鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【アジア杯】追い詰められて花が咲く…のカタール戦
結果
2011年1月21日
日本3-2カタール(ドーハ/観衆19,479人人)
[得点者]
12'セバスティアン
28'香川真司←岡崎慎司
63'F・モンテシン
70'香川真司
89'伊野波雅彦

[フォーメーション]
FW:前田
MF:香川、本田、岡崎
MF:遠藤、長谷部
DF:長友、吉田、今野、伊野波
GK:川島


試合の感想
若さの見えた立ち上がり
地元の声援に後押しされてカタールが序盤からガツガツ来るのは予想されたのですが、それに押されてしまったのか日本の立ち上がりは基本的な動き、判断のところで随所に悪さが出ていました。
1つはオフザボールの動きが少なく、ヨルダン、シリア戦のように特に裏を狙う動きが少なかったですね。
足元に繋ぐボールが多く、サイドチェンジも少なかったです。
2つ目はボールホルダーへの寄せが遅かったことです。
その最たる例は8分、カタールのCKのシーンでした。
ボールをクリアしたにも関わらず誰も押し上げずに大きなスペースを与えてしまっていました。
危険を察知して後ろから飛び出した岡崎がプレスをかけたものの、いいミドルシュートを打たれてしまいましたね。
3つ目は球際での競り合いで負けていたことです。
カタールが飛ばして来ていたのもありますが、攻守においてフィジカルコンタクトで劣勢を強いられていました。
足元の繋ぎばかりでカタールにしては狙いやすかったというのもありますが、攻撃では前田、本田のあたりでもう少し踏ん張ってボールをおさめたかったですね。
そうすればそれがスイッチになって周りの選手も動けるようになりますから。
4つ目はシュートを打たなかったことです。
12分に先制されてリズムが悪かったにも関わらず、シュートを打ちに行く意識がなかったですね。
得点を決めて注目を浴びる分、FWの選手はチームのリズムが悪い時は体を張ってボールをキープしなければならないですし、強引にシュートを打っていかなければなりません。
そうでなければ相手に怖さを与えられませんし、シュートを打つことでリズムが出てきます。
本田がFKを壁に当てるシーンはありましたが、長谷部も流れの中から打つチャンスはあったにも関わらずパスを選択しました。
ようやくまともなシュートが出たのは24分の長友でしたね。
そこから裏を狙う動きが出て来て、3分後に岡崎のループから香川が押し込むというゴールが生まれたのも偶然ではないでしょう。

ザックの本音
ザック監督の試合後のコメントからしても劇的な勝利をおさめたものの、本音を言えば自らが狙ったサッカーはできていなかったのでしょう。
それは上述した4つの基本的な部分も含めてのことでしょうが、ハーフタイムに指示した2つの戦術的な部分がうまくいかなかったという想いが強いと思います。
1つはロングボールへの対処です。
ザック監督はDFラインとボランチの距離を縮めてDFが跳ね返したロングボールのこぼれ球を拾う狙いがあったと思うのですが、この試合では長谷部、遠藤の位置が高くあまり日本の選手が拾えていなかったですね。
こぼれ球を拾ってもカタールの寄せに競り負けてボールを奪われるシーンも目立ちました。
前田、本田ら前線の選手らがボールの出所に高い位置からプレスをかけようとしていたのですが、あそこまで徹底的にロングボールを蹴って来たらボールの出所を抑えきるのは難しいですからね。
前線の選手が高い位置からプレスに行けば後ろの選手も押し上げなければならないですし、失点シーンも結局プレスに行ききれずにDFラインの裏を突かれてしまいました。
本来ロングボールでしたら、DFはポジションや対応を修正する時間があるのですが、DFラインが高かったためにその時間がなくオフサイドを取りそこなうというミスが生じてしまいましたね。
守備の時はある程度ロングボールを入れられることは覚悟して、もう少しリトリートしてフォーメーションをコンパクトにしてこぼれ球を拾うという戦い方をした方がよかったように思います。
もしくはいっそのこと3トップ気味にしてカタールのDFラインにガンガンプレスをかける戦術ですね。
中盤を完全に省略されてしまったために、4-2-3-1で有効なブロックを作って守ることができずに日本としては非常に守りにくかったとはいえ、ロングボールへの対処が中途半端だったように感じます。
2つ目はスペースの使い方です。
この試合、90分を通してもっとも繋がっていたのはサイドハーフへのロングボールでした。
カタールの守備はそこにはスペースが出来ていたからです。
サイドハーフがタッチラインいっぱいに開いてボールをもらい、カタールの守備を広げておいてから中央を使えばもっと効果的な攻撃ができました。
それをグラウンダー、ハイボール含めてスペースのない中央へのパスが多すぎましたね。
DFが前から来るボールを跳ね返すのはもっとも楽な仕事の1つにも関わらず、特に長谷部はボランチの位置から前線にハイボールを入れるというパスを多く選択していました。
もっとチーム全体でサイドのスペースを使ってワイドに攻めることを意識したかったですね。
この2つはザック監督からハーフタイムに指示されており、後半には幾分改善されました。

