半は昌子がよくラインコントロールして大宮の前線の選手の飛び出しを曽ケ端と一緒にケア出来ていたので高い位置で起点を作らせなかった守備は良かったです。
一方、大宮の守備は5-4-1だったのですが、5-4の2ラインの間に大きなスペースがあって狙い目でした。
しかも、中断前からそうでしたが大宮の守備は人数はいるもののディフェンディングサードでの寄せやマークが甘いので、けっこう簡単にボールを受けて前を向かせてくれるんですよね。
しかし、鹿島は土居がボールを収められなかったり、フリーの選手がいてもダブルボランチが縦につけられずにサイドに展開したりと、ここを上手く利用できない時間帯が続きました。
残り15分辺りになってようやく相手のバイタルエリアで土居がボールを受けるようになり、試合は動き始めます。
柴崎が立て続けに2本、土居に縦パスを入れたんですよね。
それで攻撃にスイッチが入って攻勢に出た鹿島は、31分に遠藤の落としをペナルティエリアに入った西が折り返して土居がフィニッシュ。
これは浮かせてしまいますが、ようやくバイタルエリアでフリーになっている土居を使っったことでいい攻撃の形が生まれましたね。
ここから鹿島は人数をかけて分厚い攻め、柴崎のミドルシュートがDFに当たってCKになります。
そのCKを今季良く見せるサインプレイで、小笠原からグラウンダーのボールを遠藤へ。
遠藤のシュート性のボールをダヴィが上手くトラップすると反転して決めます。
ここのところ複数得点できている試合がない中で、セットプレイから得点できたのは大きかったですね。
1点リードで折り返します。

楽しめた内容も勝ち点は1
前半は大宮をシュート0本に抑えたと言っても、今の鹿島が失点しない可能性はかなり低いです。
後半になると大宮も当然、攻撃の意識を上げて来て48分にはムルジャ、ズラタンに危ない場面を作られてしまいます。
大宮は増田を投入して得点を取りに行きます。
すると57分にCKから失点してしまいます。
植田が頭に当てたボールを曽ケ端が処理しきれず、こぼれ球を家長に詰められてしまうのですが、植田に覆いかぶさった高橋は完全にファウルなんですよね。
よく空中の競り合いで前の選手に後ろから覆いかぶさるというシーンはありますが、これがファウルになるか、ならないかはボールにきちんとアプローチできているかによって判断されます。
この場面では植田が頭に当てているわけですから、高橋はまったくボールに正当なアプローチが出来ておらず、単に後ろから覆いかぶさって植田のプレイを邪魔してるに過ぎないので100%ファウルですよ。
これをファウルにしないというのはやはり『お家騒動』で数々の誤審を繰り返して2度の研修送りになった家本クォリティというところでしょう。
失点した鹿島ですが、この試合はジーコが観戦に来ているということもあって気落ちすることなく攻めて行きます。
土居が右に流れてボールを受けるとセンタリング、DFが触ったボールがカイオのところにこぼれて頭で真上にトラップ。
落ちて来るボールに合わせてやや下がりながらの難しいボレーを右サイドに叩き込みます。
62分には柴崎がドリブルで仕掛けてそのままミドルシュート。
さらに1分後には遠藤のクロスに中央でダヴィが潰れるシーン、遠藤のヒールにカイオのミドルシュートと立て続けにチャンスを作ります。
ただ、カイオのチャンスはスペースがあったのでドリブルで切り込んで右足シュートの方がよかったですね。
もっとパス、ドリブル、シュートの判断力を上げていかないといけません。
すでに残り25分、せっかく再びリードしてチャンスも作っている時間帯だったので、ここで豊川など交代カードを切ってもう1点を取りに行きたかったところですね。
何しろ1点差では今の鹿島では守りきれる可能性は高くないですから。
しかし、この状況でセレーゾ監督が動けるはずもなく、67分に再びCKから追いつかれてしまいます。
高橋に折り返されてムルジャのポストプレイは昌子がファウルしないよう、前を向かせないようにいい守備をしていましたし、下げたボールのところには柴崎もいち早くアプローチに行っていました。
しかし、柴崎がブロックして跳ね返ったボールが増田に当たって、ピンボール状態でこぼれた結果ズラタンへの絶好のスルーパスとなってしまいました。
ここもやや不運な失点でしたね。
オフサイドをアピールしていましたが、植田とその後ろにさらに西が残っていましたからオンサイドでした。
フリーになっていたズラタンを誰が観るのかってところですが、これはセットプレイ時は山本がつくことになっていたので植田はそのまま山本が観るだろうと思っていたのですが、マークをはずしてしまいましたね。
最初のところの西の競り合いも簡単にやらせ過ぎです。
流れの中からもそうですが、競り勝てないまでも相手に体を当てて精度の高いボールを落とさせないってことが全然できていないんですよね。
同点に追いつかれてから慌てての選手交代はセレーゾ監督のお家芸ですが、この試合では腰が重かったです。
72分にはムルジャに裏に抜けられてあわや逆転というシーンでしたが、曽ケ端が防ぎます。
植田はムルジャをオフサイドポジションに置いていると思っていたのですが、山本がラインを下げ過ぎていて昌子がそれに合わせて引いてしまったのでギャップが出来てそこを突かれましたね。
ここは昌子が山本にラインを上げさせるのか、植田に下げさせるのかきちんと指示しないといけないですよ。
73分には再びムルジャに抜けられますが、植田の懸命なシュートブロック。
この時間帯はすでに前線のプレスがかかってなかったので、DFラインが無防備になっている場面が多かったですね。
失点しなかったから良かったですが、明らかに選手交代の遅さがチームを窮地に陥らせていました。
大宮の時間帯が続いていたので、ようやくですが77分に本山と梅鉢を投入。
2列目は土居、本山、遠藤の並びになります。
しかし、得点の臭いが一番プンプンしている豊川を入れてボールの受け手を増やす方が先決でしたよね。
本山がボールを奪われてカウンター、最後は昌子が気合いの入ったシュートブロック。
実は失点してから大宮の時間帯が続いており、それは本山が入ってからもたいした変化がありませんでした。
動きがあったのは前節同様に質の高い受け手の動きをする豊川が入ってから。
西のクロスを山本が落として豊川がシュート、右サイドからニアを狙ったシュート、ロスタイムにはダイビングヘッドと短い時間で3度の決定機を作ります。
残念ながらDF、ポスト、GKに阻まれてしまいました。
最後の決定機は詰めていた山本が決めて劇的な勝利かと思いましたが、オフサイド判定。
豊川のヘッドをGKがはじいて、そのボールが豊川に当たってオフサイドポジションにいた山本にこぼれていますから残念ながら判定は正しかったです。
試合は同点のまま終了。
ジーコの御前試合ということでFC東京戦より気持ちの入ったプレイが多く、お互いバイタルエリアの守備が緩いのでおもしろい試合でしたが、17位のクラブに引き分け。
これが今の鹿島のこのメンバーでのまぎれもない実力ということでしょう。
この試合の2失点はいずれもセットプレイで不運な面もありましたが、毎試合失点しているようではやっぱり勝ち続けて行くというのは難しいですね。

前節からの変化
まずFC東京戦に比べて前半30分からは中央でボールの収まる時間もありました。
しかし、これは大宮のバイタルの守備が緩いからでプレッシャーのきつい相手にはこれまで通り中央を使えないという事態は生じて来るでしょうね。
それより特筆すべきは土居がサイドに流れてボールを受ける回数が多かったことです。
前から言っているように土居はトップ下よりサイドの方が適正がありますよね。
サイドでは仕掛けていいセンタリング上げていますけど、中央では仕掛けとボールキープが少なく、スルーパスのタイミング、パスコース、精度などミスが多いですから。
土居がサイドに流れるのに伴って遠藤が中央に入ることが多くなっていたので、この試合では多くのチャンスを作れていました。
こういうポジションチェンジはもっと頻繁にやった方がいいですね。
あと変わったところと言えば、これも大宮のバイタルが緩かったおかげでもありますが、柴崎がドリブルでギュンギュン切り込んでいく様は観ていておもしろかったですし、こういうプレイももっと増やしてほしいです。
豊川が入ってサイド攻撃に威力が出て来たのは前節と同じですし、他に変化があったのはジーコが来ていたのでブラジル人コンビのやる気が違ったというくらいでしょうかね。

