【J第34節】来季の課題も浮かびつつ勝利で締めてシーズン終了…の名古屋戦 |
【結果】 2015年11月22日(日) 鹿島1-0名古屋(13:33/カシマサッカースタジアム/25,151人) [得点者] 54分 :中村充孝②←カイオ④ [フォーメーション] FW:赤﨑、カイオ MF:中村、遠藤 MF:小笠原、柴崎 DF:山本、昌子、ソッコ、西 GK:曽ケ端 [選手交代] 61分:赤﨑→鈴木優 68分:中村→豊川 74分:遠藤←山村
【試合の感想】 金崎不在が響く 名古屋は4-4-2の布陣、代表帰りということでノヴァコヴィッチはベンチスタート。 闘莉王と川又のパワー型2トップでした。 鹿島は4-2-2-2、金崎が代表でケガをして回復が間に合わなかったのでカイオがFWでの先発となりました。 その影響もあって、ケガから明けたばかりの中村が2列目に入りましたね。 体調不良で出場が危ぶまれた柴崎は先発でした。 インターバルが2週間あっての試合となりましたが、さすがに毎試合G大阪戦や横浜FM戦のようなレベルの高い内容にする事は出来ませんね。 西が田口との衝突で歯が欠けるというアクシデントはありましたが、比較的静かな立ち上がりとなります。 やはり金崎不在の影響は大きかったですね。 攻撃面で言えばボールの引き出す動き、キープ力。 守備では前線からのプレスの質において金崎がいるのといないのとでは違って来ます。 カイオがドリブルで切り込んで会場を沸かせますが、実は良かったのは立ち上がりだけでトラップが大きくなってボールを奪われる回数が非常に多かったです。 やはりサイドと真ん中でプレイするのは全然違って来ますからね。 中央でのプレイは360度警戒しながらボールをキープしないといけないので、サイドで仕掛けるのとは難易度が段違いになります。 逆にサイドに張ってプレイするならスピードがないと厳しいです。 左サイドに流れてからの仕掛けではいいプレイを見せていたので、もっと大きく頻繁に動いて良かったですね。 金崎はその運動量と回数がハンパないですから。 セレーゾ監督はセンタープレイヤーとサイドプレイヤーの使い方がまったく分かってなかったので、チームをいつまで経っても機能させる事ができずにいましたね。 お互い決定機がないままに時間が流れますが、17分に赤﨑のシュートが矢野の手に当たりますが、何と扇谷主審はこれをノーホイッスル。 故意ではないでしょうが、完全に身体から離れていた手に当たってシュートを防がれましたからハンドを取ってもおかしくない場面でした。 その直後には遠藤のCKをカイオが頭に当ててファーに流すと、中村が冷静にGKとDFを引きつけてマイナスに折り返します。 そこにフリーでいたファン・ソッコがグラウンダーでファーサイドを狙いますが、DFの足、そして最後は闘莉王の頭でクリアされてしまいます。 名古屋の決定機は27分。 闘莉王の落としから田口がDFの裏へパス。 そこに走り込んだ永井がフィニッシュまで行きますが、曽ケ端が防ぎます。 ここは闘莉王に簡単にポストプレイをさせた昌子も悪いですが、ダブルボランチの守備の出来なさが出たシーンでしたね。 田口をフリーにし過ぎて難易度が低く精度の高いパスを出されていますし、かといって最終ラインのフォローにも入ってないのでゴール前が2対2の危機的状況になっていました。 終了間際には左サイドから遠藤がドリブルで切り込んで縦パス。 センターに入っていた中村がDFを背負いながら潰れて赤﨑に繋ぎ、ドリブルからそのまま上がって来ていた遠藤へ。 最後は右足での切り返しが大きくなってシュートまで行けなかったですが、いい攻撃の組み立てでしたね。 さらには遠藤のミドルシュートがバーを叩くという惜しい場面もありましたが、全体的にお互い決定機の少ない前半でスコアレスドローのまま折り返す事になります。
