鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
08 | 2014/09 | 10
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

【J1第26節】連戦を完封大勝で締める…の徳島戦
結果
9月27日(土) 2014 J1リーグ戦 第26節
徳島0-5鹿島(19:04/鳴門大塚/10,493人)
[得点者]
39' カイオ⑤(鹿島)
40' 土居聖真⑦(鹿島)←西②
58' カイオ⑥(鹿島)←遠藤康⑤
59' 遠藤康⑧(鹿島)←カイオ②
71' 遠藤康⑨(鹿島)←柴崎岳⑤


[フォーメーション]
FW:赤﨑
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、青木、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
60分:昌子→山村
69分:カイオ→豊川
74分:土居→中村


試合の感想
1点目を取るまでが…
徳島は3-4-2-1の布陣、フィールドプレイヤーは前節と同じですがGKを替えて来ましたね。
川浪はJ2岐阜で11年に出場歴はありますが、何かを変えたいという小林監督の意図なのか経験の少ない選手を思い切って起用して来ましたね。
アドリアーノは引き続き欠場です。
鹿島は4-2-3-1、こちらも先発メンバーの変更は1人だけ。
出場停止のダヴィに替わって赤﨑が1トップに入りました。
この日も鹿島は立ち上がりから好調。
土居のシュートで口火を切ると、遠藤のフィードからいいタイミングで裏に抜け出した赤﨑が決定機を迎えます。
シュートはGK正面となってしまいますが、立ち上がりからチャンスを作って行きます。
さらに5分には赤﨑が競ってこぼれたボールを土居が拾ってスルーパス、抜け出した遠藤がチャンスを迎えるもシュートは右にそれてしまいました。
この試合でも序盤からいい攻撃をしながら決め切れません。
徳島のチャンスはセットプレイから。
15分にはCKからフリーの高崎がボレー。
これはゴールの上を大きく越えて行きますが、昌子がマークをはがされて完全にフリーになっていましたね。
このところ1対1ではほぼ完璧な対応を見せていた昌子ですが、高崎へ縦パス、ロングボールが入った時の応対を含めてその強さには苦労していました。
16分には徳島がFKから決定機を作ります。
藤原の頭に当たってこぼれたボールを佐々木がボレー、再び藤原が頭でフリックしてゴールを狙いますがポストに当たります。
さらに徳島の攻勢は続いて高崎のポストプレイから大﨑が飛び出してペナルティエリアに侵入、完全に守備で置いてかれていたカイオが後ろから行って大﨑が倒れます。
しかし、これはノーファウル。
カイオは足も手もかけてないですから、これでPKは取らないでしょうね。
レフェリーによっては大﨑のシミュレーションを取られてもおかしくないところです。
チャンスを作れた事で勢いが出て来た徳島は球際の争いも激しいくなり、逆に鹿島は連戦の影響かいささか体の重さを感じさせます。
横浜FMは試合終了間際、仙台戦は後半始めからだったのが、この徳島戦では前半半ば辺りからと相手にペースを握られる時間帯が早くなっていました。
そうなった原因にはビルドアップのまずさにもありました。
徳島は3-4-2-1なので、5バックになって守ればWBとボランチ、シャドーの3人でサイドにプレスをかけて来ます。
この布陣だとサイドでプレスをかけて追い込みやすいんですよね。
逆に中央にスペースがあって序盤はそこを上手く使えていたのに、途中からサイドに偏っていました。
赤﨑、土居、遠藤が中央でフリーでボールをもらって前を向けるタイミングがあったのに、そこを使わずにプレッシャーのきついサイド(特に右サイド)からビルドアップしていたので徳島の守備にはまってしまいましたよね。
というわけでなかなかチャンスが作れなくなっていた鹿島ですが、34分にロングボールから決定機を作ります。
昌子のフィードをDFが頭でGKにバックパス、このボールを土居が拾います。
飛び出して来たGKを引きつけて冷静に中にパスを送るとそこにはフリーの赤﨑が。
あとは決めるだけだったのですが、ゴールライン上にカバーに入っていた藤原にシュートをクリアされてしまいます。
グラウンダーのシュートでなかったら確実に入っていたと思うのですが、トラップが少しずれたので焦ってしまったんですかね。
これだけのビッグチャンスがありながら先制点を奪えないと嫌な雰囲気になるものですが、そんな流れを打ち破ったのは徳島のミスでした。
前回の記事で後ろの選手のミスが多いと書いたのですが、山本の折り返しのヘッドをGKの川浪がキャッチミス。
さらにはじいたボールを拾った藤原が痛恨のクリアミス。
近くにいたフリーの選手に渡すか、ハイボールでクリアしておけば問題ないところを利き足と逆の左足だったのでミスったのでしょうね。
それを拾ったカイオのロングシュートは見事でした。
右足のアウトサイドにかけてGKから逃げるボールは豪快にファーサイドの隅に決まりました。
1点が入って気持ちも軽くなったのか、鹿島の選手から重さが消えて動きが軽快になります。
1分後にカウンターからカイオがドリブルで運んで上手く逆サイドに展開。
西のファーサイドへのセンタリングを土居が頭で決めます。
GKの動きの逆を狙って叩きつける教科書通りのヘディングでしたね。
ここ2戦は先制点に続いて追加点も取れないという展開だったのでこの2点目でかなり楽になりました。
残り時間は上手くボールを回して徳島の選手を引き出してから攻撃の隙を窺いながら前半終了。

2列目爆発
後半も鹿島が攻め込みます。
51分には柴崎が高い位置でボールを奪うと土居へ縦パス。
ペナルティアークからシュートを放ちますがわずかに左にはずれます。
カウンターから高崎にいドルシュートを打たれる場面もありましたが、赤﨑が粘ってCKを獲得すると58分に追加点を奪います。
遠藤のCKに頭で合わせたのはカイオ。
59分には柴崎の左サイドへの展開、今度はカイオから遠藤の頭で4点目をあげます。
珍しくカイオがゴール前でいいセンタリングを上げたのですが、徳島のDF陣は突っ立っているだけなのであれではボールホルダーはプレッシャーを感じませんし、余裕があって何でも出来てしまいますね。
4点差がついたところでイエローカード累積3枚の昌子に代えて山村を投入します。
さらに西のセンタリングから逆サイドに飛び込んで来た山本のシュート、小笠原のスルーパスから赤﨑、土居のスルーパスに遠藤とチャンスを作ります。
どうして遠藤のチャンスの時、赤﨑はゴール前に入らなかったのでしょうね。
遠藤は折り返しのパスを狙っていたのに赤﨑が入って来なかったので仕方なくニアサイドを狙ってシュートを放ったのですが、シュートのこぼれ球もあるわけでストライカーならゴール前に入らないといけないですよ。
69分にカイオに代えて豊川と投入。
71分に柴崎の浮き球スルーパスに再びDFラインの裏に飛び出した遠藤が右足トラップ、左足で決めて5点目ゲット。
遠藤は他に高い位置で起点になれる選手がいないチーム事情から後ろでボールをもらって攻撃の組み立ての仕事をしていますが、他にボールをキープしていいパスを出してくれる選手がいたら本来はゴール前に入っていくのが好きな選手ですからね。
それだけこの試合では土居やカイオが起点になれていたと言えますが、この得点シーンも遠藤へのマークが甘いというのもありますが、何より柴崎のところで自由にやらせ過ぎです。
なかなかあの位置であれだけ自由にさせてくれるクラブはないと思いますけどね。
5点目が入ったところでセレーゾ監督は土居に代えて中村をトップ下に入れます。
普段出場機会が少ない選手の起用ということで、3枚とも得点差を考えたいい交代でした。
ただ、それだけに豊川、中村、この試合で決定機をものに出来なかった赤﨑とゴールを決めたい気持ちが強くここからの攻撃はチグハグになってしまいましたね。
DF陣も昌子でさえ手を焼いていた高崎に山村は手を使って止めるしかできず、DFリーダーを失った青木の慌てぶりも酷く、不安定になって行きました。
しかし、どうしても得点を取りたい気持ちが強くなるのは仕方ないですし、得点差を考えて経験を積ませる起用と考えれば非常によかったです。
こういう試合展開でベテランを使ってしまうとチーム全体のモチベーションも落ちてしまいますからね。
内容的には攻守にちぐはぐ感が生まれてしまい、見どころは豊川のミドルシュートくらい。
ロスタイムには失点しそうな場面もありましたが、何とか無失点で試合終了を迎えて3連戦を完封大勝で締めくくりました。
この3連戦の7得点はすべて2列目、先発した3人によるものでした。
遠藤(3得点1アシスト)、土居(2得点1アシスト)、カイオ(2得点1アシスト)と爆発、ここにストライカーの得点が加われば1点目を取るのにこんな苦労しない展開に持って行けるでしょう。

