鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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オランダから始まるW杯までにすべきこと
遅ればせながら南アフリカW杯出場決定おめでとうございます。
アジア予選中にも日本代表の記事を書こうと思ったのですが、内容が依然書いたこととかぶる(進歩していない、課題が克服されてないとも言う)ので、実際にW杯でどう戦っていくかのスタートとなるこのタイミングで、これから南アフリカW杯までに日本代表はどうすべきか、こーめいの考えを記しておこうと思います。

岡田監督続投か更迭か
まず、このまま岡田監督でいいのかという根本的な議題に触れたいと思います。
結論から言うと、こーめいは続投でいいと思います。
しかし、これは岡田監督ならW杯でいい結果を期待できるからという積極的な理由によるものではありません。
こーめいの見たところ、現在の日本代表のチーム作りは北京五輪直前(アルゼンチンと試合をした頃)の反町ジャパンが幾分ましになった程度です。
グループリーグの組合わせにもよりますが、このままでは北京五輪同様に惨敗する可能性が高いと思っています。
それだけにこれからの1年弱をどう使うかが重要になってきます。
それに関しては後述するとして、こーめいが岡田ジャパン消極的支持派である理由を述べておきたいと思います。
①経験をどう生かすか
岡田監督はW杯アジア予選を2度突破し、本体会を経験した日本人唯一の監督です。
現在の代表でのチーム作りや手腕には疑問もありますが、Jリーグでも優勝実績があり日本人監督ではトップクラスであることは間違いありません。
そんな岡田監督がフランスW杯の経験をどう南アフリカで生かすか。
自分なりにフランスW杯の統括を行い、問題点を浮き彫りにしておいた上で、経験というものに注目して南アフリカW杯を見ればそれなりに楽しめると思います。
②失敗してもタダでは転ばない
こーめいが岡田ジャパン消極的支持派である最大の理由はこれです。
大惨敗した北京五輪の統括から若い選手の育成が叫ばれています。
現在の日本では若い選手の試合経験が少ないです。
それは確かに弱点であると思いますが、こーめいは有能な指導者が少ないことこそ日本の最大の弱点だと思っています。
前述したように岡田監督は日本でトップクラスの監督です。そんな監督が2大会に渡って大惨敗をすれば、今度はW杯統括として指導者育成問題について本格的に乗り出さないわけにはいかないでしょう。
一応現在でもトレセンをはじめとして指導者育成にも焦点を当てて活動はしていますが、アテネ・北京五輪やさらなる若年世代でもU-20W杯出場権を逃すなど成果が出ているとは思えません。
最近の日本人指導者で代表を率いて結果を出したのは、カナダで行われたU-20W杯の吉田ジャパンくらいでしょう。
ドイツW杯での失敗もありますから、さすがに南アフリカW杯で惨敗に終われば今度は「オリヴェイラ、あっ、オリヴェイラ(ピクシーやペトロビッチでも可)って言っちゃったね」などというふざけた世迷い言では済ませられないでしょうし、それで済ませてはいけません。
岡田ジャパンが好成績をおさめればそれにこしたことはないですが、悲惨な結果に終われば現在日本サッカー協会が行っている程度のぬるいものではない、日本人指導者育成の根本的な見直しを迫られることになるでしょう。
そこは若手の育成以上に徹底的に改革されるべきだと思いますね。
③日本サッカー協会のぬるさの改善へ
最後はやはり日本サッカー協会の方針・体質の改善に迫るチャンスになるということです。
この先岡田ジャパンがどう進化するのかそのままなのか分かりませんが、いずれにせよ監督選考・代表の支援体制、親善試合の価値など日本サッカー協会の不備を徹底的に洗い出して選手たちが100パーセント以上の力を出し切れるような環境を作っていかなければなりません。

ベスト4発言について
岡田監督のベスト4を狙うという発言が話題を呼んでましたね。
そして、決まって対戦国の監督に日本のベスト4について質問が飛び、当たり障りのないコメントや失笑めいたコメントがされていました。
こーめいは目標は大きく持っていいと思います。
しかし、岡田監督のベスト4発言を吟味してみると何の利もなく3つ弊害を生むことにつながっています。
①ドイツW杯の二の舞の可能性
