鹿島ブログエトセトラ
鹿島アントラーズを中心としたサッカーブログです。エトセトラ部分としてJリーグ・日本代表・欧州サッカー、はたまた日常生活についても思ったこと、感じたとこを書いています。
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【天皇杯準々決勝】手堅さと勝負強さでベスト4進出…の千葉戦
結果
12月23日(日) 第92回天皇杯 準々決勝
千葉0-1鹿島(15:00/味スタ/12,843人)
[得点者]
64' 大迫 勇也①(鹿島)←ドゥトラ②
[フォーメーション]
FW:大迫
MF:ジュニーニョ、ドゥトラ、遠藤
MF:小笠原、柴崎
DF:イバ、青木、岩政、西
GK:曽ケ端

[選手交代]
66分:遠藤、ドゥトラ→レナト、興梠
87分:新井場→昌子


試合の感想
トップ下ドゥトラの限界
千葉は4-4-2、もしくは4-4-1-1ともとれる布陣で藤田と兵藤で鹿島のCBとSBにプレッシャーをかけて、その後ろは4-4の2枚のブロックを敷いて守っていたので固さがありましたね。
鹿島は4-2-3-1の布陣、2列目の並びはジュニーニョ、ドゥトラ、遠藤。
他のポジションはここのところ不動のメンバーとなっています。
最初の決定機は鹿島アントラーズ。
小笠原のFKに大迫がヘッドで合わせますが、岡本の好セーブに合います。
こぼれ球に岩政が詰めていたのですが、これも岡本の左足にしっかりブロックされてしまいました。
いきなりゴールチャンスを作ったものの、前半のボールポゼッションは千葉。
以前の記事でドゥトラは扱いの難しい選手で4-2-3-1でないと機能しないとこーめいは書きましたが、それは左サイドのポジション限定であってトップ下では攻守に限界の見えた試合でした。
まず守備ではドゥトラが相手のボランチを見ないといけないのですが、そこのチェックがザルで簡単に前を向かせてボールを持たせていましたし、ドリブルでボールを運ばせてしまっていました。
このため千葉のサイドバックは高い位置を取ることができ、そのケアで両サイドの遠藤とジュニーニョがどうしても下がり目のポジションになってしまいます。
攻撃ではこれも以前にドゥトラにボールを触らせないことが鹿島のリズムを生むと書いたのですが、トップ下だとどうしてもそこを経由しないと攻撃が組み立てられないですし、ジュニーニョも中盤でボールをキープできるタイプではないので高い位置で起点ができないです。
ドゥトラにボールが収まらないので鹿島の攻撃はそこで完全に停滞していました。
特に千葉はサイドにボールを出されるとボランチが流れてサイドバック、サイドハーフと3人でプレスをかけてくるのですが、その分中央が空くんですよね。
だからサイドで起点を作って千葉の守備を寄せておいてから中央へという展開が非常に有効で、余計にバイタルエリアでボールが収まればチャンスになっていたのですが、攻守に思うようにいってない展開でした。
この試合だけでなくこのところサイドバックのオーバーラップが少なくなっているのも2列目でボールをキープできる選手が減っているためですね。
逆に攻め上がらない分、守備意識が高くなってディフェンスが固くなっていることにも繋がっているのですが、これが前半に千葉にポゼッションを握られて攻撃はぱっとしないものの守備では慌てる場面はまったくなかったサッカーになった原因です。
お互いリスクをかけて攻撃することもなかったので、攻守のバランスを崩さない中での戦いが続きました。
味の素スタジアムの芝の悪さもあってボールキープしづらかった影響もあったでしょうね。
しかし、中央は小笠原と柴崎がケアしていましたし、千葉の得意なサイド攻撃は遠藤とジュニーニョの両サイドハーフとサイドバックのユニットで完璧に抑えていました。
千葉のチャンスと言えるシーンは26分の藤田のミドルシュートくらいでしたし、これも米倉が完全に戻りオフサイドだったのを副審が見逃したから生じたわけで、鹿島のDFラインは完全に狙ってオフサイドを取っていましたからね。
ロスタイムには遠藤のクロスに大迫がヘッドを放ちますが、ここも岡本に止められてしまいます。
このシーンは岩政がインターセプト、大迫に出すとそのままゴール前に上がって行き、鹿島が流れの中で初めてバランスを崩して攻撃に人数をかけたシーンでしたね。
ただ、それは大迫が前線でボールを収めて逆サイドの遠藤にサイドチェンジしたことで上がるタメを作ったからこそ後ろの選手が攻撃にからめる形となりました。
さらにそのCKから遠藤のセンタリングをドゥトラがヘッドと惜しいシーンを作ります。
しかし、再三岡本の好セーブに阻まれて得点ならず、スコアレスドローで折り返すこととなりました。