混戦Jリーグになるか!?
下位クラブの調子が悪いのでそうそう取りこぼさないと思っていたのですが、今節は浦和がC大阪に負け、川崎が仙台に引き分けました。
C大阪はカカウが前節の試合後に厳しいコメントをしており、山口の今季絶望という発表もありましたからちょっとチームの雰囲気が変わったのかもしれませんね。
調子の悪い下位クラブと言えど監督交代、選手だけの決起集会、降格決定などによってメンタル面で変化があると、そういったタイミングで当たるとJリーグでは取りこぼしが起きやすいです。
毎年、Jリーグが混戦になる要因ですが、今節の結果を観ると今年もやはりそうなるのかと感じさせます。
また、3連戦の3戦目ということで体力的な影響もあったのでしょうね。
連戦と言えば、この3連戦でもう今季は最後と思っていたら10月にも3連戦があって、その3戦目が浦和戦となります。
C大阪戦での敗戦も浦和が多くのチャンスを作りながら、疲労の影響でいつもよりズレが生じて決め切れなかったところから生まれたようです。
そのため、連戦の選手起用を上手くやっていかに乗り切るかも重要になって来ます。
セレーゾ監督が選手起用や采配を奇跡的に間違えなければもうワンチャンスあると書きましたが、先発メンバーをジョルジ・ワグネルから遠藤に代えて3連勝。
今のところ采配も大きく間違えていないですし、対戦クラブの攻撃力が低かったこともあって3連戦を完封で締めることが出来ました。
それだけにジョルジ・ワグネルを先発で起用して勝ち点5を落としたFC東京、大宮戦の痛さがかなり響くのですが、なんだかんだで今年も混戦のJリーグになるのかもしれませんし、そうなればもうワンチャンス出て来る可能性もあります。
ただ、混戦に持って行けるかは次節に勝てるかどうか、それによって決まって来るでしょう。

後半戦の首位決戦
その次節は絶好調G大阪をホームに迎えます。
18節からのリーグ後半戦、7勝1分1敗の勝ち点22とG大阪は首位をひた走ります。
ちなみに鹿島も7勝1分1敗の勝ち点22と並んでいるのですが、22得点8失点なので22得点5失点のG大阪には得失点差でリードされてしまいます。
しかし、後半戦3位と4位が勝ち点17の浦和(5勝2分2敗)とFC東京(4勝5分)ですから、かなり勝ち点を稼げていると言えます。
というわけで後半戦の首位決戦となるわけですが、G大阪は攻守にいいですよね。
宇佐美のドリブルはもちろんですが、パトリックの裏抜けが効いていてそれで相手のDFラインを下げられるので後ろの選手がプレイしやすくなっています。
遠藤のセットプレイ、パスは言うまでもないですが、宇佐美もけっこういいスルーパスを出していますね。
また、前線と2列目の選手の距離間がいいので、くさびを当ててからのワンツーなどコンビネーションプレイも多彩、マークははがされないように付いていくのが大変です。
ポゼッションもさることながら、カウンターでもパトリックの動き出しが早いので注意が必要です。
執拗にDFの裏やサイドのスペースを狙って来ますし、体の強さだけでなくスピードもそこそこあるのでドリブルでの仕掛けにも気をつけたいです。
守備意識も以前より格段に高くなっており、攻守の切り替えも早いですしプレスバックして挟んでボールを奪う場面も多いですね。
ただ、ディフェンディングサードでは寄せが甘くボールウォッチャーになっている時があるので狙い目ですね。
鹿島はダヴィが引き続き出場停止なので、1トップは赤﨑続行でしょう。
徳島戦では決定機を決められなかったですが、G大阪戦で得点を取れればそんな苦い思い出も一気に名誉挽回できますからがんばって欲しいです。
先発メンバーは同じでしょうが、植田がU-21代表から戻って来るのでそこの入れ替えがあるかどうかですね。
この3連戦は完封したと言っても相手の攻撃力が低かったのもありますから、G大阪の攻撃を抑えることができればリーグ終了時に34失点以下というラインも見えて来ると思います。
08シーズンからの対戦では鹿島はG大阪相手に5勝4分2敗、ホームでは3勝1分1敗となっています。
運動量とインテンシティーで相手を上回って、サイドチェンジを上手く使えばチャンスは作れるでしょう。
赤﨑の裏抜けだけでなく、くさびのボールももう少し使って行ってもいいと思いますけどね。
あとは決めるべきところを決められるかという試合展開になるのではないかと思います。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→

スポンサーサイト
【J1第25節】完封試合で2連勝…の仙台戦
結果
9月23日(火) 2014 J1リーグ戦 第25節
仙台 0 - 1 鹿島(14:04/ユアスタ/17,006人)
[得点者]
43' 土居聖真⑥(鹿島)←ダヴィ⑦
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、青木、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
70分:遠藤→ジョルジ・ワグネル
77分:ダヴィ、土居→赤﨑、梅鉢


試合の感想
ロングボールの功罪
仙台は4-4-2の布陣。
鹿島は4-2-3-1、中2日の試合ですが両クラブとも前節とまったく同じ先発メンバーでのスタートとなります。
試合は序盤から鹿島がチャンスを積み重ねて行きます。
まずは4分、中途半端なバックパスにダヴィが突進。
これは飛び出したGKの関にクリアされるもこぼれ球を土居が拾います。
ドリブルで運ぶも関がそのままマークに付いて来たので一旦下げて、柴崎のミドルシュート。
DFに当たったこぼれ球を今度は遠藤が拾って、ドリブルでかわして右足シュートを放つもサイドネットとなります。
10分にはクリアボールをダヴィがDFを背負いながらトラップすると、上がって行った柴崎がそれをかっさらって絶妙なスルーパス。
DFラインを破った土居がGKもかわしてシュートを放つもこちらもサイドネットに突き刺さってしまいます。
さらに遠藤がドリブルで1人かわしてスルーパス。
今度はダヴィが決定機を迎えますが、シュートはDFのスライディングに阻まれてしまいます。
そして再び遠藤が起点になって仙台選手を引きつけると昌子がカイオへ左足での展開。
折り返しをゴール前まで走った遠藤がシュートするも右に外れてしまいます。
ここから少し膠着状態になりますが、25分には遠藤のロングボールからダヴィがシュート。
角度がないところから上手く逆サイドに流したのですが枠からそれてしまいました。
ここまでのチャンスでやっぱり1点は決めておきたかったですよね。
特にダヴィはストライカーですし、チャンスもあったわけですからもう少し決定力を上げてくれないと困ります。
この試合、鹿島はいささかロングボールが多くなり過ぎていました。
仙台がDFラインを高くしていたわりに前線でプレスがかかっていなかったので確かにロングボールは有効でした。
実際にそこからチャンスも作っていたのですが、青木のカイオへのフィードなどスペースもなければフリーでもないところへの無駄なロングボールもまた多かったです。
これは仙台のカウンターを回避するというメリットもあったのですが、あまりに簡単にロングボールで相手ボールにしてしまう場面も多かったので攻守の切り替え、前線へのプレスで運動量が増える要因となっていました。
特に中盤の選手にとっては負担が大きかったと思います。
これが後半、一気に運動量が減った原因にもなりました。
前半に得点しておかないと嫌な流れになりそうな鹿島は35分に山本、カイオと繋いで小笠原がDFの裏へダイレクトパス。
三度ダヴィがチャンスを迎えますが、シミュレーションをとられてイエローカード。
ちょっとこれはPKを取ってもらえないでしょうね。
関は手でダヴィに触ってはいないですし、足が引っ掛かったかどうかというところですが引っかけに行ったというプレイではまったくなかったので。
終了間際の43分、ようやく鹿島がチャンスをものにします。
仙台はDFラインは高いものの小笠原がドフリー。
精度の高いフィードにダヴィが飛び出してグランダーのセンタリング。
ニアで土居が上手く合わせて先制点、ロスタイムにはその土居のパスからダヴィがチャンスを迎えますがここも決められず。
再三のチャンスがありながら決め切れなかったものの鹿島が1点リードして折り返します。