岡崎・柏木効果
大量得点で勝ったもののサウジアラビアのモチベーションがあまりに低かったのであの試合は参考にならないという意見がありましたが、選手はしっかり参考にしてこの試合に生かしていましたね。
香川は試合前に岡崎の動きを参考に、「より裏を狙う。空いたスペースを誰かが使えれば」とコメントしており、この試合ではDFラインの裏を狙う動きが多くなりその効果が結果として表れていましたね。
すべてのゴールにからんでいたのですが、1点目は裏のスペースを目がけて走りきってのゴールですし、2点目、3点目のボールのもらい方もこれまでとDFの前でもらう動きとは違ってDFラインとの駆け引きを意識して一気に裏へ抜け出すという動きでした。
また、本田のプレイにも変化がありましたね。
ヨルダン、シリア戦は自分がゴールを狙うようなボールのもらい方をしていましたし、前にスペースがあれば仕掛けてシュートに行こうとする意識が強かったのですが、この試合ではサウジアラビア戦の柏木のようにシンプルにパスを出して周りを生かすプレイが多かったです。
1点目、2点目も本田が少し下がってボールを受けてからのパスで、その効果が出ていたシーンでした。
サウジアラビア戦での柏木のプレイはRマドリーのエジルのようだと書きましたが、本田が同じようなプレイをすればタイプ的にはインテルのスナイデルという感じになりますね。
なのでもっとダイナミックなパスを出すことを意識した方がよりいいプレイができ、チームも機能するでしょう。
サウジアラビア戦では個の力での突破やワンパターンの攻撃で得点を取ったわけではないですから、あの試合が参考になるかどうかはきちんと攻撃の組み立ての部分を観ていれば分かると思いますよ。