再び中3日、アウェイ浦和戦
次の試合は日曜日、17節ということでちょうどリーグ戦の半分が終わることになりますね。
実は折り返し最初の試合は広島なので、鹿島は浦和、広島と同じスタイルのクラブと続けて当たります。
これは鹿島としてはラッキーではありますが4-1-5で攻めて、5-4-1で守る特殊な相手なので難しい試合になります。
特に浦和は今季かなり守備意識を高く戦って現在は7試合連続で無失点(16節終了して22得点9失点)。
得点力は落ちています(昨季16節終了時点は32得点20失点)が、1点取れば勝てるのでこの7試合も6勝1分、2位の鳥栖とも勝点差4と広げて来ています。
このままでは独走態勢に入られてもおかしくないですから、何としても勝っておかなければいけない試合です。
特殊な戦い方をする強敵相手ですから、いつもとは逆で先発メンバーは広島戦を含めて変えずに戦ってほしいです。
厳しい戦いになると思いますが、今シーズンは広島にアウェイで勝っていますからね。
あの時はACLのグループリーグもあって広島が体力的に不利だったのもありますが、昌子を中心に全体的に守備意識高く、特に小笠原が下がって状況によっては5バックや6バックも厭わずに、守備的に戦ったので勝つことが出来ました。
しかし、引いて守るだけではなく行ける時は前からプレスもしていましたから、夏場で同じ守備ができるかというのが焦点になるでしょう。
同じメンバー、同じサッカーで結果が出ていないわけですから、特殊な戦い方で来る相手に特殊な対応で戦った方が逆に結果が出る可能性もありますからね。
カウンターやセットプレイから得点できれば首位相手にも勝てるチャンスは出て来るでしょう。
ただ、最近はカウンターがあまりスムーズに行っていないのが気になるので、広島戦も見据えてしっかり練習しておいてもらいたいです。

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【J1第15節】監督も審判も采配も判定も内容も酷過ぎる…のFC東京戦
結果
7月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第15節
F東京1-1鹿島(18:34/味スタ/27,387人)
[得点者]
60' 三田啓貴(F東京)
86' 豊川雄太②(鹿島)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
69分:遠藤→野沢
77分:カイオ→豊川
81分:小笠原→ルイス・アルベルト


試合の感想
監督で滅茶苦茶な前半
今季のFC東京は4-3-1-2の布陣でスタートして試合状況に応じてシステムを変えるという戦いをしていますね。
鹿島は4-2-3-1の布陣、昌子こそケガから戻ったものの赤﨑はケガ、豊川はベンチスタート、ダブルボランチも相変わらずで期待感のない先発メンバーです。
今週の練習をまったく観ていないセレーゾ監督がスターティングメンバーを決めたのでしょうね。
試合は予想通り、何の意外性もなくつまらない内容で推移して行きます。
まずは守備からというスタンスのFC東京に対してボールは持てますが、ダヴィにまったく収まらない鹿島はチャンスらしいチャンスも作れません。
ダヴィどころか土居、カイオにもボールが全然収まらないですからね。
これでは小笠原と柴崎という攻撃的な2枚のボランチを起用している意味なんてなおさらないです。
中央が使えず、唯一ボールの収まる遠藤もJ1クラブ相手に警戒されてはそうそうドリブル突破で切り込むこともできずに仕方なく遠藤を起点にしてサイドバックを上げてのサイド攻撃に終始します。
しかし、両サイドともクロスが不安定。
さらに中央のダヴィ、土居、カイオに動きがないのでサイド攻撃もまったく迫力が出ません。
山本は果敢に仕掛けていく姿勢は観られるのですが、明らかに利き足と逆サイドでやりにくそうですよね。
右サイドで使えばもっとドリブルの仕掛けからクロスとスムーズにプレイできると思うのですが…。
FC東京も攻撃に人数をあまりかけて来ないので試合は取りたてて書くべき事もなく進んで、我慢比べの展開になります。
我慢比べになると不利なのは鹿島。
何しろ小笠原、柴崎、西と守備ができない選手が並び、植田もまだまだ不安定でどうやって守るの?って感じの布陣だからです。
ケガから復帰の昌子は序盤で試合勘のなさが見られ、イエローカード。
12分にも河野への対応を誤って振り切られ、危ない場面を作られそうになりますが、そこからはやはり今の鹿島で一番安定した守備ができる選手であることを証明していました。
鹿島のチャンスは植田の高精度サイドチェンジからカイオが切り込んでシュート、こぼれ球を遠藤がループで狙ったところくらいでしょうか。
何しろせっかく後ろから繋いで攻撃を作って行ってもダヴィと土居のところで全部奪われて台無しにしてしまいますからね。
15分過ぎからFC東京もチャンスを作って来ます。
カイオがボールを取られてからのカウンターで最後は米本がミドルシュート。
ブロックに入った植田に当たってコースが変わりますが、曽ケ端がパンチングで防ぎます。
18分にはスカスカのバイタルエリアをエドゥーにドリブルで切り込まれると、左サイドに走り込んだ米本へ。
ここは西が追いついてシュートブロック、米本はシュートを打たずに切り返すもバランスを崩して西の上に倒れてファウルとなります。
西のタックルはボールや米本に行ったわけでなく完全にシュートブロック狙いでしたから、ファウルではないです。
山本主審もここのジャッジはよく観ていたんですけどね。
鹿島としてラッキーだったのはFC東京が思ったより繋いで攻撃してくれたことです。
ダブルボランチの守備とポジショニングが絶望的なので、河野やエドゥーにもっとドリブルで切り込まれていたら早くに失点していたでしょうね。
それでも我慢比べはやはり鹿島の不利。
33分にとんでもない決定機を作られます。
高橋からのロングボールを河野が上手くスルー、武藤がダイレクトでスペースに走り込む河野にパスを出します。
この時点で鹿島の最終ラインは河野、武藤、エドゥーに対して植田、昌子、山本の3人で後手で対応する形になっているのが異常事態。
西と小笠原、柴崎が同時に高い位置を取り過ぎていることが原因です。
山本も追いつけなかったため、河野の折り返しをエドゥーにドフリーで打たれますがラッキーなことにこれをはずしてくれ、スコアレスドローのまま折り返します。