試合の終わらせ方がなってない
後半に入るとまず仙台がチャンスを作ります。
赤嶺とのワンツーからウイルソンがゴール前に迫りますが、青木が何とかカバーに戻って事なきを得ます。
鹿島はすぐに反撃、右サイドの遠藤と西で作ると柴崎が上がって来てDFとGKの間に速いクロス。
カイオとダヴィが飛び込みますが触れません。
ここゴールキックの判定にされてしまいましたが、石川に当たってクロスがズレてるんですよね。
当たってボールの軌道が変わってなかったら中で合わせて追加点を取れていたと思います。
前半はロングボールばかりでしたが、遠藤が起点になって西が絡むことで柴崎も高い位置に上がっていい攻撃参加が出来たシーンでした。
53分には土居のクロスからファーサイドに飛び込んで行った西のヘッドもミートし切れず。
土居は左足でもいいクロスを上げますね。
鹿島ペースだったのはここまで、次第に仙台に主導権を握られてしまいます。
原因ははっきりしていて鹿島の運動量が一気に落ちたからですね。
なかなかボールを持てなくなって選手交代が確かに必要で、タイミングは良かったですし柴崎をトップ下に上げるのも良かったのですが、セレーゾ監督は何故かジョルジ・ワグネルをボランチに入れて余計に混乱してしまいます。
スピードがないので当然なのですが、途中出場の選手がスタートから出場している相手選手に簡単にドリブルで振り切られていたらヤバイですよ。
結局試合のペースを変えることはできずに7分後には梅鉢を入れてジョルジ・ワグネルを左サイドハーフに。
1トップも赤﨑に交代します。
赤﨑は遠藤が出場している時間に出したいですよね。
これでバランスが改善されてジョルジ・ワグネルがボールを持つ時間も増えて行ったのですが、フレッシュな赤﨑にはボールを出さず中2日で疲労が顕著な柴崎やカイオを走らせるのであまりいい攻撃は出来ていませんでした。
80分の決定機は梅鉢のいいサイドチェンジから。
仙台の選手も疲れて守備がシフトしきれなかったので西から縦パスをもらった柴崎が1人かわしてフリーになると精度の高いセンタリング。
いいタイミングでゴール前に入った赤﨑ですが、ヘッドは枠の上へ。
これは決めておかないといけない決定機、少なくともヘディングシュートはゴールラインに叩きつけないとダメです。
鹿島は押し込まれながらも横浜FM戦同様に落ち着いてよく守れていたと思います。
しかし、セットプレイはやはり警戒が必要。
西が不用意なファウルでFKを与えてしまいます。
蹴るのは当然、梁。
青木の左手に当たってファーサイドに流れたボールを菅井がヘッドで折り返し。
中央フリーでいた赤嶺が押し込みますが、何とこれがオフサイド判定。
副審が旗を上げたタイミングから恐らく赤嶺がオフサイドなのですが菅井からのパスはマイナスのパスになるのでオフサイドポジションは関係ありません。
梁がFKを蹴った瞬間、赤嶺が少し出ているのでそれをオフサイドに取ったんだと思いますが、菅井が触った時点でそれはリセットされますからね。
唯一考えられるのは赤嶺がオフサイドポジションにいたため、その前の青木のプレイに影響を及ばした(赤嶺に渡るのを阻止するため青木が無理にボールに触らないといけない状況になった)と判断したのならオフサイドですが、それにしては旗をあげるタイミングが遅いです。
しかし、オフサイドの新ルールでは守備側の選手がボールに意図的に触った時点で赤嶺の梁がFKを蹴った瞬間のオフサイドはリセットされます。
この場合は青木の手に当たったのが意図的かどうかという判断もありますが、そもそも青木のハンドを取られてもおかしくない場面でした。
青木はまたハンドで試合を台無しにするところでしたが、空間認識力が乏しくどこにボールが落ちて来るのか判断するのが下手な上に相手選手とのポジションの競り合いも下手なのであんなことが頻繁に起こるのでしょうね。
最後は誤審に助けられてのすっきりしない勝利でしたが、これで鳥栖を抜いて3位に浮上。
アギーレ監督が視察に来ていたそうで、昌子はいいアピールになりましたね。
W杯明けから1対1の対応はほとんど負けておらず、シュートブロックの多さは危ないところをケアできている証拠。
若い割にDFラインのコントロールやカバーリングが上手いですからU-21の代表で戦っている植田とともにフル代表選出を目指して頑張ってほしいです。

徳島戦はメンバー変更を
次節は徳島戦、中3日のアウェイ連戦となります。
この仙台戦は下手にいじるならメンバーを替えない方がいいと言いましたが、中2日の日程だったので後半思ったよりバテていましたね。
そのため、徳島戦は先発メンバーを何人か入れ替えた方がいいと思います。
と言ってもダヴィが2試合の出場停止なので1トップは確実に替わります。
恐らく赤﨑になるでしょう。
リーグ初ゴールは徳島戦ですし、この仙台戦では1度あった決定機を決められなかったですが、ダヴィと同じくらいの時間を与えられたらゴールを決めてくれるのではないかと期待しています。
もちろん2列目のポジションに誰が入るかにもよりますけどね。
1つ気をつけたいのは前線からの守備。
赤﨑は後ろと連携しながら上手くパスコースを封じつつプレスをかけるのですが、ボールホルダーにプレスするところで「どうせ行ったらパスするんでしょ」って感じで行っています。
そこはダヴィみたいに本気でボールを取りに行く気持ちを見せないと、相手から余裕を奪えないですからね。
相手が焦ればパスミスをすることも多くなり、ショートカウンターになれば赤﨑に決定機が来る可能性も高くなります。
特に徳島は大宮戦もDFのトラップミスから失点、前節のFC東京もバックパスをかっさらわれてエドゥーに決められそうになりましたし、3失点目はGKのパスミスでプレゼントボールしてしまっており、後ろの選手のミスがかなり多いです。
もちろん常に全力プレスでなくて、ボールホルダーにある程度近づいたらスピードアップしてボールを奪いに行くっていう勢いでミスを誘いたいですね。
ダヴィの出場停止でせっかく外国人枠が1つ空くのですが、ルイス・アルベルトはケガをしているみたいなので徳島戦に帯同するかは現時点では分かりません。
運動量とインテンシティーで負けないメンバーを選べば、選手はけっこう入れ替えても大丈夫だと思います。
というのも、徳島は3勝3分19敗の18位。
11得点55失点と数字もさることながら、現在の試合内容も良くないです。
攻撃はシーズン序盤からそうだったのですが、柴崎が広島に移籍したため後ろからまったく攻撃が組み立てられていないですよね。
トップの高崎へのロングボールばかり、しかも起点になれる選手が高崎しかいないので当然マークが厳しくなって攻撃に繋がりません。
サイドから組み立てても結局、ターゲットとなる選手が高崎しかいないのでセンタリングもなかなかチャンスに繋がりません。
エステバンが入って守備だけでなく攻撃の組み立てで存在感を出し、アドリアーノがボールの引き出し、前線での起点になることで高崎がフリーになる回数も増えて来ていたのですが、ここ2試合アドリアーノは欠場していますね。
鹿島戦でも出て来ない可能性が高いです。
そのため高崎に入るロングボール、センタリング、縦パスに気を付けておけばそうそうやられることはないと思います。
守備も危機感が感じられず、前からプレスするわけでもなく球際も激しくなく、ディフェンディングサードでも寄せが甘いことが多いですね。
ホームの試合だとある程度その辺は変わるのかもしれませんが、運動量とインテンシティーで負けなければ誰が出ても勝てそうです。
逆に同じ先発メンバーで臨んで走れない、球際で負けるという方が怖いですね。
もし同じ先発メンバーで戦うなら、まずサイドチェンジをもっと使って相手選手を走らせたいです。
この試合では何故かサイドチェンジする回数が少なかったですからね。
そして、途中で投入する選手は走れる選手を選択したいです。
この試合でもジョルジ・ワグネルを入れて守備で跳ね返したボールをそこに預けるまでは良かったのですが、そこからヘロヘロに疲れている柴崎やカイオを走らせるパスを出していたのがまずかったです。
そうではなくてトップ下に上げた柴崎に一旦預けて途中投入したフレッシュな選手が走ってパスをもらうっていう形にしないといけないですね。
もしくはボールを持ったらそのまま運べる選手が必要です。
負け無し中、遠藤が先発から外れていた時は途中出場で起用されていたのでボールを運ぶ、キープするということが出来ていたんですよね。
さらにルイス・アルベルトもボールを運んだり、パスで展開もできるので守備だけでなく攻撃力も上がっていました。
ただ、遠藤が先発になると中村が必ず途中出場するわけでなく、交代カードがジョルジ・ワグネルになってしまうのでこの試合のように疲れた先発メンバーが走らないといけないことになります。
赤﨑とはまだコンビネーションが全然って感じですからね。
現在下位クラブでチーム状態が良くなっているのは名古屋くらい、仙台が悪くはないって感じです。
浦和もC大阪、徳島、仙台と下位との対戦が続く上にナビスコ杯や天皇杯を鹿島と同じく敗退してしまっているのでリーグ戦にかける思いは強いですから、そうそう星を落とさないと思います。
川崎も仙台、新潟と下位クラブとの対戦が続いて行きますし、それゆえに鹿島もしっかり勝って3連戦を3連勝で乗り切って追走だけはしていきたいですね。
この2試合は完封勝利だったものの、次は決めるところはきちんと決めて行ってほしいです。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→

