鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
09 | 2017/10 | 11
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ザッケローニは日本代表監督に適しているのか
先日、日本代表監督が無事に決まりました。
ビザの関係から今日のグアテマラ戦までは原技術委員長が代行で指揮を執ります。
そのため、ザッケローニ監督がどんなサッカーをするのか、実際にそれを観られるのは10月の試合(対戦相手はアルゼンチンという噂)ということになりますね。
それまで時間があるので、こーめいの知識、新たに調べたこと、そして欧州サッカーに詳しい知人に聞いたことなどをもとに、ザッケローニ監督がどんなサッカー、チーム作りをするのかを探って行きたいと思います。

3バックか、4バックか
ザッケローニと言えば、やはりウディネーゼ時代に生み出した3-4-3でしょう。
これはユベントスとの試合で左サイドバックのベルギー人ジェノーが前半3分に退場(←記憶違いがあったので修正しました)。
選手交替を行わずにそのまま3-4-2で試合を進めたところ思いのほか機能し、3-0で勝利した試合がきっかけでした。
ここから3バックに移行して97-98シーズンにはウディネーゼを3位に押し上げ、その後ACミランでは就任1年目でスクテッドを獲得します。
しかし、この3-4-3はアリゴ・ザッキのゾーンプレスのように緻密な計算から生み出されて戦術まで昇華されたものではなく、偶然の産物と言えるでしょう。
まさに一世を風靡したという表現がぴったりです。
インテル時代にはこのフォーメーションに無理矢理選手を押し込めたため、適材適所ができずに恐ろしくバランスの悪いチームとなり、成績も振るいませんでした。
しかし、インテルの前に指揮を執ったラツィオ時代、そして昨季のユベントスでは4バック(主に4-3-1-2)を採用しており、近年では3バックにあまりこだわりもないのかなと思います。

攻撃的か、守備的か
3-4-3というフォーメーションから攻撃的と言われていますが、イタリア人なので戦術には長けておりしっかり守備もさせます。
ザッケローニ監督自身も会見でバランスということを言っていました。
そもそも当時は今よりも守備的な戦術をとるクラブが多く、特にイタリアは顕著でしたからね。
おそらく3トップなり4-2-3-1なり、サイドプレイヤーを置く布陣を取るでしょうが、そのポジションにも守備を徹底させるでしょうね。
キャリアのピークだった頃は早めにトップのビアホフに当てるという戦術だったわけですが、思えばこの戦術は南アフリカW杯の岡田ジャパンにも共通するところがあると言えるかもしれません。
岡田ジャパンではW杯前の迷走があったために時間がなく守備をするのが精いっぱいでしたが、守備の組織と攻撃の組み立てをしっかり作れればおもしろいチームができるんじゃないでしょうか。
岡田監督は守備では1+1を3にできたと言っていましたが、こーめいからすればせいぜいDFラインと中盤の選手の4+5が10になった程度だと思います。
実際に1+1=3になっていたらもっと攻撃に人数をかけられたはずですからね。
日本人は若年層でトーナメント戦が多く経験する試合数も少ないので、とにかく戦術というものを理解できてない選手も多いです。
守備で1+1=3にすることができれば南アフリカW杯から進化して、攻撃に人数をかけることもできるようになるでしょう。
それは攻守においてポジショニングやプレイの判断を徹底して修正すればかなりよくなると思います。
そこはイタリア人指導者の得意とするところでしょうから期待したいですね。