審判で滅茶苦茶な後半
後半に入っても両ベンチに動きがないため我慢比べの展開が続きます。
鹿島はカウンターからチャンスになりそうな形がいくつかあって、遠藤がフリーランニングしていたのですが土居がパスを出せないでチャンスを潰してしまいます。
ダヴィに縦パスが入って土居と絡んだときはチャンスになりかけるのですが、90分間でその回数はたったの2回程。
これではお話にならないですね。
試合を動かしたのはレフェリングでした。
前半からジャッジが不安定だったのですが、55分に三田のスライディングが柴崎の足にかかってFC東京のファウルを取ります。
しかし、実はこのプレイと同時に小笠原が腕で河野をブロック、河野は肘を入れて来たと激昂します。
実際に柴崎が倒されてなかったら小笠原のファウルを取られても仕方ないプレイだったのですが、ここから山本主審は冷静さを欠いて前半はむしろ鹿島寄りだった判定が完全にFC東京寄りになりましたね。
この後フィッカデンティ監督はエキサイトしていた河野に替えて東を投入、フォーメーションを4-4-2にして来ます。
そして事件はその2分後に起きます。
鹿島の攻撃で山本がクロスを入れたところにダヴィと森重が絡んで、最後は徳永がゴールラインにクリア。
ここで山本主審の判断がダヴィのファウルなのか、オフサイドなのか、CKなのかブレます。
鹿島の選手はCKと思ってCBはゴール前まで上がっていたのですが、FC東京のFKでスタート。
慌てて戻って何とか陣形を整えますが、ここでまたまたボランチの守備のまずさが出てしまいます。
鹿島の左サイドをエドゥーが仕掛けてクロス、これはマークについていた山本に当たって弱々しく転がって来たボールを植田がクリアするのですが、武藤が猛然と詰めて来て足に当てます。
そのこぼれ球をフリーになっていた三田が拾ってドリブルからミドルシュート。
失点の一番の原因は守備をさぼって三田をフリーにしていた柴崎、その次は誰もマークする相手がいないのに何故か右寄りのポジションをとってバイタルエリアを空けていた小笠原です。
相手は左サイドから攻めて守備がそちらにシフトしているわけですから、右のボランチは中央にポジショニングをとらないとやられてしまうのは当たり前です。
しかも三田がフリーでドリブルして来ているのを歩いて観ているだけですからね。
三田のシュートはゴラッソでしたけど、前半からずっとバイタルエリアがスカスカでここにドリブルで切り込まれるとまずいなってところを突かれて失点してしまいました。
決定機の作れない鹿島は65分にカイオのシュートのこぼれ球を柴崎が狙うもクロスバーに嫌われてしまいます。
69分にはソニー仙台でも攻撃を失速させたセレーゾ監督お気に入りの遠藤→野沢の交代策。
分かり切っていますがこれは機能せず、野沢が入った直後に直接狙ったFKから86分の豊川の同点ゴールまで鹿島はシュートにすら辿り着けない状況に陥ります。
実際に試合が動いたのはカイオに替わって豊川が入ってから。
これでオフザボールの動きが出て来たのでようやくサイド攻撃に怖さが出て来ましたよね。
豊川が入った直後にやはり中央バイタルエリアを東にフリーでドリブルされると、西が武藤に裏を取られてGKと1対1の状況を作られます。
ここで決められると試合が終わっていましたが、曽ケ端が左足でチームを救うビッグセーブ。
そして、80分に再び事件が起きます。
小笠原のDFラインの裏を狙った後ろからのボールに、豊川がダイアゴナルに走り込みます。
これをマークしていた徳永が頭でオウンゴールするのですが、何と豊川のハンドを取られてノーゴールにされてしまいます。
ボールの勢いと飛んだコース、軌道を見れば豊川の手には当たってないのは明白なんですけどね。
徳永の頭に当たった後のボールの軌道も変わってないですから、豊川の手には明らかに当たっていないですよ。
ここで鹿島は3枚目の交代、小笠原に替えてルイス・アルベルトを入れます。
同点ゴールを幻にされた鹿島ですが、豊川の動きがゴールを呼び込みます。
西のクロスをFC東京の選手が跳ね返しますが、こぼれたボールを豊川がボレー。
同点に追い付きます。
やはり豊川はゴール前に入っていく動きもそうですが、ポジショニングがいいですね。
攻撃の作りは遠藤が起点にならざるを得ない以上、なかなかゴール前まで入って行けないので逆サイドにこういう選手がいてくれるだけでも攻撃の怖さが変わって来ます。
カイオ、土居と違ってボールを受けるポジションに入るのが上手いのでパスコースが増えるんですよね。
逆転を狙いに行く鹿島は豊川が上手くボールを引き出して土居、ダヴィとシュートまで行くのですが、ロスタイムに三度事件が起こります。
FC東京のFK時のゴール前の競り合いでルイス・アルベルトが暴力行為をしたということで一発退場。
確かに吉本を押してはいますが、平山が倒れたのは吉本とぶつかったからですし、あのくらいはセットプレイ時のやり合いでは普通にあることなので一発退場はないですね。
試合はこのまま引き分けで決着。
内容からすれば鹿島は勝ち点1を拾った試合、誤審を考えると勝点2を失った試合と言えますかね。
しかし、天皇杯に敗退して鈴木満強化部長が選手と話をしたり、小笠原が「勝ちたい」と言ったそうですが、何の効果も観られませんでした。
その小笠原が守備をさぼって失点する試合が続いている始末ですから。
この試合も豊川が出るまで戦う気持ちは一切感じなかったですし、東京V戦に惨敗してから突入したリーグ開幕時のような危機感は感じなかったですね。
セレーゾ監督としては勝てなかったのはレフェリーのせいにしておけばOKという好都合の展開、やはりこの辺りはいろんな意味で持っている監督だなと思います。
神戸が負けたので順位は1つ上がりましたが、浦和、鳥栖、川崎の上位3クラブは勝利したので差が開き、10位のクラブとは依然勝点6差となっています。
4位とは言え、2位と勝点6差、10位、11位とも勝点6差なので連勝、連敗で上にも下にも行くので油断ならない状況ですね。

中3日で大宮戦
はっきり言ってあまり期待はしないでおきます。
なぜなら先発メンバーもやっている事も問題点も中断前とまったく同じ。
中断期間中に何も改善されず、何も変わらず、何も変えようとする意識がないのですから中3日で何かが変わるとも思えないからです。
もちろん先発をカイオ→豊川、土居→中村or杉本、小笠原→梅鉢、西→前野(山本を右に回す)と適材適所、攻守のバランスを考えて変えてくれば別ですけどね。
5月以降の9試合(Jリーグ:5、ナビスコ杯:3、天皇杯:1)の鹿島の成績は2勝2分(ソニー仙台戦のPK負け含む)5敗。
そのうち複数得点できたのはナビスコ杯の清水戦とソニー仙台戦だけ、失点しなかったのはいずれも勝利した徳島戦とナビスコ杯清水戦だけとなっています。
そして、この勝利した2試合で1トップに先発したのは赤﨑であり、ダヴィの先発した試合は2分(ソニー仙台戦のPK負け含む)5敗。
徳島は15試合で得点数4なので守れて当たり前とすると、唯一の完封試合であり3得点して快勝した清水戦のボランチコンビは柴崎と梅鉢でした。
もう誰がチームの足を引っ張っているか名前を挙げなくても明白ですよね。
ダヴィが先発した7試合で複数得点出来たのはソニー仙台戦だけ、小笠原と柴崎のボランチコンビが先発した8試合で失点しなかったのは徳島戦だけ。
得点できていないのだからボランチに攻撃的な選手を2枚置く意味はないですし、失点し続けているわけですからボランチに攻撃的な選手を2枚並べておく必然なんてこれっぽちもありません。
連戦になるのでローテーションしてくれればいいのですが…。
大宮は現在17位と降格圏に沈んでいますが、フォーメーションを3-4-2-1に変更してからは(広島戦を含めて)1勝4分1敗と粘り強い戦いをしています。
ちなみに広島戦は前半を家長下がり目の4-4-2で戦って3失点、後半から新戦力のムルジャを投入してこれまでの3-4-2-1の変則的な3-4-3で戦って3得点、引き分けに持ち込みました。
4-4-2で来てくれると十分勝ち目はあると思いますが、3バックだと守備時は5バックで守られるのでトップにボールが収まらない今の鹿島ではちょっと崩しきれそうにないです。
同じように5バックで守られたソニー仙台戦も苦しみましたからね。
赤﨑が負傷中のため1トップはダヴィで行くしかない以上、ボールの収まるトップ下、ダイアゴナルにゴール前に入っていけるサイドハーフは必須です。
この試合では暑さもあってベテランの小笠原を交代させるしかなかったと言っていますから、さすがに90分使えないと思っている選手を連戦で使って来るなんてことをしたらアホ以外の何者でもないですね。
連戦なのがメンバー変更といういい方向に向かってくれればと思います。
大宮の試合はまだ観ていないのでどんな感じか分かりませんが、いきなり2得点したムルジャはやはり気になりますね。
リーグ戦ではこの5試合で1勝しか出来ていないですし、折り返し前の最後のホーム戦、対戦相手も下位なのでとにかくどんな形でもここで勝っておきたいところです。

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【天皇杯2回戦】天皇杯が始まったと思ったらあっという間に終わった…のソニー仙台戦
結果
7月12日(土) 第94回天皇杯 2回戦
鹿島 2 - 2(PK1ー2)ソニー仙台 (18:00/カシマ/3,656人)
[得点者]
23' 細見 諒(ソニー)
28' 田中 豪紀(ソニー)
33' ダヴィ(鹿島)←遠藤康
36' カイオ(鹿島)←山本脩斗

[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、柴崎、遠藤
MF:小笠原
DF:山本、青木、植田、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
55分:カイオ→中村
63分:ダヴィ→赤﨑
81分:遠藤→野沢


