鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【五輪壮行試合】ウノゼロの大差、再び…のアルゼンチン戦
結果
U-23日本0-1U-23アルゼンチン(19:20/国立/43,089人)
[得点者]
69' ディマリア(U23アルゼンチン)
[フォーメーション]
日本代表
FW:豊田
MF:香川、谷口、本田圭
MF:本田拓、梶山
DF:安田、森重、水本、篤人
GK:西川

アルゼンチン代表
FW:アグエロ、ラベッシ
MF:リケルメ
MF:ディマリア、マスチェラーノ、ガゴ
DF:モンソン、ガライ、パレハ、サバレタ
GK:ウスタリ


試合展開
日本の立ち上がりはよかったです。
オーストラリア戦同様にサイド攻撃を中心として攻め上がり、特に右サイドバック篤人のスピードを生かした突破から再三ファウルをもらっていました。
アルゼンチンは2トップがアグエロ、ラベッシとポストプレイを得意とする選手ではないので、序盤はボールが収まりませんでしたね。
アルゼンチンのエンジンがまだかからない時間帯に日本は得点を取れればおもしろかったのですが、サイド攻撃はやはり中央の厚みがなく、篤人もファウルはもらってましたがさすがに突破はさせてもらえませんでした。
唯一、得点を感じるようなシーンはセットプレイからでした。
でも、やはりアルゼンチンレベルとなるとシュートの直前で潰されてしまうんですよね。
そんなリズムで試合が進んでいたのですが、30分頃からアルゼンチンのポゼッションの時間が長くなります。
ラベッシは序盤からよく左右に走ってましたけど、これに加えてアグエロが日本の左サイドに顔を出すことが多くなりました。
これで篤人がなかなか上がれなくなります。
また、アルゼンチンの攻撃の形もトップに収めるのではなく技術とフィジカルの強さを生かして中盤の4人でボールをキープ、日本の守備陣を中央に集めます。
そこから上がって来たサイドバックに展開、サイドからクロスを上げるという形で攻めて来ました。
同じサイド攻撃でも日本と違うのは、アルゼンチンの選手は必ず日本の選手より前に体を入れてゴール前に入って行きますよね。
だからゴールの可能性を感じるサイド攻撃はアルゼンチンの方でした。
アルゼンチンの時間帯は後半の15分くらいまで続くのですが、特に危険だったのは篤人のサイドでした。
アグエロに対応することが多かったのですが、1対1はよく対応していたと思います。
しかし、アルゼンチンの左サイドバックが上がってきたときに篤人が1人で2人を見る形になってたんですよね。
何度かそういう状況があったのですが、アグエロのマークをCBに受け渡してぎりぎりのところで対応できていました。
日本は後半に入っても我慢強く集中して対応し、なんとか凌いでいきます。
試合が動いたのは後半15分頃ですね。
日本がカウンターから本田圭がミドルシュート、バーにはじかれます。
ここから日本が少し押し返して攻撃を見せ始めます。
しかし、失点はその意識が攻撃に行ったところを突かれたことで生まれます。
後半23分、アグエロのポストプレイからパスを受けたディマリアが個人技で安田をかわしてゴールを奪います。
そこからはアルゼンチンのうまい試合運びに合って、得点を取りにいきたい日本はうまくいなされます。
岡崎、長友を投入して攻撃的に行こうとしますが、後半39分に激しい雷雨のため中断、そのまま試合終了。
アルゼンチンの勝利という形となりました。

課題
①攻撃のパターン
サイド攻撃、セットプレイくらいしかないですよね(^^;)
カウンターは本田圭のミドルシュートを生んだ場面がありましたが、全体的にそれほどチームとして機能してるかと言えばそうでもありませんし…。
セットプレイもキッカーが本田圭だけになってしまいましたからね。
攻撃のパターンが少ないのは心配です。
最大の武器はサイド攻撃ということになるのですが、なかなか得点にならないのは理由があります。
やっぱり中に入る選手が少ない、ニアに入る選手が少ないということですね。
そして、中盤の選手のプレイスタイルを見てもサイド攻撃もパターンが少ないです。
梶山→キープ、繋ぎ
本田拓→守備、繋ぎ
香川→展開、ドリブル、ゴール前への飛び込み、ミドルシュート
本田圭→ボールの引き出し、サイド攻撃
谷口→ゴール前への飛び込み