【J1第24節】快感なき完勝、何もさせない辛勝…の横浜FM戦
結果
9月20日(土) 2014 J1リーグ戦 第24節
鹿島1-0横浜FM(19:04/カシマ/17,834人)
[得点者]
38' 遠藤康⑦(鹿島)←土居聖真⑤
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:カイオ、土居、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、青木、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
75分:土居→本山
78分:遠藤→ジョルジ・ワグネル
83分:ダヴィ→赤﨑


試合の感想
攻められないから崩せない
横浜FMは4-2-3-1の布陣、ラフィーニャは練習に合流したもののまだ完全ではなくベンチから。
1トップは伊藤が先発していましたね。
鹿島も4-2-3-1、CBには山村に代わって青木が入りました。
心配された2列目の並びはカイオ、土居、遠藤といい時のメンバーに戻して来ましたね。
これで勝てる可能性が出て来ました。
とは言ってもこの節終わった時点で失点数がリーグ4位と守備の固い横浜FMは簡単には崩せません。
試合は鹿島ペースで進んでいきますが、横浜FMの高い守備強度の前に手こずります。
遠藤が右サイドで起点になろうとするものの、相手の厳しいチェックの前になかなか自由にプレイさせてもらえず。
ダヴィはくさびのボールを受けたり、サイドに流れてボールを引き出す動きはいいのですが、そこからのパスが後ろの選手とずれる場面がほとんどでした。
ここが繋がると攻撃の形も幅広くなるのですが、1度カイオへの落としが上手くいったくらいでしたね。
右からのサイドチェンジ、カウンター時には左サイドのカイオがフリーで持ち上がってチャンスを作るものの、ゴール前の判断やプレイ精度の粗さがまだ目立ちます。
12分のカウンターからドリブルで切り込んで、ファーサイドを巻いて狙うシュートは良かったんですけどね。
前線の4人が上手く絡めずに攻撃に連動性が出ない鹿島は上手く攻められないから崩せない状態に陥ります。
ただ、横浜FMの守備を考えればこの程度は想定内、前節の先発メンバーだったら主導権を握れずに苦戦していたでしょうね。
やや想定外だったのは横浜FMの攻撃力です。
前回の記事で横浜FMの攻撃は、「大きなサイドチェンジが少なく、横パスは各駅停車なのでそうなって来るとマークははずされにくい」、「マークさえ掴めば流れの中からの攻撃は抑えられると思います」と書いたのですが、まったくその通りの展開になりましたね。
ラフィーニャがいないので攻撃のヴァリエーションが少なく、このボールの動かし方ではなかなか崩れないですよ。
鹿島の選手は1人1人がしっかり自分のマークを掴んで守れていましたし、懸念の斎藤にも自由を与えず。
また、前からも積極的にプレスに行ってボールも奪えていましたし、相手のミスも誘う事が出来ていました。
この守備が横浜FMにセットプレイを与えないという副産物も生んでいましたね。
横浜FMの攻撃力があまりに低かったことが、逆に鹿島が攻撃できない要因にも繋がっていました。
攻撃が上手く行っていないということは、攻撃に人数をかける時間が少ないということですから、それだけ守備のバランスが崩れることが少ないってことですからね。
当然、カウンターを狙うチャンスも少なくなります。
そのため、(横浜FMが)攻められないから(鹿島が横浜FMの守備陣を)崩せない状態も同時に発生していました。
これは疲労が出始める後半勝負かなと思ったら、これまで完全に消えていた土居がいきなり目覚めます。
38分、この試合初めて前を向いてボールを持ったかと思うと果敢にドリブルで仕掛けます。
そのまま土居がシュートを打つかと思ったのですが、ヒールで中央に入った遠藤に落とします。
いい感じでパワーの乗った左足でのシュートは、GK榎本の手を弾き飛ばしてネットに突き刺さりました。
やっぱり野沢と同じでトップ下としては簡単にボールを周りに預け過ぎるので、こういう仕掛けをもっと増やさないといけないですね。
ダヴィ、遠藤、カイオと単発の攻撃が続いていましたが、土居がようやく仕事をすることで連動した攻撃が生まれました。
そして、実はこの得点シーンの前に鹿島は柴崎の横パスをカットされてカウンターを受けた後、カウンターをやり返して遅攻に切り替えた流れだったんですよね。
つまり、ほとんど攻守の動きのなかった展開の中、ようやく横浜FMがカウンターから攻め込んでチャンスらしいチャンスになった場面でした。
膠着状態の試合では特にこういった攻守に動きがあってペースが少し変わった流れで隙が生まれやすくなります。
この先制点によって鹿島がリードして後半に入ります。

不思議でおかしな試合展開
後半に入ると鹿島がさらに攻勢を強めます。
開始早々、CKの2次攻撃から西のクロスを山本が頭で落として真ん中で昌子が潰れて、こぼれたボールをダヴィがシュートしますが慌ててしまって枠をはずしてしまいます。
51分にはカウンターから左サイドで土居がボールをもらって中に折り返すのですが、柴崎を狙ったパスはダヴィがトラップしてしまい、強引にシュートに行くもブロックされます。
この時点で今日のダヴィは持ってないな~って感じましたね。
しかし、鹿島のチャンスは続きます。
55分には右サイドに走った遠藤にパスが出るとセンタリング。
ファーサイドまで流れたボールを奈良輪がハンドしてしまいます。
主審は観ていなかったのですが、よく観ていた副審から無線で連絡があってPK判定となります。
奈良輪は手を広げていましたし、胸でトラップできずに手に当たったのでハンドを取られても仕方ないですね。
こーめいは柴崎、柴崎と連呼していたのですがキッカーはダヴィ。
これまでのチャンスでこの日は持ってなさそうだったので嫌な予感がしたのですが、あまりにも蹴ったコースが悪く簡単に止められてしまいます。
この直後のCKでも決定機。
遠藤のセンタリングをファーサイドで昌子が上手く合わせますが、ライン上で中村にクリアされてしまいます。
ここで横浜FMの樋口監督が動いて来ましたね。
ラフィーニャ、兵働を投入。
しかし、懸念していたラフィーニャはあまりにもコンディションが悪く脅威にはなりませんでした。
また、フォーメーションを4-3-1-2にして来たのも鹿島にとっては好都合でしたね。
FC東京戦でもそうでしたが、この布陣だとサイドバックがフリーでボールを持てるので鹿島はボールを持ちやすく、また後ろからビルドアップしやすくなります。
62分には柴崎から左サイドのカイオに展開。
カイオは中に切り込むと外をオーバーラップした山本に上手く出します。
山本は前がカイオだと攻撃参加しやすそうですよね。
山本のクロスはGKにはじかれるもののこぼれ球をフリーだった遠藤が拾ってループシュートを狙いますがはずしてしまいます。
遠藤は何も考えずただボールをミートすることだけに集中してシュートした方がいいかもしれないですね。
残り20分を切ったところでセレーゾ監督は本山、ジョルジ・ワグネルとベテランを投入。
ここから鹿島は前線でボールが収まらなくなって攻められ始めます。
この試合、驚くほどペースが変わらずに鹿島の時間オンリーで進んで来たのですが、最後は押し込まれることに。
3枚目のカードで赤﨑を入れますが、得意の裏を取る動きを上手く活かせませんでしたね。
横浜FMはパワープレイに望みを託しますが、鹿島の選手も集中して体を張って最後まで守り抜いて完封勝利。
試合展開の割にアディショナルタイムは異様に長かったですけどね。
横浜FMの選手、特に攻撃陣のコンディションが良くなかったですし、得点力はリーグの下から6番目(24節終了時)ですから、それは差し引いて考えないといけないですが、無失点で勝てたことは大きかったです。
90分シュートを許さずに、唯一はアディショナルタイムの中村のFKのみ。
ほとんど横浜FMに攻撃させなかったですし完勝と言えるのですが、PKをはずしてしまったのを始め追加点を奪えなかったことで辛勝とも言える何とも不思議でおかしな試合でしたね。