試合の感想
一番有り得ない先発メンバー
ソニー仙台はキックオフの時こそ昨年と同じ中盤フラットの4-4-2の形でしたが、カイオを警戒して右サイドハーフが下がって守備時は5-4-1、攻撃時は3-4-3のフォーメーションで戦っていました。
鹿島は何とセレーゾ監督の思いつき采配で4-1-4-1でスタート、小笠原がアンカーに入る形ですね。
ガチメンバーと言われていますが、この先発メンバーはセレーゾ監督の思うベストというだけで実際は攻守のバランス完全無視の一番有り得ないメンバーです。
今の所守備でもっとも信頼できる昌子がケガで欠場のため、CBが青木と植田の不安定コンビになったのは仕方ないとしても、それを補おうという思考は皆無。
負傷の伊東に替わって右サイドは守備が酷い西をそのまま入れ、相変わらず小笠原と柴崎を同時起用でバイタルエリアに守れる選手を置きません。
もう攻守のバランス以前に誰が守るの?って布陣ですよね。
しかもダヴィを1トップに置く4-2-3-1さえ機能していないのに4-1-4-1の新布陣を試す意味も分からないです。
上手く機能せず試合は案の上、カテゴリーが下のソニー仙台のペースでスタートします。
コンディションもそうですが慣れない布陣で迷いがあって、運動量とインテンシティーで後れを取り、バイタルエリアで簡単に前を向いてプレイされるシーンも目立ちます。
リズムを作れない鹿島は15分にソニー仙台のGKがDFのバックパスを手で処理するミスからペナルティエリア内での間接FKをゲット。
小笠原のシュートがバーに当たりますが、間接FKって距離が近すぎますしわざわざ練習もすることないのでけっこう決まらないんですよね。
23分にはFKを直接叩きこまれて失点、28分には相手の右サイドからのクロスを中央で簡単に合わせられて追加点まで許してしまいます。
2失点目なんて今の鹿島の悪いところが出ていますが、ソニー仙台の2人の選手を植田、青木、山本で1枚余らせる形で観てますから、後ろから飛び込んできた田中選手には小笠原がついてい行くか、西が中に絞って守備をしないとダメですよね。
2人ともさぼっている上に小笠原は植田に文句を言ってミスをなすりつけていますから、これでは失点はなくならないですし、ベテランのミスを押し付けられるわけですから若い選手が伸び伸びプレイできず成長の妨げにしかなっていないです。
さすがにこんな状態で2点ビハインドでは負けもあり得ると思いましたが、前半のうちに1点返せればまだ分からないと思い直していたところ、選手の危機感にも火がついて動きが良くなって来ます。
この時点で慌てて4-2-3-1に戻しますが、相変わらずバイタルエリアで自由にプレイさせてしまうことが多かったですね。
それでも攻めの圧力は増しており、33分に遠藤のスルーパスからダヴィが決めて反撃開始。
36分には左から切れ込んだカイオの上げたセンタリングに誰も触らず、そのままゴール。
ラッキーな得点で前半に追いつきます。
さらに西のサイドチェンジからカイオのスルーパス、ダヴィが決定機を迎えますがはずしてしまいます。
土居のドリブルからのシュート、遠藤のクロスにカイオと土居が飛び込むなどチャンスはあったのですが、ドローのまま前半終了します。
失点して相手が混乱している間に逆転ゴールを奪っておきたかったですね。

あと一息の所で最悪の采配ミス
後半になるとソニー仙台の選手はハーフタイムで意思統一してしっかり守って来ます。
逆に鹿島は人数をかけて押し込んでいきます。
植田の縦パスを遠藤が粘ってキープすると土居へ。
土居はペナルティエリアで切り返してDFをはずしてシュート、左足だったのでミートしきれずGK正面になってしまいます。
後半になっても鹿島のバイタルエリアの緩さは相変わらずで、ペナルティアークからシュートを打たれ曽ケ端が何とか掻き出します。
鹿島は土居のスルーパスに遠藤が決定機を迎えるもこちらも逆足でのシュートでGKに防がれてしまいます。
55分にはボールロストが多かったカイオに替えて中村投入、これでボールがよく回り出しサイドチェンジなど大きな展開も多くなって厚みのある攻撃が増えます。
さらに63分にダヴィに代わって赤﨑が入ると、柴崎のくさびのボールを受けて反転シュート。
中村がバイタルエリアで粘ってキープしてからシュート、さらに中村は遠藤のクロスに飛び込んでボレーという決定機も迎えるのですがGKに防がれます。
かなり引いているソニー仙台のDFラインの裏を上手く取ったのですが、GKの飛び出しがよくシュートコースがなかったですね。
山本のクロスに土居がヒールボレーで合わせるシーンなど多くチャンスを作っていたのですがゴールが奪えません。
しかし、中村、土居、遠藤の2列目に赤﨑と柴崎が絡む攻撃はすごく良く、特に遠藤はほとんどボールをキープして前を向くと赤﨑にくさびを入れてもよし、オーバーラップした西を使ってもよし、中央の柴崎に預けてもよし、センタリングを上げて中村や土居を飛び込ませてもよしという多彩な攻撃の中心になっていましたね。
あとはゴールだけというところでセレーゾ監督が最悪の采配ミスを犯します。
遠藤に替えて野沢を投入、いきなりボールを奪われてカウンターから危ない場面を作られます。
これまで後ろからのボールをキープして攻撃に繋げていた遠藤がいなくなって、ボールを持てない野沢が入ったので攻撃が停滞。
野沢は相変わらず前を向いてボールを持ってもバックパスばかりですね。
貴重な残り10分で攻撃が失速して明らかにチャンスが減ると延長戦に入ります。
野沢の投入で延長の前半も鹿島は攻撃を作れず。
逆にソニー仙台にビッグチャンスが訪れますがシュートミスしてくれて曽ケ端の正面。
さらにカウンターからサイドチェンジされると野沢の1対1の守備があまりに酷過ぎて、フリーで中央に切り込まれて決定機を作られるもシュートをはずしてくれます。
延長後半に入るとようやく野沢が前線のスペースに入る動きをするようになって、鹿島は相手を押し込めるようになって来ます。
小笠原のスルーパスに抜け出した土居がセンタリングも赤﨑のボレーはバーの上。
西のクロスに山本のヘッドはGK正面。
中村の浮き球スルーパスに裏に抜け出した赤﨑のシュート、中村のスルーパスから赤﨑が右に展開。
フリーになって待ち構えていた野沢のシュートはGKに当ててしまいます。
さらに西のクロスに赤﨑のオーバーヘッドも枠内には飛ばず。
どうしても1点が奪えない鹿島に赤﨑が負傷でプレイ継続不可能というアクシデントが発生します。
この時点でもうPK戦になるという展開でしたね。
後半に選手交代をして日本人アタッカーコンビがいい攻撃を繰り出していたのであのまま残り10分で得点できそうだったのですが、セレーゾ監督の采配で攻撃が急速に失速。
完全に足を引っ張ってしまいましたね。
センタリングは入れられていましたし、セットプレイを多く獲得できていたので3枚目のカードでは高さのあるルイス・アルベルトを入れるべきでした。

驚愕のPK戦
PK戦は鹿島が先攻。
小笠原は落ち着いて決めて、ソニー仙台の1人目を曽ケ端がストップしたところで勝ったと思ったのですが…。
野沢がGKにセーブされてしまいます。
しかし、ソニー仙台の2人目もバーに当てて失敗。
ところがここから鹿島は柴崎と中村がバー、山本も上にはずしてしまいます。
ソニー仙台が3、4人目を決めたので1-2で敗北。
PK戦は運も大きいと言ってもメンタルや技術も重要な要素なので、たいてい格上のチームやホームが勝つんですけどね。
終わってみれば決めたのは小笠原だけ、90分で決めたゴール数よりPKで決めたゴールの方が少ないという驚愕の結果に終わりました。
それ以上にこーめいが驚愕しているのは柴崎、中村、山本は3人とも上にはずしているんですよね。
確かにGKからすれば高めのコースにいいシュートを打たれるとまず止められないというのはあるのですが、当然キッカーとしても難易度が高くなります。
そのため、高めに強いシュートを狙って蹴る選手って実際はそんなに多くはないのですが3人連続で狙ったというのはちょっと信じられないですね。
右か左に蹴っておけば少々コースが悪くてもGKの逆をつけば決められます。
そこはGKとの駆け引きなどもありますが、運の要素が強くなります。
しかし、高めに強いシュートを打つというのは運以前にそこにしっかり狙って蹴れる技術と思い切りの良さが必要になって来ますからね。
4-1-4-1の布陣を試すなど相手を舐めていてPKの練習もしていなかったのかと思ってしまいますよ。
今季初のドロー、しかもその結末はPK負け。
あまりにもあっけない、あまりにも早い天皇杯敗退となってしまいました。

