鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【J1第29節】もどかしい逆戻りで大迫システム機能せず…の札幌戦
結果
10月20日(土) 2012 J1リーグ戦 第29節
札幌0-0鹿島(16:03/札幌厚別/7,208人)
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:ドゥトラ、レナト、興梠
MF:小笠原、柴崎
DF:遠藤、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
76分:興梠→ジュニーニョ
87分:遠藤→岡本


試合の感想
大迫システムの実態
札幌は3-4-2-1のフォーメーション、しかしJリーグでお馴染みのペトロヴィッチ監督のサッカーとは違って押し込まれる展開を5バックで守ってカウンターというスタイルです。
鹿島はここのところ結果が出ている4-2-3-1の布陣ですが、遠藤が左サイドバック、そして右サイドハーフには興梠が入りました。
先週は練習でもこの形をしていたのですが、まさかの興梠のサイドハーフ起用、もうこの時点でまずいと思いましたね。
札幌の攻撃力、テレとハモンが先発でないことも考えると守備面に不安はないですが、問題は攻撃です。
こーめいは前回の記事で興梠、増田の先発起用は厳しいと書きましたが、遠藤のポジションに興梠が入っても機能しないことはっきりしており、やはり思った通りになってしまいましたね。
まずこれまでの機能していた形、いわゆる大迫システムのおさらいです。
前線の4人はかなり流動的に動きますが、遠藤が基本的に右サイドにいることから攻撃の組み立てはそちらのサイドから、大迫とレナト、遠藤というキープ力、足元の技術のある3人が攻撃を作ってドゥトラがゴール前に入っていくことでチャンスを作ります。
ここでの一番のポイントはドゥトラになるべくボールを触らせないことです。
そうすることで前線でタメができるので、FC東京戦からは柴崎、西もいいタイミングで攻撃に絡み始めていました。
特に西はようやくボールホルダーを追い越す動きが出て来てオーバーラップからクロスを入れるシーンも増えました。
クロスの精度はまだまだですがアーリークロスを含めてグラウンダーのパスはいいボールを入れていますし、今季のアシストはすべてその形からです。
3人が起点になり相手の守備の的を絞らせず攻撃を作り、1人がフリーランニングをする。
これが大迫システムの実態ですね。

システムが選手の上に立つことはない
対してこの試合のメンバーは4-2-2-2で機能していなかった4人の組み合わせでした。
遠藤が左サイドバックに入ったことでこの試合のDFラインからの組み立ては左から。
ビルドアップに関しては篤人移籍以来の出色の出来でしたが、遠藤の前にいたのはドゥトラだったのでそこでのボールの収まりが悪く詰まることになりました。
途中からレナトがポジションを左に取ることが多くなってからはその先まで繋げるようになっていたのですが、興梠が攻撃の組み立てに加わらずこれまでのドゥトラの役目を、ドゥトラが遠藤の役目をしていたのでスムーズに攻撃が作れなかったですね。
何度かドゥトラがいい形で前を向くことがあったのでそこでシンプルに大迫がレナトに預けてゴール前に行けばよかったのですが、どうしてもドリブルで行けるところまで突き進んでしまいます。
そのため、『そこは逆』効果で得点ができていたこれまでに比べてドゥトラ→大迫という役割逆転の逆転現象が起き、2人の関係が悪化していた頃に逆戻りしていました。
さらに興梠は遠藤に比べてオフザボールの動きも質も低く、ボールを受けに下がる動きがなく鹿島が低い位置でポゼッションしている場面で相手にDFの裏を狙うばかりだったので長いボールが多くなってボールを失うことになっていました。
前線にボールがいい形で収まった時は柴崎、サイドバックといいタイミングで攻撃にからむことができていたのですが、そういうシーンがこれまでに比べて極端に少なかったので後ろの選手がオーバーラップしていくチャンスができなかったですね。
それに札幌の布陣から鹿島のサイドバックが上がった時は5バック気味に守るサイドハーフがマンマーク気味で見ていましたし、サイドでは数的不利になる状況にはならなかったのでサイドバックの追い越す動きも封じられてしまいました。
鹿島はこれまでの興梠、大迫、レナト、ドゥトラの4-2-2-2から大迫、レナト、ドゥトラ、遠藤の4-2-3-1にして格段に攻撃が機能するようになったのですが、サッカーではシステム<選手というのは大原則であって同じフォーメーションでも選手が変われば攻撃的にも守備的にもなります。
確かに4-2-3-1で選手間の距離が短くなってパスが繋ぎやすくなったという効果はありますが、それ以上に大迫システムが機能しているのは興梠→遠藤の変化が大きいということです。
これによってボールの収まりどころ、起点になる選手、使われる選手のバランスがよくなるとともに役割分担がはっきりしたのでいい攻撃ができるようになったわけです。
そもそもパスを繋ぎやすい布陣になったのにドゥトラと興梠という足元の技術とパスセンスのない選手を2人も起用することが矛盾していますから。
大迫システムと言われている理由は、これは大迫がいれば機能するわけではなく、大迫がいないと機能しないシステムだからです。
そのため大迫だけでなく、レナト、遠藤も重要な役割を果たしており、そこをタイプの違う選手に代えては機能しなくなるのは当たり前です。
2列目のメンバーを変更するなら遠藤→柴崎、レナト→本山、ドゥトラ→興梠、増田、この変更である程度時間をかければ機能するかなという感じです。
ちなみに大迫の代わりをできる選手は今のところいません。
サッカーの大原則を無視した選手起用によって前線のボールの収まりが悪くなり、これまでより縦に早いサッカーになったので厚みのある攻撃もできませんでした。
後ろの選手がしっかり対応したのと札幌のミスが多かったので鹿島が一方的に攻めていた展開に見えますが、相当バイタルエリアで悪いボールの取られ方をしていましたから、キープ力のあるテレやパスの出せるハモンを早めに出されたらもっとカウンターで苦しめられていたでしょうね。
序盤から引き分け臭がぷんぷんする展開でした。