アウェイ連戦をどう乗り切るか
次節はアウェイ仙台戦です。
今節仙台は鳥栖に負けて4連敗、W杯中断明けからの10試合を1勝4分5敗と結果が出ていません。
しかし、鳥栖戦を観るとそんなものすごく悪いって感じではないんですよね。
恐らく鹿島戦も4-4-2の布陣だと思いますが、問題があるとしたらDFラインから前線が間延びしているところだと思います。
また、守備もプレスが連動しておらずボールホルダーに1度に4人くらいが寄せて行ってバランスを崩すシーンも観られます。
いい時の仙台はもっとコンパクトな布陣で戦っていましたし、前線から連動してプレスをかけたり引いてブロックを作って守ってからのカウンターと組織だったサッカーをしていましたよね。
あと攻守、守攻の切り替えも遅くなっています。
今の仙台は選手間の距離が広いので攻撃も上手く繋げずにサイドから。
しっかりマークしてサイドに追い込んで守備したいですね。
ボールホルダーを自由にさせず、中のマークをしっかりしておけば防げると思います。
あまり真ん中は使って来ないですし、時折ウイルソンにロングボールも放り込んで来ますが、後ろとの距離が開いているためこぼれ球を拾えません。
運動量とインテンシティーで負けなければ守れると思いますが、梁と野沢がいるのでセットプレイとカウンターには要注意です。
鹿島は中2日の連戦、しかもデーゲームな分インターバルが少なくなってしまいますからメンバーは2、3人くらい替えてもいいと思います。
土居→中村、小笠原→ルイス・アルベルト、西→伊東、カイオ→豊川、ダヴィ→赤﨑あたりが考えられますが、気候的には連戦も乗り切れそうなのでジョルジ・ワグネルを突っ込んだりと下手にいじるくらいなら同じメンバーで連携を深めて行くのもいいかもしれません。
この試合でもいい攻撃は出来ていましたからね。
仙台とのリーグ戦の対戦成績は5勝1分3敗なのですが、アウェイでは1勝3敗だったと思うのであまり相性は良くないと言えます。
とは言えアウェイ連戦となりますが、仙台、徳島と下位クラブとの対戦なので勝ちきっていきたいところですね。
お互い外国人FWがPKを失敗した前節、この試合にかける気持ちは強くなりそうです。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→

【J1第23節】変化無しが招いた負け無し記録ストップの醜態…の大宮戦
結果
9月13日(土) 2014 J1リーグ戦 第23節
大宮2-1鹿島(18:05/熊谷陸/14,182人)
[得点者]
34' ムルジャ(大宮)
69' 昌子源②(鹿島)←中村充孝①
74' 高橋祥平(大宮)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:ワグネル、土居、カイオ
MF:小笠原、柴崎
DF:山本、昌子、山村、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
54分:ジョルジ・ワグネル→中村
56分:土居→遠藤
74分:ダヴィ→赤﨑


試合の感想
1枚足りない攻撃陣
大宮は4-4-2の布陣、GKを含めると天皇杯の愛媛戦からは7人が入れ替わっていました。
鹿島は4-2-3-1、各媒体の予想では遠藤先発だったので安心していたのですが、2列目にはジョルジ・ワグネルが入っていましたね。
勝ち試合を逃した前節から変化無しの並びとなってしまいました。
また、植田が代表で離脱中なので引き続きCBには山村、ボランチには小笠原が出場停止から復帰しました。
大宮は監督交代しての初戦、愛媛戦に勝ったとはいえ内容は良くはなく、この試合も当然のように鹿島がペースを握ります。
しかし、鹿島はセレーゾ監督が2列目のメンバーを代えてしまったため攻撃の形も変わります。
2列目でタメを作ったりドリブルで切り崩したりできない分、この試合はダヴィがよく動いてサイドに流れて後ろからのロングボールを引き出していました。
ダヴィはサイドからいいセンタリングを入れるので、この形自体は攻撃の形の1つとしてありですし、実際に土居がゴール前に入って惜しいチャンスをいくつも作っていました。
ただ、ダヴィがサイドに流れると当然真ん中が薄くなるんですよね。
その分、サイドハーフがいいタイミングでゴール前に入っていいポジションを取らないといけないのですが、そういったシャドー的なオフザボールの動きが得意なのは、豊川>遠藤>中村>カイオ>ジョルジ・ワグネルとなります。
一応ジョルジ・ワグネルもカイオもゴール前に入っては行くのですが、タイミングやポジションがよくないんですよね。
トップ下の土居はそういう動きが上手い方なのでDFラインの裏に入っていましたし、出し手の方もそういう動きをしてくれるとパスを出しやすいです。
だから、実際に決定機を幾つも迎えていたのですが、その土居を囮に使ってスペースにジョルジ・ワグネルやカイオが入って行くという工夫が必要でしたね。
本来、ジョルジ・ワグネルを起用するなら左足のセンタリングにダヴィが合わせていく形が望ましいのですが、攻撃の組み立ての段階でも上手く絡めていなかったし、鹿島は常に攻撃陣が1枚足りない状況でした。
これがチャンスを多く作っていたのですが、得点が取れなかった一番の要因ですね。
風向きが変わったのは25分頃。
風の強さが変わって来てからです。
鹿島は向かい風でのゲームだったのですが、試合途中から風がかなり強くなって大宮陣に向けて蹴ったハイボールが押し戻されるようになりました。
これでダヴィへのロングボールが使いづらくなって、逆に追い風の大宮は前から守備して来るようになって押し込まれる時間が増え始めます。
それでも泉澤のドリブルとセットプレイくらいからしか失点しそうな雰囲気はなかったのですが、34分にその泉澤にやられてしまいます。
これは前から指摘していた西の守備の悪癖が招いた失点ですね。
カウンターから右サイドで泉澤が仕掛ける形になったのですが、西は何を考えているのかこういう場面では必ず縦を切って簡単にカットインさせてしまいます。
サイドより失点する確率が上がる中央を優先して守るのがセオリーですから、本当この対応は有り得ませんね。
縦に行かせれば角度がないのでセンタリング、しかし中央に切り込まれたらそのままシュートまで持って行かれて失点する確率が高くなってしまいます。
ましてやこの場面ではペナルティエリア内、しかも右利きの選手ですから相手選手とゴールの間にポジションを取って守らないといけないですね。
きっと何も考えずにプレイしているのでしょうが、こういうところがプロのDF選手として有り得ないレベルと言えます。
ペナルティエリア内であんなに簡単にシュートさせてはそれに反応しきることはできないですし、山村が何とか体に当てるもこぼれ球をムルジャに決められてしまいます。
また、ここでは右サイドに回っていたジョルジ・ワグネルの守備もよくなかったですね。
最初から泉澤に付いて行くべきでしたし、その後もプレスバックして西と挟んで守備するチャンスはあったのですが、判断が悪かったです。
この先制点で完全に良くなかった大宮に勢いを付けてしまいましたね。
1点ビハインドのまま後半に入ります。