学習能力のなさを示した監督と可能性を示した日本人アタッカー
この試合、負けたのはセレーゾ監督の責任です。
まず中断中に鹿島は試合をろくに行わないことが、いつも中断明けの試合を難しくしています。
試合勘ももちろんですが、Jレベルの相手としっかり試合して現在地を知っておくのは重要な事です。
今季、開幕ダッシュできたのは例年と違って福岡、水戸、東京Vと開幕前に試合をしていた事が無関係ではないと思います。
そして、中断中にフィジカルを追いこんで中断明けのコンディションが悪いのもいつものことで、昨年もナビスコ杯の試合で横浜FMに惨敗しました。
コンディションのピークは9、10月あたりに持って行く調整の仕方なので、それは仕方ないとしても運動量とインテンシティーで遅れを取るのが分かり切っていながら、チームの機能性を無視した先発メンバーで臨んだのは大失策ですね。
こーめいは前回の記事で、今季鹿島が勝つには運動量とインテンシティーがキーワードですが、中断明けの試合では上回れないので、チームの機能性が重要になってくるって書きました。
ナビスコ杯清水戦のメンバーで臨むかと思っていましたが、蓋を開ければ一番ありえない先発の組み合わせでした。
チームの機能性に加えて攻守のバランスに相変わらず気を配らない選手起用、4-2-3-1が機能していないのに4-1-4-1を試す意味不明さ。
まずやるならダヴィを1トップにした4-2-3-1を機能させるためのメンバーを試すこと、攻守のバランスを高められるメンバーを試すこと、赤﨑を1トップにした攻撃陣を試すことです。
やるべきことはたくさんあるのに、それをすっ飛ばして4-1-4-1をやって上手くいくはずがないですよね。
チャンスを作りながら3点目を奪えなかったのも負けた要因ですが、5バックで守りを固める格下の相手に得点が取れないということはサッカーではよくあることです。
むしろJFLのクラブに簡単に2失点した事の方が問題ですよね。
攻守のバランスに気を配ってボランチにルイス・アルベルトか梅鉢、左に前野、右に山本の布陣で行けば普通に勝てていた試合でしたよ。
しかし、こんな監督が台無しにした試合の中でも未来を感じさせる可能性を示してくれた部分もありました。
赤﨑、中村、土居、遠藤に柴崎がからむ若い選手の攻撃陣はものすごくよかったですね。
特に中村と赤﨑のコンビはよかったですし、土居もこの試合はスルーパスを出すシーンが多かったです。
また、他の選手にマークが分散する分、遠藤も自由にプレイしやすくなっていました。
連携を熟成させればかなり強力な攻撃陣になると思います。
先発は日本人でスタートして、後半にダヴィやカイオを投入すれば得点力はJ屈指になると思いますし、あとは守備のバランスを改善するとともに高さのあるルイス・アルベルトを入れればこんなに失点しなくなるでしょう。
ただ、肝心の赤﨑がケガをしてしまったので心配です。
せっかく調子が上がって来ていただけにもったいないです。
早く戻って来てほしいですね。

残りはたったの20試合
ナビスコ杯もグループリーグ敗退しており、天皇杯も早々に大会を去ることになったので今季の鹿島に残された試合はリーグ戦の20試合だけになりました。
この調子では昨年に続いて今年も日本3大タイトルの1つも取れずに終わりそうですね。
もとより世代交代の年なんですから、もっと若い選手を多く起用して降格しなければいいっていうスタンスで行けばいいと思いますよ。
どうしても優勝を狙いたいならその方法はあります。
小笠原に替えてルイス・アルベルトを入れて、群馬からダニエル・ロビーニョを獲得することです。
ダニエル・ロビーニョはフィジカルが強く、ドリブルの突破力があって、足元はダヴィと違って上手いです。
右サイドやトップ下でも十分できるので遠藤を休ませる時のオプションにもなりますからね。
群馬ではボールをしっかりキープして上手く味方を使っているのですが、悲しいかな、ダニエル・ロビーニョにいいパスを出せるだけの選手が周りにいないです。
なのでパスを出した後ボールが戻って来ることが少ないんですよね。
しかし、鹿島だったらその心配はないですからものすごくフィットすると思います。
フロントはダニエル・ロビーニョを獲得するなんてしないでしょうし、セレーゾ監督は小笠原と柴崎のボランチコンビを使い続けるでしょうからもとより優勝を目指す気はないと思った方がいいですね。
となるともう選手の奮起に期待するしかないです。
シーズンの開幕前に東京Vに惨敗して危機意識が高まったように、この敗戦で危機感を持ってリーグ再開戦では運動量とインテンシティーを武器にファイトして欲しいですね。
とは言ってもチームが機能せず迷いがあれば運動量とインテンシティーに悪影響が出てしまいます。
そこを何とか足を引っ張る監督にめげずに、どんな理不尽が襲おうとも勝てばいいだけの話だろうという強い気持ちでがんばって戦ってもらいたいです。

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【2014】これまでの鹿島アントラーズは…
選手構成と理想先発メンバー
予想フォーメーション:4-2-3-1
GK:曽ケ端準[35]、佐藤昭大[28]、川俣慎一郎[25]、小泉勇人[19]
CB①:植田直通[20] 、青木剛[32]
CB②:昌子源[22]、山村和也[25]、中田浩二[35]
LSB:前野貴徳[26]
RSB:山本脩人[29] 、伊東幸敏[21]、西大伍[27]
DH①:ルイス・アルベルト、梅鉢貴秀[22]
DH②:柴崎岳[22]、小笠原満男[35] 、宮内龍汰[20]
LSH:豊川雄太[20]、カイオ[20]
RSH:遠藤康[26] 、野沢拓也[33]
STP:土居聖真[22]、本山雅志[35]、中村充孝[24]、杉本太郎[19]、
CFW:赤﨑秀平[23]、ダヴィ[30]

※年齢は14シーズンの表記

リーグ後半戦の構想
これまでの成績
リーグ成績:4位 勝点24 8勝6敗 25得点16失点
ナビスコ杯:グループリーグ敗退 勝点9 3勝3敗 10得点10失点
この週末から天皇杯、そして来週末にはいよいよJリーグ再開ということでこれまでの鹿島アントラーズの統括をしておきたいと思います。
W杯はものすごい試合が多く非常におもしろいですが、やはり鹿島の試合を観られないと何か物足りないですね。
中断するまでの鹿島の成績はリーグ戦が(ACL組が1試合少ないのもありますが)4位、リーグ戦は序盤のスタートダッシュが効いていい位置に付けていますが、やや失速気味で中断に突入。
ナビスコ杯は残念ながらグループリーグ敗退となってしまいました。
ちなみに昨年の14節が終わった時点の成績は、5位。
7勝4分3敗の勝ち点25、23得点21失点となっています。
ナビスコ杯を入れても引き分けが1度もない問題は後述するとして、引き分けがない分、勝点は1少ないですがリーグ戦の得失点は昨季より改善されていますね。
これはチームが若返ったことによって運動量とインテンシティーが格段に上がった事が大きな要因となっています。

若手の積極起用
[昨季フォーメーション]
FW:ダヴィ、大迫
MF:ジュニーニョ、野沢
MF:小笠原、柴崎
DF:中田、山村、岩政、西
GK・曽ケ端

[今季フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、伊東
GK・曽ケ端

上記が昨季、今季それぞれの14節までのメインメンバーとなります。
一目瞭然ですがメンバーの入れ替えが多くなっており、かなり若返っていることが分かります。
なんと移籍した大迫を含めるとフィールドプレイヤー10人のうち7人が入れ代わっていることになりますね。
昨季途中から遠藤、土居、伊東らがレギュラーを奪取、今季はさらに昌子、植田、山本、カイオor豊川らが先発に名を連ねています。
さらに後半戦はダヴィに代わって赤﨑が1トップに入る可能性もあります。
クラブから若返りとチームの再建を任されているのもありますが、セレーゾ監督はかなり大胆にメンバー起用していると言えますね。
ナビスコ杯は久しぶりのグループリーグ敗退となりましたが、リーグ戦は上位につけていることを考えると結果を見れば悪くないと評価できます。
もとよりこーめいは今季はこれまでグズグズになっていた世代交代を早急にしてもらえればと思っているので、最低限若い選手を起用できていればタイトルが取れないのも仕方ないと思っています。
というのも、内容を見ると問題は明らかなのにそこをいつまで経っても改善できずに勝点を落としている試合が多いのでセレーゾ監督に多くを望めないというのもありますからね。
本来なら昨季にもっと大胆に若手を起用して、今季タイトルを狙いに行って欲しかったのですが、ベテラン重用で始まった昨シーズンに無冠で終わったことがそもそもの大失敗です。
そのツケが今季に回って来ているわけですからね。
スタートダッシュに成功したからと言って今のチームではシーズン前に予想したように順風満帆とはいかないですし、まずは若い選手を起用して育てて行くことが最優先事項となっています。