本田圭はもともとボランチでしたが視野が狭いからプロになってサイドに転向することになったのでしょうかね。
サイドに流れてボールを引き出してオーバーラップを使うというのはうまくできているのですが、中央よりでボールをもらったときは球出しがすごく遅いです。
素早い大きな展開ができてないんですよね。
それにゴール前へ飛び込む動きも物足りません。
梶山も展開やゴール前への飛び込みはなく、フィジカルを生かしてのボールキープとそこからの繋ぎくらいのもんですからね。
本田拓or梶山(繋ぎ)→香川(展開)→本田圭&篤人(サイド攻撃)→豊田&谷口&香川
サイド攻撃と言ってもだいたいこのパターンが多いです。
しかもいい時でゴール前に3人いるというだけで、豊田1人の場合も多いですから。
それでもニアに飛び込めばチャンスになりかけることもありますが、全体的に攻撃のパターンは増やさないといけないと思います。
②決定力
またかと思うでしょうけど、やはり最終的に日本の前に立ちはだかるのは決定力の問題でしょうね。
まず一口に決定力と言ってもいろんなとらえ方があります。
Jリーグでは毎年外国人が得点ランキングの上位を占めますよね。
ジュニーニョ[22:0.18]
バレー[20:0.16]
エイジミウソン[19:0.16]
ウェズレイ[17:0.11]
ワシントン[16:0.17]

大島秀夫[14:0.24]
大久保嘉人[14:0.15]
前田遼一[12:0.24]
佐藤寿人[12:0.18]
山瀬 功治[11:0.14]

