4月の鹿島:迷走からの一筋の光明 |
 4月の試合の感想 4月はリーグ戦5試合、ACL2試合とハードなスケジュールでした。 そんな中、プチ中断からの再開戦だった大宮との試合はなんとか勝利しますが、次のセレッソ大阪戦では中盤のメンバーをごっそり交代して惨敗。 しかし、続くブリスベン戦ではほぼベストメンバーと言える布陣で同じように惨敗。 仙台戦では大勝するも磐田との試合ではなんと3点差もつけられて負けてしまいます。 このあたりはメンバーをほぼ固定していましたが、試合内容も悪く安定した戦い方ができていなかったですね。 蔚山戦に勝利してACLはグループリーグ突破を決めますが、ここまでだと4月の戦いはリーグ最下位のクラブに辛勝。 直近の試合で大量失点の守備崩壊2クラブに勝利しただけという散々なものでした。 最後の鳥栖戦も決して良くはなかったですし、鳥栖の守備も思ったほど良くなかったのはありましたが、逆転勝利。 石井監督の采配に少し変化も見られて、チーム状態も多少上向いてきたかなと感じさせるものでした。
失敗続きの石井監督采配 4月は石井監督の采配が迷走しましたね。 連戦だったためローテーションをしながら戦おうという意図があったと思ったのですが、このブログに書いたやってはいけないことを始めいくつものミスをおかしていました。 まず、セレッソ大阪戦では前述したように中盤の4選手をごろっと替えるミスをしました。 こーめいがここでローテーションとターンオーバーの違いについて書きましたが、チームを作る上でローテーションは様々な条件を考えて緻密に行わないといけません。 そんな中で大前提となるのはやはり選手の試合での連携面ですよね。 心配した通り、そこが合わなくてパスミスが多く選手たちは力を出し切れないまま負けてしまいました。 日本はメディアも監督もサポーターも選手を替えながら戦うことをターンオーバーとか大雑把な表現しかしてないですが、緻密に考えに考え抜いてメンバーを決めるという意識が低すぎる証拠ですね。 しかも、セレッソ大阪戦は連戦の初戦だったのでなおさら大幅にメンバーを変更する必要はありませんでした。 さらに、磐田戦では安部を先発に起用します。 思い切った采配は嫌いではないですし、このブログでも安部は期待できる選手と書きましたが、チーム状態が上手くいっていない中でのいきなりの先発起用は思い切り過ぎですよね。 途中出場から上手く使ってチームにフィットさせることが必要です。 しかもセレッソ大阪戦も磐田戦も思い切った采配をしておいて、早い段階で交代させていますからね。 もちろん、修正するために早めに手を打つことは必要ですが、その2枚交代のカードもお粗末ですし、こういう交代は繰り返したらいけないです。 余裕がなくなってからはほぼ固定メンバーで戦っていましたが、そこにチームをどうやって強くするかのテーマが見えなかったですね。 GKもスンテや曽ケ端を使ったり、レオをベンチにするなどボランチのメンバーも定まらなかったです。 強いて言うなら、昨年の戦い方を取り戻すことを目標にしていたと考えられますが、2列目に柴崎がいない時点でそれは大きな退化でしかありません。 テーマを持った選手起用ができていないのでチームは強くならないですし、安定もして来ません。 しかし、そこらへんに変化、ほんの少しの光明が見えたのが鳥栖戦でした。
練習から試合を重視へ 鳥栖戦では蔚山戦に続きスンテ先発、ボランチもレオと永木でした。 ここら辺を軸にしていくのだろうという意図が見えましたし、途中交代でレアンドロ、三竿を起用、さらにレオをトップ下にして4-2-3-1にしたのも石井監督の考えにちょっとした変化が生まれたのかなと感じましたね。 石井監督はボランチと言っても守備の選手だったので、はっきり言って攻撃の繊細な連携面や機微を正しく理解できていなかったと思います。 簡単に言えば、練習をしていれば連携が上がっていくと思っているフシがあります。 昨年、永木が鹿島にフィットするのに夏まで時間がかかったと思っている人も多いですが、それは基本的に柴崎と小笠原を起用していたことが多かったからです。 また、ファブリシオの起用にしてもリーグ終盤にコンスタントに途中出場させてようやく周りと合ってきたかなと思ってたら、12月に入ってからはオークランドシティ戦でしか使ってませんでした。 と思ったら、いきなりレアル・マドリー戦で途中出場させたのですが、その時には連携がリセットされてまた周りと合わなくなっていましたよね。 今季のセレッソ大阪戦のメンバー変更や安部の先発起用などを考えると、やはり石井監督は練習だけで連携が構築できるものと思ってるようです。 レオのようにいきなりフィットする選手もいれば、練習でフィットすれば試合でも力を発揮する選手もいるでしょうが、基本的に連携面なんて試合に出して行って構築されるものですからね。 なんのことはないパスでも少しズレただけで、前を向いてボールを持てるのか、DFを背負って持つハメになるのか違いが生まれますし、当然それは攻撃の精度や質、速度などに大きな違いとなって表れます。 実際の試合では刹那のタイミングで判断しますから当然、出し手と受け手のタイミングが合わないといけません。 さらにスペースでもらいたいのか、足元で受けたいのか、その判断の部分が違うとパスなんてまったく通らなくなりますからね。 タイミングと判断、この2つを合わせる難しさは素人が思っている以上ですし、上手くいかなくて迷いが生じて来ると余計に合わなくなって来ます。 そうなるとオフザボールの動きが少なくなって、選手間の距離が開いてますますパスが通りづらくなるという悪循環に陥ります。 試合後のコメントと選手起用を見ると、隙があれば現在の主力メンバーに交ぜて積極的に新加入選手を使っていってフィットさせようという考えに変わって来てるのかなと思います。 本来ならそれをキャンプの段階からやっていかないといけなかったんですけどね。 ようやく鳥栖戦からチーム作りがプラスに向いていくのかなと思います。
5月の試合日程 5月は浦和をはじめ、川崎や神戸などの手強い相手とのリーグ戦があります。 ただ、首位に立っていた神戸も今は中位まで落ちていますし、川崎も昨年までのチームに比べて好調かと言えばそれほどでもないと思います。 まずは浦和戦からスタートといきなり大一番を迎えますが、鹿島のチーム状態が上向いて来てるので内容も結果も酷かった4月よりはいい結果を残せるのではないかと思います。 本格的に暑くなる前に勝ち星を稼いでおきたいところです。 これに加えてまだ対戦相手は決まっていないですが、ACL決勝トーナメントが2試合ありますね。 川崎との3連戦か、広州や水原という可能性もあります。 グリープリーグの最終戦、ホームでのムアントン戦をどう戦うかもポイントとなって来ます。 勝ちに行くみたいですから、クラブとしては1位通過を狙うことになるのでしょうね。 こーめいとしてはメンバーを大幅に替えすぎるのも、まったく替えないのも下策。 ケガ人との兼ね合いもありますが金崎に代わって鈴木、あとは伊東やレアンドロは使っていってほしいですね。 交代カードの切り方も含めて、ここで上手なローテーションの仕方をシミュレートしておくのが得策でしょう。 5月はあまり勝てていないホームでの試合が多くなるので、ここできっちり勝ってホームでもアウェイでも勝てるようにしておきたいですね。
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