運動量とインテンシティー
では、今のチームが勝つために何が重要かというと、前述したように今季のキーワードは運動量とインテンシティーになっています。
選手のコンディションが良かった開幕時は本当によく走れていましたし、球際でも戦えていました。
その結果、首位に立っていた時期もありましたが、連戦、気温上昇、疲労蓄積とともに負けが多くなって来ました。
これまでの鹿島はナビスコ杯を含む20戦中連戦で迎えた12試合の成績は5勝7敗、全9敗中なんと7敗を連戦に喫しています。
つまり、連戦でない試合は6勝2敗となっており、その敗戦は勝っていておかしくなかった新潟戦と選手に疲労が蓄積していたのにメンバーを変えずに臨んだナビスコ杯の神戸戦となっています。
逆にローテーションをしたナビスコ杯の仙台、G大阪、清水戦あたりはしっかり勝っています。
要するに負けている原因は明らかであり、単にそれを修正できずに同じミスを繰り返しているってことですね。
そのため、後半戦のポイントは夏場や連戦、疲労が蓄積して来るリーグ終盤をしっかりローテーションして戦えるかとなります。
これに失敗すると夏場で結果が出ずに最悪の場合残留争いに足を突っ込むことになりませんからね。
今季の鹿島は絶対的な選手があまりいないだけにメンバーを入れ替えやすい状況ですし、そうすることでチーム内の競争意識も高めて戦えるチームにしていってほしいです。

攻撃と守備のバランス改善
ベースは運動量とインテンシティーでありますが、さらに強いチームを作って行くためには戦術的な上積みも必要になって来ます。
こちらも問題点は明らかで攻守においての適材適所、バランスの改善が重要となって来ます。
まず攻撃に関してのネックは1トップとトップ下の縦関係です。
ダヴィが1トップに入るとどうしてもボールが収まらないので、2列目のところから前に展開できずに攻撃が詰まってしまうことが多くなります。
この改善点は3つでダヴィを替えるか、土居を替えるか、土居が変わるかです。
土居は香川のプレイを参考にしていると言っていますが、香川がドルトムントで活躍できたのは1トップにバリオスやレヴァンドフスキーというボールが収まる選手がいたからです。
そのため、大迫と縦関係を組んだ昨季は土居もいい形で攻撃にからめていました。
しかし、ダヴィが1トップに入った場合はトップ下にボールが収まってスルーパスを出せるようなエジル、シルバタイプが必要となって来ます。
つまり、土居が今のまま香川を目指してプレイするなら1トップは赤﨑を継続して起用した方がいいですし、ダヴィを1トップに起用するならトップ下は本山を起用するか、土居が本山のようなプレイをもう少しできるようにならないといけません。
そうでないと前線にボールが収まる選手が遠藤しかおらず停滞、相手は当然遠藤を狙って厳しく来ますから攻撃がますます機能しなくなって来ます。
コンディションがいい時期は運動量とインテンシティーでごまかせていましたが、プレシーズン前の福岡、東京V戦、中断前の疲労が蓄積した状況では明らかに問題点となっていましたね。
守備においては何度もいうようにまずボランチの改善が必要です。
DFラインは昨季から4人入れ替わってかなり若くなっていますが、その前のバイタルエリアのところでボランチが防波堤になれないどころか勝手に飛び出して穴を作ってしまうので後ろに負担がかかっている場面が多すぎます。
ボランチは柴崎にルイス・アルベルトや梅鉢などファーストボランチを組ませて、さらに1トップにはボールの追える赤﨑、左サイドに守備の上手い豊川を起用、伊東が負傷中のサイドバックは左に前野、右に山本が一番攻守のバランスがいい試合ができるでしょうね。
[後半の予想フォーメーション]
FW:赤﨑
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、植田、西
GK・曽ケ端

ところが後半のメンバーは恐らく上記のようになると思うので守備のバランスは改善されるどころか悪くなりそうです。
結局今季引き分けがまったくないのはここが原因なんですよね。
実はこの問題は昨年も同じでリーグ戦は18勝5分11敗、その引き分けのうちわけは勝てる試合を引き分けに持ち込まれているものが多いです。
攻守のバランスが悪くとにかく前からむやみに突っ込んでいくだけで必要な時間帯でしっかり守る戦いができないので失点が多くなりますし、終盤に追いつくための攻撃的な采配ができていないということです。
というわけで今後も守れるかどうかは運動量とインテンシティーにかかって来るので、引き続き引き分けの少ない試合展開が多くなるかもしれませんね。
ローテーション、攻守のバランス、問題点は明らかでやるべきこともはっきりしているのであとはそれが出来るかどうかです。
問題点を改善できれば後半戦も上位を窺える位置をキープしていけるかもしれませんね。

天皇杯初戦はソニー仙台
天皇杯2回戦は昨年と同じ対戦カードとなったわけですが、3-0とスコアは快勝だったものの内容は苦しめられたのを思い出します。
今年のチームカラーがどうなのかは知らないですが、昨年と同じなら運動量とインテンシティーの高さにまた苦しめられそうですね。
鹿島は中断中にフィジカルトレーニングをして再開時からいきなりコンディションがいい状態で入るとは考えられないので、余計に相手の勢いを上手くいなして戦うことが必要になって来ます。
つまり、重要なのはチームの機能性ですね。
昨年は大迫が代表招集で不在だったこともあって、探り探りの試合運び。
チームの機能性は限りなく低い状態でした。
どんな先発メンバーになるか分からないですが、今年は1トップに赤﨑を起用すれば順当に勝てるのではないと思います。
台風一過、ものすごく気温が高くなりそうですがナビスコ杯を敗退した分、天皇杯では勝ち進んでほしいですね。

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ブラジルW杯で日本代表が惨敗した3つの理由
ブラジルW杯はベスト8が揃っていよいよ佳境といったところですね。
決勝トーナメント1回戦も接戦が多く、勝ちたいという気持ちが伝わって来て他国ながらも観ていて応援したくなるような試合ばかりでした。
残念ながら日本は早々に敗退が決定、その内容も散々なものでした。
負けたのはもう今さらどうこう言っても仕方ないですが、ドイツW杯と同じ過ちを今大会で繰り返してしまったように分析、統括してきちんと将来に活かすことが重要となってきます。
そのため、これからの4年間のチーム作りで同じミスをしないでもらいたいという想いから敗因をまとめておきたいと思います。
敗因といってもいろんな要素が合わさってのことなので、今大会のように内容も結果も伴わなかったのでは尚更挙げればキリがないでしょうけど、ここではその中でも特に大きな要因となった3つを取り上げています。

①コンディション不良
日本代表のコンセプトを表す言葉としてポゼッション、攻撃サッカーなどが目立ちましたが、世界と戦う上で運動量も重要なファクターでした。
自分たちより実力が上の相手はもちろん、パスサッカーをするならオフザボールの動きを多くしてパスコースを常に作って行かなければ1対1の局面では体格の小さい日本は不利になりますから。
しかし、グループリーグでの各国の走行距離ランキングで日本はなんと20位(317.5km)。
実際に試合を観ても走れていなかったですし、球際でも戦えていなかったですからね。
これはそもそも戦いに来ていた他国と比較してサッカースタイルの展示会気分で来ていた日本の気持ちの差という根本的な問題であり、コートジボワール戦で相手の力に押し込まれて自分たちのサッカーに迷いが生じて走れなかったというのもあるでしょう。
ただ、グループリーグを首位通過したコロンビアの走行距離は21位(314.5km)と日本より下回っていますから、走行距離の多寡の問題だけではなくいかにチームが意思統一して効果的に走れるかというのがもっとも重要ってことですね。
日本はそういったメンタル面の不安定さがコンディションにも影響したと思います。
しかし、フィジカルコンディション自体も日本は良くなかったのは言うまでもないですね。
チームの中心選手である本田や香川は所属クラブで出番が少なくなって調子が落ちていたのは誰の目にも明らかでしたし、大会前のザンビア、コスタリカ戦でメディアは復調していると必死に持ち上げていましたが、どう考えても絶好調時と比較してパフォーマンスは低調でした。
また、遠藤と今野のG大阪組は昨年J2で戦った影響があったのか、単に年齢的な問題なのか、まったく動けなくなっており(大会前の3試合を含む)6試合で実際に失点に絡む場面がものすごく多くなっていました。
さらに篤人や吉田は間に合ったものの長谷部は負傷明けで90分出場させることが困難な状況で大会を迎えてしまいました。
これだけチームの軸として起用して来た選手が軒並み不調でしたらいい結果が残せるはずありませんよね。
キャンプ地選びに失敗したということもメディアでは言われていますし、コンディションはフィジカル的にもメンタル的にも世界で戦えるものでは到底ありませんでした。
海外でプレイする選手が増えて所属クラブでレギュラーを取れず試合に出場できない選手はこれからも出て来るでしょうし、本田、遠藤、長谷部、今野など4年前から変わらない中心選手の旬を逃してしまったのもチーム作りの失敗に大きな影響がありました。
そういった問題を次の4年間では改善していかないといけないですね。