必要な選手がベンチにおらず
後半もメンバー変更なしでスタート。
当然、特に変わることもなく試合は進んで行き、相変わらずジョルジ・ワグネルが上手く攻撃に絡めていないため1枚少ない状態です。
それでもサイドをカイオや西が仕掛けて何とかゴールに迫ろうとしますが、1枚少ない攻撃陣の中、強引な印象が否めません。
そのため、ペナルティエリア内には入るのですがそこまで行くのが精一杯、人数をかけて守る大宮に阻まれます。
そこでセレーゾ監督は早めの選手交代をします。
54分にジョルジ・ワグネルに替えて中村を投入。
何とここに来ていきなり中村をトップ下起用、土居が左サイドに回ります。
56分には土居に替えて遠藤、これで2列目はカイオ、中村、遠藤の並びになりました。
ようやく2列目で起点が作れ始めると57分に遠藤がボールを奪って中村が中央を突破、左サイドのカイオに上手くパスを出したのですが、シュートは大きくふかしてしまいます。
カイオはボールの持ち方や体の使い方は上手くなっているのですが、ゴール前のポジショニングとシュートはまだまだですねぇ。
58分には遠藤がドリブルでペナルティエリアに切り込んでシュートするもGKにはじかれます。
カウンターを受ける場面もありましたが、いい感じで押し込み始めた鹿島は69分に同点とします。
小笠原のCKを山本が頭でそらすとそのボールを中村がトラップ、昌子が押し込みます。
72分には中村のセンタリングにファーサイドのカイオがボレーを放つもオフサイド。
チャンスも作れていましたし、この勢いで逆転も行けるかと思ったのですが、前回の対戦に続いてまたもやセットプレイでやられてしまいましたね。
カルリーニョスのFKをムルジャと競り合いながら山村が頭でクリア。
しかし、下がりながらだったので大きくクリアできずに高橋の足元へ。
昌子が足に当ててクリアしようとしたのですが、無情にもボールは枠の中へ。
この1点はかなり効きました。
鹿島は攻めてもどうしてもプレイに焦りが出て来てしまいます。
そして、セレーゾ監督の3枚目の交代も効果的ではなかったですね。
鹿島は落ち着いて攻めれば中盤の遠藤、中村、柴崎、小笠原で十分ボールを持てましたし、チャンスも作れました。
そのため、もっとも必要な選手はペナルティエリアに入って行ってゴールを決める選手です。
しかし、豊川はベンチに入っていません。
得点を取りに行くためとりあえず攻撃的な赤﨑という選択は当然なのですが、ここでもお気に入りのカイオを替えることができずにダヴィと替えてしまいます。
これで肝心のゴール前が薄くなってしまいましたね。
また、セットプレイのチャンスも多くあったのでルイス・アルベルトの投入も効果的だったのですが、こちらもベンチに入っておらず。
ジョルジ・ワグネルを無理にねじ込んだせいで必要な選手がベンチにいない状態、チームはしっちゃかめちゃかでバランスも崩して選手も焦るばかり。
それでもロスタイムに遠藤のクロスをファーサイドの中村が頭で折り返して最後は山本という場面を作りますが、その前で戻って来た家長にクリアされてしまいます。
終了間際には右からの柴崎のクロスを赤﨑がボレーを狙いますが当たらず。
サッカー素人の方はここで決めてればと思うかもしれないですが、右斜め後ろから来るボールを左斜め前に蹴るのは相当難しいですからね。
足に当てるのも難しいですし、ましてやあの距離と速さのボールをきちんとミートして狙い通りのコースに蹴るのはトッティクラスでもそうそう成功しないでしょう。
野球のトスバッティングも横からトスしてもらうから前に打てるわけで、あれを後ろからトスされたら打つどころかバットに当てるのも難しくなりますからね。
ストライカーなので狙いに行く気持ちは分かりますが、中に中村もいたので一度トラップしてGKを引き出してパスを選択する方がゴールに結びつく確率的はかなり高かったです。
パワープレイも使えないですから、最後まで人数をかけて守る大宮から得点を奪えず大きな敗戦となってしまいました。
セレーゾ監督の失策が最大の敗因ですが、ペナルティエリア内でのこぼれ球に対する反応の違いがゴール数の違いに繋がったと言える試合でしたね。

もう優勝は諦めた方がいい
鹿島が負けて浦和が勝利したため一時は勝ち点差2まで詰めていた首位との差が前節に続いて開いてしまいました。
普通なら残り11節で勝ち点差7はまだ全然諦める段階ではありません。
鹿島アントラーズなら尚更ですね。
しかし、もう優勝は諦めた方がいいでしょう。
なぜならセレーゾ監督が優勝どころか勝利よりも自分のお気に入りの選手を先発で起用する自己満采配で悦に浸っているからです。
前回の記事で、「しばらくセレーゾ監督が迷走して勝ち点をとりこぼすことも覚悟しておかないといけないかもしれませんね」書きましたが、その通りになってしまいました。
この試合は鹿島が試合のペースを握ってシュート本数も多く、内容も悪くなかったです。
一見すればゴールさえ決まっていれば勝てていた試合でしょう。
しかし、下位の大宮にいいゲームが出来るのは当たり前。
残り11試合すべて大宮戦なら8勝くらいは計算できるでしょうが、実際の対戦相手は上位の浦和や川崎、調子のいいG大阪戦などもありますからね。
この試合の出来はまったく参考にならないですし、むしろ負け無し記録を続けていた遠藤や中村が先発、ルイス・アルベルトが途中出場で出ていた頃の鹿島より内容は悪くなっています。
どんな選手でも続けて使い続ければ活躍する試合もあるでしょうが、監督の仕事は勝つための可能性を少しでも上げるメンバーを送り込むことですからね。
自分のお気に入り選手を起用することしか考えていないセレーゾ監督で優勝できるわけがありません。
最悪なのは今季そこそこの順位で終わってバカなフロントがセレーゾ監督続投を決断することです。
そうすれば前セレーゾ体制時のように第2次ノンタイトル時代が続くことになるでしょう。
それでも来季からは短期決戦の2ステージ制なので1シーズン制よりはチャンスはあると思いますけどね。
鹿島は中断明けの天皇杯を含む10試合で完封勝利したのはリーグ得点力ワースト1・2位の徳島と甲府戦だけです。
失点は必ずするわけですから、それを上回る攻撃力で勝って行かないといけません。
そして、攻撃力はリーグトップの44得点と結果を出していたわけですが、それをお気に入りというだけでジョルジ・ワグネルをねじ込んで台無しにしてしまっては下位にだって負けてしまうのも当たり前です。
この試合でも終盤にセットプレイのチャンスが多くあったので、ルイス・アルベルトがいれば得点のチャンスも広がっていたのですけどね。
残り11試合のほとんどは大宮より強いクラブと当たるわけですし、引き続きセレーゾ監督がせっかく形になり始めていたチームを滅茶苦茶にし続けるでしょうから、そんな中勝ち続けているのはかなり難しいです。
この試合、内容は良かったと喜んでいるサポーターは端から優勝は考えてないのでしょうね。
それでも世代交代の年と考えれば十分な結果は出せているのですが、この期に及んで大ベテランのジョルジ・ワグネルの重用ですから…。
後半途中で替えるくらいなら本山を先発で使う方がよっぽどいいと思いますけどね。
はっきり言ってこの大宮戦の敗戦はかなり大きく、もう手遅れだと思いますがこの敗戦からセレーゾ監督が学んで次戦の先発をまともなメンバーにしてくれたらと思います。
奇跡的に残り11試合の先発メンバー、采配をセレーゾ監督が間違わなければもうワンチャンス出て来るかもしれませんね。

3連戦の始まり
次はホームで横浜FMとの対戦となります。
その後は祝日に仙台、徳島とアウェイ連戦となります。
ナビスコ杯に天皇杯も敗退している鹿島にとっても最後の連戦ですね。
今季も連戦でローテーションしなかった試合はリーグ戦、ナビスコ杯ともにいい結果が出ていません。
気候的にはメンバーを替えずに戦っても問題ないと思いますが、運動量とインテンシティーで勝って来た今季の鹿島ですからある程度メンバーを入れ替えて戦って欲しいところです。
連戦の初戦となる横浜FMはラフィーニャがいるのといないのではやはり攻撃のヴァリエーションが違いますね。
仙台戦でCKから2得点していますし、中村俊のセットプレイには要注意ですがしっかりマークさえ掴めば流れの中からの攻撃は抑えられると思います。
名古屋戦を観る限りは大きなサイドチェンジが少なく、横パスは各駅停車なのでそうなって来るとマークははずされにくいですね。
しかし、横浜FMの左サイドは斎藤。
ドリブルでの仕掛け、特にカットインが得意ですから西を当てるのならかなり気合いを入れて守備しないとやられてしまうでしょう。
この試合のように右サイドがジョルジ・ワグネル、西のユニットになってしまうとさらに危ないです。
横浜FMは前節、苦手の名古屋に負けはしましたが、中断明けの9試合を3勝4分2敗、運動量とインテンシティーは高いですし手堅く戦っているイメージですね。
守備では高さがあるので単純にセンタリングを入れるだけでは高さのない鹿島はなかなかチャンスが作れないかもしれません。
カウンターには弱い傾向があるのでそこを狙って行きたいです。
とは言え、端から監督がゲームを台無しにしたら勝てる試合も勝てないですけどね。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→

【J1第22節】負けなし対決は負けなし決着…のFC東京戦
結果
8月30日(土) 2014 J1リーグ戦 第22節
鹿島2-2 F東京(19:04/カシマ/19,839人)
[得点者]
10' 土居聖真⑤(鹿島)←西大伍①
26' ダヴィ⑩(鹿島)

49' エドゥー(F東京)
87' 武藤嘉紀(F東京)
[フォーメーション]
FW:ダヴィ
MF:ワグネル、土居、カイオ
MF:梅鉢、柴崎
DF:山本、昌子、山村、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
62分:梅鉢→青木
ジョルジ・ワグネル→杉本
カイオ→中田