不可解な采配で勝ち点2を逃す
こーめいは後半から遠藤を元のポジションに戻して興梠に代えて中田を投入、左サイドバックに据えるかと思いましたが、ジョルジーニョ監督は動きませんでしたね。
そのため後半もいい攻撃ができるわけもなく、低調な試合内容となります。
流れの中からの決定機も大迫のパスから興梠がゴール前に入ったくらいでしたね。
高原の素晴らしいセーブに札幌の選手の体を張った守備もありましたが、鹿島も大迫システムの2割程の力しか出せていませんでした。
これまで通りのメンバーで戦えば引いた相手にも十分得点できていたはずです。
大事をとって新井場を休ませたのはいい判断だと思いますが、左サイドバックは鳥取戦でいいパフォーマンスを見せた梅鉢でよかったと思います。
サイドバックの控えが19歳、20歳という状況であり、鳥取戦を受けて若い選手を起用するのが不安だったのかもしれませんが、遠藤を左サイドバックにするなら本田をボランチに、柴崎を1列上げて左サイドハーフにすれば十分機能したでしょうね。
こういうときは元の形に戻すのがセオリーですが、交代も遅く、興梠に代えてジュニーニョ投入。
興梠よりはましですが、遠藤よりはやはり機能していなかったですね。
パワープレイ要因に岡本の投入は理解できますが、遠藤に代えたのは失敗でした。
パワープレイは正面からゴール前にボールを入れてもDFからしたらクリアしやすいので、サイドからロングボールを入れないと意味ないのですが、その役割をする選手がいなくなりましたからね。
交代カードを1枚残したのも疑問で、疲労が顕著だったレナトに代えて本山を早い段階で投入してもよかったです。
交代が遅い上にカードを残し、試合後にチャンスは作れていたという言い訳コメントはこの2年間の引き分けが多かったオリヴェイラ監督とまったく同じでしたね。
そんな試合をしていては勝てるはずがありません。

産みの苦しみと我慢強さ
それでも23分にはラッキーなPKをもらってこれを決めておけば十分勝てる可能性もあったのですが、興梠が止められてしまいます。
シュートはスピードがあってコースも良かったのですが、助走が短い上に1,2歩目が助走になっておらず、2ステップで蹴っていますね。
あの蹴り方ではよほどキックに自信がないと左には蹴れないでしょう。
誰もが右に蹴ると思い、GKも早いタイミングで左に動いていましたね。
その動きを見て中央、もしくは左サイドに蹴れば精度の悪いシュートでも簡単に決められることができたのですが、まだそこまでの駆け引きはできないようです。
本来ならレナトや小笠原に蹴らせる方がいいのでしょうが、興梠、大迫にPKを任せているところがジョルジーニョ監督らしいです。
世代交代の渦中にあって若い選手の成長のためという意図であり、当然若い選手に任せた場合上手くいかないこともあります。
実際に柏戦、この試合と2試合続けてはずしています。
そうなると当然、サポーターから批判も出るのですが、それでも若い選手に任せ続ける我慢強さ、そして批判を監督が受け止める度量、覚悟。
これが世代交代、若い選手を育てるのにもっとも重要なものであり、チームをここまで弱くしたオリヴィエラ監督にはなかったものです。
今はジョルジーニョ監督も産みの苦しみといったところでしょうね。