逆境からの逆転
後半15分に吉田が2枚目のイエローカードを受けて退場、しかもそのFKを決められて再びリードを許してしまいます。
効果的な仕事ができていなかった前田を下げると岩政を投入、本田をトップに置く4-2-2-1という布陣になります。
ヨルダン戦もそうでしたが、人数が少なくなってスペースができると動き出しやパス回しがシンプルになる傾向がありますよね。
カタールは相変わらずロングボールを入れて来ていましたが、日本が1人少なくなったためある程度の高さまではボールを運ぶことが多くなりました。
これによって日本のDFラインが下がってコンパクトになったのも守備では好影響を及ぼしていました。
岩政も急な出番でしたが、よくハイボールを跳ね返していましたね。
同点に追いついてからカタールは繋いでサイドからセンタリングを上げるシーンも増えてくるのですが、数的優位をうまく生かせていたわけではなかったのでそれほど怖さはありませんでした。
むしろ前半と比較するとやはりDFラインを高くしてその裏のスペースを使われるという場面の方が危険で、後半もピンチになっていたシーンは裏を突かれるシーンが多かったです。
10人の戦いが続き日本の選手も疲れてくるのですが、それ以上に終盤はカタールの選手の方が疲労していましたね。
特に2トップの疲弊は顕著であったにも関わらず数的優位を生かし、日本をいなすようなパス回しをしてこなかったことが同点ゴールにつながります。
本田のパスから岡崎とDFがからんだこぼれ球を香川がかっさらうと冷静にGKとの1対1を征します。
終了間際には本田がボールを奪うとパスをブロックされながらも、その都度拾って日本がしぶとい攻めをします。
その間にカタールの選手は9人が戻ってきて、日本の選手は6人が前線に上がります。
こぼれ球を長谷部がダイレクトで香川に出すとトラップから裏へ抜けた香川が潰されるも、詰めていた伊野波が押し込んで逆転します。
監督から上がらないよう指示が出ていたそうですが、カタールは前線に残っていた選手がセバスチャン1人だったのに対して日本は2人残っていましたから悪い判断ではなかったですね。
本人も言ってましたが、攻撃で迷惑かけていたので何とかしたいという気持ちがあり、それがゴールに繋がるプレイとなりました。
その後は永田を投入して守りきり、準々決勝突破を決めました。

経験値上昇中
試合内容としては決してよくはなかったですが、前回書いたようにこの試合は不格好でも勝利することが大事です。
こーめいはこの大会はできるだけ経験値を積むことを第一の目的と思っているので、これで残り2試合経験できるのは大きいと思います。
もちろん第二の目的は3位以内(アジア杯予選免除)、第三の目的は優勝(コンフェデ出場)ですけどね。
失点シーンだけを見ても吉田の対応、川島の判断などまだまだチーム、個人両方で課題は多いですが、試合ごとに微修正されている部分もあり、いい経験を積めていると思います。
吉田も退場になりましたが、ターゲットとしては能力の高いセバスチャンを相手にした経験を糧に成長してほしいですね。
またチームとしても不足の事態、逆境に追い込まれる中で逆転できたのは自信になると思います。
いささか気になるのは前田です。
磐田ではポストプレイで攻撃の組み立てに参加しているのですが、代表の試合ではそういう場面が少ないです。
この試合でも後半になってようやく仕事らしい仕事をして岡崎のヘディングなどチャンスができましたが、物足りないです。
当然プレッシャーのもっともきついエリアを主戦場としているわけですけど、もっと体を張ってボールをキープしないといけないですね。
こうなって来るとハーフナーあたりがいてくれたらと思いますし、ジョーカーとしてドリブラーも欲しいところです。
そう考えるとこの大会というのはザック監督にとってもいい経験にもなっていますよね。
前線の連携、役割については韓国戦の前に時間があれば書こうと思います。
この勝利で勢いをつけてさらに上を目指してほしいですが、準決勝からの対戦相手は1ランク、下手したら2ランクレベルが上がるでしょう。
韓国はヨルダン、シリアのようにカウンター主体の戦い方ではないでしょうから、よりスペースができて日本にとっては攻撃しやすくなるでしょう。
また、カタールのようにひたすらロングボールを蹴って来るような戦いもして来なくなるので、日本がやろうとしている4-2-3-1で中盤でパスをからめとる守備、そこからのショートカウンターも生きて来ると思います。
韓国は延長を戦っていますし日程も日本にとって有利ですが、試合展開によっては割り切って主導権を韓国に渡す戦い方もありですし、ゲームの流れを的確に掴んで柔軟に戦ってほしいですね。
対戦相手のレベルは上がって来ますが、日本も少しずつ成長しているのは確かなのでいい試合をしてくれると思いますし、やはり対戦相手が韓国となると勝ってほしいです。
あとは球際の戦い、運動量、決定力で勝った方が上へ行くことになるでしょう。

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テーマ:サッカー日本代表 - ジャンル:スポーツ

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