上に挙げたのは昨季の外国人・日本人選手のそれぞれ上位5人、[得点:決定率]となっています。
決定力というのははっきり言って大きく変わりませんよね。
では、得点を取るためには何が必要なのか。
以前マガジンかダイジェストかは忘れましたが特集記事でフランサとウェズレイにストライカーに必要なものを聞いていました。
2人とも、「シュートを打つこと」と「ゴール前での落ち着き」と答えていました。
こーめいもまさにその通りだと思います。
1つ目の「シュートを打つこと」ですが、要するによく言われる決定力と言ってもシュートに対する決定率のことではなく、1試合に対する決定率ということです。
20本打って10点取る外国人選手と、10本打って5点取る日本人選手、どちらもシュートに対する決定率は5割(実際にこんな数値はありえない)です。
しかし、10試合で20本打って10点取る外国人選手と、同じく10試合で10本打って5点取る日本人選手となると、1試合に対する決定力は1:0.5となります。
この違いがいわゆる決定力の違いの要素となります。
そしてそれには2つ目の「ゴール前での落ち着き」が大きく関わって来ます。
こーめいはこれを落ち着きスキルと呼んでますが、日本人には決定的にこれが足りてないです。
セルヒオ・バチスタ監督のコメントにもありますが、日本人選手は必ず技術が高いって言われるんですよね。
これは欧州の指導者などが日本の選手を見ても必ずそう言います。
でも、相手のプレッシャーが強い状況=アタッキングサードではこの能力が著しく損なわれます。
この試合でも右サイドからのセンタリングをゴール前で香川が受けたシーン、オフサイドになりましたが右サイドに流れた香川にボールが出たシーン、篤人から縦へロングボールが豊田へ通ったシーン、すべてトラップミスしてるんですよね。
実際にアルゼンチン選手のプレッシャーは早いですし強いです。
でも、相手のプレッシャーがないフリーでもミスしてるのは落ち着きスキルがないためです。
ファーストタッチをきちんとコントロールできないから、また慌ててしまってボールを奪われるという悪循環になっています。
決定力以前にこの試合ではほとんどシュートまで持っていけませんでしたから、きっと何とかシュートまで行けたとしてもそこでも落ち着きスキルがないため、慌ててゴールの枠の外へということになっていたでしょう。
実際外国人選手がミスしないかというとそうでもなく、トラップミスします。
でも、得点能力のある選手はそれでも慌てずすぐさまリカバリーしてボールコントロールするんですよね。
最後に決定力を見るに当たってもう1つ重要な要素があります。
これはJリーグ/アジア/世界の違いです。
こーめいはこの度戻って来た大黒は日本人選手の中でもシュートセンス、シュート技術が高い選手だと思っています。
実際にコンディションが悪くなければJリーグ、代表でもアジアの国相手なら短い時間でも得点を取っていました。
しかし、ドイツW杯(大会前の親善試合も含む)ではシュートまで行かせてもらえなかったです。
それまでと同様にゴール前でいいポジショニングしてボールをもらうのですが、そこでDFのプレッシャーに潰されてました。
決定力という意味では、このJリーグレベル、アジアレベル、世界レベルという差も大きいと思います。
もちろん、試合に対する本気度というものでも相手のプレッシャーの速さと強さは大きく変わってくるんですけどね。
でも、決定力に関してはずっと日本の課題でしたし、一朝一夕でどうにかなる問題ではないでしょう。
それこそ育成段階からの見直しが必要となりそうですね。
③ゲームコントロール
この試合のアルゼンチンのゲームコントロールは見事でした。
序盤は日本に攻められますがすぐさま日本のストロングポイントである篤人を抑えるようにポジションを取って、同時に攻め方を変えて自分たちのペースにしましたね。
そこからはアルゼンチンが攻めていましたが、後半に日本が攻めに意識が行きます。
そこを狙いすましてゴールを奪いました。
これは偶然ではなく、クラブW杯のACミラン-浦和戦もそうでしたよね。
個人技をからめてのゴールというのもまったく同じです。
重要なのはアルゼンチンもACミランもずっと攻めていたところを相手に攻められても失点せず、逆に五輪代表、浦和は攻めに意識が行ったところを突かれて失点しているということです。
よく守備がいいチーム、守備がうまい選手と言われますが、実際に守備がよかったり守備がうまかったりするのですが、大事なのは攻守の意識のバランス、切り替えです。
守備意識を高く持たせる、守備だけをやらせるとある程度は守れるんですよ。
難しいのは試合の流れを読みながら攻守のバランス、切り替えをして、それで守れるかということです。
車の運転でもスピードを出していても高速の運転は楽ですが、50キロごとに高速と一般道を交互に何度も運転するとなると難易度が一気にあがります。
実際に意識の切り替えが難しいから高速の出口はグルグルになってるわけですからね。
アルゼンチンの選手たちはオーバーエイジがいると言っても、23歳以下にしてすでにそれがチーム全体としてできているということです。
そして1点とってからがまたすごかったですね。
それまでは攻めにかかっていたのに、途端にDFラインでボールをゆっくり回し始めました。
決して無理はせずボールを回し、緩から一気に急に移行してFWに縦パスを出していました。
DFラインの裏を狙うパスなら通ればラッキー、例え通らなくてもリスクは0ですからね。
日本は得点を取りにいかないといけなかったのですが、1トップのため前からプレスに行けません。
なぜなら下がり目のアルゼンチンの4バックでボールを回されたら、FW1人でその範囲を賄えるはずがないからです。
アルゼンチンからするとそこも狙い通りだったのでしょう。
全体を押し上げてプレスでボールを奪いに行かなければならなかったのですが、日本は連携してプレスをすることが出来ていませんでした。
要するに得点を取りに行かないといけない状況で、チーム全体の意思統一ができてなかったっていうことですね。
岡崎、長友が入っても大きく変わることはなかったですから、あのままアルゼンチンにうまくコントロールされていたと思います。
日本はフィジカルなど身体能力で劣る面も多いですから、こういったゲームコントロールのレベルを上げていきたいですけど、このような決定的な差を見せられるとまだまだ時間がかかりそうですね。

