鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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監督交替続々と違約金
こんばんは、夜空に流れる光を見て、「運賃が安くなりますように、安くなりますように…」と飛行機の夜間航行灯にお願いをする納豆好きのロマンチストこーめいです。

さて、鹿島はナビスコ杯を敗退し、リーグ戦もここ3試合勝てておらず、広島戦の負けで不敗記録も終わってしまいましたね。
それでも17試合というのはリーグ戦のちょうど半分ですからすごいことだと思います。
ちなみにこれまで16試合負けなし記録を持っていたのが鹿島(1998年~99年)とC大阪(05年)と浦和(07年)で、このうち鹿島と浦和は優勝しています。
C大阪も33節までは首位だったんですけどね。
記録は記録としておめでたいことだと思うのですが、最近の鹿島はこーめいがこれまでに書いた課題がモロに出てる感じですね。
鹿島の致命的な弱点
連敗の鹿島オリヴェイラ監督に贈るヴェンゲル監督の言葉
中断までの鹿島の戦い~効能とこれからの課題~
オールスターがあるとは言え、2週間インターバルがありますからそれまでに立て直し、選手はコンディションを整えてほしいところです。
鹿島の課題克服のための策の1つとして以前に、迂闊な水曜日…のFCソウル戦でオリヴェイラ監督と3年契約を結ぶ3ヵ年J・ACLWプロジェクトというのを書きました。
それもふまえて、気分をちょっと変える意味も含めて、ここのところJリーグの監督交替も相次いでいたので、監督との契約について書こうと思います。

09シーズン監督途中交替
カイオ・ジュニオール→和田昌裕(神戸)
シャムスカ→ポポビッチ(大分)
高橋真一郎→ネルシーニョ(柏)
アレックス・ミラー→江尻篤彦(千葉)

カイオ・ジュニオールから始まって4つのクラブで監督交替がありました。
近年ではバレーやダヴィのように中東に引き抜かれるケースが多いので、契約期間を残す状態での移籍や解任には莫大な違約金(移籍金)が発生するというとイメージがあります。
しかし、それは強奪された場合で今季のJリーグのケースを見ると神戸のカイオ・ジュニオール監督がそれにあてはまります。
中東はJリーグからブラジル人選手を引き抜く際にも気前良く違約金を払ってくれますから、(当然契約内容や年数にもよりますが)おそらくカイオ監督のケースでもそれなりの額を払っていると思われます。
オシムが日本代表監督に就任したときも、日本サッカー協会から千葉に違約金が支払われています。
ただ、オシムは1年契約でしたし当時の川淵会長と千葉は縁が深いこともあったせいかそんなにたいした額でもなかったようですけどね。
ブラジル人選手がそうであるように、今後ブラジル人監督にも中東のクラブが手を出して来るようなら監督との複数年契約は必須です。
なぜなら、1年契約だと安い違約金となりますし、その分引き抜かれやすくもなります。
各クラブとしてはシーズン途中での監督交替は避けたいでしょうが、中東マネーにかかったら強奪されるときはされるのですから、違約金をできるだけふんだくる準備はしておくべきですね。
ただ、オリヴェイラ監督やシャムスカ監督のようにチームに複数年在籍して何かを成し遂げた監督でしたら当然クラブに愛着が生まれます。
クラブにお金がないのも分かってるのでそういうこともある程度考えてくれますから、カイオ監督のようにあっさりチームを去ることもないですし、クゼ監督のように1年間仕事に就きたくないということもないでしょう。
それにオリヴェイラ監督は以前中東のクラブを率いていたときに八百長が当たり前のように横行する体質に辟易していたので金銭面だけで中東の誘いに乗るとも思えません。
むしろ怖いのはオシムのように日本代表の方に引き抜かれることだと思います。
オリヴェイラ監督なら降格しそうなほど低迷するということもないでしょうし、それでやる気をなくすとも思えませんから複数年契約をしておいて損ということはないですね。