日本に適している戦術は?
オシムも言っていましたが、システムが選手の上の来ることがあってはなりません。
どんなに素晴らしい理想の戦術があってもそれをできる選手がいなければ機能しないわけですからね。
Jリーグではサイドバックの人材が乏しかったため、一昔前までは3バックを採用しているクラブも多かったです。
最近は長友、篤人など若い選手も出て来て海外挑戦もしていますし、駒野も健在で宇賀神も将来を期待させるいい選手です。
逆にCBは中澤、闘莉王に頼りきりです。
パラグアイ戦に出場した栗原、岩政、槙野、そして森重らもいますが、3バックをするとなると真ん中の選手がいないんですよね。
トルシエ時代は宮本、現在3バックを採用している広島はストヤノフ(不在の時は中島)がやっているポジションなのですが、伊野波など可能性がありそうな選手がかろうじているくらいです。
ということで、現在の日本では4バックの方が適していると思います。
ザッケローニ監督は3トップを採用したいということなので本田を起用するなら4-2-1-3でしょう。
しかし、強豪国相手には4-2-3-1になってしまうという感じになるのかなと思います。
ただ、こーめいはこれまでも言ってきたように日本人に1トップは厳しいと思います。
実際にJリーグでも1トップ(3トップの真ん中)をやっているのは、エジミウソン(浦和)、ヨンセン(清水)、ケネディ(名古屋)、アドリアーノ(C大阪)です。
田代・長谷川(山形)、時々3トップの真ん中をやっている大島(新潟)、交替などで起用される播戸・小松(C大阪)はいまいちですし、日本人で機能していると言えるのは佐藤(広島)くらいじゃないでしょうかね。
4-2-1-3にしろ4-2-3-1にしろ真ん中にFWを置くシステムにするなら、トップ下に得点の取れる選手、サイドにドリブルで突破できる選手を置くなど組織で崩していく形をかなりの完成度で作っていく必要があります。
ただ、1トップに悲観的なこーめいですが、これからはハーフナー(甲府)がいれば何とかなるかなと思います。

若手育成の手腕
これは特段すぐれているとも劣っているとも言い難いですね。
ウディネーゼ時代はクラブのスカウト事情から嘱望される若手外国人が多く用意されている状況で、代表レベルまでになったイタリア人はというといなかったと思います。
ミランでスクテッドを取ったときはチームが過渡期にあったので、サラーやアッビアーティら若手を起用して結果を出していましたが、2年目は実力不足が露呈したのか主軸になれませんでした。
トリノは若手が多く野心あふれるチームでしたが、結果はご存じの通り。
確かカイロ会長主導で行われた選手補強だったと思いますが、与えられた戦力をうまく使いこなせなかったのは事実です。
インテルでは前述したように若手どうこうではなく、チーム自体が機能していませんでした。
昨年のユベントスでは若手を育てるなんて状況ではありませんでしたからね。
日本代表はこれから世代交代も行っていかなければなりませんが、ザッケローニ監督の場合は若手を育てるうんぬんではなく、まずチームを機能させることが鍵となり、それをクリアできれば若手・ベテランなど関係なく、選手をうまく組み込んでいけるんじゃないでしょうか。

過去の名将
ザッケローニ監督の経歴を見るとここ10年ほどは結果を出しておらず、ブランクも多いですが結果が振るわずに解任されることも多かったです。
イタリアでは過去の名将と言われています。
しかし、これは仕方ないと思いますし、問題であるとも思いません。
ペジェグリーニやビクトル・フェルナンデスらとも交渉を行っていたという話がありましたが、結局日本代表の監督になってくれる人を欧州で探そうと思ったら、落ち目の有名監督かトップリーグの監督をしたくてもできない無名の若い監督、日本での仕事を最後と考える高齢監督になるでしょう。
最初から2年契約も視野に入れていたらまず野心旺盛でやる気のある無名の若い監督に任せる選択肢もあったと思いますが、日本サッカー協会の発掘力、マッチメイク能力を考えると有名監督に拘る必要性も理解できます。
何より監督の知名度で欧州の強豪国とマッチメイクしやすくなるという効果は大きいですからね。
それに母国では結果が出せなくても、環境が変われば名将となる可能性もあります。
Jリーグで3連覇をしているオリヴェイラ監督もブラジルでは終わった監督と言われていました。
2000年にコリンチャンスを率いて世界選手権を制覇してからは結果を出せず、サポーターと衝突することもたびたびでした。
実際に鹿島でも就任したシーズンは開幕から2敗3分け、ブラジルなら確実に解任されている結果です。
しかし、日本ではクラブも代表もそう簡単には解任しませんし、じっくりチームを作ることができます。
そういうところがオリヴェイラ監督に合っていたのでしょうし、ザッケローニ監督にも日本の環境がいい方に働くということは十分ありえるでしょう。