ジーコは目標として優勝を挙げていましたし、困ったことにマスコミも自分たちの利益をもくろみ、必要以上にジーコジャパンを持ち上げた報道をしていました。
そして、ドイツW杯では国民(主に普段あまりサッカーを見ない人)からの期待が大いに集まりました。
その結果、W杯後は大いなる落胆に日本中が包まれました。
その二の舞になることを懸念してなりません。
普段から日本代表の試合を見ている人なら、現在の岡田ジャパンのW杯ベスト4という目標に現実味があるかどうかは理解していると思います。
しかし、視聴率を見てもそうであるようにW杯は普段、代表戦を観ない人も注目し、かつ期待していますからね。
再びマスコミの情報操作に踊らされて楽観ムードに包まれ惨敗するようなことになれば、日本サッカーはドイツW杯以上のダメージを受けるのではないかと思います。
②岡田監督は本気でベストを目指していない
岡田監督がどういった意図でベスト4発言をしたのか、その真意は分かりませんが、本気でベスト4を目指してないということははっきりしています。
それはアジア予選の戦いを観ていれば分かります。
本気でベスト4を目指しているのなら、予選の1試合1試合に課題を設けて戦い、それを1つ1つ克服していき、最終的にはオーストラリアに普通に勝てるくらいまで持っていく必要があります。
本気でベスト4を目指していれば、ホームでウズベキスタンやカタール相手に引き分けた試合後やオーストラリア戦に負けた後に、「予選は難しい」、「選手たちはよくやった」というコメントがでるはずがありません。
なぜならドイツW杯で対戦したクロアチアクラスの相手に先制されれば終盤は引いて守られることも十分あるわけで、カタールやバーレーンなどの国相手に引かれたからと言ってセットプレイでしか得点できないようでは話にならないですし、ベスト4を目指すならオーストラリア相手にも普通に勝つくらいの実力が必要です。
確かに予選の難しさというのはありますが、試合後の岡田監督のコメントや試合自体からもベスト4を目指して課題を設けてやっているという様子はまったく感じられませんでしたね。
W杯出場が決まったから、じゃあベスト4を目指そうという感じで、こんなノリでは目標の実現は難しいでしょう。
でも、可能性がまったくないわけではありません。
オランダを始め強豪国との対戦も決まってきていますから、これからのわずか1年弱の間にいかに課題を設けてそれを1つ1つクリアしていくか、岡田監督の手腕には注目したいと思います。
③選手のモチベーションアップに効果なし
W杯出場が決まってテンションがあがっていたせいか、ウズベキスタン戦後は選手たちも岡田監督のベスト4発言にやってやるぜっていう感じになっていました。
このため、岡田監督のベスト4発言が選手のモチベーションアップのためになるという勘違いが生まれないか心配でなりません。
前述したように目標を大きく持つことは大事ですが、非現実的な目標ではモチベーションアップには効果はありません。
07シーズンに鹿島は浦和との勝ち点差11を覆してリーグ優勝を果たしました。
もちろん監督を始め、選手たちは優勝をあきらめてはいませんでしたが、あくまで優勝という目標を持ち続けながらも選手たちは、「自分たちは1つ1つ勝っていくだけ」という意識で統一されていました。
それが終盤の9連勝に繋がり、大逆転優勝となったのです。
つまり、ただ優勝しようというだけでは何のモチベーションにもなりません。
それを達成するための目標を設定し、それを1つ1つクリアしていった先に優勝という結果、ご褒美が待っていたわけです。
岡田ジャパンを観てみると、ベスト4というのはあまりにも非現実的な目標です。
では、それに向けてもっと身近な目標が設定されているかというと前述したようにアジア予選ではありませんでした。
アジア予選はあくまで予選を突破するための戦いでしかありませんでしたからね。
これからW杯までの間に適切な課題を設定し、それを1つ1つクリアできるかが重要となってきます。
反町五輪ジャパンのように最後までメンバー選考にすら手こずるようでは本番前に選手のモチベーションはダダ落ちになっている可能性もあります。

こーめいは現時点での岡田ジャパンにベスト4どころかグループリーグ突破も期待していません。
まず岡田監督にしてほしいことは、選手の実力を存分に引き出してほしいということです。
それができたならグループリーグ敗退でも仕方ないと思います。