試合の感想
運動量とインテンシティーの綱引き
FC東京は4-3-1-2の布陣、前節負傷退場した平山は骨折で長期離脱。
2トップは日本代表に選出された武藤と渡邉となっていました。
鹿島はいつもの4-2-3-1ですが、小笠原、遠藤、植田が出場停止。
CBには山村、ボランチには梅鉢が入りました。
ナビスコ杯清水戦で快勝したように柴崎と梅鉢のボランチコンビは全然OKなのですが、2列目も変にいじってジョルジ・ワグネルを先発で起用したため、ルイス・アルベルトをベンチ外、遠藤の代わりを期待した本山もベンチ外とセレーゾ監督の思いつき采配が出ましたね。
こうなって来るとどんなにいい試合をしていようと監督の采配部分が勝敗を分ける要となって来ます。
試合は序盤から鹿島が運動量とインテンシティーで圧倒します。
展開も鹿島がポゼッションして攻めるかと思いきや、むしろFC東京がボールを持って攻めて来てそれを奪ってカウンターという願ったり叶ったりの流れになります。
いきなりカイオの仕掛けからダヴィがチャンスを迎える場面を作りますが、これはスルーパスのタイミングが雑でオフサイド。
さらに西の縦パスに土居が抜け出してセンタリング、中央でダヴィがボレーと立て続けに決定機を作ります。
カウンターだけでなく、ポゼッションしてもFC東京の守備の弱点を的確に突いた攻撃が出来ていましたね。
サイドで起点を作ってセンターハーフを釣りだして、3枚で守るFC東京のバイタルエリアにできるスペースを上手く突けていましたし、この試合はこれまでに比べてサイドチェンジの回数も多かったです。
8分には右サイドから西、梅鉢、カイオ、土居が絡んで最後は西のセンタリングにダヴィが詰めます。
ここはDFに一歩先に防がれてしまいますが、合っていたら1点ものですからね。
非常にいい攻撃でした。
鹿島のいい流れは続き、10分に先制点が入ります。
パスミスをカイオが奪うと外を上がった西にパス。
逆サイドに大きなセンタリング、その先にはドフリーの土居がおり、落ち着いたいいトラップからGK権田の股を抜いてゴールを決めました。
ボールを奪ってからわずかにパス2つでのゴールですからね。
手数をかけないカウンターからの得点でした。
前回の記事で書きましたが、FC東京のフォーメーションではサイドバック以外は中央にポジションを取っていますから、必ず鹿島のサイドバックがフリーでプレイできます。
ここも西に一応米本と太田が来ているのですが、どうしてもプレスが遅れるんですよね。
だから西はフリーで精度の高いセンタリングを入れられました。
そして、これも前回の記事で書きましたがFC東京はサイドを起点に攻められると逆サイドに大きなスペースができます。
土居はまさにそのスペースに走り込んで先制点に結びつけましたよね。
サイドにスペースがあるのでカイオもいつもよりボールを持ちやすく活躍できていましたし、バイタルエリアを3枚で守っているので中央にもスペースができやすい分、この試合は2列目からの縦パスもいつもより多く入っていました。
何より前半は運動量とインテンシティーでFC東京を上回っていましたね。
先制点を上げてさらに攻める鹿島は24分に梅鉢のパスカットからカウンター、カイオがシュートを放ちますが権田にセーブされます。
さらにこれで得たCKのサインプレイから再びカイオがシュート、反対側のCKから山本のヘッドと惜しいチャンスを作り続けます。
こういった場面を決め切れずにいると失点したりするのですが、梅鉢が横パスを引っかけられて武藤にシュートを打たれるも曽ケ端がキャッチ。
すぐさまフィードしたボールは最終ラインに入っていた高橋が処理を誤ってダヴィがボールを奪うと、浮かせてGKをかわし、再び高橋と競り合いながら右足で上手くねじ込みます。
ダヴィらしいゴールでしたね。
早い段階で欲しかった追加点も奪えてこれはこのまま行けるかとも思ったのですが、そんなに甘くはありません。
前半の終盤からFC東京の運動量とインテンシティーも上がって来ており、それでもカイオがよくキープして起点になってはいたのですが、鹿島はアバウトな前線へのボールが増え始めます。
鹿島にとっては非常にいい出来の前半でしたが、すでに翳りは見え始めており、後半の監督采配次第で2点差くらいはどう転ぶか分からないという展開。
後半の監督采配に一抹の不安を覚えながらの前半終了となりました。

ジョルジ・ワグネルの加入がマイナス采配に
思った通りフィッカデンティ監督は的確な手を打って来ます。
エドゥーと三田を入れて一気に2枚替え、前線の人数を3枚にして運動量とインテンシティーを上げて前から積極的にプレスを敢行して来ました。
これによってフリーでプレイ出来ていたサイドバックが厳しいチェックを受けることになり、鹿島は押し込まれ、苦し紛れに前に出したボールは前線の選手がキープできないという悪循環に陥って行きます。
それでも失点せずに我慢する時間を長く出来ればよかったのですが、山村がペナルティエリアで武藤を倒してPKを与えてしまいます。
一度奪ったボールを土居が奪われて米本に前線に出されてしまうのですが、最初武藤についていた柴崎がフリーにさせてしまっていましたし、ループパスだったので対処が難しくなってしまいましたね。
山村はボールに行ったのですが、先に触った武藤の足を蹴る形になったのでPKを取られても文句は言えないです。
ただ、ボールは曽ケ端がキャッチしていましたしファウルでなければチャンスでも何でもない場面でしたからもったいないプレイでした。
山村は球際の競り合いが実に気持ちもプレイも中途半端だからこういうことが起きるんですよね。
ボールに行くなら何が何でも先に触る気迫で行かないといけないですし、そういう気持ちがないなら足を出さない方がまだましです。
中途半端に先に触れればいいなぁ程度の気持ちでプレイしているからこういうことが起こるわけですよ。
PKはエドゥーにど真ん中に決められて1点差とされてしまいます。
押し込まれて前線でボールを持てなくなって来た鹿島はロングボール頼み。
54分には土居へのロングボールのこぼれ球をカイオが拾ってドリブルでスルスルとかわして中央突破、GKと1対1になりますがこれを決め切れず。
58分には左から柴崎のクロスにカイオが合わせカウンターからチャンスを作りますが、ミートしきれず。
3点目を奪えていたら試合も終わっていたんですけどね。
ただ、鹿島としてはFC東京が布陣を代えて押し込んで来ようと、1点差にされようとこれまでとやるべきことは変わりません。
遠藤を入れて前線でボールを持てるようにして、ルイス・アルベルトでバイタルを締める勝利への方程式ですね。
しかし、これまでと違うのは遠藤はしょーもないカードで出場停止、同じ役目を担える本山はまさかのベンチ外。
ルイス・アルベルトはセレーゾ監督がしょーもない思いつき采配でジョルジ・ワグネルを先発起用したためまさかのベンチ外。
そこでセレーゾ監督が切ったカードは杉本投入を一度辞めて、先に梅鉢に代えて青木。
その4分後にジョルジ・ワグネルに代えて杉本を入れます。
セレーゾ監督が一度交代を取り下げた時はたいていろくなことが起きないですね。
まずジョルジ・ワグネルは立ち上がりから足にボールがつかず、ロストする回数も多かったですし、明らかにまだコンディション不良。
守備でも1人どこを守ればいいのかポジショニングに迷う場面も多く、頼みのセットプレイも精度が悪かったです。
ルイス・アルベルトをベンチ外にしてまで先発で使う必要はまったくなかったですし、どこまで走れるかを観るまでもなく早めに中村と代えるべきでした。
それをこの状況、上位で絶好調のFC東京相手に杉本を出すというのは浦和戦に続いて訳分からないですね。
使うならもっと別の試合があるだろうと思います。
後半になって2点ビハインドのFC東京が圧力を強めて来るのは分かり切っていた
セレーゾ監督は試合後にこうコメントしていますが、確かにそれは分かり切っていたことで実際に後半は押し込まれていました。
分かり切っていたならどうしてプレスをかけられるとパニック症候群になる青木をボランチに入れたの?って聞きたいですね。
てっきり山村を上げてCBに入れるのかと思いましたけど、この采配ミスによって案の上FC東京の激しい前線からの寄せに慌てた青木が危険な足裏タックルという有り得ないプレイで一発退場。
足裏タックルはケガの確率が非常に高い危険なタックルで体重が乗っている足にまともに入ると骨折など簡単にします。
だからボールに行っていればいいというような問題ではなく、絶対にしたらいけないプレイです。
しかも足裏タックルは選手本人がするかしないかの意識の問題、ファウルを取られた後にボールを蹴ってプレイを遅らせる、それと同じくらい程度の低いファウルです。
この青木のタックルは普通にスライディングした結果、足の裏が入ったというレベルではなくて体重をかけて上から行っていますからね。
ボールに行っていても相手にけがをさせていいと思ってプレイしてないと普通やらないレベルの酷いタックルですよ。
エドゥーの右足に体重がかかり切る前だったので大事には至らなかったですが、完全に体重がかかっていたら脛骨骨折、くるぶしから下を持って行かれたり大ケガになるところです。
もちろん青木はケガをさせようと思って行ったわけでなく、パニック症候群を起こしていたのでこんなプレイをしてしまったのだと思いますけどね。
これでますます苦しくなって3枚目のカードはカイオに代えて中田投入。
清水戦は1人少なくなっても逆転できそうな雰囲気はあったのですが、この試合は何とか守り切れれば…という暗い雰囲気しか感じなかったです。
ボールが保持できずに押し込まれた
セレーゾ監督はこんなこともコメントしていますが、それならどうして2枚目の交代で中村を入れなかったの?、遠藤が出場停止なのに本山をベンチに入れなかったの?と聞いてみたいです。
1人少ない状況では尚更杉本には厳しかったですね。
カイオもいなくなって前線で起点が作れなくなると押し込まれっぱなし。
それでも何とか耐えていましたが、87分に山村のまたもや軽率なミスからこぼれ球を武藤に押し込まれます。
これもちょっと信じられないプレイですよね。
この状況、点差、時間を考えたら逆サイドのタッチラインに大きくクリアしておけばいいだけの事なのですが、曽ケ端にバックパスするなんて一番有り得ないプレイを選択。
しかもご丁寧に曽ケ端のタイミングを見事にはずし左足での股抜きですから。
こぼれ球への武藤と西の反応の違いも実は大きな違いです。
サッカーを知らない人にはラッキーはごっつぁんゴールにしか見えないでしょうが、あそこでこぼれて来るかもと思ってポジションを取り直せるかどうかっていうのは、上に行ける選手かそうでないか、大きな差に繋がって来ますからね。
結局負けなし対決は負けなし決着、これで鹿島は9試合負けなしとなりました。
小笠原が先発でなかった試合も3勝1分(小笠原先発試合は天皇杯PK負けをドロー換算すると12勝4分9敗)と無敗継続中。
ただ、この試合も遠藤(の代わりに本山)、ルイス・アルベルトと勝利の方程式をセレーゾ監督が崩さなければ普通に勝っていたんですけどね。
絶好調のFC東京に引き分けは悪くはないですが、非常にもったいないドローとなってしまいましたし、首位浦和が勝ったので勝ち点差も4に開いてしまいました。