気になる点は…?
まず、気になるのがやる気です。
2年契約のオプション2年という契約ですが、飽きちゃって途中で帰ってしまうのではないかという心配があります。
ただ、すぐにナビスコ杯を視察したり、記者会見のコメントを聞く限りではけっこうやる気があるのではないかと感じています。
そして次に気になるのは経験です。
ザッケローニ監督は代表監督と国外での経験がありません。
代表監督経験がない人はたくさんいるので問題ないですが、国外で初めての指揮ということで日本の生活に慣れることができるのかが鍵となりますね。
これはやる気も含めて、チーム作りがうまく行って、日本の暮らしを気に入ってもらえれば4年間引き受けてくれる可能性もあるのかなと思います。
最後は長期プランでのチーム作りの手腕です。
トリノ時代のザッケローニを知っている人なら一番気になる点だと思います。
グランデトリノの復権を任されて大失敗したわけですからね。
日本には「困ったときの岡田」という言葉がありますが、イタリアでも「困ったときのザッケローニ」と言われていたようでここ最近も途中就任や短期政権が多かったです。
本番から逆算して考えて段階的にチームを作っていくというのはやはりオシムが抜群に上手かったですが、ザッケローニ監督の手腕はどうなのでしょうね。
ラツィオ以降はいずれも途中就任で、1年間チームを持ったということはありません。
トリノでもジャンニ・デ・ビアージの解任を受けて9月での就任でした。
つまり、いい形でチームを引き継いでじっくり仕事に専念できるならオリヴェイラ監督のように力を発揮してくれるのではないかと思います。
前述したように戦術には長けていますから、基本戦術がなっていない日本の選手にとっては合っているでしょうし、ブラジルW杯までにまず2年任せてみるとしても得られるものも大きいのではないかと思います。

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テーマ:サッカー日本代表 - ジャンル:スポーツ

この記事に対するコメント
若い世代から
 はじめまして。
 セレッソのサポーターです。
 ところで、世代別代表の中から「人材不足のポジション」に合う選手がいませんか?
 次のW杯に22,3歳とするなら、今は18,9歳。ユースのゲームは見に行かれないですか? 

 全然別な話ですが、代表を選ぶのに、今年のスペイン代表のように、同一のチーム、若しくは同じような戦術をとっているチームからまとめて選手を取って、それに合う動きのできる選手を加える(オシムさんが一番初めにやったのは、こんな風だったと思っていますが)というやり方があると思いますが、それは、過渡期的な方法に過ぎないのでしょうか? 
 監督が目指すサッカーを具体的に示せるし、結果も出しやすいかなと思うのですが。
 
【2010/09/08 09:55】 URL | 姥桜 #- [ 編集]

>若い世代から
姥桜さん、コメントありがとうございます。
日本の場合はJリーグに入ってレギュラーを取れなければ、年間ほとんど試合をすることがありません。
そのせいで若い選手が伸び悩む、潰れることも多いですから、若い年代の選手にはJリーグで試合に出て来るようにならなければ過度の期待は禁物だとこーめいは思っています。
近年はプリンスリーグや関西ステップアップリーグなどリーグ戦をという傾向もありますが、いずれも10試合前後。
少なくともユース年代から年間30試合のリーグ戦を経験できる環境を早く整えていくべきだと思います。
それからスペイン代表とバルサのような関係のチーム作りはいい方法だと思いますよ。
実際にスペインの選手らもバルサをベースにしている効用をはっきり述べてます。
率いたクラブでは必ず3バックを試しているザッケローニなので日本代表でもそうするかもしれません。
それなら広島の選手をまずは多く選んでベースにする方法もいいでしょうし、4バックでトップ下とサイドを置く布陣にするならC大阪をベースにしてチームを作っていく方法は1つの有効な手段だと思います。
【2010/09/10 14:47】 URL | こーめい #zlAQJbYM [ 編集]


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