②1トップ争いの迷走
本田や遠藤、長谷部、今野らが変わらない中で1トップには新しい血が入りました。
前田に替わって柿谷、大迫が台頭、大会本番では大久保もメンバー入りしました。
それ自体はいいことですし、こーめいは切り替えのタイミングも決して遅すぎたとは思いません。
ただ、その1トップ争いの進め方が稚拙過ぎましたね。
前田の役割をするなら大迫がベストというのは誰もが認めるところ、すんなり大迫を軸に据えてチームを作って連携を高めて行けばよかったのですが、ザッケローニ監督は一貫として柿谷を優先して使っていました。
本田が柿谷を絶賛していた影響もあったのかもしれませんが、このせいで大迫が1トップに入った時は本田や香川からいいパスが出て来ないという明らかな連携不足が生じていました。
そのためプレイスタイル的に柿谷は先発では起用しづらく、結果も出せていなかったもののなんだかんだでこーめいは本大会でもこれまで起用していた柿谷を選ぶと思っていたんですよね。
ところが大会が始まってみると序列がいきなり大迫、大久保、柿谷となり、ギリシャ戦では本田をトップに入れてパワープレイをするなど完全に迷走していました。
先発で大迫を起用したのは良かったのですが、ザッケローニ監督が本田の顔色を窺わずに断固たる決意で早くから大迫を軸に決めていたら、もっと大迫もわがままにプレイできるようになっていたでしょうし、2列目とのパス交換もスムーズだったでしょうね。
実際にコートジボワール戦では大迫は本田らに気を遣っていましたし、2列目の選手が大迫を使おうとする意識も低かった(1失点目は香川がフリーの大迫に出さずに狙われている本田にパスしてそこで奪われてからのもの)です。
前田→柿谷→大迫→大久保と1トップ争いで迷走してチームの実力が発揮できなかったのは本当に残念でしたね。
旬の選手から勢いのある選手に入れ替えることは大事ですし必要なことだったと思いますが、その段階で1トップに求めるものがブレてしまってチーム作りがモタつき、チーム自体がゴタゴタしてしまいました。

③意味のない二者択一議論
ポゼッションかカウンターか
鹿島の選手がほとんど関わらなかった今回の日本代表にこーめいはあまり思い入れはなかったのですが、常に感じていたことはポゼッションかカウンターかの二者択一議論のくだらなさです。
これが今大会で日本が惨敗した最大の理由ですね。
南アフリカW杯は守ってカウンターでグループリーグは突破したものの、このサッカーではそれ以上の成長がないということで、ザックジャパンは攻撃的、パスサッカー、ポゼッション、これらをキーワードに本田を中心にチームが作られて行きました。
それでもザッケローニ監督はイタリア人らしくバランスを気にしていたのですが、増長した本田に流されてより繋いで行くスタイルへと傾向していってしまいます。
この考え方がほんとうにくだらなく意味がないですよね。
ポゼッションかカウンターかなんていうのは、あくまで勝つための手段であって目的であっていいはずがありません。
ザッケローニ監督だけでなく長友や香川らが本田に迎合する中で唯一警鐘をならしていたのが篤人です。
コートジボワール戦後にもコメントしていましたが、「世界相手では自分たちのサッカーをやらせてもらえない。その時に時にどうするか」、「勝つことが重要なのか、スタイルを優先するのか」、こういったことを常に言っていましたからね。
大会後になって、シャルケでチャンピオンズリーグにコンスタントに出場して来た篤人が一番経験が豊富で世界を分かっていたという風潮で言われ始めましたが、これは間違いなく鹿島で培われた考え方です。
鹿島は昔からブラジルスタイルなのであくまで勝つことを目的として戦っていますから、ポゼッションかカウンターかなんてスタイルへのこだわりはありません。
その時いるメンバーで出来るサッカー、対戦相手やスコア、時間帯を考えてポゼッションもすればカウンターもしますし、ロングボールだって使います。
勝つためにどういった手段がもっともいいか選手が考えながらプレイしているわけです。
これはコートジボワール戦の大迫を観ても分かります。
試合開始直後に本田と高い位置からプレスをかけるのですが、後ろがついて来ておらず、またコートジボワールのラムシ監督が日本の前線からのプレスはずしをやっていたので日本のプレスはハマりませんでした。
この状況から大迫は引いてブロックを作って守る方がいいと判断、前線から追わなくなります。
要するに鳥栖のように引いてブロックを作ってボランチにボールが入ったらプレスに行くっていうやり方をしようとしたわけですね。
サッカーを分からない人は走っている人=がんばっているとしか判断できないですから、本田が大迫を追い越してファーストプレッシャーになっていたコートジボワール戦を観て、大迫が守備をさぼっていると思う訳ですが、本田はコートジボワールの選手やボールを追っていたわけではなく単に勝負度外視で自分の目指す理想だけを追っていたに過ぎません。
結局本田が1人でプレスに行ってしまうので大迫も付き合っていましたが、本田の試合状況、戦術理解度の低さがあの試合を難しくしました。
日本が先制したこともあって守ってカウンターを狙えれば十分勝てる試合に持って行けたんですけどね。
もちろん引いて守ってばかりではいつかやられてしまうのでカウンターで相手に脅威を与えることが重要になって来ます。
これも大迫はできていたんですね。
ザッケローニ監督からはあまりサイドに流れないように指示が出ていますが、あの試合2列目であまりにもボールが持てずに押し込まれていたので大迫はサイドで起点を作ることを考えます。
まさに日本が最初の失点を喫したシーンがそうなんですよね。
前述しましたけど、あのシーンは大迫がサイドに開いてフリーでいました。
香川はパスを出せるタイミングもあったのですが、本田に繋いでそこで奪われてから失点してしまいます。
シンプルに大迫に出してカウンター、もしくはサイドでタメを作って後ろの選手が押し上げて攻撃するなどすれば日本は十分追加点を上げることが出来ていましたから。
勝つことを目的に戦っていればまず選択すべきプレイ、サッカーのスタイルだったわけです。
コロンビア戦ではまさに日本が同じことをされてボコボコにされてしまいました。
日本サッカー協会はこんなことにも気付かずまた同じように攻撃的サッカーを目指すんでしょうが、次期監督にほぼ決まりと言われているアギーレ監督にはきちんと勝負にこだわったチーム作りをしてほしいですね。
W杯で勝つためにはポゼッションかカウンターかではなく、両方できるようにならないと話になりません。
その根拠は以下の3つです。

日本代表の成績
ドイツW杯とブラジルW杯では攻撃的なサッカーを目指していずれも惨敗、南アフリカW杯、ロンドン五輪ではポゼッションサッカーを目指していたもののチーム作りに失敗して直前でカウンターサッカーに変更、グループリーグ突破を果たしました。
この結果からカウンタースタイルを目指すのがいいかと思いがちですが、南アフリカW杯ではパラグアイ、ロンドン五輪には韓国に負けたという現実があります。
今大会でもギリシャやコスタリカが勝ち上がっていますし、決勝トーナメントではカウンター主体のチームと対戦する可能性も十分あるわけです。
その場合、身体能力や経験で劣る日本は同じカウンターサッカーで我慢比べのような展開に持ち込まれるより、ポゼッションして戦った方が勝てる可能性が上がります。
また、カウンターしか出来ないとグループリーグでの戦いで研究されてしまうので不利になって来ますね。
過去の日本代表の成績からもポゼッションだけ、カウンターだけというチームではこの先成長できないというのはすでに明らかになっています。