完璧な守備に綻び
後半になるとジョルジーニョ監督が修正を施して来ます。
まず攻撃ですが、前半は遠藤、ドゥトラ、大迫などサイドの高い位置で起点を作ろうとしていたのですが、後半は西、遠藤とボランチが絡んで低い位置で起点を作るようになりました。
前述したように千葉はサイドには3人かけてプレスに来ます。
高い位置で起点を作ろうとした場合はサイドバック、サイドハーフにボランチが流れてくるのですが、低い位置で起点を作る場合は前線の2人とサイドハーフなど3人でプレスをかけて来ます。
いずれにせよ中央が空くことになるので、小笠原と柴崎が自由にボールを持てる時間が増え、そこで大きな展開を入れることができました。
当然、千葉の守備はボールサイドに寄っていますから逆サイドにスペースがあり、横に振られるとスライドしながら守る分、鹿島の前線の選手もそのタイムラグを利用して前を向いてボールを持ちやすくなりましたね。
48分には小笠原のサイドチェンジから西の縦パス、大迫がそれを上手く収めて最後は遠藤がシュートを放ちます。
これはアウトにかかって左にはずれてしまいますが、前半になかったいい展開でしたね。
守備では大迫とドゥトラが千葉のダブルボランチより下がって守ることでそこから前への展開では相手のパスミスを誘えるようになりました。
また、ボランチがバックパスしてもDFラインからのビルドアップに怖さはなかったですから、鹿島は前半に比べて重心を前に持っていくことができましたね。
これで勢いが出て来た鹿島は52分にこぼれ球を拾った新井場のクロスを遠藤がシュート、ここも岡本に止められてしまいますが、ビッグチャンスだっただけに確実に決めておいて欲しかったシーンでした。
次第にペースを握り始めた鹿島は64分に待望の先制点を奪います。
左サイド低い位置からのFKを小笠原が右サイドへ、リスタートということもあって千葉はこの展開に守備がシフトして来れていなかったですね。
谷澤に代わったばかりの深井が猛烈にプレスをかけて来ていましたが、西が上手く体を入れてかわすとドリブルから大迫へ縦パス。
大迫はワンタッチで後ろのドゥトラへ流します。
ここでもドゥトラが少しボールキープに手間取りますが、千葉のDF3人を引きつける形となり、フリーになることができた大迫が上手くボールをかっさらってそのままシュート、ニアにずばっと決めました。
この試合唯一と言っていい程の大迫とドゥトラ、両方向の絡みが成立した場面でしたよね。
そしてこれも低い位置でサイドを変えることで千葉の守備がシフトしきれないうちに縦に早く展開するという狙い通りの戦術からでした。
66分には遠藤、ドゥトラに代わってレナト、興梠が入ります。
先制点が入る前から準備していた攻撃への交代カードでしたが、これはやはり2列目でもう少しボールを収めたいという意図があったのだと思います。
得点後もジョルジーニョ監督がカードを変えることなくこの2人を投入して来たのは2点目を奪って試合を決めるとともに、遠藤、ドゥトラにイエローカードの累積があるからでしょう。
この狙いは攻撃では功を奏して、レナトにはやはりボールが収まりますし、そのスルーパスから裏へ抜け出した興梠の決定機も作りましたからね。
ただ、守備においては完全に失敗でした。
興梠が千葉のDFラインに張りついてポジションを取り続けるので、誰も右サイドを守る選手がいなくなりましたね。
終盤に兵藤のシュート、米倉のヘッドとチャンスを作られてしまいましたが、いずれも鹿島の右サイドから崩されてしまいました。
興梠が入るまでは遠藤と西で完璧に守っていたのですが、興梠が守備時にポジションに戻らないので西と小笠原で守ることになりました。
兵藤にシュートを打たれたシーンでは小笠原に加えて柴崎もサイドの守備に釣り出されてしまい、そこをドリブルで突破されて岩政もカバーリングに回ることになってしまったので完全に中央が空いてしまいましたね。
兵藤がシュートをはずしてくれて助かりました。
ロスタイムのシーンもゴール前で連携ミスがあってあわやというシーンを曽ケ端のファインセーブで失点は免れましたが、これも千葉の左サイドからチャンスを作られています。
今月のフリークスで岩政が「パッとミスが目立つ選手の周りには必ず2,3人サボっている選手がいる」と言っていますが、まさにこのシーンの興梠がそうですよね。
左サイドを守る選手がいなくなったので小笠原が釣り出されて、中央の広大なスペースを柴崎一人で守ることになってしまいました。
当然ケアしきれないですから精度の高いセンタリングを入れられることになります。
パッと見て昌子のミスのように見えますが、まず守備をまったくしない興梠がサボり、青木もあのタイミングで後ろに任せるのは無責任ですね。
昌子の方がいい態勢でクリアできると思ったのでしょうが、昌子は米倉が入ってくるのを知っていたので青木がクリアすると思ってその瞬間は米倉のポジションを確認していましたから。
態勢が悪くなっても青木がクリアするか、もしくはもう最初から昌子に任せるべきでしたね。
そこが曖昧だったので譲り合う形になってしまいました。
あんなクリアするぞと見せかけながら下がって直前でプレイを止めたら周りの選手はスルーされた感覚になりますよ。
興梠は攻撃時に前線に張りつくのはいいとしても守備の時はしっかりポジションに戻らないといけないですし、かといって前線からボールを追う守備もまったくしてないですからね。
途中出場の興梠よりよっぽど大迫の方が終盤もよく守備をしていました。
ボールキープでは本山やレナトはもちろん遠藤や大迫には叶わず、守備では遠藤、ジュニーニョには及ばず、オフザボールの動きはドゥトラより質量ともに劣る状態ではスターティングメンバーに選ばれないのも道理です。
サッカー選手としてさらに成長するための岐路に立っている興梠が目指すべきは、佐藤のようにワンタッチゴーラーとしてゴール前の動きの質と量を高めて決定力もあげていくか、サイドハーフで起用される岡崎のようにしっかり守備もしてダイアゴナルに入っていく動きでゴールにもからむか、この2つのタイプです。
いずれにせよもっと運動量を上げなくてはいけないですし、鹿島にいようと他クラブに移籍しようと上を目指すならやるべきことは変わりません。
結局は本人の努力次第で、鹿島でできていないことが他クラブに移籍してできるとは思えないですね。
努力嫌いの興梠にはこの辺りが限界かもしれません。
他クラブに移籍すれば成長できると安易に考えているのか、元々努力する気も成長する気もなくて今のうちに大きく稼いでおきたいのかは知らないですが、この試合のようなプレイをしていては移籍してもレギュラーは取れないのではないかと思います。
増田も柏からオファーが来ていますが、ネルシーニョ監督は以前から展開力のあるボランチを欲していました。
そのポジションにブラジル人を獲得するためにネットと契約更新せずに外国人枠を1つ空けたのですが、交渉が不調に終わったのでしょうね。
それで0円プレイヤーの増田に飛びついたのは明らかで、2列目にレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルがいるため、ネルシーニョ監督は展開力だけでなく守備力も期待しているはずですからそれ程評価されてのことではないでしょう。
大谷、栗澤、茨田らとのポジション争いに勝てないと出場できないですから、移籍するにしても出場機会を保証してくれるクラブでないと鹿島にいるときと状況は何も変わらないと思いますよ。
今季はこういう試合では最後まで決定力がないまま無得点、DFラインはミスから失点してしまうなどの展開がお決まりでしたが、最後はピンチもあったものの、1点差を守り切りまずは賞金圏内に勝ち進みました。