そして、ここからが本題の大分、柏、千葉のケースです。
クラブが契約下にある監督を途中で解任した場合、違約金の支払いは一般的に「解任された監督が次の職に就くまで契約年数分の給料を(Jリーグなら月給、プレミアなら週給で)支払う」という形になります。
ただし、欧州では1年以上現場に戻らないのは監督としてのステータスを落とす上、メディアから叩かれる傾向にあるので契約を残していても解任後1年を目処に代理人を通して元のクラブと残りの支払い額について協議します。
インテルを解任されたマンチーニがまさに今現在この状態です。
契約自体は年俸6億円であと3年か4年残ってますからね。
資金が潤沢ではない中小クラブでは事情が異なり、契約はだいたい2年が普通で3年目がオプションとなります。
欧州と違ってJリーグ自体の露出も少ない日本では契約がどうなっているかほとんど情報が出てきませんから、実際に今回の柏や千葉、大分がどういう契約をしてるかは分かりませんが、昨季のクゼ監督はまさにこういった契約がされていたと思われます。
それを例にとってみましょう。
解任された後、クロアチア紙の電話インタビューに答えています。
契約に関するところだけを抜粋します。
この先一年半はクラブが私に取り決めた額を分割で払うことに合意した。それには本当に満足しているよ。日本人には正確というべき以上のものがある
ジェフユナイテッドとはまだ一年半の繋がりがある。現時点ではどこか新たなクラブに行くことは考えていない。とりわけ(ジェフとは)金銭面で上手く収まったわけだが、新たなクラブを決めたならば収入の大部分を拒否しなければならないからだ。日本人はその時でも私に支払いをするが、現時点で私に保証された合意額よりも随分と少ない額を受け取ることになる
千葉からの支払いは1年半続くとあります。
つまり2年契約だったということですね。
クゼ監督もミラー監督も3年契約と言われてましたが、おそらく3年目はオプション契約となっていたのでしょう。
再就職しても千葉からの支払い額は大幅に減るものの一応今年一杯は続くようですが、とりわけ(ジェフとは)金銭面で上手く収まったというのはそういうところも含めて言っているのでしょう。
欧州の中小クラブでは、同じケースにおいては監督も当然クラブにお金がないことは知ってますから、例えば残りの契約の半分の金額を一括でもらい、自身を身軽な(解任されたクラブとの契約に縛られない)状態にする場合も多いです。
なぜなら、解任されたということは評価を落としている状態であり、次の就職活動のために身軽にしておかないとチャンスをふいにしてしまうこともありますからね。
また、お金がないクラブに支払えと言っても無理なものは無理ですし、あまりにクラブと揉めると当然その後の就職にも影響を及ぼします。
その点でクラブは契約があっても強気に出れるのですが、千葉は素直というか正直すぎたというところでしょう。
まあ、主力の大量移籍の件で負い目があったのかもしれませんが…。
クゼ監督の場合は、千葉と推定年俸5,000万円で2年契約ということを元にして考えると、この5月にアルバニア代表監督に就任したので、7,000万円(1年間+4ヶ月+α)程のお金を受け取ったものと思われます。
しかし、これを上述した欧州の中小クラブに当てはめて考えてみます。
2,000万円(5ヶ月分の給与)+8,000万円(残り契約期間の年俸)÷2=6,000万円で済みます。
クゼ監督としてはスタンダードな方法より多くもらえる上、1年半もの間は何もしないで暮せるのでインタビューにあるようなご満悦な言葉も当然と言えるでしょう。
それはアルバニア代表監督に就任した際、この一年間監督活動をしなかったことを聞かれた際の、「オファーはあった。けれども、この一年間はジェフ千葉との契約下にあったのさ。他の仕事を引き受け、契約上のお金を拒否したくはなかった。私は"日本の報酬"の上にあったんだよ」ということからも分かると思います。
クゼ監督が5月にアルバニア代表監督に就任したのでそちらへの支払いの目処が立ち、Jリーグ中断明け1ヶ月の成績を見た上での判断ということなら、千葉フロントのミラー監督の解任のタイミングは合点がいきますね。
それにこのタイミングならば江尻新監督もオールスターでの中断を使えることになるので準備をしやくすなりますし、欧州に戻ったミラー監督に(探すつもりがあるなら)すぐ就職先が見つかるかもしれません。
もしくはすでにいくつかオファーが来た上での解任でしたら、交渉次第でミラー監督(推定年俸1億円)への違約金の支払いをもっと少なくすることも可能ですからね。
監督との複数年契約でもっとも気をつけなければいけないのは、自分ところのクラブを辞めた後も監督に働く気があるかどうかです。
EURO2008までチェコ代表監督を務めたブリュックナーは、その実績を買われてオーストリア代表監督に就任しましたが、やる気がなく4ヶ月で解任となりました。
高額の複数年契約をしているので現在80歳で監督業も引退して悠々自適の隠居生活を送っているそうです。
当然、メディアからは大バッシングを受けていますが本人はどこ吹く風といったところでしょう。
前述したように契約に特別な条項があればぜんぜん変わってきますし、Jクラブに関してはあくまでも一般論からの推察ですけどね。
シャムスカ監督はブラジルのスポルチ・レシフェとすでに契約しましたから、大分の支払いはどうなってるんでしょうかね。
大分シャムスカ監督、3年契約で続投決定(ニッカン)
2006年10月16日にこういう報道があったのを見つけたのですが、07年からの3年契約(この記事から考えても3年目はオプション契約だったのかな)なら、その後契約を延長してなければシャムスカ監督との契約は今年が最後ということですね。
スポルチ・レシフェの監督就任が決まった際に残された問題として大分との契約解除の手続きを済ませる事と大分合同新聞にあったようですから、その時の大分とシャムスカ監督との協議次第ですが、どのみちたいした違約金は発生してないのかもしれません。

奇しくも監督交替となったのは、現在Jリーグ下位4クラブですね。
残留争いはこの4クラブに大宮、山形あたりがからんできそうな感じがします。
こーめいは残留を目標にするなら昨季のオフト、ミラー監督が目指したようにまずは守備をしっかりすることだと思います。
今季で言えば、柏のネルシーニョ監督、神戸の和田監督がそうです。
それに対して大分のポポビッチ監督や千葉の江尻監督はオシムをお手本とした攻撃サッカーを目指していますね。
これも1つの道であると思います。
同じようにオシムの弟子である広島のペトロヴィッチ監督は攻撃サッカーを目指し、06年に降格しました。
しかし、広島フロントはチームの目指すスタイルをブレさせずにペトロヴィッチ監督を続投させました。
その魅力あるスタイルに広島のほとんどの主力が残留し、1年で昇格した後、現在ではJリーグでも見ていて楽しい攻撃サッカーを展開、奮闘しています。
ただ、広島のときと勝手が違ってJリーグ特有の移籍金が撤廃されますし、今季降格したら残りの契約年数によっては移籍する選手も少なくないと思います。
それにいくら攻撃サッカーを目指してもクラブの軸がブレまくりなら意味ないですからね。
残留、降格だけでなくクラブが何を目指しているか、どういった意図で監督交替に踏み切ったのかについても注目すればもっとJリーグを楽しめるかもしれません。

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