スペインの真実
ポゼッションサッカーの究極的な存在として挙げられるナショナルチームは間違いなくスペインです。
欧州選手権連覇、南アフリカW杯と優勝していますからね。
ただ、スペインのポゼッションサッカーというのは特殊で日本がそこを目指してもはっきり言って意味がないです。
そもそもスペイン代表のサッカーはバルセロナというクラブが基にあるからこそあれだけのポゼッションが代表でも成り立っているわけですからね。
そのため、他が同じようなことをやろうとしてもできないですし、せめてメキシコのように代表の選手のほとんどが国内でプレイしていて全員足元が上手いとかでないと厳しいです。
もう1つスペイン代表の真実として08年の欧州選手権ではけっこうカウンターを使っていたという事実があります。
ピボーテのマルコス・セナが上手くバランスを取って守り、自陣でボールを奪ってサイドに流れたビジャにロングボールを入れてそこを起点に攻めるってパターンですね。
つまり、あのスペイン代表もいきなりあそこまでのポゼッションサッカーで国際大会で結果を残したわけではありません。

南米のカウンター国
南米にはカウンターを主体とする国が多いです。
これはブラジルとアルゼンチンという圧倒的なタレント軍団と戦ってどう勝つかを考えたら当然そうなりますよね。
日本が簡単にポゼッションサッカーでどの相手にも戦うことが出来るなら、とっくの昔に南米にブラジル、アルゼンチンに次ぐ第3の列強国が出て来ているはずです。
しかし、未だにそんな国は出て来ていません。
なぜならそのためにはブラジルやアルゼンチン並みに常に優秀な選手を輩出し続けないといけないわけで、何十年とブラジル、アルゼンチンと戦っている南米の国々が勝つためにカウンター主体の方がいいとしているわけですからね。
しかし、そういった国がカウンターだけかと言うとそうではなくポゼッションできる相手にはそうしています。
日本もハメス・ロドリゲスが出場してから勝ち越しゴールを奪われるまではコロンビアにボールを支配されて攻め込まれていましたからね。
逆にブラジルやアルゼンチンだって常に90分ポゼッションして戦えるわけではなく、押し込まれる時間帯ではカウンターを用います。
トップ下が本田ではなくハメス・ロドリゲスだったら日本ももっとポゼッションサッカーを披露できたでしょうし、コロンビアもハメス・ロドリゲスのような選手をどの時代でも輩出し続ける事が出来たら将来的には世界相手にポゼッション主体で戦うチームになっていくのかもしれませんね。

日本がポゼッションサッカーを目指す4つの条件
こーめいはポゼッションでもカウンターでも狙いがあってその戦術を取っており、しっかり機能していればスタイルにはこだわりはありませんし楽しめます。
しかし、ポゼッションサッカーの方が多くの人が分かりやすく楽しいと思えるのは事実ですし、別にそこを目指すのは否定しません。
しかし、やろうと思ってすぐ出来るわけでもないですし、今のようにポゼッション、ポゼッションとむやみやたらに目指したところで上手く行くはずもありません。
実現するならしっかり段階を踏んで徐々に強くなっていくしかないですからね。
最後にそのための指針を4つ示しておきます。
①日本代表の成績
日本が世界を相手にポゼッションサッカーで戦うならW杯、コンフェデレーション杯、(招待された場合の)南米選手権などの国際大会の直近10試合のうち8試合はポゼッションで戦えないと実現できないでしょうね。
しかもその8試合の成績が6勝2分くらいでない限り、はっきり言ってポゼッションサッカーで戦いたいとか攻撃的にいくとか言われても絵空事にしか聞こえません。
そもそもポゼッションサッカーなんて目指すとかそういうものではなく、勝つためにポゼッションとカウンターを駆使して戦っていって、世界で勝てるようになった時に自然とそうなっているものだと思うんですよね。
それまでは1試合1試合勝つためにどう戦うのがいいのか追及して経験を積んで行くしかないです。
そうやって日本がW杯などでコンスタントに結果を出せるようになり、タレントを輩出し続けることが出来るようになっていれば多くの対戦国相手にポゼッションサッカーを出来るようになっていますよ。

②スペインでプレイする選手
今回は本田や長友中心にポゼッションサッカーを叫んでいましたが、ウノゼロサッカーの現実主義のイタリアでプレイしている2人に言われても…って感じですよね。
しかも本田に至っては主力でもレギュラー扱いにもなれてないわけですから。
香川を含めてそのリーグのビッグクラブでプレイする選手が増えて、そういうクラブは当然ポゼッションして戦える試合が多いのでそれで日本代表もそれが出来ると勘違いしてしまったんですかね。
別にCSKAモスクワやインテル、ACミラン、マンチェスター・ユナイテッドがボールを支配してサッカーができるのは本田や長友、香川がいるからではありません。
世界を相手にポゼッションサッカーで戦うと言うならスペインのリーガあたりで中心選手としてプレイしているくらいでないと説得力がないです。
そういった中盤の日本人選手が3、4人出てくればポゼッションして戦える試合も多くできそうですけどね。

③世界トップクラスのストライカー
ギリシャ戦からも分かるようにボールを支配していても結局最後に決めてくれる選手がいないとポゼッションしていても意味がありません。
ボールを回すことが目的ではなく、得点を取ることが目的なわけですから。
世界トップレベルのストライカーが1人でもいればポゼッションの威力というのは全然違って来ます。
例えば今大会の日本の試合ではチャンスは作れていたのでそこを決められていればという意見をよく聞きます。
実際に大久保など決定機がありましたからね。
しかし、あのくらいのチャンスどころかそれ以上のチャンスを普通にどこも作っています。
決勝トーナメントを観てる人なら負けたチームのシュートがポストやバーに当たったシーンはいくつも観ていますから。
それでやっぱりそこを決めたチームが勝って行ってるんですけど、日本はまだまだ決定機の数自体あまり作れていないですね。
世界的なストライカーはカウンター時に数少ないチャンスを決めるという意味でも重要ですし、ポゼッション、カウンターに関係なく出て来て欲しいです。

④世界で通じるドリブラー
日本には世界で1対1で通用する選手がいないですよね。
これはザッケローニ監督も熱望していたと思うんですけど、諦めた3-4-3の布陣ではWGとWBに1人ずつはドリブルが出来る選手がいないと攻撃できないです。
だから日本代表は3-4-3でやっているときはパスを回すだけでまったく打開できなかったですよね。
日本は原口、宇佐美、永井、宮市など期待されるドリブラーはいますが、メンバーに選出された斎藤以外はまったく育ちませんでした。
実際にザッケローニ監督は会見で宇佐美や原口らの名前を挙げて順調に育っていないと発破をかけたこともありますし、3-4-3を諦めた理由もドリブラー不足からだと思います。
ポゼッションできるかどうかは個の力によるところが大きいですから、ドリブルでの仕掛けで計算できる選手がいれば当然ポゼッションもしやすくなりますよね。
日本にはただ足が速いとかそういう選手ばかりで1対1の駆け引きが上手い選手がいません。
アメリカの選手の方がよっぽどドリブルの仕掛けが上手いですし、ネイマールやC・ロナウドのように相手を抜かなくても半歩抜け出してそのギャップでいいクロスを上げられればいいのですが、本当そういう選手は日本に少ないですよ。
ポゼッション、ポゼッションと全体像ばかり言ってないでそのためにはどういう選手が必要か、部分的なところからしっかりやっていかないといつまで経っても絵に描いた餅状態のままです。

最後にまとめておきますが、要するにポゼッションを極めるとか、カウンターを極めるなんてことはどうでもよく、例えばポゼッションだったら引いた相手をどう崩すか、カウンターならオランダなどの強豪国相手にどう失点せずに持ちこたえるか、またカウンターから数少ないチャンスをゴールに結びつけるか、今より1つレベルの高いところを目指してやっていくのが世界で勝てるようになるための方法です。
スタイルにこだわるか、勝負にこだわるかでしたら確実に後者の方が優先されるべきですし、世界で勝てる実力をつけてからスタイルなんてものは考えるべきですし、世界で勝てるようになったのなら自然とポゼッションサッカーの道も見えて来ますよ。

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