感想
ウノゼロのスコアは必ず惜敗と書かれますが、世界との差を痛感させられる試合でした。
序盤でのいい時間帯で得点を取っておきたいところでしたが、日本の攻撃とアルゼンチンの守備を見るとなかなか難しいなという印象でした。
危険なところは潰されてましたし、実際にシュートは試合を通して4本と少なかったですからね。
篤人の突破は可能性を感じさせましたが、あそこでファウルで止めてでも完全に突破を許さないのが世界レベルだなぁと感じます。
しかも、相手ゴール前に果敢にドリブルで持ち込んでいた後半は完全に連携をもってうまく対応されてボールを奪われていましたからね。
アルゼンチンもシュート数は少なくたったの6本です。
ミドルシュートを打たれたらもっと苦しくなっていたでしょうね。
前半の終盤にポゼッションされだすとこーめいの頭にはウノゼロという結果が浮かんでいました。
だから、前半終盤の守備を最後まで我慢強く集中してやって0に抑えられるか、そこからカウンター、セットプレイで1点を奪えるかというのが見どころだったのですが…。
本田圭のシュートが入っていればと思うかもしれませんが、これが不思議と入らないのがレベルの差があるチームのウノゼロの試合なんですよね。
ただ、相手を考えるとオーストラリア戦、アルゼンチン戦ともに最高の結果と言えると思います。
アルゼンチン相手にウノゼロで負けるのは、仕方ないです。
ここを乗り越えれば世界と戦って結果を出せるのですが、98年フランスW杯アルゼンチン戦から昨季のクラブW杯ACミラン-浦和戦を見ても分かるように、10年かかっても乗り越えられないのですからね。
さすがに94年アトランタ五輪のブラジル戦のように攻守に運の要素が大きく作用すれば、奇跡という形で覆ることはありますが、実力から考えるとそうやすやすと乗り越えられる壁ではありません。
反町ジャパンもようやくそこまでのレベルに来たということでしょう。
惜しむらくは最後の10分間をプレイできなかったことです。
こーめいは中断にならなくても残念ながらあのままアルゼンチンが勝っていたとは思いますが、もし同点に追いついていたらそれは当然かなりの自信になります。
逆にそのまま負けていたら、やはり力の差というものを認識せざるをえなかったと思うんですよね。
中途半端で終わってしまったため、選手の気持ちも中途半端にならなければいいですが。
あとは本番までのコンディション作りですね。
ドイツW杯のように本番前の親善試合がもっともコンディションがよかったなんてことにならないようにしなければいけません。
このあたりのことは反町監督のコメントを見ると大丈夫かなとは思います。
大きな課題もまだまだありますし、本番の相手はナイジェリア、オランダとアルゼンチンに負けず劣らず強豪です。
アルゼンチン相手に篤人の突破、セットプレイなど可能性を感じるプレイもありましたし、アメリカ戦に勝利することができれば勢いに乗ってもしかしたらいい勝負が可能かもしれませんね。

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テーマ:サッカー日本代表 - ジャンル:スポーツ

この記事に対するコメント

こんばんは。やっぱりアルゼンチンは強い。正直そう思いましたね。軽くながしてる、そんな印象でした。そのチームに対して1点に抑えたからといっても楽観はできませんね。こーめいさんが言うように、日本に決定的な仕事をさせなかったことで、大きな差を感じましたよ。思えば、予選から何試合も反町ジャパンを観てきました。彼の言うピチピチしたサッカーを観ることなく、本番を迎えるわけです。盛り上がりに欠けてるのは、僕だけなんでしょうね。
鹿島での濃霧、落雷に続き、昨夜も落雷。3ゲームとも荒れた天候を呼んだのは僕のせい?と勘繰りたくなります。浦和戦での教訓が生きたようで、前半終了と同時にコンコースに移動。後半はモニタで観戦しました。
【2008/07/30 22:34】 URL | andy #- [ 編集]

andyさんへ
コメントありがとうございます。
アルゼンチンも連携、戦術面はまだこれからっていう感じもありましたが、やはり強いですよね。
反町ジャパンはそれでもだいぶ良くなって来た方ですけど、前が前でしたからねぇ(^^;)
こーめいは鹿島サポとして篤人の活躍に盛り上がろうと思います。
【2008/07/31 09:03】 URL | こーめい #zlAQJbYM [ 編集]


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