それが現在の日本の実力ということですから。
しかし、逆にそれができればベスト4も可能性はあると思います。
そもそも今の日本代表にベスト4だの、グループリーグ突破だのと具体的な目標を求めることがナンセンスです。
なぜなら、山本アテネ五輪、反町北京五輪、ジーコドイツW杯、そして現在の岡田ジャパンと選手の能力を引き出すということすらできてない監督ばかりだからです。
トルシエはフラット3やウェーブの動きなどのシステムを徹底させることで選手たちの能力を引き出しました。
オシムも日本代表では病気のため到達することはできませんでしたが、千葉で2年かけて選手たちの能力を引き出して、それをチームの力に集約して強くしました。
代表ではクラブほど時間がとれませんが、あと2年あれば十分代表選手たちの能力を引き出せるチームにしていたでしょうね。
現在の千葉残留の選手(巻:ミラー・江尻監督)や移籍した選手(佐藤・水本:加藤監督、山岸:関塚監督、羽生:城福監督)などを見てもオシムと同等に彼らの能力を引き出せている監督は一人としていません。
韓国やオーストラリア、そしてEURO08ではロシアを率いて結果を出したヒディンクやEURO04でギリシャ代表を率いて優勝したオットー・レーハーゲル監督は選手たちの力を出し切らせてましたからね。
オシムになって「ボールも人も動くサッカー」というコンセプトがやたら叫ばれて、実際にそれを目指す監督もJリーグで増えましたが、それはオシムのように選手たちの能力を十分に引き出す能力があるということが前提です。
ですから日本代表の監督選びも今後はサッカーのスタイルやコンセプト云々以前に、選手の能力を最大限引き出せるかということを最優先にすべきでしょう。
なぜなら日本にはCロナウドやメッシなどのスペシャルな選手はいません。
つまり、世界で戦って結果を出すためには監督が選手たちの力を120%引き出すことが必須というわけです。

南アフリカW杯までにすべきこと
それでは選手の能力を最大限引き出すために南アフリカW杯までになにをすべきか具体的に見ていきたいと思います。
①確信を持ったプレイをさせる
代表でもクラブでもそうですが、チーム作りの根本でありもっとも重要なのは「確信」を作ることです。
オシム千葉時代の巻の言葉に、「1年目はただむしゃらに走った。2年目は考えながら走った。3年目は確信を持って走った」というのがあります。
オシムは選手たちにヒントを与え、選手自らに考えさせるという方針でした。
選手全員に考えながら走ることを徹底させて、動きの量、質、タイミングを高めて選手たちが確信をもって走るというチームを作り上げました。
トルシエは前述したように、フラット3やウェーブの動きなどシステムを徹底させることでチームに確信をもたらしました。
フラット3なら前線からプレスをかけていればDFライン裏を狙うロングボールを入れられてもオフサイドを取ってくれましたし、逆にDFラインは思い切って押し上げれば全体がコンパクトになりうまく前線からプレスがかかります。
またウェーブの動きは前線でがんばってボールをキープしていれば、必ず誰かが追い越してくれるという確信を生みました。
トルシエは自らが決めた戦術を選手に忠実に守らせることでチームに確信を作るという方法でした。
ジーコジャパンでは戦術など監督による確信はもたらされませんでしたが、個の能力による確信がありました。
柳沢は誰もがボールを出しやすいと言っていたようにオフザボールでの動きだしの早さと質は高いですし、相棒だった高原は得点力がありました。
そして、中盤にいた中田英寿と中村俊輔はプレッシャーをかけられてもボールをキープしてそこからいいパスを出す能力があります。
つまりFWの二人は例え大半が無駄になろうと自分たちがいい動きをしていれば中盤の二人が必ずいいボールを出してくれるという確信があり、中盤の二人は自分たちが体を張ってボールをキープすれば前線の二人がいいタイミングで動いてくれているという確信があったわけです。
それらの個の能力の確信はW杯直前のドイツ戦でまさに出ていましたね。
しかし、個の能力に頼った確信は選手たちのコンディション調整に失敗したジーコジャパンは本大会では惨敗という結果に終わってしまいましたが…。
現在の岡田ジャパンに確信と呼べるものはまだありません。
唯一(2年前にすでにブログで書いた)岡崎の動きだしの質の高さに関しては、これからの研磨次第では確信にまで発展する可能性を感じます。