柴崎不調が響く 前半からそうでしたけど、この試合の柴崎は調子が悪かったです。 最近はあまりいいコンディションではない事が続いていましたが、この日は特に単純なパスミスなど多くて存在感がいい方向で出ていなかったですね。 その影響もあって攻撃の厚みが今一つでした。 しかし、52分に中村の縦パスからチャンスを作ります。 後半からさらに左サイドのタッチライン際まで流れるようになっていたカイオがドリブルで切り込んでグラウンダーのクロス。 ゴール前中央で遠藤が合わせますが、左足のシュートはふかしてしまいます。 ちょっと赤﨑とかぶったのでシュートコースが狭まってしまいましたね。 前半の終盤からチャンスを多く作り始めていた鹿島に先制点が生まれます。 54分、小笠原の縦パスをカイオが落とすと中村が中央から右サイドへドリブルで切り込みます。 最後は切り返しでDFの足を止めると、GK楢崎のタイミングも上手くはずす左足シュートをニアに決めました。 直後には西の縦パスを受けた赤﨑が上手く振り向いて中央をドリブル、右サイドでフリーになっていた遠藤に展開します。 遠藤の右足シュートはDFに当たって最後はゴール直前で矢野に防がれます。 この試合、赤﨑は決定的なシュートを放つ事は出来ていませんでしたが、前半から味方の決定機を多く演出する働きをしていましたね。 さらには小笠原の左からのクロスを赤﨑がニアで落とすと、山本がペナルティスポットでドフリーになっていた遠藤へ。 難しいボールを上手くボレーで合わせて枠に飛ばしたのですが、ここは楢崎の好セーブに合います。 最初の交代は61分、赤﨑に代わって鈴木優が入ります。 1点を追う名古屋は少し遅れて2枚代え、ノヴァコヴィッチと大武を投入して来ました。 ここからは試合には大きな動きがなく時間が過ぎて行き、石井監督は2枚目のカードを切ります。 ケガ明けであまり練習もしていなかったのでやや試合勘を欠いていた中村をさげて豊川を入れます。 豊川の投入は最近石井監督が好んで使っていますが、機能したことはないですね。 案の定、鹿島は金崎がいない上に中村もさげてしまったので、前線でボールを持てなくなって来ましたね。 逆に名古屋はノヴァコヴィッチの高さがさらに加わった事もあって鹿島ゴールに次第に迫って来ます。 流れが悪くなった事もあって遠藤に代えて山村投入、柴崎を上げて4-2-3-1の布陣にするのかと思いきや、フォーメーションは4-2-2-2のままでした。 このメンバーでしたらまだ4-2-3-1の方がまだ機能すると思いますが、全員が何とも曖昧で中途半端なポジショニングでバランスを崩してしまいましたね。 84分には田口のFKに矢野に合わせられて危なかったですが、曽ケ端がセーブ。 ロスタイムにはゴール前の混戦から最後はファーサイドでフリーだったノヴァコヴィッチに決定的なシュートを放たれるも昌子が顔面セーブの気迫を見せます。 選手交代で終盤は前線が若い選手ばかりになりましたが、ちょっとそこでの試合運びというのは今後の課題ですね。 最後は失点してもおかしくないシーンもありましたが、何とか水際で踏ん張って貴重な先制点を守りきって今シーズン最終戦を勝利で締めました。
今シーズンの成績 リーグ戦はファーストステージが6勝4分7敗の勝ち点22で8位、27得点25失点。 セカンドステージは12勝1分4敗の勝ち点37で2位、30得点16失点。 年間順位は5位でフィニッシュとなりました。 ナビスコ杯は優勝、天皇杯は3回戦敗退。 石井監督に代わって何とか3年連続無冠は阻止したものの、リーグ戦では6年間優勝から遠ざかるワースト記録を作ってしまいました。 しかし、将来性を何も感じない期待感の持てないセレーゾ体制から石井監督になってチームが生き返って終われたのは良かったです。 そんな1年間でした。 忙しくしていて遅くなったのでもう書かなくても良かったのですが、今季最後の1試合なので一応簡単にレビューしておきました。 オフ期間はこの3年間の統括と、補強話や来季の構成がだいたい決まれば書こうと思っています。 そして、来年もニューイヤーカップが開催されるそうなので1月下旬を楽しみに待ちたいです。 それまでは補強話で沸かせてもらえれば嬉しいですね。
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