4-3-1-2と4-1-2-3
前回の記事から書いているように4-3-1-2のようにバイタルエリアを3人でケアする守備のやり方は非常に難しいです。
そのため、このフォーメーションは機能させ辛いのですが、FC東京は米本、高橋、羽生など攻守に運動量があって能力の高い選手がいるのでやれている部分があります。
ただ、それでもこの試合のように鹿島がフォーメーションの弱点を突いて攻めると脆いですし、サイドバックに縦パスを入れられる選手がいたらけっこう好き放題に攻撃することは可能です。
しかし、フィッカデンティ監督もそれが分かっているのでよく試合中にシステムをいじりますし、この試合では後半から4-1-2-3にして来ました。
これで鹿島のサイドバックが自由にプレイできなくなりましたし、守備でも前線からプレスをかけやすくなりますからね。
まさに後半はFC東京のプレスに苦しんで押し込まれ続けました。
ところがこの4-1-2-3も実はあまり日本人向けではありません。
昨年は仙台、名古屋、今季はC大阪に途中就任したペッツァイオリ監督も最初にこのフォーメーションを用いていましたが、結局どこも機能しなかったですよね。
どうしてこれが日本人向けでないかというと前述したように中盤を3人でケアするのは攻守に難しいということもありますが、一番はWGが攻撃重視のポジションだからです。
日本人の良さは組織的に真面目に守備をするところですが、WGがあまり下がって守備するとそれなら4-1―2-3で戦わず、4-1-4-1や4-2-3-1でいいわけです。
そして何よりWGにはドリブルでの仕掛けが要求されます。
実はこれが日本の弱点で1対1の仕掛けで計算できるドリブラーというのがいないんですよね。
斎藤、宇佐美、原口、永井、宮市、そして今回代表に選ばれた武藤などいい素材は揃っているのですが、1対1の仕掛けで計算できる選手となるとそこまでの選手はいません。
ザッケローニ監督が好んだ3-4-3もWGとWBに1人ずつはドリブルの計算できる選手がいないと機能しづらいフォーメーションなのですが、断念したのはドリブラーが思うように育たなかったからだとこーめいは思います。
アギーレ監督は4-1-2-3で戦うそうですから、恐らくこの試合の後半のFC東京のように前線からプレスをかけていく戦術をとるのでしょう。
ボールを支配できるアジアでは相手を押し込んで、ボールを失っても高い位置からプレスをかけて奪い返すのは可能だと思いますが、強豪国相手に押し込まれたらどうするんでしょうね。
押し込まれたら4-1-4-1で守ってカウンターと割りきって戦うなら悪くないフォーメーションだと思いますが、いずれにせよ機能するにはやはりWGのドリブル力が必要になると思います。
アギーレ監督が4-1-2-3をどう機能させるのか、そもそも果たして機能するのか、世界で通用するドリブラーが出て来るのか、そこを楽しみに観ていきたいですね。
今回は鹿島から柴崎が選出されていますし、恐らくこれからコンスタントに召集されるでしょうから楽しみはザッケローニ監督時代の比ではありません。
もちろん大迫やケガで今回は呼ばれていない篤人も応援しますが、やはり現鹿島選手がいるのといないのでは大きくモチベーションも違って来ますね。
柴崎と大迫にはがんばって先発メンバーに食い込んでほしいです。

プチ中断を挟んで大宮戦
日本代表の試合でプチ中断があり、次節はアウェイ熊谷での大宮戦となります。
いつもは対戦相手がどんなサッカーで弱点はどこかを書くのですが、大宮は埼玉ダービーで大敗してついに大熊監督解任、監督が代わるとどういうサッカーをして来るのか分からないので今回はスルー。
日本人の内部昇格なのでそんなに変化はないとは思うんですけどね。
10日の天皇杯愛媛戦が渋谷監督の初陣になるようですね。
つまり、鹿島は日程でも有利ということです。
現在の大宮のチーム状況は最悪、8試合連続で複数失点、何とその間の失点数は21にも昇ります。
総失点数もついに徳島に並んでリーグワースト、10試合連続失点中で今季完封できたのはたった2試合です。
普通に考えれば負けることはないと思いますが、たいていの場合は監督が代わってもよくならないものの、監督交代直後はカンフル剤的な効果が生まれる事があるので要注意です。
何も鹿島戦の前で交代しなくてもって思いますけどね。
鹿島は相手のことより、自分たちが自滅しないかの方が重要です。
まず1つはプチ中断にセレーゾ監督がフィジカルで追い込み過ぎて中断明けのコンディションが悪いっていうパターンが心配されます。
そして、もう1つはジョルジ・ワグネルが入ったマイナス効果です。
早速この試合でそれが出てしまいましたが、2列目の組み合わせと選手交代の方程式がまた滅茶苦茶になる可能性が出て来ます。
ジョルジ・ワグネルはこれからコンディションを上げてプレイ自体は良くなって来るとは思いますが、もともと柏でもゲームメイクをしていたわけでなく、繋ぎ、クロス、プレイスキック、守備が主な役割でした。
守備はするけどシャドーの動きはしない野沢って感じで鹿島に必要なタイプの選手かって言うと微妙なんですよね。
それにセットプレイに期待するならルイス・アルベルトを入れないと威力半減、かといってダヴィとカイオははずさないでしょうから同時に使うことができません。
しばらくセレーゾ監督が迷走して勝ち点をとりこぼすことも覚悟しておかないといけないかもしれませんね。

最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします→



最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

プロフィール

こーめい軍師

Author:こーめい軍師
J発足以来の鹿島ファン。
特に応援してる選手は、内田篤人選手。
大いに期待しているのは遠藤康、佐々木竜太選手です。

リンクはご自由にどうぞ(≧∇≦)

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア

秋春制反対の方は署名にご協力ください。 ↓携帯の方はこちらからお願いします。 http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=99

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する