Jリーグでも得点を取り続けているだけでなく、実際にプレイ内容や動きの質を見ても成長中ですからね。
しかし、アジア予選であれだけ得点を取っていた大黒がドイツW杯ではシュートまでいかせてもらえなかったこと、オーストラリア戦でもいい動きだしから抜け出したものの得点できなかった岡崎のプレイを見ると現段階では世界の中堅クラスとの対戦では潰されるだろうというレベルだと思いますね。
DFラインの裏に抜け出した後のファーストタッチの質、ボールの置き場所、ゴールまでのコース取り、DFのプレッシャーがある中での落ち着き、シュート精度などを高めることが岡崎の課題となってくるでしょう。
その他に岡田ジャパンの確信と呼べそうなものは、「20分限定のハイプレス」、「広野でのパス回し(相手プレッシャーがない状態でのパスサッカー)」とい極めて限定的な条件付きのものばかりですね。
実際にこれまで最初の20分だけはよかった試合が多かったですし、90分いい試合ができるのは来日したばかり、中1日での試合など相手がきついスケジュールでプレイするキリン関係の親善試合だけです。
こうやってブログを書いていて23時過ぎに急に無性にどうしてもラーメンが食べたくなったとき、歩いて15分のところにあるラーメン屋が0時まで営業していて23時30分がラストオーダーだという確信があればこそ、全力でラーメン屋まで走れるのです。
そこに確信がなく迷いがあったなら、必ず走る気持ちや早さ、質に影響を及ばしますからね。
確信というのはそれほど重要なものということです。
オランダ、トーゴ戦でなんらかの確信、もしくはどういった確信を作ろうとしているのかが見えないとこの1年弱の有効な使い方は岡田監督にはできないのかなと思います。
②常に世界を意識してプレイすること
キリン杯のチリ、ベルギー戦に快勝して浮かれムードだった時期もありました。
その後のW杯予選の試合で親善試合は強化には役立たないことが改めて明らかになったわけですが、興行面を考えるとなくすこともできません。
ですからこれからはプレイする選手も観る方も常に世界を意識しておく必要があります。
親善試合の結果うんぬんに一喜一憂するのではなく、対戦相手がどの程度の実力だったか実際にJリーグなどの身近なクラブに例えて考えてみるということが大事だと思います。
ベルギーの守備はJリーグで例えるなら昨季残留争いをしていた(今季も相変わらずセットプレイからの失点が多い)磐田レベルのディフェンスだったと思いますよ。
そういった見方をすればベルギー戦での大勝が何の参考にならないと分かりますし、あの試合の岡崎の岡崎らしいヘディングシュートも世界の中堅レベルの相手ならシュートに行く前に潰されていたレベルだと分かります。
確かにクラブW杯でG大阪がビディッチやルーニーにやられたように、分かっていても実際に対峙してみないと強さや早さは分からない部分があります。
しかし、普段から世界を意識したプレイをしているかどうかというのは成長に大きく影響します。
中田英寿や本田圭介は、日本にいるときから外国語を覚えたり、友達に仕事を辞めてもらって専属の代理人になってもらうなど意識が違いましたからね。
親善試合やJリーグで得点しても、これでは世界では通じない、ではどうすればいいかと具体的に世界を意識していくことが選手たちには大事だと思いますし、サポーターもサッカーを観る目を高めてそういった視点から見ていくことが日本のレベルアップに繋がっていくでしょう。
③依然書いた課題を克服すること
負けるべくして負けたウルグアイ戦結果は上々発進、内容は泣々発進でも書いたので改めて書く事はしません。
特に重要なことは試合の流れを読むということですね。
岡田ジャパンのプレスを20分限定のハイプレスと表現しましたが、実際に90分間プレスをかけ続けることは難しいですからね。
現在はトップギアで試合に入って20分すぎてからはずっとギアがロー状態という感じです。
ですから、試合の流れを読んで行くところはいき、引いて守るところは守り、緩急を持ってゲームを作るということ、そしてチーム全員が共通認識を持つということがこれからの課題となってくるでしょう。

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テーマ:サッカー日本代表 - ジャンル:スポーツ

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