勝っているからOKではない
準決勝の相手は大阪ダービーを制したG大阪となりました。
まだ試合を観てないですが、ボランチに今野を起用したことで攻守に改善が見られるようです。
こーめいはここに来てボランチ今野をやられてしまったかという想いです。
G大阪の守備は前線、中盤が機能しておらずにCBの今野のところに来るまでにすでに崩壊してしまっていたので、バイタルエリアでまずは守れるように守備範囲が広い今野をボランチ起用した方がいいと考えていました。
しかし、中澤がずっとケガをしていてCBの枚数も足りなかったのでボランチに上げる選択肢も取れないのだろうと思っていました。
仙台や横浜FM、新潟のようにボランチにファーストボランチタイプを2枚並べる相手はやっかいですから、レアンドロが出場停止ですが侮れないですよね。
鹿島はこのところベストメンバーでなくとも勝てるようになって来ていますが、やはり攻撃では2列目にもう1人ボールのおさまる選手が欲しいところです。
左サイドのオフザボール担当にはドゥトラ、ジュニーニョ、興梠、増田といますが、トップ下と右サイドの起点担当には遠藤、レナト、本山しかいません。
コンディション次第ですが、レナトと本山のどちらかを先発で使いたいですね。
両サイドの守備では遠藤とジュニーニョがよくやれていますし、ドゥトラは累積警告があることを考えてジュニーニョ、レナト、遠藤の並びがベストだと思います。
勝っているからOKではなくて、よりいい試合をするためにディティールを詰めていって欲しいですね。
ここからはそういった少しでも上を目指す意欲が大事になってくると思います。
そして、元日国立決勝に向かいましょう。

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テーマ:鹿島アントラーズ - ジャンル:スポーツ

この記事に対するコメント

こーめいさん、今年も毎回ブログを読ませていただいてありがとうございました。
シーズンが終わり、移籍情報が慌ただしくなりました。情勢は様々ありますが、新生アントラーズを楽しみにいたします。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。


【2012/12/31 19:17】 URL | がく #- [ 編集]

がくさんへ
コメントありがとうございます。
こちらこそご贔屓にしてもらってありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。
補強の話もちらほら出て正式発表が待ち遠しいですね。
それでは、よいお年を。
【2012/12/31 19:48】 URL | こーめい #zlAQJbYM [ 編集]


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