清水との連戦へ
札幌戦で勝利して勢いをもって挑みたかったですが、不完全燃焼な試合となってしまいました。
清水との2連戦ではとにかく今の鹿島の全力を出すことに注力してほしいです。
この試合のように力を出しきれないまま終わってしまうとやりきれないですからね。
次は新井場も戻って来るのでメンバーも元通りになるでしょう。
そうすればいい試合ができるのは間違いないですし、結果もついてくると思います。

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テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

この記事に対するコメント

今回も楽しみに読ませていただきました。ありがとうございます。
札幌に対するスタメンは、清水戦に向けての調整だったように感じました。
新井場に大事を取らせるにしても、足の遅い遠藤の左SBと興梠の右MFは、意味がわかりません。この2人は清水戦の連戦に出るでしょうから、コンディションを維持したかった意図があるのかなと思いました。こーめいさんのおっしゃる通り、3枚目の交代枠が残っていたので、本田拓也をみたかったです。温存なのでしょうか。
凸凹な芝生に、雨でスリッピーなため、惜しいチャンスがありましたが条件は相手も同じで残念な結果でした。勝ち点3点を取って降格圏をもう一歩抜け出して、清水との連戦に集中して臨みたかったです。
27日のホーム清水戦で打ちのめして、ナビスコ決勝前に出鼻をくじきたいですね。
清水に連勝して、またこーめいさんのコメントを読むのを楽しみにいたします。
【2012/10/22 23:53】 URL | がく #- [ 編集]

がくさんへ
コメントありがとうございます。
凸凹でスリッピーなピッチなだけにドゥトラと興梠の技術では余計に厳しくなりましたね。
一番しっかりボールをコントロールできていたのが遠藤だったので後半から戻せば十分勝てていた試合でした。
ジョルジーニョ監督はこーめいと同じようにDFラインからのビルドアップにはかなり不満を抱いてるのだと思いますね。
怪我するまでは山村を一貫として起用していましたし、土居のサイドバックコンバートもそういう意図があるのだと思います。
今の鹿島はようやくチームが機能してきたところで札幌と言えどもJ1のクラブ相手にメンバーを変えている余裕もないですし、清水戦は下手な小細工はせずに鹿島の実力を発揮できる戦いをして勝ってほしいですね。
【2012/10/23 15:01】 URL | こーめい #zlAQJbYM [ 編集]


いつも楽しみに拝見しております。
現地で見る限り、報道ほど「圧倒的に攻めていた」印象はありませんでした。
よくピッチに足取られて、大事なところで滑っていたり・・・。
バイタルまでは行けるけどその先は・・というシーンばかりだった気がしました。
だからこそ、審判含めてイライラしながら最後まで見ておりました。

記事にある「本山投入」ですが、確かベンチ外だったと記憶しておりますが、記憶違いでしょうか?
7番、10番がいない鹿島を見るのはホント久々だな、と思った記憶があります。

ジュニ投入は、スペースが無いと生きないタイプと思っていたのでひかれている相手には
難しいだろう、と思っていたので、投入には懐疑的でしたが、やはり個人技だけで突破は
もう期待してはいけないでしょう。1枠余らせたのも納得いきませんでした。

実は私は降格にまだびくびくしており、安心するためにも札幌戦は必勝を期していたのですが、
まだびくびくが続きます。
でも現場はあまりそのような危機感はなく、ナビ決勝に目が行ってしまっているように
感じるのは、逆に心配が募ります。

早く安心して、ナビ決勝や天皇杯に注力できるような精神にしてほしいと
思っております。
管理人さん、いつも大変でしょうがくれぐれもご自愛下さいませ。
【2012/10/23 17:41】 URL | gonta #- [ 編集]

gontaさんへ
コメントありがとうございます。
ピッチ条件がよかったらもう少しチャンスを作れていたのでしょうが、大迫、レナトもピッチに苦しむ中、ドゥトラと興梠では余計に苦しかったですね。
本山はおっしゃる通りチームに帯同していませんでした。
一応試合前にサブメンバーもざっと見たのですが、先発メンバーの変更に不安が募り、本田の名前を見ただけで本山もいると思ってしまったようです。
本山がいなかったのなら交代カードもあまりないですから、選手交替の遅さなどはある程度納得ですが、やはり本田を起用するなどして柴崎を上げてほしかったですね。
降格についてはブログで書いてないようにこーめいは心配してないですが、早く残留争いと完全に決別して安心したいという気持ちはあります。
次の清水戦で勝ってリーグ戦も一安心させて、ナビ決勝に挑みたいですね。
【2012/10/26 11:12】 URL | こーめい #zlAQJbYM [ 編集]


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